2008年03月16日

乳がんの再発予防にハーセプチンが認可される。

ハーセプチン 乳がん再発予防にも認可

 乳がんの再発・転移患者への治療薬「トラスツズマブ」(商品名・ハーセプチン)が、手術後の再発・転移予防を目的とした治療でも使えるようになった

 乳がんの約2割は、HER2(ハーツー)という遺伝子が過剰に働くことで、がんが増殖する。ハーセプチンは、抗体の一種で、HER2が作り出すたんぱく質の働きを抑え、がん細胞の増殖を防ぐ。HER2が過剰に出ているタイプの患者に対し、3週間に1回、点滴で投与する。

 副作用として、2〜4%に心臓の機能低下が起こり、投与中やその直後の悪寒や発熱も報告されている。しかし、病気の原因となる細胞にのみ作用し、正常な細胞は傷つけない分子標的薬なので、副作用は抗がん剤と比べて少ない

 日本はじめ39か国で実施した大規模臨床試験では、手術後の抗がん剤治療の後、ハーセプチンを1年間投与すると、その2年後に再発していない患者の割合は81%で、使わない場合の74%より6・3ポイント改善した。生存率も92%と2・7ポイント改善した。

 日本乳癌学会は昨年、すでに薬物療法の治療指針を改定し、こうした再発転移を予防する目的での投与について「有用」と位置づけ推奨している。



 画期的分子標的薬、ハーセプチンです。その名の通り標的に対して効果を発揮するので、全身に副作用が出てしまう抗がん剤よりも効果が高く副作用も少ないとされています。

 女性にとって乳がんや子宮がんは、天敵です。可能性が高いので早期発見が必要とされていますが、いかんせん乳がんの場合は自覚症状が「しこり」程度ですので、見つけにくいものです。検診で早期発見が必要ですが、難しいですよね。

 術後のの再発の予防のためにハーセプチンを用いることができるようになったというのは大きいでしょう。効果のあるものはどんどん認可してほしいところです。


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2008年03月14日

乳がんの悪性化を引き起こす遺伝子を特定する。

乳がん悪化のカギ遺伝子を発見 米グループ

 乳がんが悪性化する時に決定的な役割を果たす遺伝子を米カリフォルニア大ローレンス・バークリー国立研究所の厚井重松輝美上級研究員らのグループが見つけた。13日付の英科学誌ネイチャーに発表する。この遺伝子はギャングのボスのように多数の遺伝子の働きを変え、がん細胞の増殖と転移を促す。乳がんの悪性度の診断法や治療法の開発につながりそうだ。

 グループは、転移した乳がん細胞で働いているSATB1という遺伝子に注目。SATB1が活発に働くと、患者の生存率が下がる傾向があることを見つけた

 培養した乳がんの細胞でSATB1が働かないようにすると、1000以上の遺伝子の働きが変化し、がん細胞の増殖が抑えられた。マウスのがんではSATB1が働かないようにすると増殖や転移が抑えられ、働くようにすると転移が増えた。SATB1はゲノムの構造を変えて、多数の遺伝子のスイッチを切り替えているらしい。

 「1個の遺伝子が乳がんの転移を決めている可能性がある。この遺伝子を標的にした治療法が考えられるだろう」と厚井重松さん。



 以前、人の遺伝子が解明されれば生まれてから全てのかかる病気が分かる、と言われてきました。まぁあまりにもSFチックですし、実際SFとしてしか扱われていませんでした。

 でも細かい遺伝子が解明されていくにつれて、病気となる可能性は変動するようになりました。遺伝子がある、ない、で病気になりやすくなったり、その進行度が変わったりすることが明らかになりました。

 今回のニュースも、乳がんの発生、ではなく、乳がんの「悪性化」についての遺伝子を発見したというものです。転移を抑制するなど、臨床応用も効くようになりそうですね。

関連
医学処:乳がんの約1%は男性にできますし、女性よりも生存率が悪いです
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2008年02月27日

緑茶は胃癌に効果があるが、喫煙者には効果はない。

緑茶たっぷり、胃がん撃退/喫煙者には効果なし

 緑茶の渋味成分であるポリフェノールの一種の血中濃度が高い女性は低い女性に比べ、胃がんになる危険性が約3分の1だとの疫学調査結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)が22日発表した。緑茶を習慣的に多く飲んでいると、血中濃度も上がるとみられる。

 男性も含めて喫煙との関係をみると、ポリフェノールの血中濃度が高い非喫煙者は胃がんの危険性が低いが、血中濃度が高い喫煙者は、危険性がやや上がる傾向も判明

 研究班の井上真奈美国立がんセンター室長は「たばこと緑茶の組み合わせが悪いのではなく、緑茶をたくさん飲んでも、喫煙で効果が打ち消されてしまうためではないか」と分析している。



