[呼吸]の記事一覧

2007年10月29日

妊娠初期に喫煙していると子供の肥満率が3倍になる

妊婦喫煙で子の肥満率3倍 山梨大教授らが千人を調査

 妊娠初期の女性が喫煙者だと、生まれた子どもが10歳になった時点で肥満になる確率が、非喫煙者に比べ約3倍高いことが24日までに、山梨大医学部の山県然太朗教授らの調査で分かった。

 調査によると、女性が妊娠3カ月の時点で喫煙していると、10歳となった子どもが肥満になる確率は、非喫煙の場合の2・9倍高かった。また、妊娠中に規則正しく朝食を取っていない女性の子どもも、2・4倍の高確率で肥満になっていた

 山県教授は「母胎にいるときに喫煙などで栄養が吸収しにくい状態だと、逆に生まれてから栄養を蓄えやすい体質になるのではないか」と、推測している。



 栄養の少ない環境で育った場合、少しの栄養で何とかカバーしようと身体が慣れる結果、普通の量を食べても太りやすくなる、ということです。いわゆる1つのフィードバック機構。

 妊娠中の喫煙は1利すらないので、やめたほうがいいでしょうね。自分のためとかじゃなく、子供のために、その間だけは止めてください。

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2007年10月23日

何故女性は蕎麦をうまくすすれないのか。

「そばをうまくすすれない」女性が多い理由

 「そばやラーメンをうまくすすれない」という女性側の言い分としては、「すすれな〜い=可愛い」とか思ってるわけじゃなく、大多数は「すすりたくとも、うまくすすれない」ようで、身のまわりでも、「音を立ててすすったほうが良いことは知ってるけど、すすろうとすると、なぜかむせてしまう」とか、「すすろうとすると、空気が入ってしまう」とか言う声をよく耳にする。

 実際に、女性のほうが「そばやラーメンをすすりにくい」という理由はあるものなんでしょうか?総合診療科の医師に聞いた。

 「女性で小柄でやせていて呼吸筋などの筋力の弱い人なんかは、吸引力も弱いとは思います。また、喉の細さは、もちろん男性よりは体格の小さな女性の方が細い人は多いはず」

 つまり、そばやラーメンをうまくすすれない女性というのは、「喉が細く」「小柄でやせていて呼吸筋が弱い」人ということ?

 「ただ、それを言うなら、性差というより、大人、子どもの違いのほうが大きいのでは? 子どもはみんな、そばやラーメンがすすれないのでしょうか? 特に調べたことはなく、データもないですが。これは体質というよりも、やはり慣れの問題が大きいのでは?」



 風船膨らますことができない女性も、いますしね。胸郭の大きさや呼吸筋の問題なのでしょう。

 そばはつゆにちょこんとつけて噛まずにズズッとすするのが粋であるとか何とかありますけれど、大多数の人は薀蓄といいますか、江戸っ子ぶってやるところ、ありますよね。食に関して言えば美味しく食べればいいと思います。

関連:医学処 そば粉90%を100%と誤表示した蕎麦を食べ小麦粉アレルギーに
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2007年09月21日

肺炎球菌についての問い合わせを受け付けるコールセンター

「肺炎球菌」予防ダイヤル

 万有製薬は、肺炎の原因として最も多い肺炎球菌について、一般市民からの問い合わせに応じる「肺炎球菌感染症コールセンター」を開設している。

 肺炎球菌による肺炎は、重症化しやすく、最近は抗生物質が効かない薬剤耐性菌が増加している。そのため、発病してから治療するより、ワクチンで予防することが有効とされている。

 65歳以上の高齢者や心臓、腎臓、呼吸器に疾患を持つ人は、インフルエンザなどの後に二次感染しやすく、秋から冬にかけてが要注意だ。

 コールセンターは、こうした肺炎球菌感染症について正しい知識を持ってもらうのが狙いで、予防法やワクチン接種、接種を行う医療機関の紹介、個別の相談なども行う。

 電話番号は、0120・66・8910。月曜〜金曜日の午前10時〜午後6時まで受け付ける。コールセンターは来年3月末まで。



 呼吸器感染症で何がメインか、といえば、この肺炎球菌ですよ。肺炎を起こしたり、乳児の急性中耳炎を起こしたり、様々なことをやってくれます。

 グラム染色という、細菌を染色することで特定しようとする方法がありまして、グラム陽性球菌といえばこの肺炎球菌です。あとはブドウ球菌とか。ちなみにグラム陰性桿菌に、肺炎桿菌というものもあります。

