2009年11月11日

禁煙ワクチン、ニックバックスの脅威の禁煙成功率。

米で「禁煙ワクチン」の治験開始、抗体でニコチンを阻止

 米国でたばこをやめたい人のための「禁煙ワクチン」が開発され、国立衛生研究所の薬物乱用研究所(NIDA)から1000万ドル(約9億円)の助成を受けて、このほど最終段階の治験が始まった。

 たばこを吸って快感が得られるのは脳がニコチンに刺激されるためだが、このワクチンを投与すると喫煙者の血中のニコチン分子に抗体が結合し、大きくなったニコチン分子は脳に到達できなくなる。その結果、神経伝達物質のドーパミンが放出されなくなり、快感を感じなくなるという仕組み。脳に到達するニコチンの量が徐々に減れば、たばこを吸いたいと思わなくなり、禁煙に成功する確率が高まるという

 米国がん協会の統計によると、米国の喫煙者4400万人のうち、70%がたばこをやめたいと考えており、毎年約40%が禁煙に挑戦するが、禁煙を続けられるのは4―7%止まり。しかしナビによれば、過去の臨床試験ではニックバックスを利用した被験者の30―35%が長期にわたる禁煙に成功し、副作用はほとんどなかったとしている。

 今回の治験は約1000人を対象に実施し、効果や副作用を調べて一般的な療法と比較、安全性に問題がないかどうかを検証する。結果は2011年9月までに出る見通しで、これを受けて米食品医薬局(FDA)に承認を申請する予定。

 国立衛生研究所幹部のフランシス・コリンズ氏は「ニコチン中毒による死者は米国だけで年間50万人に上るが、禁煙を成功させるための効果的な療法を見つけるのは極めて困難だった。今回の抗ニコチンワクチンの治験では、この問題の解決に向け、大きな希望が持てる」と話している。



 煙草を吸っても気持ちよさを感じなくなったら、やめられますよね。いくら依存物質とはいえ。

 やめるという意思が大前提ですが。

 医学的な補助は、あくまでも補助。やめたいと思う心をほんの少し手助けするだけなのです。

 禁煙は苦しいものですが、できるだけそれをサポートして、肺がんのリスクを減らせれば、いいと思うのですが。


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2009年11月09日

妊娠後期にも葉酸サプリを摂取すると喘息のリスクが上がる。

妊娠後期の葉酸サプリ摂取で子供のぜんそくリスク上昇、豪研究

 妊娠後期に葉酸サプリメントを摂取すると、生まれてくる赤ちゃんのぜんそくリスクが高まる可能性があるとの豪大学による研究結果が、4日の疫学専門誌「American Journal of Epidemiology」に発表された。

 緑葉野菜やマメ科植物、ナッツ類に含まれている葉酸は、神経系欠損児のリスクを減らすとして、妊娠前・妊娠初期の女性に対して摂取が一般的に推奨されている。

 ところが、オーストラリアのアデレード大学の研究チームが550人を対象に行った調査では、妊娠後期(16週〜30週)に入っても葉酸サプリを摂取し続けた女性で、生まれた子どもがぜんそくを発症する確率が約30%高くなることがわかった

 一方で、葉酸サプリを妊娠前から摂取し、妊娠から数週間でやめた女性では、子どものぜんそく発症リスクが高まることはなかった。

 マイケル・デービス准教授は、「葉酸は、二分脊椎などの神経管欠損症を防ぐために非常に重要だ。ただ、とても生理活性がある物質なので、摂取にあたっては多少の注意が必要になる。妊娠初期の摂取が(ぜんそくリスクを高める)証拠が見つからなかった点は、葉酸を摂取している女性にとってはひと安心だ」と話した。

 なお、葉酸を豊富に含む食品を摂取する場合は、生まれた子どものぜんそく発症リスクに上昇は見られなかったという。



 葉酸が一番必要なのは、妊娠初期です。

 もっというなら、妊娠する前から規則正しい食事をして、葉酸を十分に摂取しておく必要があります。

 妊娠してから葉酸を摂取しても遅いということです。

 葉酸が必要なのは妊娠初期です。

 このニュースの凄いところは、妊娠後期の摂取では喘息の誘引となるという点です。この点を踏まえて、葉酸の適切な摂取が必要となるでしょう。
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2009年09月29日

緑茶をよく飲む女性は、肺炎死亡率が減少する。

緑茶好きの女性、少ない肺炎死

 ふだん緑茶をよく飲む女性は、肺炎によって亡くなるリスクが半分ほどにまで下がるという調査結果を東北大公衆衛生学のグループがまとめ、米の臨床栄養学の専門誌で報告した。男性では差がなかった。緑茶に含まれるカテキンという成分が肺炎を起こすウイルスや細菌の働きを抑えている可能性があり、グループは今秋から、静岡県掛川市民の協力を得て、緑茶がインフルエンザを抑える効果があるかどうかを調べる。

 94年に緑茶を飲む習慣や健康状態などについて聞いた宮城県在住の男女約4万人(40〜79歳)について、06年まで追跡した。この間に男性275人、女性131人が肺炎で亡くなっていた。

 女性では、緑茶を飲むのが「1日あたり1杯未満」だった4877人のうち、肺炎で死亡したのは43人。一方、「1〜2杯」の4458人では死亡は24人、「5杯以上」の7208人で38人。

