2008年01月12日

眠りが浅いと、2型糖尿病になる危険性が高まる

眠り浅いと糖尿病の危険増大 米大学チームが研究

 熟睡できない日が続くと2型糖尿病になる危険性が増すことを、米シカゴ大の研究チームが突き止めた。米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。小規模な実験ながら、眠りが浅いと血糖値を正常に保つ機能に悪影響があったという。

 感染症などをきっかけに小児期に発症することの多い1型糖尿病とは違い、糖尿病の大部分を占める2型は生活習慣が主な原因とされる。睡眠時間が短い高齢者や、睡眠時無呼吸症候群で眠りの浅い太った人に目立ち、眠りの質との関連が指摘されてきた。

 研究チームは今回、20〜31歳の健康な男女9人を対象に、眠りの質と、血糖値を正常に保つインスリンの効きぐあい(耐糖能)の関係を調べた。被験者の脳波を測定しながら、実験室で8時間半ほど眠ってもらった。深い眠りを示す脳波が出始めたら、目覚めるほどの音量ではないものの、深い眠りを妨げる程度の騒音をベッドわきのスピーカーから出した。

 3日にわたって実験した結果、被験者の耐糖能が実験前より25%ほど下がり、糖尿病に近い状態になっていた。研究チームは「睡眠時間を長くするとともに、眠りの質をよくすることで、2型糖尿病の予防につながる可能性がある」という。



 睡眠と、分泌されている各種ホルモンには密接な関係があると言われています。下垂体からACTHが分泌され、副腎でアルドステロンやコルチゾールなどのホルモンを分泌する機構やメラトニンの分泌なども、1日の時間の変化によって分泌量が変わったりしますし。

 まぁこれは、インスリンの分泌量が変化するというよりは、インスリンが効きにくい体になったということです。もともとはメタボリックシンドロームで、肥満となったときにインスリン抵抗性になることがよく知られていました。睡眠の質が浅いだけでも、インスリン抵抗になるんですねぇ。気をつけないといけません。

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2007年12月29日

アレルギー体質改善乳酸菌飲料「ホップ研究所アレルスムーズ」

サッポロが2月に乳酸菌飲料 麦芽の力、アレルギー改善

 サッポロ飲料は18日、アレルギー体質改善機能を持つ「麦芽乳酸菌」を使った飲料「ホップ研究所 アレルスムーズ」を2008年2月4日に発売すると発表した。サッポロビールとサッポロ飲料のシナジー効果を目的として1月に発売した「ホップ研究所」シリーズの第2弾。

 第1弾で使用した、花粉症軽減効果があるといわれる「ホップフラボノールHF31」に麦芽乳酸菌を加えた商品。第1弾が売り上げ目標未達だったことから「ホップは飲料としてのなじみが薄い。味の分からない商品には消費者は手を出し辛い」(サッポロ飲料宮石徹マーケティング部長)と反省。清涼飲料水としての飲みやすさを訴求したパッケージや、乳酸菌を連想させるヨーグルト風味に仕上げた。年間25万ケース(1ケース=350ミリリットル×24本)の販売を目指す。

 麦芽乳酸菌は、サッポロビールが信州大学農学部との共同研究で発見した大麦由来の乳酸菌。過酷な環境でも生存可能といわれる植物性乳酸菌の中でも、強い環境耐性を持つ点が特徴。マウスでの実験で麦芽乳酸菌を投与すると、アレルギー抗体が半分以下にまで減少したという。



 身体にはいいんでしょうけれど・・・

 第一弾の「ホップ研究所」はマズくて飲料としては売れないと思いました。味が分からないというか、おいしくないから単純に売れなかっただけだと思います。

 身体に良くて、飲み続けられるようなおいしさのある飲料を開発してほしいと思います。アレルギー抗体を抑制するという点は非常に魅力的だと思うので。
 
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チンパンジーには閉経がない。

閉経は進化の過程で獲得したヒト特有のもの

 メスのチンパンジーには、ヒトとほぼ同じ年齢から生殖能力が衰える傾向はあるものの、ヒトと同じような閉経は認められないことがわかった。

 研究を行った米ハーバード大学(ボストン)のMelissa Emery Thompson氏によると、特に健康な個体に着目した場合、40歳代ではヒトよりもチンパンジーの方が高い生殖能力をもつようだという。野生のチンパンジーでわかっている範囲での最高齢での出産例は推定55歳で、この個体が63歳で死亡する直前にも生殖周期の再開が認められている。

 研究チームは、野生のメスのチンパンジーを対象に出産率データを分析。その結果、ヒトと同じようにチンパンジーも40歳以降で出産率が低下することが判明し、ヒトの「出産可能年齢」という生物学的時計が進化の過程である程度維持されてきたことが示された。しかし、チンパンジーの生殖能力は、閉経があるヒトとは異なり、寿命に近づくにつれて下降傾向を示すだけで、健康なメスでは、高齢になっても高い出産率を維持している



