2008年02月05日

iPS細胞の生殖細胞製造は禁止の方向で

iPSからの生殖細胞製造禁止 文科省部会が決定

 文部科学省の生命倫理・安全部会(部会長・笹月健彦国立国際医療センター総長)は1日、多様な組織に成長できる万能性がある、京都大が開発した「人工多能性幹細胞」(iPS細胞)から、精子や卵子など生殖細胞をつくる研究を、当面禁止することで合意した

 近く、大学などの関係機関に通知する。生殖細胞ができる可能性がある、他の体性幹細胞からの作製も禁止対象とした。

 受精卵を材料にする胚性幹細胞(ES細胞)から生殖細胞をつくる研究は、同省の指針で既に禁止されているため、同様に取り扱うのが妥当と判断した。

 ただし、こうした万能細胞からの生殖細胞づくりは「不妊症の研究に役立つ」との意見もあり、同部会の専門委員会が、指針を見直すべきかどうかを検討しているため、禁止期間は専門委の結論が出るまでの間とした。

 同部会はまた、再生医療研究のため、生殖補助医療で不要になったり、病気で摘出した卵巣から採取したりした卵子を基に、クローン胚をつくることを認めるなどとした作業部会報告書を承認した。



 まぁ、妥当なところでしょうね。医学の進歩のためには、そりゃ許可したほうがいいんでしょうし、許可されればそれだけ大勢の人が助かる可能性も秘めているわけですが、倫理的な問題が先行するのはいたしかたないことです。

 こういったことをきっかけに、人間の倫理性が進歩してくれれば、とも思うのですが。


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2008年01月27日

拒絶反応なしの腎臓移植に成功する

米チーム、拒絶反応なしの腎移植に成功

 白血球の型が完全には一致しない家族から生体腎移植を受ける患者に、臓器提供者の骨髄も一緒に移植して拒絶反応を抑えることに、米マサチューセッツ総合病院などのチームが成功した。

 患者が副作用のある免疫抑制剤から解放される画期的な成果で、24日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに論文が掲載された。

 拒絶反応は、患者の免疫が移植された臓器を異物と判断して攻撃する現象。同総合病院のD・サックス医師らの研究チームは、まず患者の免疫の一部を薬剤で抑え、腎臓移植の際、提供者から採取した骨髄も患者に注入した。患者5人のうち4人で治療が成功し、9〜14か月後に、飲み続けなければならない免疫抑制剤が不要になった。腎臓は移植から2〜5年たった今も正常に機能している

 骨髄は、免疫の主役となる白血球などを作り出す造血幹細胞が多く含まれる。移植後しばらく患者と臓器提供者の造血幹細胞が共存することで、移植臓器に対する攻撃の抑制につながるらしい。

 研究チームの河合達郎医師は「今年から、白血球の型が合わない移植を対象に、多施設で試験をする計画」と話している。

 造血幹細胞移植が専門の加藤俊一・東海大医学部教授の話「腎臓の生着を助けるため、骨髄をボディーガードに連れて行く手法だ。骨髄が拒絶反応を弱めたと考えられる。免疫抑制剤がいらなくなることのメリットは大きい」



 腎臓移植は腎機能を正常化する画期的な手法ですが、その臓器は他人のものなので、異物と認識して拒絶反応が起こる点が大きなデメリットでした。

 骨髄移植をすることで、免疫システムも臓器の持ち主のものとした手法です。これによって白血球も臓器を異物を認識しなくなるため、拒絶反応は起こりません。一生のみ続けなければならない免疫抑制剤を飲まずに済むという、何とも大きなメリットです。免疫抑制剤には、サイトメガロウイルスなど、普通の免疫能力を持っている人ならばかからないような感染症にかかりやすくなるという欠点がありましたが、これも同時に防げるわけです。

 しかし通常の移植よりも、骨髄を移植しなければならないという点でリスクがあるような気もしますが、実際にかなりの割合で成功しているみたいですし、今後の治療にはこの選択肢も増えるようになるかもしれません。

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2008年01月23日

iPS細胞の京大と細胞シートの阪大が共同研究を行う!

