[眼科]の記事一覧

2007年04月21日

赤ワインに含まれるレスベラトロールが目の血管を拡張させる

赤ワインで眼病予防期待、ポリフェノールが目の血管拡張

 赤ワインなどに含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールに、目の血管を拡張させる機能があることを、旭川医大などの研究チームが突き止め、大阪市で開催中の日本眼科学会で20日発表した。

 成人の失明原因でトップを占める糖尿病網膜症をはじめ、血流障害による病気の予防効果が期待される。

 研究チームは、がんの抑制効果が報告されているレスベラトロールに着目。人が赤ワイン3〜4杯を飲んだ場合の血中濃度に相当するレスベラトロール溶液を作り、ブタの網膜血管を5分間浸して血管の直径を測定したところ、通常の状態から約1・6倍にまで拡張した。

 同様の効果は、血中のコレステロールを低下させる「スタチン」にもあるが、スタチンが血管内皮に作用するのに対し、レスベラトロールは、血管内皮とその外側にある平滑筋の両方に作用し血管を広げていた。

 研究チームの長岡泰司・同大講師(眼生理学)は「人間で同様の効果が得られるかどうか確かめ、目の病気を予防する薬の開発につなげたい」と話している。



 赤ワイン系統が取り上げられるたびに言ってますが、赤ワインを飲んだからといって決して糖尿病性網膜症にならないというわけではありません。むしろ赤ワインを飲みすぎたことによるリスクのほうが大きいので、勘違いなさらぬよう。何事もほどほどが一番です。

 肥満予防にも効果ありとされているレスベラトロールですが、下記リンクも参照してください。

関連
医学処 赤ワインに含まれるレスベラトロルは肥満の悪影響を打ち消す


posted by さじ at 21:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

2007年04月12日

傷ついた網膜に薬をつけて視細胞の再生を起こすことに成功

理化学研:傷ついた網膜、薬で視細胞再生促すことに成功

 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の研究グループは、マウスやサルの傷ついた網膜に薬を作用させ、物を見るのに必要な視細胞の再生を促すことに成功した。神経細胞を助ける役割の「グリア細胞」が分裂し、新たに視細胞ができたという。再生した視細胞が機能すると確認されれば、眼球に薬を注射して網膜を再生させる治療法の道が開ける。11日付の米科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」に掲載された。

 目に入った光は、網膜の視細胞で感知され、視神経を通じて視覚情報として脳に伝えられる。網膜は一度傷つくと修復が難しく、視細胞が徐々に失われる網膜色素変性という病気は日本に約3万人の患者がいるが、有効な治療法はないという。

 グループは、マウスやサルの網膜を取り出し、「Wnt3a」というたんぱく質などを投与することで、網膜のグリア細胞を盛んに分裂させることに成功した。さらに、視細胞が作られる際に必要なレチノイン酸を加え、視細胞になることを確認した。

 高橋政代チームリーダー(眼科学)は「マウスやサルでも自然な網膜の再生はごくわずか。研究を治療に生かすには、人でも網膜再生が起きるか調べ、新しくできた視細胞が網膜の神経回路に組み込まれるか確認しないといけない」と、今後の課題を説明している。



 たんぱく質の解析が進んでいますね。Wnt3aを投与するだけで、特異的な部分の成長を促し、視細胞までも再生させてしまうとは。ES細胞は用いていませんが、これも再生医学の1つの形、ですね。目の病気は切っても切り離せないところがあるので、多くの人にとってまさしく希望の光となるのではないでしょうか。

関連:医学処 緑内障になっても自覚症状を感じない人の方が多いという問題
posted by さじ at 01:45 | Comment(3) | TrackBack(0) | 眼科

2007年03月18日

1個の角膜細胞から角膜上皮組織を再生することに東大チームが成功

角膜組織、細胞1個から再生 東大病院チーム成功

 薬品や薬の副作用で角膜の表面が大きく傷ついたため起きる視力低下の治療に欠かせない角膜上皮組織を、1個の角膜の細胞から作製することに東京大病院の研究チームが成功した

 これまでは角膜の正常な部分を2平方ミリ・メートル採取して培養する必要があったが、今回の方法を使えば、組織のもとになる幹細胞が1個でも採取できれば、視力回復につなげることが期待できるという。横浜市で開かれている日本再生医療学会で13日、発表した。

 同病院角膜組織再生医療寄付講座の山上聡客員助教授と横尾誠一助手らは、人間の角膜から黒目周辺の角膜輪部という部分を採取し、酵素でバラバラにして培養した。その結果、約1週間で直径約0・3ミリの塊になり、3週間後には直径約2センチのシート状の角膜上皮組織ができた。この組織は通常の角膜上皮組織と同じ三次元構造をしていた。

