[脳神]の記事一覧

2006年10月28日

脳梗塞治療薬tPA、副作用の脳出血で48人が死亡していた

脳梗塞治療薬で48人死亡 5人は適用外使用

 昨年10月に脳梗塞の特効薬として承認された薬剤「tPA」について、この1年間に48人が脳出血など副作用が疑われる症状を起こして死亡し、うち5人は使用基準で使ってはいけない状態だったことが、製薬会社2社の集計で分かった。

 tPAは血管に詰まった血の塊を溶かす血栓溶解剤。救命救急のぎりぎりの状態の患者に使われ、発症3時間以内の脳梗塞に有効性が認められている。ただ、出血しやすくなる副作用があり、使用基準は厳しく定められている。

 昨年10月の承認後、今年10月10日までに3200人に使用されたと見られているが、488人で脳出血など副作用とみられる有害事象の報告があった。亡くなった48人では、脳出血が29人で最も多く、次いで脳浮腫が5人だった。いずれも厚生労働省に報告している。

 血圧が高く使用基準に合わないなど、本来は使ってはいけなかった事例での有害事象が41件あり、そのうちでは5人が亡くなっていたという。

 同省安全対策課は「慎重に使ってもらうため、従来から適正な使用を推進している。異常な事態とは見ていないが、引き続き努力する」としている。

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 薬による副作用でしょうね。tPAは効果的な薬でして、一年前に保険適用となりました。欧米に比べて10年も遅かったようです。元々この薬の副作用は分かっていたんですが、それをないがしろにして多用してしまったことが問題の根底にありそうですね。専門的知識を持たずに「脳梗塞にはtPA」という形で投与してしまうと、脳出血などに繋がりますので、正しく使いましょう。

参考:脳梗塞に新薬 tPA

 まず使用量の1割を静脈注射で急速に投与した後、残る9割を点滴で1時間かけてゆっくりと投与する。米国の脳梗塞治療の指針は、発症後3時間以内(超急性期)に、この方法を最優先すべき治療法として勧めているほか、世界約40か国で認められている。

 日本でも1990年代初めに臨床試験(治験)が始まったが、薬の特許を巡って日米企業間で訴訟紛争が起きて中止。そのあおりで、日本は世界の流れから取り残されていた。この薬は心筋梗塞治療としては既に承認されていたが、今回ようやく脳梗塞についても追加承認された。欧米に約10年遅れだった。

 国内の治験では、脳梗塞の発症後3時間以内にtPA治療を行うと、3か月後に、ほとんど後遺症なく社会復帰できた割合は37%だった。米国での治験もほぼ同じで、社会復帰の割合は処置しない場合より5割高かった。

 全員に効果があるわけではないうえ、副作用もある。tPAの早期承認を訴えてきた日本脳卒中学会理事で札幌医大名誉教授の端和夫さんも「血栓を溶かすtPAは、脳出血を起こしやすくする。使用の際、医師は細心の注意が必要だ」と指摘する。

 発症から長時間たった後にこの薬を使うと、脳出血の恐れが高まり、効果も乏しくなる。そこで、治療の対象は▽発症後3時間以内▽CT(コンピューター断層撮影)検査で、脳出血の危険性が低いことを確認――などの場合に限られている。

 患者・家族にとって重要なのは「脳梗塞を起こしたら、3時間以内に病院で治療を受ける」ことだ。だが、国立循環器病センターの調べでは、発症後3時間以内に受診した患者は19%しかいない。脳梗塞と気づくのが遅れた、救急車を呼ばず自力で来院した、などが原因だった。

関連
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posted by さじ at 18:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

2006年10月26日

道順を記憶するニューロンを発見。方向音痴のメカニズムを探る

“記憶なくても家に帰れた”、道順記憶の脳内ナビ

 道順を記憶している脳の神経細胞(ニューロン)があることを、日本大学大学院の泰羅雅登教授、米ロチェスター大学の佐藤暢哉研究員らのチームが突き止め、24日の米科学アカデミー紀要電子版で発表した。「酒を飲み過ぎて何も覚えていないが、ちゃんと自宅に帰っていた」などという“能力”も、この神経細胞のお陰らしい。

 泰羅教授らは、人が脳の頭頂葉内側部を損傷すると、知っている場所でも道順がわからなくなることに着目。レバーを操作して画面上の仮想空間を移動できるシステムを使い、ニホンザルに2階建てのビル内を目的の部屋まで移動する訓練を行った。

 道順を覚えた後、脳の働きを調べたところ、ビル内の特定の場所で曲がった時に活動したり、特定の行き先を目指している時だけに活動する神経細胞が、頭頂葉内側部にあることが見つかった。

 どの方向に進めば良いかというルート知識、道案内システムが脳内に蓄えられていることが細胞レベルで裏付けられたのは初めてだという。

 泰羅教授は「人が周囲の環境を視覚的にどのように認識し、脳がどう処理しているかを解明するのに役立つ成果」としている。

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 ほー。

 方向音痴の人は、覚えるべき箇所がおかしいとか何とか。「ここにバイクが止まってた」とかいった具合に、動く可能性のある目印で覚えているために、一度きた場所でもわからなくなってしまうらしいです。

 それ以外に、もしかしたらこのニューロンの機能が低下している可能性もありますね。道順を記憶する箇所のニューロンが働かなかったら、通常のことはこなせても道順だけは覚えられないという事態に陥ってしまうわけです。

関連
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posted by さじ at 01:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

2006年10月25日

クロイツフェルト・ヤコブ病を発症した女性の感染経路が不明。

新潟市で女性がヤコブ病発症

 県福祉保健部に18日までに入った連絡によると、新潟市保健所管内の医療機関を受診した70代女性が、クロイツフェルト・ヤコブ病と診断された。

 同保健所によると、女性は9月初旬、ふらつきや記憶障害など認知症に似た症状を発症した。感染経路は不明で、現在も入院している。

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 クロイツフェルトヤコブ病というと馴染みがないかもしれませんが、BSE(狂牛病)の人間バージョンみたいなものです。

