[がん]の記事一覧

2010年05月02日

母乳から作られる物質HAMLETは癌細胞も死滅させる

おっぱいの奇跡。母乳に含まれる物質が40種類以上のガン細胞を殺すことができると判明

 スウェーデンのルンド大学とヨーテボリ大学による調査の結果、母乳に含まれる物質がガン細胞を殺すことができると判明した。

 この母乳に含まれる特別な物質『HAMLET(Human Alpha-lactalbumin Made LEthal to Tumour cells)』は、数年前にとある研究者が母乳の抗菌作用を調べている時に偶然発見したものだ。

 『HAMLET』はタンパク質と母乳内に含まれる脂肪酸からなる物質だが、母乳単体からは生成されず、赤ちゃんの胃の中に母乳が入ることによってできるとみられている。

 そして研究では、この『HAMLET』が皮膚ガンを始め、粘膜ガンや脳腫瘍などの40種類以上のガン細胞を殺すことが発見された。さらに重要なことは、この『HAMLET』は健康な細胞を傷つけずガン細胞だけを殺すということだ。まさに夢のような物質である。

 ヨーテボリ大学では現在、『HAMLET』をガン細胞に作用させる方法を調べている。



 もともと免疫物質が豊富に含まれているといわれる母乳です。細菌などに対する抵抗力はあるのでしょう。その物質が、癌にも効くとのこと。この物質を研究室で作りだすことができれば、新しい抗がん剤にもなりうるかもしれません。


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肺がん患者の1割は煙草を一本も吸ったことがない

非喫煙者の肺がん、リスク高める遺伝子変異を発見 米研究

 喫煙経験がないにもかかわらず肺がんにかかる場合があるのはなぜか――。この疑問をDNAコードの分析によって解明できる可能性があるとする米研究チームの論文が、英医学誌「ランセット・オンコロジー(Lancet Oncology)」(電子版)に22日、発表した。

 一般に肺がんは喫煙者のかかる病気と考えられているが、全世界の肺がん患者の約1割はタバコを1本も吸ったことがないか、生涯に吸う本数が100本程度の非常習喫煙者だ。非喫煙者の肺がん発症率は、特にアジアでは30〜40%と非常に高い。また、世界的に見て非喫煙者のがん患者のうち65%が女性となっている。

 ミネソタ州メイヨー医科大学(Mayo Clinic College of Medicine)で遺伝子研究に取り組むピン・ヤン(Ping Yang)博士が主導する研究チームは今回、肺がん患者を含む非喫煙者754人の遺伝子を調査し、第13染色体に2つの遺伝的変異が肺がんリスクを60%近く高めることを突き止めた。

 これらの遺伝的変異は、細胞増殖の鍵となるタンパク質「グリピカン(GPC)5」のレベルを抑制するとみられている。

 もっとも、非喫煙者が肺がんを発症する決定的な要因の解明にはさらなる研究が必要だ。遺伝的脆弱性を持つ人が肺がんを発症する誘因は不明で、受動喫煙や環境汚染物質、ヒ素、ヒトパピローマ・ウイルスなどの可能性が指摘されている。



 当然ながら、肺がんの最たるリスクは喫煙です。

 しかし煙草の有害物質なしにでも、肺がんは発生することがあります。細胞がおかしくなるのは当然といえば当然なので、分からないでもないですが、それでも1割が非喫煙による癌だというのは、数値的にみればかなり大きいですね。やっぱり頻繁に検診をすることでリスクを最小限にするしかなさそうですが。
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2010年03月29日

霊芝キノコに大腸がんの予防効果が認められる

霊芝に大腸がん予防効果か 広島大教授ら確認

 広島大大学院医歯薬学総合研究科の田中信治教授(51)=内視鏡医学=たちのグループは、キノコの一種、霊芝れいしの菌糸から抽出したエキスに大腸がんを予防する可能性があることを試験で確認した。

 内視鏡検査で、大腸がんに進む恐れがある腫瘍があった40歳以上の患者に、抽出物0・75グラムを1日2回飲んでもらった。

 2004年から広島大病院の患者の協力で試験し、このほど結果をまとめた。1年間抽出物をのんだ96人の平均腫瘍数は2・29個から1・87個に減少し、腫瘍の大きさも縮小した。一方、服用しなかった102人の平均腫瘍数は1・52個から2・18個に増加した。



 霊芝。キノコ。

 アガリクスのようなまがいものではなく、予防作用が認められたということです。癌になる前の段階で飲めば効果があるとのこと。
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2010年03月25日

パパイヤの葉から抗がん作用を発見する。

パパイアに著しい抗がん特性、日米共同研究

 米フロリダ大は9日、パパイアの葉のエキスと葉茶に著しい抗がん特性を認めたとする研究結果を発表した。頸部がん、乳がん、肝臓がん、肺がん、すい臓がんで抗がん効果が確認されたという。

