[消化]の記事一覧

2010年01月19日

フレンチパラドックス、ついに解明される。

フランス人に心臓病が少ないのは…赤ワインのおかげ?

 美食にふけるフランス人に心臓病が少ない――。「フレンチ・パラドックス(フランスの逆説)」と呼ばれるこの現象のメカニズムを解明したと、仏研究チームが発表した。赤ワインの成分と女性ホルモンが作用して血管内で一酸化窒素(NO)を発生させ、動脈硬化を防いでいた

 発表したのは、仏西部アンジェ大学国立保健医学研究所を中心とする研究者ら。

 フレンチ・パラドックスとは、フランス人が肉や乳製品から動物性脂肪をたくさん取るにもかかわらず、心筋梗塞など虚血性の心臓病での死亡率が高くならないこと。食事とともに飲む赤ワインに含まれるポリフェノールのお陰だといわれてきたが、その詳細は未解明だった。

 研究チームはマウスを使って実験。女性ホルモンのエストロゲンの受容体アルファ(ERα)を持つマウスにポリフェノールのデルフィニジンを与えると、血管内皮細胞から一酸化窒素がつくり出され、血管が拡張されて血圧が下がった。ERαを持たないマウスでは変化がなかった。

 同チームは「赤ワインをあくまで適度に飲めば、心臓血管の病気の危険が低下する」と結論づけた。暴飲は推奨していない。



 ついに解明されたフレンチパラドックス。エストロゲンの作用が絡んでいたんですねぇ。血管拡張による血圧低下。なるほど。それを日常的にやっているために心疾患のリスクが減っていたんでしょうねぇ。

 ただ、これは、フランス人のような強烈なアルコール代謝能力があってこその、フレンチパラドックスです。

 よく日本で「赤ワインが身体に良い」と報道すると、毎日ガバガバ飲んで「健康に良い」とか言う人がいますけれど、誤りですから、ご注意を。
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2009年12月28日

梅にはピロリ菌抑制と血糖値上昇抑制の2つの作用がある。

梅の効能「胃がん予防と血糖値上昇抑制」 和歌山で研究

 梅には、胃がんの原因となる細菌ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の活動を抑える物質と血糖値が急激に上がるのを防ぐ別の物質が含まれていることがわかったと、日本一の梅産地・和歌山県みなべ町などが、16日発表した。同町は二つの物質について特許を取得した。和歌山県立医科大、近畿大、和歌山高専などと共同で2001年から研究を進めていた。

 県立医科大の宇都宮洋才講師らによると、梅に含まれているポリフェノールの一種「シリンガレシノール」に、ピロリ菌の活動を抑制する働きのあることが実験で確認された。

 もう一つの物質は、糖を分解する酵素の働きを抑え、腸からの吸収を遅らせ、食後に血糖値が急に上がるのを防ぐ効果があるという。「α―グルコシダーゼ阻害剤」と名付けた。

 商品化の見通しは今のところ立っていないが、町は特産の梅干しの消費拡大につながると期待している。



 久々のご当地モノ。

 和歌山県って日本一の梅の産地なんですね。

 梅は健康にいいといわれていますが、血糖値にまで影響してくると、納豆みたいな万能食品にもなりそうですね。梅干ではなく色んな調理に使える梅ペーストみたいなのでどうでしょうか。
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二日酔いは色の濃いお酒のほうがなりやすい。

二日酔いの研究:「色が濃い酒は危険」

 被験者は、健康で若い成人95人で、バーボン、ウォッカ、またはトニックウォーターが入った、カフェイン抜きのコーヒーを与えられた。アルコールの摂取は、被験者の呼気中アルコール濃度が平均0.11に到達するまで続けられた。この数値は、法律の定める酩酊の基準をはるかに上回っている。

 被験者はその後、脳の活動を記録する睡眠モニターにつながれ、酔いを覚ます睡眠を取った。翌日の午前7時、被験者はベッドを出て(コーヒーやアスピリンはなし)、二日酔いの症状を評価する質問を受けた。

 当然のことだが、アルコール(ウォッカ、バーボン)を摂取した被験者の方が、トニックウォーターを摂取した被験者よりも気分の悪さを訴えた。アルコール同士では、全般的に、バーボンを摂取した被験者の方が、ウォッカを摂取した被験者よりも気分の悪さを報告した。また、頭痛、吐き気、食欲不振、喉の渇きといった二日酔い症状の重症度を測定する尺度でスコアが高くなった。

