2008年07月08日

子供を産んだ旦那さん。

子供を産んだ旦那さん

写真:子供を産んだ旦那さん。ひげはえてます

奥さん

妊娠時の写真

芝刈り

 性転換手術を行い男性になった母親が無事出産して退院しました。

 父親のトーマスさんは女性として生まれ20代の時に性転換手術で男に。今回の出産についてドキュメンタリーチームや子供の写真に50万ポンド、日本円で1億円以上の契約がなされたそうです。

 トーマスさんはハワイに生まれ、奥さんであるナンシーさんと恋に落ちました。ハワイ州の法律では洞性結婚が認められていない為性転換手術を決意。男性ホルモンを飲み、更に胸のふくらみを手術で取り女性になりましが、奥さんのナンシーさんが子宮摘出手術を既にうけていたので、卵巣と子宮はそのままにしていました。

 2人が子供を持とうと決断した時、男性ホルモンを飲むのをやめ、生理が再び戻り提供者の精子を使って妊娠を決意。一度目は残念な結果でしたが、二度目の妊娠は順調で今回の出産に至りました。トーマスさんは「素晴らしい。私の横に待ち望んでた子供がいるなんて信じられないわ。とても幸運!また子供が欲しいわ」とのコメント。



 奥さんは、外見が男になる前から中身だけ男だった旦那さんを好きになったということでしょうか(なんかややこしいな・・・)

 愛は中身、なんて奇麗事のように聞こえるかもしれませんがこのカップルは、まさにその言葉を体現したわけです。

 でも卵巣やらを残したまま性転換して、ホルモン剤を飲み続けるとなると、相当身体に負担がかかったのではないでしょうか。そうまでして産みたかった子供、間違いなく幸せに育てられるでしょうね。

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2008年07月06日

受精卵は必要な栄養を自分の体を分解して得ている。

受精卵、栄養を自給自足

 マウスの受精卵が初期段階の活動に必要な栄養を、自らの体を分解して得ていることを、東京医科歯科大の研究チームが初めて突き止めた。

 この機能が働かないと、受精卵が途中で死んでしまうことも判明。研究チームは人間の受精卵でも同様の現象が起きている可能性があると見ており、不妊症との関連に注目している。3日の米科学誌サイエンスに掲載される。

 鳥や魚は卵の中のたんぱく質から栄養を得る「自給自足」機能を持っているが、栄養分の少ない哺乳類の受精卵も同様に、受精から着床までに必要な栄養を得ていることは知られていなかった。



 仮に精子や卵子側に、受精までの機能で問題はなくても、この「自分の体を分解する」機能に異常を来たせば、受精しても着床までのプロセスにもっていけないのかもしれません。

 解明されたら、また新しい病気として分類されるのでしょうね。
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2008年06月30日

豊胸手術で乳房を大きくされすぎた女性が裁判で勝訴する。

▽「患者の意向を無視した豊胸手術」、形成外科医に賠償命令

 「大きい乳房ほど良いものだというわけではない」―デンマークで豊胸手術を受けた女性患者が、「乳房を大きくしすぎた」として形成外科医を訴えていた裁判で勝訴した。

 訴えられていたのはSorren Hammen医師。患者の意向を無視し、Bカップの両乳房にFカップサイズの豊胸バッグ(各650ミリリットル)を埋め込んだという。

 地元裁判所は女性の訴えを認め、Hammen医師に対して損害賠償金3万1000デンマーク・クローネ(約70万円)の支払いを命じた。挿入された豊胸バッグ2個のサイズを小さくするための手術代も含まれているという。

 公判でHammen医師側は、豊胸バッグのサイズについては事前に知らせたと主張していた。



 BカップからFカップはさすがにやりすぎた感がありますわな。

 女性からしてみればほんのちょっとで良かったんでしょうけれど、露骨に大きくなりすぎて逆に違和感を覚えてしまったんでしょう。

 男性でいうと、あと3,4cm大きいだけで良かったのに10cmも長くなってしまったかのような感じですかね。

 大きければいいってもんじゃないです。

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2008年06月17日

山形大学病院が産科医に分娩リスク手当てを支給する。

産科医に「分娩リスク手当」 山形大病院が創設

 山形大病院(山形市)は12日、分娩に従事する医師に対し、一律に特別手当を支払う「分娩リスク手当」を創設したことを明らかにした。医師の仕事への意欲を高めるのが狙いで、深刻化している産科医不足の解消につなげたい考えだ。

 急変などのリスクを伴い、医師の負担が大きい分娩については、東北でも夜間の出産時などに手当を上乗せする病院が出ているが、山形大病院によると、勤務時間の内外を問わず分娩業務に手当を支払うのは、大学病院としては東北で初めて、全国でも3例目という。

 山形県内では他地域と同様、過酷な勤務と不十分な待遇、訴訟のリスクが高いことなどを理由に産科医が減少している。最上や置賜地方では医師一人で年間200件以上の分娩を扱う病院もある。

 山形大病院の分娩件数は、過去3年間の平均で136件。件数は決して多くはないが、母親が合併症を発症したり、胎児に異状が確認されるなど、3次救急で危険性の高い分娩を扱っている。産科医や分娩に立ち会う小児科医の肉体的、精神的な負担はより大きいと判断し、手当を支給することにした。