「iPS細胞で心筋再生」 京大と阪大が共同研究へ

 人間の皮膚から様々な細胞に変化できる万能細胞(iPS細胞)を作製した京都大の山中伸弥教授と、筋肉から作った細胞シートで重い心臓病の治療に成功した大阪大の澤芳樹教授が、iPS細胞を使った共同研究を始めることになった。

 世界初の二つの成果を組み合わせ、心筋の再生医療を目指す

 一方、京都大は22日、山中教授をトップとする「iPS細胞研究センター」の設置を正式に発表、再生医療の実現に向け、万能細胞研究が大きく動き出した。

 澤教授らは昨年、患者の足の筋肉の細胞をもとにシートを作製。心臓移植が必要だった患者の心臓の周囲に張り付け、心機能の回復に成功した。シートは心筋にはなっていないため、iPS細胞から変化させた心筋でシートを作り、治療に生かしたい考えだ。

 京大の研究センターは、昨年10月に開設された「物質―細胞統合システム拠点」の一部門。教授や研究員、技術職員ら10〜20人でつくる「専任チーム」と、京大再生医科学研究所などから参画する「兼任チーム」数チームで構成される。

 山中教授はこの日の記者会見で「iPS研究は10年、20年と息の長い取り組みが必要なので、若い研究者を積極的に育てたい」と語った。



 日本の誇る世界最先端の研究がタッグを組んだ!と半ば興奮しながらのニュースでした。

 元々、心筋の細胞シートをうまく利用して再生医療を行おうとする研究には期待は大きかったのですが、更にその細胞シートをiPS細胞で作ってみようというこの研究。臓器をまるごと培養して生み出すのはまだ時間がかかりそうですが、シートを巻きつけることで機能を回復させてやろうというこの研究は、最も実現が早そうで、かつ効果のありそうな「再生医療」です。

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2008年01月17日

骨髄バンクのドナー登録数、30万人を超える。

骨髄バンクドナーが30万人に=昨年の移植、最多の999例

 骨髄移植推進財団(正岡徹理事長)は15日、骨髄バンクのドナー(骨髄提供者)の登録が目標の30万人に達したと発表した。ただし、ドナーから実際に移植を受けられる人は、希望者の6割程度にとどまり、「今後とも1人でも多くの方に登録をお願いしていく」としている。

 ドナー登録は1992年1月にスタート。移植には白血球型などの一致が必要で、登録者が30万人いれば希望者の9割に少なくとも1人の適合者が見つけられるとして目標を掲げ、16年間で達成した。
 移植数は累計8965例で、昨年1年間では過去最多の999例に上った。



 16年目かー。

 30万人が多いのか少ないのか分かりませんが、臓器移植カードを持つだけとは違い、採血して、ドナーになろうとする人が30万人もいるというのは、大きな進歩だと思います。

 しかし一致しない人も当然いますので、これからも登録者増に向けて頑張ってほしいと思います。医学処は骨髄バンクを応援しております!

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2008年01月15日

死んだ心臓に細胞を注入して再生することに成功

死んだ心臓、細胞注入で再生=ラット実験、器具内で成功

 死んだラットの心臓を薬剤処理して型枠とし、内部に誕生直後のラットの子の心臓から採取した細胞を注入して実験器具内で培養したところ、拍動して機能したと、米ミネソタ大の研究チームが14日、米医学誌ネイチャー・メディシンの電子版に発表した。

 当面はこの実験成果をラットの体内で実現することが課題となるが、将来、心臓移植手術が必要な患者を対象として、死亡者の心臓に患者自身の幹細胞を注入して再生し、移植できれば、ドナー(提供者)不足問題をある程度解決できる可能性がある。この技術を腎臓や肝臓、肺に応用する研究も進めているという。

 日本の国立循環器病センターと産業技術総合研究所は2004年7月、拡張型心筋症の患者の骨髄から多様な細胞への分化能力がある「間葉系幹細胞」を採取・培養して同じ患者の心臓に移植し、心筋と血管を同時に再生させることに成功したと発表している。



 心臓を移植するためには、拍動してること、すなわち脳死状態でないと厳しいですからね。もし死んで停止した心臓を再度賦活化することができれば、心臓移植もうまく増えるかもしれません。

 この方法ですと、日本でも心臓移植ケースが増える、かも。脳死を死と受け入れられない日本では、よりいっそう期待したいところです。

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2008年01月09日

iPS細胞を、がん遺伝子やウイルスなしで作成する

京大、iPS細胞を化学物質で作製──安全性高い基本技術

 京都大学の杉山弘教授らは、体の様々な臓器・組織に育つ新型万能細胞(iPS細胞)を安全につくる基本技術を開発した。がんの遺伝子やウイルスを使う代わりに化学物質でiPS細胞を作れるようになる。再生医療への応用には安全性の確保や量産が欠かせない。この技術は課題克服につながると予測している。