 バーボンとウォッカで二日酔いの症状が違った理由の候補として、毒性化合物(アセトン、アセトアルデヒド、タンニン、フルフラールといった有機分子)が、バーボンにはウォッカの約37倍含まれていることをRohsenow教授は指摘する。教授によると、蒸留酒を判別する便利な目安として、液体が透明なほど、これら毒性化合物の含有量が少なくなるという。

 この研究では、睡眠の質などについても比較が行なわれた。バーボンの摂取もウォッカの摂取も、アルコールを取らなかった場合と比較すると、睡眠の質を悪くした。翌朝に、注意力と素早い反応が求められる認識力テストを行なうと、アルコールを取った被験者は、取らなかった被験者と比べて成績が悪かったが、酒の種類による成績の違いはみられなかった。バーボン組もウォッカ組も、同じくらい認識力が落ちていた。



 私はお酒の味は好きでもめちゃくちゃ弱いんですが、

 焼酎と日本酒だったら、日本酒のほうが頭痛くならないんですよね。日本酒のほうが不純物が少ないっていうことなんでしょうか。

 日本人だと最近はハイボールの売り上げがなかなか多いようです。黒ビールとのハーフにしたハイボールが結構おいしい。オススメです。
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2009年11月20日

古代ミイラをCTにかけたところ、動脈硬化がみつかる。

古代エジプト人も動脈硬化 ミイラをCT検査し判明

 現代の生活習慣が主な原因とされる動脈硬化が古代エジプトの時代にも存在したことが、米研究チームのミイラへのコンピューター断層撮影装置(CT)による調査で分かり、17日にフロリダ州で開かれた米心臓学会で発表された。AP通信が報じた。 中部アメリカ心臓研究所(ミズーリ州カンザスシティー)のランドール・トンプソン医師は「ファストフードや喫煙、運動不足などの現代的なリスク要素が動脈硬化の原因と考えられているが、今回の結果は必ずしもそれだけではないことを示している」と語った。

 APによると、研究チームはエジプトで保存されている紀元前1981〜紀元334年のミイラ22体にCTスキャンを実施。うち9体に動脈硬化の症状が見られ、1体には心臓発作が起きた形跡があった。

 カリフォルニア大サンディエゴ校のマイケル・ミヤモト医師は「ミイラと現代の患者の動脈硬化が似ているのにびっくりした」と述べた。

 22体のうち身元が特定されているものはすべて、古代王朝の高官や高僧など社会的身分が高く、トンプソン医師は「(当時)裕福な者は塩漬けの肉を食べたので、高血圧になったのかもしれない」と推測している。



 まあ、そりゃぁそうか…。

 当時の食事って、おいしいものはずっと食べ続けるような感じだったんでしょうねぇ、富裕層ほど。

 日本でも、位の高い人が豪華な食事ばかり食べていて、脚気になったりしていましたし。

 食べるものが少なかったとはいえ、ミイラになるほどのランクの高い人であれば、今の中年以上にメタボリックだったかもしれませんね。
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2009年11月18日

潰瘍性大腸炎の発症に関与する遺伝子を発見する。

潰瘍性大腸炎、遺伝子に特徴 原因解明につながる可能性

 大腸に炎症が起き、下痢や腹痛を繰り返す難病「潰瘍性大腸炎」の原因解明につながる可能性のある三つの遺伝子を、日本の研究チームが見つけた。これらの遺伝子が、通常の型ではなく、病気になりやすい型だと、発症のリスクが約1.3〜1.6倍になるという。米科学誌ネイチャー・ジェネティクス(電子版)に発表した。

 患者数は08年度で10万4千人余。ここ10年間でほぼ倍増している。

 理化学研究所や九州大などが国内の患者1384人と健康な人3057人のゲノム(全遺伝情報)の違いを調べた。その結果、免疫などに関係する三つの遺伝子領域に変異があると、発症リスクが高くなることがわかった。この変異は日本人に多いこともわかった。

 近年の患者増加は、食事の欧米化など生活習慣と関係する可能性があるとも考えられている。久保充明・理化学研究所チームリーダーは「将来、遺伝子検査で発症リスクがわかり、子供の時から食生活に注意すれば、病気になりにくくできるかもしれない」と期待している。