 同大のナム・ダン研究員と日本の研究チームは、乾燥したパパイア葉から抽出したエキスを10種類のがん細胞に垂らし、24時間後に効果を調べた。

 その結果、10種類すべてで腫瘍の進行が遅くなっていたことがわかった。また、エキスの濃度が高いほど効果が高いことも明らかになった。

 研究者らは、パパイア葉エキスがTh1型サイトカインと呼ばれるシグナリング分子の生産を促すことで、免疫系の調節を助けているためではないかと見ている。

 このエキスは正常な細胞には危害を加えず、現行のがん治療における一般的な副作用を防げることも明らかになったため、免疫系に働きかけてがんを退治する新たな治療法への応用が期待されるという。

 パパイアは、世界各地、特にアジアにおいて、さまざまな病気への民間療法のなかで使用されてきた。



 調理法があまり思いつきませんが、そのまま食べても美味しいパパイヤは美味しいですね。美味しくないパパイヤはホントまずいですが。この研究はパパイヤの葉、ということですが・・・。

 がん細胞に直接エキスを、という点がなかなか難しいか。まだ健康食品レベルの話でしかありませんが、ここから良い抗がん剤を作ることもできるかもしれませんね。
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2010年03月10日

がんが治ると虚偽表現をした健康食品320業者に指導

「がん治る」など虚偽表現、健康食品320業者に指導

 消費者庁は8日、健康食品を「がんや糖尿病が治る」などと不適切な表現で販売していたインターネット上の320事業者に対し、改善するよう指導したと発表した。健康増進法に基づく措置で、指導に続く勧告と命令に従わないと、100万円以下の罰金などの刑事罰が科される。

 同庁によると、これらの事業者は各サイトで「がんや糖尿病の治癒例が多数報告されている」といったウソや大げさな表現を計547カ所で使っていたという。



 予防のためには健康食品はいい、とすら言いたくないぐらい、健康食品は意味がないと思います。

 正直がんを予防したいのなら、日々の食べ物をヘルシーかつ栄養のあるものにすればいいだけで、健康食品はそれ以上でもそれ以下でもありません。

 加えて言うならば、がんが治る、などという、治療的効果は全くないといっても過言ではないかと。

 治るなら病院で使ってますって。

 藁をもすがりたい気持ちで手を出してしまいがちですが、うたい文句に騙されないようにしましょう。
posted by さじ at 20:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん

2010年03月05日

東北大病院で前立腺がん患者の取り違えミス

がん患者取り違え 東北大病院でミス

 東北大病院(仙台市)は4日、県内の男性患者2人が平成19年6月に受けた前立腺の生検病理組織診断の結果を取り違え、前立腺がんではない70代男性に前立腺の摘出手術を行い、前立腺がんだった50代男性を手術しないまま放置していたと発表した。昨年12月に発覚し、2人に謝罪。50代男性は摘出手術を受け、すでに退院している。

 同病院によると、2人はいずれも前立腺がんの疑いで19年6月に生検を受診。病理組織診断では70代男性はがんではなく、50代男性はがんと判明したが、報告書作成の際に結果を取り違えて入力したという。

 同病院は「外部の専門家を含めた調査委員会で原因と対策を検討する」としている。



 なんかこのミス多いですよね…。

 報告書の入力方法に何らかのミスの要因があるのなら、そこを改善する必要がありそうです。
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2010年03月03日

がんの痛みを和らげる緩和医療専門医を認定する

NPOが専門医認定へ 10年で1000人目標

 がんなどの患者の痛みを和らげたり、精神的なケアにも携わる緩和医療の専門医を認定する制度が4月、スタートする。緩和医療の重要性は医療関係者の間でも十分認識されておらず、専門医が不足しているとして、NPO法人日本緩和医療学会(理事長・江口研二帝京大教授、会員約9000人、事務局・大阪市西区)が選定し、10年間で1000人程度の認定を目指す。若い医師を育て専門医が増えれば患者や家族の希望に沿った質の高い緩和医療の普及につながると期待される。

 同学会によると、緩和医療を実践するホスピス発祥の地、英国には専門医制度があり、大学でも緩和医療が広く教えられている。一方、国内で専門病棟を持つ医療機関は約200施設しかなく、がんの痛みを取り除くモルヒネなどの医療用麻薬の消費量も欧米に比べ少ないという

 国が07年6月に策定したがん対策推進基本計画では、治療の初期段階からの緩和医療の実施とともに、専門知識を持つ医師を育成する必要性が明記された。そこで、同学会は同年9月、専門医認定制度準備委員会を設立した。

 専門医の申請条件は、5年以上の緩和医療の臨床経験▽学会認定施設での2年以上の臨床研修▽自ら緩和医療を担当した20例の症例報告−−など。第1回の試験は申請者56人のうち、書類審査で19人に絞り、昨年11月に筆記試験、口頭試問を実施。最終的に12人が合格し、初の認定医となる。

 同学会専門医認定制度委員会委員長の恒藤暁・大阪大大学院教授は「質の高い緩和医療を提供するために、厳格に審査した。来年、再来年はもっと合格者が増えるだろう」と説明する。

