[消化]の記事一覧

2009年07月12日

磁力で自在に操れるカプセル型内視鏡を開発する。

胃の中、自在にスーイスイ 自走式の内視鏡を開発

 胃や腸の中を自在に動かして撮影することができる「自走式カプセル内視鏡」の開発に成功したと、龍谷大と大阪医科大の共同チームが2日、発表した。市販のカプセル内視鏡にヒレと磁石をつけ、磁力を利用して遠隔操作しながら動かす。犬の胃の中の撮影に成功、1年以内に臨床試験を始めたいとしている。

 胃カメラなどのチューブ式の内視鏡は検査時の苦痛が大きく、その苦痛を軽くするため、飲み込んで排泄するタイプの超小型カメラ内蔵のカプセル内視鏡が開発され、実用化されている。しかし、カメラが医師の観察したい所に行かないこともあるという問題があった。

 大塚尚武・龍谷大教授(機械システム工学)らは、小型磁石とヒレをつけた自走式カプセル内視鏡と磁場の発生装置を開発した。磁場に反応して磁石が動き、その動きがヒレに伝わって、魚が泳ぐように動く仕組みだ。画面を見ながらジョイスティックで動きをコントロールする。

 犬の胃の中に止血用のクリップ4個をおき、この内視鏡で撮影した画面を見ながら探す試験をしたところ、うまく見つけることができた。

 今回作った自走式カプセル内視鏡は長さ4.8センチ。磁場は弱く、人体への影響はないと考えられるという。「将来は胃や小腸、大腸などすべての消化管が検査できるようにしたい」とチームの樋口和秀・大阪医科大教授(内科)は話している。



 消化器の内視鏡は、どうしても苦痛が伴います。腕がよければその苦痛は極力減らせるようですが、全国的に、となるとなかなか。

 従来のカプセル型内視鏡では、ただカプセルがある場所の写真をとりまくって送るだけなので、求めている箇所が撮れない、という可能性もなきにしもあらず(それでも膨大な枚数を取るのでそこまでのデメリットではないとは思いますが)。

 やはり人間の手で操作できる内視鏡が一番ですね。しかしカプセル型内視鏡はコストがかかりすぎるという難点もあるので、実用化と普及はなかなか難しそうです。お金もちなら今すぐにでもカプセル型内視鏡を使うといいかもー、飲むだけですし。

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2009年07月02日

原因物質不明の食中毒が首都圏で増殖している。

「謎の食中毒」増殖中…短時間で発症・回復、年間100件超

 食後短時間で一過性の下痢や嘔吐の症状を呈し、原因物質が特定できない食中毒がここ数年、首都圏や瀬戸内海沿岸、北陸地方などで相次ぎ、地元の保健所が「再発防止策の取りようがない」と対応に苦慮している。

 関係自治体は「広範囲で発生している」として全国規模の調査を国に要請。厚生労働省が国立機関に研究分析を依頼し、事例収集を進めている。

 厚労省などによると、原因物質が特定できない食中毒には、〈1〉主症状が下痢や嘔吐〈2〉食後、発症まで平均4、5時間程度と短い〈3〉軽症で回復も早い――という共通点がある。保健所などが残飯や吐しゃ物を検査しても原因となる細菌や毒素などが検出されず、原因が特定されていない。食中毒と断定されるには至らなかった有症苦情事案にも同様ケースがあるという。

 岡山県の倉敷市保健所が中心となり、昨夏、瀬戸内海沿岸27府県市に、原因不明の食中毒や苦情事案についてアンケートをしたところ、回答した21自治体のうち20自治体が「あり」とした。06年度29件、07年度87件、08年度は夏までで32件。2年半の合計では広島県51件、兵庫県27件などが多かった。

 さらに同保健所が今年初め、瀬戸内地区を除いた全国の都道府県や政令市など97自治体に聞いた結果、回答した70自治体のうち54自治体が「あり」とした。集計すると、04年度27件、05年度40件、06年度71件、07年度89件と増え、08年度は112件に。地域別の最近3年間の合計では、東京都52件、千葉県41件、福井県33件などが多かった。

 調査を担当する同保健所の吉岡明彦参事は「患者数は1件につき数人から数十人。年間数百人以上になるのでは」と指摘。「既に知られている細菌は体内に入って増殖するまでの時間がもう少し長い。未知の物質が原因の可能性がある」として調査を継続する予定だ。

 ここ2年間で約10件の同様事案が発生した石川県なども昨年末に厚労省に原因の特定を要請。今年2月の首都圏の自治体担当者会議でも話題に上ったという。

 現在では主要な食中毒の原因物質も、過去にさかのぼると「原因不明」とされた時代がある。昨年の食中毒のうち患者数が最も多いノロウイルスも、遺伝子検査が確立し、国が原因物質に追加したのは1997年のことだった。

 厚労省から要請を受け、自治体への助言に取り組む国立医薬品食品衛生研究所の小西良子・衛生微生物部長は「各地の事例が同一現象とはまだ言えない。さらに事例を収集・解析する必要がある」と話す。厚労省は「近年まれにみる発見につながる可能性もあるが、まだ情報不足」とする。