 杉山教授らが新たに合成した化学物質は「ポリアミド」の1種。iPS細胞研究の日本拠点に決まった京大の「物質─細胞統合システム拠点(中辻憲夫拠点長)」と共同で、効能の検証に入った。

 新物質はiPS細胞のように臓器・組織の素となる細胞のDNA(デオキシリボ核酸)に結び付き、成長をつかさどる遺伝子の機能を調節する。大人の細胞を生まれたての新型万能細胞に後戻りさせたり、万能細胞を神経細胞などに効率良く生まれ変わらせたりするとみている。

 月内にまず万能細胞の代表格であるネズミの胚性幹細胞(ES細胞)で効果を試す。iPS細胞でも検証する。万能細胞は特定の遺伝子が細胞を生まれたての状態に保つ。この種の遺伝子の働きに手を加えれば、古い細胞でもiPS細胞に戻ることを山中伸弥京大教授らが示した。

 だが現在の方法は、がんの懸念が残る遺伝子などを使ううえ、作製に手間がかかる。医療応用する際に課題が残る。このため細胞の成長を操れる安価な化学物質や安全な細胞作製法を開発できるかどうかが、次の焦点となっている。



 凄い勢いで進歩しています。2008年もそのスピードは健在だそうです。

 がん遺伝子、ウイルスを使わないということで、医学的、倫理的に用いやすくなりました。来年あたりには臨床応用できるのではないでしょうか。画期的な技術なだけに、1歩1歩確実な進歩に、期待したいところです。

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2008年01月07日

献腎移植のうち22%が延命治療を中止していた

22%が延命中止ドナー 腎移植、9年間に280件

 死亡後に腎臓を提供する「献腎移植」のうち、心臓停止前に人工呼吸器を止めて延命治療を中止した提供者(ドナー)からの移植が、平成7〜15年の約9年間に280件あったことが、日本臓器移植ネットワーク(東京)の集計で30日、分かった。同期間の心停止後腎移植全体の約22%を占める。

 終末期医療の現場で行われてきた呼吸器中止の実情の一端を示すデータとして注目される。個々のケースでどのような延命中止の判断があったかは明らかにされておらず、専門家は「移植のために延命中止を急ぐことがないか、妥当性の検証が必要」と指摘している。

 移植にかかわったコーディネーターが1件ごとにコンピューターに登録した症例情報を基に、移植ネット統計解析委員会が16年に集計。それによると、7年4月から15年12月にかけ、心停止後の腎移植は全国で1279件あった。

 呼吸器中止の280件を含め、移植ネットの小中節子理事は「すべての移植例が、内部の評価委員会で『手続きに問題はない』と判断されている」と説明。その上で、原則論として「呼吸器を中止するかどうかは終末期医療の問題で、移植ネットがかかわるべきではないと考える」としている。

 移植に詳しい医療関係者は「終末期に呼吸器をつけたまま長い期間が経過すると、デメリットとして臓器が弱り移植できなくなる場合もある。提供意思があって呼吸器を中止する際、常識的には脳死の診断をしていると考えられるが、どこまで厳格な基準で診断しているかは施設によってばらつきもあるのでないか」と指摘している。

 移植ネットは集計結果を基に、呼吸器中止や摘出準備として行われる心停止前の管挿入などの要因と腎臓の生着率の関係を分析、呼吸器中止の有無は生着率に大きな影響はないとの結果だった。



 難しい問題です。終末期医療と献腎移植は確かに離して考えるべきなんでしょうけれど、臓器を理想的な状態で取り出すには、人工呼吸器を止めて延命治療を中止しなければいけない……

 ならば最初から脳死の診断をすることを全国的に義務づければ、不透明さがなくなるのではないでしょうか。そうすると献腎移植の定義からは外れることになるのかもしれませんが、批判される要素を減らすためなら仕方ないのでは。今のままだと病院ごとに基準がまちまちになってしまい、より献腎移植が遅れそうです。

