[がん]の記事一覧

2009年04月30日

焦げるほど調理された肉を食べると膵臓がんになりやすい。

焼きすぎの肉はすい臓がんの原因=米の研究

 米国の研究で、高温で焦げるほどに調理された肉を食べ続けると膵臓がんになる恐れが60%高くなるという結果が出た。研究結果は、米国がん研究会議で報告された。

 研究の中心となったミネソタ大学のアンダーソン氏によると、これは肉を強火でこんがりと焼いたりすると発がん性物質が形成されるためだという。オーブンで蒸し焼きにしたり、シチューにしたり、より低い温度で調理したりすると、発がん性物質はできない。

 研究は、健康な6万2581人を対象に9年間かけて食生活を調査する方法で行われた。その結果、すい臓がんになったケースが208件あり、よく焼いた肉を好む人はそうでない人に比べて発生率が60%近く高かった。焼き過ぎの肉を食べた割合が最も高いグループでは、危険性が70%も高かった。

 同氏は、肉を調理する際は、高い温度で焼き過ぎないように注意することを勧めると述べるとともに、焼く前に電子レンジで数分間加熱して肉汁を流し出すことによって、発生する発がん性物質を減らすことができるとしている。



 日本では昔から焦げた部分を食べるとガンになる、と言われてきました。やはり焦げた肉はよろしくないようで。

 そういえばガスで焦がした肉はよろしくないけれど、炭火ならOKという説も聞いたことがあります。そんなことあるんでしょうかね。どちらにしろ焦げた部分は無理して食べないほうが健康にはよろしいでしょう。
posted by さじ at 01:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん

2009年04月26日

喫煙者は野菜摂取でがんのリスクが増大する。

喫煙者は野菜摂取でがんのリスク増加=オランダで新研究結果

 喫煙者が果物や野菜を食べることで、大腸がんにかかるリスクが増加する恐れ―。こんな意外な研究結果が15日、オランダ国立公衆衛生・環境研究所により明らかにされた。それによると、果物や野菜をたくさん摂ることは、非喫煙者にとってはがんのリスクを減少させるが、喫煙者には逆の効果があるらしい。

 同研究所の声明によると、1日に600グラム以上の野菜や果物を食べる人は、220グラム以下の人より20―25%、大腸がんになる率が低いとみられるが、喫煙者の場合は、野菜や果物の摂取は逆に発症率を増加させるという。

 今回の研究は、欧州10カ国の約50万人を対象に、その食生活や喫煙癖などを8年半にわたり調査した。

 「米臨床栄養学ジャーナル」に掲載された最終報告の著者は、研究結果は、果物や野菜に含まれる成分が、たばこの煙の発がん性を増加させる可能性があることを意味すると指摘している。

 同研究所の担当者はAFP通信に対し「だからと言って喫煙者は野菜を食べるべきではないということにはならない。たばこをやめなさい、というのが結論だ」と話している。



 煙草をやめればいいわけです。

 やめましょう、としかいえませんねぇ。一時の快楽という意味でなら嗜好品は格別でしょうけれど、正直なところ健康には変えられません。将来後悔する可能性を少しでも減らすんだ、と思えば。

関連
医学処:喫煙と同じくらい健康に悪いこと
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医学処:果物をたくさん食べれば脳卒中や心筋梗塞になりにくい
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2009年04月13日

前立腺がんの遺伝子治療研究を承認、開始する。

前立腺がん遺伝子治療研究を承認

 岡山大が発見したがん抑制遺伝子「REIC」による前立腺がんの遺伝子治療の有効性を検証するため、同大大学院の公文裕巳教授(泌尿器病態学)らが申請していた臨床研究が6日、同大病院から承認された。国の承認を経て早期の治療開始を目指す。

 同研究は、ホルモン療法が効かなくなった患者(A)群と、前立腺がんの摘出手術後も再発リスクが高いと考えられる患者(B)群に実施。REICを組み込んだウイルス製剤(1ミリリットル)を患部に注射し、副作用の有無や治療効果を見る。

 A群は初日と4週間後、B群は初日と2週間後に同製剤を投与。8週目にA群は効果を判定、B群は病巣を摘出する。対象は両群とも12―18人。患者には同じ濃度を保ち、段階的にウイルス量を100億個、1000億個、1兆個と上げていき、最も安全で効果的な濃度を調べる。



 ウイルス製剤を用いた遺伝子治療の臨床治験。前立腺癌の治療法として様々な方法が考えられ、実行されてきました。その治療法の1つの選択として遺伝子治療も、ようやく実行されることとなりました。がんとの闘い、がんとの共存のためにも、治験の成果を大いに期待したいと思います。

