[移植]の記事一覧

2006年11月16日

英国で、世界初の全顔面移植術を近く実施する予定

世界初の全顔面移植術、近く実施へ

 英王立無料病院(Royal Free Hospital、ロンドン)の医師らに、世界で初めての全顔面移植術を実施する許可が下りた。ただし、BBCニュースによると、チームはまだ手術の候補者を決めていないという。

 同病院倫理委員会は、数カ月以内に最初の移植術を実施することを許可した。昨年(2005年)11月には、フランス人女性が初の部分的顔面移植術を受けている。

 同病院のチームに対し、これまで約30人の患者が顔面全面移植術の希望を申し出ているという。チームは、移植による精神的な影響への対処なども含め、手術を受ける基準を満たす成人候補者のリストを作成する予定とBBCニュースは報じている。

 同病院のPeter Butler博士によると、患者を4人選択し、6カ月間隔で1人ずつ移植術を実施する予定とのこと。

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 事故などで顔を失ってしまった人に「生きる希望」を与えるためにも、顔面移植は是非とも成功させてもらいたいと思います。術後も免疫抑制剤を飲まなければいけないなどアフターケアが大変になってきますが、それでも「顔」を取り戻せるなら。顔って結構大事ですよね。まず人なら顔を見るでしょう。

 飲酒運転にまきこまれてしまい、全身に大火傷を負ったサブリドという女性を御覧になったことがあるでしょうか。彼女も確か、顔面移植を希望していたと思います。希望に繋がってくれれば良いのですが…。

サブリド参考:Don't drink & drive

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posted by さじ at 02:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

2006年11月12日

病気腎移植に感謝している患者が、万波医師支援の会を結成

「患者は感謝」万波医師支援の会結成

 宇和島徳洲会病院の万波誠医師(66)に腎臓移植を受けた人らが9日、万波医師を支援するため「移植への理解を求める会」を結成。「病気腎の利用は、移植医療に新たな道を開くものであり、十分な検討の上、利用が広がることを願っている」との声明を発表した。同会結成は「えひめ移植者の会」(野村正良会長)が呼び掛けた。

 声明は「病気腎移植についての報道は万波先生を犯罪者扱いし、患者不在の建前論が目立つ。万波先生は患者第一の医療を進めており、患者は感謝している」としている。

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 まあ正当な訴え。不備があったとはいえ「不手際」の部類に入るものでして、明確なガイドラインさえ示せば患者のためになる行為であることには間違いありません。腎臓はそれほど人間のQOLに関与しています。マスコミの医者バッシングを真に受けるより「どうすれば患者のためになるのか」を模索する道を探すほうが優先です。

関連
医学処 病気の腎臓を移植することは、社会的に許されない行為か?
医学処 臓器移植患者団体が、病気腎の移植に反対との声明を出す
医学処 藤田保健衛生大学病院でも病気腎移植を行っていた
posted by さじ at 03:58 | Comment(9) | TrackBack(0) | 移植

藤田保健衛生大学病院でも病気腎移植を行っていた

愛知でも病気腎移植… 藤田保健衛生大病院

 愛知県豊明市の藤田保健衛生大学病院で1991年、病気腎移植が1件行われていたことが10日、明らかになった。

 宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師らのグループがかかわった以外で、病気腎移植が判明したのは初めて。藤田保健衛生大学病院側は「臓器提供者や患者の同意もあり、医学的にも倫理的にも問題はなかった」としている。

 病院によると、執刀したのは同病院の星長清隆教授。腎血管性高血圧症で治療を受けていた30歳(当時)の男性に動脈瘤が見つかったことから腎臓を摘出。動脈瘤の手術後、戻そうとしたが、男性は再発を恐れて拒否した他人への移植に同意を得たため、愛知県の腎臓バンクに連絡したうえで、登録されていた23歳(同)の男性患者に移植した。この患者は今も通院しているが、経過は良好という。この経緯は93年の学会で発表された。

 当時、日本臓器移植ネットワークがなく、厚生労働省臓器移植対策室は、「臓器移植法が出来る以前の話で、宇和島徳洲会病院のケースとは性質が異なる」と話している。

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 これはむしろ、腎臓を無駄にしなかったという意味で藤田保健衛生大学はGood Jobでしょう。

 逆に言えば、このようなケースでなら病気腎を移植しても良いということですので、ここらへんの明確なガイドラインづくりを行うべきではないでしょうか。
posted by さじ at 03:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

2006年11月09日

科学技術振興機構が自然の骨と一体になる人工骨を開発

科技機構など、体内になじむ人工骨開発――固定・再生しやすく

 科学技術振興機構と中部大学の小久保正教授らのチームは8日、体内の骨になじみやすい新タイプの人工骨を開発したと発表した。自然の骨に結合して固定しやすく、新たな骨も再生しやすい2つの特長を併せ持つ。骨折などの治療期間短縮につながるという。

 ベンチャー、アドバンスド・メディックス(京都市、社長・小久保教授)を通じて実用化し、2009年度に年間1億円の売り上げを見込む。開発した人工骨は、200―1500マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルの小さな穴が多数ある「チタンポーラス体」で作製。自然の骨に結合して一体となる機能「骨伝導能」と、自然の骨が材料の表面に沿って新たに作られる能力「骨誘導能」を併せ持つ。

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 これは結構凄いかも。骨の移植なども行われていますが、それに代わる技術となるかもしれません。

 こちらも併せて御覧下さい。

医学処 移植するための骨を供給する「骨バンク」を知ろう
posted by さじ at 23:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

臓器移植患者団体が、病気腎の移植に反対との声明を出す

「病気腎移植に反対」臓器移植患者団体が声明

 宇和島徳洲会病院の万波誠医師らによる病気腎臓移植問題で、臓器移植患者団体連絡会(大久保通方代表幹事)は8日、ルールが整備されていない現時点での病気腎移植に反対し、厚生労働省に対し早急に調査を行い、今後の対策を示すように求める声明を出した。

 声明では、厚生労働省などに対し、万波医師らが移植に使用した腎臓は摘出する必要があったのか、移植患者は公正に選ばれたのか、などの点について、明らかにするように求めた。

 病気腎移植問題が移植医療の公明、公正、透明性に反する懸念があるため「国民の移植医療に対する信頼が大きく損なわれることを憂慮する」としている。

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 続報です。
 医学処 病気の腎臓を移植することは、社会的に許されない行為か?