 日本はただでさえ臓器移植に関心がないといいますか、少しずつちか発展していってないので、、、これ以上臓器移植が後退してしまうことは避けたいですね。

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医学処:病気腎移植は過去に90例以上行われていた
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2007年12月29日

顔面移植をしたフランス人患者の経過は良好である。

顔面移植のフランス人女性患者の経過は良好

 世界初の顔面部分移植手術を受けた38歳のフランス人女性についての経過報告が、米医学誌「New England Journal of Medicine」12月13日号に掲載された。術後18カ月が経過した今、女性には笑顔もみられるようになったという

 患者のIsabelle Dinoireさんは、2005年5月に飼い犬に襲われ鼻、上下の唇、顎および両頬の一部を失い、2005年11月27日、フランス、アミアンの病院で医師Jean-Micheal Dubenard氏らのチームにより、血液型が同じで脳死した46歳女性からの鼻、唇および顎の移植を受けた。

 患者は、手術から48時間後、唇を動かして口を閉じる運動などの理学療法を開始したほか、心理学的サポートを受けた。術後1週間で、ほぼ通常通り飲食ができるようになり、口からの漏れも年内には解消されたという。軽い触覚および熱さや冷たさの感覚も回復。運動機能の回復には時間を要したものの、術後12週で上唇の一部を動かすことができ、4カ月目には下唇も動かせるようになった。さらに、術後10カ月で完全に口を閉じることができ、単語を発音する能力も改善した。術後10カ月ではまだほほ笑みにゆがみがみられたが、18カ月目には正常になったという。拒絶反応や感染性合併症もみられたが、いずれも回復した

 報告によると、術後4カ月目には、患者は外の世界に顔を向けることができるようになり、徐々に通常の社会生活を再開。現在では、外出やパーティーなどで人に会うことも怖くなくなり、審美的にも機能的にも十分に満足していると話しているという。

 しかし、この手術は当初からさまざまな物議も醸した。犬にかまれた日、患者は過剰服薬により自殺を図っていたとする情報もあるほか、医師Dubernard氏についても、チェーンスモーカーで有力政治家としての面もあり、過去に実施した移植では批判も報じられた人物である。

 米マイアミ大学助教授のDavid Arnold博士は、この患者には将来的に皮膚癌などの問題が生じるリスクが高いだろうと指摘。同大学のSeth Thaller博士は、こういった先駆的な取り組みでは、常にどこまでやるのかという問題がつきまとうが、その答えは時間が経過しなければわからないと述べている。

 この手術のほかに、すでに2例の顔面移植術(2006年中国、2007年フランス)が実施されているというが、症例に関する情報は得られていない。米クリーブランド・クリニックでは、顔面全面移植術の許可を得ているが、現在は患者の選抜、拒絶反応に対する治療の研究およびドナー探しに取り組んでいる段階だという。



 患者のQOLを高めるためには必要な手術でしたし、実際に成功して様々な機能が回復したことは非常に喜ばしいことだとは思います。

 しかしまぁこの手術については、患者側にも医師側にも、色々なスキャンダルのようなものが飛び交いました。日本だったらここまでおおっぴらにはならなかったのではないでしょうか。結果的に患者も医師も色々報じられてしまったようですが、まぁ仕方ないといえば仕方のないことです。それだけ顔面移植というものにはインパクトがついてまわるものだ、と…。

 でも自分の顔がなくなったら、そりゃやりますよね。この患者さんも、色素的に少し違和感はありますが、綺麗に治っています。それだけの技術があるわけですから、その人の「人生」を考えたら、、、ねぇ

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2007年12月28日

筋電義手で、バイオリンを演奏する。

義手で演奏、名曲の調べ 筋肉の電流検知し、動作

 兵庫県立福祉のまちづくり工学研究所(神戸市西区)で27日、生まれつき右腕の一部がない小学生の女の子2人が、モーター付きの特殊な義手をつけ、バイオリン演奏を披露した。同研究所では02年から、子どもを対象に、この義手の普及を進めており、楽器の演奏は珍しいという。

 演奏したのは青石奈那香さん(9)=兵庫県姫路市=と大久保美来さん(7)=千葉県習志野市。2人がつけたのは、筋肉のかすかな電流をセンサーで検知して3本の指が閉じたり開いたりする「筋電義手」