 美容のためにヒトの胎盤から抽出したエキスを用いたことのある人がヤコブ病になる可能性はあります。そのため、エキスを用いた人からは献血を禁止しているようです。

参考:医学処 プラセンタエキスを注射した人からの献血は禁止。

 今まで最も有名だったのは、ヤコブ病患者の硬膜を移植したことによりヤコブ病を発症したケースでしょうか。その他、ヤコブ病患者に使用した深部脳波電極針を次に使用された人がヤコブ病になってしまったケースや、ヤコブ病患者の死体から採取した角膜を移植されてヤコブ病を発症したケース、死体の脳下垂体から抽出したヒト成長ホルモンの投与を受けてヤコブ病を発症したケースなどがあるようです。

関連:医学処 BSE感染でのヤコブ病発症までは最長で50年を超す
posted by さじ at 00:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

2006年10月23日

脳脊髄液減少症の研究が加速。適正治療法解明なるか

学会、「髄液漏れ」研究へ 適正治療、普及に光明

脳脊髄液減少症の概念 医学界の大発見か、それとも大暴論か。

 論争が続いてきた「脳脊髄液減少症」(髄液漏れ)について、日本脳神経外科学会の学術委員会が、本格的な研究に取り組む。発症のメカニズムなど、依然として未解明な点も多い髄液漏れは、病気として認められるのか。今後の行方を探った。

 ◇「診断漏れは医者の責任」

 20日午後1時、京都市の国立京都国際会館。学会が初めて、髄液漏れをテーマに取り上げたシンポジウムが終了した後、学術委員会委員長の嘉山孝正・山形大医学部長は会見で「診断漏れがあれば、我々医者の責任。慎重かつ早急に検討したい」と述べ、髄液漏れの研究に乗り出し、診断・治療のガイドラインを作成する方針を明確に示した。手には、苦しみを訴える患者から届いた手紙が握られていた。

 さらに「医師によって診断基準に大きなばらつきがある」と現状の問題点を指摘したうえで「学会間の垣根を払い、誰がみても納得できるガイドラインを作らなくてはならない」と述べ、整形外科、脊髄、頭痛などにかかわる学会に「これから働きかける」と意欲を見せた。

 髄液漏れは、病気として扱われてこなかったため、診断や治療をしている医療機関がどこに、どれだけあるのか、診断された患者がこれまでに何人いるのかなど、まったく実態が把握されていないのが実情だ。多くの医師が診察で髄液漏れを調べないので、間違った病気(慢性頭痛、頸椎捻挫(けいついねんざ)、むち打ち症、うつ病など)に診断された患者も少なくないという。

 今後の診断に当面参考になるのが「脳脊髄液減少症研究会」がまとめたガイドラインだ。これは一部の医師が作成し、20日に公表した暫定的なものだが、髄液漏れを「脳脊髄液が持続的ないし断続的に漏出することによって減少し、頭痛、頸部痛、めまい、耳鳴りなどさまざまな症状を呈する疾患」と定義。「頭を上げて座っていたり、立っていると、3時間以内に悪化する」としているのが特徴だ。髄液漏れと診断されれば、その適正な治療が期待されることになる。

 最も信頼性の高い画像診断方法として「RI脳槽・脊髄液腔シンチグラム」を挙げた。髄液が流れている脊髄液腔に、放射性同位元素で目印を付けた特殊な検査薬を注入し、時間ごとに薬の広がり具合を調べるもの。髄液が漏れていれば、脊髄の左右ににじみが出るなどするという。この他に「頭部MRI」などによる診断を参考にする。

 治療方法は、2週間の安静臥床とブラッドパッチの二つ。安静に寝ていても改善しない場合、背中に患者自身の血液を注射し、漏れた場所をふさぐブラッドパッチを行う。ガイドラインでは、同一部位への再治療は、原則として3カ月以上の経過観察期間を設けることが望ましいとしている。

 ◇厚労省、保険適用には慎重 病気認定なら救済も

 厚生労働省は、髄液漏れを学会が初めて真正面から取り上げたことを重視。「学会の動向を見て対策などを考える」としてきた同省疾病対策課は「今後、学会などを通じ患者の情報を収集したい。ガイドライン作りの進展具合も注視していきたい」との考えを示した。

 ただ、現在唯一の治療法のブラッドパッチが健康保険の対象外になっている問題は、適用に慎重な姿勢を崩していない。同省医療課は「現段階では、疾病自体の定義がはっきりしておらず、有効な治療法として確立しているとはいえない」とその理由を説明する。

 一方、自賠責保険を所管する国土交通省保障課は「髄液漏れが病気と認定されれば、交通事故での後遺症もより重度と判断されるようになり、被害者救済に役立つのでは」と話す。

 自賠責の後遺症は、症状の重さに応じて1級から14級まである。従来、等級の決定に当たって髄液漏れは病気との認識がなかったため、休職したり、寝たきりになっているのに「事故による後遺症とは言い切れない」として、軽度の14級程度でしか認定されないケースも生まれている。

 ◇00年に発見された「髄液漏れ」 患者の訴え、学会動かす

 00年、篠永正道・国際医療福祉大付属熱海病院教授が「髄液が漏れている患者が、言われてきたよりも非常に多い」ことを発見し、02年に学会で発表。この翌年、篠永氏ら医師数十人が、研究会を発足させて治療や研究を進めてきた。

 しかし「髄液はめったに漏れない」が医学界の常識で、大きな声にならないできた。一方、患者からは、ブラッドパッチの健康保険適用や、治療する医療機関を増やすことを求める声が強く、患者や支援者らが04年末、約10万人の署名を厚労省に提出した。その後も、都道府県議会が次々と意見書を採択しているが、厚労省は「学会が相手にしていないレベル」と静観してきた。

 昨春、損害保険会社・共済が「本当はむち打ち症なのに、髄液漏れを主張するのは不当だ」として、交通事故で発症した患者と各地で訴訟をしていることが表面化。昨年9月〜今年1月、髄液漏れの発症と事故との因果関係を認める司法判断が相次いで報道されると、関係する学会の関心が一気に高まった。