 免疫機能が衰えた人などの、院内感染する肺炎と異なり、通常の社会生活を行っている人が感染して起こる肺炎を「市中肺炎」といいます。その市中肺炎の最大の原因菌が、肺炎球菌なのです。
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2007年09月05日

バター風味の香料を吸い続けると閉塞性細気管支炎に

レンジ用ポップコーンを毎日食べて肺病

 米国で電子レンジ用ポップコーンを毎日食べ続けた男性が、重い肺の病気「閉塞性細気管支炎」(BO)にかかっていたことが専門医の調査で4日わかった。

 男性はバター風味の香料「ジアセチル」を吸い込んでいるとみられ、報告を受けた米食品医薬品局(FDA)が安全性について検討に入る一方、米香料抽出物製造者協会は同日、ポップコーンへのジアセチル含有量をできるだけ減らすよう、加盟企業に通知した。

 ジアセチルは日本でも広く使われている。欧米で食品や香料の工場からBOの患者が出たのを受け、厚生労働省が国内業界について情報収集を始めているが、消費者の発病が明らかになったのは初めて

 今回の事例は、肺の病気の治療で全米一とされる国立ユダヤ医学研究センターの専門医がFDAに報告した。患者は男性で、バター風味の電子レンジ用ポップコーンを毎日数袋、数年間にわたって食べ続けていたが、せきや息切れなどの症状が次第に悪化。検査の結果、BOと分かった。

 食品や香料の工場ではかねて、BO患者の報告が相次いでおり、製品を加熱する過程で蒸発したジアセチルを吸い込んだことが原因とみられている。今回の男性患者の自宅で調理中の空気を調べた結果、ポップコーン工場と同水準のジアセチルが検出された。



 なんでアメリカ人ってあんなにポップコーン食べるんですかね?日本人は映画館でぐらいしか食べないと思うんですけど。ポテトチップスなどの塩分は日本人にも好評ですが、ポップコーンの「油」に抵抗があるのかもしれません。

 問題の閉塞性細気管支炎ですが、既に工場などでは7年ほど前から問題視されていたようです。閉塞性細気管支炎と聞くと馴染みが薄いかもしれませんが、慢性閉塞性肺疾患を指す「COPD」に含まれます。怖いところは、不可逆的な進行をするため、元に戻ることはないということです。現状としては症状を改善する薬や酸素投与しかありません。まさかポップコーンの食べすぎで起こるとは当人も思ってなかったでしょうけれど……。

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2007年09月01日

兵庫医大によって成人の難治性喘息の仕組みが解明される。

成人ぜんそく仕組み解明 免疫細胞が悪玉化 兵庫医大

 成人に多い難治性ぜんそくは、かぜなどによるのどの炎症で免疫細胞の一種が悪玉化し、特殊なアレルギー反応が起きるのが原因とする研究結果を、兵庫医大の中西憲司教授(免疫学)らがマウス実験でまとめ、米科学アカデミー紀要(電子版)に28日、発表した。

 小児ぜんそくはカビやダニなどが原因で起きることが多いが、成人ぜんそくは自分の体が作り出す炎症関連物質が悪さをしているらしい。中西教授は「この物質の働きを弱められれば深刻な症状の軽減につながる」としている。

 佐賀大、大阪大との共同研究。中西教授はマウスののどに毒素を入れて炎症を起こし、反応を分析。炎症部位から出る物質がリンパ球の一種に働きかけて異常な免疫反応を起こし、呼吸困難や気管支炎を招くことを突き止めた。

 こうした免疫反応は繰り返し起きてぜんそく症状が悪化するが、この物質を抑えると症状が治まることも確認した。



 喘息はアレルギーの一種ですから、自分の身体に存在する免疫システムの異常によって起こったりします。そのメカニズムを解明したということで、もし局所的にその免疫攻撃から守ってやることができれば、喘息の慢性的な悪化も防げるかもしれません。