 同学会はまた、医師不足解消に向けて臨床研修医のカリキュラムでの緩和医療の必修化などを提言する。恒藤教授は「専門医イコール教育者と考えている。若い人が研修の時に専門医から緩和医療について教わって、地域で活躍していくようになれば」と話す。



 痛みを取り除く術はあるのに、それを厳密に扱える医師が少ない、というのが実情でしょうか。

 どの内科・外科でも癌の痛みというのは切っても切り離せないものであります。治療できない癌でも痛みを取り除くことはいまや必須とされていますので、適切な痛みのコントロールのできる医師の増員が求められています。
posted by さじ at 13:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | がん

がんの疼痛ケアを受けたことがないという人が6割近くいる

疼痛ケア「受けたことない」が約6割

 日本医療政策機構が実施した「がん患者意識調査」によると、がんに関連する痛みや、がんの治療による痛みを和らげる治療(疼痛ケア)を受けたことが「ない」と答えた人が59%と半数を超えた。

 調査は、がん関連の患者団体に所属しているがん患者・経験者とその家族を対象に、実体験を基にがん医療政策の問題点や課題を明らかにすることなどを目的に、郵送とインターネットを利用する形で実施した。調査期間は昨年11月13日-12月末。有効回答数は1618件で、回答者の内訳は「がん患者、経験者」が86%、「家族」が8%、「遺族」が4%などだった。

 調査結果によると、「がんの治療にかかった費用は、どの程度の負担感がありましたか」の質問には、「やや負担が大きい」が最も多く41%。続いて「とても負担が大きい」(30%)、「あまり負担ではない」(20%)、「負担ではない」(5%)の順だった。

 「がんの治療を通して、どのようなことについて悩みましたか」(複数回答)の質問に対しては、「落ち込みや不安、恐怖などの精神的なこと」(64%)が最も多かった。以下「痛み・副作用、後遺症などの身体的苦痛」(60%)、「これからの生き方、生きる意味などに関すること」(52%)、「収入、治療費、将来への蓄えなどの経済的なこと」(40%)などとなった。

 また「初期の主たる治療方針について、治療方針の決定過程」は満足いくものだったかを尋ねたところ、「満足」は26%、「どちらかといえば満足」は43%。一方、「どちらかといえば不満足」は22%、「不満足」は5%だった。

 さらに「今あるいは直近の治療について、受けた治療は満足いくものでしたか」との質問には、「満足」が28%、「どちらかといえば満足」が45%で、「どちらかといえば不満足」は17%、「不満足」は3%だった。
 治療方針の決定過程や、受けた治療について、「どちらかといえば不満足」「不満足」とした理由を調査したところ、上位を占めたのは「情報が少ない」「精神面に対するサポートが不十分」などで、同機構では「診断や治療などの医療技術が徐々に進歩している一方で、より質の高い療養生活を送る上で欠かすことができない部分に対する不満が高いことが示された」としている。

 同機構はまた、今回の調査結果を踏まえた上で、「がん対策推進基本計画には、全体目標として、がんの死亡者の減少とともに『すべてのがん患者及びその家族の苦痛の軽減並びに療養生活の質の維持向上』が掲げられている」と指摘。「基本計画の対象期間が残り2年となった今、この『苦痛の軽減』という大きな柱をより一層充実させていくことが、喫緊の課題」との認識を示している。



 国民の3人に1人が、何らかのがんにかかるといわれています。

 今の医療では、末期がんになっても緩和ケアなどで痛みをやわらげつつ、生涯をまっとうすることもできるようになっていますが

 痛みをコントロールする医師の力量にもよる、ということでしょうか。

 がん疼痛コントロールに関しては、WHOの指針による段階的なコントロールが行われていますが、全国的にその水準で行われているか、といわれれば、まだ疑問は残ります。

 現状で、がんの痛みで苦しんでいる人がいるとすれば、何とも。疼痛ケアを受けたことがない、という人がこんなにいるというのは、痛みがないから行わなかったのか、痛みを我慢しろという方針をもつ医師がいるのか。
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2010年02月27日

遺伝子やウイルスを使わずにiPS細胞を作ることに成功

<iPS細胞>遺伝子やウイルス使わずに作成 米大が成功

 遺伝子やウイルスを使わずに医薬品を投与して、がん細胞のもとからヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作ることに、米ハーバード大の森口尚史研究員らが成功した。医薬品の投与のみで作成したのは初めて。ウイルスが細胞内にある遺伝子を傷つけるなどの弊害を回避できる可能性がある。23日、東京都で開催中の国際会議で発表した。また、大学は特許出願の手続きを始めた。

 iPS細胞はさまざまな細胞になるが、がん化が課題になっている。チームはその仕組みを探る一環で、肝がん細胞の元である「肝がん幹細胞」に、2種類の抗がん剤の新薬候補物質を加えたところ、2日後にはほぼ正常な肝細胞に変化することに気付いた

 また、この肝細胞に、山中伸弥・京都大教授が発見した遺伝子の働きを活性化させる別の抗がん剤4種類を4日間投与すると、2週間後にiPS細胞ができることを発見した。

 元の肝がん幹細胞は多くの染色体に異常があったが、iPS細胞になるとすべて正常化し、iPS細胞と同じように分化することも確かめた。肝がん幹細胞を肝細胞に戻した方法を応用すると、新しいがん治療薬の開発につながる可能性があるという。