 手当は一件の分娩業務につき2万円。2人の医師が携わる場合は各1万円、3人の場合は各7000円を支給する。一人当たり年間20万円ほどの収入になる見込みという。

 嘉山孝正医学部長は「金の問題ではなく、それぞれの仕事を認めることで、若い医師のやる気を引き出すことができる」と説明。倉智博久産婦人科診療科長は「県内では妊婦の受け入れ拒否の例はなく必死に頑張っているが、それにも限界がある。産科医を確保するためにも、県内全体の病院にこうした動きが広がってほしい」と話した。

 一方で同病院は、夜間や休日など時間外に診療を受ける患者のうち、緊急性がないと判断される患者から、特別料金(一人8400円)を今月1日から徴収していることも明らかにした。緊急の処置が必要ではない患者が時間外に訪れるケースが増え、急病や重症の入院患者の診療に支障が出ているためだという。



 大学病院だからなのか、かなり安いですね。まぁ大学病院は儲けなど度外視でやっているようなものなので、年20万Upは嬉しいかも。

 しかも大学病院の場合、他のところじゃできないような超ハイリスクな分娩にも立ち向かわなければいけないわけです。それでも訴訟リスクは負っているわけですから、ホント頭の下がる思いです。命を与えるのは神様かもしれませんが、命をこの世に生み出すためには彼らのような産科医が必死に頑張っているということを、忘れてはなりませんね。

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2008年06月16日

富士市立中央病院の産科に数年勤めれば開業時に1億の助成。

産科開業時に1億助成 富士市 市立病院勤務が条件

 富士市立中央病院産婦人科の派遣医引き揚げ方針を受け、医師確保に奔走する同市は13日までに、医師誘致の基盤整備の一環として、同病院の産婦人科に一定期間勤務した医師が市内に分娩取り扱い医院を開設する場合に、最高1億円を助成する制度を設ける構想を固めた。

 勤務医の確保で富士地域の産科拠点の維持を図るとともに、中期的に通常分娩を担う開業医を増やし、地域の産科医療体制の拡充を目指すのが狙い。市は関係者の理解を得ながら、16日開会の6月議会で条例案を提出するとみられる。

 制度は県内初。全国では補助規定などで制度を設ける先行例はあるが、条例化はまれ。

 制度は同病院産婦人科の勤務期間が2年以上から5年以上の医師を対象に、分娩を扱う医療機関を独立・開業する場合に、勤務期間に応じて1億―7000万円を開設資金として助成する。5年の時限条例を構想している。

 市は、医師派遣元の東京慈恵会医科大に医師確保の協力要請を続けるとともに、市出身者などつてをたどって医師誘致に飛び回っている。現在の産婦人科部長はハイリスクや救急対応が継続できる現行4人体制の維持を条件に残留意思を示しているが、残る3人の確保はめどが立っていない。

 市は医師の確保活動の中で、病院内の環境整備とともに、独立・開業に至る将来への環境を整えることが勤務地選択の材料になりえると判断。病院産科医の分娩手当の新設に追加して、助成制度を構想したとみられる。

 人口24万人の同市で、分娩を扱う開業医は現在3院。病院産婦人科の閉鎖危機は、通常お産にも大きな影響が懸念されている。開業医の高齢化が進めば、分娩取り扱い機関がさらに減少する恐れもあり、開業医院の確保も望まれている。市の構想では、病院勤務を経ずに市内に分娩取り扱い医院を開業する場合にも、5000万円程度の助成制度を盛り込む方針。



 なかなかいい案・・・ですけど市側の負担もなかなかですね。それでも背に腹は変えられないというところなのでしょう・・・。無理解な国や役人、そして訳のわからない文句をつける一般人が招いた種が、こういうところで芽を出し、結果的に末端が苦しむわけです。

 しかし果たしてこの案を提示されて来る産婦人科医がいるのかどうか。そういうレベルで、不足しているんですよね、実際。

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2008年05月31日

非配偶者間人工授精を行う施設が半減する。

第三者精子の人工授精、実施施設ほぼ半減 

 男性側に不妊原因がある夫婦のため、第三者の男性ボランティアが提供した精子を使う「非配偶者間人工授精(AID)」の実施施設数が全国で14となり、5年前と比べほぼ半減したことが24日、共同通信の調査で分かった。日本ではAID初実施から今年で60年。全国で1万人以上が生まれたとされる。精子提供者(ドナー)を匿名とする方法が「子供の福祉」と矛盾するとしてドナー開示論議が高まる中、精子の確保が難しい実情が背景にある。

 3〜5月に調査。日本産科婦人科学会にAID施設と登録している病院や不妊クリニックは、15年時点の26が16に減。さらに2施設が撤退を明らかにした。

 AIDで生まれた事実の告知は、「あえて子供に不安や迷いを持たせる必要はない」「知らずにいた方が子供は幸せ」との意見の一方、「家族間にうそがなくなる」との意見もあった。



 無精子症でも精巣の細胞から受精可能となった今でも、第三者の精子を用いた技術を使わざるを得ない状況というのはあると思います。その技術が用いられないのは、やはり日本特有の「血族」という概念が邪魔をしているため、でしょうか。

 子供をちゃんと育てることのできる家族ならば、知らせるかどうか、ということは「問題」にもならんと思います。言いたい親は言えばいいですし、黙っていたいなら黙っていればいいのでは。ただ、ちゃんと育った子供なら、もちろん「知りたい」でしょうし、もし言ったとしても動揺はしてもそれまで通りだと思います。父親側の身体的問題でAIDを行わざるをえなかった、ということも分かってくれるのではないでしょうか。