関連
医学処:お茶を飲んで心臓病や前立腺がんを予防しよう
医学処:緑茶を沢山飲む人は、前立腺がんの危険性が半分になる。
医学処:佐賀大学病院が、検査データとは別人の前立腺を摘出する。
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2009年04月11日

マリファナの有効成分が、がんの増殖を抑制する

マリフアナの成分、がんの増殖を抑制=スペイン研究

 マリフアナの有効成分が、がんの増殖を抑制するというスペインの研究結果が、1日発行の医学誌ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーションに掲載された。

 マリフアナに含まれるテトラヒドロカンナビノール(THC)という成分をがんを発症しているマウスに投与したところ、腫瘍の成長が抑制され、オートファジーというプロセスの中でがん細胞が破壊されたという。

 研究に携わったマドリードのコンプルテンス大学のギリェルモ・べラスコ氏は「今回の研究で、THCを治療効果のある安全な方法で投与すれば、がん患者にも役立つ可能性があることが示された」と述べた。 

 マリファナの健康への影響を調べた研究はこれまでにも多くあり、心臓発作や脳梗塞、がんのリスクを高めるという研究結果も出ている。一方で、アルツハイマー病の予防に役立つとの報告もあり、多くの医師がエイズ患者の体重増加などに役立つとの認識を持っている。

 研究チームは、脳腫瘍の患者2人にも臨床試験を行っており、THCの投与でオートファジーが確認されたという。 



 どこに薬効が潜んでいるか分からないもんですねぇ。マリファナからも応用が利く成分があるということで、医療大麻としての解禁ももしかしたらあるかも。

 先日出された厚生労働省の見解によると、医療大麻を縛っておく理由はない、という感じでしたが。どうなることか。
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2009年04月05日

熱々のお茶を飲むと食道がんのリスクが2倍になる。

熱々のお茶は食道がんリスクを高める、イラン研究

 熱々のお茶を飲むと食道がんのリスクが高まるとしたイランの科学者による研究結果が、27日付けの英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)」に掲載された。

 これまで、喫煙や飲酒と食道がんとの関連は指摘されているが、今回の研究結果によって、熱い飲料が喉の組織を損傷し発がんリスク要因となり得る可能性が示された

 テヘラン医科大学(Tehran University of Medical Sciences)の消化器系疾患研究センターの研究チームは、食道がんの罹患率が高いゴレスタン(Golestan)州で、のどに腫瘍があると診断された300人と、健常者571人を対象に、調査を実施した。お茶の摂取量の多いことで知られるゴレスタン州では、1人あたり1日平均1リットル以上の紅茶を飲んでいる。一方、喫煙や飲酒の習慣は低い。

 結果、65-69度のお茶を飲む被験者グループは、65度以下でお茶を飲む被験者よりも、食道がんの罹患率が2倍高いことが分かった。さらに、70度以上のグループでは、罹患リスクは8倍に高まった。

 テヘラン医科大の研究結果について、英医学専門誌「ランセット(Lancet)」、極めて高温の液体は、喉の上皮層を損傷し、発がんリスクにつながっている可能性があるとする論評を掲載した。

 一方で同誌は、人びとが好むお茶の温度の平均は56度から60度なので、パニックになる必要はないとしている。



 お茶大好き、コーヒー大好き、紅茶大好きな日本人も関係あるかもしれません。たまに熱いのを一気に飲んでしまうことありますよね

 そう、あの、なんかプラスチックのフタのついたカップのコーヒー。カフェで頼むとついてくるアレ。アレがホント苦手です。慣れればいいんでしょうけれど、一向に慣れません。いつ熱々の液体が飲み口から出てくるか分からない。出たと思ったら一気に喉に到達してしまう。いつもはずしますけどたまにかたーくフタしてあるのもあるんですよね。

 口の中は熱に弱い粘膜です。そんな熱々のお茶飲んでもしょうがないんで、適温で飲みましょう。冷ましながら飲みましょう。

関連
医学処:夏は脳の血管が詰まりやすいので予防と対策をしっかりと
医学処:油の温度を10℃下げることで、発がん物質の生成量を減らすことができる
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2009年04月01日