 遺伝子などを使わないヒトiPS細胞作成法としては、米国の別チームが、山中教授が発見した遺伝子が作るたんぱく質を体外で作り、細胞内に入れる方法で報告している。



 2010年も

 iPS細胞を中心とする再生医療の飛躍的進歩が期待されますぞ
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2010年02月26日

炭酸飲料で膵臓がんになる確率が上がる

炭酸飲料を多く飲むと膵癌(がん)リスクが高まる

 炭酸飲料(ソフトドリンク)を多く飲む人は膵癌の発症リスクが増大する可能性のあることが、アジア人を対象とした研究で示され、医学誌「Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention(癌疫学、バイオマーカー&予防)」2月号に掲載された。

 今回の研究は、米ミネソタ大学とシンガポール国立大学が共同して実施したもの。中高年以上の中国系シンガポール人6万人強を対象に、果汁および炭酸飲料の平均摂取量を算出するとともに、被験者を14年間追跡して膵癌の発症数を調べた。その結果、週に2回以上炭酸飲料を飲む人は、全く飲まない人に比べ膵癌の発症リスクが87%高いことが判明。果汁の摂取と癌リスクとの間には関連はみられなかった。

 研究を率いた元ミネソタ大学研究員のNoel Mueller氏は、中国系シンガポール人は遺伝的には西洋人と大きく異なるが、成人の生活習慣には西洋と同じ傾向があるため、この知見は西洋諸国にも一般化できるものだと述べている。なお、今回の研究では通常の炭酸飲料とダイエット炭酸飲料の区別はしていないが、シンガポールで消費される炭酸飲料のほとんどは通常のものだという。

 研究グループは、炭酸飲料による血糖値の上昇とそれによるインスリンの増大が、膵臓細胞の異常な分裂を促進するのではないかと推測している。米国癌協会(ACS)のEric Jacobs氏によると、砂糖入り炭酸飲料の摂取は体重増加、肥満および糖尿病とも関連があるとされており、いずれも膵癌のリスク増大の原因となるものだという。

 一方、米国飲料協会(ABA)は、炭酸飲料が癌リスクを増大させることはないと反論。今回の報告を必要以上に警戒する必要はなく、炭酸飲料を飲む成人はほかにも喫煙などの習慣があり、それによって癌リスクが増大している可能性もあると指摘する意見もある。Jacobs氏は「いずれにせよ砂糖入り飲料を控えれば正常体重の維持に役立ち、あらゆる疾患リスクを軽減できる」と述べている。



 ミネラルウォーターの炭酸バージョンというんですか、要するに炭酸水でも駄目なんですかね。そういうわけではなさそうで、結局炭酸の入っている砂糖水のようなものが駄目だということでしょうか。

 まぁ、健康には良くなさそうです。

 でも運動したときとか、飲むとスカッとするのでつい飲みたくなってしまうものですが。

 やはり日本では緑茶がいいんではないでしょうかね。あんなにおいしく緑茶飲料をペットボトルで飲めるのは日本ぐらいなものですからね。
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2010年02月17日

赤ワインとチョコレートが癌細胞を餓死させる?

赤ワインとチョコレートにがん細胞の血管新生阻害作用

 赤ワインとチョコレートはがん治療薬になりうるとする研究結果が、米カリフォルニア州ロングビーチで10日開催されたTEDコンファレンスで発表された。

 癌に栄養を運ぶ新しい血管ができないようにする物質を含む食品の特定を進めている。血液を供給させないことで、がん細胞を「餓死」させられるという。ブルーベリー、ニンニク、大豆、お茶にこのような抗血管新生特性があることが知られているが、発表した同基金のウィリアム・リー総裁によると赤ワイン用ブドウとダークチョコレートにもこの効果があることが分かったという。

 腫瘍に栄養を運ぶ血管の新生を阻害する薬は、すでに10種以上が医療現場で使用されている。同基金が一部の食品と承認されたがん治療薬の効果を比較したところ、大豆、パセリ、赤ワイン用ブドウ、ベリーなどで薬と同等またはそれ以上の効果が確認されたとしている。これらの食べ物を一緒に食べた場合、効果はさらに上がったという。

 また、遺伝的に肥満になりやすいマウスに抗血管新生特性のある食品を与える実験をしたところ、体脂肪が減って平均的な大きさになったという。

 リー総裁は、調理したトマトを週に数回食べる男性の前立腺がんリスクは30〜50%低いとした米ハーバード大医学部の研究も紹介し、「医療革命はわれわれの身近で起こっている。また、だれもががん治療薬を買えるわけではないので、こうした食事療法が多くの人にとって唯一の解決策となり得るだろう」と話した。