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2008年05月18日

福島大野病院事件、8月20日に判決が言い渡される。

帝王切開で失血死、治療の事故の過失責任がどこまで

 福島県大熊町の県立大野病院で2004年、帝王切開手術で女性(当時29歳)を失血死させたなどとして、業務上過失致死などの罪に問われた産婦人科医加藤克彦被告(40)(求刑・禁固1年、罰金10万円)の公判が16日、福島地裁で結審した。

 医師が決めた治療方針の結果として起きた事故の過失責任がどこまで問われるのかを争点にした裁判は、8月20日に判決が言い渡される

 無罪を主張する加藤被告は「精いっぱいのことをしたが悪い結果になり、一医師として非常に悲しく悔しい思い。再び医師として働かせて頂けるのであれば、地域医療の一端を担いたい」と述べた。

 弁護側は最終弁論で、加藤被告の起訴が医師の産科離れを加速させたとの指摘に触れ、「お産難民という言葉さえ生まれた実態が生じたのは、わが国の医療水準を超える注意義務を課したため」と批判した。

 検察側の論告では、加藤被告は04年12月17日、妊娠37週の県内の女性に対する帝王切開手術で、子宮に癒着した女性の胎盤をはがして大量出血を引き起こして、約4時間後に失血死させたとされる。また、死体検案で異状を認めたにもかかわらず、24時間以内に警察に届け出なかったとして医師法違反にも問われた。子どもは無事生まれた。

 公判で争点となったのは、子宮に癒着した胎盤をはがす際の出血が、死亡するほどのものかを予測できたかという予見可能性と、死に至るほどの大量出血を回避する注意義務。

 検察側は「胎盤をはがすために子宮と胎盤の間に手を入れた時点では癒着を認識しており、子宮摘出手術などに移って生命の危険を避ける必要があった」と、予見可能性と注意義務がともにあったと主張した。

 これに対し、弁護側は「手ではがし始めた際に癒着を認識することはあり得ない。はがし終えれば子宮が収縮して出血が収まることが期待でき、判断は妥当で標準的な医療」と反論。医師法違反について弁護側は、「院長の判断で届け出を行わなかった。異状死には当たらない」としている。

[解説]産科離れ事件後広がる

 今回の弁護側の最終弁論は、5時間半にも及んだ。「捜査当局が、医師の裁量の範囲にまで踏み込んで罪を問おうとしている」という医療現場の危機感を受けたためだ。

 お産で医師が逮捕された影響は大きい。大野病院は医師がいなくなり、産科を休止した。地元の病院や診療所は、難しいお産を避けるようになった。全国的にも、産科をやめて婦人科専門としたり、若い医師が産婦人科を希望しなくなったりしている。

 今回の事件で医師が有罪となれば、さらにダメージは大きいだろう。大野病院と同地方の福島県いわき市立総合磐城共立病院産婦人科の本多つよし部長は「患者のための手術が犯罪になるのなら怖くてやってられない。有罪が決まったら病院を辞める」と言い切る。

 ただ、女性の遺族は事件としての捜査を強く求めていた。「真実を知りたい」とも強く訴えている。

 医療現場にはリスクがついて回る。国は、医療事故の原因を調べる第三者機関「医療安全調査委員会(仮称)」の設置を検討している。今回の事件でどういう司法判断が下るにせよ、患者と医師の双方が納得できる問題解決の枠組み作りが必要になっている。



 いよいよ結審。日本の産科医療を左右すると言われているこの事件も、ようやく結論が明らかとなります。

 まぁ結論によってはとんでもないことになるであろうことは、容易に想像つきますけれども。少なくとも公正な判決となってほしいものです。

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2008年05月04日

帝王切開の大量出血で母子ともに死亡する。

「大量出血」帝王切開で母子死亡…静岡厚生病院

 静岡市葵区北番町の静岡厚生病院(265床)は2日、同病院で帝王切開手術を受けた同市の妊婦(24)と10か月の胎児が死亡する医療事故が起きたと発表した。

 同病院は、静岡中央署に異状死の届け出を行った。

 記者会見した玉内登志雄院長によると、妊婦は出産予定日を3日過ぎた4月27日朝に産気づき、診察を受けるなどしていた同病院に来た。胎盤が分娩前にはがれる胎盤早期剥離と診断され、医師が帝王切開したが、胎児は死亡。その後、妊婦も大量出血を起こし、同日午後に死亡した。

 胎盤早期剥離を起こすと、胎児は低酸素状態になり、妊婦も大量出血で生命に危険が及ぶことがある。胎盤早期剥離は妊婦の1%弱に起きるが、双方が死亡するケースはまれで、同病院ではここ20年間起きていないという。玉内院長は「医療行為に、死因に直結する問題はなかったと考えている。事態の重大性を考え、公表した」と述べた。



 一応、異状死ということで届け出ているだけで、医療ミスがあったかどうかは分かりません。しかしお産というのはこういうリスクが付きまとって然るべき行為だということを忘れてはなりませんね。

 何かおかしいな?ということがあったら、医療ミスか否かを判断する前に異状死として届け出るべきなのでしょう、本来なら。

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2008年04月27日

産婦人科の女性医師が40代で激減する理由。

女性医師つなぎ止めろ 産婦人科 出産、子育て…離職

 「産婦人科は近年、女性医師のなり手が急激に、しかも一貫して増えているのだが…」。横浜市内で今月開かれた日本産科婦人科学会の総会・学術講演会。シンポジウムで壇上に立った北里大学医学部産婦人科学の海野信也教授は、こう切り出した。