 もしかしたら本当に未知の食中毒なのかも。短時間で軽症ということは毒素型の食中毒で軽いやつなんでしょうかね?だとすれば細菌が見つからなくても不思議ではないか。

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2009年06月24日

アルコール性急性膵炎の発症のメカニズムを解明する。

アルコール性急性膵炎の治療に有効なターゲットを発見

 急性膵炎の発症原因の1つとして、アルコール依存症の患者に多く見られるアルコールの多量摂取が挙げられます。アルコールの毒性により、膵臓を構成している細胞内で消化酵素が異常に活性化し、部分的に膵臓そのものを消化し始め、急性膵炎が発症することが知られています。

 具体的には、アルコールと脂質を材料に脂肪酸エチルエステル(FAEE)という化合物が作られ、このFAEEが膵臓細胞内のカルシウム濃度を過剰に上昇させ、トリプシンなどの消化酵素を活性化させるとされています。しかし、詳細な分子メカニズムは不明のままで、膵炎の特効薬が存在しない状況が続いています。

 脳科学総合研究センターの発生神経生物研究チームは英国・リバプール大学と共同で、アルコール誘発性の急性膵炎の発生初期にイノシトール三リン酸受容体(IP3レセプター)が重要な役割を果たしていることを突き止めました。アルコールの刺激によってFAEE量が増加すると、細胞内のカルシウム貯蔵庫から2型、3型のIP3レセプターを通ってカルシウムが細胞質に放出していました。これらのレセプターを欠損させたノックアウトマウスを用いた実験で、FAEEの毒性が減少することを見いだし、 2型、3型IP3レセプターが急性膵炎の原因となるカルシウム濃度上昇と消化酵素の活性化を引き起こすことを決定づけました。

 最近、アルコール依存症から急性膵炎を発症する例が増えています。今回の発見で、2型、3型のIP3レセプターの働きを抑えることでアルコールによる有害なカルシウム濃度の上昇と消化酵素の活性化を人為的に止めることが可能となることが示唆されました。この発見は、膵炎の特効薬の開発につながると期待されます。



 急性膵炎は結構怖い病気です。軽症ならまぁ問題ないでしょうけれど、重症急性膵炎となると膵組織が破壊されて出た蛋白分解酵素等によってショック状態に陥り、死亡する例もあります(1割ぐらいが死んでしまいます)

 またも理研の研究結果ですが、こういう細かいメカニズムの解明が、いずれ臨床応用されたときに多くの命を救うのでしょう。
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2009年06月21日

肝臓がんの治療法の比較試験にご協力下さい。

「手術か、ラジオ波か」肝臓がん治療の比較試験始まる

 早期の肝臓がんに対し、手術とラジオ波治療のどちらが優れているか、比較する多施設共同研究(SURF試験)が始まる。主任研究者の東大教授、国土典宏さんらが発表した。

 肝臓がんの治療ガイドラインでは、肝機能が低下していない患者で、3センチ以下のがんが3個以内の場合、切除手術か、体の外から電極針を刺しがんを焼くラジオ波治療を勧めている。

 ただし、現状では、長期的にみて、どちらが優れているか結論が出ていない。国土さんは「患者の治療方針が、主治医の経験、得意不得意に左右されている。優劣があるかどうか、客観的に評価するための研究が必要」と話す。

 この研究には全国の75医療機関が参加する。対象は20歳以上80歳未満で、初めて肝臓がんが発生した患者。年齢層などを調整したうえで、手術とラジオ波治療に無作為で300人ずつに振り分ける。

 3年以内に計600人を登録し、登録終了の3年後に、再発のない生存率を調べる。登録5年後に全生存率を調べ、公表する。

 国土さんは「二つの治療の説明を聞いて迷う方は、ぜひ、この試験にご参加下さい」と患者に呼びかける。



 病院単位以前に、主治医の先生によって代わってくるでしょうね。そういう治療法を患者さんに選択させるのも、患者さん主体の医療とはいえ結構酷だと思います。よくわかっていないわけですから。

 医療の発展のためにも、ご協力していただければ幸いです。

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2009年06月20日

授業中に自分の消化管を顕微鏡で見てクローン病を発見する。

長年苦しんだ腹痛の「病名」、授業中に自分で解明 米高校生

 子供時代から長年にわたって原因不明の腹痛に襲われ、苦しんできた米ワシントン州のジェシカ・テリーさん(18)が、自分の病気が「クローン病」であることを授業中に解明、医師も分からなかったのに、と驚いている。

 テリーさんは8年前から腹痛や下痢、吐き気、発熱などに見舞われ、体重の減少を経験。腹痛に襲われると立つこともできず、頻繁に学校を休むなど日々の生活にも影響がでていたが、医師の診察を受けても原因は分からずじまいだった。

 しかし、今年1月に受けていた科学の授業で、顕微鏡で自分の消化器官組織のプレパラートを観察中、肉芽腫らしきものを見つけ、すぐに担当のメアリーマーガレット・ウェルチ先生を呼んだ。