 なんだか健康食品関連みたいであまり取り上げたくはないんですが。笑

 まぁ効果があるということです。

 ただバカスカ食べても癌に効くというわけではないです。

 そもそもトマトとか、カカオの多いチョコレートとか、少量の赤ワインが身体に良い、というのはまぁ考えてみれば当然、というようなものですからね。

 癌に効くというより、こういったものを中心としたヘルシーな食生活ならば健康体に近い、ということでしょうか。
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2010年01月24日

「がんの痛みに耐えられない」説得に応じず男性が自殺

説得5時間、「ごめんなさい」と男性投身自殺

 19日午後3時5分頃、静岡県西伊豆町安良里の黄金崎公園展望台近くで、海に面した斜面の手すりの外側に60〜70歳くらいとみられる男性がしゃがみ込んでいるのを観光客が見つけた。

 通報で駆けつけた松崎署員や町役場職員らに対し、男性は「がんの痛みが続いて耐えられない。死にたい」などと自殺をほのめかしたため、同署員ら約30人がかりで説得。

 「生きていればいいことがある」などと言葉をかけ続けたが、男性は午後8時10分頃、「ごめんなさい」と言い残して約30メートル下のがけ下に身を投げた。

 漁船が出て、約1時間半後に岩場で倒れていた男性を収容したが、全身を強く打ってすでに死亡していた。



 うーん

 これは、医療従事者にとってはどうなのか、と。癌の痛み、不安に対して十分にケアできていなかったのではないか、と。

 もちろん医師がどうしても、生きていくことへの不安や絶望を全員ケアできるとは限りませんが、何か、何と言うか…。

 もしかしたら癌ではなく本人がそう思っていただけ、という可能性もなきにしもあらずですが、どんな疾患であっても、出来る限りメンタル面のケアを心がけて診療にあたってほしい、と思いました。
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2010年01月19日

NASH〜アルコールを飲まなくても肝臓がんになる〜

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)

 酒好きでなくても、同じように肝臓を傷めてしまう「NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)」という病気がひんぱんに見つかっている。単なる脂肪肝から肝硬変に進行し、さらに肝がんにまで進む。病因は内臓肥満が有力。つまり、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の仕業である。成人の1%がかかっているとされるこの病気、飽食の時代にあって、増加の一途をたどっている。NASHに詳しい高知大学医学部消化器内科の西原利治教授に聞いた。

 「同じ肝障害でもアルコール性肝炎と違って急変する病気ではない。NASHは、内臓肥満をベースとした脂肪肝が何十年とかけ徐々に進行して、肝硬変から最後には肝臓がんにも至る可能性もある怖い病気なのです」と西原教授は警告する。

 西原教授によると、全国各地の報告を集計すると、「NASH」の罹患者は、成人の1%超、約150万人と推定される。米国では成人人口の約3%とされており、BMI(体格指数)30以上だと、10%がNASHの危険群だといわれる。高知県で健診受診者を調べたところ、約25%の症例で脂肪肝が見つかり、そのうち約半数14%の人が、飲酒歴やウイルス肝炎などがないにもかかわらず、血液検査などでNASHの前兆を示す肝障害を持っていることがわかった。

 NASHは、どのように発症するのか−。西原教授によれば、ちょっと太めで脂肪肝のある人が要注意。血液検査では、肝細胞が壊れて血液に流出する酵素「ALT」の値が高く、空腹時にもかかわらず、血糖値を下げるインスリン値が上昇している。この段階は脂肪肝であり、日本肝臓病学会のガイドラインでは、脂肪がたまった肝細胞が、100個の細胞のうち10個あれば、脂肪肝と判定することになっている。体重を3キロほど落とせばよくなる可能性が高い。

 さらに、肥満状態が続くと、肝臓に炎症が起きてくる。そういう慢性肝炎の状態が、『NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)』といわれる。こうした慢性肝炎が何年も続くと、肝細胞が風船みたいに膨らんだり、線維化が進むNASHに移行し、肝硬変に行き着く。その途中でC型肝炎のように、肝がんを発症することもある。

 西原教授は「いずれにしても内臓肥満がベースになっていることは間違いありません。40代後半から50代のメタボリックシンドロームの人には、NASHが隠れていると考えていい。NASHは、メタボリックシンドロームの肝臓での表現型といえるわけです」と話す。

 NASHは、予後良好な脂肪肝に限りなく近い軽い慢性肝炎から肝硬変まで含む。慢性肝炎といっても幅広いので、NASHと診断できない場合でも、疑いは残る。「境界にあるような症例の鑑別が特に難しく、専門医でもNASHと、予後良好な脂肪肝とを見間違えることがあるのです。きちんと両方を区分けして診断するのには、体から肝臓の細胞を取って調べる『肝生検』以外にないところが悩ましい」と西原教授は語る。予後不良な脂肪肝からは20〜30年たって肝硬変が出てくるものだが、NASHは10年ぐらいで2割が肝硬変になる。だから、病態が進展する速度の差ともいえるわけだ。

 肝硬変のNASHから肝がんになる確率はどうか。「B型肝炎程度といわれており、年率2〜3%の確率になるのではないでしょうか。ただ、予後の研究はまだこれからで、確定できてはいません。通常、肝硬変から肝がんになるといわれていますが、最近では、肝硬変になる前から肝がんになるという症例が増えてきていると報告されています」