 年齢や体力、結核感染の有無など、肺炎死亡と関係しそうな要因を考慮して比べると、1〜2杯飲む人たちは1杯未満に比べて41%、5杯以上では47%、肺炎で死亡するリスクが低かった。

 男性では飲む量とリスクは関係がなかった。解析を担当した大学院生の渡辺生恵さんは「男性の8割以上は、肺炎と関連が指摘される喫煙歴があり、緑茶の効果が及ばなかったのかもしれない」という。

 今回調べたのは季節性インフルエンザを含むウイルスやブドウ球菌などの細菌で起きた肺炎が主体。飲食物が気道に入って起こる誤嚥性肺炎などは除いた。



 女性だけかー。確かに男性は喫煙という密接したリスクファクターを抱えていますからね。

 緑茶、もう本当に、日本が誇る健康飲料ですね。おいしいですし、身体にも良い。飲まない手はないでしょう。

 カテキンは癌だけでなく、ウイルスにも効くようです。お茶を飲む機会を増やすだけで、健康増進できるかもしれません。

関連
医学処:緑茶は胃癌に効果があるが、喫煙者には効果はない。
医学処:茶カテキンの抗がん作用を増強させた薬を開発する。
医学処:緑茶を日常的に飲む人は歯肉の状態が良い。
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2009年09月16日

妊娠中の喫煙で、赤ちゃんの喘息リスクは高まる。

妊娠中の喫煙は赤ちゃんのぜんそくリスクを高める

 妊娠中の喫煙は、赤ちゃんのぜんそくリスクを最大で6倍押し上げるとする研究結果が14日、ヨーロッパ呼吸器学会で発表された。

 スウェーデン・ノルボッテンにあるSunderby中央病院のアンダーシュ・ビャウ教授らのチームは、1996〜2008年にかけて約3400人の子どもを対象にぜんそくの調査を行った。

 妊娠中に喫煙していた母親から産まれた赤ちゃんの体重は、喫煙していなかった母親から産まれた赤ちゃんの体重に比べて平均で211グラム少なかった。

 また、体重が2500グラム未満の未熟児が産まれる確率は、妊娠中に喫煙していた母親では24.3%にも上ったのに対し、喫煙していなかった母親では4.1%だった

 ぜんそくにかかるリスクは、母親が妊娠中に喫煙しておらず、出生時体重が基準値の子どもでは7.7%だったが、母親が妊娠中に喫煙しており、出生時体重が低体重の子どもでは23.5%に上った

 以上のことから調査チームは、妊娠時の喫煙は赤ちゃんの低体重を招き、これがぜんそくの発生に影響を及ぼすとみている。



 そもそも…

 妊娠中でなくとも身体に悪いと分かりきっている喫煙を、あろうことか自分の身体にもう1人の命が宿っているときにする、というのが、もう理解の域を超えています。

 そういう母親のもとで育つ子供は、不幸ですね、生まれながらにして。

 子を愛するならば、命を宿した瞬間から愛してあげましょうよ。何故、母親の都合で、子供に害が生じなければならないのか。

関連
医学処:受動喫煙の量と脳の機能の低下には明らかな因果関係がある。
医学処:家族が喫煙者だと、子供は虫歯や歯茎の黒ずみが酷くなる
医学処:若い喫煙者はアディポネクチンの濃度が低く糖尿病リスクに。
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2009年08月19日

低タールの煙草を吸う人ほど吸煙量は多い。

低タール、低ニコチンのたばこを吸う人ほど吸煙量多い

 低タール、低ニコチンのたばこを吸っている人ほど吸煙量が多く、タールやニコチンが多いたばこを吸っている人と同程度の有害な化学物質にさらされていることが、厚生労働省の研究班(代表者=遠藤治麻布大准教授)の調査でわかった。

 パッケージに表示されているニコチン量が10分の1になっても、摂取量は3分の1程度にしかならず、表示通りには煙害が減らないことも明らかになった

 調査対象は、1日約19本を吸う20〜65歳の約100人。いつも吸っているたばこの種類に合わせ、〈1〉タール1ミリ・グラム表示(ニコチン量はタール表示の約10分の1)〈2〉同3〜6ミリ・グラム〈3〉同8〜10ミリ・グラム〈4〉同14ミリ・グラム――の4グループに分類し、ニコチン摂取を示す化学物質(コチニン)量、呼気に含まれる一酸化炭素量などを調べた。

 その結果、タール6ミリ以下のグループは、1回で吸い込む平均吸煙量が58・4ミリ・リットルで、それより高いタールのたばこを吸っている人(50ミリ・リットル)よりも多い傾向があった。1日当たりの平均吸煙量では、高タールグループより、約4500ミリ・リットルも多くなっていた

 コチニン量については、表示されたニコチン量が多いほど増える傾向にはあったが、タール1ミリのグループの唾液(だえき)1ミリ・リットルに含まれるコチニン量は、タール14ミリのグループの約3分の1に過ぎなかった。一方、たばこの煙に含まれ、動脈硬化などの要因とされる一酸化炭素はタールやニコチン量による差はなく、ほぼ同量を吸引していた。

 調査した国立保健医療科学院の稲葉洋平主任研究官は「表示が低いからといって、必ずしも健康への影響が表示通りには低くならないことを認識してほしい」と話している。



 これは前から言われていましたね。禁煙に向けて、いつもより軽い煙草を買っても、より深く、最後まで吸い込むためにあまり効果はないとか。やめるならすっぱりとやめないと、意味がないらしいです。
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2009年05月25日