 なんか不思議ですね。チンパンジーと人で比べれば、人のほうが出生後の生存率が高いから、わざわざ高齢であっても出産という高リスクなことをしないように、閉経という進化を遂げた、ということでしょうか。

 確かに進化、なんでしょうけれど・・・。閉経によってホルモンバランスがおかしくなって、苦しむ人も大勢いるわけですからね。身体と心の利害が一致していないという感じでしょうか。

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2007年12月17日

今の男子中高生は、団塊の世代よりも足が短い。

男子中高生は“おやじ”より短足…学校保健統計調査速報

 今の男子中高生は“ちょいワルおやじ”世代の父親より短足?。文部科学省が13日公表した今年度の学校保健統計調査速報で、こんなデータが出た。意外な結果に文科省も「原因は分からない」と首をひねっている。

 調査では、身長から座高を引いた数値を脚の長さとして、身長に占める割合を算出。全国から抽出した約69万5000人の今回データを、親の世代に当たる昭和52年度調査の数値と比較した。

 男子小4の場合、今回は45.6%で52年度の45.3%を0.3ポイント上回るなど、男子小学生の各学年で30年前に比べ同数値か0.4ポイントまでの範囲で比率が高かった。

 ところが男子高校生は今回46.3〜46.5%で、3学年いずれも46.6%だった父親世代の数値を0.2〜0.3ポイント下回った。男子中学生も46.6〜46.8%で、それぞれ父親世代より0.1ポイント低かった

 一方、女子は小1で0.3ポイント、小2で0.2ポイント母親世代を上回り、小3から高3は同数値か、プラスマイナス0.1ポイントの範囲内だった。



 そういえば、足の長さってどうやって決まるんでしょうね。大腿骨と脛骨、腓骨の長さが長くなるっていうことはそれを必要とするような運動を行わなければいけないわけで…。うーん、ちょっと良く分かりません。

 体重そのものが増加したために、重力との関係から、足が伸びることはなくなった、とか?

 足が短いこととあまり関係がないかもしれませんが、ズボンをだぼだぼにして履く「腰パン」ってありますよね。あれは死ぬほどかっこ悪いので、全国の中高生はやめたほうがいいと思います。将来自分の腰パン写真を見たら赤面必至なので。ってかあんな履き方してたら、骨盤の形がおかしくなると思うんですがね。

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2007年12月11日

男性ホルモンの減少が生活習慣病や鬱病のリスクを高める

男性ホルモン減少、メタボや鬱の危険 EDが指標に

 これまで男らしさの象徴のように考えられてきた男性ホルモンだが、最近の研究で、男性ホルモンの減少が生活習慣病や鬱病のリスクを高めることが明らかになってきた。また、男性ホルモンはストレスで減少することも分かってきた。高齢男性の健康のカギを握るとして、世界中で男性ホルモンの研究に注目が集まっている。

 男性ホルモンは、男性を男性特有の体つきや思考回路に発育させるホルモン。たとえば、筋肉隆々の体つきや、地図を読むなど2次元を3次元に置き換える能力に男性ホルモンが関係していることはよく知られている。テストステロンやアンドロステネジオンなど数種類あるが、テストステロンが最も生理活性が強いとされる。

 以前から男性ホルモンについての研究はあったが、男性の健康維持と深いかかわりがあるとわかってきたのは最近のことだ。帝京大医学部附属病院の堀江重郎教授(泌尿器科)によると、男性ホルモンの減少は、50歳代の1割、60〜70歳代の3割にみられるという。「ただし、画家のピカソが67歳で子供をもうけたように、60代や70代でも20代より男性ホルモンが多い人もいる。個人差が大きいために、これまで研究対象になりにくかった」と話す。

 この10年ほどで男性にも更年期があることはよく知られるようになった。男性更年期障害は、疲労感が取れない、やる気がおきない、筋肉痛が続く、寝付きが悪いなどの症状がみられるが、こうした症状に男性ホルモンの減少がかかわっていることが分かっている。とくに男性更年期障害患者の9割にED(勃起障害)があることからも、男性ホルモンがかかわっていると考えられている。

 さらに男性ホルモンは、高血圧や動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病と密接な関係があることがわかってきた。

 たとえば、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は男性に多い。男性の方が内臓脂肪がつきやすいためだが、若い男性で腹が出ている人はそう多くない。40代、50代で腹が出てくるのは、食べ過ぎや運動不足のせいだけでなく、男性ホルモンが減ることで内臓脂肪がつきやすい体になっていることが関係しているという。

 また鬱病、排尿障害、認知障害のある高齢男性を調べたところ、やはり男性ホルモンが減少していたことから、これらの機能にも関係があると考えられるという。

 鬱病については、男性ホルモンが副交感神経の働きに影響していることから、男性ホルモンの減少で、心のゆとりと密接な関係にある副交感神経の働きが低下し、鬱病になるリスクが高まるのではないかと見られている。