 小児喘息だと、水泳などで肺活量を上げてやることで一応治すことはできるんですけどねー。現状では成人の喘息は、うまく付き合っていくしかないです。

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2007年08月27日

喫煙率が一番低いのは岐阜県。一番高いのは香川県。

男性喫煙率、都道府県格差2倍 岐阜28%、香川60%

 特定非営利活動法人(NPO法人)日本禁煙学会(理事長・作田学杏林大学教授)は25日、都道府県の喫煙対策などに関する初の調査結果を発表した。男性の喫煙率は、低い順に1位の岐阜28.4%から最下位の香川60.0%まで、約2倍の開きがあった。

 同学会は、住民の喫煙率や自治体施設の受動喫煙対策などに関するアンケート用紙を、2月から4月にかけて都道府県に送付。締め切りまでに回答がなかった自治体には直接電話で連絡し、100%回収した。

 男性の喫煙率は、低い順に岐阜、兵庫(31.7%)、山口(34.1%)。高かったのは、香川、京都(54.8%)、茨城(53.8%)だった。

 女性で最も低いのは愛媛の4.2%で、次いで山口、大分、鳥取、島根の4.4%。最下位は宮城の13.5%で、奈良13.3%、東京12.9%と続いた。



 岐阜、兵庫はGood Jobですね。逆に香川、京都、茨城と、いささかリベラルな感じのする県は、高いですねぇ。首都圏のほうがオフィスなどもあり高いという気もしたんですが、そんなことはないようです。

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2007年08月26日

日本医科大学が、延命治療中止のためのガイドラインを作成する。

呼吸器外し、倫理委で判断――日医大が延命中止指針

 回復の見込みがなく死期が迫った患者の終末期医療について、患者の意思確認などの条件を満たせば「延命治療の中止を考慮してよい」とする「暫定指針」を日本医科大(東京都文京区)が作成、付属4病院で運用を始めたことが25日、分かった。人工呼吸器の取り外しは個別ケースごとに、各病院の倫理委員会で可否を判断するとしている。

 終末期医療をめぐっては、厚生労働省が患者の意思尊重を盛り込んだ国として初の指針を5月に決定したが、患者の死に直結する呼吸器外しなどと殺人罪との線引きには言及せず、議論を先送りした。病院が呼吸器を含む延命治療の中止手続きに踏み込んだ独自の指針を運用するのは異例。

 日医大倫理委員長の工藤翔二教授(内科学)は「条件を満たしていることが確認できれば、呼吸器外しにゴーサインを出すことは十分ある。倫理委が関与することで判断の客観性を高め、医師が刑事責任を問われるような事態を避けたいと考えている」としている。

 指針は日医大の倫理委がまとめ、今年4月から本院の日医大病院と、同大武蔵小杉病院(川崎市)、同大千葉北総病院(千葉県)など3つの分院で運用を開始。これまでに呼吸器外しが病院の倫理委にかけられたケースはないという。

 指針は「終末期」を「病気やけがで2週間以内から長くても1カ月以内に死が訪れることが必至の状態」、または「医学的に不治と判断され、生命維持処置が死の瞬間を延期することだけに役立っている状態」と定義。

 その上で(1)終末期の判断は必ずチームで行い、主治医1人で判断しない(2)延命治療を希望しない患者の意思を本人の書面や家族の話などで確認(3)患者の意思に対する家族の同意―の3条件がそろえば、個々の中止内容などを家族と話し合いながら検討する。

 中止対象となる延命治療の内容は薬物投与、化学療法、輸血、栄養や水分の補給、透析、人工呼吸などで、呼吸器外しのように患者の死に直結する治療の中止は倫理委にかけるとした。



 厚生労働省が審議見送りなどとピヨピヨしている間に、日医が画期的な案を実行にうつしていました。こうやって明言化した上で尊厳死を認めれば、日本でもそのうち尊厳死のもつ重要性が広がっていくでしょう。

 富山の事件は、そういう意味で、独断すぎました。医師一人が抱えて、実行していいレベルの問題ではありませんでしたね。やった行為そのものは正しいものだと今でも思いますが、医師一人でやってしまうと、尊厳死のもつ確実性とでもいいますか、正しく施行されることが難しくなってしまいますからねぇ。悪用されないためにも、患者の望む最期にするためにも、日医の作ったガイドラインにしたがって、尊厳死を広めていってほしいと思います。

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2007年08月18日

24歳以下の妊婦ほど、妊娠中の喫煙率が高い。

妊娠中のたばこは「虐待です」

 妊娠中に喫煙している女性のうち、24歳以下の若年層の喫煙率が他の年代層に比べ2倍以上と特に高いことが、11日までに京都市の調査で分かった。

 妊婦が喫煙した場合、早産や流産などのリスクが高くなると指摘される中、市保健福祉局では「たばこが及ぼす悪影響に対し、若い母親ほど認識が低い」と分析し、今後、禁煙指導など啓発を強めていく。

