2008年03月24日

イチローの集中力は前頭葉前部髄膜が優れているため。

天才打者・イチローの秘密は、優れた前頭葉髄膜。

 天才打者・イチローの秘密は、“優れた前頭葉髄膜”?シアトルの地元紙「シアトル・タイムズ」紙の電子版は19日付で、「イチローの秘密を指摘する試みは長年に渡って数え切れないほど行われてきたが、茂木健一郎医師は、それらの説明全てを打ち負かすかもしれない」と報じられた記事の中で、茂木医師は、イチローが「素晴らしい前頭葉前部髄膜」を持っているからだと自信を持って語っているもの。

 日本では著名な脳外科である同医師は、NHKテレビのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」のホスト役も務めており、2年続いている同番組の中で、1月、第72話として初めてスポーツ選手が取り上げられ、それが、究極の仕事師、イチローだったと伝えている。

 昨年のシーズン中に3度に渡って計70日間、4人のチームがイチローの動きについて研究。日本の視聴者は明らかに興味を示したようで、NHKは、視聴率競争が激化する年末年始のシーズンでも、際立って高い10.4の視聴率を出したと同記事。番組の中では、グラウンドでの動きには全く触れられず、ランチや夕食など球場外でどのように過ごしているかで、イチローは7年間に渡って、シアトルに居る時は毎日、弓子夫人お手製のカレーを食べ、遠征中はピザを昼食に取ると紹介している。

 「脳科学の観点からみて、面白い。色々な食物をとる選手は多いし、それも1つの方法だが、イチローのケースは、1つの食べ物に固執している。我々はそれが彼の野球のプレースタイルとも関係していると思っている。同じルーティーンを毎日繰り返すことで、脳の手入れを行い、野球に集中できる。これはイチローのやり方で他の選手はしていない」と同医師は説明。イチローは毎日同じことを繰り返すことで、予想外のことが起こることを極力避けているなど、脳外科の観点から、イチローの能力が分析されている。



 へぇー…栄養的に高カロリーなもの食べてますね。まぁスポーツ選手ですから高カロリーなものを食べなければいけないんでしょうけれど。

 しかしカレーを。しかも毎日。いや私も、よく人におかしいと言われますけど、毎日でも食べられるものってあるんですよ。どんなに好物でも頑張って1ヶ月が限度、と言われますが、私もカレーだったら毎日でもOKですね。作るのが面倒なので毎日は無理ですが。

 ピザは無理ですねぇ。やはり米と、米に合う濃いおかずでないと。チンジャオロースーだったら毎日でもいけると思います。あとはオムライスとか。毎日でも。本当に。ああ、でもイチロー並の集中力を得ようとして、毎日カレーとかピザとかは、成長期の子供はやめたほうがいいです、ええ。野菜を食べましょう。

 それが脳とどう関連してくるのかが正直よくわかりませんし、前頭葉前部髄膜とやら…あまり知りませんねぇ。髄膜が脳とどう関連してくるのか。もっと医学的な細かい機序を知りたいですね。

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2008年03月16日

ハンチントン病の進行に関与する因子を発見する。

理化学研究所、ハンチントン病の進行に関与する転写因子「NF−Y」を発見

 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、神経変性疾患の1つで、認知症や不随意運動、行動異常などを引き起こす、治療が難しい神経病である「ハンチントン病」の進行に関与する転写因子「NF−Y」を発見しました。

 これは、理研脳科学総合研究センター(甘利俊一センター長)構造神経病理研究チームの貫名信行チームリーダー、山中智行研究員らによる成果です。

 ハンチントン病は遺伝性の病気で、症状としては不随意運動や認知症を引き起こし、歩行障害などの小脳症状も認められます。ハンチントン病や遺伝性脊髄小脳変性症などの病気は、原因遺伝子の3つの塩基配列(C:シトシン、A:アデニン、G:グアニン)の繰り返しが、通常では20回程度であるのに対し、40回以上にも伸長します。

 このため、異常に伸びたグルタミン鎖を含む原因遺伝子産物が生じて、神経細胞に蓄積し、神経細胞死や機能異常を引き起こします。異常に伸びたグルタミン鎖が病気の発症に強く関わることから、これらの病気は「ポリグルタミン病」と呼ばれています。ハンチントン病を代表とするポリグルタミン病は、遺伝子発現の異常を引き起こすことが特に知られており、このことが病気の進行に強く関連していると考えられています。

 研究グループは、異常伸長を起こしたポリグルタミンが蓄積した凝集体に結合するタンパク質を検討し、この結合タンパク質と遺伝子の発現異常の関連を研究してきました。その結果、遺伝子発現を調節する転写因子の1つである「NF−Y」が凝集体と強く結合しており、このため、正常に働くNF−Yが減少していることがわかりました

 異常な遺伝子由来のタンパク質は、折りたたみがうまくできにくく、タンパク質の折りたたみを調整するHSP70の減少は、この現象をさらに促進することになります。ハンチントン病は、これまでもいくつかの転写因子が重要だと言われてきましたが、このように、ポリグルタミンの蓄積凝集体に結合したタンパク質から直接発見した転写因子が、病態の進行に強く関わっていることを明らかにしたのは、世界で初めてです。

 本研究成果は、転写因子NF−Yを制御することで、ハンチントン病の病気の進行を遅らせる新しい治療法の可能性を示し、同様にポリグルタミンの伸長を起こす他の神経疾患の発症予防法の開発にも、役立つものと期待されます。