 学会所属の医師を性別でみると、20代で約70%、30代で50%は女性が占めており、産婦人科医のなり手は女性が圧倒的に多いのが最近の傾向だ。ところが、40代では逆転し、女性は約30%に激減。さらに50代以降では約10%と女性と男性の比率は1対9となる。海野教授は、この傾向は女性医師が40代を境に出産や子育てのため離職を余儀なくされていることを示していると指摘する。

 少子化の影響で平成18年の出生数は2年と比べ10%近く減少。これに対し産婦人科の医師数は30%近く減っており、出生数より医師数の方が落ち込みが激しい。産婦人科医1人当たりの出生数も2年の90人から18年は110人へと増加、負担が急増していることがうかがえる。

 海野教授によると「計算上は毎年約180人の産婦人科医が減っている」という。このため、男性医師のなり手を増やし、いびつな構造を解消する必要性があると指摘する。シンポジウムでは、ある大学教員が「男子学生から『(男性が)産婦人科に入局してもよいのか』と尋ねられ、(誤った先入観に)ショックを受けた」と明かし、学生や研修医らの意識改革が必要と訴えた。

 ただ、産婦人科の患者である女性は女性特有の症状や悩みを抱えている。横浜市の専業主婦(38)は「まだ病気と決まったわけではないときに、病院で男性医師から検査を受けるのは恥ずかしい」と話す。乳がんを減らすピンクリボン運動を続けるNPO法人「J・POSH」の松田寿美子事務局長も「気持ちを分かってもらえる女性医師に診てもらいたいのが女性の患者心理」と代弁する。

 女性特有の疾患などを女性医師が診察する「女性外来」や「レディースクリニック」が広まっていることからも、男性の産婦人科医を単に増やせばいいという問題でもないのが実情だ。

 岡山大学の関典子助教は「女性の産婦人科医が働きやすい職場作りが急務。院内保育所の充実をはじめ、定時帰宅制の導入、当直も子育て中の女性医師に配慮したものにすることが必要」と訴えている。



 そりゃ男性に局部を診てほしくないというのは分かりますけれども……医者は「医者」という人種のようなものですからね。どの科に行っても、局部は見られますし。導尿だってするわけですしね。世間が女性産婦人科医じゃなきゃ嫌だ、というのならば男性産婦人科医はますます減少の一途を辿るのではないでしょうか。

 女性医師を復職させるためには、研修の問題もありますが、何より育児面での不安が大きいと思います。あの激務の中、休まずに育児を続けるのは到底難しい。

 よく病院内に託児所を作ればいい、といいますが、その費用を工面するだけでも相当大変だと思います。ただでさえ赤字な病院経営なのですから。

 例えば出産した女性産婦人科医がいて、その病院内に託児所のようなものを作って、一般女性がボランティアで働く、というシステムを作ったらどうでしょうか。アメリカなどと違って、日本では病院ボランティアが少ないために、こうした工夫もなかなか実現しないのが難しいところです。

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高カロリーを摂取すると男児を出産する可能性が高くなる。

Diet before pregnancy can affect baby's sex, new research suggests

 女性が妊娠する前に何を食べたかによって、生まれてくる子供の性別に影響を与えるという初となる根拠が今日、出版された。

 この研究によると、受胎する間に高カロリーを摂取することと、何故欧米で男の子の赤ん坊の数が減っているのかを関連づけることができるという。欧米では、妊娠している間に、低脂肪食を食べたり、朝食を抜いたりする女性が多いらしい。

 この結果は、高いカロリーを摂取することで、息子を持つ可能性を、「20人の誕生毎に10から11人の男の子」に増やすことができるとしている。女性が食べれば食べるほど、男の子を持つ可能性が高くなる。

 より多くのカロリーを消費するのと同じように、息子のいる女性は、より多い量と、より広範囲の栄養素を摂取していた。それらにはカリウム、カルシウム、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB12が含まれていた。

 言い換えれば、息子を欲している女性は、朝食に沢山の穀物とバナナを食べ、塩分と、食べた量に匹敵するカロリーを消費すればよい。



 カロリーを摂取することによる、ホルモンの影響でしょうか。GHとか色々関与していそうです。ただ、食べ過ぎてもこれまた子供に悪影響ですから、ご注意を。

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2008年04月08日

子供がいる場合でも性同一性障害者の性別を変更できる法案

「パパは女・ママは男」OK 性同一性障害巡り法改正へ

 心と体の性が一致しない人が戸籍上の性別を変えられる「性同一性障害特例法」をめぐり、与党は、子どもがいる場合は性別を変更できない「子なし要件」を緩和する改正案を参院に提出する方針を決めた。子どもが成人したのを条件に「女性の父」「男性の母」が認められることになる

 民主党も同様の検討をしており、与野党間の調整がつけば、今国会中に超党派の議員立法で改正される見通しだ。

 性同一性障害者は、外見と戸籍の性別が異なることから、正社員として就職できなかったり、パスポート申請で問題になったり、様々な不利益が指摘されてきた。このため、04年7月に施行された特例法により、家裁の審判を経れば戸籍の性別を変えられるようになった。

 しかし、現行法では、子どもがいる場合は、「性別を変えると、混乱する」などとして、家裁で審判を受けられない。当事者には、当初から改善を求める声が強かったうえ、付則で施行3年後の見直しが定められていた。このため与党は、要件を「現に成人していない子がいないこと」と改正する方針で、子どもの成人を条件に、「子なし要件」を緩和する。子どもの年齢にかかわらず、撤廃を検討している民主党も与党との調整に応じる見通しだ。