 また、自分の男性ホルモンが減少しているかどうかは普通は気がつかないが、堀江教授はひとつの手がかりとしてEDをあげる

 「ED患者はメタボや心血管疾患の発症率が高いことが分かっている。高血圧や糖尿病は検査しないとわからないが、EDは自覚できる。日本ではEDは『年だから』と気にしない人も多いが、将来の男性の健康の指標になる」と話す。



 女性においては、性ホルモンが月経という顕著な形で現れ、更に更年期障害としての症状など、よく知られています。同様に男性も、性ホルモンによる様々な影響が生じているわけです。

 特に 男性ホルモンは加齢とともに減少するが、ストレスによっても減少するという点に着目したいですね。ストレスは細胞を傷つけるばかりでなく、ホルモンにまで影響を与えます。そのために適度な運動、食事を心がけ、出来るだけストレスを溜めないようにリラックスする習慣をつけたほうが良いでしょう。

 若いうちはやりたい放題できますが、年を取るとどうしても衰えるものはあります。ですが心がけていさえすれば、できるだけ低下を防ぐこともまた、可能かもしれません。

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医学処:DHEAの血中濃度が高い男性ほど死亡率が低い
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2007年12月10日

人工多能性幹細胞を使って鎌状赤血球症を治そう

「万能細胞」応用へ一歩 貧血症マウス、症状改善

 様々な臓器や組織の細胞に変化する人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って、貧血症のマウスの症状を改善することに、米ホワイトヘッド生物医学研究所とマサチューセッツ工科大学(MIT)などのチームが成功した。京都大学の山中伸弥教授が昨年世界に先駆けて作製したiPS細胞を使って動物の病気の改善を証明したのは初めてで、iPS細胞を使った再生医療の実現に近づく大きな成果と言えそうだ。7日付米科学誌サイエンスに発表する。

 研究チームは、赤血球の形が鎌状のため、酸素の運搬能力が低い、遺伝病の「鎌状赤血球症」に着目。この病気の遺伝子を持つマウスの尾の皮膚から、iPS細胞を作製した。病気の原因遺伝子を正常な遺伝子に置き換えた上で、iPS細胞を様々な血液細胞になる造血幹細胞に変化させた。放射線を照射して、造血機能を失った元のマウスにこの細胞を移植したところ、貧血症状が改善された。今回のiPS細胞の作製には、一つのがん遺伝子を含む四つの遺伝子を導入したため、将来のがん化が懸念されたが、iPS細胞作製後に、がん遺伝子を取り除くことにも成功した



 鎌状赤血球症とは、その名の通り、普段は円盤型の赤血球が、鎌のようなするどく尖った形に変形してしまう病気です。常染色体優性遺伝をし、更に黒人に多い病気です。

 この実験は、遺伝子のβ鎖の6番目のグルタミンがバリンに置換されているため、と原因は分かっており、その部分を元に戻して正常になった造血幹細胞を移植した、ということでしょう。溶血性貧血として名高いこの病気も、完治することができるのかもしれません。

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2007年12月06日

子供のバセドウ病の症状と治療法

子供のバセドー病 抗甲状腺剤を2年ほど服用

 バセドー病は思春期以降の女性によくみられる疾患ですが、子供も発症します。原因は自己免疫性疾患と考えられていますが、その詳細な発症機構については明らかになっていません。孤発(個人だけが発症する)例だけでなく、家族内発症例も多くみられます。

 症状としては、びまん性甲状腺腫大や発汗増加、頻脈、体重減少があり、特に小児では学力低下、身長促進、落ち着きのなさなどがみられます。

 また検査では、甲状腺ホルモンの高値甲状腺刺激ホルモンの低値抗TSH受容体抗体陽性、放射線ヨード甲状腺摂取率高値などが認められます。

 治療は内科的治療、放射線治療、外科的治療がありますが、通常、子供では内科的治療を選択し、抗甲状腺剤を服用することになります。治療により数カ月で甲状腺機能は正常化しますが、抗甲状腺剤は2年ほど服用します。多くの場合、これで服用を終えることができますが、中にはさらに長期の服用が必要な患者さんもいます。

 バセドー病の内科的治療は完全に治癒させる治療ではなく、活火山(甲状腺機能亢進状態)を休火山(正常な甲状腺機能状態)にする治療であると理解してください。日本甲状腺学会が診断ガイドラインを公表していますので、学会のホームページをご覧になることをお薦めします。

(回答 旭川医科大学小児科教授 藤枝憲二)



