[薬理]の記事一覧

2007年04月30日

白血病治療薬解析プロジェクト「UD」、突然の活動終了を発表。

「UD Agent」プロジェクトが日本時間28日に活動終了

 インターネットに接続されたパソコンの余剰能力を集結し、白血病やがんの治療薬研究のためにデータ解析を行うプロジェクト“Grid.org”は25日、米国中部標準時の27日正午(日本時間では28日午前3時)に活動終了することを公式フォーラムで発表した。すでにクライアントソフト「UD Agent」はダウンロードできなくなっており、27日にはフォーラムも閉鎖するという。

 「UD Agent」は、大規模なデータ処理を、ネットワークに接続されたパソコン同士で少しずつ分担して行う“分散コンピューティング”の老舗。2000年の活動開始以降、日本からも多くのユーザーが参加していた。

 発表によると終了の理由は、分散コンピューティングの有益性と実現可能性を実証するという使命を果たしたためとのこと。しかし同時に、実施予定だった2つの解析プロジェクトが、諸事情により実現できなかったことも明かしている。

 27日以降、「UD Agent」は解析を行わなくなるため、ソフトをアンインストールするよう勧められている。また、各ユーザーが自分の解析実績などを確認するために、活動終了後も1週間はサーバーを稼働し続けるという。



 「UD」が出てもう7年になるんですね。私は2001年〜2002年ぐらいまでやっていましたが、UDをインストールしていたノートパソコンが壊れたことと、このプロジェクトの先が見えなかったことから途中で止めてしまいました。

 UDは、白血病治療薬として使えそうなたんぱく質を解析するソフトです。しかし何年経っても「あと何年ぐらいかかる」というアナウンスがなかったので、何でなんだろうかと思いました。世界中のコンピューターを用いて膨大な量のデータを解析しているはずなのに、何故先が見えないのか、と。途中、炭疽菌の治療薬解析などもありましたね…。

 そして日本の、Team2chが世界一の解析数を誇り、トップ爆走状態のまま、UD終了のお知らせとなりました。メンバーは何故突然終了したのか戸惑っていると思われます。要するに雑誌でいうところの休刊ということでしょうか。成果が出たのなら良いのですが、実験が途方もなく膨大になりすぎたため、もしくは効果が期待されないために終了となってしまったとすると少し…。せめて具体的な理由を明かしてほしかったです。

 ただ、今回の件を正直に「失敗」と認め、更にこの巨大なパワーを新たに医療のために役立てて欲しいと願っている率直さは評価したいと思います。何にでも失敗はありますし、何よりGrid.orgがあったおかげで、分散コンピューターによるたんぱく質解析が可能であるといえるようなものですから。

 Team2chの次の移行先としてはBONICが有力なようです。今までUDを導入していなかった方も、この機会に参加してみてはいかがでしょうか。導入方法はさほど難しくありません。使っていないマシンパワーを利用して夢の治療薬を発見する試みは、まだ始まったばかりです。

 最後に、私が好きだったUD支援FLASHを3つご紹介。どういう活動なのか、明確に分かると思います。

参考:UD支援FLASH
[Team2chCM−History−]
::::Godbless...All the Patients!!::::
Melodies of Life


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2007年04月29日

サリン被害者の脳が縮小していることを突き止める。

サリン被害者の脳「縮小」 不調続く原因か 東大病院

 95年の地下鉄サリン事件で被害を受けた人たちの脳にサリンの影響で縮小したとみられる形の違いがあることが、東京大病院の助教を務める山末英典医師(精神神経科)らの研究でわかった。被害者の中には、いまでも疲労感や動悸といった不調に悩む人が少なくない。こうした後遺症は、実は脳に起きた損傷による可能性が出てきた。

 研究グループによると、長期的な後遺症を抱える被害者が、「気のせいだ」などと決めつける周囲の反応に苦しんでいるという。山末さんは「脳に損傷を受けたことがはっきりすれば、被害者の孤立感を減らすことができるかも知れない」とみている。

 事件の被害者で筋力低下や頭痛といった急性中毒症状を起こした男女38人に協力してもらった。磁気共鳴断層撮影(MRI)で脳の体積などを調べ、被害を受けていない76人と比べた。