 安部元首相も患っている潰瘍性大腸炎。かなり重い病気なんですが、よく潰瘍性大腸炎を抱えながら首相という激務をつとめたものです。

 この研究では、難病の根本的治療はできないものの、病気の発症を防ぐことはできるかもしれない、というもの。やっぱり遺伝子が絡んでいるんですねぇ。
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2009年11月12日

腸内の常在細菌は人によって大きく異なる。

個人差大きい人体の細菌=口は類似、腸はさまざま−病気予防へ貢献

 人体に生息する細菌の多様性は、一人ひとりの時期による違いよりも、個人差の方が大きく、身体の各部では、口内が似ている一方、腸内は大きく異なることが分かった。米コロラド大の研究チームが、健康な男女9人の身体27カ所に生息する細菌の種類を網羅的に調べ、9日までに米科学誌サイエンス電子版に発表した。

 人体に生息する微生物は100兆個あると言われ、病気の原因になる悪玉のほか、消化を助けるなどして健康に貢献する善玉もいる。健康な人体の環境を解明した上で、さまざまな病気にかかった場合との違いを突き止めれば、病気の早期診断や予防に役立つという。

 対象者は相互に無関係で、細菌を採取したのは昨年6月と9月の計4回。部位は口内、鼻や耳の穴、頭髪、手のひら、脇の下、かかとなどで、腸内は便で調べた。細菌の種類は、こうした分析によく使われる特定の遺伝子のDNAによって分類した。

 その結果、生物の分類で「科」の3段階上に当たる「門」レベルで、22門の細菌が見つかったが、9割は四つの門で占められていた。最も多かったのは、ビフィズス菌などが属する放線菌門の36.6%で、続いて乳酸菌などのファーミキューテス門が34.3%、サルモネラ菌などのプロテオバクテリア門が11.9%、腸内に多いバクテロイデス門が9.5%だった。



 同じ人間といえど、生息する細菌は異なるようです。

 生まれたときから食べてきたものでも大きく異なりそうですけれどね。母乳で育つとビフィズス菌が生息し、牛乳で育つと大腸菌が生息する、ように。
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2009年11月09日

食欲抑制ホルモン「ネスファチン」がオキシトシンを介していた。

メタボ治療に道開く 自治医大、食欲抑える仕組み解明

 脳の食欲中枢に作用し肥満やメタボリック症候群予防に効果があるホルモンの摂食抑制メカニズムを、自治医大(下野市薬師寺)生理学講座の矢田俊彦教授、前島裕子助教、ウドバル・セドバザール大学院生らの研究グループが解明した。同グループは「新治療への道を開く」としている。3日付の米科学誌「セル・メタボリズム」(電子版)に論文が掲載された。

 ホルモン「ネスファチン」が食欲抑制にかかわっていることは2006年、群馬大の研究グループが確認。これを受け自治医大のグループはメカニズムの研究に着手した。

 ラットを使った実験などを経てまとめられた論文で、ネスファチンが脳の視床下部にある摂食中枢を活性化させ、ホルモン「オキシントン」の分泌を促進、オキシントンが脳幹内の特定部位を刺激し、食欲を抑えることを明らかにした

 オキシントンは分娩時の子宮収縮など女性の周産期機能に特化した物質として長年知られてきたが、摂食抑制という、性別や年齢を超えた機能を持つことが研究で判明した。

 視床下部で食欲を抑えるホルモン「レプチン」に対しては、肥満症の人の大半は耐性ができているとされる。論文では、レプチンに耐性がある場合でもネスファチン、オキシントンによる食欲抑制作用が働くことを認めている。

 同論文とは別に同講座の研究で、体の末梢から投与した場合の効果と脳への情報伝達経路も確認している。実用化には副作用の見極めなどハードルが残るが、矢田教授らは「肥満治療のターゲットになる神経経路の発見は、優れた治療薬開発につながる可能性がある」などと話している。



 へええええええ

 射乳反射で有名なオキシトシンが、食欲抑制にも働いているとはねぇ。

 もしかして妊婦や産褥の食欲低下とも関連しているんですかね?
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2009年11月02日

早期の慢性腎臓病の治療に、高脂血症薬スタチンが有効。

早期腎臓病に高脂血症薬が有効 東北大・慶大、臨床研究を開始

 東北大の阿部高明教授と慶応義塾大の曽我朋義教授らは、悪化すると人工透析が必要になる慢性腎臓病の早期治療に、高脂血症の治療で広く使われている薬「スタチン」が有効であるとの研究結果をまとめた。ラットの実験で働きが弱くなった腎臓が回復することを確かめた。東北大医学部付属病院で患者を対象に有効性を見極める臨床研究を始めた。