 うむ。臓器移植患者の団体としてはルールを求めないと「公平さ」が崩壊してしまうからね。まあ妥当な意見だと思います。

 勿論万波医師の落ち度という点では「独断で腎臓を摘出したこと」や「自分で移植する患者を選んだこと」などが挙げられます。取る必要のない腎臓を取ったのはいけないことですが、では今回の事件から離れて、病気で取らなければならない腎臓を別の人に移植するのは、どうなんでしょうか。

 ルールを求める移植団体が反対しても、そこに所属する患者がどう思っているかというのも微妙なところ。公平さを欠いていた点では怒る人もいるかもしれませんが、では自分に病気腎を移植するチャンスが回ってきたとしたらどうするのか、と。

 今年起きた、富山県の呼吸器外し事件。あの事件も、尊厳死について議論が交わされました。今回も同様であると思われます。富山の事件では、医師のとった行為は許されるべきでない行為なのか。患者主体に考えたからこそ行ったのではないか。そういう見方もできるわけです。万波医師はどちらなのでしょうか。そして、国民はどのように医療を提供してもらいたいのでしょうか。

関連
医学処 富山呼吸器外し事件の伊藤雅之外科部長がインタビューに応じる
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posted by さじ at 01:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

2006年11月05日

1型糖尿病の治療としてES細胞を膵臓細胞にして移植する技術

ヒトES細胞、膵臓細胞に変換〜1型糖尿病治療に光明

 バイオテク企業のノボセル(Novocell)はヒト胚性幹細胞(ES細胞)をインスリンなどホルモンを分泌する膵臓細胞に変えるプロセスを開発し、ネイチャー・バイオテクノロジー誌オンライン版に発表した。臨床試験を早ければ2009年に開始する見通しで、自力ではインスリンを分泌できない1型糖尿病の治療への応用に期待している。

 ニューヨーク・タイムズによると、ヒトや動物の幹細胞を利用しインスリンを生成させる研究はこれまでもあった。しかし、バンダービルド大学のマーク・マグヌソン教授らによると、同社技術は細胞変換とインスリン生成の効率性を画期的に向上できるという。

 一方、マグヌソン教授は、研究では細胞はグルコース値に応じてインスリン生成量を変えることがあまりできなかったと指摘。これに対し、ノボセルのエマニュエル・ベツゲ最高科学責任者(CSO)は、細胞は「完全に成熟しておらず」、むしろ胎児のベータ細胞に近いと説明している。グルコースへの反応は胎児が生まれてから獲得する機能で、胎児のベータ細胞もグルコースに反応しないことがわかっている。

 研究では、胚の細胞が膵臓細胞に成長する過程を模倣し、ES細胞に様々な成長因子を加えたり除いたりすることでインスリン生成細胞を作った。この課程は全部で16〜20日だった。

 今後は2008年に細胞の動物実験を行い、良好な結果が得られれば2009年に臨床試験を実施する。

 他人の膵臓の細胞を1型糖尿病患者へ移植する治療は実験的に行われており、一部でインスリン注射の必要がなくなるなど効果も確認されている。しかし、ほとんどの患者で効果は2年で消滅し、移植用臓器が少ないことも問題になっている。

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 もしこれが成功したら画期的ですね。膵臓移植は難しい上に、数もそんなにありませんから。ですがインスリンが不可欠な糖尿病患者は、新しい膵臓を欲してやまないでしょう。毎食前に注射をするなんていうわずらわしさがなくなるわけです。

 臓器移植数が増えないなら、膵臓細胞そのものを作ってしまえばいい、という考えですが、うまくいくにはまだ時間がかかりそうです。仮に膵臓細胞を生成したとしても、インスリンが膵管から分泌されるよう、うまいこと体内に入れられるのかなど問題点はありますが、技術そのものは加速度的に進歩しています。期待しつつ待つことにしましょう。

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posted by さじ at 03:09 | Comment(1) | TrackBack(0) | 移植

2006年11月04日

病気の腎臓を移植することは、社会的に許されない行為か?

病気腎移植を黙認、3件はがん…宇和島徳洲会病院長ら

 病気のため摘出した腎臓を別の患者に移植していた問題が明るみに出た宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)で4日、貞島博通院長(54)と執刀医で泌尿器科部長の万波誠医師(66)が問題発覚後初めて記者会見した。

 貞島院長は「社会的に許されないかもしれないが、これまで行った11件とも成功している。万波先生に任せており、(病気腎移植だったことは)後から聞いて、ある程度知っていた」と述べ、事実上、同病院が黙認していたことを認めた。

 貞島院長の説明では、病気腎の移植は、2004年9月から06年9月の間に行われ、摘出した腎臓の内訳は〈1〉尿管狭さく3件〈2〉腎臓がん3件〈3〉動脈瘤2件〈4〉良性腫瘍2件〈5〉ネフローゼ1件――だったとした。

 同病院以外で摘出手術が行われたのは5件で、残りは院内で実施した。1件を除いて、すべて親族外だったとした。

 腎臓を移植に使うことに関して提供者の同意があったかどうかについて、貞島院長は「外部で摘出した5件のうち、文書で同意をとっているのは3件」と説明、ほかの8件では同意書がないことを明らかにした。提供を受ける患者側に対する同意文書については万波医師が「ない」とした。

 日本移植学会の倫理指針が規定していない病気腎の移植手術を行ったことについて、万波医師は「患者からの要望もあり、切羽詰まった状態だった。病気の腎臓でも待っている患者を助けたかった」と話した。

 移植を受ける患者には「年齢や病歴を十分説明している」とし、腎臓を摘出された患者からは「よそで使えるならと納得してもらった」と改めて強調した。

 摘出して移植に使える腎臓があれば連絡してほしいと、外部の病院に声をかけていることを明らかにし、「病気の腎臓でも移植してほしい人はいる」とした。

 今後の対応について、貞島院長は「11件に関しては一例一例、外部の専門家も入れて経緯などを検討し、同意書がなかった事例は、弁護士などが意思確認の有無などについて聞き取り調査をしていく」と話した。

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 病気腎「出合い頭で移植した」執刀の万波誠医師が持論

 「捨てる腎臓があると出合い頭で移植した」――。愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院で、病気のために摘出された腎臓が別の患者に移植された問題について4日、病院で行われた記者会見。すべての執刀にかかわった万波誠医師(66)は強い口調で「患者のため。自分の興味本位ではない」と、これまでの“持論”を展開した。

 その後、同病院は病気腎の移植を受けた女性の会見を設定、女性は「万波先生に感謝している」と話した

 病院側は2日に地元の報道機関に11件の病気腎移植があるとの簡単な発表文をファクスで送りつけただけで、記者会見に応じたのは初めて。午前10時からの会見には、万波医師のほか、貞島博通院長(54)ら4人が臨み、いずれも硬い表情。