 奈那香さんは、5年ほど前から義手を使い始めた。幼い頃に母の佐知子さん(36)が歌ってくれた童謡に出てくるバイオリンを弾くリスが好きだった。

 美来さんは1歳の誕生日に、祖母の初美さん(65)からバイオリンをプレゼントされた。「いつか弾けるようになるはず」との初美さんの願いからだった。4年ほど前から義手をつけ始めた。

 2人はこの日、職員らと計6人で、ビバルディの「協奏曲イ短調」など3曲を演奏。関係者らから拍手がわき、「アンコール」の声があがった。

 美来さんの父の真さん(39)は「バイオリンをもらったときは、奇跡でも起こらないと無理だと思った。でも、現実に弾いているんです」と目を細めた。

 問い合わせは、同研究所(078・925・9283)へ。



 筋肉が伝える微弱な電流を感知し、思いどおりに動かすまでにどれほどの努力があったのでしょう。

 しかもそれで楽器が弾けるまでになるなんて。

 人を幸せにする技術というものは、無条件で応援したくなります。

関連:医学処 人工の義腕の感覚を胸部に伝えることで、圧力や温度を感じる技術
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2007年12月22日

テルモが、不具合のあった人工血管を自主回収

テルモが人工血管を自主回収 血液漏れる可能性

 動脈瘤などの手術に使う人工血管「トリプレックス」に血液が漏れる可能性がある不具合が見つかったとして、同製品を輸入販売する医療機器メーカー「テルモ」(東京都渋谷区)が15日から自主回収を始めたことが21日、分かった。

 同社によると、トリプレックスは合成繊維の人工血管で、動脈瘤が原因で破裂しそうな血管などを人工血管に置きかえる手術に使うという。

 回収対象は今年11〜12月、42医療機関に納入した234本。そのうち22医療機関で既に60人に利用されているが、これまでに健康被害の報告はないという。

 東日本地域の病院で14日、動脈瘤の手術を受けていた患者に、人工血管が使われた際、製品から血液が漏れているのを、医師が見つけ、不具合が発覚した。その後の調査で、製品の縫合確認工程において、未縫合品が混ざって出荷されていることが判明したため、自主回収を始めたという。



 被害がなくて良かったです。デリケートな医療用品だからこそ、細心の注意のもと、出荷してもらいたい。

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医学処:北大が、サケの皮のコラーゲンから人工血管を作ることに成功。
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2007年12月17日

人工多能性幹細胞の研究を国を挙げて支援することに

万能細胞 京大に拠点

 文部科学省は、山中伸弥・京都大教授が開発した「万能細胞」(人工多能性幹細胞=iPS細胞)研究を支援するため、他大学を含めた専門家が活躍できる国内研究拠点を、京大に整備する方針を決めた

 人材や研究資金が豊富な欧米など海外研究チームの猛追を振り切り、日本がiPS細胞を利用した再生医療の実現で先陣を切るには、オールジャパンの体制が不可欠と判断した。

 iPS細胞の研究拠点は、京大が今年10月に開設した、「物質―細胞統合システム拠点」(中辻憲夫拠点長)の一部に位置づける。同拠点は、再生医学研究などの分野で世界最高水準の研究機関を目指し、今後10年間で約250億円の資金を投入する

 iPS細胞の研究拠点は、山中教授をリーダーとし、全国の再生医学研究の第一人者が、それぞれの所属のまま利用できる共同利用施設にする。新たな施設、設備を確保し、iPS細胞を目的の細胞に変化させる技術や安全性確認検査など関連分野の研究を重点的に行い、iPS細胞研究の先行性を生かす

 山中教授は今月7日、渡海文科相と面談し、全国の優れた万能細胞研究者らでつくるiPS細胞研究チームを1チーム結成し、「研究者がチームワークをはぐくむための合宿所」のような研究拠点の整備を要請。渡海文科相も全面支援を約束していた。



 これからの新しい医療をリードするかもしれない発見ですからね。何百億もかけるインパクトはあります。

 せっかく日本が発見したのに他の国で改良されて実用化の特許をとられたら大損ですからね。ここは何としても日本が先行していきたいところです。

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2007年11月30日

病気腎移植は過去に90例以上行われていた

病腎移植「国内90例以上」=過去の論文などで判断−万波医師支援教授報告・愛媛


 宇和島徳洲会病院の万波誠医師(67)らによる病気腎移植問題に関連し、広島大の難波紘二名誉教授(病理学)は25日、万波医師らのグループを含め、病気の腎臓を修復し他の患者に移植したと判断できるケースが国内で90例以上あると発表した。愛媛県宇和島市で開かれた万波医師を支援する「移植への理解を求める会」(向田陽二代表)主催の講演会で報告した。

