2008年06月17日

全店に栄養士を配置したドラッグストアが誕生する。

カワチ薬品、全店に栄養士配置 ドラッグストア大手で初

 ドラッグストア大手のカワチ薬品は3年内に約200の全店舗に栄養士を配置する。無料で来店客の健康相談に応じ、食事指導をする。栄養士の全店配置は大手で初めて。ドラッグストアはセルフ式を基本としてきたが、特定健診・特定保健指導の開始で食事に関心を持つ消費者が増える中、健康相談を売り物とした対面販売で客を囲い込む。ウエルシア関東なども栄養士の活用を始めており、同様の動きが業界に広がりそうだ。

 カワチ薬品は栃木県や茨城県など北関東を中心に約170店を展開しており、年間10店程度の出店を続ける計画だ。すでに100店に栄養士を1人ずつ配置しており、これを全店に拡大する。

 各店に平均2人配置している薬剤師と組み、生活習慣病や育児をテーマにしたセミナーや相談会を店内で開いて、幅広い年代の固定客を確保する。健康増進に配慮した食用油や飲料茶といった特定保健用食品など、特に単価・利益率の高い商品の拡販につなげる。



 おっ、これはなかなか。薬剤師と違って、栄養士と触れ合う機会って案外ないですからね。

 それでいて、栄養のことって薬のこと以上に分からなかったりしますからねぇ。薬は1対1対応の「効果」が明確であっても、栄養は幅広く、生活に浸透していますから。

関連
医学処:改正薬事法で、薬剤師でなくても医薬品を販売できるように
医学処:赤ん坊の父親を特定するDNA鑑定キットをドラッグストアで販売
posted by さじ at 23:59 | Comment(1) | TrackBack(0) | 薬理

2008年06月12日

岡山大学薬学部でアジ化ナトリウム入りのコーヒーを飲んで入院

コーヒーに毒物、教授入院=岡山大研究室でアジ化ナトリウム

 岡山大薬学部の研究室で5月、50代の男性教授が毒物のアジ化ナトリウムを入れられたコーヒーを飲み入院していたことが9日、分かった。

 同大が同日、記者会見し明らかにした。県警岡山西署は、傷害事件などの可能性もあるとみて捜査している。

 同大によると、5月20日午前7時20分ごろ、薬学部研究室で、男性教授が意識がもうろうとした状態で床にしゃがみ込んでいるのを大学院生が発見。教授が直前に飲んだコーヒーの味の異常を訴えたため、救急隊員が県警に通報した。



 教授かー。

 じゃあ権力がらみですかね。当然ながら身内の犯行によるものが疑われます。

 なんか前にも同じような事件があったような?

関連
医学処:患者に防腐剤を飲ませた浦安市川市民病院
医学処:中学生♀が担任のなめこ汁に抗うつ剤を混入する
posted by さじ at 21:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2008年05月28日

腹痛薬の原材料となる生薬「厚朴」の発祥について。

生薬「厚朴」をクルミ科植物から製造 正倉院蔵品で

 腹痛薬の原材料の一つとなる生薬「厚朴(こうぼく)」で、正倉院(奈良市)に奈良時代から伝わるものは、現在常用されているホオノキなどのモクレン科ではなく、クルミ科植物の樹皮から作られていたことが、柴田承二・東京大名誉教授と米田該典・大阪大医学部医学史料室研究員の調査で分かった。原料の判明は、正倉院に残るほかの薬物について知るきっかけにもなりそうだ。

 正倉院事務所(奈良市)が28日発表した正倉院紀要30号に論文が掲載された。

 厚朴は、腹痛などに用いられる生薬。奈良時代当時の用途については不明だが、正倉院のものは東大寺の大仏に献納された薬物を記した「種々薬帳」にも記されている。過去にも2回調査していたが、原料の植物は判明していなかった。

 柴田氏らは、国内や中国の植物を集め、植物組織学的に解剖して比較。組織構造の特徴がモクレン科ではなく、クルミ科の植物と一致することが分かった。

 厚朴は現代にもあるが、原料植物を規定する国内の公定書ではモクレン科の植物が使われることになっており、クルミ科植物は含まれていない。ただ、中国南部では、現在もクルミ科植物を厚朴の原料として確認できるため、正倉院の厚朴は大陸から渡ってきたとみられる。

 米田研究員は「正倉院の薬は広範囲から集まり、もとがよく分からないものも多い。今回の調査は取っかかりになる」と話している。



 民間薬と違って、漢方薬には「経験」などという浅く曖昧な情報ではなく、「歴史」という大きなものがバックについています。そのため漢方薬ならば西洋医学と同様に、しっかりと使い方を守れば飲むこともできますし、効果も実証されています。

 その歴史の流れに沿ったこのニュース。実際クルミ科の植物との効能の違いはいまいちよくわかりませんが、雄大な歴史ロマンとして浸るのが最も得な見方なのでしょう。

関連
医学処:漢方薬と漢方医学についての知識を身につけよう
医学処:花粉症に効果のある漢方薬について。
posted by さじ at 23:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2008年05月17日

ゴーシェ病の新治療薬は、経口投与が可能となる。

ジェンザイム、「Genz-112638」がゴーシェ病の第2相試験で好結果

 ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)米バイオ医薬品会社のジェンザイム(Nasdaq:GENZ)は7日、経口投与の治験薬「Genz-112638」(開発コード)がゴーシェ病の治療薬として良好な結果を示したという第2相臨床試験の予備結果を発表した。