 このプレパラートは、病理学者が「問題ない」と判断したものだったが、ウェルチ先生も肉芽腫と確信。すぐに写真を撮影して専門家に送付。専門家も肉芽腫と認めた。

 この結果、テリーさんの腹痛は消化器官に炎症や潰瘍を次々と起こす原因不明、治療法は見つかっていない「クローン病」だと判明した。

 専門家によると、クローン病は診断が難しく、誤診されることも多い。また、クローン病と判断されるまでに長い時間かかることも多い。さらに、消化器官の組織を観察しても見落とされる場合もあるという。

 この6月に高校を卒業したテリーさんは現在、クローン病の手当てを受けている。病名が分かったことはうれしいとしながらも、治療法が見つかっていない病気ということで、長い戦いになると話している。



 本当ですかね。凄いです。

 クローン病の特徴として、消化管全体、どこにでも生じるというのがあります。おそらくこの生物の時間にとった消化管というのも、口腔内、が妥当でしょう(さすがに直腸粘膜を取ったりはしないと思います)

 この事件、ネット上でも色々コメントされていましたが「日本だったら絶対に起こらなかっただろう」と。

 クローン病の診断にかけては日本は世界有数というか、力を入れているところではありますからね。おそらくこんなに長い間発見されないということはないでしょう。

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2009年06月07日

玉造黒門越瓜がアルコール性肝臓疾患の予防に効果がある

なにわの伝統野菜がアルコール性疾患の予防効果 大阪市立大の研究

 なにわの伝統野菜の一つで玉造黒門越瓜にアルコール性肝臓疾患の予防に効果があることが、大阪市立大大学院生活科学研究科の小島明子准教授らの研究で分かった。アルコール成分を加えたラットの肝細胞に、瓜の抽出物質を加えた場合、15%も細胞死亡率が低下した。

 玉造黒門越瓜は、江戸から明治期にかけて現在の大阪市東成区や中央区などで盛んに栽培された伝統野菜。肉厚で大きく、粕漬けなどに加工して食べられていた。東成区出身の小島准教授は、肝臓疾患などの生活習慣病の予防の研究を行っており、近年食材として注目される「なにわの伝統野菜」を疾病予防に活用したいと実験を試みた

 その結果、肝細胞の培養液にアルコール成分であるエタノールを加えると18%が死滅したが、瓜の可食部の抽出物を加えると死滅率が3%にとどまることが判明。瓜の何らかの成分がエタノールから細胞を保護する働きを持っていることが分かった。皮や種子部分でも同様の結果が得られたという。

 また小島准教授らは、アルコール性肝硬変の進行の目安となる肝星細胞の活性度を調査。ラットの肝星細胞の培養液にエタノールを入れた場合、肝星細胞の活性度指数となるコラーゲンが通常の3倍に増えたが、瓜の抽出物を同時に入れると、通常とほぼ同じ量しか作られないことが分かった。

 こうした結果について小島准教授は、「予想以上の効果で驚いている。今後は原因物質の特定を目指すとともに、動物実験を行ってさらに実効性を詳しく確かめたい」としている。



 ご当地モノ。この玉造黒門越瓜って全然知らないしおそらく食べたこともないと思うんですけれど、先に食品に目をつけてその後その効果を調べるって結構途方もない気がしますね。

 でも効果を挙げているということです。関西在住の人はおいしく食べてみてはいかが。身体に悪いものではないと思いますし。
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レモンを摂取することでメタボリックシンドロームを予防しよう

レモン大量摂取でメタボ予防 県立広島大が研究発表

 レモンをたくさん摂取すればメタボリック症候群の予防につながる可能性のあることを、県立広島大副学長の堂本時夫教授(健康科学)らの研究チームが突き止め29日、広島市で開かれたフォーラムで発表した。

 全国生産量の約6割を占める広島県のJA広島果実連や、ポッカコーポレーション(名古屋市)との共同研究。昨年9月、産地の尾道市や呉市などで健康な中高年女性118人を対象に、血圧や血液成分などを検査した。

 その後、毎日のレモン摂取量を半年間記録してもらい、今年3月の再検査で、1日平均1個以上取った人は最高血圧や動脈の硬さを示す脈波伝播速度など、メタボリック症候群の目安となる値がいずれも低下していた。また、体脂肪が増えると血中濃度が上昇するホルモン「レプチン」の変動幅も、摂取量が多い人ほど小さかった



 レモン1日1個以上…。ご当地モノ医療としては結構厳しい感じも・・・。

 レプチンというのは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、食欲抑制作用があるといわれています。肥満の人はレプチンが大量に分泌されても、レプチンに対して抵抗性をもつために、なかなか満腹中枢を刺激しないとされています。

10日で6キロ痩せる、ビヨンセ式メープルシロップダイエット
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2009年05月20日