 腎臓のほとんどを摘出して血中の不要物質を尿に送り出す働きを弱めたラットでスタチンの効果を調べた。スタチンを投与した5匹は投与しなかった5匹に比べ体内に残る不要物質の量が平均して半分以下になり、腎臓がより働いていた。不要物質は毒性があり、体内に長い間たまり続けると腎臓の機能が弱まる。

 慢性腎臓病の患者は国内で1330万人と推計され、悪化して人工透析を受ける患者も増加の一途で27万人いるとされる。阿部教授は「腎臓病の早期患者では副作用は起きにくく、症状の悪化予防に効果が期待できそうだ」と話している。



 今までは腎臓という臓器は少し軽視されてきた感じはあります。

 腎臓の機能をなかなか評価しづらかったり、症状として現れにくいというのはありますが、腎臓の機能がだんだん弱まっているにもかかわらずしっかりとした治療を受けられずに、腎不全状態となって透析が必要になったりすることも。

 そこで新しい概念として、慢性腎臓病というものを作りました。腎臓のメタボリックシンドローム版のようなものです。国内にかなりいる、腎機能の低下した人たちをスクリーニングして、段階別に分け、悪化するまえに治療しようというもの。腎機能が低下しすぎる前に治療をすることで、透析導入を遅らせることもできるようになるとされています。
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2009年10月31日

コーヒーを飲むことで肝臓疾患を食い止めることが判明

1日数杯のコーヒーは、肝疾患の進行を妨げる 米研究

 1日数杯のコーヒーが、肝疾患の進行を食い止めてくれる可能性がある――。米国立がん研究所(US National Cancer Institute)が21日、このような研究結果を発表した。詳細は医学誌「Hepatology(肝臓病学)」11月号に掲載された。

 研究チームは、抗ウイルス薬が効かないC型肝炎患者766人を対象に、3.8年間の調査を行った。患者はいずれも長期治療を行っており、肝疾患がやや進行した患者も含まれる。

 1日何杯のコーヒーを飲んだかを回答してもらうとともに、3か月ごとの診断と2回の生検(調査開始から1.5年後と3.5年目)で病気の進行を調べたところ、1日3杯以上飲んだ患者では、全く飲まなかった患者に比べて進行リスクが53%も低減されたことがわかった。

 この理由について研究チームは、コーヒーは肝疾患に関連のある2型糖尿病のリスクを軽減する、あるいは、線維症や肝硬変の原因となる炎症を軽減するのではないかと考えている

 コーヒーに含まれるカフェインは、マウスの肝ガンを抑制したとするいくつかの研究結果が報告されていることもあり、注目されていた。

 なお、コーヒーと同じくカフェインが含まれる紅茶や緑茶を飲んだという患者は調査対象の中に少数しかいなかったが、そうした患者では肝疾患の進行への目立った影響は見られなかった。



 タバコ、アルコールなど、様々な嗜好品がありますけれど、コーヒーほど身体に良い嗜好品はないんでしょうね。

 もちろん飲みすぎ、は身体に害ですけれど、日常生活でそんなにバカスカ飲むものでもありませんし。

 身体に良い生活、をすることで、将来きっと、「病気になっていないこと」を実感すると思います。

 よく医学においては、何千人に1人の割合でその病気にかかる、という基準がありますけれども、

 実際には、10人に1人だったり、100人に1人だったりする疾患のほうが多く、1万人に1人という割合のほうが少ないくらいです。

 つまり死ぬまでに、何からの大きな病気にかかるものです。

 それを予防できるかどうか、が今後の医学の発展と同時に求められるものだと思います。
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2009年10月29日

切除された胃を人工シートで再生することに埼玉医大が成功

切除した胃壁を人工シートで再生 埼玉医大、がん手術に応用も

 生きているブタの胃の4分の1を切り取って作った大きな穴を、薄いスポンジ状の人工シートでふさいで胃壁を元通りにする実験に、埼玉医大の宮沢光男教授(消化器外科学)らが27日までに成功した。

 シートが土台となり、周囲の細胞がスポンジの細かい穴に入り込んで胃が再生するという。シートはその後溶けてなくなった。 宮沢教授らは、このシートで血管などを再生させる方法を既に開発しているが、胃でこれほど大きな部分の再生は初めてという。人間に応用できれば、胃がんの手術で切除した部分を再生させ、患者の生活改善に役立つことが期待される