 ゴーシェ病は、脾臓や肝臓を肥大させ、貧血、過度の出血、あざ、骨の疾患などを起因するまれな遺伝性疾患。

 Genz-112638は試験でゴーシェ病の症状に有意な影響を示した。

 この試験はゴーシェ病1型の成人患者26人を対象とした非盲検試験で、ほぼすべての患者が予備解析の実施された6カ月の時点までの投与を完了した。この試験の主要評価項目の解析は、年内に完了する予定で、患者全体の試験結果は2009年1−3月期に得られる見込み。

 ジェンザイムがすでに発売している1型ゴーシェ病治療で標準とされる「セレザイム」は注射剤。患者の服薬における利便性や医師の治療選択肢の拡大に向け、同社は経口投与のカプセルであるGenz-112638を開発している。



 ゴーシェ病は、グルコセレブロシダーゼという酵素が不足であったり欠損していたりして、グルコセレブロシド(糖脂質)をセラミドに分解できず、肝臓、脾臓、骨などにグルコセレブロシドが蓄積してしまう先天性代謝異常症です。

 主な症状としては、ゴーシェ細胞が蓄積することによる、肝臓や脾臓の肥大や、骨髄にゴーシェ細胞が蓄積して造血能力が低下してしまうことによって起こる、血小板減少。または貧血症状が起こったり、骨が大変もろくなり、非常に骨折しやすくなったりします。脳にゴーシェ細胞が蓄積されれば、痙攣、斜視、開口困難などの症状を引き起こします。

 ゴーシェ病は、3つに分類されています。

I型(成人型):神経症状を伴わず、発症年齢が幼児から成人にわたり慢性に経過する。
II型(乳児型):乳児期に発症し、急速に進行する神経症状(斜視、開口困難、けいれんなど)を伴う。
III型(若年型):乳幼児期に徐々に発症し、神経症状を伴うが、II型に比べて緩徐な経過をたどる。

 今までは、セレザイムという薬を点滴で注射して、酵素を補充していました。新しい薬のメリットは、注射せずに済む、経口薬というところです。いちいち病院に行かずに長期的に治療できるとしたら、患者さんのQOLも相当上がると思います。
posted by さじ at 11:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2008年04月16日

新型インフルエンザの大流行を未然に防ぐ方法。

備えよう新型インフル 「64万人死亡」厚労省推計

 いつ発生してもおかしくないと言われる新型インフルエンザ。世界的な流行が心配される中、国は新型インフルエンザ対策の見直しを進めているが、家庭ではどんな備えをしたらいいのか。いざというときのための取り組みが始まっている。

 鳥類などのインフルエンザウイルスが変異し、人に感染して大流行したとみられる事例は過去にもある。「スペインかぜ」(1918年)では日本でも2300万人が感染、39万人が死亡した。厚生労働省は、いま新型インフルエンザが全国に流行すると医療機関を受診するのは最大2500万人で、64万人が死亡すると推計している。

 同保健所保健予防課長の鷹箸右子さんは「通常のインフルエンザとの違いを知らない人もいる。危機感を持って取り組んでいる」と話す。

 交通手段が発達した時代、世界のどこかで発生したら、日本にウイルスが入ってくるのは時間の問題だ。しかし、新型インフルエンザウイルスを採取してワクチンを製造し始めるまでには半年ほどかかるとみられる。

 すでに鳥インフルエンザウイルスから製造している備蓄ワクチンがあるが、国は医療関係者や電気・水道などライフライン(生活物資補給路)従事者ら1000万人を優先的に接種するとしている。現状では、流行が始まっても多くの人がすぐにはワクチンを接種できない。国立感染症研究所研究員の岡田晴恵さんは「ウイルスにさらされないよう注意する。外出は極力控え、人が集まる場所には行かない。手洗い、うがいも欠かせない」と指摘する。

 発熱など新型インフルエンザを疑わせる症状がある場合、いきなり近所の医療機関を受診してはいけない。待合室で他の人に二次感染させてしまう恐れがあるからだ。保健所に設置される「発熱相談センター」にまず連絡する。

 大流行になると物流が止まるなど社会活動にも影響が出そうだ。このため食料や日用品、医薬品の備蓄が必要となる。厚生労働省はホームページで最低限(2週間程度)の備蓄を勧めている。ただ、「流行の波は2か月くらい続くとみられるので備蓄量を考慮した方がいい」と岡田さん。

 こうした対応策を学ぼうと、昭和女子大付属昭和小学校(東京)の父母会は今年2月、新型インフルエンザに関する講演会を開催した。流行時には、外で遊ばないことなどを子どもに理解させておくことが対策になる。「知識がないまま、流行に出合うとパニックに陥る恐れがある。普段からの準備が肝心」と岡田さんは強調している。

新型インフルエンザ対策 医師らに6000人接種

 厚生労働省は15日、流行が懸念される新型インフルエンザに備え、備蓄している鳥インフルエンザウイルスのワクチンを、今年度中に医療関係者や検疫担当者など6000人に事前接種する計画を発表した。