◇ポイント◇
・発見したNF−Yがハンチントン病のタンパク質凝集体に結合
・ハンチントン病では正常なNF−Yが減少し、シャペロンの発現も低下
・NF−Yがハンチントン病の遺伝子発現異常に関与

<補足説明>

※1 ハンチントン病
 ハンチントン病は、主に中年以降に発症する常染色体優性遺伝の遺伝性慢性進行性の疾患である。その臨床症状は、主に不随意運動であり、知能障害、精神症状を伴う。1983年にハンチントン病遺伝子が第4染色体短腕(4p16.3)に存在することが示され、1993年にその原因遺伝子(ハンチンチン遺伝子)が同定された。この原因遺伝子のエクソン1に存在する塩基のC・A・Gリピートの伸長が、発病の直接の原因とされる。

※2 NF−Y
 NF−YはA、B、Cという3つのサブユニットから構成され、この3量体でCCAATボックスに結合する。NF−Yノックアウトマウスは致死であり、発生過程に重要な機能が想定されるが、中枢神経での機能はよくわかっていない。

※3 ポリグルタミン病
 C・A・Gリピートが翻訳領域に存在すると、C・A・Gがグルタミンに翻訳されるため、グルタミン鎖(ポリグルタミン)が遺伝子産物に含まれる。ポリグルタミン病は、この遺伝子産物の伸長したポリグルタミンの毒性によって発症すると考えられる。ハンチントン病、球脊髄性筋萎縮症、遺伝性の脊髄小脳失調症(SCA1、2、3、6、7、17)、DRPLA(歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症)が、現在知られているポリグルタミン病である。

※4 シャペロン
 タンパク質は、正常に働くためには正しく折り畳まれる必要がある。この働きを助ける一群のタンパク質は「シャペロン」と呼ばれ、熱ショックなどで誘導される。HSP70はその1つで、ポリグルタミン凝集抑制効果が認められる。



 難病、ハンチントン舞踏病の原因が明らかになろうとしているのかもしれません。

 ハンチントン病は、記事中にもありますように、3つの塩基の繰り返し配列が通常よりも長くなっています。こうした3つの繰り返しがある病気を「トリプレットリピート病」と呼びます。(ハンチントン病のほかに、脊髄小脳変性症、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症、球脊髄性筋萎縮症、Friedreich失調症など、色々なトリプレットリピート病があります)

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2008年03月09日

調節性T細胞を増やして、自己免疫性脳脊髄炎を治す。

リウマチ・膠原病・アトピー 免疫高める新治療法

 名古屋大学環境医学研究所の錫村明生教授と竹内英之助教を中心とするグループが3日、細胞の増殖に深くかかわる「成長因子」を抑制する核酸医薬を使ったマウス実験で、自己免疫性脳脊髄炎の治療に効果があったと発表した。関節リウマチや膠原病、アトピーなどの自己免疫疾患の新しい治療法として、大いに期待できるという。

 錫村教授らは、人体の免疫機能を制御する働きを持つ「調節性T細胞」を増やすことによって、免疫機能を高める研究をしてきた。

 通常、がんなどが進行すると、健康体の人にはほとんど見られない「成長因子」と言われる特殊なたんぱく質が、多く現れることがわかっていた。だが、成長因子の働きについてはよく分かっていなかった。

 今回、錫村教授らは、実験で成長因子の働きを抑える核酸医薬を化学的に作り、既に自己免疫性脳脊髄炎にかかっているマウスに投与したところ、免疫機能を高める調節性T細胞が増加し、症状が改善された。実験によって、成長因子が調節性T細胞の働きを抑制していることが、初めて明らかになった。自己免疫疾患の治療では、抗体を使った治療が一般的となっている。核酸医薬投与による治療は、核酸の大量生産が簡単で、品質も安定しているなどの利点があるという。発表した研究成果は今週中、米国科学アカデミー紀要電子版に掲載される予定。



 直接抗体をどうこうするという治療法ではなく、間接的に、免疫機能に異常を来たしている原因を取り除いてやろうという治療法ですね。

 最近こういう治療法の確立が著しいと思います。それだけ身体というものは、お互いにフィードバックしあっているということですね。短絡的ではないからこそ、多様性が生まれ、「生きる」ことを調節しているわけです。

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2008年03月07日

マンモグラフィーで脳卒中のリスクを予見できる。

マンモグラムが脳卒中リスクを示唆

 マンモグラム(乳房X線写真)で、乳癌を早期に発見できるだけでなく、脳卒中リスクを予測できることが示され、ニューオーリンズで開催された米国脳卒中協会(AHA)国際脳卒中会議2008で報告された。

 研究を率いた米ミズーリ大学Ellis Fischel癌センター(コロンビア)のPaul S. Dale博士によると、同大学が実施したものを含め、過去のいくつかの研究から、乳房血管内の石灰化(癌性ではないもの)と糖尿病、心疾患、脳卒中リスクとの関係が認められたという。

 今回の研究では、乳癌検診を受けた40〜90歳の女性793人のマンモグラムを検討した結果、86人(約10%)に石灰化が認められた。しかし、脳卒中に罹患したことのある女性204人のマンモグラムを調べたところ、115人(56%)に石灰化がみられたという。脳卒中リスクも、マンモグラムで石灰化が見つかるリスクも年齢とともに増大することから、今回の研究では年齢について調整を行っている。