 「1980年代にアメリカで遺体からがんのある腎臓を取り出し、移植するのを見た」。腕組みをしながら、万波医師は病気腎の移植を始めたきっかけを語った。「『捨てる腎臓があれば』と(外部の病院に)連絡をして、(見つかった腎臓を)出合い頭でやった」と説明、限られた時間で移植を行っていることを改めて明らかにした。

 また、「患者には十分説明している。がんと聞いてもほしがる人もいる」「病気で摘出した腎臓を元の患者に戻すと手術に時間がかかるため、結果的に捨ててしまうことになる。それならば移植に使うほうがいいと思った」と、自らの正当性を強調した。

 病院側が11件のうち、1件が親子だったとしている点について記者から質問が出ると、貞島院長は「動脈瘤の1件がそうだった」と述べたが、万波医師は「そんなことはない。11件は、すべて他人(親族外)だった」と食い違いを見せた。

 この会見後、引き続き、9月に同病院で病気腎の移植手術を受けたという県内の女性(69)が心境を語った。女性は3年前から透析を続けており、「万波先生から移植をした方がいいと薦められ、二つ返事でお願いした。(弟が手術の説明を聞いたので、)私はどのような腎臓かは直接、聞いていない」と病気腎だったことを知らなかったという。しかし、「今は、どんな腎臓かは気にしておらず、先生に感謝している。体調は良好で、農作業も出来る」と話した。

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 倫理的な問題で議論が交わされそうですが、個人的にはアリ、だと思います。確かに悪性化する可能性のある腎臓を用いるのは医学的にみて良いことではないでしょう。ですが「今」「この瞬間」に腎臓を移植しなければQOLga
改善しない患者がいることもまた事実です。医者同士で話し合っても結論の出ることではありません。倫理的な問題は、患者側の意見も取り入れないと改善することはないでしょう。

 腎臓が石灰化していて、癌かどうかわからない状態で摘出した後、生検などで「癌ではない」と判別できた場合、その腎臓の石灰化部分を取り除いて別の人に移植することは悪いことなのでしょうか?同意書をとっていなかったという点では徹底不備だとは思いますが、明るみに出た場合にバッシングを受けるわけですからね。影ながら、1人の患者を救っていたという事実をどう解釈したらいいのか。

 似たような事例に、FAP患者のドミノ移植があります。家族性アミロイドポリニューロパチーの患者に生体肝移植を実施し、当分発症しないであろうFAP患者の肝臓を別の人に移植するという「ドミノ移植」です。これは肝臓の移植数が増えないために、代替的な治療法として利用されている手法ですが、これが認められていて病気腎の移植が認められていないとはどういうことでしょう?FAPのためドミノ移植する肝臓だって病気肝臓には違いないわけですし。

 というわけでおそらく、議論不足なだけで、臓器移植数が伸び悩んでいる日本ではこの手法をもっと広く、そして「うまく」運用すべきではないでしょうか?本当なら脳死臓器移植数が増えてくれればいいんですけどね。どうも日本では難しいようで。。。インフォームドコンセントを徹底して、ドナーとレシピエントの関係を通常の移植と同じように成り立たせれば、病気腎でも移植は可能ではないか、と。

 FAPに関しては以下を御覧下さい。

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posted by さじ at 20:02 | Comment(1) | TrackBack(0) | 移植

2006年10月30日

日本より中国の骨髄提供者が多いので中国と提携します

骨髄バンク 日中提携を協議へ

 白血病などを治療する骨髄移植の提供者不足を解消するため、日本と中国の骨髄バンクの担当者が名古屋市で会合を開き、今後、互いに骨髄などを提供し合うことを前提に話し合いを進めていくことで合意しました。

 会合は名古屋市内のホテルで行われ、日本と中国の骨髄バンクの担当者5人が出席しました。この中で日本側は、中国での移植の手続きについて質問し、提供者は金銭を受け取らず、善意に基づいて提供していることや感染症の対策が十分取られていることなどを確認しました。続いて、互いに骨髄などを提供し合う場合の条件について話し合い、移植にかかる費用を日本と中国で同じ額にして、提供を受ける側の患者や骨髄バンクが負担することで一致しました。

 日本の骨髄の提供者の登録数およそ26万人に対し、中国はおよそ50万人で、提携が整えば、これまでなかなか白血球の型が一致せず、移植を受けることができなかった人も移植を受けられる可能性が高くなるということです。両国の骨髄バンクは、今後、骨髄などを提供し合うことを前提に話し合いを進めると合意したということで、互いに訪問して協議を重ね、正式提携の実現に向けて、できるだけ早く態勢を整えていくことにしています。

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 金銭トラブルがないようなガイドラインを定めてほしいですね。完全に善意というシステムづくりが大事でしょう。

 日本人はこれを見てどう思うんでしょうね。よーし中国と提携したから俺の骨髄も役にたつかもしれない、提供しよう!と思うんでしょうか。それとも中国人にあげるのを嫌がるんでしょうか。まあそれは各人のエゴイズムの問題ですが。とにかく日本人の骨髄提供者数を増やすことが先決ですね。新しい提供者が50万人増えたからいいやと思う人、もう一度よく考えてみて下さい。「当事者にならなきゃありがたみがわからない馬鹿な人」を脱出するいい機会ですよ。

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posted by さじ at 01:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

2006年10月28日

後頭部の頭皮を移植して、睫毛(まつげ)を増やす美容形成

髪の毛のように伸び続けるまつげ

 美容整形は、もう行き着くところまで行ったと思ったら大間違い。まつげの植毛手術が女性(一部の男性)に、大人気の兆しが。「美は見る人の目の中にある」というけれど、美は文字通り目の前にあるというわけだ。

 まつげの植毛に使われる技術は、もともとは抜け毛や薄毛に悩む男性のために開発されたもの。「埋め込んで縫い付ける」方法で、これまでつけまつげやマスカラでしか実現できなかった長く美しいまつげを手に入れることができる。しかも、このまつげ、髪の毛と同様、伸び続けるのだ。

 「濃く長いまつげは、美の絶対条件。ナイスなボディーに豊胸が不可欠のように、美しい顔にはまつげ植毛が必要なんです」と語るのは、まつげ植毛の第一人者、アラン・バウマン医師だ。「誰にでも手術は受けていただくことができます。大流行するでしょうね」同医師は、世界中から40人ほどの外科医を集め、まつげ植毛の公開手術を行った際、こう答えた。

 手術の手順は、まず後頭部頭皮を小さく切開し、30〜40個ほど、毛包を取り出す。次に、毛包を慎重に患者のまぶたに移植する。軽い鎮痛剤と局部麻酔のみによって行われ、手術代は、片目約3000ドル(約36万円)。