 ワクチンの安全性や効果を確認することが目的で、16日に開く専門家による会議で正式決定する。

 各国政府もワクチン備蓄を進めているが、実際に接種を始めた国はまだなく、実施されれば世界初の試みとなる。

 接種するワクチンは、インドネシアや中国で人に感染したH5N1型の鳥インフルエンザウイルスをもとにして作製した。接種対象は、臨床研究のため、流行時に患者に接する可能性が高い医療関係者などから募る。接種の結果、問題がなければ、警察官など社会機能を維持する職種の1000万人に接種することも検討する。

 政府は現在、こうした事前接種用のワクチンを2000万人分備蓄している。厚労省では備蓄量を増やすことや、新型インフルエンザ発生後に開発する新たなワクチンの製造期間短縮も検討する。



 こういうことには早いのにねぇ。他の薬も同様に早めに行動してもらえないものでしょうか。

 我々には医学的知識があります。感染性のものへの大原則は、「二次感染の防止」です。これは医療従事者だけではなく、一般の方にも言えることです。

 しかし残念ながら自分中心の考え方をしていると、新型インフルエンザは防げません。広がりに広がります。

 最近では、大学病院や総合病院などの大きな病院では、新型インフルエンザに感染した疑いのある人は、まず誰にも接触しないような場所で診察を行うようになっているのではないでしょうか。そういう工夫や意識が、一般の方にも必要だと思うのです。

 どんな感染症でも、意識さえ変われば、極力防げるものだと思います。人類対感染症の壮大な闘いは、人類の意思次第で未然に防ぐこともできるかもしれません。
posted by さじ at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2008年04月12日

早漏治療にSSRIが効く?

抗うつ薬が早漏治療に効果…性感には影響せず

 従来の抗うつ薬と比べて口が渇くなどの副作用が少ないことから、うつ病やパニック障害などの第一選択薬として広く使われているSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)。そんなポピュラーな抗うつ薬が、男性専門科では現在もっとも有効な早漏治療薬(保険対象外)として使われているというから意外な感じだが…。

 「早漏は男性自身が敏感すぎて起きていると思われがちだが、大半は脳の性的過敏が原因。超早漏は一種の性的パニック状態」と説明するのは、ED外来で早漏治療も行っている新宿ウエストクリニックの室田英明院長。

 うつなどの症状は脳内で放出されるセロトニン(神経伝達物質)の低下によって引き起こされ、SSRIはそのセロトニンの濃度を高める作用をもつ。早漏に対しても同様、精神の安定に関わるセロトニンが上昇することで、性的に敏感になりすぎている脳にブレーキがかかるのだという

 「5年ぐらい前までは塗り薬(麻ひ剤)で陰茎の感覚を鈍くさせて射精時期を遅らせるしかなかった。内服薬の一番のメリットは性感に影響しないこと。ED薬と併用する人も増えている」。ただし即効性はなく、効果が現れるのは服用から約5時間後。副作用は眠気やふらつきなどで、てんかん、緑内障、そう病の既往のある人は禁忌。いくら早漏治療といえども神経精神的な作用のある薬なので、必ず専門医による処方が重要だ。

 ちなみに早漏の医学的な定義には諸説あるが、世界的な最新のコンセンサスは、(1)挿入から射精までの時間が短い(2)射精のコントロールが不能(3)本人、またはパートナーの心理的な苦痛。以上の3つの診断基準を満たした場合、早漏と診断されているようだ。



 うーむ。SSRIも副作用がないわけではない、というよりセロトニン症候群など、SSRI特有の副作用もあるので、早漏治療にSSRIというのは…

 いやでも早漏だからといっても、悩んでいる人にとっては救いの薬、なのかもしれませんね。でも早漏なら慣れるとか、または動き方を変えればいいだけなので、勃起不全よりも異常ではないと思うんですけどね。性の偏った知識しかない人は大いなる異常だと感じて問題視するのかもしれませんけれど。

 効くかもしれないけれど、処方するのが適切なのかどうか、ってところですね。

関連:腟内射精障害を予防する「正しい自慰」について知ろう。
posted by さじ at 18:33 | Comment(1) | TrackBack(0) | 薬理

2008年04月11日

新薬承認の期間を短縮するために体制を大幅に強化する。

新薬承認期間短縮へ体制強化・厚労省

 厚生労働省は新薬を患者に使えるようになるまでの期間を欧米並みに短くするため、2008年度に審査体制を大幅に強化する。

 審査員を07年度に比べて3割増やす。申請前に薬の成分の毒性などをあらかじめ評価し、審査期間を短くする「事前評価制度」の09年度導入に向けた準備も進める。

 新薬を安全で早く使えるようにして患者の選択肢を広げるほか、製薬会社の国際的な競争力を高める狙いがある。

 海外で承認された新薬が自国で使えるようになるまでの期間は日本
が約4年なのに対し、米国や英国は約1年半。比較的長いフランスでも約2年半だ。日本は承認に時間がかかり、欧米で広く使える薬が国内では使えない「ドラッグ・ラグ(薬の時間差)」の短縮が課題になっている。



 欧米では10年前から使われている非常にいい薬が、日本では承認されていないので使えない(その薬より副作用のある薬を使う)ことなど、ホント、ザラにあるんで。

 厚生労働省が本気で新薬承認期間を短縮できれば、混合診療も導入賛成ですよ。でも役人働かないんだもん。今の段階で混合診療導入したら、承認遅くなる気もしますし。

 まぁ頑張って短縮して下さいということです。現場で使えないんで。

関連
医学処:新薬の承認期間を短縮するために6大学が連携
医学処:日本人は新薬の国際共同臨床試験の対象とされていない
医学処:新薬承認期間を短縮するため、審査人員を大幅に増やす。
posted by さじ at 23:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2008年04月10日

