[がん]の記事一覧

2007年10月06日

コーヒーを飲む男性は、膵臓がんになりにくい。

コーヒー派男性に少ない膵臓がん

 コーヒーを1日に3杯以上飲む男性は、ほとんど飲まない男性に比べ、膵臓がんになる危険度が低いとの疫学調査結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)がまとめ、横浜市で開催中の日本癌学会で5日発表した。

 コーヒーは膵臓がんの危険を高めるとの調査が1981年に米国で発表されたが、異論も出てはっきりしていなかった。今回は男性だけで予防効果がある可能性が示されたが、研究班は「コーヒー以外の生活習慣や体質の影響もあるのかもしれない」としている。

 年齢や喫煙などの影響を取り除いてコーヒー摂取量との関係を調べたところ、ほとんど飲まない男性が膵臓がんになる危険度に比べ、1日に1〜2飲む男性の危険度はやや低く、3杯以上の男性はさらに低いとの結果で、よく飲む男性ほど危険度が下がる傾向があった。

 女性では特定の傾向はみられなかった。緑茶では男女とも摂取量と膵臓がんの関係はなかった。



 当医学処で「コーヒー」と検索すると、コーヒーによる効能が沢山出てきます。

 豆を漉した汁から、何故こんなにも効能が出てくるのでしょうかね。緑茶もそうですが。ただ飲むだけなのに長生きの秘訣に繋がるなんて、改めて驚きです。


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呑むと赤くなる人は、膵臓癌のリスクが高い。

飲むと赤ら顔…膵がんリスク1.44倍

 酒を飲むと顔が赤くなる人は、そうでない人に比べて、膵臓がんになるリスクが1・44倍高いことが、愛知県がんセンター研究所(名古屋市)の調査で分かった。

 アルコールを体内で分解する酵素の遺伝子タイプの違いによるもので、同研究所の松尾恵太郎主任研究員(がん疫学)は「飲酒後に顔が赤くなる人は、口腔がんやいん頭がんのリスクも高くなる。顔が赤くなるのは体内からの注意信号だと思って、飲酒を控えた方がいい」と助言している。

 飲んだアルコールは体内でまず、発がん性が指摘されているアセトアルデヒドに分解され、次に酢酸へと分解されていく。松尾主任研究員らは、このアセトアルデヒドを分解する能力が、酵素の遺伝子タイプによって三つに分かれることに着目。2001〜05年に同センターを訪れた膵臓がん患者138人と、がんではない1373人の酵素の遺伝子タイプと飲酒との関係を調べた。

 その結果、分解能力が低く飲酒後に顔が赤くなる人は、分解能力が高く飲酒しても顔が赤くならない人に比べて、膵臓がんになるリスクが1・44倍高かった。



 膵臓癌まで…。

 結局のところ全身をまわるアセトアルデヒドの発がん性によって、全身の諸臓器が侵されるということでしょうね。

 赤くなる人はご注意を。

関連
医学処:ビール1杯で赤くなる人は、食道がんのリスクが8倍
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2007年09月15日

順天堂大学病院ががん治療センターを新設する。

「がん治療センター」順大新設

 順天堂大病院(東京・御茶ノ水)は18日、「がん治療センター」を新設する。がんの種類による専門診療科ごとの縦割り体制を改め、検査から診断、治療、さらに緩和ケアまで一貫した診療体制を確立する。

 センターは11診療科の専門医のほか、重症集中ケア、ホスピスケア、床ずれなどの専門看護師、臨床心理士らで構成。再発、転移後など行き場を失った患者が“がん難民”とならないよう、センターが患者の要望に沿った総合的な対処方法を示して各科との連携、調整を図っていく

 また、医学的説明から地域の医療機関の紹介まですべての相談に専門医が当たる「予約有料外来」(30分1万500円)も設置される。鶴丸昌彦副院長は「患者さんを中心に様々の分野を組み合わせた診療とともに、がん予防、地域の医療従事者の研修や情報提供を目指す」と話している。センターの直通電話は03・5802・8196(午前9時〜午後3時)。



 おっ、やりますねー順天堂。躍進また躍進って感じです。有料外来もおそらく人気が出ると思います。普通の外来にいくのではなく、総合的な相談に乗れる窓口ってなかなかないものですからね。

関連
医学処:難治性の膵臓癌やスキルス胃がんに有効な治療法を発見。
医学処:重粒子線によるガン治療施設が群馬大に
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2007年08月03日