 山上客員助教授は「数年以内の臨床応用を目指したい」と話している。



 おお凄い。角膜の臓器移植は数が足りませんが、この技術が臨床的に応用できればかなりの人の視力が回復すると思われます。たった1個の細胞からでも培養してシート状に出来るとは、驚くべき再生医学です。

 21世紀は再生医学の時代です。2007年はどんな進歩が見られるのか、期待は高まります。

関連
医学処 角膜培養による視力回復法、旭川医大でも成功。
医学処 細胞シートによる再生医療、いよいよ臨床応用段階に
医学処 ベルツ賞に、再生医学による重症角膜疾患の新規治療法
posted by さじ at 01:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

2007年03月12日

松坂も使っている、競技者用コンタクトレンズ「マックスサイト」

松坂メジャー初被弾で初失点、二回まで快投も4回4失点

 レッドソックスの松坂大輔投手(26)が、オリオールズ戦でオープン戦3度目の先発登板。二回までは1安打2奪三振の快投だったが、三回にオープン戦初被弾で初失点。続く四回にも2点本塁打を含む3失点と崩れ、結局4回6安打4失点、3奪三振だった。次回は16日(日本時間17日)のドジャース戦(ベロビーチ)に先発する。

 オープン戦3度目の登板は、同じア・リーグ東地区のオリオールズが相手。前日10日から怪物の“目の色”が変わっていた。

 「初めてつけました。デーゲームでは日差しが日本よりも強くて、この前のマーリンズ戦(6日)でも、キャッチャーのサインが見づらかったので、試してみようと思いまして…」

 練習後、松坂は目からソフト素材のコンタクトレンズを外した。たしかにそれはオレンジ色。ナイキとボシュロムが共同開発した「マックスサイト」で、度は入っていない運動用のコンタクトだ

 普段の練習ではサングラスを着用することが多いが、試合では「サングラスをしてピッチングするわけにはいかないから」と、裸眼でマウンドに上がっていた。

 ところが、前回登板のマーリンズ戦では強い日差しが気になった。照り返しによるサインの見づらさに加え「打球も速さを感じるというか、(打球との)距離感がつかみにくいんです」。対策として取り入れたのが“コンタクト型サングラス”だ。松坂が使用する「アンバー」と呼ばれるカラーは野球やテニスなど、速いボールの動きに適しているという。

 「見え方はサングラスと同じで、オレンジっぽく見えますね。すごくボールが見やすかった

 そう話していた松坂だったが、目の色を変えて臨んだマウンドで…。この秘密兵器がシーズンに向けての大きな武器になることも実証された。

 ロッテのズレータは、2月の豪州キャンプで、強い日差しに適応するため、赤色のコンタクトレンズを装着して練習した。「視界が明るくなってボールも見やすい」。鮮明度が向上し、目標物がはっきり見えるようになるという。赤系のレンズはハイスピードの目標物を追いかける野球に適しており、米大リーグでもレッズのケン・グリフィー外野手(37)らが愛用している。



 こちらがナイキのマックスサイトです。強い紫外線やまぶしい光を抑えて対象物を見やすくするそうです。「視覚ノイズ」の主要素である青色光の90%をカットして対象物を際立たせることが可能となるため、主に球技などで役に立つのではないでしょうか。

 これは室内スポーツだとどうなんですかね。室内では屋外ほどの光はないにしろ、案外体育館などの蛍光灯は白いボールを見えづらくするので、効果は期待できそうですが。初速最高といわれるバドミントンや、世界一速いスポーツと言われる卓球などでも、高速のシャトルやボールを捉えるのに良さそうです。

関連
医学処 番長もヤラれた風邪にご注意
医学処 よく運動する人は加齢性黄斑変性のリスクが減少する
医学処 神経細胞の活動を知る新たな手法を京大グループが開発
posted by さじ at 11:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

2007年03月06日

中学の担任がMarfan症候群の少年の目を殴り、失明させる。

中学担任の殴打で左目失明、市に7700万円賠償命令

 中学1年の時に担任の男性教諭(41)に左目を殴られ、失明したとして、福井市内の少年(19)と家族が市と教諭に約1億3800万円の損害賠償を求めた訴訟があり、福井地裁(小林克美裁判官)が、暴行と失明の因果関係を認め、市に約7700万円の支払いを命じていたことがわかった。市が5日、市議会で報告した。

 判決によると、少年は同市立中に在学していた2000年9月、教諭にしっ責された際、教諭の拳が左目にあたり眼球内で出血。その後、2度にわたり網膜はく離が起き、05年までにほとんど見えなくなった。

 少年は先天的に網膜はく離を起こしやすいマルファン症候群の患者で小学生の時に右目を失明していた。市などは左目の失明も病気などが原因と主張したが、小林裁判官は「健常者でも網膜はく離が起きうるほど」打撃が強かったとした。