 難波名誉教授は、過去30年分の論文などを調査したと説明。それによると、最も早いのは1985年の論文で、2003年までに万波医師のグループ以外で少なくとも14病院が、病気腎移植を手掛けていたことが学会誌などから判断できるという



 病気腎を移植することで、その人の寿命に影響を及ぼす可能性はあるにはありますが、腎臓を移植しなければ助からない人がいて、正常な腎臓移植を行えない場合、病気腎を「やむをえず」移植することは果たして罪なのかどうか。

 理想的に言えば健常な腎臓を移植すべきなんでしょうけれど、日本の移植数はあまりにも少なすぎます。病気腎を全面的に否定するのではなく、逆に病気腎の可能性とリスクを真摯に検討することが必要だと思います。

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2007年10月18日

臓器移植法施行から10年。助かった人数209人。

脳死臓器移植 10年で低調61件

 脳死下での臓器提供に道を開いた臓器移植法施行から16日で、10年が経過した。15日、大津市の大津赤十字病院で50歳代の女性が脳死と判定され、同法に基づく脳死判定は63件(移植は62件目となる見通し)となった。

 これまで臓器は計243人に移植され、うち209人が生存しているが、小中節子・日本臓器移植ネットワーク理事は、「他国に比べると、決して多くない」と指摘する。

 移植件数が伸びないのは、臓器提供に必要な「意思表示カード」保有率の低さと書面同意を義務づける現行法の壁がある。内閣府の昨年の調査によると、カード保有率は8%、常時携行者も1・6%と低調。国会では、本人の意思が不明でも家族同意で臓器提供できるとする抜本改正案と、提供可能年齢を現行の15歳から12歳に引き下げる緩和案が議員立法で提出されているが、審議は進んでいない。





 もしこれでドナーカードがより普及したら、とか、小さい子供に対しても行えるようになれば、とか考えると、より助かる命が増えるわけですし、他国の臓器をお金で「買う」必要もなくなるわけですし、いいことづくめなんですけれども。

 確かに他国とくらべると少ないんですけど……既に「209人の命が助かっている」と見ると、今はこれだけの人が助かったんだという思いに浸りたい気持ちです。10年。脳死で提供して下さった方の想いによって200人を超える人が救われたんだなぁ。。。

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2007年10月11日

訪問販売先の他人のために腎臓を提供

掃除機の訪問販売、売れなかった相手に「腎臓」を寄贈

 ジェイミー・ハワードさん(35)は半年前、掃除機の新製品を販売しようと、コロラド州カービーの、ポール・サッチャーさん(35)宅のドアを叩いた。

 しかし、サッチャーさんの話を聞くと、病気のために新しい掃除機を買えるような経済状況ではないことが判明した。 サッチャーさんは3年ほど前から、高血圧が原因で腎臓を悪くし、透析を受けていた。 話の途中で、血液型が同じO型ということもわかった。

 ハワードさんは掃除機の販売を諦めて、サッチャーさんの家を後にし、サッチャーさんの回復を祈った。 このとき、ひらめいたのが自分の腎臓を贈ることだった。

 ハワードさんは、「彼の家の外に出てから、父と妻に電話した」と、そのときの様子を語り、「寄贈のために、彼のところに呼ばれたんだと思う」と述べている。

 腎臓移植手術のための検査結果に問題はなく、今年8月に、ハワードさんの腎臓はサッチャーさんの体の中へおさまった。

 手術は無事に終了し、約2カ月たった今では、サッチャーさんは今まで病気をしていなかったかのような健康体になり、「本当に、奇跡だ」と語っている。



 なんか不思議ですね。「ノリ」ってやつでしょうか。ノリで腎臓提供などできませんが、自分の体の一部をほとんど知らない他人にあげてしまうというのは、善人というか何と言うか、ちょっと不思議な感じです。