 日本人が世界最高の寿命を獲得している理由の1つが、緑茶であることは明らかだと思います。緑茶に含まれるカテキンなどの成分が身体を癌やピロリ菌から守ってくれているのです。

 しかし喫煙はそれ以上のハイリスク癌因子です。たとえ緑茶を飲んだところで、煙草を吸っていたら癌になりやすいということですね。

 何故煙草を吸うのか、というと、それはやはり嗜好品ならではの、ストレスを緩和する作用があるためですが、緑茶も嗜好品なのです。緑茶にも同じようにストレスを緩和する作用があると思います。

 美味しい緑茶はかなり高価ですが、煙草では味わえない「ほっ」とする一時を提供してくれる素晴らしい代物です。煙草の代わりに緑茶を淹れて飲む習慣を、つくってみてはいかがでしょう?生活レベルが著しく向上すると思いますよ。なぁに、煙草代を緑茶代に当てれば、かなり高級な緑茶を飲むことができますよ。

関連
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2008年02月25日

がん総合医療を行える認定医、今年三月に誕生。

「がん総合医」養成へ 3月下旬、初の認定医誕生

 「がんにかかった時、どの医師に診てもらえばいいのか」。患者の不安に応えるため、日本癌学会などでつくる法人「日本がん治療認定医機構」が、がんに関する幅広い知識と技術を持つ認定医制度を創設した。昨年十一月末までの初めての募集には、予想を大幅に上回る五千人以上の医師が応募。一回の講習会、試験では対応しきれず、五月にも第二回を開催する。最初の認定医は三月下旬に誕生。同機構は「十年で数万人を送り出したい」としており、全国どこでも同じレベルのがん治療提供に向けた新たな取り組みが動きだした。

 医学系の各学会にはそれぞれの専門領域ごとに専門医や認定医の制度がつくられているが、がんにかかった患者からみれば「どの専門医に診てもらうべきか」など分かりにくいのが現状。また、それぞれの専門医も自分の分野には深い知識を持っていても、それ以外となると最新の知見や進歩が早い技術などを習得するのが難しい。

 今回創設された認定医には、がん治療全般に横断的な知識と技術が要求され、患者が最初にかかる「がんの総合医」的な役割が期待される。認定された医師なら安心して治療を受けることができ、専門外の臓器のがんだったとしても、その分野に精通するほかの適切な医師を紹介することができるという。

 日本がん治療認定医機構は、日本癌学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会、全国がん(成人病)センター協議会という、がんの専門家集団である四団体がつくった。各地にある三十二のがんセンターなどで構成されるがんセンター協議会が入ったことで、制度に臨床現場の声を取り入れたという。

 がん治療の認定医になるには、まず「基盤学会」と呼ばれる内科学会や外科学会などの認定医であることが条件。その上で、がんの症例を多く受け入れ、設備も整っていると機構が認定した医療施設で、二年間の実地研修を受ける必要がある。

 こうした条件を満たした医師約千七百人が一月十三、十四日の両日、明治大で開催された第一回の講習会、試験に臨んだ。

 講習は生物学、疫学、病理学といったがんに関する基本的な分野のほか、インフォームドコンセントなど患者とのコミュニケーションのとり方、国内での体制が不十分で患者団体からの要望が高かった緩和ケアや放射線治療にまで及んだ。

 講習と試験が行われたホールと大きな会議場はどちらも満員。若い医師だけでなく、ベテランの姿も目立った。同機構理事長の今井浩三札幌医科大学長は「緩和ケアや放射線治療などを知らなければ現在の治療に対応できないと知っているからだろう」と分析した。

 「五年もたてば古びてしまう知識や技術がある。がん治療に携わる者は常に新しい知識を得ることが必要だ」と話すのは同機構教育委員長の森武生都立駒込病院長。認定医になっても五年に一回は講習を受けることが義務付けられ、最新の知見を学ぶことになる。



 日々勉強。医師は学ぶ姿勢を諦めた段階で医師ではなくなります。

 日本でも欧米のように、腫瘍内科といいますか、癌に特化した人ができれば、抗がん剤を適切に使って、できるだけ副作用を抑えたり、今ある治療法で最大限の効果を発揮したりできるかもしれません。

 国民皆保険制度があり、全国どこでも安価で最高の医療を受けられる日本。癌医療においても、同じように「どこでも一番効果のある治療法が受けられる」ようになってほしいと思います。