酢を飲み続けると内臓脂肪が減少する。

内臓脂肪:飲酢に減少効果 ミツカン中央研確認

 酢を飲み続けると内臓脂肪が減ることを、ミツカン中央研究所(愛知県半田市)が成人対象の実験で確認した。長崎市で開かれる日本栄養・食糧学会で21日、発表する。

 実験は、肥満度を示す体格指数(BMI)が25〜30の「軽度肥満」に該当する成人男女175人(うち女性64人、平均44.1歳)を対象に実施。過度の運動を避けてもらうほかは通常の生活を送りながら、リンゴ酢を配合した飲料を1日2回、12週間飲み続けてもらった。

 腹部のコンピューター断層撮影(CT)画像による内臓脂肪面積の変化や体重、血中中性脂肪などの変化を比較。データが得られた155人を分析したところ、1日30ミリリットル(酢酸量1500ミリグラム)摂取した群は内臓脂肪面積が平均約6.72平方センチ減り、腹囲は同1.85センチ減少。15ミリリットル(同750ミリグラム)摂取した群も減少した。酢を含まない飲み物を飲んだ群には変化が見られなかった。また、酢を摂取した群は、血中1デシリットルあたりの中性脂肪が28.2〜42ミリグラム減った。

 研究チームはこれまでに、酢の主成分である酢酸が脂肪の合成を抑えたり、燃焼を促進することを動物実験で確かめている。岸幹也チームリーダーは「BMIが25未満の人については、酢の減量効果は見られなかったが、酢酸には血圧を下げたり、血糖値の上昇を抑える効果もある。ドリンクや調味料として摂取し続けることで、健康への効果が期待できる」と話している。



 最近はリンゴ酢を使った飲料などがそこらじゅうで見かけられるようになりました。実際に内臓脂肪を減少させる効果があるとなると、民間療法ではなく貴重なダイエット食品として活躍しそうです。

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2009年05月08日

ある脂肪を摂取すると記憶力が向上するらしい。

脂肪の多い食べ物で記憶力アップ

 最近どうも忘れっぽいという人は、脂肪分の多いものを食べるとよいかもしれない。ラットを用いた新しい研究によると、特定の脂肪を消化するときに放出されるホルモンが長期記憶の形成を引き起こすという

 研究チームは、オレイルエタノールアミド(OEA)という小腸で生成される化合物(脂肪酸の一種)をラットに投与して2種類の活動を行わせたところ、記憶力が向上することを発見した。OEAによって活性化される脂肪受容体をブロックすると、ラットの成績は低下したという。

 研究チームのメンバーであるカリフォルニア大学アーバイン校(UCI)の神経科学者ダニエル・ピオメリ氏は、「今回はラットの研究だったが、OEAの効果は人間など他の動物でも同様だろう」と話す。

 OEAの記憶を強化する働きは、動物が脂肪の多い食べ物を食べたときに、後でそこに戻って来られるように場所や時間を記憶するために発達したのだろうと研究チームは推測している。

 脂肪は生物のさまざまな機能と構造に欠かせないものだ。現代の人間の食事は脂肪が豊富になっているが、実際のところ、脂肪の多い食べ物は自然界ではまれである。

「脂肪が集まっている場所や状況に関する記憶を強化するシステムが、自然界で発達したことは理にかなっている」と、ピオメリ氏はナショナル ジオグラフィックニュースに語った。

 ピオメリ氏は記憶力を向上させようとファストフードを大食いすることは勧めていないが、一般に、朝食や10時のおやつを食べる子どもは学校での成績が良い。このようなケースも、今回の発見で説明できるかもしれない。

「研究から推測すると、成績の良い子どもたちはよく学んでいるというよりは、よく覚えているためだと考えられる」。

 科学者たちは将来、記憶力を向上させたり、記憶に影響を与える病気を治療したりするために、OEAやOEAに似た化合物を薬として使用する可能性がある。

「たとえば、OEAによって活性化する受容体を薬を使って刺激したり、記憶力向上効果を引き出すのに十分なOEAを生成する栄養素を与えたり、といったアイデアが考えられる」とピオメリ氏は述べている。



 なるほど。だから朝食をしっかり食べる子供は成績が良いのか。朝食を食べさせるような良い家庭、優れた生活リズムだから成績があがるというだけではなかったんですね。

 オレイルエタノールアミドで検索すると、「オレイルエタノールアミド(OEA)はカンナビノイド類似物であり、摂食行動を抑制する作用が知られている」という話も紹介されていました。記憶力が向上して、ダイエットにも有力ならば優れものですねぇ。

参考:神経科学談話会 (仮称):論文紹介 - livedoor Blog(ブログ)

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2009年04月30日

成人後に5kg以上体重が減った場合死亡率は上昇する。

成人後5キロ以上やせると死亡率1・4倍…肥満より危険?