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2007年10月05日

拡張型心筋症の「お母さん」の心臓移植呼びかけ

「お母さん」の心臓移植支援を呼びかけ 千葉

 「拡張型心筋症」の千葉市稲毛区の瀬川美由起さん(46)に、ドイツで心臓移植手術を受けさせようと、千葉県松戸市の県立松戸南高校のPTAが29日、文化祭で募金活動を行った。小屋敷久美子さん(44)らメンバー25人が呼びかけ、約1万5000円が集まった。

 瀬川さんは3年前に心筋衰弱による心室拡大が見つかり、心臓移植が必要と診断された。費用を集めるため、長男が通う千葉市内の高校のPTAが7月から「お母さんの命を助けて募金」を開始。活動の輪は県内各高校に広がり、現在6680万円集まったが、目標額まであと2670万円が必要という。

 募金の問い合わせは「美由起さんを救う会」(電)043・308・7711。



 いつも(親→子)とは逆のパターン。しかし、生きて欲しいと思う気持ちは親も子も変わりません。

 高校生と47歳の母親、どちらも命の重さには変わりありませんものね。

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2007年09月30日

臓器提供者(ドナー)への休業補償を容認する案

臓器提供者に休業補償、WHOが容認指針案

 臓器売買が世界的に問題となる中、世界保健機関(WHO)は、臓器移植の倫理指針の改定作業で、臓器提供者(ドナー)への休業補償を容認する案をまとめた

 フィリピン政府は生体腎移植を受ける外国人患者にドナーへの生活支援費などを支払わせる制度を検討しており、実質的な臓器売買の公認だという批判が出ているが、改定案が通れば、こうした制度も許容範囲になるとみられ、論議を呼びそうだ。

 WHOの倫理指針は1991年に制定され、2004年から各国の専門家を集め改定作業を進めている。

 現行の指針は、「人体とその部分は商業的行為の対象になりえない」「臓器のための金銭授受は禁止する」と規定している。

 改定案では、ドナーを保護するため、〈1〉摘出手術などに伴いドナーが失った収入の補償〈2〉回復過程を含め、提供に生じた費用の支払い――の2点は、正当な理由がある場合は認められると明記。ドナーの保護に国家レベルで取り組むよう求めた。人の組織や細胞も対象に加えた。

 フィリピン政府が今年に入って検討中の公的制度は、生体腎ドナーの生活支援費や手術代を、外国人の移植希望患者から民間の財団を通じて支払わせる内容。闇の売買をなくし、ドナーが搾取されず、恩恵を受けられるようにするのがねらいという。

 日本の臓器移植法では、臓器移植に絡む金品の授受は、国内外を問わず処罰の対象となる。日本移植学会倫理委員長の加藤俊一・東海大教授は「わが国で移植の停滞が続けば、多くの患者が合法的だと見なして渡航移植を目指すことが予想される。改定案には費用の算定方法や公的組織の仲介などの規定はなく、移植希望者とドナーの一対一の金銭補償まで可能になるのでは」と懸念している。



 いい案ではあるのですが、まだまだ制限がないため甘い案となりそうです。

 実質フィリピンは国を挙げての臓器売買のようなものですからね。闇で臓器を売られないだけマシといっても、パチンコのようなものですからねぇ。裏では結構黒いんじゃないでしょうか。出来たばかりなので無法地帯と化す可能性はあります。

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2007年09月15日

60例目の脳死臓器移植へ。

60例目脳死移植へ

 日本臓器移植ネットワークは14日、兵庫医科大病院に入院中の30歳代の女性が脳死と判定された、と発表した。

 臓器移植法に基づく判定は61例目で、60例目の脳死移植が行われる。



 いよいよ60例目。

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posted by さじ at 18:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

損傷した心臓組織に移植する方法が、実用化する見通し

心臓病治療に朗報、人工培養組織で損傷した心臓組織再生可能に

 ヒト胚性幹細胞(ES細胞)を人工培養し、損傷した心臓組織に移植する方法が、まもなく実用化する見通しだという。心臓移植の専門家が3日、英国王立協会(Royal Society)発行の生物学専門誌「Philosophical Transaction B」特別号の中で発表した。

 この方法は、患者自身の骨髄から採取したES細胞を人工的に育てて、心臓筋あるいは心臓弁に移植するというもの。3年から5年後には実用化される見通し。 

 血液の環流を調整する4つの心臓弁とそれを取り囲む筋肉からなる心臓の組織は、いったん損傷を受けると再生が不可能だ。そのため心臓発作を起こすと、致命的でない場合でも、身体を衰弱させることになる。また加齢とともに、心臓の組織は弱体化していく。