 教諭は01年7月、県教委から停職2か月の懲戒処分を受けた。判決は「市の公務員の職務上の責任は国家賠償法上、市が負う」として教諭に支払いは命じなかった。市教委は「今後の対応については関係機関と相談したい」としている。



 元々右目が見えない少年の左目を殴るとは…。

 確かに公務員ということで市が賠償するのは分かるんですが、そういうことじゃないんですよねぇ。なんとかこの教師から金を搾り取れないものですかね。両親ですら、市から7700万円貰うことに抵抗を感じるのではないでしょうか。実名も報道されない教師。更に金銭面でも痛くもかゆくもないというのはオカシイ。

 Marfan症候群は先天性の病気で、全身の結合組織に異常をきたします。症状などについてはこちらを御覧下さい。

関連
医学処 シンナーを吸い続け失明した経験を、青少年に訴え続ける
医学処 未熟児網膜症は早期手術を行えば失明しなくなる。
posted by さじ at 02:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

2007年02月28日

ビタミンCをしっかりとる人は、老人性白内障になりにくい。

ビタミンCで白内障予防、発症リスク約4割減

 ビタミンCを食事からしっかり摂取している人は、老人性白内障になりにくいことが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の疫学調査で明らかになった。

 加齢に伴って起きる水晶体のたんぱく質の酸化が老人性白内障の原因と考えられているが、研究班は「ビタミンCには、これを防ぐ働きがあるとみられる」としている。

 調査は、1995年に45〜64歳だった約4万人を対象に行われた。食事の内容からビタミンCの平均摂取量を割り出した上で、2000年の時点で、老人性白内障と診断されたかどうかや手術歴などを尋ねるなどして、摂取量と、この目の病気を患う危険性との相関関係を割り出した。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 なるほど。理に適ってますね。ビタミンCって色んな食材に含まれていますが、食後にフルーツを食べる習慣のない人にとっては取りにくいかもしれません。できるだけ摂取するよう心がけて生活してみてはいかが。

関連
医学処 埼玉医大の米谷新教授が、インドで白内障の無料手術を続ける
医学処 弱視の治療用眼鏡に保険が適用されることになった
posted by さじ at 16:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

2007年02月27日

ブルーベリーの5倍のアントシアニンを含むアサイーに着目

高い抗酸化パワー “幻”の果物「アサイー」ブレイク寸前

 高い抗酸化力をもつブラジル原産の果物、アサイーの需要が日本で急増する兆しが出てきた。2002年に初めてジュースが販売されて以来、毎年輸入量が増加、05年度には100トンだったが、06年度は500トン、07年度用は1000トン(ともに加工用冷凍果肉)に急拡大。大手菓子メーカーも今春、ヨーグルトや菓子類などの新商品を投入する予定で、アサイーの健康効果が注目されそうだ。

 日本でアサイー人気に火をつけたのは、ブラジル・トメアス農協と輸入独占契約を結ぶフルッタフルッタ(東京都千代田区)。ジュース店運営、通販のほか、コーヒー店やレストランなど外食産業にも販路を拡大してきた。昨年5月からは一部コンビニでも販売、ナチュラルローソンではチルド飲料で常にベスト5に入るほど売れている。

 アサイーは、アマゾン川流域に生息するヤシ科植物の果実で、野生の生態系を活かしたアグロフォレストリー(森林農法)で栽培される。高温と高湿度、強い紫外線という過酷な環境で育ち、抗酸化物質ポリフェノールを赤ワインの約30倍も含む。特に高い抗酸化力をもつアントシアニンがブルーベリーの約5倍、さらにアントシアニンの中でも視覚機能の改善効果が高いシアニジンが多い。鉄や食物繊維、ビタミン類などの栄養素も豊富に含んでいる。

 生果実の輸出はブラジル政府が禁止しているため、フルッタ社は現地で果肉を冷凍加工して、栄養成分を保ったまま日本に輸入。通販顧客などを対象に行った調査(回答121人)では「体調に良い変化があった」と回答した人が約8割おり、便秘解消や疲労回復、貧血改善を実感したとの声が多かった。

 しかしその効能の科学的解明は「世界的に遅れている」(長沢誠社長)。同社は東京農業大学と共同で、必須脂肪酸とビタミンE含有量の多さ、ポリフェノールとの複合作用に着目して研究しており、5月の日本栄養・食糧学会で初めて発表する。

 一方、特殊製法で粉末化した高純度アサイーのサプリメント(栄養補助食品)を販売するアビオス(東京都港区)のオーガスト・ハーゲスハイマー社長によると、ブラジル・パラ連邦大学の最新研究で、アサイーに含まれるポリフェノールが40種類以上もあることが判明。3月開催の健康関連展示会で詳細を発表する予定だ。