 甲状腺ホルモンというのは身体の活動性を高めるようなホルモンなんですが、それが出すぎてしまう病気がバセドウ病(甲状腺機能亢進症)なのです。

 原因不明とされてきましたが、実は自己免疫疾患、つまり自分の免疫機能が甲状腺を攻撃するために起こることがわかってきました。

 甲状腺から出るホルモンはT3とT4ですが、甲状腺にホルモンを出すように指令するホルモンはTSHと呼ばれ、下垂体前葉から分泌されています。で、TSHがくっつく受容体が甲状腺にあるのですが、そのTSH受容体に対して反応する自己抗体が作られてしまうため、TSH関係なしにじゃんじゃんT3、T4が作られてしまいます。それによって様々な症状(眼球突出、甲状腺腫、頻脈など)が起こってしまうのが特徴です。

関連:東国原知事の甲状腺の腫瘍は、良性。
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2007年12月03日

大豆を沢山食べる女性は心筋梗塞になりにくい。

大豆に動脈硬化防止効果、女性に顕著

 大豆をたくさん食べる女性は、脳梗塞や心筋梗塞になりにくいことが、厚生労働省研究班(班長=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の調査でわかった。

 閉経後の女性で特に顕著で、大豆に含まれるイソフラボンという物質が、女性ホルモンと同様、脳梗塞などの原因となる動脈硬化を防ぐ効果を持つらしい。

 研究班は、40〜59歳の男女約4万人を、1990年から13年間追跡。大豆を食べた回数、みそ汁を何杯飲んだかを記録してもらい、イソフラボンの推定摂取量を計算。多い順に5グループに分けて分析した。

 その結果、最もたくさん摂取した女性のグループの脳梗塞や心筋梗塞になる危険性は、最も少ないグループに比べて0・39倍と低いことがわかった。閉経後の女性に限ると、危険性は0・25倍とさらに下がった。



 女性は男性以上に、ホルモンのバランスに左右されています。月経という月単位のホルモンの変動によって、性格までもが変わってしまう経験をされた方も多いかと思います。

 そして閉経すると、更にホルモンのバランスが狂い、更年期障害といった言葉で表現されるように、様々な障害が出現することもしばしばです。

 大豆には女性ホルモン様作用があり、食べることによってある程度改善することができるとされています。ただ、どんな食べ物でも過剰なまでの摂取は危険ですので、日常的に、大豆を使った料理を一品加える程度の工夫で良いと思います。

関連
医学処:味噌汁や豆腐などの大豆イソフラボンは限局性前立腺癌に効く
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2007年11月25日

女性が音楽を聴くときに、不安が和らぐ理由

音楽が女性ホルモンと作用 性別で不安緩和効果に差

 音楽を聴くと不安が和らぐ効果には女性ホルモンの作用が関係しており、これが性別による効果の差を生んでいる可能性があることを、徳島大の近久幸子助教(環境生理学)らの研究チームがマウスを用いた実験で15日までに突き止めた。

 不安が音楽によって取り除かれるとの報告は多いが、男性より女性で効果が強く現れる傾向があり、理由は不明だった。

 チームは、高所で不安定な実験装置にマウスを入れて行動を分析。メスにクラシック音楽を聴かせると、装置から落ちそうな場所を避けるなど不安を示す行動が減った。

 オスではこの効果がなく、女性ホルモンの一種プロゲステロンを働かなくしたメスでも効果が消失。チームはこの物質が音楽による不安緩和に重要な役割を果たしており、性別で効果の差が出る一因と結論した。



 パンクやヘビメタなどの、派手系といいますか、楽器でガンガン演奏していくようなのってのは、男性のほうが好むイメージがありますが、特に日本において人気の、J-POP版ロックみたいなジャンルは、女性のほうが好みそうですね。あくまでイメージですけど。

 ただその、個人的には、何故あそこまでのめりこめるのかが良く分からないんですよね。私が男だからでしょうか。脳から何かが分泌されているような気配を感じません。

 私が好むのは80年代の曲や、疾走感溢れる曲などですかね。あと、部屋に流していても苦痛でないBGMとか。これ結構探すの難しいんですよね。ただマッタリしていればいいだけではなく、自然な感じに。

 具体的にいうと……。半年前のデザインフェスタで偶然みかけたKenmochi Hidefumiさんの曲とか。帰宅して視聴したら物凄く好みだったので、つい先日、CDを全部購入しました。一番気に入っているのは「Thousands」です。視聴もできますので是非どうぞ。

 邦楽でいうと、まだあまり知られていませんが、absorbというバンドが大のお気に入りです。オリコンチャートが霞んで見えるほどの名曲を何曲か作ってます。

 ムダに自分語りが増えてしまいました。これも音楽の1つの側面ということで、ご愛嬌ご愛嬌。。。

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2007年11月07日

膠原病に悩む患者同士のネットワーク

膠原病を考えよう 患者支援でネットワーク

 関節リウマチ、皮膚筋炎などを発症する膠原病に悩む北陸三県の患者を支援する「膠原病支援ネットワーク」の第二回会合(富山・北國新聞社後援)は十一月三日、金沢市の金沢都ホテルで開かれる。医療講演会や症状別の分科会などが開かれ、同じ病を持つ患者が悩みを共有し、情報交換を行う。