 「患者自身の繊維組織から培養した心臓弁を最も必要としているのは、先天的な心臓欠陥をもって生まれてくる新生児。100人に1人がこの問題を抱えている」と指摘するのは、心臓移植研究の第一人者で今回の研究の中心的人物でもある、Simon Hoeurstrup氏。

 現在使用されている人工の心臓弁は、成長にともない定期交換する必要があるため、子どもの患者に多大な苦痛を与えることになるうえ、死亡率も成人の場合より高い。さらに、耐久性の高いメカニックな心臓は心臓裏側の細菌感染の危険性を高め、血液の流れを不正常にする可能性が高い。血液の凝固を阻止する薬を服用せざるをえないため、内出血と塞栓症の危険を高めてしまう。

 こうした理由から、免疫システムによる拒絶反応を起こさない患者自身の組織を移植する方法は、関係者から移植治療における「聖なる杯」とされていた。
 


 オオッ、いよいよ!!!

 この分野に関しては日本の東京女子医大も負けない研究をしていると思います(というか世界一?)。

 心臓の弁に由来する疾患は結構多い上に、先天性のもの、若年者でも機能がおかしくなるもの、中高齢者で発症するものとさまざまです。それだけ多くの患者に需要があります。更に今では生体弁、機械弁ともにデメリットがあり、長期的に使うのが難しいとされています。しかし自分の細胞で作った心臓弁でしたら、免疫的な拒否反応も生じることはありません。著しくQOLを高めるであろうこの技術があと3年で現実のものとなります。
posted by さじ at 01:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

2007年09月06日

拘束型心筋症で心臓移植を受けた阿波宏典ちゃん。

米で心臓移植を受けた宏典ちゃん、笑顔で「ただいま!」

 米国で心臓移植手術を受けた山口県長門市の県立水産高教諭、阿波秀範さん(41)の三男、宏典ちゃん(3)が4日、母親のひろみさん(37)とともにニューヨーク発の日航機で成田空港に帰国した。

 宏典ちゃんは2005年春、心臓の筋肉が繊維化する拘束型心筋症と診断され、「移植しなければ余命1〜2年」と宣告された。支援グループ「ひろくんを救う会」が募金などで1億3000万円を超える費用を集め、米コロンビア大で2月24日(日本時間)、移植手術を受けた。

 宏典ちゃんはベビーカーに乗り、好きな色の緑のポロシャツ姿で到着ロビーに姿を見せた。秀範さんや長男の孝典君(7)、二男の克典君(6)に出迎えられ、秀範さんに抱き上げられた後、兄たちとロビーを走り回った。

 大阪大医学部付属病院で検査入院した後、山口県に戻る予定。ひろみさんは「もう家族5人がそろうことはないと思っていたのでうれしい」と涙ぐみ、秀範さんも「皆さんのおかげで、世界で一番幸せな家族だと思った」と笑顔で語った。



 移植があるから助かる命もある。その命があるから生きていける家族もいるだろうし、その命がこれから先社会に対して少なからず影響を与えていくんだろう。

 あまり社会のことに目を向けないのが日本の悪いところなのかもしれません。戦後の解体と同時に自分を守ることに精一杯になってしまったのかもしれませんが、そろそろいいんじゃないですか?ひきこもるのも。自分ひとりという規模から、街、市、国へとマクロな視点を持つ「ゆとり」も必要です。

 日本の社会が発展していくことを願いつつ、最後に阿波宏典ちゃん一家に。おかえり!

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posted by さじ at 20:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

2007年09月05日

60例目の脳死判定。59例目の臓器移植が行われる予定。

脳死判定60例目

 日本臓器移植ネットワークは31日、埼玉県深谷市の深谷赤十字病院に入院中の40歳代男性が脳死と判定された、と発表した。

 臓器移植法に基づく判定は60例目で、59例目の臓器移植が行われる見通し。



 臓器の移植に関する法律が施行されたのが1997年10月。

 そして初めて脳死移植が行われたのが1999年2月。

 8年後にようやく60例目です。世界的にみるとまだまだ少ないんでしょうけれど、今回は、臓器提供に同意し実際に臓器を複数人に提供してきた60名に対して、感謝と追悼の意味を込めて、合掌したいと思います。

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