 米レノックス・ヒルLenox Hill病院(ニューヨーク)のSuzanne Steinbaum博士は「同様のことを示した研究はほかにもあるが、心臓専門医として、この情報はありがたい」と述べている。Dale氏らは、石灰化と心血管疾患および糖尿病との関連を調べる研究をさらに続けている。マンモグラムで石灰化が見つかったら医師に相談するようにと患者に勧めるにはまだ早い段階だと同氏はいうが、さらに研究が進めば、いずれはそうする必要が出てくるかもしれない。



 いずれ認められれば……マンモグラフィーは検診で用いられるでしょうから、石灰化が見つかると同時に他の疾患の可能性を考えて、二次的な検査を行うことも出来るかもしれません。

 結局、全身を診る事が大事なんだなぁと感じました。

  /l、
 (゚、 。 7   
  l、~ ヽ      
  じし' )ノ 

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2008年03月05日

ピック病で万引き行為をした人を理解しよう。

ピック病理解して/元茅ケ崎市課長を支える会発足

 万引行為を理由に懲戒免職処分となった後に、若年認知症の一つであるピック病の可能性が高いと診断された元茅ケ崎市課長の中村成信さん(58)=寒川町在住=を支える会の結成集会が二十日、横浜駅西口近くのかながわ県民センターで開かれた。自治労県本部の関係者のほか、中村さんの窮状を知って駆け付けた市民ら約七十人が参加。中村さんの処分撤回を実現し、若年認知症への社会的理解を広げるため、積極的に活動することを確認した。

 会の発足に当たり、代表役員に就任した市民運動家の山中悦子さんは「中村さんの尊厳を守り、多くの人に若年認知症の実態を伝えましょう」と訴えた。また、参加者全員で、「市側の拙速な懲戒免職処分の決定に強く抗議する」とのアピールを採択した。

 集会には中村さん自身も出席し、「事件で職も名誉も失った。私と家族の苦しみを二度とほかの人に味わってほしくない」と強調。会の発足については「これほど心強いことはない」と話した。

 懲戒免職処分が妥当だったかどうかを判断する市公平委員会の審理は四月から、証人への意見聴取が始まる見通し。



 病気がもとで、社会的に葬られてしまうのはさすがによくありませんね。

 といってもピック病自体があまり浸透していないので、まさか万引き行為が病気によって引き起こされるものだとは一般の人にはわかりにくいというのもあります。

 認知症によって起こる問題ってのは、結構あります。例えば自分でどこかに置いたことを忘れて、そのモノが誰かに奪われたと思い込む「物取られ妄想」もその1つでしょう。記憶の障害が、盗難という犯罪行為に置き換わった瞬間です。

 万引きは許されない行為ですが、それは意図的に物を盗んだときのみ、許されないのであって、病気でやってしまった人に懲戒免職は、いかがなものかなぁ。

関連:貴方の家族は、Pick病のせいで万引きしたのかもしれません。
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2008年03月04日

パーキンソン病治療薬の副作用で交通事故が多発。

前兆なく眠り、パーキンソン病薬に副作用…交通事故23件

 パーキンソン病の治療薬を服用した患者が、車の運転中に突然眠り込んだために起きた交通事故が、1996年からこれまでに23件あったことが、製造販売元2社のまとめでわかった。

 うち18件は、日本べーリンガーインゲルハイムが2004年1月に発売した「ビ・シフロール」(一般名プラミペキソール)で起きており、同社は、厚生労働省の指示で医療機関に文書を配り、注意を呼びかけている。

 患者が交通事故を起こした薬は、ビ・シフロールのほか、同社の「ドミン」(同タリペキソール)、グラクソ・スミスクラインの「レキップ」(同ロピニロール)で、両社は注意を強めるよう使用説明書も改定した。

 日本べーリンガーインゲルハイムによると、3年半にわたりビ・シフロールを服用していた40歳代の女性は、時速50キロ・メートルで走行中に眠り込んでガードレールに衝突し、車は大破してあごにけがをした。事故前から、前兆もなく突然眠ってしまうことがあり、事故後に薬を変えたところ症状は消えた。

 この薬の服用開始後、1か月未満で起きた事故は3件、1〜3か月では3件、6か月以上たってからも5件起きていた。承認申請のための臨床試験でも、1件報告されていたという。ドミンでは、1996年6月の発売後4件発生。レキップは、06年12月の発売以来、1件が確認されている。

 両社は「服用中には車の運転だけではなく、機械の操作や高い所での作業は控えてほしい」と話している。



 まるでナルコレプシーのような症状ですね。

 プラミペキソールは、ドパミン神経を作動させる作用のある薬です。これによってパーキンソン病の特徴である「ドパミン不足」を解消することで、パーキンソン病の症状を緩和しようというものですが、副作用として吐き気やイライラ、ほてりのような症状が出ることで知られています。

 今回の事故の原因となって「傾眠傾向」も、かなり有名な副作用です。しかし日常生活で必要だからこそ服用しているわけで、当然車にも乗らなければいけないこともあるでしょう。命優先で考えるなら、車には乗るべきではないと思いますが、難しいですね。