酒を飲むと顔が赤くなる日本人は食道がんになりやすい。

飲酒で顔赤くなるアジア人、食道がんのリスク高い=研究

 日米の研究チームが23日、多量のアルコールを飲んで顔が赤くなるアジア系の人々は、食道がんにかかるリスクが通常より高いという研究結果を発表した。

 研究は米国立アルコール乱用・依存症研究所と久里浜アルコール症センターが実施し、論文をオープンアクセスの医学雑誌「PLoS Medicine」に掲載した。

 日本人、中国人、韓国人の約3分の1が飲酒時に顔が赤くなる酵素欠乏症だが、この特質が、5年生存率が12─31%と致死的な食道がんの発病リスクを高めているという。

 チームを率いた米国立アルコール乱用・依存症研究所のフィリップ・ブルックス氏は、少なくとも5億4000万人にこの特質があると推定している。



 すぐに赤くなるような人なら、酒を飲まないほうがよさそうです。といっても社会に出ると飲酒の機会は頻繁にありますからねぇ。自分の加減で適量を飲むのが良いでしょう。顔が赤くなる人が、酒に対して弱いにもかかわらず、嘔吐するまで飲むというのは論外です。

 とえらそうに語る私もビール一杯で真っ赤になるタイプなので、機会があった時に少量飲むぐらいには留めています。理想をいえば機会があっても全く飲まないほうが健康には良いんでしょうけれども。

 食道がんは治療が難しいので、予防からいきたいところです。明らかに飲酒がリスクになると分かっているわけですから。

関連
医学処:ビール1杯で赤くなる人は、食道がんのリスクが8倍
医学処:呑むと赤くなる人は、膵臓癌のリスクが高い。
医学処:二日酔いの原因はアセトアルデヒドではないかもしれない。
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児童期の大豆摂取で、乳がんのリスクが低下する。

児童期の大豆食品摂取で乳がんリスクが低下=米研究

 アジア系米国人女性で子どもの頃に多くの大豆食品を多く摂取した人は、そうでない人に比べて乳がんになるリスクが大幅に低いことが23日、米国の研究で分かった。大豆に乳がんの予防効果がある可能性が示された。

 専門誌「Cancer Epidemiology, Biomarkers and Prevention」に研究結果を発表した米国立がん研究所(NCI)のラリサ・コーデ博士は「子どもの頃の大豆摂取と乳がんリスクの低下に、大きな関係があることが示された」と述べた。

 研究では、ハワイ州とカリフォルニア州サンフランシスコ、オークランド、ロサンゼルスに住む中国系、日系、フィリピン系の女性約1600人にインタビューした。そのうち600人余りが乳がんと診断された経験があったが、残りの女性は健康だった。

 女性たちの母親も米国在住の場合は、母親にも子どもの頃の大豆摂取について聞き取り調査を実施した。

 その結果、子ども時代に最も多く大豆を摂取した人々のグループは、摂取量が最も少なかったグループに比べて、乳がんになるリスクが58%低かった。

 青年期や大人になってからの大豆摂取は、児童期に摂取した場合に比べると効果が弱いものの、それでも乳がんのリスクは20─25%低下するという。



 似たニュースは3年前にもありましたね。

 医学処:幼少期に多量の大豆を摂取した女性は、乳癌の発症が少ない

 これによると、幼少の頃に大豆を摂取してイソフラボンに曝露すると乳房組織の発達に変化が生じ、発癌感受性が低くなることが動物モデルで示されたそうです。人間でも同様のことがおそらくいえるんじゃないかということですね。

 大豆って意外と摂取しないことが多いです。特に今の日本の、欧米化した食生活では。できるだけ子供にも大豆を食べてもらえるような食の工夫が必要になってきそうです。乳がんは早期発見が大事ですが、まずは「予防」から。

関連
医学処:幼少期に多量の大豆を摂取した女性は、乳癌の発症が少ない
医学処:大豆を沢山食べる女性は心筋梗塞になりにくい。
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2009年03月19日

野菜を食べると肝臓がんのリスクは減り、果物を食べると高まる。

肝がん予防、野菜は◎ 果物は△

 野菜を多く食べる人は、少ない人に比べ、肝がんを発症する危険性が4割低くなるが、果物の取り過ぎは逆にリスクを高める可能性が高いことが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の調査でわかった。

 研究班は40〜69歳の男女約2万人を約12年間、追跡調査。野菜や果物の摂取量の多寡で「多」「中」「少」の3グループに分け、肝がん発症との関連を調べた。

 この期間中、約100人が肝がんになり、うち8割はB型かC型の肝炎ウイルスに感染していたが、野菜摂取量「多」のグループは「少」に比べ、肝がんの発症率が約40%低かった。一方、果物摂取量「多」のグループは「少」に比べ、発症率が45%高まっていた。