 人気の広がりを受けてフルッタ社では、飲食料品メーカーへの素材提供事業を本格化する。3月には森永乳業がアサイー味のヨーグルトを販売するほか、清涼飲料、デザートや菓子類の商品化も決まっているという。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 何ヶ月か前に情報誌でアサイー特集をやっていたような気がします。メディアが動くということは相当宣伝してますから、結構売れるんじゃないでしょうか。むこうの国ではかなりメジャーな飲み物だそうで。こういうのは値段がネックですけど、本当に良いものは買いたいですからね。わけのわからん健康食品よりよっぽど信用あるのでは。

【用語解説】アグロフォレストリー

 種類や高さの異なるさまざまな樹木、フルーツを森に植え、自然の生態系に近い状態で栽培する森林農法のこと。野生に近い環境で育つため果実の栄養価も高まる。森を開墾するのとは反対に、自然な環境を増やすため、伐採が進むアマゾンの森林再生にもつながる。

関連:医学処 アントシアニンの含有量を偽る健康食品会社に排除命令
posted by さじ at 13:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

2007年02月10日

先天性緑内障を誤診されて、両目とも失明した乳児

県立奈良病院で診断ミス、乳児失明に賠償1億3700万円命令

 生後間もない男児が先天性緑内障で両目を失明したのは、受診した奈良県立奈良病院(奈良市)が必要な検査を行わずに見落としたことが原因として、同市内に住む男児の両親らが県に約1億8000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が7日、奈良地裁であった。坂倉充信裁判長は「受診時には緑内障の初発症状があり、眼底検査などを行っていれば失明を避けられた可能性が高い」として病院側のミスを認め、県に約1億3700万円の支払いを命じた

 判決によると、男児は眼球が白濁するなどの症状がみられたことから、平成11年5月と8月の2回にわたり、同病院で受診。この際、担当医は眼底検査などを行わずに結膜炎と診断した。男児は翌12年10月、天理市内の病院で緑内障と診断され、2度の手術を受けたが失明した。

 奈良県医大・病院課の話 「判決内容を確認して、今後の対応を検討したい」

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 これは医者側の落ち度ですね。個人的なイメージで申し訳ないんですけど、眼科医っていうのは、一番バラツキがあるかなぁって気もします。コンタクト専門のところとか、よくありますよね。私もコンタクトを作った時、お前は本当に眼科医かってほど適当だったこともあります。まあ詳しく話すのもどうかと思うので詳細は省きますが、私の父も数年間誤診され続けて、失明してしまいました。わけのわからん眼科に行くぐらいなら、ちゃんとした眼科へ。ちゃんとした眼科ってのも変な話ですが。不安ならセカンドオピニオンをとったほうがいいですよ。眼って大事です。緑内障、糖尿病性網膜症、簡単なことで失明に繋がりますから。

参考:清澤眼科医院通信

関連
医学処 コンタクト検査料を割高に請求する眼科医が多いらしい
医学処 正常内圧緑内障の検査をホームページで行って下さい。
医学処 埼玉医大の米谷新教授が、インドで白内障の無料手術を続ける
posted by さじ at 13:28 | Comment(6) | TrackBack(0) | 眼科

2007年01月13日

埼玉医大の米谷新教授が、インドで白内障の無料手術を続ける

[顔]インドで白内障の無料手術を続ける埼玉医大教授・米谷 新さん 59

 インド北東部、紅茶で名高い西ベンガル州ダージリン地方の病院を晩秋に訪ねて無料で手術を施す「ダージリン白内障キャンプ」を2003年から4年連続で行っている。手がけた患者は昨年11月でのべ102人に達した。

 若手や退職した医師でなく現職の教授が途上国でボランティア活動を続けるのは珍しい。以前インドを旅行してその文化の奥深さに強い興味を覚えた。「脂の乗った現役最先端の間に社会還元をしたい」と考えていたこともあって、紅茶輸入を営む知人とダージリンでの治療を計画した。

 やって来るのは、先進国ではまずいない、水晶体が真っ白からさらに茶色へとにごり切って「石のような硬さ」になるまで放っておかれた患者ばかり。一人一人に日本で行う手術の倍の時間と、より高度な技術を傾け、超音波機械でにごりを破砕する作業が深夜まで続く。

 車も通らない山奥から病院職員に担がれて来た老人がいた。手術失敗による失明を恐れて母を病院に行かせまいとする息子を説き伏せたことも。毎年繰り広げられる人間ドラマに「医療の原点を感じる」と、現地で礼にもらったマフラーを手に振り返る。

 「情報の70%は目を通じて入る。目の治療は生活の質を高める」が眼科医としての信条。治療を終える際には、地元の人々に「状況が許す限り戻って来るから」と言い残してきた。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 カッコイイ医者ですなぁ。信条も凛として素晴らしい。医療を受けることのできないところにいる人のもとへ、自ら足を運ぶ姿勢は、日本で医業を行っている人全員が見習わなければならないものですね。