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2008年02月27日

寝すぎても、成績が下がることが判明する。

眠り浅い?寝過ぎると成績ダウン 京都・八幡市教委が睡眠調査

 睡眠が「8時間以上」の中学3年生と、「6時間未満」「9時間以上」の小学6年生は、眠りの浅さなどによりテスト正答率の低さが顕著であることが26日、昨年実施した全国学力テストと学習状況調査を独自に分析した京都府八幡市教育委員会のまとめで分かった。市教委では今後、医師とともに児童・生徒の適切な睡眠の在り方を探り、学力向上につなげる。

 分析は昨年、国語と算数・数学の全国学力テストを受けた八幡市内の小6生約600人と中3生約520人について実施。医師や現場の教諭らの声も聞いた。

 睡眠時間と正答率の相関関係が顕著だったのは中3。睡眠が「8時間未満」までは大きな差はなかったが、「8時間以上9時間未満」の生徒は「7時間以上8時間未満」の生徒に比べ2〜7ポイント点数が低く、「10時間以上」になると28〜35ポイントも落ち込んでいた。

 小6も「9時間以上」から正答率が低下し、「7時間以上8時間未満」に対し、「10時間以上」では1〜6ポイント悪かった。一方で、睡眠不足も影響するようで、「6時間未満」では「7時間以上8時間未満」の児童より7〜13ポイント低かった。

 同市教委は「睡眠不足だった子供がそれを解消しようと多く眠っても、眠りが浅くなり、リズムも乱れるというケースがみられる。その結果、脳の活性化が妨げられ、成績にも影響している」と分析している。



 眠りの質が大事ということですね。

 といっても、どうやったら眠りの質が向上するのか、なんて、体質や生まれつきのものなのではないかと思いますが。

 私も小、中学生の頃は、それはそれは寝ていました。あまりに寝るので、バラエティや歌番組を見ることも少なく、クラスの話題についていけないほど寝ていました。

 そして夢を見ない日はない、というほど眠りは浅いです。こればっかりはもう、どうやって改善したらいいのか分からぬほどです。

 まぁそれでも成績に影響はしなかったので良しとしますけども。いずれ睡眠の質を上げる方法なども解明されるのでしょうかね。いち早く実践してみますよ、その時は。

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2008年02月19日

柔道着が青色のほうが勝率が高いという説は都市伝説か

柔道着の色 青と白どちらが有利? 英研究チームが分析

 青と白ではどちらが有利か――柔道の国際大会で選手が着る柔道着について、青色の方が勝率が高いとの説を覆し、色の違いによる差はないとする分析結果を、英グラスゴー大の研究チームが英王立協会の紀要に発表した。

 格闘技の着衣や防具の色をめぐっては、複数の別の研究チームが、アテネ五輪(04年)などの結果から、色による勝率の差を指摘していた。

 例えば、柔道では白色より青色の方が勝率が高いとされ、青色と赤色に分かれて対戦するアマチュアレスリングやボクシングでは赤色が有利とする説があった。

 詳しい理由は不明だが、青や赤は相手に威嚇的な印象を与えるという見方や、白はよく目立つために動きが読まれやすいといった理由などが考えられていた、という。

 グラスゴー大のチームは、96〜05年に行われた柔道の世界選手権やオリンピックの試合のうち、シード選手が青色の柔道着を着るような慣例があり、勝率に偏りが生じかねない試合を除外。決勝戦のみ501試合を選んで分析した結果、青の勝率は50.7%で白とほぼ同じになることを示した。



 陸上でも、トラックの色によって速さが違うと言われていますね。青が速いんでしたっけ。

 陸上のような短時間の勝負や距離感などの左右する競技では、おそらく色という微細な情報でも影響してくるのではないでしょうか。

 柔道は…シード選手が青を着るのならば青が勝ちやすいイメージが脳にすりこまれてもおかしくないような気もします。

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2008年02月18日

脳脊髄液減少症の治療や研究促進を求める声について

脳脊髄液減少症治療、早急に保険適用を

 交通事故などの衝撃で脳脊髄液が漏出しさまざまな症状を引き起こす「脳脊髄液減少症」の治療への保険適用や研究促進を求める患者らの活動が活発になっている。高まる声を受けて厚生労働省は研究費補助事業として関係学会と研究班を発足、2007年9月には研究が開始された。しかし、この疾患が新しく提唱された病態のため、研究班の多数は疾患自体に否定的な考えを示す研究者。今のところ、実践的な研究に取りかかる動きは見られないという。患者団体は「公平な研究を行い、早急に保険適用を認めてほしい」と強く要望している。

 この疾患は、交通事故やスポーツ障害などによる頭部・全身への強い衝撃のため、脳内の脳脊髄液が持続的または断続的に漏出し、頭痛やめまいといったさまざまな症状を引き起こす。原因が特定されにくいため「怠け病」「精神的なもの」と診断されることが多い。また、治療を受けた約7割に症状の改善が見られるという「ブラッドパッチ(硬膜外自家血注入)」治療は医療保険適用の対象外。患者らは精神的にも経済的にも大きな負担を強いられている。

 だが、つい最近まで、脳脊髄液が漏出するということ自体、医学会や医療界では非常識とされてきた。転機となったのは00年。現在国際医療福祉大学熱海病院で脳神経外科教授を務める篠永正道氏が漏出の実態を突き止めたのだ。篠永氏はその後、推定で全国20万〜30万人の患者がいるとされる「むち打ち症」の多くも、これを原因として説明できることを確認。そして02年、疾患の普及を目指して、患者や医師らがともにつくるNPO法人「脳脊髄液減少症患者・家族支援協会」が設立された。