家族が喫煙者だと、子供は虫歯や歯茎の黒ずみが酷くなる

「家族の喫煙で子どもは虫歯になりやすい」 岡山大調査
  
 父母など同居する家族に喫煙者がいると幼稚園児や小学生は虫歯になりやすくなったり、歯肉が黒ずんだりする傾向のあることが、岡山大学の下野勉教授(行動小児歯科学)の研究チームの調査でわかった。受動喫煙が影響している可能性があるという。14日から大阪で開催中の日本小児歯科学会で発表した。

 調査は、幼稚園児85人と小学生166人の計251人を対象にした。その結果、幼稚園児の約3割(23人)、小学生の約3割(51人)で歯肉が黒ずんでいた。このうち、約8割の幼稚園児19人、約7割の小学生37人は、父母など家族が喫煙者だった。これに対し、黒ずんでいない場合では、約3割の幼稚園児18人、約5割の小学生54人のみ、家族が喫煙していた。

 また、小学生の歯肉の黒ずみ度を調べたところ、健康な歯肉の児童でも家族の5割弱に喫煙者がいたが、最も黒ずみのひどい児童らのグループでは全家族に喫煙者がいた

 また、虫歯になりやすくなっていることも示唆された。口の中の細菌の特徴から虫歯になる危険度を調べると、最も危険度の高いグループの6割は家族に喫煙者がいたが、低いグループでは4割にとどまっていた。

 チームは、煙からの防御反応で歯肉が黒ずむのではないかとみている。また、たばこの煙によって唾液の量などが減り、虫歯の原因となるミュータンス菌が増えた疑いがあるという。

 調査した岡崎好秀・岡山大講師は「まだ、因果関係ははっきりしないが、子どもに悪影響を与えないためにも禁煙をして欲しい」と話している。



 そもそも子供を育てるということは、子供の前で煙草を吸わないことと同義とすら思います。

 明らかに害があると分かっている煙草を家庭内で吸うのは、もはや自分だけの問題ではありません。子供だって親を選んで生まれてきたわけではないのです。自分だけが癌で死ぬリスクを増やすのなら構いませんが、子供にまでそのリスクを増加させるような真似はしないで下さい。

関連
医学処:女子中高生が煙草を吸う原因は、母親にあった
医学処:大人のせいで歯茎が黒くなる子供
医学処:歯の矯正の初診患者は、半数が小学生。
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2009年05月07日

大気が汚染されているほうが、植物の温暖化防止力を高める

大気汚染はかえって植物の温暖化防止力を高める、英研究

 ばい煙やスモッグに覆われた空をきれいにすると、植物の二酸化炭素(CO2)吸収力が極端に抑制され、地球温暖化の防止効果が減じる可能性がある――。23日の英科学誌「ネイチャー(Nature)」にこのような研究結果が発表された。
 
 植物、特に熱帯林は、人類が排出する全CO2の実に4分の1を吸収し、気候変動を抑制する極めて重要な役割を果たしている。

 一般的には、大気汚染が進むと太陽光線が空気中の粒子状汚染物質に遮られ、いわゆるグローバル・ディミング(global dimming、地球暗化)によって植物は光合成ができなくなることから、温暖化防止プロセスが阻害されると考えられている。

 ところが、英ウォリングフォード(Wallingford)の英国生態学水文学センター(Centre for Ecology and Hydrology)が発表した論文によれば、正しくはその「逆」の作用が起こるという

 「驚くべきことに、大気汚染が原因で、1960−1999年の間に植物の生産性が約25%向上したと見られる」と、同センターの研究員で研究を主導したリナ・メルカド(Lina Mercado)博士。これは、土壌に蓄えられるCO2の量が10%増加した計算になるという。

 グローバル・ディミングは、特に1950年代から1980年代にかけて顕著に見られたが、研究によればこの時期の植物の成長は非常によかったという。

 前月に発表された研究結果によると、グローバル・ディミングは現在も、欧州を除く世界各地で観測されている。

 グローバル・ディミングはなぜ植物の生育を促進するのか。その答えは、粒子状の大気汚染物質が光を反射する点にある。 

 大気汚染がひどいと植物が受ける直射日光は減る一方、雲や汚染物質は日光を乱反射させ、完全に日陰に隠れている小さな葉にも光が行き届くことになる

 この「拡散放射」現象そのものはすでによく知られているが、現象が植物のCO2吸収力に及ぼす影響を地球規模で調査した研究は、今回が初めてだという。

「人々の健康のため、われわれは大気を浄化し続ける必要がある。だが、空気をきれいにすればするほど、CO2排出量を削減して気候変動を抑制するという課題は難しくなる」と、論文の共同執筆者のピーター・コックス(Peter Cox)英エクセター大学(University of Exeter)教授はジレンマを指摘した。



 はぁー・・・。なるほどねぇ。

 人間が生きていく上では、空気は綺麗なほうが健康にも良いが、地球を温暖化から救うためには空気を綺麗にしないほうがいい、と。

 何事も、短絡的な発想ではうまくいかないものですね。粒子の乱反射で日陰となった部分が減るとは。思いついた人は眼の付け所がシャープですね。

 この結果をうけて、環境保護団体はどうするんでしょうか。

関連
医学処:サンゴが死ぬ「ホワイトシンドローム」は地球温暖化で促進される
医学処:牛にホルモン剤を投与すると地球温暖化を防止できる。
医学処:地球温暖化で腎臓結石の患者数が増加する。
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2009年04月17日