 また今年3月、川崎二郎厚労相(当時)が参院予算委で「(研究者が)関係学会と連携して、厚生労働科学研究費補助金事業に応募すれば、適切に対応する」と初めて前向きな答弁をした。

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 いよいよ学会が本格的に動きだしたようです。今まで定説であったことを覆すには労力と勇気が入りますが、頑張ってもらいたいものです。自分の病状が理解されないということは一番つらいことですからね。交通事故、頭部に衝撃を受けた子供など、数多くの人が苦しんでおり、偏見を受けています。一刻もはやい認知と理解を。

医学処 交通事故の衝撃で髄液が減ると脳脊髄液減少症になる。
医学処 子供の脳脊髄液減少症に対する知識と理解を身につける

 ■脳脊髄液減少症の主な症状■

 頭痛、頸部痛、めまい、耳鳴り、視機能障害、けん怠・疲労感が座位、起立位により3時間以内に悪化する

 ■他の報告例■

(1)脳神経症状:複視、目のぼやけ、光過敏、視野障害、動眼神経まひ(瞳孔散大、まぶたの下垂)、外転神経まひ、顔面神経まひ、顔面痛、聴力低下、聴覚過敏など

(2)脳機能障害:意識障害、無欲、痴呆、記憶障害、小脳失調、歩行障害、パーキンソン症候群など

(3)内分泌障害:乳汁分泌など

(4)その他:嘔気、嘔吐、頸部硬直、上肢の痛み・しびれ、肩甲骨間痛、腰痛、膀胱直腸障害など

 ※脳脊髄液減少症研究会の暫定ガイドラインによる
posted by さじ at 22:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神

2006年10月19日

須賀川市立第一中学の柔道部リンチで被害者が脳波を取り戻す

★昏睡の生徒、音に反応/須賀川一中事故

・須賀川市の須賀川一中で2003(平成15)年10月、柔道部の練習中に当時1年の女子生徒(16)が意識不明になった事故で、昏睡状態だった女子生徒が、音などに反応を示すようになったことが16日までに分かった。

 女子生徒は、1年ほど前から音楽療法を受けている。両親によると、療法の結果、以前は全くない状態だった脳波が、少しずつ音に対して反応を示すようになった。呼び掛けや音に顔を向けるしぐさを見せたり、あいさつに対して口を動かすこともあるという。女子生徒には17日、回復を祈って全国から寄せられた千羽鶴が届けられる。

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 続報です。
 医学処中学の柔道部で激昂した部長に投げられ、急性硬膜下出血

 上記記事にて、市や県、校長に罪はないと書きましたが、ありました。というか諸悪の根源が男子生徒というだけで、その後の罪は全て学校側にあるような気がします。

 3年も経ってしまいましたが、裁判がようやく始まったばかりです。それもこれも、須賀川市立第一中学校の隠蔽工作によるものが大きいのです。

■学校側の対応はあまりに酷い対応の数々

・母親がくるまで救急車を呼ばなかった
・被害者家族の問いに対して練習方法にも指導面にも問題はなかったと主張。
虚偽の内容が書かれた報告書を提出するなど、学校・市教委ぐるみで隠蔽工作。
・少女が休憩中に突然意識を失ったと嘘の報告や頭は打ってないとの嘘の報告をしてした。
・保護者説明会で持病の再発(元々頭に病気があった)と嘘の説明を行っていた。
・その保護者会に被害者御家族は呼ばれなかった。
・報告書に被害者の母親が言ってもいないことを報告書に記載
・『今回の事故について、柔道部、柔道部員の責任でもないし、学校の責任でもない…』と記載した。
・事故(事件)のことは口出しするなと生徒を激しく恫喝。

 まったくもって気持ち悪い。須賀川市立第一中学校の体制はどうなっているんでしょうか。特に校長、教頭が事故を隠蔽し、3年も隠し続けたという事実。信じられませんね。マスメディアが取り上げなければ闇に葬られていたことでしょう。

 校長の話を聞くと、もうなんていうか、この人とは同じ時を過ごせないなと思うくらい、理解不能なんですよねぇ。いくらなんでもその理屈は通らないだろうという屁理屈と虚言を平気で並べ立てている人が校長という役職についている中学校というのも、何ともねぇ。自己保身に必死になるような人が教育者の長としてやっていけるんでしょうか。須賀川市立第一中学校の現在、そして未来が不安です。

 被害者には、ようやく、3年目にして脳波が現れました。あまりにも長い、10代の貴重な時間。でも脳波が現れたということは、期待できそうです。意識が戻ることを祈ります。

まとめサイト:少女の回復を祈る所
FLASH

この事件の特集ニュース(スーパーモーニング第一弾〜第三弾)

須賀川市立第一中学柔道部事件 1of3
須賀川市立第一中学柔道部事件 2of3
須賀川市立第一中学柔道部事件 3of3

須賀川市立第一中学柔道部リンチ事件追跡第二弾part1
須賀川市立第一中学柔道部リンチ事件追跡第二弾part2
須賀川市立第一中学柔道部リンチ事件追跡第二弾part3

[スパモニ] 須賀川市立第一中学 独占取材 第三弾 Part-01
[スパモニ] 須賀川市立第一中学 独占取材 第三弾 Part-02
[スパモニ] 須賀川市立第一中学 独占取材 第三弾 Part-03
posted by さじ at 03:17 | Comment(2) | TrackBack(0) | 脳神

高脂血症薬フルバスタチンが脳梗塞の記憶障害を治す

脳梗塞の記憶障害に高脂血症治療薬有効 阪大大学院チーム

 高脂血症の治療薬として使用されているフルバスタチンに、脳梗塞に伴う記憶障害の症状を緩和させる働きがあることを、大阪大大学院医学系研究科の森下竜一教授(臨床遺伝子治療学)らのチームが解明した。ラットを使った実験では、脳の血管や神経の回復も確認された。日本人の死因の上位を占める脳梗塞の画期的な治療薬となる可能性が出てきた。