 成人後に5キロ・グラム以上体重が減った中高年は男女とも、死亡する危険が1・3〜1・4倍高いことが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模調査でわかった。

 体重が増えても死亡率増加との関係は認められなかった。肥満になると死亡率が上がるとする従来の研究とは反対の結果で、肥満の健康影響を重視する国の健診体制に一石を投じそうだ。

 研究班は、全国の40〜69歳の男女約8万8000人を平均約13年間追跡調査。がんや循環器疾患など主な病気、ダイエットによる激やせなどによる影響を除いた上で、20歳時からの体重変化と死亡率との関係を年齢別に調べた。

 その結果、調査期間中に6494人が死亡した。このうち、5キロ・グラム以上体重が減少した人は、変化が小さかった人に比べ、男性で1・44倍、女性で1・33倍死亡率が高いあことがわかった。

 一方、20歳時から5キロ・グラム以上体重が増加した男性は、死亡率が0・89倍に下がった。女性では変化が見られなかった。体重が10キロ・グラム以上増加した人で見ても、男女とも死亡率に大きな変化はなかった。

 これまでの複数の研究によると、極端な肥満は死亡率を上げる。しかし、日本人は外国人とは異なり、極端な肥満がもともと少なく、肥満が死亡率に与える影響が調査結果には反映しなかったとみられる

 やせると死亡率が上がる原因は今回の調査からはわからなかったが、体重低下で免疫力が落ち、感染症などにかかりやすくなることが考えられる。分析した斉藤功・愛媛大准教授(公衆衛生学)は「成人後に5〜10キロ・グラム程度太るのは自然な現象。肥満の危険性が強調されることが多いが、体重減少も重視しないといけない」と指摘している。



 がんとか他の病気のせいで痩せが生じた場合、死亡率は上がるだろうと思っていましたけれど、そういった疾患を除外した上での結果ということで。

 でもどうなんでしょうね。病気として分かっていなかっただけで、実際は何らかの異常が痩せを引き起こしていたとするほうが打倒かもしれません。

 痩せも警告信号の1つ。極端に体重が落ち始めた場合は病院を受診するのもいいかもしれません。
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2009年04月21日

メタボ検診にMRIを用いることで被曝を避けることが出来る。

メタボ検査にMRI、被ばくなし 

 総合病院の吉川病院(京都市左京区)は、医用画像システム開発のイーメディカルシステム(下京区)の画像処理技術を用い、磁気共鳴画像装置(MRI)によるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)検査をこのほど始めた。主流のコンピューター断層撮影装置(CT)と異なり、放射線による被ばくの心配がないのが特徴で、実施例は国内でも少ないという

 メタボは、内臓脂肪の面積が100平方センチ以上あるのが条件の一つ。検査は、MRIで撮影した画像をイーメディカルのソフトで解析することで、皮下脂肪と内臓脂肪を自動的に分けてそれぞれの面積を算出する。

 脂肪面積の計測で現在主流のCTはエックス線を用いている。被ばく量を抑えるため1断面だけ撮影する方法もあるが、撮影時の姿勢や食事の影響で脂肪面積に誤差が生じやすい課題があるという。

 内臓脂肪検査は画像のみで2万円。同病院は、MRIを用いたがん検査も4万5000円で始めている。



 メタボがメジャーな用語になった今、こういう方法も医療の1つの形なのでしょう。メタボが原因で病気になるより、予防の意味も含めて画像で検診するのは良いことだと思います。

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2009年04月20日

3ヶ月で体重を8〜13%減らしてメタボリック症候群を改善する。

女性のメタボ改善、体重8―13%減を目標に 筑波大

 軽度から中程度の肥満の女性は3カ月で体重を8―13%減らすとメタボリック症候群を改善しやすい――。こんな調査結果を筑波大学が15日発表した。日本人がメタボ関連の指標を改善するための具体的な減量目標はこれまではっきりしていなかったが、その目安になると説明している。

 中田由夫助教、田中喜代次教授の研究グループが7年間にわたり減量教室を通じ調査した茨城県や千葉県の20―60歳代の女性約300人のデータを解析。体格指数(BMI)が25以上40未満で、メタボ関連指標の腹部肥満、脂質異常、高血圧、高血糖の少なくとも1つが該当するメタボかその手前の人が対象。

 食事制限や運動で3カ月に8.1%以上減量すると、4指標で少なくとも1つが改善する成功率が、8.1%未満の場合より高かった。腹部肥満の改善だけみると13%以上の減量、高血糖の改善では13.2%以上の減量で高く、3カ月で8―13%減を目標にするとよいと研究グループはみている。



 ダイエット失敗の理由というのはやはり食べないことを中心に考えること、でしょう。そもそも意思の弱い人が食べないでいられるわけがありません。私自身、それは無理です。

 適度に食事を減らしつつ、栄養を取る食事中心にして、運動をしましょう。運動大事です。何でもいいですから趣味のスポーツ等を行えば簡単に運動できると思います。

 メタボリック症候群のおさらいです。

・腹囲:男性90cm、女性80cm以上が必須

かつ
血圧130/85mmHg以上。
中性脂肪150mg/dL以上。
HDLコレステロール男性40mg/dL、女性50mg/dL未満。
血糖100mg/dL以上。