武田が米医薬ミレニアム社を88億ドルで買収する。

武田、米医薬ミレニアム社を88億ドルで買収――ナスダック上場

 武田薬品工業(4502)は10日、約88億ドル(約8800億円)を投じて米ナスダック上場のバイオ医薬品会社ミレニアム・ファーマスーティカルズ(マサチューセッツ州)を買収すると発表した。同日付でミレニアム社と合意し、今後は5営業日以内にTOB(株式公開買い付け)を実施する。ミレニアムはガンと炎症疾患の遺伝子治療も含めて重点的に研究しており、武田は自社の研究開発能力と補完関係を築けると判断した。同社の買収案件としては最大規模となる。

 TOBの成立条件として、発行済み株式総数(約3億2000万株)の50%超の応募が必要と設定した。期間は、TOBの開始から20営業日。1株25ドルで買い付け、最終的には100%取得による完全子会社化を目指す。9日のナスダック市場での終値は16.35ドルだった。



 武田薬品工業、絶好調。

 製薬会社も色々と大変なことが多いと思いますけれど、薬の開発は何万人もの人を助けることができる可能性が秘められているので、頑張ってもらいたいところです。

関連
医学処:武田薬品工業ニュース3連発。大阪経営No1アルツハイマー
医学処:武田薬品とエーザイが新薬の治験を海外並に短縮する
医学処:医薬品売り上げランキング、日本産が大健闘
posted by さじ at 22:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2008年03月18日

改正薬事法で、薬剤師でなくても医薬品を販売できるように

迫る大再編の足音――激動ドラッグストア・改正薬事法の衝撃

 2009年の改正薬事法施行を控え、ドラッグストアが大再編時代に突入する。薬剤師でなくても医薬品を販売できる資格「登録販売者」が新設され、スーパーなど異業種が医薬品販売に参入

 価格競争の激化が予想されるなか、医薬品で稼いだ利益を原資に食品や日用品を安売りする事業モデルの見直しは必至だ。各社は生き残りをかけたM&A(合併・買収)などの規模拡大や新業態開発などを急いでいる。



 実際改正されても、安心や信頼などの観点から、薬剤師は必要となってくると思います。というより、薬剤師がいるところで買うようになるという点は今と変わらない気がします。

 例えばスーパーなどで医薬品販売を展開した場合、薬剤師がいるのといないのでは売れ行きが大きく変わってくると思います。薬ですから、信頼度が第一ですよね。

関連
医学処:各大学の薬学部が、志願者集めに奔走している。
医学処:処方せん不要の脂肪吸収抑制やせ薬「アライ」がアメリカで大人気。
posted by さじ at 01:03 | Comment(2) | TrackBack(0) | 薬理

2008年03月13日

十戒を受けた時のモーゼは麻薬による幻覚を見ていた。

十戒を受けたときモーゼはハイだった、イスラエル研究報告

 旧約聖書に登場するモーゼ(Moses)はシナイ山(Mount Sinai)で神から10の戒律を授かったとされているが、それは麻薬の影響による幻覚経験だった――イスラエルの研究者によるこのような論文が今週、心理学の学術誌「Time and Mind」に発表された。

 ヘブライ大学(Hebrew University)のベニー・シャノン(Benny Shanon)教授(認知心理学)は、旧約聖書に記されている「モーゼが十戒を授かる」という現象に関し、超常現象、伝説のいずれの説も否定。モーゼもイスラエルの民も麻薬で「ハイになっていた」可能性が極めて高いとしている。

 モーゼが「燃える柴」を見たり、聖書によく出てくる「声を見た」という表現も、麻薬の影響を示しているという。

 教授自身も麻薬を使用して同様の感覚を味わったことがあるという。1991年、ブラジルのアマゾンの森林で行われた宗教儀式で、「音楽を見る」ための強力な向精神薬、アヤフアスカを服用。精神と宗教のつながりを視覚的に体験したと言う。

 アヤフアスカには、聖書の中でも言及されているアカシアの樹皮でつくる調合薬と同程度の幻覚作用があるという。



 おぉ・・・大丈夫なのかこのニュース・・・キリスト教徒やユダヤ教徒を敵にまわしそうな・・・

 まぁ宗教は「心の拠り所」ですからね。別にモーゼが麻薬で幻覚をみようと、神の存在によって心の拠り所をつくれれば、その宗教は確かにその人の心にあるわけですし。

 世界中どこでも、宗教的儀式に麻薬はつきものです。超常現象や伝説の発祥など、麻薬による幻覚だったものって結構あると思いますよ。

 しかし麻薬だった、と言ってしまえば元も子もないですね。宗教があるから民衆がまとまっている部分というのも結構あると思うので、まだあばかれるには早かったかなーという気も。
posted by さじ at 22:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2008年03月07日

中国製のヘパリンでアメリカ人21人が死亡する。

中国製の血液抗凝固剤で21人死亡 

 中国産原材料を使って製造された血液抗凝固剤「ヘパリン」で死亡した米国人が21人に増え、波紋を広げている。

 米食品医薬品局(FDA)が問題のヘパリンを生産した中国の常州凱普生物化学(江蘇省常州市)を調べた結果、製造過程で死亡につながる直接的な原因は判明しなかった。しかし、同社の製造設備では衛生上の問題が指摘されたほか、一部のヘパリンが仕入れ先として認められていない零細業者から供給された原材料で製造されていたとみられることが分かった。