 被害者は、左右のこめかみから4〜5センチほど内側にある脳の「島皮質」や「海馬」などの体積が、被害のなかった人より小さかった。

 これらの場所の体積の違いで、動悸や息苦しさなど長期的な後遺症の度合いに差があり、サリン中毒の程度を示す血中酵素の低下が激しいほど体積は小さい傾向があった。サリンで損傷を受けたことで痛みや疲れに敏感になり、不調に悩むなどの後遺症につながったと考えられる。

 研究グループは以前、事件後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された人たちで、感情の制御にかかわる脳のある部分が小さかったことを報告している。今回は場所が異なり、サリンそのものの化学的影響の可能性があるという。

 サリン事件を中心に、犯罪被害者らの支援に取り組む「リカバリー・サポート・センター」(東京都新宿区)は昨年秋、松本サリン事件を含めた被害者約150人を対象に検診を実施。「頭痛がする」と訴えた人が受診者の6割、「目が疲れやすい」とした人は8割にのぼっている。

 今後はこうした後遺症に悩む人についての診断法と、治療法の開発につなげていく必要がある。



 未だに消えぬ当時の傷。

 サリンは、副交感神経を刺激するアセチルコリンを分解する酵素である「コリンエステラーゼ」を抑制します。つまり副交感神経はずっと刺激されっぱなしの状態になるわけです。それにより、まず自覚症状として目がチカチカするなどの症状が出て、涙や鼻水が止まらなくなり、呼吸困難を発症、最悪の場合死に至ります。

 聖路加病院に沢山の被害者が運ばれた地下鉄サリン事件ですが、症状などからすばやくサリンであることを見抜き、治療薬として、副交感神経を抑制する「アトロピン」を用いたことで多くの人の命を救うことができました。自衛隊と医者の連携で迅速な処置を施せたのですね。

 しかしそれでも残る脳の障害。
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2007年04月24日

タミフルの売り上げが激減。病院向けは半減している。

タミフル売上高、病院向けは半減 1〜3月の中外製薬

 中外製薬は23日、インフルエンザ治療薬「タミフル」の1〜3月の病院向け売上高は前年同期より50億円減の49億円だったと発表した。厚生労働省は3月20日付で10代の患者の使用制限を発表したが、「タミフルを服用した患者の異常行動を取り上げた報道などを機に2月ごろから病院での処方率が下がった影響が大きい」という。

 一方、新型インフルエンザ対策として厚生労働省が購入するなど行政備蓄向けの1〜3月の売上高は54億円から189億円に急拡大。売上高全体では84億円増の238億円だった。



 これは仕方ないですね。処方する側も、処方される側も怖かったと思います。来年はどうなるかなぁと考えると、日本人の気質からして、またいつものようにタミフルを使い続けるのでは?インフルエンザは自然に治るものなのでそこまで使わなくてもいいと思いますけどね。何事もほどほどが一番です。

関連:
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2007年04月05日

タミフル服用後の異常行動、100件を越す。

タミフル、服用後に異常行動100件超 大半が未成年

 タミフル販売元の中外製薬から厚生労働省に報告された副作用が疑われる約1800件の事例のうち、「暴れる」「動き回る」など何らかの異常な行動を起こしていたケースが100件以上に上ることが4日、同省の集計で分かった。大半が未成年で、10代への処方中止につながった転落死などのケースとは異なり、家族が止めるなどして事なきを得た事例も含まれていたという。

 厚労省は4日午後に開かれる薬事・食品衛生審議会の調査会で、約1800件すべての事例を報告、これらの「異常な行動」を重点的に分析し、因果関係などについて専門家の意見を仰ぐ。

 タミフル服用後の異常行動をめぐって同省は先月、マンションから転落したり、国道に飛び出すなどの重大なケースが平成16年以降に計23件あったと公表。13年の発売後に報告された約1800件の全症例について見直し作業を進めていた。

 その結果、中外製薬が「異常行動」として報告した事例のほかにも、報告書類の副作用とみられる症状を記載する欄に「暴れる」「跳び上がる」「動き回る」などの記述があったものが見つかり、合わせて100件以上に上ることが判明。厚労省はこれらのケースを、動作に少しでも異変があった「異常な行動」と判断した。

 これらの中には認知症の影響など、薬の副作用以外の原因によるとみられる人もいたが、同省は「先入観を持たずに幅広く症例を拾い上げた」としている。



 つまりインフルエンザかタミフルか分からないけどとりあえず異常行動起こした人をリストアップしてみた、ということですね。タミフルのせいかは分からないにしろ、結構な件数ありますねぇ。でもこれらって、タミフルがなかったときにはそこまで取り上げられてませんでしたよね。ということはやはりタミフルも一因?