 膠原病は皮膚筋や関節などの結合組織に炎症や変性が起こる後天性の免疫疾患で、リウマチ熱など十数種類の病を総称する。医療講演会では、金大附属病院の川野充弘医師、金沢医科大の梅原久範教授が膠原病の新たな治療法の行方などについて語る。講演に続いて行われる分科会では、強皮症など四種類の症状に分かれ、医師と患者がじっくりと語り合う機会が設けられる。

 同ネットワークは富山、石川、福井の三県の患者、医師、行政、製薬メーカーが連携して情報交換や相談会などを行う組織で、昨年十一月に発足した。



 膠原病って、病気として凄く深い学問だと思います。外部から身を守ってくれるはずの「免疫」が、自分に牙を剥いたら…という病気ですからね。私は初めて膠原病のメカニズムを知ったとき、衝撃的でした。細かい上にレベルの高い学問だと思います。

 そしてあまり理解が進んでいないというのもあると思います。コウゲンビョウって聞いても、「?」って感じですからね。リウマチはきいたことがあるにしても。
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2007年10月27日

骨量と脂肪のバランスを調節する、Wnt5a

骨と脂肪のバランスを制御するメカニズムを解明

 JST(理事長 北澤宏一)は、生体の骨量と脂肪のバランスを調節するメカニズムにおいて、「Wnt5a」という細胞外分泌たんぱく質が決定的に重要な働きをしていることを、マウスを使った研究で突き止めました。具体的には、生体の骨量調節においては脂肪細胞を増やす作用を持つ「PPARγ」注1)(ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体γ)が関与し、Wnt5aはそのPPARγの機能制御を介して骨量調節を行っていることが分かりました。

 骨髄に存在する間葉系幹細胞は、脂肪細胞や骨芽細胞、筋芽細胞など多様な細胞種に分化することが知られています。そうした間葉系幹細胞の分化によって生体の骨や筋肉、脂肪などのバランスが保たれていますが、肥満や骨粗鬆症などの病態ではこのバランスが崩れていることが報告されています。そのため、このバランスを制御するメカニズムの解明が待たれていました。

 研究チームは今回、骨髄中に存在する間葉系幹細胞が脂肪細胞や骨芽細胞に分化することに着目し、脂肪細胞を増やすPPARγの機能抑制因子の同定を試みました。その結果、細胞外分泌たんぱく質であるWnt5aが核においてリン酸化酵素NLKを活性化し、PPAR機能を抑制することを発見しました

 本研究の成果は、今まで明確でなかった骨芽細胞・脂肪細胞への分化・振り分けのメカニズム、および老化や骨粗鬆症に伴って起こる骨組織中の脂肪細胞蓄積の原因の一端を明らかにしたことです。また、Wnt5aやNLKの活性制御物質を開発すれば、肥満の低下や骨量増加が期待されることから、肥満や骨粗鬆症などの治療開発の一助になるものと思われます。



 PPARγは、脂肪細胞の分化を促進します。つまり脂肪細胞の数が増えるので、肥満に陥りやすくなります。

 これだけ見ると凄く悪者なPPARγですが、実はいい作用もあるんです。脂肪細胞の分化を逆手に取った効能が。

 例えば正常な脂肪細胞の大きさを『。』とします。小さい丸ですね。もしメタボリックになったりすると、脂肪細胞は脂肪を蓄えた状態ですので、脂肪細胞の大きさは『○』ぐらいになります。取り込まれるトリグリセリドの量もかなり多い状態です。

 しかしここでPPARγを作用させてやると、脂肪細胞の分化が進みますので、『○』は『。。。。』みたいになるんです。数は多くなれど、1個あたりの脂肪細胞は小さくなります。

 更にPPARγ作用には、肝臓や筋肉でのインスリン感受性を増加させる働きもあります。

 インスリンに抵抗性のある人にPPARγ作用薬である「ピオグリタゾン」を投与することで、インスリン抵抗性を改善することができます。

 ただ副作用として、女性に多い「浮腫」「体重増加」「肝機能障害」などがありますのでご注意。

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2007年10月25日

体内時計は真夜中の光で狂う。

体内時計、真夜中の光はやっぱり禁物

 真夜中に光を浴びると眠れなくなるのは、細胞に組み込まれている体内時計が光の刺激でバラバラになり、機能停止に陥るのが原因であることを理化学研究所などの研究チームが突き止めた。

 体内時計は人間などの動物に生まれつき備わっている。体を作る細胞はいろいろな「時計遺伝子」を備えていて、心拍や体温などを約24時間周期で調節する。このバランスが崩れると、不眠症などになることもある。