 ヘパリンは豚の内臓を原材料としている。米ニューヨーク・タイムズによると、問題の企業は昨年、豚の伝染病が中国全土に拡大し、原料供給に支障が出た際、メーカー側が原料確保のため、中国政府の監督が及ばない地方の零細業者から供給を受けていた。米メディアは豚の伝染病など致命的な物質による汚染で問題が発生したとの見方を伝えている。

 一方、常州凱普生物化学からヘパリンの原料供給を受けていた米製薬会社バクスター・ヘルスケアは先月28日、製品回収措置の対象を拡大すると発表した。同社の米国におけるヘパリンの市場シェアは50%に達する。



 怖いですねえ。。。

 食の安全だけでなく、医療においても中国産の問題が生じているようです。国産じゃないと安心できない世の中というのも、嫌なものですけど、そりゃ海外に安価で発注しているということは、向こうで何か安くできる因子があるからやっているわけで・・・それが人件費以外のところに出てしまうと、安心は全くできなくなってしまいます。

関連
医学処:中国産の勃起回復サプリ「男根増長素」で低血糖症状に。
医学処:北京の有料飲料水の半分が偽者で、飲料には適さないことが判明する
posted by さじ at 02:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2008年03月04日

漢方医によるエイズ治療に著しい効果が表れる

雲南省、漢方医によるエイズ治療で効果

 中国西南部の雲南省衛生庁は、25日、「雲南省で漢方医によるエイズ治療を2年前から試行しているが、著しい効果が現れている」と発表しました。

 去年末までに、雲南省では1800人のエイズ患者が漢方医の治療を受けています。データによりますと、これらの患者のうち、88%の人の病状が改善されたほか、83%が風邪を引きにくくなり、一部の人は労働力を回復しています

 中国国家漢方医薬管理局は、これからも漢方医によるエイズ治療を試行していくとのことです。



 実際どうなんでしょうね。エイズのような重症の感染症に漢方薬が効くとは思えませんが…

 というか、エイズには、西洋医学の薬で非常に効果の高い薬がありますので、そちらを用いるべきでしょう。

関連
医学処:漢方薬と漢方医学についての知識を身につけよう
医学処:花粉症に効果のある漢方薬について。
posted by さじ at 03:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2008年02月27日

中国産の勃起回復サプリ「男根増長素」で低血糖症状に。

中国産はサプリも危険

 個人輸入した勃起回復サプリ「男根増長素」を飲んだ広島県の30代の男性が低血糖症状で倒れた。

 勃起どころではない。体がおかしくなったのだ。

 サプリに含まれていた成分の副作用が出たというが、国内では、このテの類似商品が高値で多数出回っている。原産国は多くが中国だ。



 サプリメントはホント、自己責任です。

 今じゃ誰でもお手軽にサプリメントを買うことが出来ますけれど、本当は栄養サプリメントも「沢山摂れば効く」わけではないのです。過剰摂取はよろしくないですから、実際に摂った食事との兼ね合いで不足している分を摂取したほうがいいです。

 で、今回のように、何だかよくわからないサプリメントも当然あるわけです。正直言って怖いですよね。何が入っているのか分からないサプリメントって。できるだけ、医療機関で処方されたものにしたほうが、効果も根拠もあるので、お勧めします。

関連
医学処:書籍「中国の危ない食品」
医学処:中国企業のリップバームから発がん性色素「スーダン色素」を検出
医学処:中国産毒性原料を含んだ咳止め薬を飲んで多数の死者が出る。
posted by さじ at 04:07 | Comment(0) | TrackBack(3) | 薬理

花粉症に効果のある漢方薬について。

花粉症に使う漢方薬=那須正夫教授

 花粉症の治療に漢方薬を使うこともあります。

 中でも、麻黄附子細辛湯小青竜湯は、鼻水に即効性のある処方として、比較的よく用いられます。麻黄附子細辛湯の構成生薬は、麻黄、細辛、そしてトリカブトの地下部を加熱処理などによって弱毒化した附子です。小青竜湯には、麻黄、細辛のほか、半夏(サトイモ科カラスビシャクの塊茎)、芍薬(シャクヤクの根)、乾姜(湯通し、または蒸して乾燥させたショウガ)、桂皮(シナモン)、甘草、五味子(チョウセンゴミシの果実)が加わります。

 どちらの処方にも配合されている麻黄の主成分は、エフェドリン。交感神経を興奮させる作用が強いので、少し気をつけてください。

 漢方薬は自然のものを材料にしているので合成薬よりも効き目が穏やか、というイメージがありますが、必ずしもそうとも限りません。

 エフェドリンは、スポーツ競技などでのドーピング禁止物質です。麻黄には1%程度のエフェドリンが含まれています。競技会などに出場する可能性のある場合には、事前に医師や薬剤師と十分に相談してください

 漢方医学では、西洋医学とは異なる観点から、症状とその人の体質を総合的に判断して適切な処方を選びます。また、最近は漢方薬と新薬を症状に応じて使い分ける医師も増えています。漢方薬の多くが保険採用されていますので、漢方に詳しい医師に相談して自分にあった処方を見つけてもらうのもよいでしょう。