関連
医学処 日光の浴びすぎで毎年6万人が死亡
医学処 弱視の治療用眼鏡に保険が適用されることになった
posted by さじ at 14:17 | Comment(3) | TrackBack(0) | 眼科

2006年12月23日

小学生の3割、中学生の2人に1人が、視力1.0未満

視力1.0未満、小学生の3割…学校保健統計調査

 視力が「1・0未満」の子供が、小学校で3割近く、中学校では2人に1人に上ることが21日、文部科学省が発表した今年度の学校保健統計調査でわかった。

 子供の視力低下は20年以上続いており、同省は「テレビゲームやパソコンの影響ではないか」とみている。

 調査は、今年4〜6月に健康診断を受けた全国の幼稚園児と小中学生、高校生から、計約336万人分を抽出して集計した。

 それによると、視力が「1・0未満」の小学生の割合は、昨年度比0・7ポイント増の27・2%。視力が調査項目に加わった1979年度以降で最も高くなった。79年度は17・9%だった。

 「0・3未満」の小学生も6・1%と、やはり過去最高。79年度の2・7%の2倍以上の割合になった。

 同じ傾向は中学生でも見られ、「1・0未満」は昨年度比2・3ポイント増の50・1%で、「0・3未満」は同0・7ポイント増の20・4%。79年度は、「1・0未満」が35・2%、「0・3未満」が13・1%だった。

 文科省では、小型ゲーム機や携帯電話の普及も視力低下の要因になったとみている。幼稚園児の「1・0未満」は24・0%、高校生は58・7%だった。

 一方、ぜんそくの子供は、幼稚園で2・4%(昨年度比0・8ポイント増)、小学校で3・8%(同0・5ポイント増)、中学で3・0%(同0・3ポイント増)で、いずれも過去最高を更新。また、今年度から新たに調査項目に加わったアトピー性皮膚炎の子供は、幼稚園で3・8%、小学校で3・6%、中学で2・8%、高校で2・2%だった。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 正直、遺伝ではないでしょうか。テレビやゲーム、果ては携帯電話までが悪者扱いされていますが、そんなに関係あるんですかね。両親ともに目がよければ、子供はいくらゲームしても視力は衰えないと思いますが。

引用:近視

 成長期の終わった後の最終的な屈折状態(近視または遠視の強さ)は、「生まれ持った遠視の強さ」「成長期における近視化の度合い」の2つで決まる。

 最終的な屈折状態を決める要因としては (1) が主なものであることで専門家の意見が一致している。つまり、生まれ持った遠視の強さによって将来近視になるかはほぼ決まる

関連
医学処 緑内障になっても自覚症状を感じない人の方が多いという問題
医学処 ベルツ賞に、再生医学による重症角膜疾患の新規治療法
医学処 度の強い眼鏡をつけることにより頭痛や食欲不振を引き起こす
posted by さじ at 00:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

2006年12月11日

正常内圧緑内障の検査をホームページで行って下さい。

パソコンで「視野」簡易検査

 ホームページを使った視野の簡易検査で、7%の人が正常に見えなかったことが、製薬会社ファイザーの調査でわかった。

 簡易検査は、眼圧が正常なのに視野が狭まる正常眼圧緑内障の早期発見のため、北沢克明・岐阜大名誉教授(前日本緑内障学会理事長)らの協力で同社が開発した。パソコン画面に映った円の動き、画面の変化などをとらえ、視野が欠けていないかチェックする。三つの検査があり、左右片方ずつ、測定する。

 調査は、40〜60歳代の600人が対象。3種類の検査で、いずれかに視野異常が見られたのは7%。このうち眼科の検査を受けたか、受けようと思っているのは、21%だった。

 簡易検査での視野異常がただちに緑内障とは言えないが、国内の40歳以上の28人に1人は正常眼圧緑内障といわれる。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 検査のホームページは、こちら

 是非やってみてください。特に40代以上の方。緑内障は、早期発見が重要な病気です。

関連
医学処 緑内障になっても自覚症状を感じない人の方が多いという問題
医学処 未熟児網膜症は早期手術を行えば失明しなくなる。
posted by さじ at 08:37 | Comment(2) | TrackBack(0) | 眼科

2006年11月19日

コンタクト検査料を割高に請求する眼科医が多いらしい

コンタクト検査:継続でも初使用料金 都内で不正請求横行

 コンタクトレンズを使う毎日新聞記者ら計10人が、継続使用のための検査を、東京都内10カ所のコンタクト販売店に併設された眼科で受けたところ、全員が初めて使う人と同じ割高な検査料を請求された。継続使用の検査料は、今年4月の診療報酬改定で大幅に引き下げられており、収益確保のため「初めての使用」と偽装した不正な請求とみられる。同様の情報は厚生労働省にも寄せられ、不正が横行している可能性が高い。同省は指導強化に乗り出す方針だ。