肺の中でモミの木の芽が成長し吐血する。

胸に強い痛みを訴え、吐血した患者の肺から、5cmほどあるモミの木の芽が摘出された。

 地元紙によると、先週、Artyom Sidorkin(28)が患者として中央ロシアのイジェフスク市の病院を訪れた。

 医師は胸のレントゲン写真を撮影し、肺に腫瘍を発見。癌ではないかという疑いで生体組織検査を実施したが、組織を切除した際、組織片に緑色の針葉樹の葉を見付けて驚いたという。病院の医師は「3回瞬きして、幻を見ていたのではないかと疑いました。そして、見せるために助手を呼びました」と述懐している。

 患者は「医者の先生方は、私の吐血は病気によるものじゃないって教えてくれました。」「吐血の原因は、毛細血管を突き刺していた針葉樹の葉だったのです。私は深いダメージを負いましたが、私の体に異物が入っているなんて全く想像もしませんでした。」

 医師らによると、5cmの枝は飲み込めないほどの大きさなので、患者が吸い込んでしまった芽が体内で育ったのではないかということだ

 なお、この枝と肺の組織片は、研究のために保存される。



 恐るべし。

 日本でも、何ですか、梅だかスイカの種を食べると身体で生えてくるとか、そういう話はありますが、実際に身体で育つというのは珍しい。

 胃のような消化機能のある部位ではなくて気管支だというのが成長を妨げなかった要因なのでしょうか。あるんですねぇ、こういうこと。何かこう、ミステリー小説のネタにされそうな話です。
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2009年03月23日

禁煙に失敗するのは、「せっかちなギャンブラー」タイプ。

禁煙:失敗するのは「せっかちなギャンブラー」?

 禁煙に失敗する人はせっかちでギャンブラー−−。依田高典京都大教授(行動経済学)のグループが経済学の立場から禁煙に挑戦した人たちの特性に迫ったところこんな結果が出た。失敗者は待たされることに対する忍耐度、リスクへの慎重度とも成功者より低かった。禁煙を始めた20〜77歳の608人(男342人、女266人)を調査。「成功者」は321人、「失敗者」は287人だった。

 「10万円を今すぐ」と「25万円を80%の確率で1カ月後」ならどちらを選ぶか▽もらえるまでの待ち時間−−について質問した。その結果「1年後にいくらもらえるなら今の10万円をあきらめられるか」は、成功者が18.9万円、失敗者が25.3万円。更に「50%の確率でしかもらえない場合、いくらなら確実にもらえる10万円をあきらめられるか」では、成功者の26.2万円に対し、失敗者は21.5万円となり、ギャンブル性が高い傾向がみられた



 面白い。

 ちなみに私は、1年後に15万円もらえるなら今の10万円を諦めますし、50%の確率でしかもらえないなら30万ぐらいじゃないと割りに合わないと感じるタイプですね。典型的な石橋を叩いて渡るタイプ。

関連
医学処:禁煙へ挑戦するためのまとめ
医学処:喫煙者は抑うつ気分になりやすい。
医学処:禁煙法を施行したところ心疾患の入院患者が4割減った。
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2009年03月22日

喘息の発作における重症度の見極め方について

ぜん息の発作における重症度の見極め方

 多くの人には体験したことなど皆無の話ではあるが、ぜん息の発作(asthma attack)が起きた時、その深刻さ・重症度を見極めることが必要になる。発作が発症した本人はその辛さで冷静な判断力を失っていかねないし、第三者はよほどのことがないとその辛さは分かり難いからだ。アメリカ家庭内科医学会(The American Academy of Family Physicians)では、ぜん息発作の重症度をチェックするため、次のような情報を提供している。

・軽めの息苦しさによるぜん息特有の呼吸(ゼイゼイ言うようなもの)や、軽い呼吸困難は軽度の発作。座っていれば清浄な呼吸が出来、普通に話すこともできるようになる。

・歩いている時や静かに座っている時でも話すのが困難な場合、中度の発作といえる。一文を話し通すにも息継ぎをしなければならなくなる。息を吐くときに大きくゼイゼイ言ってしまうのもよくある症状。

・呼吸が極めて苦しい時、それは重度の発作の兆候。一文どころか単語のいくつかを話そうとする時にも息継ぎが必要になり、緊張や心配を感じることになる。

・極端に疲労感、さらには混乱(錯乱)の症状がある時は重度の発作。すぐに効くタイプのぜん息治療薬以上の処置が必要になる。病院への搬送・来訪が必要

 あくまでこれらはアメリカ家庭内科医学会のガイドラインに過ぎない。状況がヤバいと自分自身が感じた、あるいは端から見てそのように見えたら、ちゅうちょ無く対応する医療機関に連絡を取るなり搬送することをオススメする。

 ぜん息は第三者から見た以上に辛く、体力を消耗する。かぜひきや花粉症の時に発するくしゃみが意外に体力を使い、しばらく続けていくと立っても居られなくなるような状態になることを経験した人は多いはず。あれに倍するような消耗を、それこそ呼吸をするたびに行うのだから、疲れないはずがない。さらにぜん息では「息が出来なくなるかも!?」という不安感すら抱え込むことになるので、情緒不安定という点でもくしゃみに倍するリスクが生じうる(と、経験者は語る)。