 日本人の7人に1人は脂肪肝があり、またALT値も高いNAFLDなので、将来肝がんになる可能性は否定できず、通常の健診では、カバーできないのが難点だ。さらに最近、尿酸値もインスリン値と並ぶNASHの独立した危険因子として注目されており、酸化ストレスが関与しているとみられている。

 1950年代から、欧米ではアルコール性肝障害に加えて、糖尿病性の肝硬変がよく知られていたが、1980年に病理医のルドウィック氏が、肥満による肝臓病、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の概念を提唱した。

 日本でも1990年代に入って、肥満や糖尿病が増加し、飲酒歴や肝炎ウイルスが陰性であるにもかかわらず肝脂肪蓄積や肝障害が進むNASHが取り上げられるようになった。太った人に多く、インスリン抵抗性も強いが、近年、糖尿病などほかの生活習慣病とは明らかに独立して進行する肝臓病とされている。

 治療法というと−。「BMIが増えるのが最初のステップなので減量するのが一番です。まずメタボリックシンドロームを解消すること。糖尿病では、少しぐらい体重を落としても効果はないが、NASHでは、3キロ減でも随分、ALTなどの数値がよくなります。肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、黙々と働きつづけますが、いったん壊れてしまったら後戻りはできないので、その前にしっかりした対策が肝心なのです」と西原教授。

 まず食事と体重管理が大切。糖尿病の人は別にして、1日1500キロカロリー。1日体重50グラムずつ減る勘定で1カ月1キログラム強の減量がベストだ。運動についても毎食前後に、とにかく15分くらい体を動かすこと。強い運動でなくて、それぐらいでも体にたまった脂肪の燃焼には効果がある。そして、高血糖、脂質異常などの生活習慣病の改善。とにかくメタボを解消して体重を落とすことが大事なのだ。

 しかし、なかなか食事・体重管理ができず、ALTの数値も上がってくるようだったら、薬物療法を追加する。「NASHとしての確たる治療法はない」(西原教授)ので、個々の患者の症状に合わせて抗酸化剤や血糖降下薬、抗コレステロール・抗中性脂肪薬などを処方する。NASHでは、約4割に高脂血症が見られるため、脂質、とりわけベザフィブラート(高脂血症治療剤)など中性脂肪を低下させる治療薬が効果的とされる。最終的には、患者個々のメタボリックシンドロームを含めた生活習慣病対策が必須となるわけだ。

 最近は、子供のメタボリックシンドロームと同様、小児期のNASHも問題視され始めた。飽食社会の進む中で、今後、NASHが、メタボの増加とともに、生活習慣病の一つの兆候として確実に増加していきそうだ。

 脂肪沈着が多くなると、画像では、肝細胞の一つ一つが『大滴』の脂肪滴を蓄えていることが見てとれる。障害を受けて膨らんだ細胞は、『風船様肝細胞』といわれ、肝臓の線維化とともにNASH診断の決め手になる。脂肪肝を生む肥満、インスリン値上昇による脂肪肝を第1ステップとすれば、第2ステップは、『酸化ストレス』や『炎症性のサイトカイン(生理活性物質)』の影響で線維化や炎症が進行している状態。線維化が一層激しくなると肝臓が硬くなり、次は肝硬変というわけだ。



 肝臓の癌というと、肝炎ウイルスによるものが有名ですが、このNASHという概念もかなり重要です。

 何と言っても、肝臓に悪いのはアルコール、っていうイメージが一般的だと思うんですよね。実際、アルコールによる肝臓障害でアルコール性脂肪肝になったりするんですけど、NASHは、アルコールは関係なく起こるんです。

 ですのでアルコールを飲まない人でもこうやってNASHを発症し、肝臓癌になってしまうケースもあると。ここらへん要注意です。
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2010年01月10日

前立腺がんの細胞に効く抗体F77を発見する。

前立腺がんの診断・治療に効果が期待される抗体を発見

 F77と呼ばれる抗体が、マウスの前立腺がん細胞を捕捉し、細胞死を促進する効果をもっていることが明らかになった。米ペンシルベニア大学の研究者らが28日、米科学アカデミー紀要で発表した。

 研究によると、F77は、良性の組織・細胞よりも、がん性の前立腺組織に容易に付着しやすく、そのがん性組織の死を促進させるという。マウスでの実験では、F77は原発性前立腺がん組織の場合は97%、転移性前立腺がんの組織の場合でも約85%の割合で付着した

 研究チームは、「F77は前立腺がん細胞の細胞死を促進し、効果的に腫瘍の成長を妨げる」とし、「将来的には、前立腺がんの診断や治療に活用されることが期待できる」としている。

 世界保健機関によると、前立腺がんは、男性がかかるがんのうち2番目に多く、毎年世界中で50万人が死亡している。



 男性とは切り離せない、前立腺がんの治療に有用な抗体です。

 がん細胞にしか効かないというのはなかなかのメリットですね。
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2009年12月28日