 再生医療は、新型万能細胞のiPS細胞などを使った方法が注目されているが、目的とする細胞を作るだけでなく、立体的な構造にして機能させることが大きな課題になっている。

 宮沢教授らは、奈良県立医大の筏義人教授(医工学)が開発したシートを利用した。このシートは生体に吸収、分解されやすい物質でできており、厚さ1ミリ。ブタを使った実験で、胃から縦、横各6センチの胃壁を切り取って、そこにシートを3枚重ねて縫い付けた。

 ブタは食べる量が減らないままで、シートには周囲から徐々に細胞が集まった。途中で潰瘍ができたがやがて消え、10週間後、シートも完全に溶け、胃は元通りの形になった。粘膜や筋肉などの胃の層構造が形成されているのも確認した。

 胃の再生には、さまざまな細胞になる可能性がある骨髄由来の細胞が関与しているとみられ、仕組みの解明を進めている。

 宮沢教授は「このシートは人間に対する毒性はないと確かめており、臨床試験ができれば実用化は近い。十二指腸、大腸、食道などでも、良い実験結果が出つつある」と話している。



 何じゃこりゃ。凄いですね。革新的といってもいいほど。

 胃がんのときの手術になると、胃を切除しなければなりません。胃がんの大きさや浸潤具合によって、切り取る範囲が広がるのですが、胃の容積が小さくなってしまうと様々な不具合が起こります。食物の入る量が少なくなるほどだけではなく、例えば糖分がドカッと腸に入ることでダンピング症候群を来たしたりすることもあります。

 そういった合併症を克服するだけでなく、胃をほぼ元通りに直してしまう、まさに再生医療の真髄。
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2009年10月04日

2009年度イグ・ノーベル賞を3年連続で日本人が受賞する。

「イグ・ノーベル賞」パンダのふんで生ごみ減量の田口名誉教授受賞

 ユーモアにあふれた科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が1日、米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で開かれ、パンダのふんから分離した菌で生ごみの90%以上の減量に成功した研究で、田口文章北里大学名誉教授(72)が生物学賞を受賞した。

 ふんを利用し、ごみを大幅に減らすという一石二鳥で地球環境に優しい研究が評価された。授賞式に出席した田口氏はあいさつで「パンダは愛くるしい動物ですが、ふんは見た目からは想像できないほど大量で、研究は面白い経験でした」と述べ、約千人の聴衆から大きな笑いが起きた。

 田口氏は上野動物園(東京都)でパンダのふんをもらって研究を進めた結果、分解能力の高い菌を発見、家庭用生ごみで試したところごみの95%以上を水と二酸化炭素(CO2)に分解することに成功した。実用化に向けた研究を継続中だ。



 このイグ・ノーベル賞を受賞するのも、かなり大変なんですよね。大変名誉なことだと思います。

 しかしパンダのふんから分解能力の高い菌の存在を考察するあたり、さすがです。確かに笹を食べているということはそれだけ分解能力は高いうことですからね。

 イグ・ノーベル賞、もしかして3年連続で日本人が受賞してますね。しかも日本人は大変凄い研究をやっています。

2008年度イグ・ノーベル賞発表。2年連続で日本人が受賞する。
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2009年10月03日

やせている大食いの人と一緒にいると、食べ過ぎる傾向に。

やせている大食漢と一緒だと食べ過ぎる傾向=研究

 カナダのブリティッシュコロンビア大のチームが、よく食べるのにやせている友人と一緒に食事をすると、いつもより食べ過ぎる可能性があるという研究結果を報告した。

 それによると、学生が友人同士で映画鑑賞しながらスナックを食べる場合、やせた方にリードされて食べ過ぎる傾向が認められた。一方で太った人と一緒の場合には、相手が食べ過ぎても自制心を働かせる傾向がみられた。

 今回の結果は、やせた友人がたくさん食べているのを見ることが、「自分も同じようにしてもいい」という暗黙の許可を与える可能性を示唆している。



 やせの大食いの人っていますよね。褐色脂肪細胞が人より多いために脂肪の燃焼も早いおか。

 確かにやせている人がパクパク食べてると、こちらもつられて・・・というのはありますわな。

 先日、スカラムーシュという漫画サイトをみつけまして。これが結構面白いんですわ。リアル遠足という企画が大好きなんですけど、この作者の方、ホントご飯食べないらしくて。その、何で食べないのかっていう経緯を書いた漫画があるんですよ。