 ぜん息発症者自身がガイドラインを参考に万全の備えをするのはもちろんだが、周囲の人たちもできる限りの理解をして欲しいものだ。



 特に喘息のお子さんをお持ちの親御さんや、配偶者の方など、本人以外が何とかできるためにもこういった知識は必要ですね。

関連
医学処:子供の小児喘息が増えており、10年間で倍に。
医学処:気管支喘息の死亡率は、都道府県によって大きく差が出る。
医学処:喘息患者の7人に1人は週に1回以上の発作が起きている
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2009年03月16日

喘息患者の7人に1人は週に1回以上の発作が起きている

ぜんそく発作 週1回以上、7人に1人

 ぜんそく患者の7人に1人は週に1回以上の発作が起きていることが、患者団体「喘息患者の声を届ける会」(代表世話人・宮本昭正東大名誉教授)のアンケート調査で分かった。治療薬開発への支援や治療費の補助を行政に望む声が強いことも明らかになった。

 ぜんそく患者は400万人とされているが、症状や悩みを明らかにしたデータはこれまでなかった。昨年10月、五つの患者団体に所属する4473人を対象に郵送とインターネットを通じて実施され、1984人が回答した。

 発作の頻度を尋ねたところ、「発作が毎日起きている」という回答は全体の2%で、「軽い発作が毎日」が5%、「軽い発作が週1回以上」が7%と、合わせて7人に1人が週に1回以上の発作に苦しんでいた。

 ぜんそくであきらめたものがある人は過半数の57%に達し、あきらめたものとして友人との外出やペットの飼育、仕事などが上位を占めた

 多くの患者は、複数の種類の薬を服用し、治療費も高額にのぼっている。このため、行政への要望では、患者の30%が「治療薬開発への投資」「治療への補助」をあげた。



 友人との外出をあきらめなければならない、というのはかなりツライ。喘息発作はそれほどまでに苦しいものですからね。私も小児喘息でしたので苦しみは分かります。

関連
医学処:兵庫医大によって成人の難治性喘息の仕組みが解明される。
医学処:鼻や副鼻腔の疾患をかかえる小学生は12%と過去最高に。
医学処:掃除機の排気に含まれる微粒子でアレルギーを来たす可能性。
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2009年01月05日

膿胸治療中に誤って肝臓を刺し4時間後に失血死する。

過って肝臓刺し失血死 茅ケ崎市立病院、警察に届けず

 神奈川県の茅ケ崎市立病院呼吸器外科で9月下旬、患者の胸部に特殊な管を差し込む際に過って肝臓を刺し、患者が失血死していたことが病院側への取材で分かった。病院側は「出血は、通常の手術を行った結果、起きた合併症」として過失を否定、警察に届けていなかった。

 病院側の説明によると、死亡したのは60代後半の女性で、「気胸」を患っていた。肺の穴から空気が漏れ、肺と肋骨の間のすきま(胸腔)にたまって呼吸が苦しくなる病気で、同病院で春から9月までに3回の手術を受けた。胸腔にウミがたまる「膿胸」を繰り返していたという。

 このため、呼吸器外科の医師が、「ドレーン」と呼ばれる管を胸の表面から挿入してウミを出そうとしたところ、挿入口から血液があふれ出した。ドレーンの先端の針によって肺の下にある肝臓が傷つけられており、4時間後に出血によるショックで患者は死亡したという。死亡は、仙賀裕院長らに報告され、市幹部にも報告された。病院内の医療事故などを扱う安全管理委員会で、「重症の合併症」と判定され、警察に届ける必要はないと決めたという

 失血死を重症の合併症としたことについて、安全管理委員長の望月孝俊・副院長は「担当医からの聞き取りや、カルテを調べた。医療の世界では、今回のような出血は、一般的に行われる医療行為、手術を行った時に起こる合併症とされており、ミスではない。止血の措置もちゃんとやっていた。家族にも原因を説明し、警察に届けないでいいと言われた」と説明している。



 一番理想的なのは、こういう異状死があった場合にはすぐに警察や法医学者に届け出ることなんですけどね。事件の疑いがあるというか、死因を明確にするためにも。

 法医学の重要性や、必要性が再認識されはじめています。もし国の予算がちゃんと下りて、死因究明センターが配置された場合は、こういう重度の合併症とやらも、異状死であれば全部届けられる時代になってくると思いますね。医者を守るためにも必要ですし、患者が医療事故を究明するためにも、必要ですから。

医学処:警察庁が、解剖医の育成協力を法医学会に要請する
医学処:日本法医学会、全国に死因究明医療センターの設置を提言する
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2008年12月07日

妊娠中の喫煙で子どもの動脈に損傷が生じる

妊娠中の喫煙、子どもの動脈を損傷する可能性=研究

 妊娠中の喫煙により子どもの動脈に損傷が生じる確率が高まり、心臓発作や卒中になりやすくする可能性があると、オランダの研究者らが19日発表した。

 妊娠中の喫煙についてはこれまでにも、出生時の低体重など幾つかの健康リスクが研究で確認されている

 専門誌「Arteriosclerosis, Thrombosis and Vascular Biology」に発表された研究は、オランダの若年層732人(平均年齢28歳)を対象に実施。うち29%は母親が妊娠中に喫煙していた。