ビタミンB6の摂取が多い男性と、コーヒーを飲む女性は、大腸がんが少ない

男はビタミンB6、女はコーヒーが効果…大腸がん予防

 ビタミンB6の摂取が多い男性と、コーヒーを多めに飲む女性には大腸がんが少ないことが、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の大規模な調査でわかった。

 大腸がんは飲酒との関係が深く、研究班は、男女の飲酒量の違いが、食生活による差となって表れたとみている

 この研究は、1990年と93年に、40〜60歳代の男女約10万人を対象に食生活などの調査を実施。その後、2002年まで追跡調査を行い、当時の食生活と大腸がんになる危険度を調べた。

 その結果、男性をビタミンB6の摂取量で四つのグループに分けた調査では、摂取量が最も少ないグループに比べ、他の3グループは30〜40%、大腸がんになる危険性が低くなることがわかった。女性では差がなかった。ビタミンB6は、米や魚、ナッツ類に多く含まれており、アルコールによる発がん作用を妨げる働きがある。

 一方、コーヒーを1日に3杯以上飲む女性は、ほとんど飲まない女性に比べ、大腸の大半を占める結腸にできる進行がんの危険性が56%低くなることがわかった。男性では差がなかった。コーヒーは、腸内の胆汁酸の濃度を抑えることなどが、がんの予防につながると考えられる。

 研究班は「ビタミンB6は飲酒習慣の多い男性に大腸がんの予防効果が表れるが、コーヒーの予防効果は飲酒や喫煙の習慣が打ち消すため、それらが少ない女性にだけ効果が表れたようだ」と分析している。



 機序は異なりますが、男性のほうは飲酒、女性は腸内環境の整備によるものみたいですね。

関連
医学処:「便秘がちな人は大腸がんになりやすい」が嘘だと証明される。
医学処:飲酒と因果関係のある癌は、食道がん、乳がん、大腸がん。
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2007年07月28日

医師以外の11職種についても「がん専門家」の養成を行う。

がん専門家 11職種で養成

 質の高いがん治療を実現するため、静岡県立静岡がんセンター(山口建総長)は2008年度から、作業療法士や心理療法士など医師以外の11職種について、がん専門家の養成を始める。がん治療に詳しい薬剤師の養成は国立がんセンターが06年度から始めたが、11職種に及ぶ専門家の養成は全国で初めて。

 高度多様化するがん治療では、患者のリハビリを指導したり、精神面の支援をしたりする専門家が加わったチーム医療が不可欠とされており、静岡がんセンターの取り組みは注目を集めそうだ。

 同センターが始めるのは「がん専門多職種レジデント(研修)制度」。作業療法士や心理療法士のほかに、薬剤師や診療放射線技師、理学療法士、言語聴覚士など11職種について、8月中旬から公募し、約20人を採用する。採用後は原則2年間、同センターでがんのチーム医療の技術や知識を磨くとともに、それぞれの専門性を深める。

 特徴的なのは、がん患者や家族の精神的な支援を行う専門家の養成に力を入れている点で、カウンセリングなどで患者の悩みをやわらげる心理療法士や退院後の生活の相談にのる医療社会福祉士などのがん専門家を育てる。さらに、国内にまだ20人弱しかいない「チャイルド・ライフ・スペシャリスト」も養成したい考えだ。



 まさにがんのスペシャリストが集うことになりそうです。実際医者だけでできることって限られていますし、作業療法士などによるサポートは不可欠となるでしょう。

 チャイルド・ライフ・スペシャリスト:慣れない入院生活を送る子供に、絵本などを使って、病気や治療について分かりやすく説明したり、親の相談に乗ったりするなど、親子の心や子供の成長を支援する医療専門職。1950年代から、米国で普及が始まり、小児医療に不可欠な存在とされている。米国やカナダでは公的資格として認められているが、日本ではまだ認められていない。

医学処:がんカテゴリ
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2007年07月27日

神戸市立医療センター中央市民病院が同意書を得ずに臨床試験を実施か

患者同意書:48人から得ずに抗がん剤の臨床試験 神戸

 神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)の外科医長ら医師2人が、乳がん患者48人に対し、同意書を得ずに、通常とは異なる方法で抗がん剤を使う臨床試験を行っていたことが分かった。重い副作用などの事故はないというが、厚生労働省の倫理規定に反しており、市は医師を処分する方針。

 市によると、外科医長と元医長(既に退職)の2人は04年2月、乳がん患者の手術前に4種類の抗がん剤を投与する「術前化学療法」で、標準的方法とは順番を変えて投与し効果を見る臨床試験を開始。05年10月までの間に医長は30人、元医長は19人に実施した。