 市健康づくりプラン改定に向け、今年2月に保健所で4カ月児健康診査を受診した市内の母親999人を対象に、喫煙や飲酒など生活習慣について初めてアンケート調査をし、627人から回答を得た。

 妊娠前に「たばこを吸っていたか」との問いに、「吸っていた」が24・1%。しかし、妊娠中は禁煙する人が増え、「妊娠中も吸っていた」は7・7%まで減少した。

 ただ、妊娠中の喫煙率を年代別にみると、25−29歳が8・0%、30−34歳5・1%、35−39歳7・2%、40歳以上8・3%に対し、24歳以下が17・7%と各年代層に比べ、2倍以上に高い比率となっていた。

 一方、母親の喫煙が胎児や乳幼児に「悪影響があると思うか」との問いでは、「思う」が全体で81・1%だったが、24歳以下は69・5%と低かった。この結果も踏まえ、同局は「喫煙の悪影響の認識が若い母親ほど低くなる。妊娠中や育児中の母親の喫煙は、胎児や乳幼児を虐待しているようなもので、喫煙の怖さを啓発していく必要がある」として、今後、医療機関などを通じて禁煙指導を強めていく。



 煙草を吸うことで健康に害があることは明らかでしょうし、妊娠中はそれが子供にとって悪影響を及ぼすこともよく知られていると思います。

 それでも吸う人がいるというのは、まぁ要するに「妥協」なんでしょうね。大人になるにつれて、色んなことに妥協し始めます。自己に芯を持たない人ほど、甘い方向甘い方向へ進んでいくのです。

 別に煙草吸ったってそんなに影響出るわけないじゃん、毎日吸ってるけど全然影響ないし。たとえ出たとしても別にいいし、という人、結構いますよね。医師ですら喫煙者が沢山いるという実情をみれば、喫煙のリスクを知りつつも妥協して吸う人が多いということが分かります。

 でも、それと妊娠中の喫煙は別問題だと思います。子供にストレートに影響するからこそ、妥協なんか出来るはずがないんです。はっきり言ってしまえば20を過ぎたいい大人が自己責任で煙草を吸って健康を害そうと知ったこっちゃありませんけれど、子供には罪がないんですから出来るだけ健康な状態で産んでもらいたい。

 それでもしてしまう若い妊婦たち。彼女らは、自分のストレスになることや論説を極端に嫌うみたいですけれど、せめて子供を宿っている時ぐらい、黄色信号でスピードを落とすべきではないですか?

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2007年07月14日

禁煙の愉しみ…空気も旬のトマトの風味も、味わいは以前と違う。

禁煙の愉しみ=竹之内満 /栃木

 24年間、吸い続けたたばこをやめた。3カ月もたっていないが、もう大丈夫、と思っている。

 きっかけは4月の統一地方選前、会議出張で降り立った東京駅だった。駅舎を出たら喫煙場所が一切、見当たらない。日本を離れた4年間の変容ぶりにがく然とした。手指のたばこはそのままに、徒歩で半時間。東京消防庁そばのスペースにやっと灰皿を見つけ、肺の奥底で味わった。社に着くと、1階喫煙室に鈴なりの男女がいた。昼下がりの陽光の中、ガラス張りの室内も、顔々も、鈍色に煙って見えた。

 −−もう、いいかな。瞬間、そう思ってしまったのだった。心底から。

 たばこを口にしなかったのは、16年前、新婚旅行中の4日間だけ。結婚式で禁煙を誓わされたが、宿のトイレで吸ったのがばれ、開き直った。以来、1日3〜5箱を煙にしてきた。それが今や、なぜ禁煙できなかったのかと思うのだ。

 もちろん、離脱症状はある。のどの違和感はまるで、たばこの女神様に足で踏み締められているよう。喫煙者がそばに来ると、香りが羨ましくも妬ましくもなる。ただ、ラーメンをすすってもむせ返らなくなった。たばこは強力な興奮剤なのだろう、寝付きは劇的に改善した。つまり快適なのだ。