 森下教授らは脳梗塞の患者と同じ症状で実験するため、人工的に脳梗塞の状態にしたラットにフルバスタチンを3カ月間投与。その後、避難台を設置した水槽で泳がせ、避難台の場所を覚えさせる実験を実施した。

 避難台に到達するスピードを計測したところ、フルバスタチンを投与したラットは4日間で到達時間を約15秒短縮したが、投与しなかったラットはほとんど短縮できず、投与したラットが避難台の場所を記憶するなど、学習能力を回復していることが分かった。

 また、2種類のラットの脳を摘出して調べたところ、フルバスタチンを投与したラットは、脳梗塞で減少した脳の血管の数が正常に近い状態に戻ったほか、脳神経も再構築されたという

 フルバスタチンは悪玉コレステロール値を下げる薬として広く使用されているが、森下教授らはその抗酸化作用の強さに注目。森下教授は「実用化までさらに臨床実験を進める必要はあるが、脳梗塞に有効な治療薬となるだろう。認知症の改善効果も期待される」と話している。6〜7日に広島市で開かれる「第25回日本認知症学会学術集会」で、今回の研究結果を紹介する。

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 脳の血管が正常になり、更に脳神経まで再構築させるとは…。フルバスタチン、高脂血症を治療するだけでなくかなり大きな作用を及ぼしているようです。まるで心臓の薬として開発されたけれどEDの治療薬として脚光を浴びたバイアグラのようだ……。

 スタチン類に関してはこちらを参照してください。

関連:ケムステ 高脂血症薬がウイルス抑制/C型肝炎で厚労省研究班
posted by さじ at 01:55 | Comment(3) | TrackBack(0) | 脳神

電気刺激で記憶力を上げることができる。

電気刺激で記憶力アップ 神経細胞の萎縮防ぐ

 電気刺激を与えることでマウスの記憶力をアップさせ、脳卒中の際に神経細胞が死ぬのを減らすことに、国立循環器病センター(大阪府吹田市)の柳本広二脳血管障害研究室長らの研究チームが成功した。チームは「研究が進めば『記憶力が向上した賢い脳』にしたり、脳卒中の病状を軽くしたりできる可能性がある」としている。

 脳内には、神経細胞の成長などを促すBDNFと呼ばれるタンパク質がある。これがなくなると神経細胞が萎縮し機能が低下することが知られているが、直接注入する以外、脳内のBDNFを安全に増やす方法は開発されていない。

 チームは3週間にわたり、マウスの体に一定強度の電気刺激を毎日決まった時間与え、BDNFの量や脳の機能の変化を調べた。その結果、刺激を与えたマウスは与えなかったマウスに比べBDNFの量が多く、迷路を使った実験でも目的地までの到達時間が短かった。また、人工的に脳卒中を起こした場合も、刺激を与えたマウスは死滅した神経細胞が少なかったという。

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 何ででしょうね?細胞というのはイオンのチャネルで物質を交換することで成り立っているので、そこに与える刺激がないと死滅してしまいます。だからそこに電気刺激を与えてやると、一時的にチャネルが動く、ということでしょうか?よくわかりませんが。脳は未知の領域ですが、少しずつ、少しずつ明らかになっているのは確かです。

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赤ワインを呑むとアルツハイマー病を予防することができる

赤ワインがアルツハイマー病を防ぐ

 赤ワインを飲むとアルツハイマー病の予防に役立つ可能性が、米マウントサイナイ医科大学(ニューヨーク)の研究で示された。

 米実験生物学誌「FASEB Journal」11月号に掲載予定のこの研究は、アルツハイマー病型の脳変性を生じたマウスに赤ワインを与え、その影響を観察したもの。エタノールまたは水を与えられたマウスに比べ、赤ワインのカベルネ・ソーヴィニヨンを与えられたマウスでは、アルツハイマー病型の記憶機能低下に有意な減少がみられた。このカベルネ・ソーヴィニヨンの効果は、アルツハイマー病の主な特徴である脳内の斑(プラク)の形成を引き起こす蛋白の生成を防ぐ作用によるものであることがわかったという。

 研究を行ったGiulio Maria Pasinetti博士とJun Wang 博士は、今回の結果は米食品医薬品局(FDA)による食事指針の範囲内(女性1日1杯、男性1日2杯)で適量のワインを飲むことがアルツハイマー病のリスクを軽減させるという疫学的証拠を裏付けるものだと述べている。この知見は、10月14〜18日にアトランタで開催予定の米国ニューロサイエンス年次集会でも発表される。

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 お酒関連の医学は、複雑な想いです。何でかというと、「だからといって大量に呑んでも意味がない」からです。適量、というところを都合よく隠して「アルツハイマーに効くから」という主張でバカバカ呑んでしまう人も中にはいるわけで……。

 しかし、アルツハイマー予防のための食材も増えてきましたね。方向性が全然違うのでちょっと面白くなってきましたが。

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医学処 アルツハイマーにはホヤが効く。
医学処 カレーに含まれるターメリックはアルツハイマーを防止する
医学処 ジュースを週3で飲む人はアルツハイマー病発症率が76%低い
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2006年10月14日

パーキンソン病に対し国内初の遺伝子治療が行われる

パーキンソン病で初、遺伝子治療計画承認

 厚生労働省の厚生科学審議会科学技術部会は12日、自治医大病院から申請されていたパーキンソン病に対する国内初の遺伝子治療臨床研究実施計画を承認した。今後、進行期のパーキンソン病患者6人に治療を行う予定。

 パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質ドーパミンが不足して起こるとされる難病。脳内でドーパミンに変わる薬を飲む治療が有効だが、進行期では薬をドーパミンに変える酵素が極端に減って効果が薄まる弱点があった。承認された治療法では、この酵素を作る遺伝子を“運び屋”の特殊なウイルスに組み込み、注射することでドーパミンの合成を回復させる

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 パーキンソン病についてはこちらを。

医学処 ビタミンB6を摂ることで、パーキンソン病になりにくくなる。

ご覧戴くと分かりますように、パーキンソン病はドーパミンが不足することで起こりますので、薬で補います。ですが薬を効かせるための酵素の欠損は先天的なものなので、遺伝子治療が必要となってくるわけですね。うまく酵素が作られると良いのですが。新たな可能性へ向けた一歩だと思います。