 緑黄色野菜に多く含まれるカロテンは肝がん予防作用が確認できたが、果物に多いビタミンCは肝がんの危険性を高める傾向があった。

 ビタミンCには肝炎の原因となる鉄分の吸収を助ける作用もあるため、発症率が高まるらしい



 果物も万能ではないんですねぇ。

 確かに肝臓がんのリスクは上がるかもしれませんけれど果物に含まれる成分の健康に与える影響を考えれば、とっても悪くないと思うんですよね。ビタミンCは必要ですし。取りすぎなければいい、という感じでしょうか。

 それ以上に野菜で補えれば最高、ですね。

関連:移植後の肝がんを防ぐ、NK細胞の培養投与について。
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2009年03月15日

ヘリウムガスを使った安楽死で医師らを逮捕する。

自殺指南の医師ら逮捕=ほう助グループ摘発−米

 ヘリウムガスを使って自殺する方法を志願者に指南していたグループが米国で摘発された。南部ジョージア州当局などは25日、58歳の男性の自殺をほう助した疑いで医師1人を含むメンバー4人を逮捕。ほかにもグループの指導の下で死を選んだ人がいるとみられ、各州当局が捜査している。

 男性は昨年6月に死亡。数年にわたりがんで闘病生活を送っており、男性の母親は4人について「息子を助けたことで罪に問おうとは思わない」と米メディアに語った。グループは不治の病に苦しむ人々の救済を掲げ、全米規模で活動していた。



 うーん。。。難しい。

 こういう悲惨な事件があると、安楽死は認められるべきなんじゃないかなぁと思ってしまいますね。実際、あったほうが救われるという人はいるんじゃないでしょうか。

 病気と闘うことは全てが美徳になるわけではありません。

 しかしヘリウムガスを使って自殺というのは海外ではポピュラーなようです。日本でこういうことが蔓延すると、硫化水素自殺のようにあっという間に広がってしまうので、メディア規制できないもんかなぁと思ってしまいます。

関連
医学処:安楽死を合法化しようとする運動がフランスで活性化している
医学処:ルクセンブルクでも安楽死が認められる。
医学処:13歳の少女が心臓移植を拒否して尊厳死の権利を勝ち取る
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2009年03月10日

中性子でがん細胞だけを狙い撃ちにする新治療法を実用化

ホウ素薬剤+中性子、がん狙い撃ち 京大など実用化へ

 特殊な薬でがん細胞を探し出して、中性子でがんだけをねらい撃ちにする――そんな新しい放射線治療法の実用化に、京都大原子炉実験所や大阪府立大などのチームが今春から乗り出す。小さながんが多発したり、複雑に広がったりして、手術が難しい患者に効果が期待され、今年中の臨床試験を目指す。

 この手法は「ホウ素中性子捕捉療法」と呼ばれる。中性子をよく吸収するホウ素の働きを利用して、がん細胞をねらい撃ちにする。増殖の盛んながん細胞に取り込まれやすいホウ素の薬剤を患者に注射する。患部に中性子を照射するとがん細胞に集まったホウ素が核反応を起こし、細胞1個分の範囲が壊れる仕組みだ。正常な細胞にも微量の薬剤が取り込まれるが、線量の調整で周囲へのダメージは最小限にできるという。

 今回の共同研究で、住友重機械工業が中性子を照射できる約3メートル四方の小型加速器も開発。照射室も合わせ、大学病院などに設置でき、原子炉の設置も不要になった。将来は建物も合わせ、数十億円で設置できる見通しだという。

 また、大阪府立大とステラファーマ社(大阪市中央区)のこれまでの研究で、血液に溶けやすく、長期間保存できるホウ素薬剤を量産できる技術開発にも成功している

 同実験所の小野公二・粒子線腫瘍学研究センター長は「普及させるには、医療施設で中性子を扱える専門家が少ないことが課題だ。本格稼働を機に人材育成も進めたい」と話している。



 放射線科医の領域ですかね。最近は手術、化学療法に加えて放射線療法の進歩も加速しています。昔は放射線を照射しようとしても、他の健康なところまでヤラれてしまうことが懸念されていましたが、技術の進歩によってそれも改善されました。