 同様の特例法は、多くの欧米諸国で整備されているが、「子なし要件」があるのは、日本のみだという。この問題に詳しい大島俊之・九州国際大教授(民法)は「子どもはすでに、親の姿が変わるのを見てきている。戸籍の届け出が変わることで混乱するとは思えない」と指摘する。

 一方、法務省などは「法改正されれば『女である父』や『男である母』が初めて出現する。こうした新しい事態が果たして社会的に受け入れられるのか。家族秩序に混乱が生じる可能性があるのではないか」などと懸念を示す。



 うん、少しずつ変わっていくなら混乱も少ないと思います。

 今の日本では、性同一性障害がようやく受け入れられてきた(といいつつも未だに差別はありますが)状態ですので。

 子供が実際混乱しないかというと、未成年ならば混乱すると思いますよ、実際。私だったら混乱しますね。小学生や多感な中学生時代に受け入れられるかは、よほど親が良識ありしっかりしていて、子供もその背中を見て育ってきた場合に限るのでは。

 そもそもまず夫や妻が受け入れられるのかという話ですからね。確かにアイデンティティを認めるべきだというのは分かりますけれど、それと近親者が受け入れられるかどうかはまた違う話ですので。そしてその世界で一番近い相手の気持ちを考えずにいて良いのか、という問題も抱えているわけですから。

 親が離婚して、それを受け入れられる子供もいれば、受け入れられない子供もいる。その葛藤を子供だけに任せてしまって、子供の心を踏みにじるのだけは防がなければいけません。

 子供が成年ならば、逆に戸籍変更は認められるべきだと思いますよ。さすがに社会も成年になった子供の面倒は見られませんので…。

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2008年04月06日

赤ん坊の父親を特定するDNA鑑定キットをドラッグストアで販売

赤ちゃんの父親は誰?=米社が鑑定キットを店頭発売

 米アイデンティジーン社は28日までに、赤ちゃんとの血縁関係を迅速に調べられるDNA鑑定キットの販売を全米のドラッグストアで始めた。

 鑑定キットを購入し、例えば、調べたい男性と赤ちゃん双方の唾液を同社に送ると、5営業日以内に親子か分かるという。赤ちゃんの母親の唾液も送った方が精度が高まり、同社は「(診断は)99.99%正確だ」と強調する。

 従来は親子関係を遺伝子診断するには、医師や弁護士を介するため時間やコストがかかった。新商品は、鑑定料を含め149ドル(約1万4900円)とお手ごろだ。ただ、裁判で親子認定の証拠として使うには、より正確な鑑定を受ける必要がある。 



 女性にとっては恐怖以外の何者でもないキットが店頭販売されるそうで…。

 なんか離婚が増加しそう…。

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2008年04月05日

中学生男女同室着替えは結構当たり前?

ニュースの核心:中学男女の同室着替え 現場は意外と平気?

 中学生の男子と女子が同じ教室で着替えをしている−−。県議会での指摘をきっかけに、県教委が現場の改善指導に乗り出すことになった。だが生徒や学校側とは「羞恥心への配慮」に関し温度差があるようだ。

 「教育長は『はにわファッション』をご存じですか」。17日の2月県議会。及川敦県議(無所属)は、女子中学生がスカートの中にトレーニング用ズボンをはいた格好を挙げ、体育の授業前などに男女が同じ教室で着替えている実態を指摘した。

 文部科学省が06年6月に公表した05年度の調査結果によると、体育の授業前に男女が同じ教室で着替えると答えた中学校は199校中46校(23・1%)で、全国平均(7・5%)の3倍以上。29都道府県は「0校」だ。ちなみに県内の小学校は小1で176校なのが小4で38校、小5は10校、小6は7校と減少するが、中1で39校と激増する。

 この結果を受けて、同省は「児童生徒に羞恥心や戸惑いを感じさせる恐れが大きい」と改善を要求。県教委も「思春期の児童生徒の着替えには十分配慮し、適切な環境を整える必要がある」との見解を示した。

 同省や県教委と学校現場の間には現状認識への大きな開きがある。県教委は同室で着替える現状の要因を「学校に更衣室や空き室がないため」と分析しているが、複数の学校は「生徒自身が更衣室を使おうとしない」と口をそろえる。

 盛岡市立乙部中。ある1年女子(13)は教室で着替える様子を「スカートを着たままジャージーをはく。上は制服の中に体育着を着てくるから特に恥ずかしくない」と言う。学校によっては、男子が教室後方や廊下に移動して着替えることも。同市立見前南中の3年男子(14)は「教室で着替えると決まっているから従っているだけ。男子も制服の中に体育着を着てくる」と話す。

 休み時間が10分と短いのも要因の一つらしい。同市立見前中の3年女子(15)は「すぐ着替えられるように、体育着を制服の中に着てきたほうが楽と先生が言った」と明かす。

 保護者からは目立った抗議の声はない。同市立上田中や乙部中でも、新入生の保護者が「男女が一緒に着替えるんですね」と驚くこともあるが、議論になったことはなかった。

 男女同室の着替えを続けてきた複数の学校は「特に不便を感じなかったし、大きな問題も起きていない」と説明する。その一方で、教師の目が届かないエリアが増えることへの不安も見え隠れする。上田中は「学校によっては、更衣室が生徒のたまり場になる」と心配する。

