2013年03月07日

吉祥寺事件、脱法ハーブが関連している可能性がある。

逮捕の18歳少年、脱法ハーブ所持か 

 東京・吉祥寺の路上でアルバイト(22)が刺殺され財布などが奪われた事件で、強盗殺人容疑で逮捕された日本人の少年(18)の所持品から、脱法ハーブとみられる植物片が見つかり、警視庁が押収していたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。

 少年は犯行の動機について「金が欲しかった」と供述しており、警視庁は植物片の鑑定を進め、事件との関連を調べている。

 一方、同容疑で逮捕されたルーマニア人の少年(17)が、山田さんを背後から刺したのは「確実に(現金などが)取れるから」と供述していることも判明。「死ぬとは思わなかった」としているが、山田さんの背中には肺に達する深い傷があり、強く刺したとみられることから、警視庁は犯行時の詳しい状況を捜査している。



 ただ金を奪うだけなのにいきなり思い切り刺すあたり、なんか変ですけれど、これが果たして脱法ハーブの作用なのかどうかは分かりません。

 なぜならいま売っている脱法ハーブには「何の合成カンナビノイドがどれだけ入っているか全く分からない」からです。

 ここが、覚せい剤や大麻などと違って、メチャクチャコワイところです。まず脳への障害がスゴイ。人によっては1発でわけがわからなくなります。急性症状が抜けた後も、何割かの人は後遺症として残ることがあります。使ってよい量が全く不明なので、容易に過量服薬してしまうのです。

 脱法ハーブだけは、やめておいたほうがいい。あなたは、合法・脱法だからといって、脳を壊す物質を自らの手で吸収しますか?
posted by さじ at 22:43| Comment(0) | 精神 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月02日

緑茶成分カテキンとED治療薬でがん細胞を殺傷する。

カテキン+ED治療薬でがん退治

 九州大農学研究院の立花宏文主幹教授(食品機能化学)らの研究チームは25日、緑茶に多く含まれるカテキンの一種「EGCG」と、勃起不全(ED)治療薬に含まれる低分子化合物を併用して投与すると、がん細胞を効果的に殺傷するという実験成果を得たと発表した。米科学誌「ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション」電子版などに掲載される。

 EGCGは、悪性度の高いがん細胞表面のたんぱく質と結合し、がん細胞を殺傷する能力があることが分かっていたが、効果が出にくかった。

 ED治療薬には、この酵素の働きを抑える低分子化合物が含まれていることが知られており、ED治療薬とEGCGを併用して乳がんのマウスに投与する比較実験を行った。



 凄い組み合わせ。実際に実施して効果があったのだから、将来的な新薬として期待できそう。
posted by さじ at 09:41| Comment(0) | がん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

低炭水化物ダイエットを行うと将来の死亡率が上がる可能性も

低炭水化物ダイエット、死亡率高まる可能性

 ご飯やパンなどの炭水化物の摂取が、長期にわたって少ない人は、多い人よりも死亡率が高まる可能性があるとする調査結果を、厚生労働省の研究班がまとめ、科学誌プロスワンに発表した。

 国立国際医療研究センターの能登洋・糖尿病代謝内分泌科医長らが、米国と欧州で、70代〜30代の男女20万人以上を26〜5年にわたり追跡した住民健康調査などのデータを解析した。その結果、総摂取カロリーに炭水化物が占める割合が40%以下と、低い人の死亡率は、炭水化物の摂取割合が高い人(同60%以上)の1・3倍だった。

 炭水化物を抑えた食事は、短期的には血糖値が下がり、コレステロールの値が改善するなど、心疾患のリスクを下げるとの報告がある。ところが、今回の解析では、長期間の低炭水化物食が、心疾患のリスクを下げる傾向は見られなかった。能登医長は「低炭水化物食は短期的には減量などに効果があっても、長年続けることには慎重になった方が良い」と指摘する。



 脳の活動とか、人間の日常生活において当たり前に必要な糖分ですからね。取り過ぎはそりゃよくないが、取らなくても問題が出ると。

 こういう食事系の体重減量の手法ってのは、何が問題かっていうと、やる側が極端なんですよね。低炭水化物だーってなると、ごりごりに削ろうとして、さじ加減が分からない。

 まぁダイエットが必要な人っていうのはえてしてそういうさじ加減が苦手だから維持も出来ないような気はしますが…。
posted by さじ at 09:08| Comment(0) | 消化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Clostridium difficile菌の治療には抗生剤より他者の便が効く