関連:
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2007年04月01日

禁止薬物検査で異常な数値を出したイアンソープの真実とは

薬物疑惑:イアン・ソープ氏、検査で「異常な数値」 仏紙

 シドニー、アテネ両五輪で計5個の金メダルを獲得し、昨年11月に引退を表明した競泳男子自由形の世界的スター、イアン・ソープ氏(24)=オーストラリア=が、昨年5月のドーピング(禁止薬物使用)検査で「異常な数値」を示したと、30日付のフランス・レキップ紙が報じた。

 国際水泳連盟(FINA)は31日、当地で会見し、昨年のオーストラリア選手の検査で異常値が出たことは認めたが、選手名は明らかにしなかった。また、この検査内容についてオーストラリア反ドーピング機関(ASADA)を、昨年12月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ提訴したことを認めた。

 同紙によると、ソープ氏から採取した検体からは筋肉増強作用のある男性ホルモンの「テストステロン」など2種類の禁止薬物に陽性反応が出たという。また、ASADAは関係者の事情聴取や検体の分析後、「科学的な根拠に乏しい」などとしてこの問題を不問に付したと報じた。

 一方、ASADAのイングス会長は会見で、選手の検体から異常値が検出されたことは認めたが、選手名を明らかにせずに「その選手が薬物違反したとの報道は誤りだ」と話した。オーストラリア水泳連盟のタスカー最高責任者(CEO)も「彼(ソープ氏)を1000%信じている」などと語った。AP通信によると、ソープ氏はこの問題について、4月1日に会見を計画しているという。FINAのマルクレスク事務局長は「CASの結論が出るまで、詳細はコメントできない」としている。

 ソープ氏は個人種目で13度の世界新記録をマークした。99年に世界記録を連発した際には薬物使用のうわさも飛び交ったが、タスカーCEOは「彼はオーストラリア選手でも一番多く薬物検査を受けてきたが、すべて陰性だった」と話している。



 ASADAの会長の弁がよくわかりませんね。異常値が出たことを認めつつ薬物違反はしていないという。つまりどういうことなんですかね。

 スポーツの世界における実力者だからこそ、常にフェアでいてほしいものです。果たしてやったのか、それともやっていないのか。

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2007年03月27日

MRSAに効く抗生物質「キュビシン」の日本での早期発売を目指す

万有製薬、MRSA向け抗生物質の国内開発販売権を取得

 万有製薬は23日、院内感染の原因となるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に効く抗生物質「キュビシン」の、日本での開発販売権を米製薬のキュビスト・ファーマシューティカルズ(マサチューセッツ州)から取得したと発表した。この抗生物質は注射剤で既に米国などで販売中。日本でも注射剤として早期発売を目指す。

 万有の親会社である米メルクがキュビスト社に対し、一時金として600万ドルを払った。さらに開発段階に応じた成功報酬を総額3950万ドル払う。日本での承認取得後は、万有がキュビスト社から注射剤を購入して国内で販売する。



 MRSAのMとはメチシリンのMです。まーコイツのおかげでどれだけの人が院内感染し、そして亡くなったことか。キュビシンも、下手をすればまた耐性菌ができてしまいますから、慎重に確実に投与していきたいところですね。

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リポビタンDに体力増強の生薬「ハゲキテン 」を配合した商品

大正製薬、リポビタンDに体力をつける生薬

 大正製薬は26日、医薬品のドリンク剤「リポビタンD2α」を発売する。

 従来のリポビタンDに体力をつける作用がある生薬「ハゲキテン」を配合した。ハゲキテンはアカネ科の植物の根で、同社が発売するミニドリンク剤「ニューゼナF―2」にも使っている。価格は100ミリリットル入りで168円。全国の薬局・薬店などで発売する。初年度の売り上げ目標は約5億円。



 リポDより高いですが、それでも栄養ドリンクの中ではお手ごろな値段。生薬がどれだけ効くのかは不明ですけど、一度試してみてはいかが?ユンケルなんて1本1000円以上しますからね…。

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2007年03月23日

インフルエンザにタミフルを乱用するべきでない

はるか遠い古代には、病気は悪魔の仕業と考えられていた。

医師は魔術師のような色彩が濃かったが、医学を科学として確立したのがギリシャのヒポクラテスだった。この「医学の祖」の時代から現代までに、医学、医療は大きな進歩をとげた