 医療機関が健康保険に請求するコンタクト検査料は、初めて使う人は3870円、それ以外は1120円で、患者は窓口で自己負担分(通常は3割)を払う。ただ、コンタクト検査を主に扱う眼科(コンタクト検査患者が全患者の70%以上)はそれぞれ、1930円と560円になる。4月の改定前は実施した検査の料金を積み上げていく出来高払いで、7000円前後請求するところが多かったという。

 毎日新聞記者9人と家族1人の計10人がそれぞれ、コンタクト販売店で紹介された初めて受診する眼科で検査を受けたところ、すべて初めて使う人の料金を請求された。大半はコンタクト検査を主に扱う眼科とみられるが、いずれも一般眼科の検査料だった。請求に疑問を示すと、3カ所は差額を返金したが、残りは「問題ない」などと説明し、返金を拒否した。

 厚労省保険局は「初めての医療機関でも、コンタクトをつけている人は初めての人の検査料にはならない。不正な請求で明らかに解釈の誤り」と説明し、医療機関に徹底していく方針。日本眼科医会も独自の調査結果から、今月中にも厚労省に文書で指導を要請する予定だ。

 東京都千代田区の眼科で検査を受けた記者は、コンタクトをつけたまま訪れた。問診表には「約20年前からコンタクト使用」と書き、医師にも強調した。それにもかかわらず、請求された検査料は初めて使う人と同じ3870円だった。

 記者からの抗議を受けて後日、この眼科の事務責任者から「指摘の通りでした。正しくは1120円で、差額は返金します」との電話があった。「ハードコンタクトからソフトコンタクトへの変更と聞き、初めての人と誤解したようです」と苦しい釈明を繰り返した。

 一方、同区の別の眼科の院長は、疑問を示した記者に「違います。当院には初めて来られたんですよね。これでいいんですよ」と断言。「厚労省は継続使用の場合、1120円か560円と言っている」と説明しても、「それは何らかの誤解ではないか」と言った。

 東京都品川区の眼科の事務責任者は「厚労省の方針は知っているが、都道府県ごとに見解が違い、柔軟な考え方をとっている」と独自の誤った解釈を披露。「収入が大きく減り、うちのような眼科はやっていけない。現場のことを知らない人たちが作った制度で、早く改正されることを期待している」と話した。

 今年10月以降、医療機関は簡単な明細が分かる領収書の発行が義務化された。厚労省は利用者も請求内容を見て、疑問があれば医療機関に説明を求めるよう呼びかけている。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 んー。コンタクト検査の患者が70%以上の眼科にとっては、確かに厳しいと思いますよ、検査料大幅減は。今までそれなりの収入があったから、コンタクト検査専門でもやっていけたわけで、そういう眼科を作り出した厚生労働省がいきなり検査料下げますと提示すれば、どうなるのかは自ずと分かると思うんですが。

 しかしそれを、利用者に請求するのは誤りだと思うんで。不正は不正。厚生労働省に現状をつきつけて改正を求めるのならまだ分かります。

関連
医学処 度の強い眼鏡をつけることにより頭痛や食欲不振を引き起こす
医学処 コンタクト洗浄液による角膜炎、拡大
posted by さじ at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

2006年11月15日

ベルツ賞に、再生医学による重症角膜疾患の新規治療法

府立医大グループが「ベルツ賞」 「角膜の研究」選ばれる
 
 日本の優れた医学研究に贈る「第43回ベルツ賞」の一等賞に、木下茂京都府立医科大教授らのグループによる「再生医学による重症角膜疾患の新規治療法開発への戦略的研究」が選ばれ、14日に東京で贈呈式が行われた。

 一等賞を受けたのは、木下教授をリーダーとする府立医大、同志社大再生医療研究センター、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの研究グループ。目の角膜表面を覆う「粘膜上皮幹細胞」が傷ついた重度疾患の新しい治療法として、角膜や口の粘膜の幹細胞を羊膜で培養した上皮シートを作り、角膜表面を直す世界初の手法を開発。臨床応用を進め、再生医療の先駆的な成果として注目されている。

 木下教授は「基礎研究から臨床までチームとしてやってきたことが評価を受けてうれしい。これまで治療法がなかった患者に光を提供しうる手段であり、責任を感じながら進めていきたい」と話している。

 ベルツ賞は、明治初期に日本の近代医学の発展に貢献したドイツ人医師エルウィン・フォン・ベルツ博士を記念して、ドイツの世界的製薬会社ベーリンガーインゲルハイムが創設した。本年度のテーマは「感覚器の医学−基礎と臨床」で、二等賞は伊藤壽一京都大医学研究科教授らの「内耳障害への再生医学的アプローチ」など2件の研究が選ばれた。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 これほどふさわしい研究はありませんな。何かを受賞するほど大きな研究だと思っていましたが。おめでとうございます。