下痢治療の切り札は「他人の便」? 標準治療上回る効果

 粘膜を破壊する毒素を持つディフィシル菌(Clostridium difficile)に感染すると、より症状が重い下痢に悩まされる。特に再発を繰り返すケースでは抗生物質を飲んでも効かない場合多く、治りにくいことで知られている。こうした中で報告されたのが、健康な人の便を十二指腸に注入する方法だ。オランダ・アムステルダム大学学術医療センターのEls van Nood氏(内科)らは、再発を繰り返すディフィシル菌感染症患者を対象に、これまでの報告よりも精度の高い研究手法でこの方法を検討。その結果、抗生物質(バンコマイシン)による標準療法よりも有効な可能性が示されたと、1月16日発行の米医学誌「New England Journal of Medicine」(電子版)に報告した。

 ディフィシル菌感染症を初めて再発した場合、バンコマイシンによる治療が効く確率は6割程度。再発を繰り返すたびにこの確率は下がっていくという。再発する原因は、毒素に対する抗体の反応が鈍くなることのほか、腸内細菌の種類が偏ることなどが考えられている。

 そこで提案されたのが、ディフィシル菌感染症患者の腸内を洗浄した上で、健康な人の便を移すことにより、腸内細菌叢が正常な状態に戻るのではないかという考え方。これまでも、フィンランド・ヘルシンキ大学中央病院のEero Mattila氏ら(米医学誌「Gastroenterology」2012; 142: 490-496)など複数の試みが報告され、その有効性が主張されていた。

 van Nood氏らは、これらの報告を裏付けるため、より精度の高いランダム化比較試験※という手法で検討。再発性ディフィシル菌感染症患者43人を、下記の3グループにランダムに割り付けた。

 有害事象(副作用)については、便注入群で注入当日に軽度の下痢と腹部の痙攣痛が認められたことを除けば、3群間で差はなかった。

 さまざまな分析方法で腸内細菌叢を見てみたところ、便注入後には提供者と同じレベルにまで改善していた。つまり、健康な人の便を注入することで腸内細菌のバランスが改善し、下痢が治癒したということだ。

 以上の結果からvan Nood氏らは、便注入療法は再発性ディフィシル菌感染症に対する有効な治療法であるとランダム化比較試験によって示されたと指摘。「とりわけ、再発を繰り返し、バンコマイシンが効かない患者には朗報かもしれない」と締めくくっている。



 これは、前々から言われていましたよね。実際にバンコマイシンより効果があるっていうことで、証明されたということですかね。

 抗生剤を使うと他のところに影響出たりするんで、こういう治療法が可能なら日本でも広まってほしいですね。
posted by さじ at 09:00| Comment(0) | 感染 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

感音性難聴にアルツハイマー治療薬を活用する

感音難聴:アルツハイマー薬活用 マウスの細胞再生

 音を電気信号に変えて脳に伝えるマウスの「有毛細胞」を、薬剤を使って再生することに世界で初めて成功したと、岡野栄之・慶応大教授と米ハーバード大のチームが発表した。有毛細胞が傷むことが主因となる「感音難聴」は、世界の人口の1割以上とされる。有毛細胞が加齢や騒音などで一度傷むと再生は極めて難しく、成果は新たな治療法につながると期待される。9日付の米科学誌ニューロンに掲載した。

 哺乳類では、数万の有毛細胞が内耳のカタツムリのような器官「蝸牛」の内部に整然と並んでいる。音を増幅させたり脳に伝えたりする役割がある。胎児の段階で有毛細胞ができると、隣接する細胞は有毛細胞を支える「支持細胞」へと変化することが分かっている。

 チームは、アルツハイマー病治療薬として開発された薬剤が、この作用を邪魔することに注目。有毛細胞が傷ついた後にこの薬剤を用いると、支持細胞を減少させて、有毛細胞を増やすことを突き止めた。

 また、大音量で難聴にしたマウス10匹のうち、5匹のマウスの内耳にこの薬剤を手術で投与。3カ月後に調べると、投与された5匹は、未投与の5匹に比べ、有毛細胞の一種の数が最大で2倍以上多くなり、難聴もわずかだが改善していた。

 有毛細胞の再生には、遺伝子を使った動物実験で成功しているが、ウイルスを用いるために安全面で課題があった。岡野教授は「この方法が最も実用化が期待できるのではないか。今後は、よりヒトに近いサルを使った実験などで効果を確かめたい」と話す。



 難聴ってのは、なかなか難しくて。まず治療法がないものが多い。そして難聴があることで音楽性幻聴を引き起こしかねない。

 それをこのように治療することが出来るということが、凄いですわ。
posted by さじ at 08:39| Comment(0) | 耳鼻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月30日