 花粉症にも効く漢方薬。むしろ西洋医学よりも漢方のほうが効くかもしれません。もちろん、自分に合った漢方薬を、漢方医などとの相談の下でみつけることが必要ですが。

 漢方薬の概念や、小青竜湯を含む各種漢方薬の効果については、漢方薬と漢方医学についての知識を身につけようを参考にしてみて下さい。漢方薬は適切に使えばかなりの効果が期待できるものです。

関連;医学処 オリーブの葉に花粉症の症状を緩和する効果がある。
posted by さじ at 03:04 | Comment(0) | TrackBack(1) | 薬理

2008年02月19日

乳酸菌を使った農薬の開発が進む

乳酸菌から安全な農薬開発 京都府の研究所が世界初

 乳酸菌の一種が持つ抗菌作用を利用し、農作物を病気から守る「乳酸菌農薬」を、京都府農業資源研究センターなどのグループが開発した。早ければ来年にも生産や販売に必要な国への農薬登録ができるよう準備を整え、平成24年ごろの実用化を目指している。

 府によると、納豆菌や軟腐病菌を使う農薬はあるが、乳酸菌の利用は世界で初めて。化学物質を使わず、乳製品などでなじみが深い微生物を利用するのが強みで、食の安全、安心に対する消費者の意識が高まる中、次世代の農薬として注目されそうだ。

 グループは、乳酸菌の一種のペディオコッカスを利用。液状化した乳酸菌にホウレンソウの種を24時間浸し、葉が枯れる「萎凋病(いちょうびょう)」の病原菌を含む土で栽培。すると病気にかかったのは約12%にとどまった。同様に乳酸菌で処理すると、細菌などが原因で起きるトウガラシの根腐れ発生を、処理しない場合の約20%に抑えることができた。

 現在、ほかの農作物への効果や人体に悪影響がないかを試験中。担当者は「製造に手間がかかり安価にはならないが、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は消費者に親しみやすい。安全性にも注目してくれるはずだ」と期待している。

 農林水産省の委託事業で、同センターと京都府立大、明治製菓が17年4月から研究。成果は、3月7日に京都市で開かれる報告会で発表する。



 実際のところ、農薬はどうしても必要なものですからね。

 本当かどうか知りませんが、無農薬野菜が身体にいいかというとそういうわけでもないとかいう話です。無農薬野菜は、農薬を使っていない分は身体に悪影響を与えませんが、反面、農薬を使わないでも害虫を寄せ付けないように野菜自体が毒素を出すようになる可能性も捨てきれない、と。

 いや実際には昔から食べられ続けてきた野菜たちが、急に毒素を発するように進化するとは考えにくい話なのですが、例えば豆類などのように生で食べると猛毒だったりする身近な食物もあるにはあるわけですからね。無下には否定できない説だナァと思いました。

 要するに人体に害のない農薬を作ればいいわけです。虫も好んで食べるということは人体にとってもいい野菜だというのは根拠に乏しいことだと思います。昆虫と哺乳類ではあまりにも身体の構造が違いすぎますからね。乳酸菌も昔から人類に貢献してくれているので、農薬に関しても一肌脱いでもらいたいところです。

関連
医学処:ビフィズス菌「BB536」がアレルギー症状を緩和する。
医学処:体臭を克服するスレのまとめ
医学処:アレルギー体質改善乳酸菌飲料「ホップ研究所アレルスムーズ」
posted by さじ at 00:48 | Comment(2) | TrackBack(0) | 薬理

2008年02月17日

NPOと厚生労働省でタミフルの異常行動発生率が異なる不思議

タミフル異常行動、NPOが独自分析

 インフルエンザ治療薬「タミフル」の服用と異常行動を巡る厚生労働省研究班の疫学調査について、NPO法人「医薬ビジランスセンター」は14日、「タミフル服用者は非服用者に比べて異常行動の発生率が高い」とする独自の再解析結果を発表した。

 研究班は昨年12月、1万人を対象とした調査の暫定結果を公表し、服用者に比べて非服用者に異常行動が多く現れたと結論付けた。しかし同センターの浜六郎理事長によると、研究班解析には偏りがあり、分析し直すと、服用者の異常行動が非服用者に比べて1・37倍多かったという。

 同センターと患者団体「薬害タミフル脳症被害者の会」は、厚労省に調査結果を訂正して、タミフルと異常行動の因果関係を認めるよう要望書を出した。



 どちらかが嘘というか、真実を捻じ曲げているということですかね。

 分かってるんだけど、ソレを出すと不利益になるから出さないようにしているといいますか…それならば嘘をついたことにはならないから、と…

 それでも世間にとっては「嘘」以外の何者でもありませんけれど。

関連
医学処:転落死した中学生を調べたところ、タミフルは脳で検出されず。
医学処:タミフル服用後20分で、0.15%が脳に移動することが判明
医学処:10代患者に対するタミフル治療に混乱も。
posted by さじ at 01:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2008年02月02日

ヤクルト菌の膵炎に対する影響について誤報が?