 厚労省の指針で、臨床試験に際しては患者に危険性などを説明し、文書で同意を得る必要がある。2人は病院の管理部長会に提出した実施計画書でも、患者から文書で同意を得ると説明していたが、元医長が患者1人から同意書を得ていただけだった。

 今年6月に市が関係書類の情報公開請求を受け、同意書がないことが発覚。内部調査に対し、医長は「患者に口頭で説明したが、文書での説明は時間がかかるので省略した。同意書を取るべきだった」と不備を認めているという。同病院は今後、他の医師の臨床試験でも同様の事例がないか調べる。

 菊池晴彦院長は「指導監督の不行き届きで手続きが不適切であったことについて心からおわびします。再発防止を徹底して信頼回復に努力したい」とのコメントを出した。



 文書にしないと、後々困ることは分かったいたでしょうに。口頭で説明したのかどうかも疑われてしまいます。

関連:医学処 日本人は新薬の国際共同臨床試験の対象とされていない
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2007年06月25日

がん健診で見落とされ進行胃癌で死亡した男性の遺族が訴え

健診でがん見落とし死亡 遺族が京都市を提訴

 京都市が実施したがん検診で「異常なし」とされ、約半年後に進行胃がんが判明し死亡した男性=当時(67)=の遺族が19日、「がん見落としは市の過失」として、約3800万円の損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こした。

 訴状によると、男性は平成17年5月、市の胃がん集団検診を受診。「異常なし」と通知を受けたが、同年12月に体調不良のため市内の病院で受診したところ、「進行胃がんで手遅れの状況」と宣告され、18年8月に死亡した。

 遺族は「検診のエックス線写真で胃がんを発見できたのに、誤った判定の結果、摘出手術などの治療を受けられず死亡した」と主張している。

 市保健福祉局は「検診は国のがん指針に基づき実施しており、検査方法に問題はなかったと考えている」としている。



 まぁ画像として残るわけですから、もしそこに「写っていた」のだったら言い逃れはできませんよね。しかし曖昧な影だったら、どうしようもないと思うのですが。医者によっては見逃すレベルの影だったら、市が悪いんでしょうかねぇ。。。難しい。今現在の段階で裁判やれば負けるんでしょうけれど。
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2007年06月19日

毎日2杯のコーヒーを飲む人は、肝がんになりにくい。

毎日2杯のコーヒーが肝がん予防に効く可能性

 毎日2杯のコーヒーを摂取すると、肝がんの発症リスクが約4割減少することが明らかになった。この予防効果は、肝臓関連の既往症がある場合でも同等であった。今回の成果は、スウェーデンKarolinska研究所の研究グループが複数の研究成果を解析した研究(メタ解析)の結果。成果はGastroenterology誌2007年5月号に掲載された。

 これまでの研究により、コーヒーの摂取により、慢性肝炎や肝硬変に関連する酵素の濃度が下がることが明らかになっていた。そのため今回、研究グループは、これまでに発表された11の研究結果を解析し、コーヒー摂取と肝がんの発症リスクを解析した。



 癌発症リスクまで減らすとは。肝臓系の疾患には効くようですね。飲みすぎもいけませんが、美味しいコーヒーをまったりと飲むことで予防できるものも結構あるかもしれません。私もコーヒーは大好きなので、胃が荒れないよう食後に、適度に楽しむようにしています。

関連
医学処:コーヒーを飲むとアルコール性肝硬変になりにくい
医学処:メタボリックシンドローム対策のコーヒーを発売。
医学処:コーヒーを好む人が増えたので、コーヒーの値段を上げます。
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2007年06月07日

オランダの、腎移植相手を見つける番組で、ヤラセ発覚。

「番組で腎移植相手」やらせ

 脳腫瘍で死期が迫った女性から腎臓の提供を受ける患者(レシピエント)を女性の意思と視聴者の投票で決めるとの触れ込みで1日、オランダの公共テレビ局(BNN)が放映した番組は、巧妙にシナリオが練られた作り話だった。制作者側は、ドナー不足についての問題提起だったと釈明したが、「報道倫理に反する」との批判が出ている。

 問題の番組は、脳腫瘍で回復の見込みがない37歳の女性が、腎移植を希望する3人の患者からこれまでの人生などについて聞き、視聴者の人気投票結果を踏まえたうえで、1人をレシピエントに選ぶというものだった