 それがこれだ「食べるのやめたいんです

 断食は身体に悪いとは思うけど、確かに今みたいに1日三食肉多めの生活をしているほうが体に良くないというのも分かるんですよね。この漫画の中盤で、お兄さんの話が出てくるんですけど、ダイエットしたいと思っている人、参考にされてはいかがでしょうか。

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2009年09月29日

過敏性腸症候群への理解を深める運動を行う。

過敏性腸症候群の啓発活動を10月から開始―アステラス

 アステラス製薬は10月1日から、過敏性腸症候群(IBS)への気づきや受診、治療を呼び掛ける「IBS疾患啓発活動」を開始する。

 過敏性腸症候群は通常の検査で異常が認められないにもかかわらず、腹痛や下痢などを繰り返す機能的な疾患。ストレスをはじめとするさまざまな病因によって引き起こされ、下痢型、便秘型、両方を繰り返す交替型の3つに分類される。同社によると、日本での患者数は約1200万人と推定されており、若年層に多い傾向があるという

 「IBS疾患啓発活動」では、啓発のためのテレビCMやラジオCMを全国で放送するほか、専用のウェブサイト「IBSネット〜腸、快適生活!〜」を開設し、セルフチェックの方法や治療法などについての情報を提供する。また、過敏性腸症候群を啓発するための一般向け小冊子を医療機関で配布する。

 同社では、過敏性腸症候群治療剤コロネルと、下痢型過敏性腸症候群治療剤のイリボーを販売している。



 過敏性腸症候群で悩んでる方、結構おられるのではないでしょうか。

 体質のせい、ストレスのせいとはいっても、やはり日常生活に支障を来たしかねないものです。一度病院で薬をもらってみるのも手だと思います。

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2009年09月17日

グリシドール脂肪酸エステルを含む健康エコナ全製品を販売自粛

花王が「エコナ」全製品を販売自粛 発がん物質の恐れ

 花王は16日、特定保健用食品「エコナ」シリーズ全商品について、17日に出荷を停止し、販売を自粛すると発表した。対象は、食用油やマヨネーズ、ドレッシングオイルなどシリーズ46商品と、同商品を使ったドッグフード13商品を合わせた計59商品。

 商品に「グリシドール脂肪酸エステル」が多く含まれ、発がん性のある「グリシドール」という物質に分解される可能性があるため。同社では、「安全性に問題はない」としているが、グリシドールに分解されるメカニズムや可能性がよく分かっておらず、欧州を中心にグリシドール脂肪酸エステルの安全性を懸念する声が高まっていることから、販売を見合わせることにした

 グリシドール脂肪酸エステルが多く含まれる理由については、「製造する際の脱臭工程が原因」としており、11月中には一般的な商品と同程度の量に抑える技術を確立し、来年2月をめどに販売を再開したい考え。

 エコナは花王の主力商品のひとつで、年間売り上げは約200億円。



 ・・・あれ、うちの食用油は何だったっけ・・・?

 エコナだー!!やっぱりだ!健康エコナだった…。

 まあこんなん普通に摂取している程度だったら全然問題ないでしょうから使いきりますけど。

 エコナが身体にいいと言われている部分の油構成が引っかかったのかなと思いましたが、単に脱臭過程の問題とはね。それならばエコナの地盤は健在でしょう。

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高脂肪の食事は、運動能力や記憶力が損なわれる

高脂肪の食事、短期的にも運動・記憶能力に悪影響――英大学調査

 短期でも高脂肪の食事をしていると、運動能力や記憶力が損なわれる可能性がある。英ケンブリッジ大学の研究者がこのような研究結果を発表した。

 この研究では、ラットに高脂肪のエサを与えたところ、10日足らずでラットの運動能力が衰え、短期記憶が大幅に損なわれたという。この結果は食事と思考、運動能力との重要な関連を示していると研究者は言う。

 実験では、低脂肪のエサ(脂肪分7.5%)と高脂肪のエサ(脂肪分55%)をそれぞれラットに与えた。高脂肪のえさを4日間食べたラットは、酸素を使って運動に必要なエネルギーを発生させる能力に衰が見られた。9日後には低脂肪のエサを食べたラットと比べて、迷路から抜け出すのに長い時間がかかるようになり、ミスも増えた。ラットの細胞を調べたところ、高脂肪食のラットは脱共役タンパク質3と呼ばれるタンパク質のレベルが上昇しており、このため酸素を使って必要なエネルギーを得るプロセスを効率的に処理できなかったという