その現代医療の現場が、ひとつの薬の使い方を巡って混乱しかねない状態に陥った。インフルエンザ治療薬タミフルを服用した十代の患者を中心に、飛び降りや転落といった異常な行動が指摘されている。厚生労働省は、原則として十代の患者には使わないこととしたが、十歳未満ならいいのかといった疑問や戸惑いが起きている

日本では、昨年度に860万人がタミフルを服用したという。そのカプセルを飲んだひとりだが、確かに高熱が急速に治まった記憶がある。しかし今回のように年齢で制限する事態になるとは思ってもみなかった。厚労省と製造販売元は異常行動との関係を更に詳しく調べ、速やかに公表してほしい

ヒポクラテスは「病を治すものは自然である」という説を立てたという。治療法として自然の回復力を重んじつつ、病人や症状についての注意深い観察の大切さを説いた。

ひとりひとりの患者の症状をよく診る。そしてその患者にふさわしい処方をすることを、現代のヒポクラテスたちには期待したい。(天声人語)



インフルエンザと、高熱による若年者の脳症には密接な関係があります。しかし若年でなければ大丈夫だとされていますので、タミフルは年齢による制限を設けたのだと思います。

しかし…タミフルが転落に関与しているかどうかは未だ医学的にわかっていないわけで、それを現場の医師が加担しているように発言するのはおかしな話です。医学生まで持ち出すのは意味不明。

本来インフルエンザは自然治癒力で治るもので、この識者の論でいくなら、タミフルは処方しないほうがいいわけです。では病院に行ってインフルエンザと診断されてタミフルを処方されなかったとしたら、暖かくして寝てくださいと言われたら患者はどう思うでしょう。

また、もしタミフルを処方せず高熱によってインフルエンザ脳症になったとしたら、親としてはどう思いますか。そしてその責任は誰に押し付けるのでしょう?

インフルエンザに対する最低限の正しい知識を国民に伝えることもメディアの役目なのではありませんか
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2007年03月22日

10代へのタミフル投与を中止する方向で!

タミフル、10代投与を中止…異常行動また2例で

 インフルエンザ治療薬「タミフル」の使用後に異常行動を起こした事例が新たに2例あったことが判明し、厚生労働省は20日、10代への使用中止を求める緊急安全性情報を出すよう、輸入・販売元の「中外製薬」(東京都中央区)に指示した。

 厚労省ではこれまで、タミフルについて「安全性に問題はない」としていたが、対応が必要と判断した。ただ、10歳未満については中止は求めず、これまで通り保護者に注意を呼びかけるとしている

 厚労省によると、先月7日、昼と夜にタミフルを服用した10代の男児が、翌日午前2時ごろ、素足で外に走り出すなどした後、自宅2階から飛び降り、右ひざを骨折。また、今月19日にも、昼と夜にタミフルを服用した別の10代男児が、深夜に自宅2階のベランダから飛び降り、右足のかかとを骨折する事故が起きていたことが、20日、同省に報告された。

 今年2月には、中学生2人がタミフル服用後に自宅マンションから転落して死亡する事故もあったことから、厚労省では、タミフルと異常行動の因果関係については「否定的」との見解を変えないまま、“警告”が必要と判断した。

 これまでの事例から、異常行動を起こした場合、親などが制止しにくい年代の10代に対象を絞り、「原則として使用を差し控える」ことを求めている。10歳未満については、インフルエンザ自体による死亡事例も他の年齢層と比べ多く、タミフル服用の必要もあるとして、使用中止は求めず、これまで通り、インフルエンザと診断されてから2日間、目を離さないよう保護者に呼びかける。

 厚労省によると、昨年10月末現在で、16歳未満でタミフル服用後に死亡した事例は16例。また、17歳の事例1件も含め、異常行動後に転落死するなどした事例はこれまでに5件が確認されている。しかし、専門家が症例を検討し、因果関係に否定的な見解を示したことなどから、「現段階でタミフルの安全性に重大な懸念があるとは考えない」としてきた。21日未明に記者会見した厚生労働省の黒川達夫審議官は、「新たな事例が報告され、(安全性を)再度評価しなおし、注意喚起のレベルを上げようということになった」と述べた。