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2006年10月12日

高齢運転者の4人に1人が認知機能の低下を起こしている

高齢運転者4人に1人認知低下…簡易検査を義務化

 警察庁が69歳以上の高齢ドライバー約4000人に対し、記憶や判断能力などを検査したところ、約26%のドライバーの認知機能が低下していたことが12日、分かった。

 このうち100人は、認知症の疑いがあった。認知症は免許取り消しの要件になっているが、家族の申告や、事故を起こした際に判明することが多い。警察庁では、高齢ドライバーに簡易検査を義務付けるよう道路交通法を改正するほか、機能が低下している高齢者に対しては、運転技術の指導も行っていく。

 検査は今年6〜7月、13都県で、免許更新の際に高齢者講習を受けたドライバー計4046人を対象に実施された。受講が義務付けられている70歳以上が大半だが、講習は免許更新の3か月前から受講可能で、69歳の高齢者も含まれる。検査内容は、イラストを見て記憶する能力など6種類で、第1(認知症の疑いがある)、第2(認知症ではないが機能が低下)、第3(認知機能の低下はない)に分類された。

 この結果、第1分類は、100人で全体の2・5%、第2分類は957人で23・7%に上った。さらに、75歳以上(1596人)に絞ると、この第1、2分類が計34・2%を占めていた。

 警察庁によると、昨年1年間に死亡事故を起こした運転者を各年代別に見ると、30歳代から60歳代までの各年代は、1万人当たり0・6人だったが、70〜74歳は1人、75〜79歳が1・6人、85歳以上では4・2人と、高齢化とともに増加。同庁では、こうした認知機能の低下が、一時停止違反やハンドル操作の誤りを招いていると見ている。

 昨年6月、岐阜県で、認知症の男性(69)の車が、高速道路にもかかわらずUターンし、後続のオートバイが転倒する事故があった。男性は高速道路上という認識がなかったという。また、同8月には、群馬県で、認知症の男性(76)の軽トラックが高速道路を逆走し、対向車がガードレールに衝突、炎上する事故も起きた。

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 怖い怖い怖い。車という名の鉄の塊を高速で走らせている以上、予防措置も徹底する必要があります。免許を取るとき(若いとき)は辛い判定ばかり出してナカナカ免許取らせてくれないような鬼の審査であるのに対し、取ってしまえばソレマデヨとばかりに放置プレイなのは確かに問題です。

 今のところ、もみじマークは任意のようですから、免許更新時に、認知症を判別するためのシステムづくりをお願いしたいですね。交通弱者を守るためにも。

 余談ですが、学生時代、友人と談笑している際に「高齢者が車に貼ってるあれ、枯れ葉マークって言うんだよ」としったかぶって喋った所、試験に同様の問いが出て、私と友人だけが見事に「枯れ葉マーク」と記述し、後に友人に怒られたことがあります。少し考えれば公的な高齢者マークを枯れ葉なんぞと形容しないことぐらい分かりそうなものですが。

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2006年10月10日

運動や楽器は、片腕より両腕で練習するほうが上達が早い

上達のカギ:片腕より両腕で 運動、楽器など

 運動や楽器演奏で同時に両腕を動かすことを学習する場合、片腕ずつ練習してもさほど上達が見込めないことを、東京大とカナダ・クイーンズ大の共同チームが実験で見つけた。スポーツや音楽の練習のほか、まひした腕のリハビリを効果的に進めるヒントになりそうだ。米科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」電子版に9日発表した。

 東京大大学院教育学研究科の野崎大地・助教授(身体教育科学)らは、左腕に一定の力を加えて動かしづらくしたうえで、動く標的に左腕、あるいは両腕を伸ばして触る実験を繰り返し、効果的な学習の手法を調べた。

 その結果、左腕だけを使い標的を触れるようになった後、右腕も同時に動かすと、左腕の成績は7割まで落ちた。順番を逆にして、両腕を動かしながら左腕で標的に触れるようになった後、左腕だけを使うと、同様に7割の能力しか発揮できなかった。この傾向は利き腕に関係なく見られた。

 研究チームは、片腕だけを動かして覚える時と、両腕を動かしながら覚える時の脳の働き方が違うと推定。片腕ずつ技術を身に着けていく練習では100%の力を発揮できない可能性がある、と分析した。

 野崎助教授は「両腕をバランスよく使うことが重要。片腕ずつ練習するにしても、もう片方の腕を動かしているイメージを常に持ち続けると効果的だろう」と話す。

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 なんとなく、そりゃそうだろうと思ってしまう実験です。

 片手で楽器を演奏したり運動したりする稀有な人がそんなにいるとは思いませんが、近くでそのように練習している人がいたら注意してあげると、仲良くなれるでしょう。肩にぽんと手を置いて、バランスが大事なんだよと優しく囁くと吉。
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2006年10月04日

パーキンソン病予防に、カフェインが効く

カフェインがパーキンソン病予防に一役

 コーヒーなどに含まれるカフェインに、神経細胞の死を抑え、細胞を保護する作用のあることが、鳥取大の中曽一裕助手(脳神経内科)らの研究で分かった。コーヒーを多く飲む人ほどパーキンソン病の発症率が低いとの疫学調査もあり、そのメカニズムの一端を示すものといえそうだ。

 パーキンソン病は、脳の黒質と呼ばれる部分の神経細胞が減り、神経伝達物質ドーパミンが不足して運動障害を起こす病気。治療は薬剤でドーパミンを補う「補充療法」が中心となる。

 中曽助手らは、培養したヒトの神経細胞を使い、パーキンソン病のモデルとなる毒性物質などで細胞死を誘発。濃度を変えてカフェインを加え、変化を観察した。その結果、カフェインの濃度に応じて細胞死が抑制された