 理研の上田泰己チームリーダーらは、マウスの皮膚細胞を〈1〉網膜のように光を感じる〈2〉朝の活動モードに切り替える時計遺伝子が働くと、細胞自身が発光する――ように改造。そのうえで、改造細胞群に様々なタイミングで光を当てた。

 正常なら細胞群は朝方光り、夜は消えるはずだが、真夜中に光を当てると、朝の発光が少なくなり、体内時計の働きが弱まった。真夜中に光を3時間続けて当てると、体内時計の機能の一部が停止し、個々の細胞がバラバラに光るようになった。



 諸説はありますが、個人的に疑問なのは、何故人間の体内時計は25時間なのか、ということです。体内時計が狂うのが仕様であるとでもいいたげなこの設定は何故なのでしょう。おかげで世の多数の人が日々眠気と闘わなければいけないというのに。何か理由があるのか、それとも体内のリズムをとる限界が25時間だったのか。

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2007年10月18日

書籍「中国の危ない食品」

「中国の危ない食品」

 今年前半は中国の危険な食品に関するニュースであふれかえった。松茸やうなぎの輸入は半減、スーパー・コンビニでは相次いで中国産の取り扱いをやめている。

 その当地の実態を暴いて、昨年ドイツの国際ルポルタージュ賞を得た作品の邦訳だ。一人っ子政策のためにタダ同然で手に入る避妊薬を養殖魚の成長促進剤として大量に使い、7歳女児が初潮を迎え、6歳男児にヒゲが生えた話など、これでもかと羅列されるおぞましい事例にゾッとする。さきごろ来日した著者は、違反物質の利用やニセ食品が横行する背景にあるのは専制国家体制だという。上がウソをつくから、庶民もウソが平気となる。

 例の段ボール肉マン事件も捏造報道とされたが、「濡れ衣だと思う。豚肉ミンチの価格を考えれば、屋台の肉マンの値段は安すぎる。記者が逮捕されたのは、市民の朝食のすべてをまかなう屋台が信用ならないとなると、大変な社会混乱が起こる。行政の管理責任を回避するため、記者が犠牲になったのだ」ともいう。巻末に危険食品の識別法付き。



 なかなかに怖い、それでいて現実味のある話ですね。食品陰謀論として無下に否定できないぐらい、中国の食材は色々やられていると思っています。

 特に成長ホルモン、性ホルモンの類というのは、本当に怖いものです。人の全身のバランスを狂わしかねない効力がありますので、、、

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2007年10月10日

牛乳生産量をあげるためにホルモン療法を行う

牛乳増産の安価な方法を発見 「ウシをうつ状態にする副作用もなし」

 成長ホルモンに頼らずに牛乳の生産量を増やす安価な薬品の製造に成功したとの研究結果が、8日発行の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表された。

 研究を発表したのは、オハイオ州シンシナティ大学(University of Cincinnati)医学部の研究者、ネルソン・ホースマン(Nelson Horseman)氏率いる研究チーム。研究によると、乳腺のセロトニン量を抑制することで、牛乳の生産量を15%増やすことが可能となる。

 脳内のセロトニン量の低下は従来、うつなどの気分障害を引き起こすものだったが、チームはウシをうつ状態にすることなく、乳腺のセロトニン量を削減する効果があるとみられる薬品の製造に成功したという。ホースマン氏は「ウシが落ち込んでいるかどうか見分けられたわけではないが、(ホルモン量を調整する薬品は)脳に影響を与えていない」と主張する。

 研究チームは、セロトニンが牛乳の生産を遅らせる信号を送る化学物質であることを発見。ヒト細胞を利用した実験で、ヒトの乳腺が乳で満たされるとセロトニンが合成され、それ以上の乳の分泌を抑制することをつきとめた。

 ホースマン氏は「薬品が牛乳にも現れるかどうか確認しなければならない。もし現れるのであれば、低温殺菌プロセスで除去できるかどうかの確認が必要だ」と試験の趣旨を語った。

 現在のホルモン療法は、新興国の農家にとっては高価すぎる一方、欧州では牛乳にホルモンが残留するとの懸念から、その使用が禁止されている。
 
 研究チームの薬品を使った牛乳の増産量は成長ホルモン療法によるものと同程度だ。しかも、この薬はより簡単で安価に合成することができる上、注射ではなく経口投与できる点が売りだ。



 怖いですね。牛乳については色々言われている時代だからこそ、身体に良い牛乳のイメージを崩さないでほしいと思います。

 わざわざ牛にホルモン投与しなきゃいけないほど、牛乳不足なんですかねぇ。ちなみにうつ病とリンクした話題だと、精神安定剤の「エチゾラム」(デパスのこと)は、乳汁分泌が副作用にあります。