 当初、施術は目を火傷した人や先天性眼形成不全の患者に限られていたが、次第に口コミで広がり、今では80%の患者が美容目的でやってくる

 多くの女性にとって、まつげの植毛は巷にあふれる美容メニューのひとつに過ぎない。美容整形への抵抗感はすっかり過去のものとなったのだ。2005年、アメリカでは、お腹の脂肪吸引手術からボトックスまで1000万件を超える美容整形が行われた。2000年に比べると、38%と急激に伸びている。

 鳶色の長髪が自慢のフロリダ州在住のモデル、エリカ・リンさん(27)は、豊胸手術と鼻の整形手術を受けた。3年前には、まつげ植毛にもチャレンジ。つけまつげをいちいちつけるのに、うんざりしていたのだという。「話を聞いて、すぐに手術を受けたわ。周りの友だちもみんなやりたいって言ってる。まつげって、ほんとに大事。いくらあっても、ありすぎることなんてないわ!」。

 同じくフロリダ在住のバウマン医師は、月に3、4件、まつげ植毛を行う。カリフォルニア北部に住む育毛専門の女性医師も、まつげ植毛の問い合わせが殺到しているという。「最近、まつげ植毛についての問い合わせがひっきりなし。カウンセリング代を一人10ドルでももらっていたら、今頃、ずいぶん稼げたでしょうね」。

 まつげ植毛は、誰にでもお薦めできるものではない。移植されたまつげは、髪の毛と同じように伸び続けるので、定期的に切らなくてはならないし、場合によってはカールしなくてはならない。くせ毛を植毛すると、まつげがもつれてしまうこともあるのだそうだ。

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 まつ毛もありすぎたら困ると思うのですが…。女性の心理は良く分かりません。目がパッチリしているように見えるという点では頷けますが。

 この手術は日本では昨年あたりからメジャー化していると思われます。要するに後頭部の髪の毛の培地を丸ごと頭頂部に移植しようというものです。痛みが伴ったりするそうですが。それを女性は睫毛に移植しようとは。睫毛=髪の毛というイメージしづらいアレに。ほっといたら村山元首相の眉毛よりも長くなってしまうんでしょうか。面白い。面白すぎるぞ睫毛移植。

 話は全然変わりますが、逆睫毛(さかまつげ)の方、頻繁に睫毛が目の中に当たるようですと、眼球を傷つけてしまいますので、お近くの眼科に相談して下さい。睫毛にパーマをあてるのもアリですけどね。

参考:さかさまつ毛、さかまつ毛(眼瞼内反・睫毛内反、睫毛乱生)
posted by さじ at 22:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

脳死判定49例目。心肺肝膵腎小腸を提供予定

49例目の脳死判定、臓器提供へ 福島

 福島県のいわき市立総合磐城共立病院に頭を強く打って運ばれた30代男性が27日夜、臓器移植法に基づいて脳死と判定された。臓器提供の意思が示されており、28日午後から心臓などが摘出され、移植される予定。97年の同法施行後、49例目の脳死判定で、臓器提供は48例目。

 日本臓器移植ネットワークによると、心臓が大阪大で50代男性に、肺が福岡大で30代男性に、肝臓が名古屋大で40代男性に、膵臓と腎臓の一つは九州大で40代女性に、もう一つは福島県立医大で50代男性に、小腸が東北大で20代男性にそれぞれ移植される予定。福岡大での脳死移植は初めて。

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 あと2ヶ月ほどで年が明けようとしています。2006年、脳死による臓器移植は増加しましたが、まだ49例目。1997年から数えて、49例です。来年はもっと加速するのでしょうか。正直現場は、混乱しているというか、脳死による厄介ごとに関わりたくないという感じなのでしょうか。提供の意思が国民の間で広がっているというのもあると思います。政治家が臓器移植を真剣に議論していないというのもあります。日本国民全体の責任で、1人の命が今も失われようとしているのです。

 意志を表明するということは難しいことではありません。意志を表明しないということはすなわち「考えていない」ということであり、それは怠慢に他ならないと感じます。死後の自身の肉体をどうするのか、成人なら誰でも考えなければならない問題(そして『解決』すべき問題)だと思います。

 そして注目の肺移植、今回は福岡大学だそうですが、是非とも成功させてもらいたいものです。

関連
医学処 京大の肺移植術失敗の原因は、医師の連携不足だった。
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医学処 脳死による臓器移植47例目。心臓膵臓腎臓を移植
医学処 本人が臓器提供を拒否していなければ家族の同意で提供できる法律
posted by さじ at 21:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

2006年10月26日

京大の肺移植術失敗の原因は、医師の連携不足だった。

移植で意識不明 30歳女性が死亡…京大病院

 京都大病院で3月に脳死肺移植を受けた女性(30)が脳障害で意識不明になった問題で、同病院は25日、女性が24日深夜に死亡したと発表した。

 病院側は手術中の医師らの連携不足など「重大な過誤があった」と認めており、京都府警川端署は業務上過失致死の疑いもあるとみて、手術担当者らから任意で事情を聞く方針。

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 これはもしや…。

医学処 京大にて肺移植を行った患者が相次いで死亡したため、今後の移植を自粛

 おそらく上記記事(5月3日)の続きでしょう。上記記事では、脳障害を起こしたところまでしか書かれていませんが、その患者がお亡くなりになった、と。ご冥福をお祈り申し上げます。

 5月3日の段階では、「やはり肺移植は難しいのか」と思っていましたが、そうではなく人為的なミスの可能性が出てきたようです。連携ミスって、完全に医者の都合ですよね。正直言って、よろしくありません。それならば他の大学に肺を提供したほうが良いでしょう。何も昔からある大学のほうが治療成績が良いというわけではないのですから。京大に利己的な封建社会ができあがっているのかどうか定かではありませんが、連携ミスで人の命が左右されるなど、あってはならない話です。

関連:医学処 アイゼンメンゲル症候群の女性、脳死肺移植28例中、9人目の死亡
posted by さじ at 02:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

2006年10月23日

心臓移植のため渡米するも、移植を回避する手段を選択する

<心臓移植>診断異なりバイパス手術…愛ちゃん帰国

 心臓移植のため渡米していた東京都多摩市の会社員、石榑光一さん(39)の長女愛ちゃんが20日、両親らと共に成田国際空港に帰国した。

 渡米前に拡張型心筋症と診断されていたが、米ロマリンダ大学病院での精密検査で、「左冠動脈肺動脈起始」と判明。緊急に心臓移植をする必要はなく、動脈のバイパス手術を受けた。 