の4項目中2項目以上を満たすものがメタボリック症候群となります。

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2009年04月11日

脂肪を分解する新しいメカニズムを日米研究チームが発見する

脂肪:分解に自食作用関与 日米チーム、肥満治療薬開発も

 細胞内の脂肪を分解する新しい仕組みを日米の研究チームが発見し、1日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。たんぱく質分解のときに起きる「オートファジー」(自食作用)という仕組みが、脂肪分解にも寄与しているのが初めて分かった。肥満治療薬などの開発に役立つ可能性があるという。

 オートファジーは、飢餓状態になった生物は、細胞内のたんぱく質を膜で包んでアミノ酸に分解し、エネルギーを得たりする仕組みとして知られる。研究チームが、マウスの肝細胞を観察したところ、飢餓状態になると、膜が現れて細胞内の脂肪を包み込み、リソソームという小器官が結合して分解するのを発見した。脂肪の周りには、オートファジーに不可欠なたんぱく質が存在していた。また、オートファジーが起きないよう遺伝子操作したマウスの肝臓を調べると脂肪肝となった。



 ここまで進歩し続けた医療においても続々と新発見が出てくるものです。一体生物の身体はどれだけ神秘的なのか。

 今のところ肥満の治療としてはやはり運動と正しい食生活が求められたり、一部肥満治療薬などもありますが、この発見でもしかすると数年後には新しい肥満治療薬が出来るかもしれません。太りやすい人・太りにくい人の細かな違いなども明らかになるときがくるかも。
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2009年03月03日

体重の減量は総カロリー次第で炭水化物が多くても構わない。

減量はカロリー次第、炭水化物や脂肪はOK…米研究所

 米国立衛生研究所(NIH)の研究チームが、「豊富な食物繊維など心臓に良い食事ならば、体重の減量は摂取カロリー次第で、炭水化物が多くても脂肪が多くても変わらない」という実験結果を、26日付の米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表した。

 研究チームは、30〜70歳の男女の肥満者811人に、4種類の減量法のいずれかを試してもらった。4種類は、脂肪、たんぱく質、炭水化物の3大栄養素の割合を変えたもの。どれも食物繊維が多く、心臓に悪い飽和脂肪酸とコレステロールが少ない。

 摂取カロリーや運動の目標を各自設けて取り組んだ結果、2年間にわたって平均4キロ・グラムの減量効果を持続できた。効果は3要素の割合には関係なく、カロリーの摂取量と消費量の差に左右された。



 炭水化物を食べないダイエットなど注目されていましたが、結局は総カロリー次第だ、と。

 ・・・研究成果としてみてみると当然といえば当然のような気もしてきますね、不思議です。

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2009年02月28日

Peutz-Jeghers症候群の12歳、腸重積症で死亡。

「腸重積症」誤診で12歳死亡 両親が佐賀市を提訴

 腸の中に腸が潜り込む「腸重積症」が原因で次男(当時12歳)が亡くなったのは、佐賀市休日夜間こども診療所などが誤診したためとして、同市内の夫婦が市など3者を相手取り、約7600万円の損害賠償を求める訴訟を佐賀地裁に起こした。

 ほかに訴えられたのは、小城市の医療法人「ロコメディカル」と佐賀市の社会福祉法人「佐賀整肢学園」。

 訴状によると、次男は2006年3月25日から翌26日にかけ、腹痛や下痢を訴えて市休日夜間こども診療所など三つの医療機関を受診。嘔吐下痢症と診断されるなどし、27日未明に症状が悪化、同日死亡した。解剖の結果、腸重積症による腸管梗塞と分かった

 次男は腸重積症になりやすいとされるポイツ・イェーガー症候群という遺伝性疾患があり、こども診療所の医師は母親に、この疾患があることを確認していた。口唇の色素沈着斑などから同症候群と疑うことができたとして、「超音波検査で腸重積の発症を確認すべきだった」などと主張している。

 佐賀市健康づくり課は「訴状を読んで今後のことを検討したい」としている。



 おお。。。

 焦点となるのはPeutz-Jeghers症候群を知ってかどうか、というところと、どの程度痛がっていたかどうか、というところでしょうか。

 Peutz-Jeghers症候群は国家試験にも出るぐらいの疾患で、特に「口唇や足底の色素沈着」や「腸重積」がキーワードです。いちおう母親もPeutz-Jeghers症候群があることは伝えているでしょうから、腸重積も鑑別に上がってきます。

 でも12歳で、そこまで痛みを訴えていなかったとすると。うーん。でもエコーはやるかなぁ。本当に嘔吐下痢症もあったかもしれませんし。難しいところです。
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2009年02月03日

ヘリコバクターピロリ菌のいる人は全員除菌すべきである。

「ピロリ菌いれば全員除菌を」学会が新指針

 胃がん予防のため、胃の粘膜に細菌ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)がいる人は全員、薬で除菌することを勧める――。こんな新指針を日本ヘリコバクター学会が23日、発表した。公的医療保険では除菌治療を受けられる病気が限られているため、同学会は保険適用の拡大を厚生労働省に要望していた。

 新指針では、ピロリ菌が胃粘膜にいる状態を「ヘリコバクター・ピロリ感染症」と位置づけ。除菌は胃潰瘍の治療や胃がん予防に役立つなど、「強い科学的根拠があり、強く勧められる」とした。