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2007年09月19日

一目惚れに必要な時間は、たったの0.5秒。

一目ぼれに必要なのは0.5秒=米研究

 他人を魅力的に感じたり、仲良くなる可能性があると判断するにはわずか0.5秒しかかからないという新たな研究結果が発表された。

 米フロリダ州立大学の心理学者ジョン・マナー氏の研究チームは、専門誌「Journal of Personality and Social Psychology」で、人々は興味をそそられる顔を見ると0.5秒以内に注意を集中し、仲間かライバルかを判断する傾向があると指摘した。

 研究では、大学生を対象に、非常に魅力的な人と平均的な人の写真を1秒間見た後、視線をほかの物に移すよう求めた。被験者の反応のタイミングを計ったところ、人々がある人物を魅力的かどうか判断するのには0.5秒しかかからないことが分かったという。

 魅力的な顔は、規定の1秒が過ぎた後でも0.5秒長く凝視されることも明らかになった。

 また、独身の人は異性に関心を持つ一方、決まった相手のいる人は、自分のパートナーの不貞を警戒し同姓に注意を向けたという。



 一目ぼれってやっぱり存在するんですね。一度見ただけで惚れるってことは、もうよっぽどの好みじゃないと難しいですよね。でもそれほど容姿の好みが合うなら多少の性格の不一致ぐらいは見過ごせそうです。ということは一目ぼれのほうが長続きする?

男らしい顔は暴力やイカサマを想起させ、良い印象を与えない
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人工透析の患者を紹介した見返りに百数十万円

透析患者紹介で商品券、県立広島病院元副院長を逮捕

 人工透析の患者を紹介するなどした見返りに開業医から百数十万円分の商品券を受け取ったとして、広島県警捜査2課と広島中央署は17日、県立広島病院の元副院長で、県赤十字血液センター所長の田中一誠容疑者(65)(広島市西区古江新町)を収賄容疑で逮捕した。

 田中容疑者は大筋で容疑を認めている。県警は商品券を贈った同市内の男性開業医(55)からも事情を聞いており、容疑が固まり次第、逮捕する方針。県警は田中容疑者の自宅や県立広島病院などを捜索した。

 調べでは、田中容疑者は、県立広島病院で副院長兼腎臓総合医療センター長だった2005年7月から06年1月までの間、人工透析患者を優先的に紹介したり、症状が重い患者を受け入れたりした謝礼として、開業医から計4回にわたって、デパートの商品券を受け取った疑い



 4回で百数十万円・・・!驚きのプライス。人工透析ですもんね。開業医側に罰はないんでしょうか。残念な話です。

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2007年09月13日

合成着色料が子供の集中力を無くす。

着色料などの食品添加物摂取が「キレる」子供を助長=英国の研究

 英サウサンプトン大学の研究で、食品に使用されている合成着色料や防腐・保存剤が、子供が集中力をなくし、すぐにかっとなって過激な行動に走るHLD症候群の症状を助長することが確認された。6日発売の英医学誌ランセットに研究結果が発表された。

 合成着色料や防腐剤の摂取とHLD症候群との関係は30年以上も前に初めて言及されたが、それを実証する広範な調査・研究を欠いていた。

 同大学の研究者は3歳の子供153人と8−9歳の子供144人をグループ分けして実験を行った。まず、添加物を含まないフルーツジュースを与えるグループと添加物入りの飲み物を与える2つのグループに分け、添加物入りを与えるグループを合成着色料の量によってミックスAと、Aの2倍の量の合成着色料を与えるミックスBのさらに2つのグループに分けた。A、Bとも、保存剤の量は同じとした。

 6週間にわたって実験を続け、この間、対象となった子供を観察した結果、添加物を摂取したグループは全体的にみて約10%多くHLD症候群の定義に近い行動を取るようになったという。

 研究の中心となった同大学の心理学のスティーブンソン教授は、この研究によって合成着色料や保存剤が子供の健康に悪い影響を与えることが明確に証明されたとしている。

 同教授は、HLD症候群の原因はいろいろあって、親は子供の口に食品添加物が入らなくすることだけで同症候群を予防できると考えるべきではないが、それによって少なくとも1つの原因を取り除くことができると指摘している。



 ふーむ。細かい機序は分からないものの、脳に与える影響は少なからずある、と。。。

 環境ホルモンとかって言われても、怖いってことは分かりますけど、いまいちピンときませんよね。本当に影響あるのかよってぐらい、自分では認識できないせいで。それでも確実に影響を受けているのでしょうね。排気ガス然り、上記の着色料然り。

 顕著な例は、鉛中毒だと思います。昔は当然、鉛の悪影響なんて医学的に分からなかったもので、鉛を多様してきました。白粉(おしろい)にも含まれていましたし、食器にも入っていました。有名なのがベートーヴェンの鉛中毒です。ワインに酢酸鉛を甘味料として入れ、それを愛飲していたために鉛中毒となり、耳に障害を来たしたとされています。