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 ありゃー。まあ命が助かったのですから良かったとは思いますが。募金した人だけでなく両親も「ナンダソレ!」って感じでしょうね。日本医科大学ではさじを投げたそうですが、誤診というわけでもなさそうです。移植を回避する手段があったというだけで、それは医師のレベルの問題でしょう。まあ動脈バイパス術ならば渡米する必要はなかったわけですが…。

 調べましたところ、愛ちゃんと書いて「まなちゃん」と読むそうで…。これからの時代、読めない名前が増えてきそうです。

参考:まなちゃんを救う会
posted by さじ at 23:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 移植

2006年10月18日

法輪功学習者から臓器を摘出している中国政府に抗議デモ

法輪功の信者ら、中国政府に対し抗議デモ - インドネシア

 ジャカルタ(Jakarta)で7日、法輪功(Falun Gong)の修練者ら数十人が、中国政府による法輪功の信者の虐待に抗議するデモを行った。

 参加者らは、中国政府が同国内の法輪功活動家を拷問し、臓器摘出を行っていると主張した。

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 中国が虐待を行っている可能性も高いですし、臓器を摘出している可能性も高いです。まあお国柄といいますか、通常ありえないようなことでも「そういうことをしていそう」という点で中国と南アフリカはブッチギリでしょうね。

 ちなみに、以前も別ソースにて、中国で臓器移植が行われているという情報が。カナダの研究家によると、間違いなく法輪功学習者の臓器を生きたまま摘出している、と。事実だとすれば恐ろしい話ですが、以下ソース全文。

 国連人権理事会第二回会合が9月18日からジュネーブで開かれ、各特別調査官からの年次報告を受け、審議した。20日と21日の二日間にわたり拷問問題に関する報告と討論が行われ、中国で拷問が普遍的に存在し、法輪功学習者に対する臓器狩りの問題が俎上にあげられた。それに対し中国代表団は、規定時間より倍の発言時間を要求、議長に拒否されたが強硬に要求したため、会議が十数分間にわたり中断された。

 20日の拷問問題の報告では、特別調査官のマンフレッド・ノーワック氏が昨年11月21日から同年12月2日までの中国における調査結果を発表、中国では拷問が普遍的に存在、反体制者、法輪功メンバー、少数民族などに組織的に行われていると報告した。ノーワック氏は中国現地で人権状況調査を実行できた初めての国連調査官。

 翌21日、カナダ外務省太平洋局元局長のデービッド・キルガー氏が、生きている法輪功学習者を対象とした中国の臓器狩り問題を提出、それの調査結果を発表した。中国当局による法輪功への拷問・虐待の残酷さは、人間の想像を超えているとキルガー氏が指摘した。

 中国代表団は発言の際、規定時間の倍の6分間を強く要求した。それに対し、議長は「会議の規定は、すべての国に平等に対処することであり、任意に変更することができない」と拒否、会議の進行をみて、会議が終了する前に中国代表にさらに2分間の発言時間を与えることは可能と説明した。しかし、中国代表団は議長の説明に納得せず、6分間の発言時間を強硬に要求し続けた。結局、十数分間の交渉を行った末、議長が会議を5分間中断すると決定。

 要求が認められなかったため、中国代表団は規定通りに3分間の反論を行い、生きている人の臓器を強制摘出する告発を完全否定するとともに、中国は法治国家であり、(臓器狩りが行われていると)告発された蘇家屯の病院はごく普通の病院で、西側のメディアを招いて内部観覧させたことがあるなどと弁明した。しかし、今年3月の告発に対して、中国当局が公に反論したのは、その3週間後で、現地の軍内部関係者などの証言によれば、その間、この病院の地下の巨大な防空壕に監禁されている人的証拠や、物証はすべて移転、処分されたという。

 キルガー氏は、「臓器狩りの告発を独立調査する前に、調査団は中国大使館に、現地での調査を行うための入国ビザを申請したが、拒否された」事実を明らかにした。海外の新唐人テレビや、「希望の声」ラジオ局、大紀元時報などのメディア関係者も、各地の中国在外公館に現地での独立調査の許可を求め、入国ビザを申請したが、すべて拒否された。

 キルガー氏は、カナダのマタス人権派弁護士と連携して、今年7月上旬に中国の臓器狩りを独立調査した報告書を公表し、「すべての(18種類の)証拠を詳しく検証した結果、我々の調査結論は、法輪功学習者の臓器を生きたまま摘出するのは、紛れもない事実であり、本人の意思に反する、法輪功学習者を対象とした、この大規模な臓器狩りは常に存在し、未だに行われていると我々は信じる…」「いかなる人々もこれらの証拠を分析すれば、我々と同じ結論にたどりつくはずだと確信する。これらの証拠を総合して出した結論について、否定される余地がない」と述べた。その後、両氏は、豪州や、ニュージーランド、英国、米国などを歴訪、各国政府と政界関係者に、報告の結論を訴え続け、国際社会が行動を起こし、中国で進行している前代未聞の臓器狩りの犯罪を一刻も早く制止するよう呼びかけている。今年中に、両氏は韓国や、日本にも訪問する予定で、中国と隣接するこの両国の政府や国民に対し、正義の声をあげるよう求める構えだという。

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2006年10月16日

移植用の腎臓を捨ててしまった社会保険中京病院

移植用の腎臓を誤って廃棄、名古屋の社会保険中京病院

 名古屋市南区の社会保険中京病院(渋谷正人院長)で、移植用に提供された腎臓が誤って廃棄され、移植ができなくっていたことが13日、分かった。

 日本臓器移植ネットワークは「提供された臓器を誤って廃棄したケースは聞いたことがない」としており、厚生労働省も事実関係を把握。愛知県警は詳しい経緯について病院関係者から話を聴く方針だ。

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 また貴重な腎臓が(ry

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2006年10月12日

会社の上司や社長の妻のために部下が腎臓を提供するケースも

腎移植、病院の2割が提供者に疑問…読売調査

 愛媛県で発覚した臓器売買事件を受け、読売新聞社は、生体腎移植を行う全国の病院への調査を実施した。回答施設の2割以上が、非親族からの提供打診や金銭授受の可能性、心理的圧力といった〈危ういケース〉で移植をしなかった経験があると回答。臓器売買などのおそれが広く存在することがわかった。

 4割の施設は、これらを意識した防止策を講じているが、ほとんど対策のない施設も4割あり、病院によって警戒心の差が大きかった。

 調査は、過去に腎移植をした施設など193病院を対象とした。生体腎移植を現在行う体制のない27施設を除くと、実施可能な施設の8割以上に当たる134病院から回答を得た。