 汗やほこりで汚れた体育着から制服にはどう着替えるのか。生徒は「そのままジャージーで部活に出たり帰宅する」(見前中3年女子)と涼しい顔だ。「それでも着替えたい人は、男子も女子もトイレで着替えている」(同)と言う。

 トイレでの着替えは、生徒が同室着替えに対して羞恥心を持っていることの表れだ。乙部中は「汗でぬれた体育着を着たまま乾かしているのが現状だ。衛生面からも改善したほうがいい」という。同校では体育館に男女1室ずつある更衣室を4月以降、2室とも女子用にすることを検討し始めた。1室では収容人数が少なく、体育の授業前には使われていなかったからだ。

 県教委は近く、県内小中高の実態を再調査する。それに伴い、更衣室がない学校では教室内にカーテンを設置するなどの改善策を検討する動きもある。



 私の中学では何故か「午後からジャージ」でしたね。昼にみんな着替えました。

 確かに部活動もありますし、清掃の時もジャージのほうがいいという感じでしたので、何の違和感もなく「午後からジャージ」でしたが。

 それでも男女同室はなかったなぁ。

 一昔前にジェンダーフリーという言葉が流行った時は、一部の過激派が男女同室アタリマエ的な主張で学校にクレームつけたりとか男女を出席番号で分けるなとか色々文句タレてましたね。ああいったのがあってから、男女を分けるのに学校側は不安を感じるのかも。

 病院の場合は患者さん優先なんで、しっかり分けますね。当たり前か笑

関連:女子高生への内科健診は、下着をつけたまま行うべきではない。
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2008年03月24日

福島大野病院事件の加藤医師に禁固1年求刑。

帝王切開手術で失血死、医師に禁固1年求刑

 福島県立大野病院で2004年、帝王切開手術のミスから女性(当時29歳)を失血死させたなどとして、業務上過失致死と医師法(異状死体の届け出義務)違反の罪に問われた産婦人科医加藤克彦被告(40)の論告求刑が21日、福島地裁(鈴木信行裁判長)であった。

 検察側は「基本的注意義務に著しく反し、過失の程度は重大」として禁固1年・罰金10万円を求刑した。

 論告などによると、加藤被告は04年12月17日、同県内の女性に対する帝王切開手術で、子宮に癒着した女性の胎盤をはがして大量出血させ、約4時間後に失血死させたとされる。また、死体検案で異状を認めたにもかかわらず、24時間以内に警察に届け出なかった。

 検察側は、胎盤が子宮に癒着してはがれにくく大量出血を招く危険性があることについて、「加藤被告は遅くとも胎盤を手ではがした時点で認識していた」と主張。「癒着を認識した時点で胎盤をはがす行為を中止し、子宮摘出に移る義務があった」と指摘した。

 弁護側は「胎盤を最後まではがした方が子宮の収縮による止血が期待でき、適切な処置だった」などとして無罪を主張している。弁護側の最終弁論は、5月16日に行われる。

 加藤被告が逮捕されたことに対し、日本産科婦人科学会や日本医学会などは、相次いで抗議声明を発表。もともと訴訟リスクの高い産婦人科医離れを加速させたとの指摘もあり、司法判断が注目されている。



 禁固1年・・・。医療ミスでもないのに禁固1年は厳しすぎです。日本ではお産の出来るところが減っているといわれていますが、まぁこのままでは難しいかもしれませんね・・・。

 医療崩壊までのカウントダウンは着実に進んでいます。社会的にどうの、というより、福島大野病院事件を公正に裁いて欲しいです。ちゃんとした医学的事実に基づいて。

関連
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2008年03月07日

友人や姉妹から提供された卵子で体外受精を行う。

友人や姉妹からの提供卵子で体外受精承認

 全国21の不妊治療施設で作る「日本生殖補助医療標準化機関」(高橋克彦理事長)は1日、友人や姉妹から提供された卵子を使う非配偶者間の体外受精について2例実施すると正式に発表した。

 同機関は独自の指針を6月までに作り、この2例以外にも進める。

 非配偶者間の体外受精は、実施した長野県の根津八紘医師が日本産科婦人科学会(日産婦)から除名処分された経緯もあり、今後論議を呼びそうだ。

 実施するのは、妻が比較的若い年齢で排卵が止まる病気のため、他人から卵子の提供を受けないと妊娠できない夫婦への体外受精。2施設が計画した。

 同機関の理事会は2007年6月、実施をいったん承認したが、日産婦の要請を受け、生殖補助医療の在り方を検討している日本学術会議の結論が出るまで、実施を先送りしていた。

 しかし、卵子提供に関する同会議の見解が出る可能性がなくなったため、同機関はこの日、理事会を開き、改めて検討した。

 一方、厚生労働省は01年、「制度が整うまで実施すべきでない」と日産婦に会員への周知を要請していた。

 高橋理事長は記者会見で、「これ以上、患者を待たせられない。卵子提供による体外受精が社会に根づくよう努力したい」と話した。

 日本産科婦人科学会の星合昊・倫理委員長の話「卵子提供に関する学会の会告はない。しかし、学会の会員なら、厚労省の01年の要請を尊重してほしかった」



 学会所属というのは確かに、みなで動かないといけないものなのでしょう。混乱を生じさせないためにも。

 ですが、根本は、医療は患者のものなのです。社会と折り合いをつけて運営していくのも間違いではないのですが、、、

 そもそも厚生労働省がチンタラしているのがいけないのでは?こういう風にメディアで取り上げられるような問題が生じないと「現状維持で」というスタンスのまま何十年も経ってしまうから、強引に踏み切ったわけでして、その点、評価したいですね私は。でかい権力に逆らってやったわけですから、勇気ある行為だと思います。