関連
医学処 細胞シートによる再生医療、いよいよ臨床応用段階に
医学処 角膜培養による視力回復法、旭川医大でも成功。
医学処 SMAPの中居正広が流行性角結膜炎になり両目とも開かない状態
posted by さじ at 08:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

2006年11月14日

よく運動する人は加齢性黄斑変性のリスクが減少する

運動で加齢性の眼疾患リスクが軽減

 よく運動をする人は、加齢性黄斑変性(AMD)と呼ばれる眼疾患の重症型発症リスクが低いという報告が、医学誌「British Journal of Ophthalmology」オンライン版に10月31日掲載された。

 AMDは、眼球の奥にある黄斑の視覚細胞が機能しなくなる疾患。滲出型と萎縮型の2種類があり、滲出型の方が失明の原因になることが多い。

 米ウィスコンシン大学医学公衆衛生学部のMichael Knudtson氏らは、1988年よりBeaver Dam(ウィスコンシン州)に住む43〜86歳の男女約3,900人を対象として調査を行なった。被験者に眼科検診を実施し、運動量について尋ね、その後、5年ごとに15年間追跡した。被験者の4人に1人は、運動を取り入れた生活を続けており、ほぼ4人に1人が1日6階分以上、階段を上っており、約8人に1人が1日に12区画以上の距離を歩いていた。運動をよくする人は、運動しない人に比べ、滲出型AMDの発症リスクが70%低く、定期的に歩いている人では30%低かったという。

 Knudtson氏によると、この結果は食事など他の因子による可能性もあるという。しかし、運動によって炎症が軽減することが知られており、AMDでもこの作用が働いていると考えることもできる。また、運動をよくする人は身体年齢が若い傾向があり、AMDが加齢との関係が密接であることから、この点も重要であるという。ただしKnudtson氏は、結果の解釈には慎重な姿勢で、因果関係については何ら裏付けがないとしている。

 米ニュージャージー医科歯科大学眼科視覚科学研究所のMarco Zarbin博士は、運動がAMD罹患リスクそのものに影響しているのではなく、AMDのもたらす合併症リスクに影響しているとの見解だが、今回の結果が別の研究でも裏付けられれば、禁煙に次いで行動面での2番目のリスク軽減因子となり、重要な知見となると述べている。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 運動は、老後の健康を維持できるかどうかを決める重要な因子です。その働きの1つが、この加齢性黄斑変性のリスク軽減を担っているという点です。

関連
医学処 ボケ防止に有用なのは「運動」「栄養」「昼寝」
医学処 高齢者は大腰筋を鍛えよう
posted by さじ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

2006年10月30日

度の強い眼鏡をつけることにより頭痛や食欲不振を引き起こす

「よく見える」も困りもの

 目が疲れて肩こりがひどい。時には頭痛がする。近視で眼鏡をかけている北九州市の会社員有田幸守(ゆきこ)さん(41)は、ここ数か月、そんな症状に悩まされてきた。

 仕事で1日7時間はパソコン画面を見つめる。目に悪いとわかっていても、やめるわけにはいかない。つらさに耐えきれず先月、勤務先に近い山口県下関市のウエダ眼科を受診した。

 院長で山口大眼科臨床助教授の植田喜一さんは「パソコンの作業などが増え、目の疲れを訴える人が増えている」と話す。症状がひどいと、頭痛や食欲不振まで訴える人もいる。

 植田さんは、有田さんの目の屈折度などを検査。持参した眼鏡も調べ、「あなたは軽い近視。今の眼鏡は度が強すぎ、遠くはよく見えても、デスクワークのような手元ははっきり見えないはず」と、目の疲れの原因を説明した。そして「仕事の際は、もう一段階弱くするか、眼鏡なしでもよいくらいです」と提案した。

 「えっ」と驚いたのは有田さん。実は、ふだん使っていた眼鏡は持参したものよりさらに度が強い。数年前に眼鏡店でフレームを新調した際に検査し、「よく見えるよう、度をひとつ強くしておきましょう」と言われて作ったものだ。最近はかけるのがつらく、この日は古い眼鏡を引っ張り出してきていた。

 「近視の人が陥りやすいのが、遠くがよく見える眼鏡が良いという誤解」と、植田さん。度が強ければ最初はよく見えても、やがて目に負担がかかり疲れやすくなる。疲れがひどくなると、近くだけでなく遠くを見るのにも影響が出て、さらに眼鏡の度を強くする、という悪循環に陥る。近視の人の8割は不適切な度の眼鏡をかけている、という見方もある。

 目を細めるほど度が弱すぎてはダメだが、「よく見える中で最も弱いもの」を選ぶのがポイントだ。

 近視だと老眼にならない、というのも、よくある誤解だ。40歳を超えると、個人差はあれ、だれもが老眼になり、ピントの調節がうまくできなくなる。近視はもともと近くにピントがあっている。老眼になると、眼鏡やコンタクトレンズを外すと近くはよく見えるが、つけたままでは近くは見えづらい。遠くも近くもよく見たければ、遠近両用の眼鏡やコンタクトレンズが必要になる。