 除菌の効果については、浅香正博・北海道大教授(消化器内科)らが昨年、国内患者を対象とした臨床研究をもとに「除菌すれば胃がんの発生が3分の1になる」と英医学誌で発表。これを受け同学会で指針改定を検討していた。

 現在、除菌が保険適用されるのは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の患者。00年に同学会が科学的根拠があるとする指針を公表したのを受け、適用対象になった経緯がある。

 日本では約5千万人がピロリ菌の感染者といわれる。除菌には通常、抗菌剤など3種類の薬を1週間のむ。



 多分、いまこうして健常で、パソコンをやっておられる方の大半の胃の中に、ピロリ菌がいるのでしょう。

 私自身、いるのかもしれませんしね。今のところ胃潰瘍などの症状はありませんけれど。

 いるとわかったら、私も除菌したいなぁ。発ガン率はやっぱり高くなるみたいですから。

関連
医学処:ヘリコバクター・ピロリ除菌薬に消化器治療薬パリエットが加わる
医学処:進化しながら6万年も昔から人に感染しているピロリ菌。
医学処:ピロリ菌の新たな胃がん発症のメカニズムを発見する
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2009年01月26日

女性のほうが空腹感を抑える能力が低い。

女性は空腹を抑えにくい? 米チームが脳解析

 女性は男性に比べて空腹感を抑える能力が低いとの研究結果を、米ブルックヘブン国立研究所などのチームが19日、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。空腹時に好きな食べ物を見てもらい、脳の活動状態を調べた。

 研究チームは「女性に食べ過ぎてしまう傾向が強いという過去の研究と矛盾がなく、女性のダイエットが成功しにくいことの根拠になるかもしれない」としている。

 実験に参加したのは20−40代の健康で標準的な体格の男女計23人。実験前夜の食事から17時間以上たった空腹状態で、サンドイッチやピザなど、それぞれの好物を見たりにおいを確かめたりしてもらった。

 その直後に陽電子放射断層撮影装置(PET)で脳の状態を調べると、男女とも通常より脳は活性化していた。

 しかし、食べ物を無視したり別のことを考えたりして空腹感を抑えるよう求めると、男性は女性と比べて感情の働きなどに関係する「扁桃体」などの領域の活動が大幅に低下。実際に感じる空腹感も、男性の方が少なくなっていた。



 へー、なるほど。じゃあダイエットに成功しなくても仕方がない・・・と言ってしまっては元も子もないんですけど。

 もともと女性は子供を産んだりしますから、別にふっくらとしてるのは当然といいますかね、皮下脂肪はつきやすいと思います。そのためにも空腹感を強く感じるようになっているのかもしれませんね。

関連
医学処:脳の酵素の働きを阻害して空腹感を抑制する薬。
医学処:間食を抑えることを目的とした商品が大人気。
医学処:有酸素運動をすると食欲抑制ホルモン「ペプチドYY」が分泌される
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ふなずしの乳酸菌が悪玉コレステロールを低下させる

「ふなずし」で生活習慣病予防

 日清食品ホールディングスの食品安全研究所(草津市)は21日までに、滋賀県名産の「ふなずし」の乳酸菌の1種が、悪玉コレステロールを低下させる作用があることを臨床試験で確認した。機能性食品などが開発できれば、過剰なコレステロール摂取による動脈硬化など生活習慣病予防につながるとみている。

 臨床試験は31−56歳の男女30人を対象に実施した。ふなずし由来の乳酸菌「NLB163」を6週間摂取し続けた結果、悪玉コレステロールは試験前よりも平均13・4%減少し、副作用もなかったという

 試験に使った乳酸菌はこれまで、ふなずしからしか見つかっていない。マウス実験ではコレステロール値の低下が判明していたが、人間での効果を検証できたのは初めて。

 同研究所は「動脈硬化が原因の心筋梗塞や脳梗塞の発症リスク低減が期待できる。ふなずしとほかの発酵食品の乳酸菌との違いが今後の研究課題」としている。



 ふなずしからしかこの乳酸菌が検出されていないところがポイントか。

 でも何でふなずしだけなんでしょうかね。発酵食品は数あれど。フナが良かったんでしょうか。

 ただの保存食ではなく、健康にも良いとなると、ふなずしから抽出した乳酸菌による何らかの健康食品でコレステロール低下を導けるのかもしれません。

関連
医学処:ビフィズス菌「BB536」がアレルギー症状を緩和する。
医学処:レンコンと乳酸菌の配合物が花粉症に効果アリ
医学処:乳酸菌より効果が期待できる、乳酸菌酵母分泌物について
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2009年01月13日

ダイエット薬、塩酸フェンフルラミンに有害作用。

ダイエット薬「塩酸フェンフルラミン」の生産・販売・使用を差し止め

 ダイエット薬品の塩酸フェンフルラミンを飲むと、心臓弁膜障害などの有害作用が起こるという監視結果があったため、国家食品・薬品監督管理局は1月8日、緊急に塩酸フェンフルラミン原薬と調合剤の生産、販売と使用を差し止め、塩酸フェンフルラミンを購入した患者に対し、残りの薬を購入価格で購入先の病院や薬店に返品できると表明した。