 ところが、番組終了直前に、番組のホストが「ドナーは、健康な女優が演じていた」と暴露。番組後の記者会見でも制作者側が「茶番」をわび、「3人の患者は本物。彼らに1万2000人もの提供の申し出があったことは成功」と、ドナー不足の問題を提起した成果を強調した。

 これに対し、オランダ保健省報道官が「ドナーを募集する適切な手段とは思えない」と批判するなど、臓器移植問題を娯楽番組に仕立てたことへの疑問の声が上がっている。



 オランダ凄いなぁ。日本じゃとてもできませんね。しかし1万2000人もの申し出があるというのは本当なんでしょうかね。ありえない数字だと思うんですが。それなら番組終了後、1万2000人が提供しろよっていう話ですね。

関連
医学処:ネフローゼの病気腎を移植すると、半数が数値改善した。
医学処:塩崎官房長官がフィリピンでの腎臓売買に苦言を呈する
医学処:癌の疑いのある腎臓を移植した、勇気ある秋田大学医学部に拍手。
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2007年06月04日

肺癌治療薬イレッサでの副作用による死亡が706人に上る。

イレッサ:副作用死706人 厚労省公表

 厚生労働省は1日、肺がんの抗がん剤「ゲフィチニブ(商品名イレッサ)」について、02年7月の販売開始から今年3月末までに国内で1797人の副作用が製造販売元のアストラゼネカ社に報告され、706人が急性の肺障害で死亡したと公表した。小池晃参院議員(共産)の質問主意書への答弁書で明らかにした。

 この1年では、166人の新たな副作用報告があり、死亡は63人。死者数は減少傾向にあり、厚労省安全対策課は「重大な副作用を念頭に置いた慎重な投薬が現場で浸透してきた」とみている。



 日本は抗がん剤をうまく使える人が少ない、といいますね。まあ診療科のカテゴリー分けが癌に特化されたものではないため難しいというのはありますが。2006年は、副作用問題で荒れに荒れたイレッサですが、ようやく使い勝手が分かってきたという感じらしいです。副作用さえなければいい薬なんですが。

関連
医学処:肺がん治療薬「イレッサ」、副作用による死亡者が643人に
医学処:肺癌治療薬イレッサの副作用発症率は他の薬の3倍
医学処:肺癌治療薬イレッサは既存の薬より延命効果があるとはいえない
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2007年06月02日

中外製薬が、大腸癌治療薬「アバスチン」をとうとう発売。

中外製薬、がん治療薬アバスチンを6月11日発売

 中外製薬は大腸がん治療薬「アバスチン」を6月11日に国内で発売する。親会社のスイス・ロシュグループが欧米などで販売する大型薬で、中外はピーク時(2016年度)に300億円の売り上げを見込む。国内での治験患者数が少なかったため、発売から18カ月かけて有効性や安全性などを全症例で調べる。発売初年度の売上高は70億円の見通し。

 30日に開いた中央社会保険医療協議会(中医協)の総会で薬価が決まった。100ミリグラム5万291円、400ミリグラム19万1299円。この薬価は米国での価格より約40%、英国の価格より約7%それぞれ低い水準という。



 アバスチンは、商品名でして、おそらくベバシズマブの名前のほうが有名なんじゃないかと思います。

 ベバシズマブは、分子標的治療薬と呼ばれるニュージャンルの薬の1つです。分子標的治療薬で一番有名なのは、肺癌に用いられるイレッサだと思います。このベバシズマブ、転移性結腸癌や、直腸癌に効果を発揮し、VEGF(血管内皮細胞増殖因子)の働きを抑制することで、腫瘍の増殖や癌の転移を防いだりしてくれます。

 これまでは承認されていなかったこともあり、個人輸入で使っていたようですが、これからは日本でも普及していくことでしょう。

分子標的薬関連
医学処:肺癌治療薬イレッサの副作用発症率は他の薬の3倍
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2007年05月31日

中国企業のリップバームから発がん性色素「スーダン色素」を検出

中国企業のリップバームから発がん性色素を検出

 中央医薬品検査研究所は24日、国内で流通している口紅から発がん性のあるスーダン色素を検出したと明らかにした。それによると、同研究所がハノイ市と北中部クアンビン省の市場で販売されている口紅24サンプルを検査した結果、HengFang、Shilulan、Lipbalmの中国企業3社のリップバーム9サンプルからスーダン色素を検出したという。これらの製品には保健省の化粧品登録記号がなかった。

 これまで、口紅の発色をよくするためのリップバームにはスーダン色素が含まれている可能性が低いと見られていた。同研究所は消費者に供給元が明らかでない無登録の化粧品を購入しないよう呼びかけている。