誤報確認せず転載? 「ヤクルトで死者」中国市場動揺

 オランダで、乳酸飲料のヤクルトを飲み24人が死亡したなどと報道された件で、中国でも28日ごろから消費者が購入を控える動きが出るなど、騒ぎになっている。ヤクルト本社(本社・東京都港区) <2267> 広報部は「誤報によるもの。本社製品の安全には自信がある」などとコメントした。

 ヤクルト本社によると、オランダのユトレヒト大学が、微生物を人間の健康に役立てることを目的とするプロバイオテクス製品の安全性調査を発表。発表に商品名やブランド名はなかったが、同国での知名度の高さから、「ヤクルト」の名とともに報道されたとみられる。

 報道は、ユトレヒト大学医学センターが「ヤクルト菌」のすい炎に対する影響を調べるため2004年から07年にかけて296人を対象に臨床実験したところ、投与患者のうち24人が死亡したと紹介。中国メディアも転載したため、消費者に動揺が広がった。

 一方、ヤクルト本社は、同大学に「ラクトバチルス カゼイシロタ株(通称:ヤクルト菌)」を提供した事実はなく、実験結果は同社製品と無関係と言明。同社によると、プロバイオテクス製品の場合、株(菌)の種類が決定的。また投与方法、投与量も重要になる。同社製品には70年以上の研究の歴史があり、絶対の自信があるという。



 ヤクルトで死ぬことはないと思いますが…。もしそうなら日本人で死者が報告されるでしょうし。

 中国産の餃子も今問題になっています。中国からどこも介さずに売られたから中国で毒が入った、という説と、容器にも穴があいていて毒が混入された可能性が考えられるという説。どちらが正しいのか定かではないのが現状です。

 しかし日本では中国の工場が悪いと報道し、中国では日本人による狂気の犯行と報じています。報道ってそういうもんなんですかね。真実が明らかになればいいんですけど、歪んだままって凄く気持ち悪い。今は憶測だからまだいいんですけど、最終的に両方の国で正しい報道がなされなければならない、と思います。

 南京大虐殺とかにも同じことが言えますね。それはまぁ別の話なので置いておきます。

関連
医学処:腸内細菌を養って、免疫力を向上しよう
医学処:アレルギー体質改善乳酸菌飲料「ホップ研究所アレルスムーズ」
posted by さじ at 22:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2008年01月27日

全ての病気を治すと言って塩化マグネシウムを売っていた男

にがり成分「がん治す」 獣医師販売、薬事法違反の疑い

 豆腐製造に使う「にがり」の主成分、塩化マグネシウムの粉末を「がんでも治す」とうたい、医薬品として無許可で販売した疑いがあるとして、愛知県警が名古屋市緑区内の獣医師(68)の自宅などを薬事法違反(無許可の医薬品販売)容疑で家宅捜索していたことがわかった。飲用して脱水症状を起こし、衰弱死した高齢者もいるという。獣医師は過去にも同じ商品を医薬品として無許可で販売するなどして2度、有罪判決を受けた。県警は悪質性が高いと判断、週明けにも本格的な捜査に乗り出す。

 獣医師は朝日新聞の取材に対し「塩化マグネシウムを主成分とする機能性食品で、副作用はない」とし、医師免許を持たずに治療していたことについては、「治療は研究の一環だ」と話し、違法性を否定した。

 県警生活経済課や緑署などの調べでは、「がんなど、すべての病気を治す」などとうたって、塩化マグネシウムの粉末を180グラム瓶詰めにした「機能性食品MG―PRO」と称する商品を無許可で販売した疑い。獣医師は医師免許を持っていないが、名古屋市内で、口コミで集まったがん患者などの高齢者らに問診や触診を実施していたという。

 塩化マグネシウムは、大量に摂取すれば、下痢などの症状を起こす。県警は少なくとも数件の健康被害を把握。一部の被害者から相談を受け、昨年12月中旬に家宅捜索を実施した。今後、商品の投与と健康被害との因果関係も調べる方針だ。

 獣医師は、業者から塩化マグネシウムを仕入れ、「研究所」で瓶に詰め、「機能性食品」と印刷したラベルを張り、180グラム入りを1瓶1万500円で販売していた。獣医師の免許を持っているが、現在は引退している。獣医師は89年と97年にも同じ商品で薬事法違反の罪に問われ、有罪判決を受けた。

 獣医師は朝日新聞の取材に、00年以降、患者は延べ300人に上り、現在も約10人の患者を「診察」していると認めた。患者は20代から70代までにわたっているという。



 有罪判決を受けてもまだ続けるということは、よほどボロい商売なのでしょう。

 こういう詐欺ですごく疑問なのは、こういう人を信じてしまうということなんですよねぇ…。全ての病気が治る薬があるわけないじゃないですか。治療効果のあるものを製薬会社や厚生労働省がほっておくわけがないでしょう。何故ホイホイ騙されてしまうのか…まだオレオレ詐欺のほうが信憑性があります。

 と言っても、病気になって不安になった人は藁をもすがる思いで購入するというのはワカランでもありません。ただ、心配でしたら病院に行って下さい。医師を、信頼して下さい。

関連
医学処:知的障害者施設で、にがりの原液を飲まされて死亡した女性
医学処:水をがぶ飲みすると運動誘発性の低ナトリウム血症に陥るので注意を。
posted by さじ at 05:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

市販の風邪薬は2歳未満に使うべきではない。

市販の風邪薬 2歳未満ダメ…米当局が勧告

 米食品医薬品局(FDA)は17日、医師の処方なしに買える風邪薬やせき止め薬は、2歳未満の乳幼児に使うべきでないとの勧告を発表した。

 小児を対象にした臨床試験が不十分で、効果も安全性も確認されていないことが理由。米国の風邪薬に含まれる抗ヒスタミン剤などの成分は、日本の小児用シロップ薬などにも共通している。