 「西洋式の食事はたいてい高脂肪であり、肥満や糖尿病、心臓疾患などの長期的な問題に関連している。だが、このような食事を短期間続けた結果についてはほとんど注目されていない。われわれの研究によって、日々の生活で高脂肪食を減らせば、健康や敏しょう性に短期的なメリットがあるということを皆が真剣に考えるようになってほしい」と研究者は述べている。



 加藤登紀子さんの夫の、藤本敏夫さんが、刑務所から出てきたときに「刑務所の食事はヘルシーで量も少なくて良い。頭が冴える」と言ったとか何とか。

 なるほど、確かに古来からの和食は低脂肪で、つまり身体だけでなく頭の敏捷性にも繋がるのかもしれません。
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2009年09月14日

ペッパーランチのO-157、出荷前の肉が既に汚染されていた。

ペッパーO157、出荷前の肉すでに汚染

 ステーキチェーン「ペッパーランチ」で病原性大腸菌O157による食中毒が相次いだ問題で、岐阜県は13日、同県大垣市の大垣食肉供給センター協同組合(森田隆志代表理事)が同チェーン用に加工、出荷した「角切りステーキ」(商品名・和牛入りサイコロステーキ)の保存サンプルからO157が検出され、10都府県の患者14人の菌とDNAパターンが一致したと発表した。

 出荷前の肉がすでに汚染されていたことになる

 県は食品衛生法に基づき、同組合に対し、9月30日までに、対象製品(出荷量2560キロ=いずれもペッパーランチに出荷)の回収を命じる行政処分を出した。

 県生活衛生課によると、O157が検出されたのは、同組合が8月3日に加工した角切りステーキ。オーストラリア産牛肉を主体に国産牛肉、牛脂などを加えて加工、冷凍した製品で、どの部位にO157が含まれていたかは不明という。

 県は「加工過程や施設、管理に問題はなく、原材料に由来する可能性が高い」としている。



 食中毒、なくならないですねぇ。いくら冷蔵技術が発達したとしても扱う人間の問題か。

 一度食中毒が起こった場合の対応等も真摯なものが求められます。ペッパーランチは果たして。

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2009年09月12日

専門医師なしで肝臓手術、患者を死亡させたとして起訴される。

山本病院、手術時に専門医師なし 患者死亡事件

 奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」理事長山本文夫被告(51)=詐欺罪で起訴=らが不要な肝臓手術で入院患者を死亡させた疑いがある事件で、執刀の際、肝臓手術の専門知識を持つ医師はいなかったことが10日、捜査関係者への取材で分かった。

 医療関係者によると、肝臓手術は難易度が高いため、通常は複数の専門の医師がチームを組んで実施するという。奈良県警は山本被告らから引き続き任意で事情を聴き、手術の経緯を調べる。

 捜査関係者によると、問題の手術は2006年6月にあり、男性患者=当時(51)=が肝臓の腫瘍摘出を受けて大量出血で死亡した。山本被告が執刀し、男性医師(54)と看護師2人が立ち会った。

 山本被告は心臓血管外科などが専門で、男性医師も肝臓手術には詳しくなかった。麻酔医もおらず、山本被告らが麻酔もかけていたという。

 男性患者の腫瘍は、奈良県警が押収したコンピューター断層撮影(CT)などの結果から、良性だったとみられている。



 何故こんなチャレンジャーなことをしてしまったのか…。出来ると思っていたんでしょうか。でも専門分野の違う外科領域に手を出すなど・・・。

 しかも人の命がかかっていることですからね。訴えられても仕方ないでしょう。
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2009年09月10日

雪印が開発した乳酸菌は、肥満状態で落ちた免疫を改善する。

雪印など、独自乳酸菌に肥満で落ちた免疫機能の改善効果

 雪印乳業は信州大学と共同で、同社が独自開発した乳酸菌「ガセリ菌SP株」について、肥満状態で落ちた免疫機能を改善する効果があることを確認した。ガセリ菌は雪印が10月に経営統合する予定の日本ミルクコミュニティ(MC)が主力ヨーグルト商品に入れており、研究結果は今後、ホームページなどで周知する。