 超音波検査で頚動脈の内壁の厚みを測ったところ、喫煙者から生まれた人は3%厚かった動脈の内壁が厚いのは動脈硬化につながる兆候と指摘されている



 子供がほしいなら、禁煙を。これは大前提です。

 そりゃ嗜好品ですから、本人は快楽を得ることができるでしょう。でも子供にとっては有害物質に他ならないわけです。生まれてきて、母親がたばこを吸っていたというだけで、自身の動脈が傷つかなければならないなんて、そんな理不尽なこと、たまりませんわな。

関連
医学処:受動喫煙で、肺腺がんになる危険は2倍に。
医学処:妊娠初期に喫煙していると子供の肥満率が3倍になる
医学処:禁煙へ挑戦するためのまとめ
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2008年11月29日

肺や気管支の患者団体が、たばこ税増税を訴える

患者団体“たばこ税増税を”

 たばこによる健康被害を訴えている呼吸器の病気の患者団体が27日、厚生労働省を訪れ、たばこ税を増税して病気の対策に取り組むよう訴えました

 厚生労働省を訪れたのは、肺や気管支の病気を患っている患者やその家族でつくる団体のメンバーら6人です。6人は舛添厚生労働大臣と面会し「日本のたばこ税は欧米の先進国に比べて低いため、喫煙者がなかなか減らない。たばこ税を増税して喫煙者を減らし、健康被害を減らすべきだ」と訴えました。

 そして、たばこ税の税率の引き上げや税収を活用した病気の対策強化などを求める文書を手渡しました。これに対し、舛添大臣は「国民の健康が第一で、たばこ税の増税は世界的な流れだ」と述べ、前向きに検討する考えを示しました。記者会見した患者団体の遠山和子さんは「私の夫も、呼吸器の病気で先月亡くなりました。増税によって健康被害に歯止めをかけてほしい」と訴えていました。たばこ税をめぐっては、超党派の議員連盟が増税を求める決議をする一方、「たばこ産業が壊滅的な打撃を受ける」などとして増税に反対する意見もあり、議論が続いています。



 煙草を吸うのは個人の勝手ですけれど、例えばその人と一緒に暮らしている家族とかにも影響を与えてしまうわけですよね。その点を考慮しないで、がんになろうが自分の勝手と言ってしまう人の浅はかさ。

 自分では吸っていないのに、副流煙のせいで癌になった人などを見ると、なんともやるせない気持ちになりますね。

関連
医学処:禁煙へ挑戦するためのまとめ
医学処:煙草値上げ案に反対している人たちの意見について。
医学処:喉頭癌で人工喉頭になった人が禁煙教室を開く。
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2008年11月28日

乳児と一緒に添い寝→体で圧迫されて窒息死。

添い寝の乳児が窒息死、元託児所職員に有罪判決

 福岡県久留米市の民間託児所で生後6か月の女児が死亡した事件で、業務上過失致死罪に問われた同市荘島町、元託児所職員徳永富美子被告(58)の判決が28日、福岡地裁久留米支部であった。

 長倉哲夫裁判官は、徳永被告に禁固1年、執行猶予3年(求刑・禁固1年)の有罪判決を言い渡した。

 判決によると、徳永被告は1月29日午後10時頃、勤務していた託児所で女児に添い寝中、眠り込んでしまい、女児の鼻などを体で圧迫して窒息死させた

 長倉裁判官は「責任を免れようと、女児が死亡したことを知らせずに母親に引き渡すなどしており、刑事責任は重い」と指摘した。



 正直に伝えていれば、また判決も変わったんでしょうね。子供が死んでいるのに、嘘をついたという点で大きい罪となったのか。

 似たような事故って、家庭では報告されているんですかね。案外ありそうで怖いです。

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2008年10月26日

高齢者のCOPDは冬に悪化するので要注意。

高齢者の肺の病気 冬に悪化多く COPD検査で早期治療

 たばこなどで汚れた空気を長期間吸い続けた高齢者に多い肺の病気「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」。命にかかわる怖い病気だが、国内ではまだ理解が進まないため、日本呼吸器学会は今年から「肺年齢」という考え方を導入し、検査の普及に本腰を入れ始めた。冬には症状が一気に悪化することが多く、特に警戒が必要だ。

 COPDでは、肺の広い範囲に炎症が起き、呼吸の効率が落ちる。坂道や階段を上るだけで息切れするなど、日常生活も脅かされる。最大の原因は直接、間接の喫煙。粉塵や有害ガスなども危険で、10年以上かけて、肺が侵されていく。

 かつては「肺気腫」や「慢性気管支炎」と呼ばれていたが、2001年に世界保健機関(WHO)が病名を統一した。国内の患者は推定530万人以上。60-70歳代で受診する人が多く、風邪などの感染症を機に呼吸状態が急激に悪化する

 悪化した場合、48時間以内に抗生剤などで治療を始めないと重症化しやすく、入退院を繰り返すうちに寝たきりになる患者も少なくない。厄介なことに、多くの患者は肺がんや心臓病、糖尿病、骨粗しょう症、うつ病、認知症などの持病を抱えており、COPDになると、相互作用でどちらの症状も悪くなってしまう。

 日本医大呼吸ケアクリニック(東京・九段)所長の木田厚瑞さんは「非常に怖い病気なのに、『息切れは年のせい』と誤解されがちで、専門医以外の認識もまだ十分ではない。実際の患者の9割程度が見過ごされていると見られる」と指摘する。