 さらに、細胞生存にかかわるシグナル伝達経路を妨げると、カフェイン効果が減ることも確認。この経路を通じて細胞保護効果を発揮していることを突き止めた。

 中曽助手は「適量のカフェイン含有飲料は、パーキンソン病発症を抑制する可能性がある。このシグナル伝達経路を活性化させる他の食品や薬剤も、発症抑制効果を持つかもしれない」と話している。

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 ドーパと似た作用を有する物質だからでしょうか。人類が愛し続けたカフェイン飲料も、まだまだ解明されていない作用は多そうです。

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2006年09月23日

脳を電気で刺激すると、誰かが後ろに立っているような気がする

脳の一部分に刺激を与えると、「誰かに見られている感覚」に陥る

 脳のある一部分に刺激を与えると、その人は誰もいないのに誰かが自分を見ているような感覚に陥ることが分かったという。

 これはスイスの研究者らが、てんかんを患う若い女性の治療を行っていた際に発見した現象で、統合失調症の患者を苦しめるパラノイア(妄想)について、何らかの説明ができる発見ではないかとされている。

 この女性患者に対し、左側頭葉と頭頂葉の境界にあたる部分に電気で刺激を与えたところ、「誰かが後ろに立っている気配がする」と彼女は答えたという。また、前かがみで膝を抱いた姿勢で同様の刺激を与えると、彼女は「何か黒い影が自分を包み込んでいるような感じがする」と不快感を訴えたそうだ。

 研究者の一人、オラフ・ブランケは「精神医学の分野において、パラノイアなどの病状を解明する一つの手がかりになるかもしれません」とネイチャー誌で述べている。

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 誰でしたっけね、もう随分昔の実験で、患者の脳をむき出しにして、電極を当てる実験をした人。脳は痛みがないので局所麻酔をして頭蓋骨を外したため患者は勿論意識があって。電極を当てると、その人は今までの記憶が走馬灯のように駆け巡ったとか何とか。

 未知の領域はまだまだ深いようです。

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2006年09月18日

ハンチントン舞踏病の治療に有力な、蛋白凝集抑制分子

異常たんぱくの凝集防ぐ分子=神経変性疾患治療に期待−京大や北大

 ハンチントン舞踏病などの神経変性疾患の原因となる神経細胞内の異常なたんぱく質凝集を防ぐ分子を特定したと、京都大や北海道大、米ノースウエスタン大の共同研究チームが18日、英科学誌ネイチャー・セル・バイオロジーの電子版に発表した。

 この分子は細胞質内に含まれ、「CCT」と呼ばれる。アルツハイマー病やパーキンソン病など、神経変性疾患全般の治療・予防法の開発につながる可能性もあると期待される。

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 ハンチントン舞踏病(Huntington舞踏病)は遺伝します。常染色体優性遺伝で、第4染色体短腕上のhuntington遺伝子のCAGリピート異常によっておこります。つまりこの遺伝子の異常によって神経細胞に異常蛋白が蓄積することで症状となって現れる、と。

 ちなみにハンチントン舞踏病は35〜40歳ごろに発症し、不随意運動(これが舞踏病と名づけられた理由)や精神症状(怒りっぽくなったり落ち着かなくなったりする性格の変化)や痴呆などの症状を呈します。

 検査では、CTやMRIで尾状核頭の萎縮を確認できます。治療法は特になく、不随意運動に対してドーパミン拮抗薬を処方するぐらいですが、この記事にあるCCTによって異常蛋白凝集を防ぐことができれば、治すことができるかもしれませんね。
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2006年09月10日

ジュースを週3で飲む人はアルツハイマー病発症率が76%低い

ジュースでアルツハイマー病のリスク軽減

 フルーツジュースや野菜ジュースをよく飲む人は、アルツハイマー病の発症リスクが大幅に低いことが示された。ジュースを週1回未満しか飲まない人に比べ、週3回以上飲む人ではアルツハイマー病の発症率が76%低く、週1〜2回飲む人でも16%低いという。

 この知見を報告した米Vanderbiltバンダービルト大学(テネシー州)医学部助教授Qi Dai博士によると、これは抗酸化物質の中でも特に強力であるポリフェノールによる効果だという。ポリフェノールは果物や野菜の皮の部分に含まれ、実を丸ごと絞ればジュースにも含まれる。これまでアルツハイマー病に関する生化学研究では、脳に形成されるアミロイド-β(ベータ)蛋白の蓄積に焦点が当てられ、抗酸化物質がこれを防ぐ可能性について検証されてきたが、抗酸化物質であるベータカロテンなどには効果が認められなかった。

 今回の研究では、広島、ハワイのオアフ島、米国シアトルに住む日本人の健康について研究するKame Project(カメ・プロジェクト。カメが長寿であることにちなんだ命名)の参加者約1,800人を追跡。被験者は1992年よりフルーツジュースおよび野菜ジュースの摂取量を報告し、2年ごとに精神機能の検査を受けた。ほかに関与すると思われる因子(交絡因子)について調整した後でも、ジュースを多く摂取する人ではアルツハイマー病の発症率低下が認められたという。この知見は米医学誌「American Journal of Medicine」9月号に掲載された。

 どのジュース、どのポリフェノールが特に高い効果をもたらすのかについては、さらに研究を重ねる必要があるとDai氏は述べており、血液サンプルを用いた新たな研究について米国立衛生研究所(NIH)の助成金を申請中だという。

 米国アルツハイマー病協会のBill Thies氏は、この研究では認知症の発症が80例ほどしかない点を指摘し、時間をかけて調べていく必要があると述べている。「ジュースが好きな人にとっては飲む理由ができたことになるが、その先については慎重になるべき。朝いつもオレンジジュースを飲んでいるなら、それ以上は必要ない」とThies氏はまとめている。

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 ポリフェノールはやはり身体に良い、らしい。関連商品が出てきそうなニュースですが、まあ100%ジュースや果物は食べたほうが健康的ですしね。おっと、食べすぎ、取りすぎは糖分過剰摂取になってしまいますから気をつけて下さい。カレーとホヤ食ってジュースで乾杯。これです。