 タミフルそのものに問題があるかどうかは分からんから、とりあえず自粛の方向で!って感じでしょう。厚生労働省にしては素早く良い判断だと思います。

 しかし何故こうも飛び降りばかり起こるんでしょうね。薬理作用にしては不思議な…どちらかというと催眠に近いような特殊性を感じます。

 まあ日本人はタミフル飲みすぎでしたからね…インフルエンザなんて寝てりゃ治るわけですし、別にそこまで飲む必要もないかと…(といっても、恐らくですが、子を持つ親は医者に薬を要求するんでしょうねぇ。)

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2007年03月19日

PS3での難病究明プロジェクトが、いよいよ始動する。

「PS3」で難病プロジェクトに参加を SCE呼びかけ

 ゲーム機「プレイステーション(PS)3」を難病の原因究明に役立てませんか――。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は15日、体内のたんぱく質の合成過程を解析するプロジェクトに、PS3の利用者がネットを通じて参加できるようにすると発表した。PS3が搭載する高性能の中央演算処理装置(CPU)「セル」の能力をアピールする狙いもある。

 プロジェクトは米スタンフォード大が00年に始めた「Folding@home」。たんぱく質が折り畳まれ、合成される過程は複雑で解析に膨大な計算が必要だ。そこで複数のコンピューターのCPUをネットでつなぎ、処理を分担する「分散コンピューティング」と呼ばれる手法を利用。成果は専用サイトで公開されており、パーキンソン病、アルツハイマー病、がんなどの治療法の開発への貢献が期待されている

 希望者はPS3のネットサービスから、3月末までに公開される専用ソフトを、参加に同意のうえで無料ダウンロード。遊ばない時に電源を切らずにおけば、ネットを通じセルが自動で利用される仕組み。SCEによると、セルは現在標準的なCPUの約10倍の処理能力があり、「研究速度を飛躍的に向上させられる」(広報)という。



 約10倍。なかなかの処理能力ですね。電気代はかかりそうですが。でも肝心要のPS3の販売台数がそこまで伸びていないということから研究速度が飛躍的に向上するかというと微妙なところではあると思いますが

 いや何事も千里の道も一歩から。確実に医学に役立つことなので、PS3をお持ちの方、是非参加してみて下さい。

関連:医学処 PS3を癌やアルツハイマー病の新薬研究に活用する
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2007年03月13日

人工餌で養殖したフグの肝は無毒な「禁断の珍味」

無毒フグ試食会 「禁断の珍味」肝に舌鼓

 「無毒フグ」の試食会が12日、東京都渋谷区の服部栄養専門学校で開かれた。毒があるとして食用禁止の肝も振る舞われ、研究者ら25人が「禁断の珍味」に舌鼓を打った

 フグの毒は、餌の貝の毒が蓄積されるからだと提唱する野口玉雄・東京医療保健大教授が主催。人工餌で無毒フグを養殖する業者がトラフグ20尾を提供した

 お品書きは肝と白子の茶わん蒸し、刺し身で巻いた生の肝など5品。検査で「無毒」を確認したうえ、念のため野口教授が事前に毒味。「ほら、私生きてます」と安心をアピール。



 フグ本来の持っている毒ではなく貝の毒だったんですね…。要するにイメージとしては、水銀のようなものです。少しずつ食物連鎖によって蓄えられていった毒。

 しかし何故フグだけが毒を蓄積するのでしょうか。毒を解毒できないけれど、その毒で死ぬわけではないということですかね。人工フグで無毒なものが誕生すれば調理免許なしでも安心して食べられるようになるかもしれません。

関連:医学処 フグには毒があるんだから免許ないと調理しちゃいけません
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2007年03月11日

5000億を売り上げた高脂血症治療薬の発明者が会社を提訴。

高脂血症治療薬発明した塩野義製薬元研究員が提訴

 メタボリック・シンドロームの診断基準の一つ、高脂血症の治療薬の主成分を発明した塩野義製薬(大阪市中央区)の元研究員、渡辺正道さん(59)が6日、「発明への十分な対価を受け取っていない」として、同社を相手に約8億7000万円の支払いを求める訴えを大阪地裁に起こした。

 訴状によると、渡辺さんは1966〜2003年、研究員として勤務。91年には、他の研究員ら3人と共同で、血中の悪玉コレステロールを低下させる「ロスバスタチンカルシウム」を発明し、同社は97年5月、これを主成分とする物質で特許権を取得した。