40歳までに禁煙すればまだ間に合うらしい。

禁煙まだ間に合う?40歳までなら余命正常化 米誌に研究結果

 米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」電子版は24日、40歳前後までに禁煙に成功した人は、喫煙により縮んだ平均余命を、非喫煙者並みに取り戻せるとする米国やカナダの専門家による研究結果を掲載した。

 喫煙者の平均余命は、喫煙したことがない人に比べて10年以上短くなるが、34歳以下で禁煙に成功した人は喫煙を続ける人より平均余命が10年長くなり、まったくたばこを吸ったことがない人とほとんど同じ生存確率を示したという。

 禁煙に成功した年齢が35〜44歳の場合でも喫煙を続ける人より平均余命が9年長くなる。45〜54歳の場合でも6年、55〜64歳でも4年、平均余命を取り戻せるという。

 しかし、肺がんなどのリスクは禁煙後も長期間続くことになるため、分析に当たった専門家は米紙に「40歳までなら吸っても大丈夫」などと安心するべきではないとくぎを刺している。



 寿命取り戻せるんだったらやる価値ありそうじゃないですか?

 やめちゃえば、全く吸わなかった人と同じ寿命になるっつーことですもんね。

 このニュースが出たのも、良い巡り合わせとして受け入れるのも1つの方法かなーと。
posted by さじ at 01:03| Comment(0) | 呼吸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ベーチェット病の疾患感受性遺伝子と発症メカニズムを横市の石ヶ坪教授が発見

医学研究科 石ヶ坪教授らの研究グループが、ベーチェット病の新しい疾患感受性遺伝子と発症メカニズムを

 横浜市立大学大学院医学研究科病態免疫制御内科学教室の石ヶ坪 良明教授(厚生労働省ベーチェット病班 研究代表者)らの研究グループはゲノムワイド関連解析にて厚生労働省の特定疾患であるベーチェット病の新しい疾患感受性遺伝子と発症のメカニズムを発見しました。

 ベーチェット病はぶどう膜炎、皮疹、口腔・陰部潰瘍など全身に発作的な炎症を繰り返す難治性疾患で、厚生労働省の特定疾患に最初に認定され、平成22年3月末時点で、受給者数は17,290人です。患者は日本・トルコなどのシルクロード沿いのアジアに多く、発症には環境因子と遺伝素因の両方が重要と考えられています。最も強い遺伝素因としてヒト白血球抗原(HLA)-B*51(たくさんあるHLA-Class I の中の一つ)が知られていますが、病気における役割はよくわかっていません。ベーチェット病はときには失明に至り、病態解明が急がれます。

 石ヶ坪教授、同教室桐野洋平助教、同大眼科水木信久教授ら横浜市大グループは、米国国立衛生研究所、トルコイスタンブール大学と国際共同研究を行い、桐野助教を中心として、日本人・トルコ人計約5000例の患者・健常人の検体を解析しました。トルコ人ゲノムワイド関連解析の情報を、「インピュテーション法」を用いて統計学的に増幅して再解析したところ、新規の疾患感受性遺伝子CCR1 (ケモカイン受容体)、STAT4 (転写因子)、KLRC4 (ナチュラルキラー細胞受容体)、ERAP1 (小胞体アミノペプチダーゼ)を同定しました。

 通常異なる染色体上に存在する遺伝子間には相関は認めませんが、ERAP1 とHLA-B*51 両者の素因を持つとリスクの相乗効果を認めました(エピスタシス)。ERAP1 とHLA-Class I とのエピスタシスは強直性脊椎炎と乾癬でも報告されています。ERAP1 は小胞体に存在し、HLA-Class I に乗せるためにペプチドを短くする働きがあることから、ペプチドのヒト白血球抗原への提示過程がこれらの疾患で極めて重要であることを示しています。CCR1 とSTAT4 近傍のSNPはこれらの遺伝子のmRNA発現量と関連していることを明らかにしました。



 ベーチェット病はかなりの難病ですが、しっかりとした治療の確立に至っていません。日本人に多い疾患なんで、日本がリードして解明してほしいですね。
posted by さじ at 00:30| Comment(0) | 皮膚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月15日

教師の体罰は本当に子供たちに利益をもたらすのだろうか?