 もう2008年ですよ。7年間も議論してきたんですか?厚生労働省は。7年間放置していただけではないのですか?女性が産むことのできる年齢を考慮して、早急に整備を布いてほしいものです。

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posted by さじ at 10:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖

確率2億分の1の、一卵性の三つ子が誕生する。

確率2億分の1、一卵性の三つ子誕生 米国

 米ニューヨーク州ロングアイランドのノースショア大学病院で5日未明、一卵性の三つ子が誕生した。確率は2億分の1で、非常に珍しいと注目を集めている。

 母親のアリソン・ペンさん(31)とトムさん(46)夫妻は、4年前に結婚してから赤ちゃんの誕生を待ち望んでいたが、なかなか子宝に恵まれなかった。

 そこで、体外受精で妊娠。受精卵を1個しか子宮内に戻さなかったため、生まれてくる赤ちゃんは1人だと思って、1人分の準備しかしていなかった。ところが、三つ子の妊娠が判明し、本当に驚いたという。

 多胎出産の専門家であるビクター・クライン医師によると、子宮に戻した受精卵がまず2つに分かれ、そのうちの片方がさらに分裂したという。一卵性三つ子の確率は文献によって異なるが、6万分の1から2億分の1だという。

 アリソンさんは米国魚類野生生物局(FWS)に勤務しており、現在は産休中だが、三つ子が生まれたことで、仕事に復帰するかどうかはわからないと話している。



 1つの卵子から3つ子が。生物の神秘ですね、かならずしも一対一対応でないところが。

 一卵性というと、この漫画を思い出します。「complex pool

 幸い(?)、この三つ子ちゃんはあまり似ていないということです。

 ・・・

 だぁぁぁ、このサイト開くたびに何度も読んでしまうんですよね。この人の描く漫画はそれほど人間的な迫力がありますわ。

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2008年02月27日

染色体数が異常になるのを防ぐ8種類の遺伝子を発見。

<染色体数異常防止>8種類の遺伝子、阪大教授らが発見

 卵子や精子などの染色体の数が異常になるのを防ぐ8種類の遺伝子を、大阪大蛋白質研究所の篠原彰教授らがパン酵母で見つけた。人間にもよく似た遺伝子があり、同じ機能を担うと考えられる。流産の半数以上やダウン症などの病気は染色体数の異常で起き、8遺伝子の変異が関係している可能性があるという。25日、米科学誌ネイチャー・ジェネティクス(電子版)に掲載される。

 人間は、ひも状の染色体を23対、46本持つ。染色体数が半分になる減数分裂という過程を経て卵子や精子が作られ、卵子と精子の受精で元の染色体数に戻る。この時、21番染色体が1本多いとダウン症になり、他の染色体で増減があると多くは流産になる。

 減数分裂の際、一対の染色体は一部を交換しあう「組み換え」という現象を起こす。組み換えが起こらないとその染色体は正常に分かれず、できた卵子や精子は染色体数に異常があることが知られている

 幅広い生物で、重要な機能を持つ遺伝子は共通している。篠原教授らは遺伝子を調べやすい酵母を利用。染色体数の異常で胞子(精子や卵子に相当)をうまく作れない酵母を探し、遺伝子の異常を調べた。8遺伝子のどれかが壊れていると、組み換えが起こらない確率が高まった。

 8遺伝子が作るたんぱく質は結合して一つの複合体を作っており、組み換えを確実に起こす役割を果たすと考えられる。篠原教授は「流産などがこのたんぱく質の機能低下で起こっていれば、治療や診断に利用できる」と話している。



 おそらくこの遺伝子が解明されれば、トリソミーやモノソミーなどの染色体異常の出現を減らすことは出来る、と思います。

 しかし染色体異常に関する問題は、なかなか微妙なんですよね。産み分けの問題とかもありますし。

 でも、先天性の異常や障害なんて、そりゃ無いほうがいいに決まってますし、もしこの遺伝子の解明が進んで、治療が可能になれば、生まれてきて苦しむ子供や生後1年で亡くなる子どもなども減るかもしれません。それは、良いこと、な気がします。明言できないのがツラいところですが。

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2008年02月21日

尿もれや性器脱などで悩む女性向けの電話相談。

女性特有の症状 電話相談 泌尿器科医など

 尿もれや骨盤臓器脱(性器脱)に悩む女性を対象に、この病気を克服した女性の会「ひまわり会」と、各地域の泌尿器科医らが今月、全国の医療機関などで、電話相談を実施する。

 尿もれや骨盤臓器脱は、加齢や閉経により、子宮や膀胱、直腸といった骨盤内の臓器を支える筋肉・骨盤底筋がゆるんで起こる。尿道がぐらぐらすれば尿がもれるし、臓器が下垂すれば膣の中や体外に飛び出る骨盤臓器脱と診断される。

 治療は、泌尿器科や産婦人科が担当する。症状の程度に応じて、手術や薬による治療、骨盤底筋を鍛える訓練などで改善することができるが、十分な情報が届いていないのが現状だ。

 今回相談を受ける東北労災病院泌尿器科部長の浪間孝重さんは、「羞恥心や情報不足から、何十年もつらい症状を我慢している人もいます。適切な治療に結びつくようアドバイスするので、勇気を持って相談してほしい」と呼びかけている。