 設立から約6年、マスメディアの協力もあり、この疾患に関する活動は全国へと波及。さらなる研究促進やブラッドパッチ治療への保険適用を国に対して求める意見が47都道府県議会などで採択されるとともに、市民からも50万筆に迫る署名(08年2月現在)が集まっている。

 これに伴い、協会設立当初わずか3件だったこの疾患の受け入れ病院も、現在は協会70件(協会調べ)にまで拡充した。協会はこれにとどまらず、患者が自分で治療先を探せるよう、診療可能な病院の調査・公開を各都道府県に求める「イエローベルト運動」にも着手。これまでに8県が要望を受け入れ、ホームページ上で病院などを公開している。

 このような流れの中で、厚労省は07年4月、この疾患の研究に研究補助金を付けることを決定した。そして、日本脳神経外科学会など関係7学会が約20人から成る研究班を発足。同年9月には研究を開始した。3年間で、発症原因の調査や診断基準の策定のほか、治療指針の取りまとめも目指すとしている。

 しかし、研究班の活動はこれまで会合を開催するにとどまり、実践的な研究に取りかかる様子は見られない。これについて患者・家族支援協会で代表理事を務める中井宏氏は「脳脊髄液の漏出という概念が新しく、研究班のメンバーの多くが疾患自体の否定派若しくは無関心派であることが原因」と指摘する。中井氏によると、研究班のメンバーのうち、医療現場で実際に症例を扱うのは篠永氏を含む2人にとどまるのだという。

 中井氏は「全国各地から研究や治療の促進を求める声がこれだけ上がっているのに、早急な対応に取りかかろうとしないことは誠に遺憾」と意見。現状では、診療を行える数少ない医師に患者が殺到し、1年以上先まで予約でいっぱいなのだそうだ。「患者は日々精神的にも経済的にも大きな負担を強いられている。研究班は公平な態度で治療法を確立し、国は早急に治療の保険適用を認めるべきだ」。

 協会は脳脊髄液減少症患者支援の会と協力し粘り強く活動を続けていく。来月中には、全国各地から集められた署名を関係省の大臣宛てに新たに提出する構えだ。



 役人根性といいますか、研究班のダメっぷりが露呈している記事ですね。

 疾患に否定的、もしくは無関心であるというのは、要するに頭が硬い、ということでしょうか。医学者たるもの柔軟な思考ができなければアウトだと思うのですが。

 せめて研究ぐらいしてほしいですね。さっさと。国からお金貰ってるのだから動くぐらいしないとね。

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2008年02月16日

延命治療、家族の同意で中止に出来るか。

家族同意で延命中止も

 病気の悪化で死を免れなくなった患者に対する医療のあり方を検討していた、日本学術会議の「臨床医学委員会終末期医療分科会」(委員長=垣添忠生・国立がんセンター名誉総長)は15日、報告書を公表した。

 学術会議は1994年の「死と医療特別委員会報告」で「患者の意思が不明な時は、延命治療の中止は認めるべきではない」としていたが、今回、昨年5月に国が示した「終末期医療に関する指針」を追認するかたちで、家族による患者の意思の推定を認めた

 報告書では、患者の意思が確認できないまま、家族から延命治療の中止を求められた際の対応について、詳しく記述。▽家族全員の意思が一致しているか▽中止を求める理由は何か――などを、様々な職種で構成する医療チームが繰り返し確認、記録すべきだとした。



 意識があるにしろないにしろ、患者の意思の問題なので、家族は関係ないとするのが実際のところなんでしょうけれど、

 意識のない人の延命治療(つまり助からない)は、いわゆる「お葬式」のようなものだと思います。葬式は、その人本人の魂がどうのというより、残された遺族の心をあるべきところへ落ち着けるための意味合いが強いですよね。法事然り。

 延命治療を行うということは、本人に意識もなく、回復する見込みもないわけです。これで意識があるならまた別の話ですが、意識がないのですから、何のために死ぬのを伸ばしているのか、というと、家族が納得するまで、の意味合いが強いように思います。

 だからといって家族が決定していいものか、と言われると倫理的に微妙なんですかね。代理としての施行なので問題はないと思いますけれども。

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2008年01月27日

ボツリヌス療法の副作用の「誤嚥」に注意

ボツリヌス毒注射の副作用で16人が死亡

 美容整形にも使われるボツリヌス菌毒素の注射による副作用で、9年間に16人が死亡したと、米消費者団体「パブリック・シチズン」が24日、発表した。

 ボツリヌス毒は、神経を一時的にまひさせ、筋肉を弛緩させる。筋肉が異常に緊張する病気などの治療のほか、眉間のしわを取る美容整形にも使われる。

 同団体は、製薬会社から米食品医薬品局(FDA)への自発的な副作用報告を分析。まひの影響で飲食物が誤って気管へ入り、肺炎を起こすといった例が、1997年11月〜2006年12月に米国内で180件あり、16人が死亡していた。死者のうち4人は少年だった。副作用は病気治療で多いが、しわ取りでも少なくとも1人が死んでいた。



 ボツリヌス毒素は人類にとっては猛毒ですが、少量で使えば神経を麻痺させることで大きな恩恵を得られます。神経の終末に働いて筋弛緩を起こすことを利用して、眼瞼けいれんや痙性斜頚などの、勝手に筋肉が収縮してしまう病気に有用であると考えられ、神経内科領域で用いられます。美容形成ではボトックス療法として知られていると思われます。