 問題のあるケースの経験は30病院の医師が明かし、少なくとも48件あった。この中で、非親族からの移植の打診は23件。うち6件は、会社の上司や社長の妻が部下から提供を受けるという申し出だった。他は友人・知人などで、患者がヤミ金融関係者だったなど金銭の絡む可能性のあるケースも2件あった。家族・親族からの提供打診で疑問があったのは16件。うち4件は偽装結婚や偽装親族の可能性があった。本当の身内でも、金銭授受が懸念される関係や、自発的な提供と思えないケースがあった。

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 「会社の上司や社長の妻が部下から提供を受ける」って怖いですね。サラリーマン人生、出世街道に乗るためには何でもやるという人がいても不思議ではないですし、または暗黙の了解的に提供させているのかもしれません。まるで極道の変わり身で刑務所行きのような光景。妻がトラブルに巻き込まれ借金が膨れ上がり、すわ一家離散かと思っていたときに「手術が成功したあかつきには君のために専務のポストを用意するよ……」なんて囁きが聞こえてきたら、悪魔の舌に乗ってしまうかもしれません。

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本人が臓器提供を拒否していなければ家族の同意で提供できる法律

臓器移植:家族同意で提供できるように…患者ら要望書

 臓器移植を受けた患者や家族らで作る「臓器移植患者団体連絡会」(大久保通方代表幹事)は12日、臓器移植法の改正や移植コーディネーターの体制の充実など13項目に関する要望書を厚生労働省に提出した。

 要望書では、国内で心臓移植を必要とする患者が毎年300〜600人死亡しているとし、移植医療の普及が緊急の課題と指摘、今年3月に提出された臓器移植法改正案のうち、本人が臓器提供拒否をしていなければ家族の同意で提供できる改正案の成立に、同省としても積極的に関与するよう求めた。また、各病院の院内コーディネーター設置を進めるなど、移植を定着させる体制整備が必要としている。

 同連絡会のメンバーで全国腎臓病協議会の高橋成行理事は「愛媛県宇和島市の臓器売買事件も、院内コーディネーターがおらず、医師が1人で切り盛りしていたことが背景にあるのではないか。法改正だけでなく、医療体制の不備や知識不足を解消すべきだ」と話している。

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 そう、「臓器提供しないという意思」を提示していない人間で、家族の同意さえあれば取っても別に構わないと私も思います。や、死者の魂がどうとか、死後の肉体がどうとか言われても困りますが、生きている人間が助かるので。短絡的ですかね?宗教的な理由上嫌な人はドナーカードを携帯して「臓器提供しません」って意思表示すればいいんですよ。そうすることすら考えていない日本人にハッパをかけるためにもこの法律は通すべきだと思います。

 ふと疑問に思ったんですが、心臓移植関連の募金って、何でオッサンはいないんでしょうね?赤ん坊や若い娘さんのならよく耳にしますが。心臓移植が必要な患者って、先天的な人もいますけど、後天的な疾患だったらオッサンの数が多いと思うんですよね。でも募金なんて聞いたこともない。もしかして一財産潰して渡米してるんでしょうか?または死を受容しているとか?うーん、ナカナカ想像つきません。
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2006年10月10日

腎臓提供者に金銭を支払う仕組みを立法化すれば問題解決

腎臓提供者に金銭「仕組み立法化を」 米移植医が論文

 愛媛県の宇和島徳洲会病院での生体腎臓移植で臓器売買があった疑いが浮上しているが、脳死移植の「先進国」である米国でも提供される腎臓の不足は深刻だ。その解決策として、米エール大の移植医、エミー・フリードマン准教授は腎臓提供者に金銭が支払われる仕組みを立法化すべきだとする論文を、7日付の英医学会誌に発表した。

 准教授によれば、米国では05年に6562件の生体腎移植が行われた。日本同様、腎臓提供者への金銭支払いは禁じられているが、隠れての売買があるとされる。

 「移植関係者のうち、臓器提供者だけが利益を得ることができない。髪や血液、卵子は合法的に売買され、代理出産、臨床研究参加者も金銭を受け取ることが認められている。臓器提供者も利益を受け取っていいはず」と主張した。

 危険性の面でも、生体腎移植に伴う提供者の死亡は10万人に30人、代理母の死亡は10万人に5人で、極端に危険性が高いわけではないと指摘。その上で「政府の管理下で提供者への報酬を決め、適切な移植がなされれば、違法な売買はなくなり、公平さが増し、安全性も増す」とした。

 米国では透析患者の急増に脳死の腎臓提供が追いつかず、生体腎移植が増えている。

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 性善説に基づいた考え方ですね。嫌いではありません。ただ金銭が絡むとどうしても犯罪の匂いがしてしまいます。

 ・・・まあそんなこと言う資格、日本人にはないんでしょうけれども。ワールドワイドな視点で考えれば、今現在、中国では臓器移植関連の「犯罪」が実際に起こっているわけです。それを見て見ぬふりをしながら、日本人は大金を出して移植している、これが現状です。

 中国での犯罪を減らしたい、というグローバルな考え方でいくならば、金銭を払う明確なガイドラインを設定したほうが、移植数は増えますし、他国の犯罪は減りますが。

 あなたは、どうしたいですか?

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中国の死刑囚から摘出された臓器に日本人が群がる

「1300万円払い腎・肝移植」 中国で手術、「国内待てない」

 臓器移植をめぐり、国内での臓器提供者(ドナー)の不足から、海外で移植を受ける患者が増えている。近年はその多くが中国に渡っており、年間100人を超えるという。中国で腎肝同時移植を受けた札幌市の男性(63)が読売新聞の取材に応じ、「渡航移植」の実態を証言した。

 男性は20代半ばに腎炎を発症。1989年、母親から腎臓の生体移植を受けたが、3年前に再び悪化した。肝機能も低下し、主治医から「肝臓は移植しないと助からない」と告げられた。

 「移植ネットワークに登録しても、いつ順番が回ってくるかわからない」。そう聞いた男性は、中国・天津の病院で移植手術を受けるため、総額1300万円の費用を振り込み、昨年12月、現地に飛んだ。

 手術後、原因不明の高熱が続いたが、医師は「問題ない」と繰り返すばかり。薬を求めると「近くの薬局で買え」と言われ、不安にかられた男性は自ら退院、今年1月に帰国した。現在は仕事も再開。体調にとくに不安はない。「危険な賭けだったが、とても感謝している」と語る。

 中国では、移植に用いる臓器の大半は死刑囚からの摘出といわれる。だが、ドナーが誰なのか、男性には明かされなかった。「死刑囚の臓器、とも思った。でも、だからといって移植をやめられるだろうか」