 しかし、真の効用は別にあると思う。昨年早世した書評家<狐>こと、山村修さんは著作「禁煙の愉しみ」でこう記す。「禁煙は越境である」。吸う自分と、吸わない自分。最後の1本を灰皿に押し消した瞬間、異なる人生が始まる、と。

 胸に流し込む鬼怒川岸の空気も、旬のトマトの風味も、味わいは確かに以前と違う。世界の感触が変わる。そして、この発見は禁煙者だけの特権なのだ。



 毎日新聞宇都宮支局次長の文章ですが、美しいと思ったので取り上げてみました。煙草を吸い続けた人の最後の1本の瞬間。

 やめる理由は人によりけりですが、「かっこいいと思って吸い始めた」という人は、ふとした瞬間に「かっこ悪い」と思ってやめるとか何とか。しかし煙草を旨いと思っている人はこのように、何ともなしにやめる瞬間があるのかもしれません。

 日本で暮らすことの長所って、「食べ物が美味しい」ことだと思うんですよね。これだけはどの国にも引けをとらないのでは。煙草をやめれば1つ1つの食材の美味しさを感じることができます。これだけでも、十分に止める価値はあると思いますけどね。食べ物の本来の味を知りたいから、煙草をやめてみる、という理由があってもいいのではないでしょうか。

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2007年06月23日

気管支喘息の死亡率は、都道府県によって大きく差が出る。

ぜんそく死亡率に地域格差、最大3.4倍

 気管支ぜんそくの発作による死亡率に、都道府県間で最大3・4倍の医療格差があることが、同愛記念病院(東京・墨田区)の鈴木直仁・アレルギー・呼吸器科医長の調査で明らかになった。

 気道の炎症を抑える「吸入ステロイド薬」の使用率が低い地域で、死亡率が高い傾向があった。

 国の人口動態統計によると、気管支ぜんそくで年に約3200人が死亡し、その3分の2を60歳以上の高齢者が占める。鈴木医長は、2005年の都道府県ごとの統計を基に、高齢化による地域差の影響を除いた死亡率を計算。死亡率が最も低いのは静岡(1・34人)で、富山、新潟と続いた。最も高いのは宮崎(4・54人)で、静岡の約3・4倍。以下、沖縄、徳島の順で、「西高東低」の傾向を示した。

 鈴木医長は、吸入ステロイド薬の都道府県別の使用率も調べた。使用率が高いのは秋田(死亡率の低さ4位)で、静岡、新潟が続いた。低いのは沖縄、鹿児島(同43位)、福岡(同31位)の順。こちらは「東高西低」の傾向を示し、死亡率と使用率が反比例する様相が明らかになった。

 吸入ステロイド薬は、ぜんそく死を減らす効果があり、日本アレルギー学会の大人の気管支ぜんそく治療の指針は、ぜんそくを週1回以上起こす患者に最初に使う薬として推奨している。しかし、高齢者に吸入の方法を指導するのが難しいことなどの理由で、地域によって普及に格差がある。

 足立満・昭和大第1内科教授の話「吸入ステロイド薬の効果や使用法について、医師や国民を啓発することが大切だ」



 大気汚染とかの理由による死亡率の差かと思いきや、意外にも吸入ステロイドの使用率の差とは。しかしこれも深刻といえば深刻です。つまり日本で統一されている医療にも、格差が生じているということです。

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2007年06月08日

ベトナムのベトさんが肺炎と腹部出血を併発しており重症に。

ベトさんが重体

 ベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤の影響とみられる結合双生児として生まれた「ベトちゃんとドクちゃん」のうち、脳症の後遺症で寝たきりとなっている兄のグエン・ベトさん(26)が、肺炎などを発症して重体になっていることが7日、分かった。入院中のベトナム南部ホーチミンの病院当局者が明らかにした。

 ベトさんは、5月末ごろから体調が悪化。肺炎のほか、腹部の出血などを併発しているという。弟のドクさんは「兄の体調がここまで悪くなることはなかったので、気持ちが張り詰めている」と話した。

 兄弟は1988年に分離手術に成功。ドクさんは昨年12月に結婚式を挙げている。



 これも枯葉剤の影響でしょうか。ドクさんは絶好調のようですが、どうもベトさんは不調ですね。分離するときに何らかの違いが生じた結果でしょうか。んんん。

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2007年06月01日

酸素療法中の女性が、料金未納で電気を止められて死亡する。

酸素療法中の女性、料金未納で電気止められ死亡

 ニュージーランドのオークランドで、自宅で酸素療法中だった女性(44)が、電気料金未納による電力の遮断が原因で死亡した。現地メディアが30日に報じた。

 女性の家族によると、電力会社の従業員に対して、酸素吸入器を動かすのに電気が必要であり、電力供給を止めないよう要請していたという。女性は29日、電気が止められた数時間後に死亡した。