 中国は何でもありって感じもします。いつもは輸入で見つかるものですが、今回は、中国側が指摘しているので一層危険、ということです。日本には入ってきていない、と思いたいですが、ご注意下さい。

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2007年05月30日

がん治療のエキスパート、がん認定医の資格を創設する。

がん治療認定医を創設

 がんについて幅広い知識を持つ医師を増やし、全国どこでも、一定レベル以上の治療が受けられる体制を作るため、日本癌学会など3学会と全国がんセンター協議会は、「がん治療認定医制度」を創設した。

 来年1月に初の認定試験を実施し、10年で数万人の認定医を医療の現場に送り出すという。

 がん治療に関しては、臓器や治療法によって専門が細分化され過ぎ、患者が最善の治療法を探しにくいのが現状。学会ごとに認定医・専門医制度を設けているが、「専門以外は門外漢」という医師が多い。外科が専門で、放射線治療や緩和医療について十分な知識がなかったり、血液内科の専門でなければ、白血病などの治療法に疎かったりと、主治医によって、患者の病状にあった治療や情報にたどり着けない恐れがあった。

 また、地域によっては、専門医がおらず、その分野の最新の治療情報が手に入りにくいという問題も指摘されている。

 4団体は昨年12月、学会の枠を超えて、「日本がん治療認定医機構」を設立。がんの初期診療から緩和医療まで幅広く対応でき、最新の治療法も紹介できる医師を養成することにした。

 認定医になるには、がんセンターなど機構認定の病院で2年間の研修を行ったうえで、学会や機構が開催する教育セミナーで基礎的な治療法から患者や家族とのコミュニケーション方法までを学ぶ。さらに、機構の実施する試験に合格しなければならない。機構は「必要な治療を求めて、病院を渡り歩く『がん難民』をなくし、どこでも安心して、がん治療を受けられるようにしたい」としている。



 現状としましては、日本ではがんのエキスパートはほとんどいません。例えば胃癌なら消化器内科医や消化器外科医が、肺癌なら呼吸器内科医や呼吸器外科医が担当しているのが現状です。つまり臓器別に診ているわけです。

 勿論彼らは、他の臓器の疾患もみるわけです。しかしがん認定医は癌のエキスパート。そのメリットはというと、まずは何といっても適切な治療が出来ること。こういうと今の内科医が出来ていないみたいですが、「癌の専門的な知識をもって幅広いケースに対応できる医師」というとなかなかいないのではないでしょうか。例えば今でも内科に所属していて、癌を専門で扱っている人となれば別ですが。

 特に抗がん剤などの化学療法、放射線療法において非常に重宝するでしょうね。個々にすばやく対応できると思います。

 最後に、癌の治療というのは「治す」ことだけではありません。癌と付き合っていく、すなわちホスピスなどの緩和ケアを利用することも手段の1つなのです。日本はここらへんがあまり浸透していないなぁと感じますが、それもがん認定医が誕生すれば解消されるでしょう。死を受容することで最後まで自分らしく「生きる」ことも、選択の1つなのです。

関連
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2007年05月27日

癌の疑いのある腎臓を移植した、勇気ある秋田大学医学部に拍手。

がん疑いの腎臓移植 患者は承諾、術後「良性」 秋田大

 秋田大学医学部付属病院(秋田市)で昨年9月、がんの疑いがある腫瘍の見つかった母親(64)の腎臓を摘出し、腫瘍を切除した上で長男(39)に移植する生体腎移植を行っていたことが分かった。移植後の組織検査の結果、腫瘍は良性と判明したが、病院側は事前に、がんだった場合は転移の可能性がゼロではないことを文書で患者に説明し、同意を得て実施していた。病院は「がんであっても、形状などから転移のリスクは低いと判断した」としている。

 昨年11月に表面化した宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)などの病腎移植例以外で、がんの疑いのある腎移植が表面化したのは国内では初めて。厚生労働省は、がんの病腎移植を一般医療で行うことを禁じる指針作りを進めている。

 大学によると、長男は平成17年、慢性腎炎が悪化して腎不全となり、18年4月には週3回の血液透析が必要となった既婚で子供が3人いるが、働けない状態となり、移植による腎機能回復を強く望んだという。