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2008年02月22日

胃癌の診断が主治医に伝わらず、胃潰瘍の治療を続けられる

胃がん患者に胃かいよう治療…厚木市立病院、遺族に賠償へ

 神奈川県の厚木市立病院(田代和也院長)で、胃がんの診断結果が主治医に伝わらず、50歳代の男性患者が1年2か月間も胃かいようの治療を受けていたことがわかった。

 男性は昨年5月、転移した肝臓がんで死亡した。病院は21日、「最初に胃がん治療をしていれば命を救えた可能性がある」として、損害賠償金5800万円を支払うことで遺族と合意したと発表した。

 病院によると、同市内の男性は2003年6月、吐血して救急搬送された。胃の組織を検査した病理医は当初、胃かいようと診断したが、3週間後の再検査で胃がんと判明した

 しかし、男性は入院から2週間後に退院し、胃かいようの投薬治療を続けていた。04年8月の検査で、当初より進行した胃がんを確認。病院は9月に胃の切除手術を行ったが、リンパ節に転移しており、その後、肝臓にも転移した。

 カルテには、病理医による診断結果の訂正書類があったが、その上に別の書類が添付されるなどしていたため、主治医は気付かなかったという。病理医は「口頭でも伝えたと思う」としているが、主治医は「聞いていない」と言い分が食い違っている。



 こんなことって、あるんですねぇ…。

 医療従事者の情報伝達は声であったり紙であったりしますが、それでも命に関わることですから、「漏らさず」に伝えることが大切です。

 今回の事件も、おそらく診断されたときに胃癌対策をしていれば、リンパ節転移はなかったのではないでしょうか。非常に残念な結果になったと思います。伝聞での洩れ、見落としなどのないよう、防止策の構築が必要です。
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2008年02月21日

秋田県が大腸癌の集団検診に内視鏡を導入する

大腸がんの集団検診に内視鏡、秋田・仙北で全国初

 秋田県仙北市が昭和大横浜市北部病院と連携し、40歳以上の仙北市民を対象に、内視鏡による大腸がんの集団検診を定期的に実施することが19日、分かった。

 同病院の工藤進英教授によると、内視鏡を使った大腸がんの集団検診は全国初めて。秋田県の同がん死亡率ワースト1を返上しようという試みで、内視鏡検診の有効性についても研究する。4月以降、同市立角館総合病院で実施する。

 仙北市などによると、大腸がん検診は排せつ物を調べる「便潜血検査」が主流。内視鏡を使った検診は便潜血検査と併用する。内視鏡は直接目で確認できるため、異常を発見しやすいとされる。しかし、健康保険が適用されず、費用が1回1万5500円と高額で、集団検診には導入されていないという

 昭和大横浜市北部病院は、人工肛門を設けるしかないと診断された患者の大腸ポリープを内視鏡的粘膜切除で取り除くなど、大腸がんの診断と治療では国内トップレベルの技術を持つ。集団検診では、工藤教授ら同病院の医師グループが内視鏡を使って検査する。

 市は2008年度一般会計当初予算案に、集団検診のために500万円の事業費を計上。内視鏡を併用した検診の有効性を研究するため、従来の便潜血検査と、大腸内視鏡検査でデータを10年間取り、運動、遺伝子なども調べ、死亡率減少効果を比較する。



 おお凄いですね。こういう市ですと住みたくもなります。理論的にはやったほうがいいんですが、費用の面などでなかなか決定できることではありません。間違いなく大腸癌発生率が減るといっていいでしょう。

 しかし秋田県って大腸癌1位なんですね。確か自殺率も1位だったような気が…。

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2008年02月17日

国立がんセンターの最新手術室が負の遺産に。

国立がんセンター、最新鋭手術室3年で「引退」

 国立がんセンター中央病院(東京)が、巨費を投じて2005年に設置した最新鋭の手術室がほとんど使われず、実施された手術は3年間で10件に満たないことが分かった

 磁気共鳴画像(MRI)装置などを備え、「手術中に体内の状態を確認できる」のが利点のはずだったが、装置の近くではメスが磁気で引っ張られて手元が狂う恐れがあり、代替器具が高額といった欠陥が露呈した。使い勝手が悪いこの手術室は、検査室に格下げされる見込みだ。

 この手術室は、体内を鮮明に映し出すことができるMRIやコンピューター断層撮影法(CT)装置などを備え、「MRX手術室」と呼ばれる。国内で初めて導入された。通常の手術室の2・5倍の広さがあり、厚生労働省の産官学共同プロジェクトの一環で05年夏、同病院9階に完成した。