 合成着色料は、今の医学では解明できないものの、数十年後には鉛中毒のようにはっきりと解明される「病原因子」に加えられるのかもしれません。

関連:医学処 キレる子の原因を探れ!徹底的に追跡調査。
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2007年09月08日

骨粗鬆症と女性ホルモンの因果関係を初めて解明する。

女性ホルモン:「破骨細胞」調節し骨量維持 東大など解明

 骨を作る細胞に作用していると考えられていた女性ホルモンが、骨を分解する「破骨細胞」の寿命を調節して骨量を維持していることを、東京大などの研究グループが突き止めた。これにより、女性ホルモンの欠乏によって閉経後に骨粗しょう症を発症するメカニズムの一端が明らかになった。新しい治療薬開発にもつながる可能性があり、7日付の米科学雑誌「セル」(電子版)に掲載される。

 健康な人では、骨をつくる骨芽細胞と、骨を分解・吸収する破骨細胞との働きが釣り合い、一定の骨量が保たれる。閉経などにより女性ホルモンが欠乏するとこのバランスが崩れ、骨がすかすかになる骨粗しょう症を引き起こす。しかし、そのメカニズムは分かっていなかった。

 通常のマウスの破骨細胞に女性ホルモンを投与すると、「アポトーシス」と呼ばれる細胞死を引き起こす遺伝子の働きが活発になり、破骨細胞の細胞死が進んだ。しかし、女性ホルモン受容体を持たないマウスの破骨細胞では、遺伝子の働きに変化はなく、細胞死も進まなかった。

 グループの同大分子細胞生物学研究所の加藤茂明教授は「女性ホルモンは骨を吸収する細胞が長く居座らないようにする働きをしていた。破骨細胞の女性ホルモン受容体を活性化させる物質が見つかれば、新たな治療薬につながるかもしれない」と話している



 女性ホルモンと骨粗鬆症の関連性は以前から指摘されていましたが、そのメカニズムの一端を初めて解明したというわけです。

 理論的には、破骨細胞に存在する受容体のみに女性ホルモン様物質が作用すれば、骨粗鬆症の新しい治療薬になるんでしょうけれど…ホルモン関係は難しいですからね。副作用の問題もありますし。それでも、骨粗鬆症のような女性全体の病を治すためにも、研究者の方々に頑張ってもらいたいと思います。

関連
医学処:グルタミン酸が破骨細胞を抑制することで骨粗鬆症を防ぐ
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2007年09月06日

東国原知事の甲状腺の腫瘍は、良性。

東国原知事、甲状腺の腫瘍は良性

 宮崎県の東国原英夫知事は5日、甲状腺に見つかった2個の腫瘍の診断結果について、悪性ではなく、良性だったことを明らかにした。

 知事は「切除などの必要はない腫瘍。半年後にもう一度検査して経過をみる。今後、健康面に留意しながら、引き続き県政運営に力を尽くしていく」と述べた。



 良かったですね。ただ過労などもあり甲状腺にもあまりよろしくない環境だと思いますので、ご自愛下さい。今や宮崎県の看板ですからね。

前記事:東国原知事、甲状腺腫瘍であることが判明。
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2007年09月01日

シロアリ駆除のために、卵に含まれるフェロモンに着目する。

フェロモンで「卵運べ」 シロアリ、駆除に利用も

 シロアリの働きアリは、女王アリが産んだ卵を運搬し保護するが、働きアリを引き寄せて運搬させるよう卵から出ているフェロモンを特定したと、松浦健二岡山大大学院助教らが29日付の米専門誌に発表した。

 卵に似せた容器に殺虫剤を閉じ込め、このフェロモンを塗ると、働きアリが巣に運び、効果的にシロアリが駆除できるとして、数年後の実用化を目指している。

 研究チームによると、シロアリの働きアリは、卵を巣の奥の部屋に運び込み、毎日なめて乾燥や病気の感染から守っている。シロアリは目が見えず、運搬の際には卵に触れて形を調べるほか、卵から出るフェロモンを感知して卵を認識しているとみて、ヤマトシロアリの卵を使い実験した。

 卵を水溶液に入れてかき混ぜた後、濾過、精製してフェロモンを取り出した。分析の結果、このフェロモンは、細菌の細胞壁を分解する機能があるタンパク質「リゾチーム」と判明した。

 本物の卵と似た形状のガラスビーズにリゾチームを塗った“疑似卵”を作り、巣の外に置くと、働きアリは疑似卵を巣の中に運んだ。



 リゾチームがフェロモンの働きをするんですか。へぇー。

 しかしシロアリ駆除のためにものすごい研究してますよね。こういう研究好きなんで、是非とも完成させてもらいたいと思います。100年後の人類にも感謝されそうな技術って凄い。

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