 副作用としては、神経ブロックによる気息性嗄声と誤嚥(2週間以内に消失)がありますが、この「誤嚥」によって肺炎や窒息が起こってしまったというのが今回のニュース。日本では、ボツリヌス療法を行うにあたっては規定の実技講習セミナーを受けなければならず、その講習をクリアーした医師が用いれば問題はないと思うのですが・・・

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2008年01月17日

米国のサルの動きを日本のロボットにインターネットで伝達

サルが歩くとロボットも=脳の信号、日米間で伝達−共同研究チーム

 米国で二足歩行しているサルの脳の活動情報を、日本にある人間型ロボットに伝え、ほぼリアルタイムで動きを再現させることに世界で初めて成功したと、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)などの研究チームが15日、発表した。脳の活動によって機械を動かす手法は、ロボット制御のほか、バーチャルリアリティーなど幅広い分野への応用が期待される。

 ATRの川人光男脳情報研究所所長らは、ウォーキングマシンでサルを二足歩行させ、大脳皮質の中で下肢の運動をつかさどる部位にある、神経細胞の活動を電極を使って計測。足先、ひざ、腰の関節がどのように動いているかをとらえて、ロボットに伝達するシステムを構築した

 実験では米国で歩いているサルの脳の信号をインターネットを介して京都府精華町のATRにあるロボットに伝達。サルが足を動かしてから、ロボットに伝わるまでの時間はわずか0.05秒で、ほぼリアルタイムに動きを再現できた。



 サルの脳の電気信号を正確に計測するだけでも凄いのに、その電気信号をロボットに送ることでロボットも同様の動きが行える。更にその信号はインターネットで伝達され、わずか0.05秒のタイムラグしかない、と。

 「情報」をインターネットを介して伝えることで、こんなことまで出来るようになりました。21世紀の進歩って凄まじいと感じます。

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2008年01月15日

Duchenne型筋ジストロフィーの進行を止める薬の候補を開発

筋肉弱る難病、薬の候補開発・大阪バイオ研など

 大阪バイオサイエンス研究所、国立精神・神経センター、アロカなどは、筋肉が弱る難病「デュシェンヌ型筋ジストロフィー」の進行を止める薬の候補物質を開発した。動物実験では筋肉の壊死を抑えられた。飲むタイプのため、実用化できれば患者の体への負担も少ない。

 デュシェンヌ型筋ジストロフィーは全身の筋肉が少しずつ壊死によって失われ、次第に歩行や呼吸が困難になる遺伝性の難病。男性に患者が多く、約4000人に1人の割合で発症するが、現状では筋肉を鍛えるリハビリが治療の中心という

 大阪バイオサイエンス研などは、壊死した筋肉の周囲で炎症にかかわる酵素「HPGDS」がたまることに着目した。この酵素の働きを抑える物質を合成して、筋ジストロフィーを発症するイヌに飲ませた。



 デュシャンヌ型筋ジストロフィーについては以下のリンクをご覧下さい。

 Duchenne型筋ジストロフィーに対して着床前診断が行われる

 治療不可能の難病でしたが、とうとう治療法が生まれるかもしれません。治すことが出来るというより、進行を止めることが出来る薬のようですが…、いやいや、進行を止めるだけでも大きなメリットがあります。命が助かるんですからね…。

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2008年01月04日

八丁みそを食べると学習能力が向上する。

「八丁みそで頭よくなる」 名古屋市大院教授らマウス実験

 愛知県岡崎市に伝わり、独自の製法で知られる八丁みそに、脳の学習能力を向上させる効果があることを、名古屋市立大大学院の岡嶋研二教授、原田直明准教授らのグループが、マウスの実験で突き止めた。岡嶋教授は「この地方が戦国時代に三英傑を生み、岡崎出身の徳川家康は天下を治めたのも、八丁みそと関係があるのかもしれない。ぼけ防止の効果も期待できる」と話している。

 岡嶋教授らは、5匹ずつのマウスに八丁みそと普通の豆みそ、みそ以外のえさを4週間食べさせた。その後、それぞれのマウスを直径120センチの円形プールの中で泳がせ、直径10センチの丸い台を探して到達するまでの時間を計測。その結果、豆みそと普通のえさを食べたマウスに比べ、八丁みそを食べたマウスの到達スピードは3日目以降急激にアップし続け、目的の台を探し出す学習能力が向上していることが分かった。

 脳の学習能力をつかさどる海馬の神経細胞を活性化させるタンパク質「インスリン様成長因子−1」(IGF−1)の濃度をはかると、八丁みそを食べたマウスの方が、豆みそや普通のえさを食べたマウスに比べて1・8倍に増加していることが分かった。

 知覚神経が刺激を受けると、神経末端からアミノ酸の複合体「CGRP」が放出され、CGRPが若い細胞に働きかけIGF−1の生成を促進するというメカニズムが分かっている。

 豆みそと八丁みその製法は発酵まで同じだが、八丁みそはその後、約2年半、石積みしたたるの中で熟成させる。岡嶋教授は「熟成期間にIGF−1生成を促進させる何らかの成分ができているはずだ」とみて、成分の特定を急いでいる。