 費用は10億円以上だが、機器メーカーなどの協力で、国側の負担は5億円弱だった。

 当初は週2、3例の手術を行うはずだった。だが、MRI装置の近くでは、メスなど金属の器具が磁気で引っ張られる恐れがあり、思わぬトラブルを招きかねない。金属の影響でMRI画像が乱れることもある。

 特殊素材の器具導入を検討したが、メスがすぐ切れなくなり、特注すると数千万円かかる。患者が横向き姿勢になる肺がん手術では、体がMRI装置に入らないことも発覚した

 これまでに行われたのは、手指の腫瘍を切除する手術など。患者が多い消化器がんや肺がんなどの手術は「MRIの必要性は高くない」(同病院医師)と、実施されていない。MRI装置は、使わなくても磁場が発生し、通常の手術室としての使用も難しい。土屋了介院長は「当面は検査室として使い、将来は手術に活用したい」と話す。だが院内からは、既に「負の遺産」との声も上がっている。



 なんだか苦笑してしまう話です。

 そもそも設計の段階で予測できたことでは?国のお金をたくさんかけられる東大系列の施設っていうのは、「まず作ってしまおう」というノリが先行するんですかね。

 5億て。

 まぁ失敗から学んで次の医学に繋げてもらえればいいんですけれど。

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2008年01月14日

フィブリン糊を使用しただけで、C型肝炎ウイルスに感染する

フィブリン糊使用で57人が肝炎…自主調査で判明

 東京都内の私立病院で心臓手術時に縫合用接着剤「フィブリン糊」を930人に使い、この中の少なくとも57人がC型肝炎ウイルスに感染していることが12日、わかった。

 薬害C型肝炎集団訴訟の被害者救済法では「糊」も血液製剤「フィブリノゲン」と同様に救済の対象になるが、原告207人のうち「糊」を使用した人は2人にとどまっている。「糊」による感染者は厚生労働省の調査でも50人弱しか判明しておらず、実態把握が大幅に遅れていることが改めて浮き彫りになった。



 縫合するときに使うだけでも、感染してしまうことはあるでしょうけれど、930人のうち57人も、フィブリン糊だけで感染してしまうとは。

 こうなると全国的に、まだまだ実態把握に時間がかかるでしょうね。C型肝炎は慢性化すると、肝硬変や肝細胞癌になる危険性が高いので、注意が必要となる疾患です。

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2008年01月11日

胆石は、胆道癌になる危険を高める。

胆石の病歴、胆道がんになる確率2.5倍

 胆石を患ったことがある人は、そうでない人に比べて胆道がんになる危険性が2〜3倍に高まることが、厚生労働省の研究班(班長=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模調査で分かった。

 また、胆道がんの一種の肝外胆管がんは、体格指数(BMI)が27以上の人は、23未満の人に比べて1・8倍も発症の恐れが高いなど、太っているほど危険性が高まることも分かった。BMIは体重(キロ・グラム)を身長(メートル)で2回割り算して算出する。

 調査は、当初40〜69歳だった秋田、茨城県などの男女10万人を10年以上にわたり追跡調査。この間に235人が胆道がんと診断され、内訳は胆のうがんが93人、肝外胆管がんが142人だった。

 こうした患者と、胆石の病歴、肥満などとの関連を調べたところ、胆石の病歴を持つ人は、2・5倍ほど胆道がんになる確率が高く、特に女性では3・2倍高まることが判明。胆のうがんは3・1倍、肝外胆管がんは2・1倍、それぞれ危険性が高まっていた。

 胆石が胆道がんになる危険性を高める一因だという指摘は以前からあったが、大規模調査で確かめたのは初めて。



 胆石による直接的な刺激が胆管の発がん性を高めるというよりも、胆石によって胆汁の流れが悪くなり、その胆汁の刺激で炎症を起こして発癌母地となるのでしょうかね。詳しいことは分かりませんが。

 胆石にも色々ありまして、例えば高脂血症のときに出来やすいのはコレステロール結石、肝硬変のときに出来やすいのはビリルビン結石です。

胆石が痛み出した暴力団員、救急隊員を殴り逮捕
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2008年01月09日

多治見病院で、抗がん剤の投薬ミスによる死亡事故

投薬ミスで患者死亡 県立多治見病院

 岐阜県立多治見病院(同県多治見市)は9日、入院中のがん患者に抗がん剤の投薬ミスがあり、患者が6日に死亡したと発表した。7日に病院側は遺族に説明、謝罪した上で、「異状死」として多治見署に届けた。