 その後、ライセンス契約を結んだアストラゼネカ(本社・英国)が、この物質を基に医薬品「クレストール」を商品化。03年から販売したところ、世界84か国で5000億円以上を売り上げ、同社はア社側から計203億円の特許使用料収入を得たという。

 一方、渡辺さんは他の研究員ら3人とともに、同社から報奨金計1万5000円を支給され、03年に早期退職。05年4月の同社の発明に関する規定改定に伴い、昨年8月、実績報奨金約1450万円の支給を打診されたが、受け取りを拒否していた。



 5000億の売り上げ、そして203億という膨大な特許使用料、そして実際に得たのは報奨金1万5000円…。

 安っ。ケタが違いますわな。まぁ確かに設備やらの資金は会社が出しているんでしょうけれど、だからといって発見した人に見返りが安いのはどうかなぁと思います。一攫千金な現場だからこそ、それ相応の賞金を出すことでモチベーションも高まるのでは?

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2007年03月05日

ディープインパクトから検出されたイプラトロピウムが禁止薬物に

イプラトロピウムが禁止薬物に

 JRAは1日、東京都港区の六本木事務所で07年度第1回運営審議会を開催。イプラトロピウムを含む12品目の薬物を新たに禁止薬物リストに追加することを発表した

 イプラトロピウムは、昨年の凱旋門賞(仏G1)で3位入線も失格となったディープインパクト(牡5)から検出された薬物。禁止薬物は現行の52品目と合わせて64品目となり、農林水産省の認可を経て、08年1月1日から施行される。



 素早い対応。まあそりゃそうですか。日本とフランスで禁止薬物が違っても、いいことなんかありませんからね。涙をのんだディープインパクトも引退して種馬に。また世界に羽ばたく馬が現れることを願ってやみません。

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2007年02月26日

抗生物質フロモックス使用後に3人が劇症肝炎を発症する。

抗生物質フロモックス服用後に1人死亡

 厚生労働省は22日、塩野義製薬の抗生物質「フロモックス」(成分名塩酸セフカペンピボキシル)を服用した人のうち、3人が劇症肝炎になり、うち50代男性が死亡したと、医薬品・医療機器等安全性情報で発表した。いずれも、服用との因果関係が否定できない副作用として、同社から報告があった。

 厚労省によると、死亡例は平成15年に報告された。男性は、抜歯後の感染予防として歯科医院でフロモックスを処方され、1日300ミリグラムを3日間服用。服用終了の約2週間後に黄疸や全身倦怠感などが現れ、入院して治療を受けたが、服用終了の約40日後に劇症肝炎と敗血症で死亡した。

 フロモックスは9年6月に販売を開始、感染症の治療薬として幅広く使われ、年間の使用者は推計で約2000万人。大人用の錠剤と小児用の細粒がある。同省は塩野義製薬に、添付文書の副作用の欄に劇症肝炎を追加するよう指示した。

 また、厚労省は昨年12月、悪性リンパ腫治療でリツキシマブの投与を受けたB型肝炎患者8人が劇症肝炎などで死亡したと発表したが、データを精査したところ死亡は6人だったと訂正した。

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 今まで報告されなかっただけで案外劇症肝炎で死亡していたのかもしれない、と考えると恐ろしいですが、おそらく3人だけ、なのでしょう。しかし薬ですので、安心できるわけではありません。副作用があって当然ですから。

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2007年02月20日

薬の効果の個人差を判定するため、遺伝子を30分で診断する技術

遺伝子:30分で診断 血液一滴で薬の効果判定

 患者の遺伝子の個人差を血液一滴、30分以内で診断し、薬の効果を判定できる世界最高速の遺伝子診断法を、理化学研究所などが開発した。この方法を使って、肺がん治療の抗がん剤「ゲフィチニブ」(商品名イレッサ)の効果の違いを調べる臨床試験を3月から始めるという。18日付の米科学誌「ネイチャーメソッズ」(電子版)に発表した。

 遺伝子には多型と呼ばれるDNAの塩基配列の個人差があり、病気のなりやすさや薬の効きやすさに関係している。これを調べるには、採取した血液からDNA(デオキシリボ核酸)を精製し、増幅させた後、解析するため1時間半〜数日程度かかる。