 母親が提供に同意したが、CT検査の結果、左腎臓にがんの疑いがある直径約1センチの腫瘍があることが同年6月に判明。腫瘍のない右の腎臓を移植すれば、母親が腎不全に陥る恐れがあるため、病院側は左腎移植の可能性を模索した。米国の文献などを参考に、腫瘍の大きさや形状から、悪性度の低い「明細胞腺がん」か「乳頭状腺がん」であれば、部分切除で転移の可能性が低いと判断した。泌尿器科の羽渕友則教授が最終判断し、第三者による倫理審査などは行わなかったという。

 病院側は手術に先立ち、通常の生体腎移植の患者に対する説明・同意手続きのほかに、がん転移のリスクに関する追加説明文書を作成し、同意署名を得た。

 手術は昨年9月26日に実施。まず母親の左腎を摘出して腫瘍をくり抜き、顕微鏡による迅速病理診断を実施。その結果、悪性度の高い「紡錘細胞がん」ではないことが分かり、改めて長男に口頭で説明。同意を得た上で移植した。

 移植後の病理診断で、腫瘍はがんではなかったことが確定した。長男の腎機能は回復し、母親の経過も良好という。

 羽渕教授は、「腎がんにもいくつかの種類がある。指針には従うが、がんの病腎移植が一律に禁止されれば、こうしたケースの患者を救うことは非常に難しくなる」と話している。



 問題視することは何もありませんね。むしろ泌尿器科の羽渕友則教授の適切な判断に最大限の賛辞を送りたいと思います。

 学会という大きな組織としては、移植した腎臓に異常があって命を落とすとバッシングが来るために、病気腎の移植を拒否する姿勢ですが、それはマクロ的にみた医療での正論であって、実際の臨床現場とは食い違います。

 既婚で子供が3人、そして週3の透析を受ける為、満足に働けない状態となり、移植による腎機能回復を強く望んでいる患者がいて、絶対数の不足している「脳死による腎移植」ができるわけもなく、頼みの綱の生体腎移植も病気腎であった。医者が患者のことを親身に考え、患者と充分な話し合いもできたわけです。患者からすればまさに救いの手でしょう。学会や世論に抵抗してまで踏み切った羽渕友則教授は良医であるといえましょう。

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2007年05月17日

乳がんの約1%は男性にできますし、女性よりも生存率が悪いです

男性の乳がん、初期の生存率は女性を大きく下回ると

 初期の乳がんが判明した男性の生存率が、女性の生存率を大きく下回ることが、米オハイオ州シンシナティ大学の調査によって明らかになった。男性の乳がんには、女性における治療法をそのまま応用できない可能性があるとして、より詳細な研究が必要だとしている。

 乳がんは女性に多く見られるが、乳がんの約1%は、男性で発症している。女性の乳がんでは、治療法も発達し、生存率も上昇しているが、男性の場合は過去30年間にわたって、生存率などに改善が見られないという。

 がん専門の学術誌に調査報告を発表したシンシナティ大学のナーレー博士らによると、乳がんの患者、男性612人と女性2413人について、がんの段階と生存率に注目したところ、末期患者の生存率には男女差があまり見られなかったが、初期段階の患者については、男性の生存率が大きく女性を下回った。

 男性の場合、乳がんがリンパ節に転移することはないが、生存率は6年と、女性の15年を下回った。

 また、治療法によっても生存率が変化。化学療法と放射線治療を受けた男性患者の生存率は、同じ治療を受けた女性患者よりを下回ったが、ホルモン療法を受けた男性患者では、女性患者とほぼ同じだったという。



 あまり知られていませんが、男性にも乳がんはできます。初期の段階の癌の場合、女性は切り取ってしまえば治るということもありますが、男性の場合はそこまで切り取るアレがないということで生存率が悪いのでしょうか。

関連:
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医学処 X線と超音波を組み合わせた検診で乳がん死亡率は低減するか
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2007年04月19日

富士フィルムが、塗る抗がん剤の開発に着手する

富士フイルム、「塗る抗がん剤」の開発に着手

 富士フイルムは12日、フィルム製造で培ったナノテクノロジー(超微細技術)を活用して、効き目の長い「塗る抗がん剤」の開発に着手すると発表した。米バイオベンチャーのキャンジェン・バイオテクノロジーズ(メリーランド州)と共同で臨床開発を進める。5年以内の実用化を目指す。富士フイルムの医薬品第1号となる見通し。

 塗り薬の基剤にはフィルムの主材料であるゼラチンを使う。遺伝子を組み換えた酵母を使って体になじみやすいゼラチンを作ることに成功、これをがん治療に活用する。牛由来の一般的なゼラチンと異なり、牛海綿状脳症(BSE)など感染症の恐れがない。