 舟橋啓臣院長によると、亡くなったのは同県恵那市の男性(54)。昨年11月6日に同病院の神経内科を受診し、転移性脳腫瘍と診断されて翌日入院。12月17日から点滴により抗がん剤の投与を受け始めた。

 通常は4週間に1回(1回は5日間連続)の間隔で抗がん剤を投与すべきだったのに、消化器内科の男性医師(34)は誤って、3週間にわたって週1回のペースで投与。患者は1月5日に白血球数が通常の10分の1近くまで急減、翌6日に死亡した。抗がん剤は通常の3倍弱投与されたという。

 医師は当初は4週間に1回の投与計画を立てていたが、途中で1週間に1回ずつと思い込んでしまったという。患者の死後に病状の急変を不審に思ってカルテを見直し、間違いに気付いて病院側に報告した。

 多治見署は9日に司法解剖して死因を調べている。同日会見した舟橋院長は「(投薬ミスは)無関係とは思っていない。患者やご遺族に多大な苦痛を与え、県民の信頼を裏切ったことに対しておわび申し上げます」と話した。



 うわー。抗がん剤の扱いには十分注意しないといけません。通常の3倍も投与されてしまったら、副作用が強烈に出てもふしぎではありませんし。

 医師一人だけだとこういう事故が起こってしまうのなら、病院全体でカバーする方針をとらないといけません。協力しあってミスを防止するのも、医療者の努めです。

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2008年01月05日

ジフテリア菌の産生するたんぱく質が卵巣癌を抑制する

ジフテリア菌で卵巣がん治療=阪大と福岡大、臨床試験開始

 遺伝子を変異させたジフテリア菌から出るたんぱく質が卵巣がんの増殖を抑える働きがあることを大阪大微生物病研究所と福岡大医学部の研究チームが動物実験で突き止め、新薬としての安全性を確かめる臨床試験(治験)を開始したことが25日、分かった。

 大阪大微生物病研究所の目加田英輔教授(細胞生物学)によると、ジフテリア菌の変異株の一種が分泌するたんぱく質「CRM197」が卵巣がんの増殖にかかわっているたんぱく質の働きを阻害することが分かった。動物実験ではがん細胞が減少するなどの効果があった。



 菌とのお付き合いの仕方をうまく描いた漫画「もやしもん」が大人気ですが、今回も菌の恩恵に関連したニュースです。

 といってもこれは遺伝子を変異させているので、従来のジフテリアとは関係ないと思いますが。本来のジフテリアは、日本では三種混合ワクチンを摂取しているために流行はありません。

参考:ジフテリア

関連:ジフテリア&破傷風予防接種で、通常の5倍の量を投与し続ける
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2007年12月21日

緑茶を沢山飲む人は、前立腺がんの危険性が半分になる。

進行性前立腺がん、緑茶が防止…厚労省研究班調査

 緑茶をよく飲む男性ほど、進行性の前立腺がんになる危険性が下がることが19日、厚生労働省の研究班(班長=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模調査でわかった。

 1日5杯以上飲む人は、ほとんど飲まない人に比べ、危険性は約半分だった

 研究班は、40〜69歳の男性約5万人を対象に、1990年代初めから10年以上にわたって追跡調査。404人が前立腺がんを発症した。うち114人は、前立腺以外にもがんが広がっている進行性がん、271人が前立腺にがんがとどまっているタイプと診断され、19人は不明だった。こうした患者の食生活を調べたところ、緑茶を1日5杯以上飲む習慣がある人は、1日1杯未満の人に比べて、前立腺がんになる確率自体は変わらなかったものの、進行性のがんに発展する危険性は52%に減った。

 動物実験などで、緑茶の成分のカテキンは、がん細胞の増殖や、前立腺がんの危険性を高める男性ホルモンのレベルを抑えることが分かっている。



 前立腺がんは近年のトピックですから、この緑茶の成分に着目した商品も出てくるのではないでしょうか。

 男性にとってはかなり深刻な病気ですからね。今までは胃癌や肺癌の影に隠れている感じはありましたが、今後の何十年かで大きく存在感が強くなるのではないでしょうか。

関連
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医学処:1日に5杯以上の緑茶を飲むと脳梗塞の死亡リスクが激減する
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2007年12月09日

がん検診の質は、市によって格差が生じている可能性も

がん検診の質、市で格差

 全国の市が2005年度に実施したがん検診の受診者で、がんの疑いがあって精密検査が必要と判定された人の割合(要精検率)が、市によって0〜34%と大きな開きがあったことが、厚生労働省研究班(主任研究者=小坂健・東北大教授)の初の調査でわかった。