 そしてこれは中性子。より強力に効果がありそうです。一口にがんといっても色々なケースが考えられますから、患者さんにとっては選択肢の1つとなる可能性も。

関連
医学処:重粒子線によるガン治療施設が群馬大に
医学処:順天堂大学病院ががん治療センターを新設する。
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iPS細胞で生まれたマウス、1年後に6割ががんになる。

iPSマウス、1年後6割がんに 京大・山中教授

 がん関連遺伝子を含む四つの遺伝子でつくった人工多能性幹細胞(iPS細胞)をもとにして生まれたマウスの約6割が、約1年後にがんになったことを、山中伸弥・京都大教授が5日、日本再生医療学会で明らかにした。

 4遺伝子をマウスの胎児の皮膚に導入してiPS細胞を作ったとする07年6月の論文で、それをもとにして生まれたマウスは約2割に腫瘍ができたと報告。学会で、1年後では発がん率は6割に高まったとした。

 がんに関連する遺伝子「c―Myc」を除いて3遺伝子でもiPS細胞を作れるが、成功率は100分の1に落ちる。山中さんは「c―Mycはがんの原因になるが、ないと不完全なiPS細胞になりやすいので、c―Mycが本当に悪者なのかは、まだ研究が必要だ」と話した。



 まだまだ難しそうですねぇ。

 まぁこれはiPS細胞をもとにして生まれたマウス、ということなので、iPS細胞を使った各部位ごとの臨床応用とはまた別物なんでしょうけれど。これはiPS細胞完成時に作られた、まだ発がん性もあるiPS細胞で生まれたものみたいですし。

 いずれはがん化する可能性のない、確実なiPS細胞をもとにしてマウスを作ることができるのでしょうね。倫理的にどうなるのかはまた先のお話。がんばれ山中教授。

関連
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医学処:米科学誌が選ぶ今年の10大成果、第一位はiPS細胞研究。
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がん検診を受ける人が減りつつある。

がん検診 受診者減った

 自治体のがん検診を受ける人が減っている。昨年4月に始まった特定健診・保健指導(メタボ健診)が足を引っ張っているという声も聞かれる。一体、何が起きているのか。

 香川県小豆島町では2月19日、お年寄りや主婦らが福祉会館を訪れ、検査衣に着替えた。昨年9〜12月の胃がん検診を受けた人が前年比6割減の484人となるなど、がん検診の受診者が激減したため、町が「異例」と言う追加検診に踏み切った。保健師の楠初美さん(49)は「メタボ健診に力を入れた分、がん検診の啓発がおろそかになった」と打ち明ける。

 メタボ健診は昨年4月、高齢者医療法で自治体などに実施が義務付けられ、受診率が低いとペナルティーもある。町は保健師による地区説明会を開き、約3700人の全対象者に案内を送った。一方で、がん検診は前年度行った個別案内をやめ、広報や防災無線で呼びかけただけだった。

 厚生労働省によると、がんで亡くなる人は年30万人超で、死因のトップ。だが、1982年度に始まった市町村のがん検診は、健康増進法での努力義務にとどまるため、自治体の関心がメタボ健診に傾いたらしい。

 「日本対がん協会」(本部・東京)の道府県支部に昨年4〜12月の受診状況を尋ねたところ、全国約900市町村から委託を受けている肺がん検診の受診者の減少は、前年同期の11%にあたる約27万人に上った。

 ここまで減ったのは、メタボ健診によるもう一つの影響とする見方も強い。

 メタボ健診の前身は、市町村の基本健診。職場で定期健診を受ける機会のない主婦や高齢者らも対象で、がん検診と同時に行っていた市町村も多い。ところが、メタボ健診は保険事業の運営者が実施。自営業者など国民健康保険加入者は市町村のメタボ健診を受けられるが、サラリーマンの妻は夫が勤める会社の健康保険組合で受けることになった。

 福島県猪苗代町は基本健診だった時と同様に、メタボ健診をがん検診と同じ会場で行った。すると、メタボ健診が受けられないサラリーマンの妻の中には「がん検診だけなら受けない」と怒って帰った人もいたがん検診も受けられなくなったと誤解して来なかった人もいたといい、胃がん検診の受診者は前年から500人以上減った。

 東北大の大内憲明教授(腫瘍外科)は「混乱は予想されたが、ここまで影響が出るとゆゆしき事態。メタボ対策ばかりでなく、がん検診も大切で、おろそかにしないためにも両立の工夫を」と話す。



 なんとまぁ。メタボリックシンドロームの啓蒙活動が裏目に出た可能性が。

 でもアレですよね、確かにメタボも大事ですけど、がん検診が大事なのは変わらないわけで。両方受けてもらうような機能的なシステムづくりが出来ればいいんですけど。

関連
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4月9日は子宮頚がん検診の日。女性は検診を受けよう。