 前兆は、たんが絡むようなせきと息切れ。ぜんそくなど他の疾患と区別するため、胸のレントゲンと心電図のほか、最大限の肺活量などを調べる肺機能検査「スパイロメトリー」で診断する。

 検査値のうち、最初の1秒間にはいた呼気の量などを基に、肺の老化の度合いを示すのが日本呼吸器学会が提唱する「肺年齢」で、病院や健診センターなどでCOPD患者の早期発見や禁煙指導などに生かされている。

 COPDと診断されれば、気管支拡張剤などを使った薬物療法や、たばことの決別、体力を高めるための運動療法が必要で、全国に668ある同学会の認定施設を中心に行われている。

 木田さんは「肺は一度壊れたら回復しないが、早めに適切な治療を受ければ息苦しさが軽減され、病状の進行も食い止められる。冬には感染の危険も高まるため、インフルエンザと肺炎球菌のワクチン接種を受けてほしい」と呼びかけている。

 日本呼吸器学会の認定施設は公式ホームページで検索できる。

COPDのチェックポイント(木田厚瑞さん監修)
・おおむね40歳代以降である。
・自分や他人のたばこの煙、粉塵などで汚れた空気を10年以上吸い続けた。
・風邪でもないのに、たんが絡むようなせきが続く。
・風邪をひきやすく、長引く。
・同世代の人と坂道や階段を並んで上っていると、息切れが強くてついて行けなくなる。
・高血圧や心筋梗塞、糖尿病などの生活習慣病、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の治療を受けている。



 腎臓でも肝臓でもそうですが、何か1つの臓器が大きく障害されると、その人の生活が激変してしまいます。

 肺などもまさにその例に当てはまります。普段は調子悪くても、ちょっと息苦しいかな?とか咳が出るかな?程度ですが、高齢になり更に風邪を引くと、一気に状態が悪くなったりします。

 COPDという概念で、慢性的な肺の炎症をまとめられたのは良いことですが、まだまだ認知度が低いかなぁという気も。単に年のせいだと思わず、自分から受診してみる必要があります。

 特に長いこと喫煙していた人は要注意です。

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2008年10月17日

漏斗胸の手術でモニターを全く装着せず、女子中学生が死亡

胸の手術後中学生死亡、医師ら業務上過失致死の疑いで書類送検

 胸の整形手術をした中学3年生の女子生徒(当時15歳)を術後の経過観察などの措置を怠って死亡させたとして、警視庁は7日、東京都渋谷区恵比寿南の「代官山整形外科医院」院長の男(66)と元准看護師の女(29)の2人を業務上過失致死の疑いで東京地検に書類送検した。

 発表によると、2人は2006年3月24日午前10時半から午後1時半までの間、女子生徒に対し、太ももの脂肪を吸引して胸に移植する手術を施した後、鎮痛剤などを投与したが、脈拍や体温、呼吸などを監視するモニターを装着しなかったうえ、継続的な経過観察も怠り、鎮痛剤などの副作用で女子生徒を呼吸不全に陥らせ、窒息死させた疑い。遺族によると、女子生徒は胸の骨の変形による「漏斗胸」だった。

 同庁幹部によると、院長らは「(術後の経過観察を)安易に考えていた」と容疑を認めているという。



 モニターを何も装着せずに手術って、凄いですなぁ。普通じゃ考えられませんね。安易に考えすぎです。医療ミスに他なりません。

 漏斗胸というのは、みぞおちの部分が陥凹してしまう骨の変形疾患です。見た目が悪いだけでなく、胸郭が陥凹しているために肺が通常よりも広がらなかったりします。

 骨の変形によるものなので、治療としては骨をうまく接ぎなおせばいいわけです。この記事にあるような脂肪を胸に移植するやり方もあるようですが、どうなんですかね。胸を大きくして相対的に陥凹した部分を目立たなくしようというものなんでしょうか。美容形成に近いジャンルなんですかね。ちょっと良く分からないです(漏斗胸といえば胸郭修復が一番と思っているため)

 こういう、見た目が悪い、という疾患についても、皆様の理解が深まってくれれば、と思います。
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2008年08月04日

大気汚染物質でエコノミークラス症候群に。

北京の大気、観戦者もご注意 汚染物質で心臓発作増も

 北京五輪では、選手だけでなく観戦者も大気汚染に注意して――。米国の研究チームがそう呼びかけている。微粒子を吸い込むと血液が固まりやすくなって、心臓発作や脳卒中、エコノミークラス症候群のリスクが高まるという

 米ノースウエスタン大医学部(シカゴ)のチームは、大気中の微粒子(直径100分の1ミリ以下)を吸い込んで肺で炎症が起きると、血液が固まりやすくなることを動物実験で確かめ、昨年10月の米医学誌に発表した。

 これまでの研究でも、ディーゼル車や石炭を燃やす工場から出る微粒子が増加すると心臓発作や脳卒中が増えることがわかっている。研究チームは、五輪開幕を直前に控えた北京の大気汚染が問題になっているため、観戦者に注意を呼びかけている。

 また、血が固まりやすい状態で帰りの飛行機に乗ると、足の静脈にできた血栓が肺の血管を詰まらせるエコノミークラス症候群になる恐れも。ゴクハン・マトゥル准教授は「北京に2〜3週間いると血液は粘り気を増す。12時間かけて米国へ飛行機で帰るリスクは高い」という。