 極端な要精検率のばらつきは、本来発見されるべきがんが見落とされ、不必要な検査が強いられるなど受診者に不利益をもたらしている可能性がある。がん検診の質の管理が不十分な実態が浮かび上がった。

 調査は、今年3月、全国781市(調査時)を対象に、検診の有効性が確認されている乳がんと大腸がんについて、実績、検診機関の評価法などを尋ねるアンケートを送付。607市の回答を分析した。

 主に、エックス線検査(マンモグラフィ)と視触診の併用で行われる乳がん検診の要精検率は平均8・6%。市によって0〜34%とばらつきが大きく、0〜1%は5市、20%を超えたのは14市に上った

 便で調べる大腸がん検診の要精検率の平均は7・2%。やはり0〜25%と幅があり、0〜1%は6市、15%超は10市だった。

 精密検査を受けて実際に発見されたのは、乳がんが0〜1・8%(平均0・29%)、大腸がんが0〜1%(同0・18%)。要精検率に比べ、がん発見率のばらつきは小さかった。

 検診機関は、市町村が入札などで決めるが、今回の調査では検診機関の評価をしない市は56%に上った。

 小坂教授は「がんの死亡率を下げるために、都道府県や国は、検診の質をチェックし向上させる努力が急務だ」と話している。



 こういうところって、怖いですよね。国民皆保険制度で全国的に統一しているにしても、健康診断で洩れる率って、地方によってばらつくと思うんですよ。しかし健康診断を信頼しなければ、健康診断受診率すら減ってしまうわけです・・・。難しいところ。

 要精検率:がん検診を評価する指標の一つ。受診者数や年齢、検査法、検診をする医師、技師らの能力によって数字が異なる。極端に低い場合はがんの見落とし、逆に高い場合は、がんの不安をあおり、精密検査による、放射線被曝や医療事故などの危険性を高める可能性がある。

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医学処:がん健診で見落とされ進行胃癌で死亡した男性の遺族が訴え
医学処:若年性乳がんを見つけるためにも、すぐに病院へ
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2007年11月16日

若年性乳がんを見つけるためにも、すぐに病院へ

しょこたん「乳がん」に怯える ブログで「しこり」を告白

新・ブログの女王しょこたん(中川翔子さん、21歳)が、健康診断に行って左の乳房にしこりを発見、「乳ガンでは?とガクガク(((゜Д゜)))ブルブル震えた」とブログに書いている。日本では35歳以下の若年性乳がん患者が増えていて、07年秋には、21歳の女性の乳がん闘病記を題材にした映画も公開された。しょこたんが震えたのも無理はない。

 「しょこたん☆ぶろぐ」の2007年11月13日付けのタイトル「ぷんすかぴー」には、しょこたんが所属する会社全体の健康診断検診に初めて参加した、という内容が綴られている。レントゲン、血液検査、乳がん、子宮がん検診まで受けた

日本女性の場合、22人に1人が乳がんになってしまうようだが、従来は40〜50代以上の女性がなるものだと思われていた。しかし近年、問題になっているのが35歳以下の「若年性乳がん」なのだ。NPO法人J.POSH(日本乳がん ピンクリボン運動)によると、30代の乳がん発症率が急増しているが、20代も増えていて、情報交換や互いに助け合う20代の「患者の会」もできてきている。

 「若年性乳がんは、食生活の西洋化、体の発育が早くなったなど様々な要因で増えているわけですが、増えているのに反して、日本では若い方が乳がん検診を受ける機会があまりにも少ないからです。早期発見すれば治る可能性が高いのに、自覚症状がないものだから、悪化した後に見つかった、となってしまっているからなんです」

と話した。検診率の低い地域ほど死亡率も高いのだという。がんのしこりが1センチになるまでには10年はかかるそうだが、医師でなければがんかどうか判断できないし、2センチ程になると本人も気付くのだが、がんの症状が進行している場合が多いという。



 確かに乳がん発見のために、自分でしこりがないかチェックするのは、もはや20過ぎの女性ならば常識となっていますが、しょこたんのように異常を感じたらすぐ病院へ。「しこりかな?どうかな?」と悩むのではなく、何か違和感を感じたらすぐ行きましょう。

 さて、しょこたんの「しこり」はどうだったのか。ブログによれば、

「がんでは絶対ないですねって再三聞いてきた!ほっ(´;ω;`)ちがうってさ でもやーお(´;ω;`)スリルらい」
と書いているから大丈夫のようだ。


 良かったね!!