 米国では昨年、風邪薬などを過剰投与された乳児3人の死亡例が報告され、小児科医らがFDAに規制を要望。製薬会社が2歳未満向けの14製品を自主回収する一方、専門家らによる諮問委員会が「処方せんの不要な風邪薬やせき止め薬は、6歳未満に使うべきでない」と、FDAに具申していた。



 医師の使う薬として承認されるまでには、国の定めた臨床試験に受からないといけません。

 まず、健常者に投与して薬が安全かを確かめます。何で健常者に行うかといえば、万が一悪い副作用が起こったときに、健常者のほうが代謝能力がいいのですぐにカバーできるという点や、病人だと薬の副作用なのか病気によるものなのかワカランという点で行います。抗がん剤のように最初から副作用が強いと分かりきっているときはこの過程を飛ばします。

 次に少数の、実際の患者で盲検化や無作為化によってプラセボ効果を無くした状態で、その効果を調べ、更にその過程を通過したら大規模臨床試験として全国的に大勢の患者で調べます。

 この治験を通過したら、データを厚生労働省で検討して、薬の承認・販売となります。一般流通しはじめても安心はできません。市販後臨床試験として、全国のデータを集め、本当に大丈夫か調べます。

 このようにして保険適用されている薬は、安全性・有効性が確立されているわけです。新薬承認が「遅い」のはデメリットですが、メリットにもなりうるということです(日本は遅すぎますが)

 市販の風邪薬は、風邪に効くというより風邪の症状を緩和する目的で売られていますが、2歳未満に対する安全性は確立されているものではありません。正直言って、私も自分の子供には使いたくはない代物です。風邪で苦しんでいる子供を早く治そうと、過量投与する親御さんもおられるかもしれませんが、そこは控えめにお願いします。どんな薬にも言えることですが、沢山飲ませれば治るというわけでもないので。

関連
医学処:子供の咳止めには、市販薬よりハチミツが効く
posted by さじ at 02:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理

2008年01月14日

朝鮮人参の成分がアミロイドの生成を防止する。

朝鮮ニンジンにアミロイド線維の形成抑止効果 信大教授確認

 信大農学部応用生命科学科の中村宗一郎教授(54)が、朝鮮ニンジンの成分に、「アミロイドーシス」と総称される病気の原因物質「アミロイド線維」の形成を抑制する効果があることを、試験管実験で確認した。アルツハイマー病やクロイツフェルト・ヤコブ病などでも知られるアミロイドーシスには効果的な治療法がない。近く動物実験を始め、予防につながる成分の応用方法がないか研究を進める。

 本来は体内で有用な働きをする約20種のタンパク質はそれぞれ、老化や、酵素のバランスが崩れるなどの理由で変化し、規則正しく集まってアミロイド線維になる。これが細胞や体液内に沈着すると、病気の原因になる。いずれのタンパク質とも、アミロイド線維の形成には共通の仕組みが関与しているとされている。

 中村教授は、食べ物とアミロイド線維の形成に関係がないかどうかに着目。約20種のタンパク質の一つのシスタチンを入れた試験管に、朝鮮ニンジン特有の成分でポリフェノールの一種「ジンセノサイド」を加え、アミロイド線維の形成状況を観察した。

 その結果、何も加えなかったものと比べ、形成されるアミロイド線維の量が約3分の1に抑えられたという。

 今後、抑制に効果的なジンセノサイドの濃度や、アミロイド線維形成過程のどこで抑止力が効いたのかなどを調べる。「日常的な予防につながれば効果的」とし、食物として摂取した場合に抑制力が働くかどうかを調べるため、近くマウスに朝鮮ニンジンを食べさせて確認する実験も始める。

 中村教授は「食べたものが、どこまで吸収されるのかといった問題がある。例えばアルツハイマー病なら(病気の抑制には)成分が脳幹を通る必要がある。研究はまだ入り口」と話す。

 これまでの研究で、同じポリフェノールの一種、フェノール酸を多く含む山菜や果物でもアミロイド線維形成の抑制効果が分かってきたという。

 病気に関与するタンパク質の構造と機能に詳しい島根大学医学部病態生化学の寺嶋正治准教授は「漢方薬にも使われる朝鮮ニンジンの効果の一端を、分子レベルで明らかにしたことは興味深い。必ずしもすぐ人に応用できるかは分からないが、アルツハイマー病やプリオン病の予防、治療に応用できる可能性があるので研究の進展に期待したい」と話している。



 これは凄い。

 アミロイドーシスという病気はかなりの難病で、全身にアミロイドが沈着することで、様々な症状を呈します。

 例えば腎臓ですと、アミロイドが糸球体に沈着することで、正常の腎機能が冒されてしまい、最終的に腎不全になってしまったりします。沈着したアミロイドが取れないために予後不良でしたが、今回の研究では、除去できないまでも、アミロイドの生成を抑制できるということですので、かなり治療効果はありそうです。

 朝鮮人参というと、古来から薬用とされてきたものですが、今回、新たに評価されそうです。

関連
医学処:「1日分の緑黄色野菜を使用」は嘘だったことが判明
医学処:ニンジンは煮て食べたほうが美肌になる
医学処:アメリカで、炭酸入りのフルーツや野菜が大人気。
posted by さじ at 01:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理