語呂合わせで女性に訴え

4月9日(しきゅう) 子宮頸がんの検診
4月19日(よういく)(ひ) 離婚後の子の権利


 「49の日」、「419ひの日」など、女性に関係するユニークな記念日が、3月から4月にかけて続く。単なる語呂合わせにとどまらず、女性のためのメッセージを込め、各種イベントが行われる。

 農山漁村の女性の地位向上や活躍を推進する日として定められているのが、3月10日の「農山漁村女性の日」だ。農山漁村の女性の三つの能力(知恵、技、経験)を、トー(10)タルに発揮してほしいという願いが込められている。

 農林水産省が1988年に定め、22回目の今年も、東京都新宿区の日本青年館で記念行事が行われる。昭和女子大学学長の坂東眞理子さんらが女性の社会参画について討論するほか、各地で活躍する農山漁村の女性を表彰する。

 4月9日を「子宮の日」と称して、子宮頸がんに関する啓発を行っているのは、市民グループ「子宮頸がんを考える市民の会」。2006年に定め、「子宮頸がんは定期検診で防ぐことができる」として、チラシやグッズを配るなどの活動を続けてきた。

 今年は新たに「LOVE49」というキャッチコピーを掲げ、Tシャツやバッジを作成。4月9日を中心に、全国各地でキャンペーンを行う。

 「よういくひの日」は、ひとり親家庭を支援するNPO法人「Wink」が4月19日と定めた。離婚後の養育費の支払いや子どもと別れた親の面接交流を、子どもの権利として訴え続けている。今年で7回目。東京・芝の「女性と仕事の未来館」でイベントを開く。

 同法人は、今年のイベントに合わせて絵本「会えないパパに聞きたいこと」(太郎次郎社エディタス、1500円税別)とCD「だいじょうぶ」(1440円税込み)を制作。当日は、この曲のライブも予定している。



 癌は高齢者の病気ではありません。特に女性の場合は子宮や卵巣という大事な臓器をもっています。何の因果か、若い人にも癌が多く発生しやすいんです。

 しかし癌が発生したからといって、子宮を全部取らなければいけないということはありません。早期に発見しさえすれば、部分的に取るだけで治療することができます。そのための子宮がん検診なのです。

 特に20代の女性というのは、まだまだ他の国に比べて検診する人の数が少ないです。認識不足なのはどちらかというと国や医療機関の問題なのでしょうけれど、ここ数年、子宮がん検診をしようというキャンペーンは続々と行われています。

 若いから安心の時代は過ぎ去りました。特に20代、30代の女性の方々、どうか検診を。早く見付ければ心配なことはありませんから。医療のまず最初の治療は「予防」です。次の治療は「早期発見」です。早めに治療しましょう。

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医学処:2,30代の子宮がんが増加しているのに、がん検診受診者は5%程度
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2009年03月03日

慢性骨髄性白血病治療薬タシグナカプセルとスプリセル錠を承認

慢性骨髄性白血病、新薬2種が承認

 慢性骨髄性白血病に第一に用いられる治療薬グリベック(一般名メシル酸イマチニブ)が効きにくい患者らに対する2種類の新薬が先月、承認された。

 タシグナカプセル(同ニロチニブ塩酸塩水和物)とスプリセル錠(同ダサチニブ水和物)の2薬。この病気の患者は約8000人と推定されているが、そのうち2割の患者にはグリベックの効果が不十分だったり、副作用が強くて服用継続が難しかったりする問題がある。今回承認された二つの薬は、そういった患者にも有効性が高いとされる。



 血液内科の疾患に使える薬というのも、日本では他の国に比べて承認されているものが少ないのが問題ですかねぇ。白血病の患者さんにとっては、命と直接かかわりのある「治療法」なだけに、もっともっと早く承認してもらいたい、という気持ちはあると思います。

 命を救う可能性を秘めた薬・・・もちろん副作用の面とか、問題はいろいろあると思います。何でもかんでもすぐに承認していてはとてつもない被害が出るかもしれません。過去そういう事例はありました。ですが、今は患者自身が決断できる時代です。選択肢が広がることは悪いことではない、少なくとも半年、1年の命と宣告されている人にとっては。

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医学処:がん患者と家族に医療情報を提供する民間団体が発足。
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2009年02月21日