 チームはDNAを高速で増幅できる酵素を独自に開発、他の複数の酵素と組み合わせ、外来患者の診察中に治療方針が決められる30分程度まで短くすることに成功した。

 さらに、がん細胞増殖の引き金を引く遺伝子に変異がある人にイレッサが有効であることから、この方法で肺がん患者45人を調べたところ、10人に変異が見つかった。従来の方法では変異が認められなかった1人も含まれ、診断精度が高いことも分かったという

 理研の林崎良英ディレクターは「診断試薬を変えれば、酒の酔いやすさも診断できる。さまざまな遺伝子診断に応用可能で、オーダーメード医療の普及につながる技術だ」と話している。

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 おお、これは凄い。薬の効き具合を、DNAの差によって素早く評価することができるかもしれません。これが病棟でメジャーになれば、それこそ患者に応じた投薬が可能になるかも。

関連:医学処 セロトニンを分解する遺伝子が欠損すると心配性で疲れやすくなる
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2007年01月29日

「あるある」のレタスに快眠効果があるという実験も捏造だった

番組ねつ造:98年放送「レタス快眠」も 実験の教授証言

 レタスの快眠効果を記述したページ=扶桑社「発掘!あるある大事典3」から ねつ造が明らかになって打ち切られた関西テレビ制作の番組「発掘!あるある大事典2」の前身の番組が98年10月25日に放送した「快眠」で、レタスの催眠作用についてマウスを使って実験した千葉科学大の長村洋一教授(健康食品学)は「マウス実験では眠らなかったのに、あたかも眠っているように映像を編集されたうえ、効果があるという別の大学教授のコメントと一緒に流された」と実験内容が改ざんされていたことを27日、毎日新聞の取材に証言した。番組は96年10月から放送を開始しており、番組初期から長年にわたり、ねつ造された可能性が出てきた。

 問題の番組は「発掘!あるある大事典」(04年3月に終了。同4月から同2が始まった)。

 長村教授によると、同番組の制作担当者から「レタスを食べるとよく眠れるという実験をしてほしい」と依頼され、マウス約20匹を使ってジュース状にしたレタスを一つのグループに与え、もう一方のグループには同量の水を与えて変化を観察した。

 この結果、マウスはほとんど変化が起きず、水を飲ませたマウスとの違いも出なかった。実験に立ち会い、撮影していた番組制作者は「眠りませんでしたね」と帰った。

 しかし、放送では、長村教授が実験した模様のうち一時的にかごの隅でおとなしくしているマウスの姿を流し、さらにテロップで「眠ってしまった!」と説明。実験には一切かかわっていない別の大学教授の「レタスに含まれる特定の成分には即効性がある」とのコメントが付けられ、あたかも眠る効果があったかのように編集、放送された。

 レタスの成分の中には微量だが、催眠成分があるが、コメントをした実践女子大の田島眞教授(食品学)は「レタスの成分の一般論として話した。放送を見るまでマウスで実験していたとは知らず、マウスで効果があったんだと思った。コメントをうまくつなぎ合わせるのは、『納豆』の構図と似ている」と話している。

 長村教授は「番組を見て、あきれてしまい、当時は抗議する気にもなれなかった。せめて学会ででも指摘しておけば、こんなでたらめは続いていなかったかもしれない。社会に真実を伝えるべき研究者として反省している」と話している。

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 まあ正直、番組を見て抗議しなかったのは問題ですね。それでは加担したと想われても仕方ないと思います。広く大衆に伝える権力を有する立場だからこそ、教授という職にいる人はマスコミには気をつけてもらわないと。

 一番悪いのは勿論あるある大辞典ですけれど。

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2007年01月18日

釧路総合病院で3歳児に処方量の10倍の解熱剤を投与する

処方された量の10倍の解熱剤、3歳児に投与…釧路総合病院

 北海道釧路市の市立釧路総合病院(川端真院長)で昨年12月、発熱などを訴えて入院した弟子屈町内の女児(3)に対し、処方された量の10倍の解熱剤を誤って調剤し、投与していたことが17日、明らかになった。

 病院によると、女児は昨年12月21日に小児科を受診して入院。医師は、解熱剤のアスピリンを1日3回ずつ、4日分処方した。処方せんには1回150ミリ・グラムとあったが、職員の薬剤師(25)が、はじめから10倍に薄められている粉末薬剤と勘違いし、1回1500ミリ・グラムを調剤、計9回にわたり10倍の量が投与された。病院によると、肝機能値は一時、正常値のほぼ2倍となった。今月5日には数値は正常に戻り、女児は退院した。