減らぬ教師の体罰、部活絡みの処分は3割

 大阪市立桜宮高校で男子バスケットボール部主将の男子生徒=当時(17)=が顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた翌日に自殺した問題。体罰を理由に処分を受けた全国の教職員は最近10年間で年間400人前後で推移していることが9日、文部科学省への取材で分かった。

 文科省によると、平成23年度は404人で、中学校が最も多く180人、高校139人、小学校81人、特別支援学校4人。このうち、約3割に当たる110人が部活動に絡むものだった。

 教育現場の指導の中で、どこまでを体罰ととらえるのかは難しい問題だ。文科省は19年、いじめや校内暴力などの問題に対応するため、体罰基準の見直しを実施。殴る、蹴るなど身体への侵害や、長時間の起立など肉体的苦痛を与える行為を明示する一方、体罰に当たらない行為も具体的に例示した。

 それまでの国の基準は、居残り指導や騒いだ子供を教室の外に出すことなども体罰と定義しており、学校現場から「教師が萎縮して児童生徒を指導できない」との声が噴出。

 このため、居残り指導のほか、授業中に起立させたり、児童生徒を叱って席につかせたりすることなどは、肉体的苦痛を与えるものでない限り、体罰には当たらないとしている。



バスケ部顧問を懲戒処分へ 遺族側は免職を要求

 大阪市立桜宮高校でバスケットボール部主将だった2年の男子生徒=当時(17)=が自殺した問題で、市教委は12日、体罰を加えた男性顧問(47)を懲戒処分する方針を固めた。遺族側が処分ランクでは最も重い懲戒免職を要求していることも判明。市教委幹部は「生徒が亡くなるという最悪の事態になっており懲戒処分は当然」としており、市の外部監察チームによる調査結果がまとまり次第、速やかに処分する見通し。

 大阪市では「懲戒処分に関する指針」で、児童・生徒に体罰を行い負傷させた教職員は、免職、停職または減給とすると規定。負傷しなくても常習的な体罰を行った場合は、免職または停職−と定めている。

 市教委によると、顧問は昨年12月28日の聞き取り調査に、「(自殺前日の)22日の練習試合でも頬を平手で4、5回たたいた後、頭を4、5回殴った」などと詳述。暴行容疑などで捜査する府警が自殺当日の23日に事情聴取を行った際にも「発奮させるためだった」と体罰を認めている。

 学校関係者によると、遺族は懲戒処分の中では最も重い懲戒免職を市教委側に要求していることが判明。市教委の永井哲郎教育長らが11日、生徒の自宅で両親に謝罪した際も、両親は「体罰も許し難いが、精神的に追い込んだことが許せない。厳しい処分をお願いします」と話したという。

 一方、同校の卒業生の一部には「顧問は熱意ある指導をしていた」として、処分の軽減を求める嘆願書の提出や署名運動などを検討する動きもあるという。



大阪・高2自殺:義家文科政務官「体罰線引きを」 市教委と協議

 高校2年の男子生徒が自殺した問題で、文部科学省の義家弘介政務官が15日、大阪市役所を訪れ、永井哲郎教育長らに経緯や今後の対応を確認した。義家政務官は協議後、記者団に対し、市教委の対応の遅れを批判する一方「強くなるために(体罰は)一定ある」などと発言し、線引きが必要との認識を示した。

 協議は約1時間行われ、桜宮高の佐藤芳弘校長も同席。義家政務官は冒頭、今回の問題について「教育行政の責任であると同時に、教育の『無責任』だ。安易に体罰という言葉が流布されているが、継続的、日常的に行われた身体的、精神的暴力と思う」と話した。

 義家政務官は「気合を入れるための平手打ちは前時代的だ」と否定する一方、「(体罰は)一定ある。目的は何なのかだ。体罰と暴力、あり得る体罰とそうじゃない体罰の線引きが必要」とも話し、部活動での体罰を定義づける考えを示した。



高2自殺:橋下市長、発言転換後も体罰ルール化依然模索

 「試合中にビンタをすることはあり得る。僕が受けたビンタは愛情だった」。自殺発覚後の今月10日にそう発言するなど、体罰を一部認めるとも受け取れる見解を過去に示してきた橋下市長は、自殺した生徒の遺族と面会した後、スポーツ指導での体罰を一切認めないと方針を変えた。ただ、その他の生徒指導の現場での「手を上げる指導」については、「ルール化が必要」との姿勢を崩していない。文部科学省は、肉体的苦痛を与えない範囲で懲戒を加えることを認めているが、橋下市長は「ぬるい」と批判してきた。ルール化は可能なのか。

 学校教育法は「教育上必要がある」場合、生徒に懲戒を加えることを認める一方、体罰を禁止。文科省は、放課後などに教室に残す▽教室内に起立させる▽学習課題や掃除を課す▽当番を多く割り当てる−−などは、肉体的苦痛を与えない限り体罰に当たらないと、07年2月に各教育委員会に通知している。通知では、教師に対する子どもの暴力を防ぐための行動や、子ども同士の暴力行為を制止するためのやむを得ない行為も、体罰ではないと規定している。