ビール大瓶1本以上で乳がん発生率が上昇する。

ビール大ビン毎日1本以上、乳がん1・75倍に

 毎日ビールを大ビン1本以上飲む女性は、まったく飲まない女性に比べて、乳がんを1・75倍も発症しやすいことが25日、厚生労働省研究班の調査で分かった。

 岩崎基・国立がんセンター予防研究部室長らは、岩手県や大阪府、沖縄県など10地域で40歳〜69歳の女性約5万人を13年間追跡調査。飲酒などの生活習慣と乳がん発症の関連を調べた。

 お酒をビールに換算して週に大ビン7本(アルコール150グラム)以上飲む人は、年齢や体重、喫煙歴、妊娠回数などを考慮しても、まったく飲まない人に比べて、乳がん発症の危険性が1・75倍高かった。週に1回以上飲む人では、1日に缶ビール1本弱(同10グラム)飲むごとに、危険性が6%ずつ増えた。

 アルコールが分解してできる発がん性物質のアセトアルデヒドなどが、乳がんを促進するらしい。岩崎室長は「飲酒によって大腸や肝臓がんの発症リスクが高まることが知られている。女性も飲み過ぎには気をつけて」と話している。



 適切なアルコール量は確か1日あたりでいうと缶ビール1本だった気がします。大瓶1本以上というとかなりのオーバー気味。乳がんだけでなく他の疾患のリスクも上がりそうです。
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2009年12月26日

乳酸菌を接種することで乳がんのリスクを減らすことが出来る

乳酸菌摂取で乳がん抑止効果 京大教授ら発表 米シンポで

 10代のころから乳酸菌シロタ株を含む飲料を日常的に摂取している女性は乳がんリスクを減らせる可能性があるとする調査結果を、京都大学医学部附属病院の戸井雅和教授(乳腺外科)と東京大学大学院医学系研究科の大橋靖雄教授(生物統計学)がまとめ、11日(現地時間10日)、米テキサス州で開かれているサンアントニオ乳がんシンポジウムで発表した。

 これまでの研究で大豆に含まれるイソフラボンという成分が乳がん発症抑制に効果があることがわかっているが、乳酸菌にも同様の効果があることを示したのは世界で初めて。

 平成19年10月から21年3月にかけ、40〜55歳の女性で、乳がんの手術を受けてから1年以内の患者355人と、同じ地域に住む年齢の近い健康な710人の計1065人に、10代の時期や成人後の食生活、運動習慣などについて調査。その結果、乳酸菌飲料を週4日以上摂取していた女性は、3日以下に比べ、乳がんになるリスクが3割以上少なかった

 また、大豆製品を「あまり食べない女性」では、乳酸菌飲料を週4日以上飲んでいる人は3日以下に比べ、乳がん発症のリスクは4割も減っていた。

 大橋教授は「乳酸菌が腸内細菌に働き、イソフラボンの代謝をよくすることが、乳がん抑制につながっているのではないか」と推測。戸井教授は「日本女性の乳がんは1970年代の3倍に増えており、子供のころからの食生活の重要性を認識してほしい」と話している。



 乳酸菌シロタ株というと、あのヤクルトの乳酸菌でしょうかね。

 イソフラボンはそのまま内分泌作用ですが、それを吸収する際に、腸内細菌が安定していたほうが吸収されやすい、ということで、乳酸菌も関与してくるのでしょうか?

 結構あれですよね、女性は便秘ですとか、腸内の環境がよろしくないことも多いです。1日1本のヤクルトで体中が健康になるかもしれませんよ。
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2009年11月19日

抗がん剤ネクサバール錠投与後に12人が死亡。

抗がん剤投与後に12人死亡 肝不全や脳症、副作用か

 厚生労働省は18日、進行した肝細胞がんや腎細胞がんの治療薬「ネクサバール錠」(一般名ソラフェニブトシル酸塩)の投与後に、36人が肝不全や肝性脳症になり、うち12人が死亡したと発表した。昨年4月の販売開始から今年10月末までの報告数で、この間の使用者は約5500人。

 厚労省によると、36人のうち34人は肝細胞がんの患者。死亡した12人のうち4人は投与から4〜5日後に死亡しており、薬の投与との関連が疑われるという。同省は投与の際は肝機能検査などをし、異常があった場合には投与を中止するよう注意を呼び掛けている。

 製造販売元のバイエル薬品に対し、使用上の注意の「重大な副作用」の項目に肝不全と肝性脳症に関する注意を盛り込むよう、添付文書の改訂を同日付で指示した。



 がん細胞というのは正常の細胞と似ている面があります。増殖を抑える抗がん剤は、細胞のDNAの増殖部分を叩いたりする物が多いので、やはり強力な副作用というものは起こってしまいます。

 副作用を考慮しつつ、その患者さんの肝機能などを見極めた上で投与する必要がありそうです。
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2009年11月18日