 高血圧や高コレステロール血症の人は要注意という。研究チームは▽40歳以上なら毎日、血液を薄めるアスピリンを飲む▽道路が混雑する時間帯は室内にとどまる▽帰りの機中では体を動かす、などとアドバイスしている。



 呼吸器症状だけでなく、循環器系統にもダメージを与える大気汚染。

 中国に行く際はご注意を。エコノミークラス症候群は突然起こりますし、何より致命的ですので。

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2008年07月24日

北京五輪の大気汚染を考慮して各国選手団がマスク対策を施す。

米国、五輪選手団にマスク支給…中国は反発

 8月に開催される北京オリンピック(五輪)期間中、米国・英国などの外国選手が大気汚染遮断用マスクを使用する可能性が高まっている。 特に、全世界の数十億人が見守る開幕式で、外国選手がマスクを着用した場合、主催国の中国にとって大きな侮辱になるのは確かだ。

昨年北京で行われたサッカー試合で待機中だった選手らがマスクを着用すると、中国サッカーファンは「中国を侮辱する行動だ」と抗議したという。

米国オリンピック委員会(USOC)は北京の大気中の塵と煤煙から600人の国家代表選手を保護するため、マスクを配ったと、ウォールストリートジャーナル(WSJ)が21日報じた。 選手団には‘かん口令’が下され、正確な形態・性能はベールに包まれている。 ただ、2年間かけて特別開発されたこのマスクには、炭素フィルターが装着され、カラフルに制作されている、ということだけが伝えられている。

USOC所属の生理学者ウィルバー氏はマスクを公開しないことについて「われわれの戦略や装備は1級秘密」とし「公開すればライバルが真似をするだろう」と述べた。

米国がマスクを準備することになったのは「北京の大気汚染は深刻」と判断したからだ。 昨年11月、米ボクシング選手11人が北京で8キロほど走ったが、その結果5人が気管支炎にかかり、他の3人は医師の治療が必要だったという

マスクを準備したのは米国だけでない。 英国は先端バルブがついて競技中にも使用できる最新型マスクを用意した。 WSJは「その間、中国人も大気汚染のためにマスクを使っていたが、数十億人が見守る開幕式にマスクが登場するのは完全に別の話」と指摘した。

中国当局はこれに対し、車両運行の制限と汚染工場の閉鎖などで大気汚染は解消され、マスクを使用する必要ない、と主張している。 ジャック・ロゲ国際オリンピック委員会(IOC)委員長も「マスクを使用しても特に効果はないというのが専門家らの意見」と不使用を勧告している。

しかし一部は「屈辱を経験することが中国の環境改善に助けになる」とし、マスクの使用を主張している。 米国のトライアスロン代表選手は「北京五輪に参加する間はマスクを使う計画だが、着用が認められるかどうかは分からない」と語った。



 そりゃ中国側からしたら不快に思うかもしれないけれど、世界最高のアスリートたちが集うわけだから…この日のために結果を出そうと最高のコンディションでがんばってきた選手たちが、大気汚染にやられたら、駄目でしょう。

 それほどまでにひどい、中国の環境。国家の威厳より選手の体調を優先してこそのオリンピックだと思いますけどね。日本の選手団も一応用意しておくべきでは。

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2008年07月18日

掃除機の排気に含まれる微粒子でアレルギーを来たす可能性。

掃除機の排気にご注意…微粒子でアレルギーのおそれ

 東京都が行った家庭用電気掃除機の商品テストで、機種によって0・3マイクロ・メートル(1マイクロ・メートルは1000分の1ミリ・メートル)以上の微粒子が、1リットルの排気中に約120万個含まれていることが分かった。健康被害を引き起こす可能性があり、都生活安全課は、部屋の十分な換気を呼びかけている

 同課は、国内6メーカーの6機種と海外2メーカーの2機種(約1万3000円〜約8万4000円)のテストを実施。日本工業規格(JIS)では、家庭用電気掃除機に関し、排気中の5マイクロ・メートル以上の粒子を測定することを規定している。ところが、アレルギーを引き起こす物質の粒子はさらに小さく、韓国では今年1月から0・3マイクロ・メートル以上の粒子を測定するようになった。

 そこで同課では、テスト用のちりを掃除機に吸引させ、排気1リットル中に、0・3マイクロ・メートル以上の微粒子がどれだけ含まれているかを調べた。

 「微粒子を捕集可能」と表示してある3機種では、165〜約10万個を測定。一方、そうした表示のない5機種は約12万〜約120万個の粒子を排出しており、機種により最大約7000倍の差があった。掃除機から排出される微粒子が、建築物中の粉じんの量に関する国内基準の5000倍を超す機種もあった。微粒子は、呼吸時に気管を通り抜けて気管支や肺に達し、様々な健康への影響が懸念される。

 また、微粒子を多く排出する掃除機を使った場合、換気をしても、排気された微粒子が室内を30〜60分程度浮遊していることもわかった。同課では「掃除機の使用後も窓を開けておくなど、換気を徹底してほしい」と話している。



 うっ…。

 蚊が大嫌いな私は、出来るだけ窓を開けたくないんです…えぇ不健康であることは重々承知の上で…。

 蚊が絶対に入らない網戸を誰か開発してくれないものですかね。

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