 家族側は「彼ら(電力会社)は電力が遮断された際に家を訪れており、状況は理解していたはず」と指摘している。一方、電力会社マーキュリー・エナジーは声明を通じ、状況を把握し切れていなかったと主張。現在、この件について警察が捜査している。



 意図的にやったとするならば犯罪ですなぁ。まぁ、それなら電気料金ぐらい払えっていうのもありますが、経済状態が悪かったのか分からないのでなんともいえません。

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渋谷駅モヤイ像前で、煙草とコンドームを交換するイベントを実施中

たばことコンドーム交換

 たばこをコンドームと交換します――。たばこによる健康被害と、エイズなどの性感染症について、同時に考えてもらおうと、医学生のグループが禁煙週間(5月31日〜6月6日)の6月3日、東京・JR渋谷駅のモヤイ像前で「たばこ・コンドーム交換プロジェクト」を実施する

 このグループは、世界の200万人以上の医学生が加盟する国際医学生連盟日本支部の会員ら。当日は10〜30代を対象に、たばこやエイズについて街頭アンケートを行い、啓発パンフレットなどを配る。回答者のうち喫煙者には、たばこ3本とコンドーム1個との交換を勧める。



 医学生のNPO団体、IFMSAのサイトはこちら

 煙草3本で3,40円、コンドーム1箱で約1000円と、かなりお得なアレらしいです。まあコンドーム目当てにしろそうでないにしろ、少しでも禁煙に近づけたら、いいですよね。

 ちなみに昨年の北海道大学でのイベントの記事をみつけましたので参考までにどうぞ。リンク先では女性も交換してるみたいです。こういうイベントでアクティブになれるのって、心が若いといいますか、いいですよね。

参考:タバコ2本でコンドーム1個 北大でビックリイベント

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2007年05月20日

男性の喫煙率が初めて4割を切り、女性は1割程度に。

喫煙率、男性が初めて4割切る 女性は1割

 厚生労働省の05年の国民健康・栄養調査によると、成人への調査では、たばこの喫煙率は男性が前年比4.0ポイント減の39.3%で初めて4割を切った。女性は11.3%で横ばいが続いている。

 年代別では、男性は30代が54.4%と最も多く、20代の48.9%が続いた。女性は30代19.4%、20代18.9%で、ともに20〜30代の喫煙が目立った。

 このほか、メタボリック症候群の「強い疑い」「予備軍」は40〜74歳で計約1900万人と推定。男性の2人に1人、女性の5人に1人という傾向に変化はなかった。女性は20〜30代の2割が低体重とされた。

 子どもの肥満傾向は変わらない一方、やせている子どもが増えたことがわかった。「普通」の体形を維持しているのは男女とも6割を大きく割り込んだ。厚労省は、朝食を子どもだけで食べる家庭が4割を超えていることなどから、「食べ過ぎたり食べなかったり、食生活の乱れが影響しているのではないか」と話している。



 「煙草=かっこいい」という時代が収束しようとしています。実際、喫煙していた男性がやめる理由として、「かっこわるいと思ったから」というのはありますからね。物事に対する認識が変わることなど、ザラにありますから。健康のためにも、若いうちに悟ってほしいです。

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2007年04月11日

煙草の箱の警告を更新しても、6割の人は吸う本数を減らしていない

たばこ「警告表示」、禁煙効果1割 6割本数変えず

 たばこの箱の健康警告表示が05年夏に目立つように見直されたことを知っている喫煙者のうち、禁煙に踏み切ったのは1割にとどまっていることが財務省のアンケートで分かった。約6割の人が吸う本数を減らしていないと回答、「警告」効果は限定的だった。財務省は「今後も、継続的に調査したい」としている。

 健康警告表示は、箱の側面に「健康を損なうおそれがありますので吸いすぎに注意」と印刷されていた。05年7月の見直し後は「喫煙は、あなたにとって脳卒中の危険性を高めます」など病名を示し、箱の表と裏の両面に印刷されている。アンケートに答えた全国の中学生以上の男女2553人の喫煙者(一部元喫煙者を含む)のうち、70%が見直しを知っていた。