乳がんマンモグラフィー検診を40代でもしっかり受けて下さい

乳がんマンモ検診「40代には勧めない」 米政府部会

 米政府の予防医学作業部会は16日、乳房X線撮影(マンモグラフィー)による乳がん検診は40代の女性には勧められない、と勧告した。40代ではがんの検出の精度が低く、誤った診断で不必要な組織検査を受けさせられるなどデメリットが多いことが理由。米国と同様、40代でマンモ検診が勧められることが多い日本にも影響がありそうだ。

 マンモグラフィーによる検診は乳がん早期発見の手段として使われている。同部会は02年、40〜74歳の女性で「死亡率を大きく下げる」として、大体2年に1度の定期的な検診の受診を勧告した。しかし、その後の新しい臨床試験の結果などから、40代については十分なメリットがないと判断した。ただし50代以上には勧められるとしている

 乳腺密度が高い40代でマンモグラフィーによる診断が難しいことは、これまでも指摘されてきた。だが今回の勧告に対し、米がん協会は「引き続き40代でのマンモ検診を勧める」との声明を発表した。



 一応、データとして、40代では発見率よりも不必要な検査になってしまうのではないか、ということですね。

 ですがデータで出たとしても、実際にはマンモグラフィーによる検診を行っていただいたほうがいいでしょう。

 特に日本の乳がん率は激増しているにもかかわらず、検診率は先進国より低いのが問題なので、今まで以上に乳がん検診を意識していただきたいと思います。印象としてマイナスになるニュースでしたけど、誤解を招くといけないので、一応取り上げました。
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2009年11月14日

乳がん手術後に脂肪細胞を増殖させ、乳房を再建する。

乳がん手術後の乳房再建へ 豪研究所が動物実験に成功

 乳がん手術で乳房を切除した患者の脂肪細胞を増殖させ、乳房を再建させる手法をラットやブタでの動物実験で確かめたとオーストラリア・メルボルンのバーナード・オブライアン研究所が12日、明らかにした。

 来年初めにも、切除経験のある患者を対象に臨床試験に入るという。おなかの脂肪やシリコーンを使った再建法などに代わる、自然で負担の少ない再生法として注目される。

 米医学誌「ティシュー・エンジニアリング(再生医学)」にこのほど発表された。

 研究所によると、胸の切除した部分の皮下に乳房の形をした空洞のプラスチック製の型を埋め込む。患者の脂肪細胞を採取して型の中に移植、血管をつないで増殖を促すという。



 乳がんの手術は、もちろん癌を取り除くということが前提ではありますが、その後の再建方法も大切になってきています。

 以前に比べると格段に進歩しているとはいえ、従来型よりもこの研究のほうが、より自然に乳房を「再生」することが出来ます。
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2009年11月11日

神経膠芽腫の増殖を抑える画期的方法を東大が発見する。

脳腫瘍:「膠芽腫」の増殖抑える方法発見 東京大のチーム

 もっとも悪性度が高い脳腫瘍「膠芽腫」の増殖を抑える方法を、東京大のチームが見つけた。がんのもとになる幹細胞を無力化させ、動物実験で効果を実証した。臨床応用できれば、生存率の大幅な向上が期待できるという。6日、米科学誌「セル・ステムセル」電子版に掲載される。

 膠芽腫は脳腫瘍の約1割を占める。放射線や抗がん剤でたたいてもやがて再発し、患者の7割が診断から2年以内に亡くなるという。東京大医学系研究科博士課程4年の生島弘彬さんと東京大病院の藤堂具紀特任教授は、再発の理由は脳腫瘍のもとになる「がん幹細胞」が生き残るためだと考え、脳腫瘍患者から見つかった細胞増殖因子「TGFベータ」に着目した。その働きを抑える阻害剤を膠芽腫患者のがん幹細胞に作用させたところ、増殖が抑えられた

 健康な7匹のマウスの脳にがん幹細胞を注射すると、すべてが膠芽腫を発症し30〜45日で死んだ。一方、TGFベータ阻害剤を作用させたがん幹細胞を注射した7匹は、90日過ぎても無症状だった

 TGFベータには幹細胞を維持する機能があり、その働きを阻害することでがん幹細胞が無力化されるらしい。

 ドイツの企業が脳腫瘍患者の脳にTGFベータ阻害剤を直接注入する臨床試験を実施中で、生島さんらは今回そのメカニズムを解明した。チームの宮園浩平教授(分子病理学)は「がん幹細胞を阻害剤で無力化させ、残ったがん細胞を放射線や抗がん剤でたたくという組み合わせで、膠芽腫の治療が可能になるかもしれない。他のがんにも有効か今後調べたい」と話す。



 神経膠芽腫の画期的治療に結びつくかもしれません。

 体の色々な癌は、早期発見すれば治療できるものが多いのですが、脳の腫瘍はなかなか症状として特異的なものがないですし、更に悪性度の高いこの神経膠芽腫のようなものが出来てしまうと、どうしても治療できなくなってしまいます。

 TGF-β阻害剤を直接注入することで抑えることができるらしいですが、未だ臨床試験中。日本で実施できるのはいつからか。余命が短いだけに早めの承認をお願いしたいところです。
posted by さじ at 00:46 | Comment(4) | TrackBack(0) | がん
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