 味噌のうまみって凄いですよね。海外行って味噌と離れると、日本に帰ってきたときの味噌汁の味などもう絶品ですよ。

 で、そんな味噌の中でも八丁味噌が学習能力に効果あり、ということです。本当かどうか分かりませんが、何があってもふしぎではないほど可能性を秘めているのが食品関係ですからね。

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寝る前のメールチェックは不眠の原因になる

メールチェックは不眠のもと=エスプレッソ2杯の効果

 ベッドに入る1時間前に電子メールをチェックすると不眠の原因に−。28日付英紙デーリー・テレグラフは、英専門家のこうした研究結果を報じた。

 英エディンバラ睡眠センターのクリス・イジコフスキ博士によると、就寝前に電子メールの有無を確認すると、脳が行う眠るための準備作業を中断させるという。電子機器からの光が脳への信号となり、自然な眠りを誘うホルモン「メラトニン」の分泌を妨げるためだ。

 また、睡眠を妨げる最大の要因の一つは仕事のストレスで、ベッドに入る前に仕事の電子メールを見ることは、エスプレッソコーヒー2杯分と同じ不眠効果があるという。



 床に入るときは、眠気を感じてから入ったほうがいいらしいです。すなわち、もう何もしないでただ眠るだけの状態でもぐりこむのが理想的ということです。

 情報化社会となった現代では難しいのかもしれませんが…。

 ただでさえ、携帯のメールって案外ストレスかかるものです。誰から来たのか分からなければどんな内容なのか、相手がどういう意図で送ってきたのか、わからないのですから。そういうことを「楽しむ」のは起きているときだけにして、早々に寝て、ストレスを解消しましょう。

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2008年01月03日

iPS細胞を用いて、脊髄損傷の症状が改善する。

iPS細胞で脊髄損傷のマウスの症状が改善 慶大チーム

 慶応大学の岡野栄之教授(生理学)は25日、京都市で開かれたシンポジウム「多能性幹細胞研究のインパクト」で講演し、京都大との共同研究で、脊髄を損傷したマウスに、iPS細胞から分化させた神経前駆細胞を移植し、症状を改善できたことを明らかにした

 岡野教授らのチームは、胸髄損傷により後ろ脚がまひしたマウスに対し、マウスの体細胞を使ってつくったiPS細胞から分化誘導した神経前駆細胞を損傷後9日目に移植した。その結果、症状は、後ろ脚に体重をかけられるまでに回復したという。腫瘍はできなかった。また、神経前駆細胞が神経細胞に分化するだけでなく、移植を受ける側の神経の再生も促していることも分かった。

 iPS細胞が実際に治療に使えるかどうかについては、マサチューセッツ工科大のチームが重症の貧血のモデルマウスを使って症状改善に成功している。脊髄損傷の再生医療をめぐっては、米国では来年にもES細胞を使った臨床試験が始まる見通しだ。



 またも脊髄損傷のスペシャリスト、慶応大の岡野教授による成功。iPS細胞、ホント画期的ですね。∞の可能性を秘めています。

 脊髄が損傷した人でも、その脊髄を回復させることさえできれば、また動かすことができる、まさに夢のような治療法です。著しくQOLが落ちる疾患ですからね…。臨床試験に期待です。

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2007年11月30日

医療従事者の4割が脳死を「人の死」ととらえている

「脳死は死」4割強=医療従事者の意識調査−中部大准教授ら、シンポで発表

 医療従事者の4割強が脳死を「人の死」ととらえていることが23日、中部大生命健康科学部の三浦清世美准教授らが行った調査で分かった。仙台市で開かれた日本移植学会総会のシンポジウムで発表された。

 三浦准教授らは、医療従事者の脳死移植に対する考え方を把握するため、名古屋市や長崎市などの医療機関を中心にアンケート用紙を郵送。医師や看護師ら計355人からの回答を得た。 



 教育のせいでしょうか、それとも文化的宗教観でしょうか、私にとっては、脳死は死です。

 しかし日本は風土的に、脳死を死と受け入れるのは難しい気がします。魂が肉体に宿るという教えですからね。私も「健全な魂は健康な身体に宿る」という剣道時代の教えは受け入れています。

 ですが実際に死に直面したときに、肉体に魂が宿っているかとか、死後の世界で元気で暮らしていくためには肉体が必要とか、そういう概念は全く持っていません。その人の死を受け入れるため、自身の心を安定させるために宗教を利用するのは良いことだと思いますが、結局死後の世界があると思うか、とか、前世はあると思うか、とか聞かれたら「ないと思う」と答えざるをえません。

 遺体をそのまま埋めてしまうキリスト教圏のアメリカと違って、火葬するまでが葬式の日本は、ナカナカ受け入れがたいのだとは思いますが……もしかすると、遺体が腐りやすいか腐りにくいかの違いで成立した2つの葬儀方法が、臓器移植を受け入れるかどうかに少なからず影響を与えているのでしょうか。

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2007年11月26日

視床に電極を入れて行動を改善することに成功

脳に電極を入れ、電気刺激したら意識が回復した

 事故などで脳を外傷し、最小意識状態が長く続いた患者の脳の「視床」という部位を電気で刺激することにより、意識レベルと行動の改善が見られたとの報告が雑誌『ネイチャー』に掲載された。

 被験者になったのは6年以上前に脳を損傷した38歳の男性。最小意識状態とは、完全な植物状態ではなく、ものを見たり聞いたりするような反応が少しだけ見られるような状態である。