 そのうち「喫煙をやめた」という回答は10%にとどまり、「吸う本数を減らした」は29%、「減っていない」が61%だった。本数を減らしていない喫煙者に理由を尋ねたところ「減らそうと思っているが、ついつい喫煙してしまう」が54%、「健康改善の効果が薄い」が14%と続いた。

 アンケートは財務省の委託で社団法人新情報センターが1月に実施した。



 でも1割がやめたなら万々歳では?私はこの広告、意味ないものだと思っていましたから。

 だって煙草すっている人で、健康に害があると知らない人はいないでしょう?いたら本物のアホです。多くの人は、それでも吸いたいと思っているからこそ吸っているわけで、具体的な病名が出たからやめるというのは、効果がないように思います。まぁ、例えば息子が生まれるとか、何らかの人生の契機にふと「やめよう」と思うことはあるかもしれませんが。

 こういったことを増やして、1割1割と減らしていけばいいんじゃないでしょうか。最も、国も煙草会社も、税金などの問題から本腰を入れるつもりはなさそうですが。1箱1000円にしたほうがよっぽどやめると思いますけどねぇ。

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2007年03月23日

喫煙することで全身の肌がダメージを受けている。

喫煙は顔以外の肌も老化させる=米調査

 喫煙が顔のしわや肌を黄ばませる原因となることは知られているが、顔以外の皮膚にも同様の影響を及ぼすことが明らかになった。米ミシガン大のヘルフリッチ博士の研究チームが19日、皮膚科学の専門誌で発表した。

 同研究では、22─91歳の喫煙者と非喫煙者を半数ずつ、計82人を対象に、日焼けの影響を受けにくい右腕の内側の皮膚について、ダメージを測定。第三者の鑑定人が判定を下した。 研究結果によると、特に65歳以上で、喫煙者の肌に非喫煙者より多くのしわが確認されたほか、45─65歳についても似たような傾向がみられたという。

 また、ヘルフリッチ博士によると、1日当たりに吸うたばこの本数および喫煙年数も肌ダメージと関連があったという。



 紫外線の影響だけではないということですかね。女性にとっては結構深刻なニュースです。

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2007年03月18日

筋萎縮性側索硬化症への呼吸器装着の割合は病院間に大きな差がある

呼吸器装着、施設間で大差 難病ALSで病院調査

 全身の筋肉が動かなくなる進行性の難病、筋委縮性側索硬化症(ALS)の患者が呼吸困難になり、延命のために気管切開をして人工呼吸器を装着した割合は、ほぼ100%から10%未満まで病院間で大きな差があることが10日、共同通信が実施した全国調査で分かった。

 余命を大きく左右する呼吸器装着の割合が、ケア体制の地域差や医師の説明方法に影響されている実態が浮かんだ。

 一方、一度つけた呼吸器を患者が自らの意思で外す権利を容認する意見が約半数を占め、患者から取り外しを依頼された経験のある病院も19%あった。患者団体には「容認すれば、周囲の都合で死に追い込まれる恐れがある」と慎重論も強く、議論を呼びそうだ。

 調査は今年1−2月、神経内科がある大学病院本院と国立病院機構など計183病院を対象に実施。78病院(43%)から有効回答を得た。

 呼吸器をつければ数年以上の延命が可能だが、たん吸引などで24時間介護が必要になる。家族の負担が大きく、装着をためらう患者も多い。



 人工呼吸器をつける際に、患者さんには「呼吸器をつけたら外せない」ってことを言います。この時点で、呼吸器をつけるという同意を得た場合、それが「患者の意思」になるわけです。

 ですが患者が「外して欲しい」と意思が変わったらどうすればいいでしょうか?今の日本では「尊厳死」について明確に議論されていないために、どうすればいいのか曖昧になっています。病院によってその対応に違いがあるのは問題だと思いますね…。

 確かに、患者本人の意思があっても、周囲の圧力に屈服してしまって、自分の命として扱えない人もいるかもしれません。ここらへん、難しい問題だなぁと思います。詳しくは下記リンク参照で。