 雪印や日本MCはこれまでに、人間に実施した実験でガセリ菌に内臓脂肪を低減する効果を発見していた。今回、感染を防いだりアレルギーを抑えたりする抗体が肥満のため少なくなっているマウスの細胞に、ガセリ菌を添加して培養したところ、抗体の量が増加したという。



 ヨーグルトと免疫、というとやはりカスピ海ヨーグルトが有名ですね。

 カスピ海ヨーグルトは大ヒットしましたが、このガセリ菌もヒットなるか。モノが良ければ売れる、というのは当然の理屈だと思うので、雪印には頑張ってもらいたいですね。そろそろ本腰入れて雪印ブランドを再建してもらいたいです。

関連
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2009年08月25日

下痢を起こす腸内細菌が大腸のがん化を促進する。

腸内細菌、大腸のがん化促進 米グループがマウスで解明

 下痢を起こす腸内細菌の一種が、大腸のがん化を促進することを、米ジョンズホプキンス大のグループがマウスの実験で明らかにした。胃がんでは、胃の中にいるピロリ菌が原因の一つとされているが、この腸内細菌も、似たような役割を果たしている可能性を示している。23日付米医学誌ネイチャー・メディシンに発表される。

 バクテロイデス・フラギリスという、人の腸内に常在している腸内細菌の一種。人によっては何の症状も示さないが、下痢を起こすことで知られている。毒素を作るタイプと作らないタイプがあり、グループは大腸がんを自然発生しやすくしたマウスに、それぞれを感染させて観察した。

 すると、毒素型を感染させたマウスは下痢になり、大腸に炎症と腫瘍が1週間以内にでき、がん化が早まった。非毒素型は下痢を起こさず、大腸の炎症も腫瘍も認められなかった。菌の毒素が免疫細胞を活性化させて炎症を起こし、がん化を促進しているとみられる。

 また、毒素型を感染させたマウスは、炎症反応の引き金となる信号を送るたんぱく質が増えていた。このたんぱく質が増えると、特定の免疫細胞が活性化されてIL17という因子が作られることが、もともと知られている。IL17を働かなくさせたマウスで同様の実験をすると、腫瘍ができにくくなったことから、こうした因子を抑えることなどで大腸がんの治療につながる可能性も明らかになった。

 今回の成果について、吉村昭彦・慶応大医学部教授(微生物・免疫学)は「人の大腸がんとの関係は今後、疫学調査などがされないと、まだわからないが、人の腸内細菌の毒素ががん化を促進することを実験的に示したことは画期的だ」としている。



 毒素などで刺激され続けると、癌になるリスクとなるんでしょうねぇ。

 腸内細菌とは死ぬまでうまく付き合っていきたいものです。そのためには規則正しい生活と健康的な食事、そして時々乳酸菌。
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2009年07月20日

粗食は健康のモトであることを医学的に証明する。

粗食は長寿、がん・心疾患・糖尿抑制…サルで実証

 カロリー摂取量を大幅に減らすと、がんや心疾患、糖尿病など加齢に伴う病気の発症を抑えられることが、アカゲザルを使った20年間の追跡調査で明らかになった。

 霊長類で、こうした効果が実証されたのは初めて。米ウィスコンシン大などのチームが、10日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 チームは、7歳から14歳の大人のアカゲザル(飼育下の平均寿命27歳)を30匹使って、1989年に研究を開始。94年には46匹を追加した。二つのグループに分け、片方のカロリー摂取量を30%減らし、血圧や心電図、ホルモン量などを測定。死んだ場合は、解剖で死因を詳しく調べた。

 カロリー制限しないグループでは、5匹が糖尿病を発症、11匹が予備軍と診断されたが、制限したグループでは兆候は見られなかった。がんと心疾患の発症も50%減少した。また、脳は加齢とともに、萎縮することが知られているが、制限したグループでは、運動や記憶などをつかさどる部分の萎縮が少なかった。

 白沢卓二・順天堂大教授(加齢制御医学)の話「カロリー制限が、長寿や高齢者の認知機能維持にも役立つ可能性を示すもので、大変興味深い」



 細胞が飢餓を感じたほうが長生きするとかいう研究もありました。

 やはりエネルギーの飽和状態があっても良いことはないんでしょうねぇ。生物学的に生きていく以上にエネルギーを摂取するということは、なんか、反してますもんね。

インスリンは、脳内では老化を促進する作用を行っている。
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