 この治療はおよそ500日にわたる長いものだった。まず初めに、視床に電気刺激のための電極を埋め込む手術を行う。この視床という部位は、脳全体の活動性・反応性を制御し、信号を送っている大事な部位である。しかし視床は、脳の中でも深いところにあるため容易な手術ではなかったようである。

 その後、数十日リハビリを行ったが、特に脳機能に改善は見られなかった。ここから数日間、定期的な電気刺激を開始したところ、行動の劇的な改善が観察されたという。運動機能や会話能力などが特に顕著だったそうである。さらに数週間の刺激を続けたところ、コップの水を飲めるほどにまで回復したという。さらには運動神経だけでなく、コミュニケーション能力も向上した。

 この治療は一人の患者にしか行われていないので、誰にでも通用する夢の治療法となるかは今のところわかっていない。実際に治療を行った研究グループも、「あくまでも今回の報告は一人の患者さんの報告であり、より重篤な障害の場合などに効果が期待できるかはわからない。また仮に意識が改善されても、別な人格になってしまう可能性もあるかもしれない。倫理的な面から見ても、脳に電極を埋め込むのは必ずしも賢明とは言えず、過度に誇張されるべきではない」という慎重な姿勢を見せている。



 うーむ。危ない実験ですなー。研究グループもそこらへんは自覚してやってるみたいですが。脳が情報を統合したり蓄積したりしているのは、いわば電気あってのものなので、理論的には電極でなんとか出来ますが、実際にどこに埋め込んでどれだけの作用が出るかってのは、脳の機能全てが解明されなければ難しいような気も…。

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2007年11月23日

BSEの感染源は、肉骨粉ではなかった。

BSEの国内感染源「代用乳」有力 肉骨粉説の見解覆す

 国内で発生した牛海綿状脳症(BSE)の感染源は、子牛が飲む代用乳の原料のオランダ産油脂が有力とする調査結果を、吉川泰弘・東京大教授(獣医学)らの研究グループがまとめた。国内で感染牛7頭が確認され、農林水産省は03年9月に英国産輸入牛で製造した肉骨粉やイタリアから輸入した肉骨粉の可能性を指摘し、代用乳には否定的な見解を示していたが、今回の研究成果は、それを覆すものだ。

 国内では、これまで33頭の感染牛が確認されている。代用乳に使う油脂は02年から輸入も含めて規制され、今は感染源になる恐れはないという。

 食品安全委員会プリオン専門調査会の座長を務める吉川教授によると、感染牛のうち13頭は95年12月から96年8月の短期間に生まれ、北海道と関東に集中していた。95年暮れにオランダから輸入された油脂で作った代用乳が13頭すべての体内に入った可能性が強いという。一方で英国やイタリア産牛の肉骨粉は、その販路をたどると13頭の牛がいずれも口にする可能性がなかった

 吉川教授は、代用乳による感染牛がこれ以外におり、01年の全頭検査実施前に死んだため、見逃されて肉骨粉や代用乳用の油脂になったとみている。99年から約2年間に北海道で生まれた牛16頭が感染したのも、この飼料が原因と推定できるという。

 ただ、これだけ多くの牛が感染するには、数十頭の感染牛の油脂が代用乳に使われる必要があるが、オランダでの現地調査でも病原体が混入した確かな証拠が見あたらなかったという。

 吉川教授は「状況証拠はクロだが、油脂が相当高濃度に病原体に汚染されるなどの条件が必要だ。現状のデータでは、分からないことが多い」としている。



 覆される結果。流行語になるぐらい流行った肉骨粉ですが(流行語にはなってなかったかもしれません)、代用乳が感染原因だったとは。

 食べ物とか、環境ホルモンとか、アバウトな結果が事後に出るものって、特定しづらいですよね。着色料とか保存料が悪い、というのも、何十年、何百年というタイムラグをおいて人類に影響を及ぼすものかもしれないわけですし。

 自然食だけ食べ続けても、何らかの悪影響が出る可能性もあるわけですし。実は○○という野菜は精子の活動性を減少させるリスクだった、という事が100年後に判明するかもしれないわけですし。
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2007年10月27日

6年以内にアルツハイマーを発症するかどうかが分かる検査法

9割の確率でアルツハイマー発症の可能性を診断、米研究機関が新診断法を確立

 9割の確率でアルツハイマーの発症の可能性を診断できるという画期的な診断方法の確立に米スタンフォード大学医学部が成功していたことが10日までに、学術専門誌「Nature Medicine」に掲載された論文により明らかとなった。

 スタンフォード大学の研究グループによって開発された診療方法は患者の血液検査を行うことで、将来、アルツハイマーを発症するかが判るというもの。これまでの試験では 9割の確率で今後、6年以内にアルツハイマーが発症する可能性を診断することに成功した。



 9割も…。

 アルツハイマー病の、その症状の特徴からも、あらかじめ分かったほうが良い面もありつつ、将来における絶望感もかなり大きいと思われます。早期の癌、末期の癌のようなものではないかと。発症の可能性が高いと診断されて、どういう暮らし方をすれば良いのか、まだそこまで追いついていないのが現状ですね…。

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医学処:数年後に、唾液診断が一般化するかもしれない。
医学処:嗅覚障害はアルツハイマーの初期症状なのです。
posted by さじ at 15:49 | Comment(1) | TrackBack(0) | 脳神
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