 でも日本人はもっと自分の胸を大事にしてほしいです。スキンケアと同じで、定期的にチェックしてやって初めて、乳がんではないと言い切れるわけですから。リスクファクターなんかなくても、誰がいつできてもおかしくないのが乳がんです。まず受診を。

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2007年11月14日

お茶を飲んで心臓病や前立腺がんを予防しよう

「お茶の用意をして。体にいいから」 コーヒー大国の米、お茶飲む国に

 米茶組合によると、昨年まで15年連続でお茶の消費量が増加、スーパーでの売上高は20億ドル(約2300億円)に迫っているという。

 最近、米国でもお茶が体にいいことを知る人が増えたことが、消費量増加の原因のようだ。ウィスコンシン大マディソン校のハサン・ムフタール医師は「この5年で、急速にお茶の研究が進んだ。動物実験段階のものもあるが、お茶を飲むことが健康にいいことは間違いない」と話す。

 お茶には抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれており、心臓病、前立腺がんや皮膚がんに効果があると考えられるという。

 アリゾナ大付属がんセンターのイマン・ハーキム教授は「緑茶はDNAの修復作用に好影響を与える。ただし、人によって効果は異なる」と指摘する。

 また、ニューヨーク市立大のジョン・フォックス教授は、お茶に含まれるアミノ酸の一種、テアニンに注目。お茶10杯分のテアニンを摂取すると、集中力が高まり、仕事の効率が上がることが分かったという。



 みなさん、子供の頃はジュースを沢山飲みましたか?私はお茶と牛乳ばかりだったように思います。おやつ時に甘いものが欲しくなることはありますが、昔から炭酸飲料はそんなに飲みません。

 今では専ら、お茶。昔のようにペットボトルの緑茶が普及していなかった時代とは違い、最近ではどこでも緑茶が手に入りますね。日本に生まれてよかったな、と、まさに「ほっ」とする一時です。

 高い緑茶を飲むと、お茶の世界が変わると言われていますが、ナカナカ手が出せません。やはり違うものなんでしょうかね。たまに「ほっ」としたいとき、淹れてみたいなと思うこともあります。オススメがありましたら教えていただきたいところです。

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2007年11月07日

欧米化する中国で乳がんが急増している

中国で乳ガン急増 西欧化やストレス原因か

 中国で女性の乳がん患者が急増している。背景には暮らしの急激な現代化に伴う仕事上のストレスや、不健康な食生活、環境悪化などの影響が指摘されている。とくに上海では毎年約4500人が乳がんに罹り、発症年齢も西側先進国より10〜15歳若いという。
 
 中国医学科学院腫瘍研究所の喬友林教授は、「調査では乳がんで遺伝によるものは10%。一番の原因は不健康な生活。特に都会の女性は月に一度は検査するくらいの注意が必要」と指摘。酒、たばこ、食生活の西洋化による肉類のとりすぎ、女性ホルモン入り化粧品、健康食品などの使用に注意するよう呼びかけている。



 食の欧米化の弊害はアジアに…

 元々日本も中国も、食では世界トップクラスでしたからね。欧米の大味な食事が手軽ゆえに順応してしまったというのもあるでしょうけれど、それによる弊害はこれからの時代視野に入れていかなければならないと思います。

 特に女性の癌(乳がんや子宮癌)は検診をすることで早期発見できますので、無料検診などを活用してほしいと思います。

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太りすぎは、6種類の癌の危険性を高める

太りすぎは「がん」誘発、望ましいBMI値20〜25

 世界がん研究基金(ロンドン)は、太りすぎが、乳がんや膵臓がんなど、6種類のがんになる危険性を高めるという調査報告をまとめた。

 報告書は、発症の危険性を下げるには、肥満度を示すBMI値(体重を身長の2乗で割った数値)を20〜25に保つのが望ましいとした。日本肥満学会によると、日本人のBMI値の標準は22。肥満は25以上とされている。

 同基金は、1960年以降に世界各地で書かれた50万件の研究報告から、7000件を選び出して、がんと体重、食事との関係を分析した。その結果、肥満によって乳がんや膵臓がんのほか、直腸、食道、子宮内膜、腎臓のがんになりやすいと結論づけた。10年前の報告よりも5種類増えた。



 みなさんも、BMIを測定してみてはいかがでしょう。微妙なラインを、「大丈夫だろう」と思っていませんか。BMIで25以上になればそれは「肥満」です。

 肥満はいいことが1つもありません。海で遭難した時に皮下脂肪が厚いために生き残りやすいとかそれぐらいしかありません。若いうちから、心がけるようにしましょう。

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2007年10月18日

福島医科大学が新たな抗がん剤を開発へ

福島医大、新抗がん剤開発へ

 福島県の福島医大は16日、遺伝子発現解析技術を活用した新たな抗がん剤などの共同研究・開発を行うと発表した。同日までに新エネルギー・産業技術総合開発機構のプロジェクト「基礎研究から臨床研究への橋渡し促進技術開発」の採択を受けた。