 男性は繰り返す。「ここまでして患者は海外に向かわなければならない。自国の患者を救えない移植医療とは、いったい何なのか

 日本臓器移植ネットワークによると、脳死・心停止後移植を待つ腎臓病患者は約1万1649人(10月2日現在)いるのに対し、昨年1年間に行われた脳死・心停止後移植は160件(生体腎移植を含めると994件)に過ぎない。

 中国での移植は、手術費が比較的安いなどの理由で増加した。インターネットで患者を募る仲介機関もあり、患者が直接申し込める簡便さも、「中国志向」に拍車をかけている。しかし、法外な費用をとる仲介業者も多く、手術中に死亡するケースもある。免疫抑制剤の過剰投与という問題も指摘されている。

 渡航移植を支援している大阪府内の団体によると、瀋陽や北京、上海などで手術を受ける患者が多く、瀋陽の病院は年間約100人の日本人に施術。費用は腎臓で600万円、肝臓は1000万円が相場という。

 厚生労働省の調査研究班が4月にまとめた調査結果では、これまでに少なくとも522人が海外で臓器移植を受けたが、渡航移植の実態は不明で、日本移植学会は専門委員会を設けて調査に乗り出している。

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 続報です。
医学処 腎臓移植事件で本当に悪いのは誰なのか

 1300万円で腎臓と肝臓を移植できるなら、私でも行きますね。臓器を得られるまでの時間を考えれば安すぎるほどだと思います。

 中国でも恐らく死刑囚から臓器をとることが問題視されているのではないでしょうか?それを助長しているのが日本で、その日本では臓器移植が全然進んでない。というか進めようともしていない。何故こんな重要なことが政治家の間で審議されないんでしょうか。まったくもって理解不能ですねぇ。

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2006年10月03日

臓器移植法改正の審議は、現状では必要ないとする国会議員

臓器移植法改正2案 審議入りめど立たず

 生体移植に依存する臓器移植の現状を打破し、国内で脳死移植を受けられる機会を増やそうと、今の臓器移植法を改正して臓器提供の条件を緩和する動きがある。改正法案は国会に提出されており、移植推進派は早期成立をめざしている。

 現行法は、脳死臓器提供は本人の書面による同意と家族の承諾が必要。15歳以上という年齢制限もある。

 自民・公明の有志議員による改正案は、「脳死は人の死」を原則に、本人の意思が不明でも家族が同意すれば脳死判定・臓器提供を可能とする「家族同意案」と、本人の意思表示を必要とした上で、年齢制限を15歳以上から12歳以上に緩めた「年齢緩和案」の二つ。

 ただ、今の臨時国会は改正教育基本法など重要法案が目白押しで、両案とも審議入りのメドすら立っていない状況。また臓器移植を増やすと期待される家族同意案には慎重な意見も根強くあり今後の審議は不透明だ。推進派は「せめて審議だけでもしないと、次の通常国会でも後回しになる」と焦燥感を強めている。

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 ヒエェェェェ。まだそんなことやってるのか!

 そりゃ臓器移植事件も起こるよって話ですわ。今の国会議員の大多数がコレですからねぇ。ちなみに去年も同じことしてます、「そんな暇はない」ってタライまわし。

 じゃあいつになったら審議するのか?重要な案件がなくなるほど日本が安定して平和になった時ですか?何百年後の世界でしょうか。

 皮肉にも今回起きた腎臓移植問題で、今度こそ審議されるかもしれませんね。まあ、審議するかどうかは世論次第、つまりは国民がどれだけ関心をもっているか、ですが。

 射水市民病院の人工呼吸器尊厳死問題も、事件が起こってから尊厳死について議論されるようになりました。結局、何かあってからでないと議論できないのなら、わざと何かを起こせばイイという風潮になりやしませんかね?切羽詰った人なら、そうするでしょうね。国民全体が利口ならば、事件を未然に防ぐこともできるんでしょうけれども。

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2006年10月02日

腎臓移植事件で本当に悪いのは誰なのか

「腎臓くれたら300万」再三依頼 提供女性「約束の金くれない」

 国内でも臓器が売買されているのではないか――。以前から懸念されていた事態が、現実の事件として明るみに出た。生体腎移植手術のための臓器を買ったとして、患者ら2人が1日、愛媛県警に逮捕された。患者の男はドナー(臓器提供者)の女性を「妻の妹」と説明し、病院側は事実関係を確認しないまま手術していたという。脳死移植に厳格な条件を定めた臓器移植法のもと、脳死下での臓器提供がなかなか増えない中で起きた事件に、関係者は大きなショックを受けている。

 臓器移植法違反容疑で逮捕された水産会社役員、山下鈴夫容疑者(59)と同社社長松下知子容疑者(59)は、約20年前から内縁関係にあったという。現在住んでいる愛媛県宇和島市内のオートロック式の7階建てマンションには、2000年6月に入居した。6、7階に1部屋ずつ借り、1室を水産会社の事務所にしている。

 山下容疑者は手術前、「人工透析をしなければならないので大変だ」と知人に漏らしていたが、手術後の経過は良好で、人工透析の必要はなくなったという。

 一方、漁協関係者によると、松下容疑者の水産会社は、中国や韓国からメバルやマハタの稚魚を購入し、市内の養殖業者に販売していたという。松下容疑者は1980年ごろ、ドナーの貸しビル業の女性(59)(松山市在住)が宇和島市内に住んでいた時に、子どもを介して知り合ったという。

 県警によると、女性は96年ごろから松下容疑者に金を貸し始め、額は200万円に上っていたという。松下容疑者は女性に対し、「ドナーになってくれたら、借りた金に300万円を上乗せして返す」などと言い、ドナーになることを再三頼み込んだ。しかし、女性は「貸していたお金や約束のお金をもらっていない」と県警に相談していた。

 女性は現在入院しているが、移植との関係について県警は、「複合的な要因が重なったとしかいえない」としている。

承諾書にサイン病院「本人確認せず」

 移植手術が行われた宇和島徳洲会病院で1日午後、記者会見した貞島博通院長(53)は、「病院としては全く関与しておらず、コメントできない。今回の件は臓器提供者と患者の問題」と切り出した。

 貞島院長の説明では、山下容疑者が入院したのは昨年9月20日。重い糖尿病で、生体腎移植を行うことになった。当初は、山下容疑者が病院側に「妻」と説明した松下容疑者が臓器提供者となる予定だったが、血液検査の結果、不適合と判明。その後、「妻の妹」として連れてこられたのが貸しビル業の女性で、女性はドナーとなることへの承諾書にサインした。