 しかし、橋下氏は府知事時代の08年、「言っても聞かない子には手が出ても仕方ない」と発言。市長就任後の12年10月には文科省の通知を「ぬるい」と批判し、「もみあげをつまんで引き上げるくらいいい」として、独自基準を作るよう市教委に求めた。

 しかし、今月12日、生徒の両親と面会してから大きく方針転換する。「スポーツ指導で手を上げることは全く意味がないと分かった。猛反省している」。14日に市内で開かれた成人式では「部活動で手を上げることは一切禁止する」とスポーツでの体罰一掃を宣言した。ただ、「学校現場で他人に迷惑をかけるとかの時には、手を上げることも認めないといけないかもしれない」とも話している。

 市教委幹部は「体罰を容認するような発言は好ましくないと思っていた」と変化を歓迎する一方、「市長がどう変わろうと、教育行政の責任者は市教委だ」と話す。



 そもそも、体罰を加えると子供は言う事を聞くのか?というところなんですけど、医学的には、「そんなわけないじゃん」といったところでしょうか。

 これに関しては2つに分かれると思います。2つというのは、「頭の良い子供」と「頭の良くない子供」です。ここでいう頭の良し悪しというのは当然学力とかその程度のものでなく、人としての総合力を示します。頭の良くない子供には、もしかしたら体罰は有効かもしれない。バカだから、言っても分かんないからね。でも頭の良い子だったら、100%いらないでしょう。

 普通ね、高校生なら、頭が良くない子供以外は、言えば分かりますよ。今回の事例だって、別にこの被害者が、頭悪かったわけではなくて、完全に昭和のノリというか、暴力でコントロールしているだけじゃないですか。

 私は、全く聞かない子、要するに全生徒の中で、反発が強くて粋がってて、極めつけのバカ(学力という意味ではなく、不良やヤンキーみたいな存在)には体罰を「やってもいい」と思いますよ。でも全体の下位1%ぐらいですかね。反社会的な行為に憧れるようなタイプは、教師からの体罰で目覚めだと錯覚するのも容易いだろうから、それはまぁある意味美談なんだと思う。

 でもあくまで、下位1%のバカにだけしかやっちゃいけない。普通以上の頭の持ち主なら、むしろ話し合うことで分かってくれるから。

 今回のように、教師の体罰が何でうまくいかないかというと、下位1%の不良たち以外の人にも、体罰をふるってしまうからなんだなぁ。

 そもそも教師が頭良くない場合、体罰は失敗しますよ。だって頭の良くない自分の脳が、「体罰は正義」って勘違いしちゃってるんだから。加えて、そもそも指導において、言葉で説明出来ないほどバカだから、体罰に至るんでしょう、罰として。動物かよ。凄い教えだなぁ。痛みを与えて条件付けを行いたいんだろうけど、それを高校生にするか?

 もし私が高校生の頃に体罰食らってたら、何も得るものはなかったでしょうね。逆に恐怖とか、不安とか、そういういらない感情を植え付けられてたと思う。

 もしかして、頭の悪い人は、そういう感情よりも「体罰による美談」のみを前向きに受けとめるんだろうか。さすが、頭が悪いと楽でいいなぁ。

 医学の場面においては、相手を見極めて、褒められるところを褒めて、本人の自尊心も伸ばしたほうが、うまく治療関係に乗りやすい。どの科でも、それが原則です。毅然とした態度をとることはあっても、ひっぱたいたり怒鳴ったりしてうまくいく例はほとんどない。

 もし薬を飲み忘れたり、間食したりする患者がいたとして、医者がぶん殴っていいんですか?絶対そんなことしないでしょう。何故ならそんなことをしても意味がないと分かっているからです。

 でも体罰肯定派、特に今回の教諭を擁護して嘆願書なんか出しちゃってるような極めつけのバカは、医者が患者をぶん殴っていいというんでしょうか。それで、改心する患者がいるなら暴力を容認してもいいんですかね。

 バカな教師と、一部のバカな体罰容認派の生徒(「俺は○○先生にしごかれてきたから今の自分がある(キリっ)」)の茶番は滑稽ですね。お互いに殴り合って涙流してりゃいいじゃん。そこにその他大勢を巻き込まないでほしい。あとちゃんとこの教師は裁かれるべきだと思う、単純に、暴力事件として。
posted by さじ at 23:31| Comment(1) | 精神 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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