 ほー。医薬品業界にも来たんですね、富士フィルム。抗がん剤というか、モルヒネなどを貼って使用することはありますが。結構皮膚から浸透させるだけでも効果があるという話もありますし、期待できそうです。
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2007年04月17日

X線と超音波を組み合わせた検診で乳がん死亡率は低減するか

「エックス線+超音波」有効か…乳がん検診、12万人調査

 厚生労働省は、早期発見による乳がん死亡率の低減を目指し、エックス線と超音波を組み合わせた検診システムの有効性を検証することを決めた。

 40歳代女性12万人を対象に、エックス線単独の検診と併用検診を比較、受診者を追跡調査して総合評価を行う。検証期間は今年度から4年間。効果が実証されれば、現場への導入推進を検討する。

 厚労省によると、国内では年約3万7000人(2000年)の女性が乳がんを発症、乳がんで亡くなる人は年1万人を超える。

 乳房エックス線撮影(マンモグラフィー)は、視触診だけの検診よりも、早期の小さながんを見つけることができるとされ、厚労省の検討会は2004年に、エックス線の利用を勧める指針を示した。

 しかし、エックス線は、乳房に乳汁を作る組織の詰まっている40歳代女性の場合だと、がんを見落とすケースが少なくなく、エックス線検診が死亡率の減少につながるかどうか、疑問視する声もある。

 一方、超音波検査は、40歳代の女性でもがんを発見する能力が高いとされ、都市部の検診機関などで導入する動きが目立っているが、有効性を裏付けるデータが十分でない。

 厚労省の計画では、対象者を6万人ずつ、エックス線検診のみと、エックス線と超音波検査を両方受診する2組に分ける。乳がんの罹患率、死亡率、その他の病気による死亡率なども調査し、有効性を評価する。厚労省は、併用検診により、受診者の乳がん死亡率が3割減少する可能性もあるとみている。

 検診法の違いによる比較だけでなく、乳がんの家族歴、本人の既往歴などの要因別にも、乳がん発見率やがんの進行度などを比較し、最適な検査方法を突き止める。研究リーダーは、東北大大学院の大内憲明教授が務める。



 んー、どうなることか。乳がんの死亡率を減らしたいのであれば、そりゃ併用したほうがいいかなって気もしますけど、国民全員が乳がんの検査を受けることが条件ですよねぇ。やはりある程度の年齢になったら、検査が必要と考えたほうがいいでしょう。個人的には30超えたら人間ドッグですよ。20代でも癌になることはあるんですから。

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2007年04月11日

免疫療法のために、がん組織を無料で保管するサービスを開始

メディネット、無料の「がん組織バンク」開始

 東証マザーズ上場のバイオベンチャー、メディネットは6日、再発などの際の治療に備えて患者のがん組織を無料で冷凍保管するサービスを始める。そのがん組織を使い、がんを攻撃する免疫細胞を増やす「免疫細胞療法」向け。新サービスで免疫細胞療法の需要拡大につなげる。

 メディネットが始めるのは「自己がん組織バンク」の無料保管サービス。手術担当医の協力を得たうえで、患者から切除したがん組織を専用保存容器を使ってメディネットに送ってもらう。同社はマイナス150度のフリーザーで保管。期間は5年間で、一回更新可能。最長10年預かる。



 免疫療法はこちらですね。
自分の免疫能力を体外で育成、再注入して癌を治す

 要するに癌に強いT細胞を増殖させて再注入することで、癌そのものを自分の免疫で攻撃してやっつけようという試みです。再発というのは一応同じ癌細胞なので、有効であろうと考えられています。臨床応用されてるんですかね?
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2007年04月08日

飲酒と因果関係のある癌は、食道がん、乳がん、大腸がん。

飲酒ですぐ赤くなる人、食道がんにご用心 発症率最大12倍…WHO見解

 世界保健機関(WHO)は、アルコールとがんの因果関係についての見解を約20年ぶりに見直し、英医学誌「ランセット・オンコロジー」4月号に発表した。

 最近の研究成果を反映させたもので、飲酒で顔が赤くなりやすい人の食道がんの発症率は、赤くならない人に比べて最大12倍との評価を取り入れている。

 WHO傘下の国際がん研究機関(IARC)が再評価した。エタノール(アルコール)は、がんを引き起こす元凶と指摘。アルコールの分解過程で重要な役割を果たすアルデヒド分解酵素(ALDH2)の一部が欠損し、働きの悪い人は、飲酒量に比例して食道がんになる危険が高まり、酵素が正常な人の最大12倍になるとした。