 社団法人バイオ産業情報化コンソーシアムとの共同提案。福島医大が臨床拠点となり、共同研究機関として東京医科歯科大、早稲田大、東京大、医薬品開発の拠点として製薬7社が参画する。

 福島医大は遺伝子発現解析をする臨床がんサンプルを提供し、治療経過や生活習慣などの臨床情報を統合したデータベースと照合することで遺伝子群の臨床での有効性を検証する。

 その後、新たな抗がん剤、がん鑑別診断薬(マーカー)の標的となるがん細胞の分子を特定し、製薬会社が新薬の開発などに取り組む。研究期間は今年度から2年間で、実績により平成23年度まで延長する可能性がある。プロジェクト終了後に順次、治験を開始する。

 福島医大医学部解剖・組織学講座の和栗聡教授は「欧米に比べて遅れている新薬の開発、新たながん医療を成功させたい」としている。



 久々の福島医大のニュース。しかも抗がん剤。

 確かに日本は新薬の開発が遅れていますが、それは研究者の質が悪いというわけではないでしょう。環境的因子、風土的規制が多く存在するため欧米に比べてゆっくりなのも、日本の特徴です。

 しかし新薬開発に関していえば、早ければ早いほど良いと思います。病気に「今」かかっている人は、待ってはくれないのですから。

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2007年10月07日

北里大学で、前立腺がんの遺伝子治療を開始

前立腺がん、遺伝子治療 北里大が開始

 北里大病院(神奈川県相模原市)の馬場志郎教授(泌尿器科学)らは4日、前立腺がんの遺伝子治療を始めた手術後に再発する可能性が高いとみられる患者を対象に、がん細胞の増殖を抑えて再発を防ぐ目的。臨床研究の位置づけで、今後約2年間で最大25人に実施する予定だ。

 前立腺がんの遺伝子治療は01年以降に岡山大と神戸大で実施されているが、手術と組み合わせて根治を目指した前立腺がん遺伝子治療は、北里大が初めて。

 馬場教授によると、事前の検査で5年以内に35%以上の確率で再発するとされた患者が対象



 こちらは、がんの遺伝子治療の話。遺伝子治療といっても、がんそのものを治すわけではなく、再発防止のための策。手術しても5年以内に35%が再発するって、相当な確率ですからね。根治に向けた患者と医者の努力が始まる。

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膵臓がんや食道がんに対するワクチン療法、効果あり

がんワクチン「効果あり」 34人中22人、安定か改善

 進行した膵臓がんや食道がんなどを対象にしたがんワクチンの臨床研究で、患者34人のうち22人に病状の悪化を防ぐ効果が確認されていることがわかった。横浜市で5日まで開かれている日本癌学会総会で、東大医科学研究所ヒトゲノム解析センターの中村祐輔教授が発表した。目立った副作用は出ていないという。新薬として開発を進める方針だ。

 がんワクチンは、がん細胞に狙いを絞って免疫反応を高め、がんをやっつけようという手法。中村教授らが、正常細胞ではほとんど働かないのに、それぞれのがん細胞で特徴的に活発に働いている遺伝子を特定。その中から強い免疫反応を導くものを選び出し、複数のワクチンを作った。

 膵臓、食道のほか、肺、肝臓、膀胱、大腸の各がんを対象に、岩手医大や福島県立医大、山梨大、和歌山県立医大、九州大などが昨秋から順次、臨床研究を始めた。

 今はワクチン自体に毒性がないかどうかを確認している段階で、標準的な治療法がないと判断された患者らに説明し、同意を得て研究に参加してもらっている。

 9月末までに投与した患者は67人おり、このうち、計画通り投与し、3カ月以上過ぎた34人について分析した。がんが縮小したと評価された人は膵臓、膀胱、大腸の各がんだった5人。がんが大きくならずに安定していた人が17人で、計22人で効果があったと判断した

 がんに対する免疫反応が高まっていることも確認され、特に比較的若い人で顕著だった。また、投与の結果、半年以上、病状が安定している患者がいた一方、効果のみられないケースもあった。



 中から叩く、ワクチン療法。全身に効果が出るため副作用の強かった化学療法と違って、がんワクチンはがんのみに作用します。更に自己の免疫能力を高めてがん細胞を攻撃するため、身体に対する負担も少ないと思われます。

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