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2006年09月09日

くも膜下出血の治療成績は、開頭手術も血管内治療も同等

くも膜下出血「血管内治療」も有効

 脳卒中の一つ、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血の治療で、手術せずに行う「血管内治療」は、治療1年後以降の長期成績が、「開頭手術」と同等とする結果を、米国の研究者らが医学誌「ストローク」に発表した。

 脳動脈瘤は脳血管にできるこぶ状の膨らみで、血管内治療は、血管を通してコイルをこぶに入れる。従来は、頭部を切開し、破れた部分をクリップでとめる開頭手術が一般的だった。

 米カリフォルニア大サンフランシスコ校など9施設は、1996年から3年間に、くも膜下出血の治療を受けた1010人(血管内治療299人、開頭手術711人)を調査した。

 その結果、治療から1年後、こぶが再び破れる再破裂率は、血管内治療で0・11%、開頭手術が0%で、ほとんど差がなかった。再治療が必要となった割合は血管内治療が7・7%、開頭手術で1・7%だった一方、再治療時に死亡したり、合併症で障害が残ったりした割合は、それぞれ11%、17%だった。

 米国の研究者は「二つの治療法とも、再破裂率は非常に小さい。再治療率は血管内治療の方が高いが、開頭手術は再治療時に後遺症が残る割合が高いので、長期成績は総合的に同等と言える」としている。

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 これだけ見ると確かに血管内治療のほうが侵襲性も低いし後遺症も残りにくいという点で、軍配があがりそうです。日本でもこれからは変わっていくかもしれません。まだデータ不足で開頭が主流だとは思いますが。

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中学の柔道部で激昂した部長に投げられ、急性硬膜下出血

<柔道事故>意識不明生徒の両親が市など相手に損害賠償提訴

 福島県須賀川市立第一中学校で柔道部の練習中に男子生徒に投げられ意識不明になった当時1年生の女子生徒(15)と両親が31日、学校が安全配慮義務を怠ったとして市と県、男子生徒と母親を相手取り、63年分の介護料と慰謝料など約2億3000万円の損害賠償を求める訴えを福島地裁郡山支部に起こした。

 訴状によると、女子生徒は03年10月、練習中に足を痛めて休んでいたことに怒った部長の2年生男子生徒に投げられ、頭を畳で数回打った。急性硬膜下出血で現在も意識は回復していない。県警須賀川署は05年9月、当時の顧問教諭と副顧問の講師を業務上過失傷害容疑で福島地検郡山支部に書類送検した。今回の訴えに対し須賀川市は「訴状を見ていないのでコメントを控える」としている。

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 こういうニュースを見るたびに、市や県に罪はないよなぁと思う。注意義務があるから賠償するんだという観念が今の「法」なのだろうが、なんかこう、すごい違和感を感じるわけですよ。これ悪いの、100%男子生徒だし。校長が実名出して全国に「申し訳ありませんでした」って頭下げる映像なんて見たくないわけよ。反省してほしいのはあなたじゃないから。反省したところで防げる事故ではないから

 そう、防げるかどうかの問題です。いくら学校とはいえ、学校内でおきたこと全て教師に責任があると考えるのはオカシイと思う。勿論それなりの注意は必要だと思いますが。

 と、いうわけで、2億3000万は男子生徒が一生働いて返すべきだと思います。今の「法」では市や県が億単位の金を払うんでしょうが、果たして市や県はその賠償で何を反省するのか?意味不明な話です。法律のナァナァなところはそろそろ直りませんかね。2億3000万円払いきったら、自分のした過ちを一生後悔しながら真面目に人生真っ当してくれそうな気がします。

 剣道、柔道などの伝統ある「武道」でこういうバカけたことが起きてはなりません。技を競い合うために習うというより、まずは礼儀作法を習得するものです、本来は。
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2006年08月31日

アルツハイマーは全身性病変を来たすから皮膚検査で判断できる

皮膚検査でアルツハイマー病を早期発見

 最も早期のアルツハイマー病を簡単に検知できる皮膚検査法が、実現に向かっている。アルツハイマー病が脳だけではなく全身を侵す疾患であるという仮説に基づいた検査法で、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」オンライン版に8月18日掲載された。

 米ウェストバージニア大学保健科学センターBlanchette Rockefeller神経科学研究所のDaniel L. Alkon博士らが開発したこの検査法は、アルツハイマー病患者の脳に蓄積する蛋白であるアミロイドを分解する酵素の型に焦点を絞ったもの。炎症関連物質であるブラジキニンに曝露した皮膚細胞内で、MAPキナーゼErkという酵素の2つの型の比率に大幅な不均衡がみられる場合、アルツハイマー病の存在が疑われるという。認知症でない人やアルツハイマー病以外の認知症患者の細胞には、この比率の不均衡がみられない。

 組織バンクより入手した検体30例およびアルツハイマー病と診断された患者から採取した剖検組織30例の計60例についてこの検査を実施した結果、よい成績が得られたという。疾患の期間との相関性もみられ、疾患の早い段階であるほど大きな異常が認められた。また、100例を対象とした未発表の研究でも同じくよい結果を得ており、さらに数千人規模の研究を準備中とAlkon博士は述べている。

 米トーマスジェファーソン大学(ペンシルベニア州)Farber神経科学研究所のSamuel Gandy博士によると、アルツハイマー病患者の脳に形成されるアミロイド塊周辺に炎症がみられることはよく知られているが、これが全身性のものであるかどうかは、これまで十分な研究が行われてきていないという。Gandy博士は今回の研究について、大規模な研究が不可欠で、「理論的には完璧にみえる」ものの、再現性が確かめられなくてはならないと指摘している。

 早期診断の重要性は、両博士とも認めている。現在、臨床試験中の新薬のすべては、最も早期の段階での治療を目的としており、これら新薬は臨床的診断に基づいて試験が行われていることからも、早期のバイオマーカー(生物学的標標)を知ることが、重要な課題となっているという。

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 アルツハイマーの特徴的所見は脳ではあるものの、全身が変化しているから皮膚検査でも特定できるんだというニュース。皮膚の変化が、アルツハイマーの場合、それほど特徴的なのでしょうか。もしアルツハイマーであると断定できるほどの精度を持っている場合、画期的な検査になると思われます。