 加齢によって、下腹部の臓器がぐらついたり、臓器(子宮などですね)が腟から脱出することはよくあります。

 ただ、これらって一般的には案外知られてないことではないでしょうか?まぁ泌尿器系の病気ってナカナカ一般的に話されませんが、誰にでも起こることですので…。

 恥ずかしいかもしれませんが、何かおかしいな?と感じたらお近くの泌尿器科へ。不快な症状が続いてもいいことありませんからね。

 子宮脱などではなくても、閉経によって、腟のグリコーゲン産生が低下すると、腟の常在菌であるデーデルライン桿菌が乳酸を産生できなくなるために、腟の自浄作用が低下します。よって萎縮性腟炎(老人性腟炎)を起こすことも。たとえ閉経してもデリケートな場所ですので、異常を感じたら病院へ。

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2008年02月20日

米国女性研修医が見た、日本の産婦人科現場

医師と助産師、すごいチーム 米国女性研修医が「温かさ」に感心

 東京都出身で、米国・ボストン在住の研修医岡村恭子さん(34)が、県立志摩病院(志摩市阿児町鵜方)の産婦人科で研修に取り組んでいる。日米の産婦人科事情の違いや、同病院が取り組む地域医療の印象などを聞いた。

 岡村さんは父親の仕事の都合で、幼いころから香港で育ち、18歳でハーバード大に進学。出産を担う女性の健康や社会的な役割に関心があり、ボストン大学院医学部を卒業後、2006年から、ボストンのベスイズラエル病院産婦人科で研修している。

 日本での研修は、母国の医療システムなどを学ぼうと個人的に希望。地域医療に意欲的に取り組む志摩病院を研修先に選び、11日から2週間滞在、その後2週間は東大病院で医療技術について学ぶ予定にしている。

 研修内容は、昨年4月に赴任した田村栄男医師による診察や、出産の見学が中心。初日から、畳の上での「フリースタイル出産」を目の当たりにし、「アメリカでは見たことがなく、びっくりした。里帰り出産も、いい文化だと思う」と話す。

 医師不足の影響で、志摩病院の産婦人科は06年11月から翌年3月まで常勤医がおらず、分娩を休止した。厳しい労働条件などによる産婦人科医不足は米国でも同様というが、「アメリカでは、産婦人科全般を学んだ後、女性のガンや不妊、泌尿器、避妊や中絶などの専門医に分かれる。日本の医師はすべてを一人でやっており、さらに負担が大きそう」と心配する。

 感心しているのは、田村医師と助産師らのチームワーク。「患者一人一人に、温かさを持って接している。本当にいいチームで、これを見られただけでもよかった」。助産師については、「妊婦をマッサージしてあげたり、入院中に必要な買い物を代わりにしたり、産後に家庭訪問をしたり。ここまで面倒を見る仕事は、アメリカではないと思う。文化の違いかも」と語る。

 母子手帳も新鮮に映った。「アメリカでは、病院にカルテがあるだけ。外出時の事故など緊急時にも、母子手帳さえあれば、妊婦の状態がすぐ分かる。子どもの世話の仕方などのマニュアルが書いてあるのもいい」と話し、実物を持ち帰る予定だ。

 「志摩病院でいろんなものを見て、患者に接する上で、何が重要かを学びたい」と話す岡村さん。田村医師は「技術が進歩しても、産婦人科の現場は結局、人と人とのかかわり合い。患者さんとの話し合いや、心のつながり合いの大切さを学んでほしい」とエールを送っている。



 急性期の医療や先端医療、例えば救命救急や臓器移植などではアメリカの技術力のほうが一歩リードしている気がします。それは国の風潮の違いでして、日本は倫理面で慎重になりすぎるあまり、最先端を行うことができないという感じです。

 しかし他の面では日本ほど優れている医療はないように思います。国民皆保険制度によって、安価で、誰でも、どこの病院にもかかれ、その時のスタンダードな医療を受けられるというのは、なかなかできることではありません。まぁその自慢の医療も、医師不足で崩壊寸前ではありますが…。
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精子を作るのに必要なたんぱく質「Nanos2」。

精子:必要なたんぱく質、国立遺伝学研究所教授ら発見

 哺乳類の精巣で精子が作られるのに不可欠なたんぱく質を、相賀裕美子・国立遺伝学研究所教授らの研究チームが、マウスの実験で突き止めた。ヒトにもこのたんぱく質を作る遺伝子があり、研究チームは「精子が作られないなどの不妊症の治療法開発につながるかもしれない」と話している。15日付の米科学誌に発表した。

 哺乳類の精子や卵子は、始原生殖細胞と呼ばれる雌雄共通の細胞が精巣や卵巣に入った後、それぞれ成長して作られる。

 研究チームは、オスのマウスだけが持つ、Nanos2と呼ばれるたんぱく質に注目した。このたんぱく質を作れなくしたマウスのオスは、精巣中で精子が作られなくなった。オスだけで働く遺伝子も働かなくなった。

 一方、メスのマウスでこのたんぱく質が作られるように操作すると、オス特有の遺伝子が働き、始原生殖細胞がオスの精子のような分裂の仕方をした。



 面白い。メスでも精子のような分裂が起こるとは。

 無精子症の原因として、Nanos2が不足しているということも考えられるのかもしれません。もし人為的にNanos2を増減できれば、精子を作り出すことも可能となるかも。

 今の技術でも、精子がなくても精細胞から取り出して受精卵を作り出すことは可能らしいのですが。

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posted by さじ at 19:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖
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