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2007年03月17日

将来煙草を吸わないと考えている児童が増加している。

「将来たばこ吸わない」増加=薬物、飲酒でも改善傾向−小中高生意識調査・文科省

 「将来たばこは吸わない」と考えている男子児童・生徒が小学5年〜高校3年の各学年すべてで7割前後となり、2000年の前回調査時より大幅に増えたことが13日、文部科学省のまとめで分かった。

 女子の「吸わない」もかなり増加。また男女とも、覚せい剤などの薬物を「絶対使うべきでない」とする割合が増え、将来飲酒するとの答えも減る傾向を示した。

 昨年2月、全国の公立学校から無作為に選んだ小学5、6年生約1万7000人と中学生、高校生の各約2万5000人を対象に、「喫煙」「薬物」「飲酒」について聞いた。



 いいことですな。中学生で煙草吸ってるような人は、どちらかというと毒物に対する好奇心に近いものがあると思います。あの煙草に慣れてないのにカッコイイと思って無理やり吸いながら唾を吐き散らしている様ほどかっこ悪いものはありませんね。

 勿論煙草を吸うのは個人の自由ですが、少なくとも、子供たちが「カッコイイもの」と好奇心の対象になるような存在にすべきではありません。そこのところを大人たちも意識しつつ、喫煙してもらいたいと思います。

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2007年03月13日

繊維工場で綿ぼこりを多量に吸い込んでいる人は肺癌になりにくい?

綿ぼこりを吸い込んでる人ほど肺がんのリスクが低い?

 繊維工場で綿ぼこりを多量に吸い込んでいる人ほど、肺がんになりにくいという調査結果を、米中の研究チームが米国立がん研究所報にて発表したという、一見「逆じゃないのか?」と言いたくなるような記事が読売新聞に掲載されている。

 非常に短い記事で、綿ぼこりに含まれる細菌の毒素エンドトキシンが免疫系に影響を与えているという推測だけが書かれている。ということで調べてみると、Medical News TODAYに関連する記事を見つけた。

 記事中には上海での綿の織物工場の労働者である女性をサンプルにして調査した結果、平均的な上海出身の女性の100,000につき19.1という肺がん発病率が、エンドトキシンへ20年間の暴露を経ることで100,000につき、7.6にまで下がっているということだ。メカニズムはやはり分かっていないようだが、何だか興味深い話である。



 意外とこういう統計から効果が分かることもあるんですよね。ダイナマイト工場で働いている人の狭心症の割合が少ないとかで、ニトログリセリンが関与していることを導いたとか。どんな関連があるのかは分かりませんが、数年後あっと驚く効果がみつかるかもしれません。

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ニコチン依存症の治療を5回受けた人の禁煙成功率は60%近くに上る

禁煙治療で「3カ月吸わず」4割 厚労省が実態調査

 昨年4月から公的医療保険の適用対象となったニコチン依存症の治療について、患者の約4割が治療後3カ月たっても禁煙を続けられていることが、厚生労働省の実態調査で明らかになった。専門家は「ほぼ期待通りの効果」としている。

 調査では3808人分の患者のデータを集めた。治療後3カ月の時点で禁煙を続けていた人は39.9%、禁煙に失敗した人は29.8%だった。不明・無回答は26.5%。「治療後にたばこを吸ってしまったが、その後再び1週間以上禁煙を続けている」という人も3.8%いた。

 診療報酬上は5回の治療を受けることになっているが、1回目でやめた人の禁煙成功率は14.9%。回数が多いほど成功率は上がり、5回続けた人では59.0%だった

 禁煙プログラムの開発や治療をしている大阪府立健康科学センターの中村正和部長は「成果は上がっているが、5回治療を受けた人の割合が28.1%と少ないのが気にかかる。できるだけ最後まで治療を受けるのが望ましい」と話す。

 厚労省は禁煙治療の導入で医療費は当初増えるものの、肺がんや心筋梗塞など喫煙が大きな原因とされる病気にかかるのを抑えられることで、将来的には医療費の抑制につながるとしている。



 おー、凄い効果あがってますね。堂々の59%。

 しかし禁煙プログラムを規定回数行えないというのは、どうなんでしょう。これはニコチン依存症によるものというより、もはや意志の問題では?薬物依存者についてとやかく言いたくはありませんが、せめて、せめて5回ぐらい受けてほしいですよね。

 というわけで、効果があったため、厚生労働省もお金を出し続けるでしょう。

参考:厚生労働省「禁煙治療を保険適用にしたけど、効果がなかったら取り消します」

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