 貞島院長は「臓器は(山下容疑者の)義理の妹から提供されたと聞いていたが、本人確認はしていなかった」と述べた。

 こうした病院側の対応について、貞島院長は「ドナーは一般的に患者が見つけてくる。手術の説明をして本人の承諾が得られれば、手術をする」と説明。「手術は成功した。全く問題ないと思っていた」と、病院側には落ち度がなかったという認識を示した。

 一方、執刀した同病院の泌尿器科部長(65)は読売新聞の取材に、「女性の保険証は見た。松下容疑者と女性は体形が似ていた」と話し、義妹かどうかの確認が不十分だったことについては、「この女性の場合、わざわざ松山市まで行って戸籍謄本を取る必要がある。どの医療機関も、そこまで求めないのではないか」と語った。

海外での臓器移植仲介ビジネス横行

 臓器移植をめぐっては、1980年代から、仲介業者が患者に海外での移植をあっせんし、売買された臓器が移植されるケースが問題化した。

 「腎臓売って金を作れ」。99年に摘発された商工ローンの社員は、取り立ての際にこう言って顧客を脅していた。当時、海外で貧しい人々が臓器を売り、それを日本人の患者らにあっせんする「臓器ビジネス」が横行していたことが、背景にあったとされる。

 これに先立つ88年には、フィリピンで、現地の受刑者が提供した腎臓を大阪市内の男性患者に移植する手術をあっせんした東京の業者を、フィリピン入国管理局が身柄拘束。97年には、インドとバングラデシュで、金銭の提供を伴う生体腎移植を日本人が受けた際、日本人医師が紹介状作成に関与し、業者から報酬を受け取っていたことが発覚している。

 厚生労働省の研究班が今年実施した調査によると、海外で腎臓移植を受けた人は少なくとも198人。売買された臓器が使われたかどうかは不明だが、渡航先は、中国やフィリピンなどアジアの国が多いという。

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 色んなところで生体移植の問題については取り上げているであろうから、私は根底を探ってみたいと思います。まず最初に、医者は確認を怠ったということで悪いとは思うけど、それ以外は別に悪くないよなぁというのが正直なトコロ。はっきりいって臓器売買した当事者も悪くない。勿論病院も悪くない。

 だってこれ、「違反」したのは国のせいですよ。臓器移植問題という、10年以上前から審議を引き伸ばしまくって「まぁ現状維持で」的結論のままのろのろとその場に立ち止まり続けた、日本のシステムが悪いだけです。根底にあるのは、必要数の臓器はあるのに、臓器移植を円滑にするシステムについて議論しようとしなかった政治家と、臓器移植に関心がなく我関せずの態度をとり続ける国民の問題で、「生きたい」と思う患者の気持ちを止めようとするのはおかしな話。金で解決するんだからその道をとった、それがそこまで非難されることですかねぇ。

 つーか国内だと問題視されて、海外に臓器を買いに行くのを政治家たちは止めようとしてないよね。暗黙の了解つー感じ。何なのコレ。

 小沢一郎が「国民のレベル以上の政治は現れない」ということを言っていた。なるほどなあと思った。当ブログで散々厚生労働省の役人や政治家を無能呼ばわりしてきたけど、国民が無能だから仕方がないことなのか。

 逆転してるのかどうか分からないけど逆転の発想でアプローチをしてみた。すなわち、日本での臓器移植を諦めようというもの

 そもそも欧米では病院ボランティアが主婦の間で盛んなほど、ボランティア精神に溢れている。自身の人体を提供するという、ある意味で究極のボランティアが社会に浸透しているのも頷ける。

 しかし日本はどうだろう。病院ボランティアなど真にボランティア精神を持った人しかやっていない。移植はどうだ。臓器移植に対する意思表明すらも行わない人が大多数じゃないか。そんな日本で移植システムが成功するはずがない。自分が生きるか、死ぬかにしか興味のない人種なのだから。(それは選挙でも現れてますよね。投票率51%とか、正気の沙汰とは思えません)

 生体移植など行わないほうが良いに決まっている。ドナーの侵襲が大きいのだから。だが、死者からの臓器すらない日本でそれは、唯一の助けなのだ。理想的な死者からの臓器移植など滅多にないのが現状だ。

 死者の臓器が供給不足で、指をくわえて死ぬのを待つほど「死を受容している人間」が一体どれほどいるのだろう。私だったら「諦めない」選択を選ぶ。末期がんと異なり、現代医学で十分対処できる病気だからだ。完治の可能性を捨てて、政治家の犠牲になるなどという従順な真似はできない。そして起こった、今回の事件だ。起こるべくして起こったといっても過言ではない。

 で、だ。いっそ移植を浸透させるのを諦めて、金で解決してはどうかと。つまり臓器の輸入。アメリカやヨーロッパは高いから、少々うさんくさくても中国産やベトナム産、タイ産が市場を占めるだろう。1臓器ン百万で取引されるようになり、日本人は腎不全や肝硬変で死ぬことがなくなり、平均寿命も格段にアップ。いちいち透析なんてしなくていいわ、と国民全体の生活の質も向上してワーイ薔薇色人生。ありがとう中国人の皆さん、ありがとうベトナム人の皆さん。皆さんも僕らのあげたお金で楽しい生活送ってくださいね!!





 今の日本の異常な価値観ってこんなん(↑)ですよ。国レベルで臓器売買を促進してるのなんて日本ぐらいなもんだ。こんな国、こんな政治家、こんな役人、こんな国民性で本当にイイんですかい?

参考:腎移植の現状

 なぜ臓器売買までして移植を行うのか。背景には深刻な臓器不足がある。

 脳死移植・心停止後移植の仲介を行う日本臓器移植ネットワークのまとめでは、8月31日現在、腎臓の移植を希望する登録患者は1万1564人。一方、移植は、日本移植学会によると、1983年以降、毎年500件以上行われている。最新統計の05年は834件だった。

 しかし、その内訳は、生体移植が大半。94年から生体移植は増加傾向にあり、04年は約8割にあたる727件だった。生体移植のほとんどが親子間で、最近は夫婦間も増えている。

 一方で、89年には年間261件もあった心停止後移植は97年の臓器移植法施行以降、減少傾向にあり、02年には112件に落ち込んだ。移植専門医の間では「脳死でなければ提供できないと誤解する病院関係者や家族がいた」との見方があった。脳死移植も年間4〜16件とごくわずかだ。

 糖尿病患者の増加で合併症の腎症を患い、慢性腎不全に陥って人工透析を行う患者は04年末で約24万人。これらの患者は腎臓移植を受けないと完治しない

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posted by さじ at 22:59 | Comment(4) | TrackBack(0) | 移植
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