大麻を使用すると睾丸がんのリスクが70%増加する。

大麻使用、睾丸がんのリスク高まる可能性=米研究

 マリフアナの使用によって、特に悪性の睾丸がんの発症リスクが高まる可能性があることが分かった。米国の研究者らが9日に専門誌「キャンサー」に発表した論文で明らかにした。

 シアトルにあるフレッド・ハチンソンがん研究所のスティーブン・シュワルツ氏らは、同地域に住む18―44歳の男性を対象に、睾丸がんを患う369人と、そうでない979人を比較。現在マリフアナを使用している人は、使用していない人に比べ、睾丸がんにかかる確率が70%高いことを突き止めた

 10年以上マリフアナを使用している人や、週1回以上使用する人、18歳未満から使い始めた人が、最もリスクが高いとみられるという。



 大麻賛成派の人たちのなかには、「大麻は無害!」と主張してる人もいますからね、これはどうなるのかどうか。

 まぁ煙草のような、明らかな発癌物質は含んでいないのかもしれませんが、睾丸癌のリスクが非常に上がるということは何らかの物質が影響しているのでしょうねぇ。

 どちらにせよあまり身体にはよろしくないようで…。

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2009年02月20日

がん死亡率13年連続1位の青森県は予防意識が低い。

がんの治癒力 トップは長野…東京医歯大大学院が調査

 がんが治りやすい県のベスト3は、長野、福井、大分、逆に治りにくいワースト3は、青森、福岡、鳥取――。

 東京医科歯科大大学院(医療経済学分野)がまとめた、がんの治癒力の都道府県ランキングでこんな結果が出た。喫煙率や肥満率など予防の水準、がん検診の受診率や発見率、放射線治療認定医や呼吸器外科専門医の数など医療機関の状況を分析して作成した。

 長野県は、予防、検診が高水準で、がんによる死亡率は全国一低い。上位県は、総合力で死亡率を下げている。一方、最下位の青森県は、がんを増やす喫煙率や肥満率が高く、予防意識が低いようで、がんの死亡率は13年連続で1位だ

 詳しいデータは、販売中の「中央公論」3月号(税込み900円)の「がんで死ぬ県、治る県」で特集している。



 やっぱり癌という病気は、どう治療するかとか、どんな医療機関とか、名医とか、関係ないんですよね。

 誰しもがんのリスクを抱えているわけですから、できるだけそのリスクを下げるような生活を心がけたり、常にがんを意識して何ともなくても検診には行くなどすると、癌も早期発見されやすくなりますし、結果的に死亡率は激減するのでしょう。

 21世紀の医療は、予防ありきです。
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2009年02月14日

蛋白質CHIPが乳がんの増殖や転移を強く抑制する。

「乳がん転移を抑制」たんぱく質を発見…筑波大チーム

 細胞に含まれる「CHIP」というたんぱく質が、乳がんの増殖や転移を強く抑制することを、筑波大の研究チームが突き止めた。

 乳がんの転移に関連するたんぱく質が見つかるのは初めて。9日英科学誌ネイチャー・セルバイオロジー電子版に掲載された。

 乳がんの死因の9割は、他の臓器への転移。これまで乳がんの増殖を防ぐ、抗エストロゲン剤やハーセプチンといった抗がん剤が幅広く使われているが、転移を防ぐ治療法はない。

 研究チームは、細胞内で不要なたんぱく質に標識をつける役割を持つたんぱく質の一種「CHIP」に着目。この標識で別のたんぱく質が認識し、分解するが、乳がん患者を調べたところ、悪性度が高い乳がんほど、CHIPの量が減少していることを発見した。

 人間の乳がん細胞のCHIPの量を減らして、マウスに移植したところ、がん細胞は大きな塊を作り、盛んに他臓器に転移した。対照的に、CHIPの量を増加させた乳がんだと、乳がんの増殖が抑制され、転移率はCHIPが少ないがんの1割程度に激減した。

 チームの柳沢純教授は「CHIPは乳がんの転移や悪化を防ぐ働きがある。これを活性化する分子を見つければ、乳がんの転移を防ぐ効果的な新薬開発につながる」と話している。



 またも、蛋白質の発見ニュース。しかもダイレクトに治療につながりそうな発見です。

 がんの転移を抑制する薬、が出来れば、かなり予後は良くなると思うんですけどね。まさに文字通り、がんと付き合っていく、といった生き方もできるようになるかもしれません。
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川崎医大病院で中皮腫疑いの病理所見を見落とすミス。