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2006年08月28日

ストレスを受けすぎると知的柔軟性が失われる

ストレスにより脳が萎縮

 ストレスにより脳細胞が萎縮し、免疫システムの老化が早まるということを示した研究が、ニューオーリンズで開催の米国精神医学会(APA)年次集会で報告された。

 米ロックフェラー大学(ニューヨーク)神経内分泌学研究所のBruce McEwen博士らの研究によると、ラットに繰り返しストレスを与えると、脳のニューロン(神経細胞)の萎縮を示す徴候が認められたという。過去の研究で、ストレスによって脳海馬の神経細胞が萎縮し記憶力が障害されること、意思決定や注意力に関わる前頭前皮質と呼ばれる部位でも萎縮が起きることが明らかにされていた。今回の研究では、ストレスを与えられたラットは、餌の場所が変わったときに同じ手掛かりを別の方法で利用する能力(知的柔軟性)が失われたという。

 McEwen博士は、これはストレスホルモンが脳を作り変え、別のものに変化させることを意味すると説明している。ストレスを与えられた脳は、不安が大きくなり、注意力、学習能力、記憶力などが低下する。しかし、脳は回復力が極めて高いため、心理療法、認知行動療法および薬剤を組み合わせることにより正常な状態に近づけることができるという。また、脳の損傷は時間の経過によっても癒やされ、運動にも極めて大きな効果があることが明らかになってきている。

 この集会で発表された別の研究では、ストレスが免疫システムを破壊することも示された。米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の精神分析医Elissa Epel氏によると、ストレスによって細胞内の染色体末端部のDNAが短くなり、適切に働かなくなるという。この部分のDNAは、靴ひもの先端のほつれを防止するプラスチックキャップのような役割をもつ。

 健康な女性を対象とした研究の結果、心理的ストレスがこの末端部の短縮に関わり、免疫システムの老化を早めることがわかった。この問題への対処法は、「十分な睡眠、活動的であること、健康的な食生活など、慢性疾患の予防法してすでに知られていることを守ることだ」とEpel氏は述べている。

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 ストレスは恐ろしい。恐ろしいのだが、社会で生きている以上、受け続けるのも必然。じゃあどうすればいいかというと、ストレスを消化してやる方向にもっていけば良い。それこそ「十分な睡眠、活動的であること、健康的な食生活」に他ならないのだ。

 集中力や記憶力より、「知的柔軟性」が失われるのはショックですね。物事の考え方が短絡的になってゆく。。。ううん、やっぱりストレスは怖い。
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2006年08月25日

ビタミンB6を摂ることで、パーキンソン病になりにくくなる。

ビタミンB6の食事摂取でパーキンソン病リスクが減少する

 ホモシステイン濃度の上昇は、細胞毒性作用により、パーキンソン病(PD)のドーパミン作動性細胞死を促進すると考えられます。したがって、ホモシステイン代謝の共同因子である葉酸、ビタミンB12、ビタミンB6を食事で摂取することで、血漿ホモシステインが減少し、PDリスクが低下する可能性があります。

 さらに、ビタミンB6は、ホモシステイン代謝とは関係なく抗酸化作用とドーパミン合成を助ける働きを介してPDリスクに影響を及ぼす可能性があります。

 55 歳以上の人を対象にしたプロスペクティブ・集団ベースのコホート試験(Rotterdam Study)に参加した被験者のうち、試験開始時に食事内容が評価され、痴呆およびパーキンソニズムが認められなかった5289人を対象にして、葉酸、ビタミンB12、ビタミンB6の食事摂取とPD発生リスクの関連を検討した結果が2006年7月25日のNeurology誌に報告されています。

 頻回の対面診察が実施されると同時に、医療機関の記録を継続的にモニターすることでPDが評価されました。平均9.7年のフォローアップ後、72例にPD発生が認められました。

 研究の結果、ビタミンB6の食事摂取量の高さがPDリスクの有意な低下と相関していました(標準偏差ごとのハザード率0.69(95%信頼区間 0.50‐0.96)、上位1/3対下位1/3 0.46(0.22-0.96))。層別解析の結果、この相関は喫煙者に限定されていました。葉酸とビタミンB12の食事摂取にはPDリスクとの関連は認められませんでした。

 この研究結果から、ビタミンB6はホモシステイン代謝とは無関係の機序を介してパーキンソン病リスクを低減しうると考えられました。

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 ビタミンB6はイワシやサバ、サンマ、バナナ、クルミ、ごま、アボガドなどに多く含まれています。





 ・・・んー、パーキンソン病についてまとめるか!

 まずパーキンソン病の主症状。これは4大症候と呼ばれるものです。

1.安静時振戦:安静時に震えます。随意運動で現弱します。
2.筋固縮(筋強剛):患者の腕や脚を動かそうとすると、抵抗を感じます
3.無動:動作自体がゆっくりとなります。開始にも時間がかかります。
4.姿勢反射障害:体勢を立て直せません。

 70%ぐらいが1の症状を呈します。また、よくパーキンソン病の症状として挙げられるのは4でしょう。前かがみになった状態から立て直すことができず、前へ突進するように小刻みに進んでいく「突進現象」や「小刻み歩行」が知られています。

 パーキンソン病は、これら4大症候を主症状とした、原因不明の進行性変性疾患です。何故だかわかりませんが、黒質緻密部の神経細胞が変性脱落、そして残存細胞にLewy小体と呼ばれるモノが出現することにより、黒質と線条体のドーパミン含有量が著しく減少することで、症状が起こります

 日本においては10万人に110人。白人に多くアフリカ黒人に少ないのは、メラニンが関係しているためでしょう。発症年齢は50〜60歳が最多です。

 治療法としては、ドーパミンが不足しているので、ドーパミンを補充するためにL-ドーパを、受容体を刺激してやるためにドパミン受容体刺激薬を、ドーパミンの分解を抑制(つまりドーパミンが残り続ける)してやるためにMAO-B阻害薬を投与してやります。

参考:難病情報センター
関連:
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