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 命に別状なくてよかったです。しかし…薬による事故はホント怖いですね。うっかりで死んでしまうことも少なくないでしょう。再発防止に注意してもらいたいものです。ありえない量の薬を投与しようとした時に「ミスだ」と分かる工夫ってないものですかね。

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posted by さじ at 00:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2007年01月11日

高麗人参の成分量は商品によって極端にばらつきがあるので注意

高麗人参商品、成分量にばらつき 国民生活センター調べ

 高麗人参を原料とする健康食品にご注意――。国民生活センターは10日、滋養強壮の効果があるとされるドリンク剤や錠剤などで、1日の摂取量を守っても下痢や発疹がでる恐れがあるとして注意を呼びかけた。有効成分の量が商品によって極端なバラつきがあり、多いものでは、医薬品を超えるものもあった。同センターは「少量から試してほしい」と話している。

 中国や朝鮮半島が原産の高麗人参は、滋養強壮、血圧調整などの効果があるとされ、医薬品だけでなく、健康食品にも含まれている。

 しかし、ここ数年で利用者からの苦情も増えている。同センターによると、01年4月から06年11月までで、全国の消費生活センターに1497件の苦情があった。うち発疹や下痢などの症状が出たというケースも103件あった。

 そこで国民生活センターは、1万円以下の高麗人参の健康食品(エキス、顆粒、錠剤)18銘柄について商品テストをした。その結果、高麗人参の有効成分であるジンセノサイドの量が、医薬品より多く含まれた健康食品があった。全くこの成分が含まれない銘柄も一つあった。

 ジンセノサイドなど高麗人参の有効成分を多量にとると、下痢や発疹などの副作用が出る可能性がある。同センターは業界に対し有効成分量の表示について、統一の規格をつくるよう要望した。

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 怖いですね。効果はあるのですが、どれだけ飲めばいいかわからないというのは。

 健康食品はほんと、気休め程度の意味で飲んで、その量も気休め程度でいいと思います。逆に過剰摂取しすぎて体がボロボロになっても馬鹿馬鹿しいでしょう。

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2007年01月10日

新薬承認期間を短縮するため、審査人員を大幅に増やす。

新薬審査の承認期間短縮へ、人員を倍増…厚労省方針

 新薬の承認を欧米並みに迅速化するため、厚生労働省は、審査を担当する独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」の審査人員を大幅に増やすなど、審査体制の抜本的な強化対策に着手することを決めた。

 昨年暮れ、「(同総合機構の)審査人員を倍増するよう」求めた、国の総合科学技術会議の報告書を受けたもので、2007年度から、人員を増やすことで審査期間の短縮を図りたい考えだ。

 厚労省などによると、製薬企業の申請から承認までの期間は、米国の約12か月に対し、日本は約20か月かかる。大きな原因の一つが審査部門の人員不足だ。2005年度における医薬品承認審査の人員は、日本の197人に対し、米国は2200人、英国は693人、フランスは942人と、3〜11倍の開きがある。

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 もう何年も前から言われてきたことですが、一歩前進したようです。混合診療を認めて医療費を減らしたいんでしょうけど、そうすると厚生労働省の怠慢で新薬承認がのびるのではないかと懸念されています。そうした疑念を払拭するためにも、新薬審査増員は必須ですね。

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posted by さじ at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2007年01月06日

アスベストが原因の中皮腫治療薬「アリムタ」、いよいよ承認

中皮腫向けの薬「アリムタ」承認 厚労省

 医薬品会社の日本イーライリリー(神戸市)は4日、アスベスト(石綿)が原因で引き起こされるがんの一種、悪性胸膜中皮腫向けの薬「ペメトレキセド(商品名アリムタ)」の製造販売が、同日付で厚生労働省から承認されたと発表した。

 悪性胸膜中皮腫は進行が進んでから診断されるために治療が難しく、有効な治療法がなかった。同社によると、治験では、アリムタと抗がん剤のシスプラチンを併用すると、シスプラチンの単独療法に比べ生存期間が約3カ月延びた。薬価基準が決まり次第、発売するという。

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 やりましたね。もし日本でアスベストが問題視されなかったらまだまだ承認されなかったでしょう。社会問題になる前に承認してもらいたいものです。いつも厚生労働省は一歩遅い。

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posted by さじ at 17:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理
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