遺族、倉敷市の川崎医大を提訴へ 「中皮腫疑い」見落とすと

 岡山県倉敷市の元中学校長の男性=当時(70)=が、川崎医大病院(倉敷市)の医師に病理検査結果を見落とされ悪性中皮腫で死亡したとして、大阪市の遺族が病院側に3000万円の損害賠償を求め、大阪地裁に12日に提訴することが11日、分かった。

 訴状などによると、男性は2003年1月、川崎医大病院で気胸の手術を受け、病理医は摘出した肺組織の病理検査で肺と胸膜の中皮腫の疑いを指摘する書類を作成した。しかし、担当医はこの書類を見ず、男性は詳しい検査や治療を受けずに退院した

 同6月には気胸の再発で再入院。その後、2年半に17回通院して、胸の痛みや息苦しさを訴えたが「異常なし」とされた。06年1月、エックス線検査で胸膜肥厚が見つかり入院。末期の悪性中皮腫と診断され、化学治療を始めたが、5月末に死亡した。

 病院はミスを認め謝罪したが、「治療しても死亡は避けられなかった」とミスと死亡の因果関係は否定したという。



 せっかく病理医が診て所見を書いたにもかかわらず…。

 確かに治療法が確立されていない疾患な以上、治療をしても死亡は避けられなかった、と考えても良いでしょうけれど、それとこれとは話も別。ミスと死亡との因果関係が否定されていたとしても、亡くなるまでに相当苦しんだでしょうし。それに中皮腫や塵肺の場合、国からの認定による補助金なども考慮されると思いますし…。
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2009年02月07日

脳腫瘍に対する効果を判定しやすくする新抗がん剤SLENU

効果が見える新抗がん剤開発、治療効果の予測も容易に

 脳腫瘍の抗がん剤が、脳内に運搬される様子を画像で示すことに、放射線医学総合研究所(千葉市)の青木伊知男チームリーダーらが世界で初めて成功した。

 薬の効果の判定が予測しやすくなるため、患者の特性に応じて抗がん剤の投与量を調整する手法の開発につながりそうだ。近く、米専門誌に掲載される。

 脳には「脳血液関門」という構造があり、薬剤が入りにくい。これまでは投与した抗がん剤が脳にどの程度運ばれるか、直接確かめることができないため、がんの縮小率などを指標に、薬の効果を判定している。

 研究チームは、国内未承認の脳腫瘍の抗がん剤に、造影剤を結合した薬剤「SLENU(スレニュー)」を開発。この薬剤をマウスの静脈に注射したところ、20秒後に脳内に薬剤が運ばれている様子が、MRI(磁気共鳴画像)で観察することができた。

 また、スレニューは、がん細胞が死ぬときに出る活性酸素で性質が変化するため、この薬剤でがん細胞がどれくらい死んだか、治療効果を判定することもできるという。



 腫瘍に対する抗がん剤治療も進化しつつあります。今までは画像診断で、腫瘍がどれだけ縮小したか、または腫瘍マーカーを測定したりしていましたが、これは細かいレベルで、どれほど効果があるのかを判定することが出来るようです。
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2009年01月30日

遺伝子を使わず化合物だけでiPS細胞を作ることに成功する。

安全性高いiPS細胞、遺伝子使わず作製にメド 米ハーバード大

 米ハーバード大学の研究チームは安全性の高い新型万能細胞(iPS細胞)を作製することにメドをつけたと、24日に都内で開いたシンポジウムで発表した。細胞をがん化する恐れがあった遺伝子は使わず、化合物だけでiPS細胞を作る。再生医療への実用化を後押しする成果だ。

 研究チームは、京都大学の山中伸弥教授らがiPS細胞を作るときに使った3つの遺伝子を置き換えられる複数の化合物を発見。マウスのiPS細胞を近く作製して効果を確かめる考え。作製効率も遺伝子より上がる可能性があるという。

 iPS細胞の再生医療への応用では、遺伝子を使うと細胞ががん化する可能性が指摘され、新しい作製方法の開発が課題だった。日本も含めて各国のチームが安全性の高い化合物によるiPS細胞作製研究を進めていた。



 遺伝子すら使わずにiPS細胞の作成に成功。

 がん化しないiPS細胞づくりは、再生医療として臨床応用するためには絶対に必要なものですからね。

 わずかな間に世界中で加速するiPS細胞研究ですが、2009年も飛躍的に発展しそうです。

関連
医学処:iPS細胞の品質の安定化に成功したアメリカMIT
医学処:がん化する危険のない、新世代iPS細胞誕生。
医学処:iPS細胞を肝臓に注入して血友病を治療する。
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