 ダイエット化学薬として、塩酸フェンフルラミンは主に、単純性肥満患者や糖尿病、高血圧、心臓血管疾患、不安障害にかかる症候性肥満患者に用いられる食欲抑制剤だ。中国では現在、塩酸フェンフルラミン錠というただ1つの品目だけがあり、30社以上がこの薬の許認可番号をもっている。

 国家食品・薬品監督管理局の顔江瑛報道官は8日の定例記者会見で、「国家薬品不良反応監視センターの監視結果によれば、塩酸フェンフルラミンを飲むと、心臓弁膜障害、肺臓動脈高圧、心不全、心拍急速、動悸、胸部不快感、めまい、血尿、皮疹、吐き気などの薬害が起こる」と指摘した。

 顔江瑛報道官は、「国家食品・薬品監督管理局は、専門家を組織してこの品目を全体的に評価しているところだが、国内外の監視資料によれば、ダイエットに使用すると、この薬は危険性が効果を超える」と示した。

 大衆が薬を飲む際の安全を確保するため、国家食品・薬品監督管理局は、「薬品管理法」と「薬品管理法実施条例」により、塩酸フェンフルラミン原薬と調合剤の中国での生産、販売と使用を差し止め、その許認可証明書を撤廃することにした。市場で出回った薬品は生産企業にリコール責任を持たせ、所在地の薬品規制当局監督の下で廃棄あるいは処分するという。



 うまい話はないものですねぇ。

 フェンフルラミンは、食欲抑制剤としてイギリスやフランスでは承認されている医薬品ですが、日本では承認されていません。アメリカでは過去に承認されていましたが、1997年に使用禁止となりました。

 フェンフルラミンの構造は、フェネチルアミンの骨格を有しています。この構造は覚せい剤であるアンフェタミンと類似しており、鎮咳薬としてまた覚せい剤原料として用いられているエフェドリンの構造とも類似しています。フェンフルラミンの作用は、中枢神経を興奮させ、満腹中枢を刺激することによって食欲が抑制されるといわれています

 日本で承認されている食欲抑制剤でマジンドールという医薬品がありますが、フェンフルラミンと同様に中枢神経興奮作用を持っており、向精神薬に指定されています。向精神薬は薬局で手軽に購入できる薬ではなく、医師の監視のもとで使用される薬です。フェンフルラミンもこれと同様の取扱いの注意が必要な薬ですが、日本では販売できません。

 このような薬が1996年に痩身を目的とした健康茶の中に混入されていることが明らかとなり、全国的に自主回収や販売中止などの措置が執られました。しかし最近になって、また健康茶中にフェンフルラミンが検出されたという事例がでてきました。フェンフルラミンが検出された健康茶のほとんどは、茶葉中にフェンフルラミンが白い顆粒や粉として混ざっており、肉眼でも明らかにわかります。フェンフルラミンの検査は、これらの白い顆粒や粉を分取し、赤外吸収スペクトル分析計やその他の分析機器で確認・同定を行います。そして最後に健康茶中のフェンフルラミンの含量を高速液体クロマトグラフ等を用いて定量します。2002年には、健康茶以外に数種の中国製健康食品の中にもフェンフルラミンが含有されていることが報道されました。当所においても、健康食品として売られていた錠剤の中にフェンフルラミンが検出されました。


参考:横浜市衛生研究所

医学処:処方せん不要の脂肪吸収抑制やせ薬「アライ」がアメリカで大人気。
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2009年01月12日

研修医が腹水を抜く治療中に血管を傷つけて死亡。

研修医、治療中に血管傷つけ患者死亡

 兵庫県尼崎市の尼崎医療生協病院は、20代の男性研修医が入院中の女性患者(当時35)の腹水を抜く際に針で血管を傷つけ、患者を死亡させたと8日発表した。同病院は「結果的に力が及ばずに極めて残念」とコメントし、遺族にも謝罪したという。

 同病院によると、患者は昨年11月27日に重度の肝硬変で入院。12月4日に主治医が立ち会って、腹部にたまった水を抜くために医療用針(外径1.7ミリ、長さ55ミリ)を腹部に刺した。1度目では水が抜けず、2度刺したという。ところがその日夜に腹部の皮下出血が確認された。その後、貧血が進み、6日から輸血したが、16日に出血性ショックで亡くなった。

 島田真院長は「腹水を抜く方法、態勢に問題はなかった。肝硬変の症状が悪化しており、出血後、患者の体に負担をかけないよう外科的処置は見合わせたが、対応が正しかったかどうか今後検証したい」と話している。



 研修医でなくても起こりうる事故ではありますので。むしろ焦点となるのは重度の肝硬変患者に対して、早急に外科的治療を行うべきか否かというところでしょう。

関連:研修医の採血が未熟で、2歳児が号泣→呼吸困難で死亡。
posted by さじ at 12:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 消化
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