 20年前にWHOが飲酒との関係を認定したのは食道がんと肝臓がんなど限られたがんだけだったが、今回は乳がん、大腸がんとの間にも「因果関係があるのは確実」とした。アルコールを毎日50グラム(ビール大瓶2本程度)摂取した人の乳がん発症率は、飲まない人の1・5倍。大腸がんの発症率も飲酒しない人の1・4倍になるという。

 WHOの会議に出席した横山顕・国立病院機構久里浜アルコール症センター臨床研究部長は「アルデヒド分解酵素の部分的欠損者は、日本人の35%、アルコール依存症患者の13%に達する。飲酒教育を早期から行うなど、新たながん予防策を講じることが重要だ」と話している。



 日本人は先天的に酒に強くないわけですから、社会がこう、変わっていかないと。そりゃ「昔」は、医学が進歩していなかったわけですから、酒と癌との関係もそんなに明らかではなかったでしょう。せいぜい肝硬変ぐらいですか。ですがこうやってWHOが認定しているわけです。無理して飲ませる必要性なぞどこにもありません。「気持ちいい、楽しい」と「自分で」思える程度で、やめておきましょう。

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2007年04月01日

高血圧治療薬「ACE阻害薬」が肺癌を縮小させる効果を持っていた

降圧薬のACE阻害薬に肺癌縮小効果

 高血圧の治療に広く使用されているアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬に、肺癌を縮小させる効果のあることがマウスの研究で示された。ヒトでの研究も近く予定されており、有害性の少ない治療効果が得らることになれば、生存率の低い肺癌治療に新しい希望をもたらすことになる。

 ACE阻害薬は、昇圧の原因ともなるアンジオテンシンUの生成を阻害することで降圧効果を発揮するが、同時に血管拡張作用を有するアンジオテンシン-(1-7)と呼ばれる内因性ペプチド(ホルモン)を増加させる働きをもつ。

 医学誌「Cancer Research」3月15日号に報告された研究によれば、米ウェイクフォレストWake Forest大学医学部の研究チームは、ACE阻害薬を使用する高血圧患者に肺癌の発症率が低いことに着目。さらに詳しく研究した結果、アンジオテンシン-(1-7)に細胞の成長を促す酵素であるシクロオキシゲナーゼ(cox-2)を減少させる作用があることを突き止めた。

 同大学Patricia E. Gallagher氏らは、58歳の患者から採取した癌細胞を2〜4週齢のマウスに移植し、32日間腫瘍を成長させた。マウスの半数にアンジオテンシン-(1-7)を28日間、ACE阻害薬治療を受けるヒトと同程度の血中濃度になるように注射し、残りのマウスには生理食塩水を投与した。終了後の解剖の結果、アンジオテンシン-(1-7)投与群ではcox-2濃度が有意に減少し、腫瘍が30%縮小していたのに対して、生理食塩水投与群の腫瘍は処置前の2.5倍に成長していたという。アンジオテンシン-(1-7)を投与したマウスに毒性の副作用はみられず、体重、心拍数、血圧にも変化はみられなかった。

 用量や治療期間についてはさらに研究を重ねる必要があるが、近く開始されるヒトでの研究で良好な結果が得られれば、このような薬剤が肺癌治療に重要な役割を果たすようになるだろうとGallagher氏は述べている。他の治療との併用によって、副作用のある化学療法を減らせる可能性も期待でき、たとえ小さな効果でも、患者にとっては大きな助けになると考えられる。さらに別の専門家は、生体由来の物質を活用して新しい治療薬を創り出す可能性を示すものであると述べている。

 米国癌協会(ACS)によると、肺癌は男女ともに癌による死亡原因の第1位で、大腸(結腸)癌、乳癌、前立腺癌を合わせたよりも多くの米国人が肺癌により死亡している。10人に6人が診断から1年以内に死亡し、5年生存率はわずか14%。米国での死亡者数は年間17万人と推定されている。



 数がどうのというより、肺癌は治りにくい癌なんですよねぇ。そのため死亡者数も増えているわけです。stageによって化学療法なども行われますが、どうも芳しくない、と。更に期待のイレッサも副作用が強すぎてちょっと使えなさそうだぞ、と。そんな中登場したのが、高血圧で用いられているACE阻害薬なんですね。よくまぁ、ACE阻害薬と肺癌の因果関係に気づいたよなぁ、と感服しっぱなしですが、臨床的に効果が出ればかなり期待できそうです。

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