 自分にとって「楽に見える」矯正方法を選ぶことが大切だ。

 眼鏡・コンタクトレンズ選びのポイント

 ・まず眼科専門医で検査、処方してもらう
 ・「よく見える」ではなく、「楽に見える」ものを選ぶ
 ・高価なレンズは、自分に必要な機能があるか、よく検討を
 ・デザインだけを重視するのは禁物。目の中心部がレンズの中心にくるものを
 ・強度の近視や乱視は、コンタクトの方が有効
 ・遠近両用では見づらい人も。遠方用、近方用を別に作るのも良い

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 今日ですね、眼鏡作ってきたんです。ソフトコンタクト愛用者なんですけれど、正直言ってコンタクトって目に悪いんで。酸素が通っても、目に良くないんで。まあ密着させてるのに細胞に影響でないわけないですもんね。

 今まで私が眼鏡を使ってこなかった理由のNo.1は「致命的なまでに似合わない」でした。今回、最近流行の激安眼鏡店Zoffへ行ってきました。

 中はとても綺麗で、ヨーロッパのアイスクリーム屋のようなイメージでした。ここのウリは何と言っても安さ。そして在庫さえあれば即日で手渡しできるというスピード。こういう店のイメージでいうと、視力検査はおざなりというものが多いでしょう。ところが、いつも行く眼科以上に丁寧に視力チェックと、度数合わせをしてくれました。会計すると7000円程。安い。(無料で置いてあるキャンディーがブルーベリー味というのもオツな気配り)

 30分後に眼鏡を受け取ってかけてみると、クラッとね、きました。そのまま近くをぐるぐる歩いていたのですが、酔ってきましてね。あれです、ちょっと度の強い眼鏡をかけた感じでしょうか。でもこれはさっきお姉さんとずっと話し合って、要望どおり「遠くを見えるように」してくれたものだしなぁ。とりあえずつけていようか…。

 で、3時間もすると結構慣れましてね、今では自然に使っています。些細な疑問ではありますが、この度の強い眼鏡をつけていると視力は落ちるんでしょうかね。別に今のところ目が疲れているというイメージはないのですが。

 やー、これ以上視力落としたくないものです。両親二人とも極度の近視なので、遺伝的にそれは叶わぬ願いだとは思いますが。

関連
医学処 弱視の治療用眼鏡に保険が適用されることになった
医学処 未熟児網膜症は早期手術を行えば失明しなくなる。
posted by さじ at 00:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

2006年10月13日

未熟児網膜症は早期手術を行えば失明しなくなる。

重症の未熟児網膜症、早期手術が効果

 重症の未熟児網膜症の新生児に対し、病状が悪化する早期に眼球手術を行い、8割以上で失明を回避することに、国立成育医療センター(東京都世田谷区)の治療チームが成功した。

 失明の原因となる網膜剥離を防ぐ手法で、日常生活に困らない視力が望めるなど治療効果が生まれている。

 未熟児網膜症は、光を感知する網膜を養う血管が十分に成長せずに生まれ、その血管が、目の奥にある硝子体で増殖、収縮し眼球組織に変性を起こす病気。網膜剥離で失明することも多く、特に、血管増殖が約1週間で一気に進む重症タイプは、ほぼ全員に重い視力障害が残る。年間約1000例に及ぶ小児の失明原因の30〜40%がこの病気だ。

 従来の治療は、増殖する血管周辺をレーザー光で凝固し、病変の拡大を防ぐ。網膜剥離の場合、血管の増殖が終わった段階で病変部を取り除く硝子体手術を行うのが一般的。しかし、この時期になると変性が広範囲で、光を感じる程度の視力しか残らなかった。

 東範行・同センター眼科医長らは血管増殖のごく初期に手術を行うことで、病変の拡大を阻止する手法を考案。前もって十分にレーザー光を当て、硝子体の中に網目状に広がり、血管の増殖する足場になるコラーゲンを除去する。血管は、やがて縮んでしまうという。

 同センターで、2004年12月から、重症14人の21の眼球に対し、この治療を実施。19の眼球は正常な網膜が維持され、17の眼球は良好な視力を持つことを示す視覚反応が出ている。

 東医長は「手術では水晶体も一緒に除去するが、眼鏡などで矯正できる。早期の手術を行えば視力が確保され、普通学校に行くことが可能だ」と話している。

 日本眼科学会と日本眼科医会では、それぞれの会誌の最新号に、東医長の同じ論文を掲載したほか、ホームページでも公開する。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 成人に起きても、同様の治療(レーザーや硝子体手術)を行えば治りますが、大きな違いは新生児ということ。新生児は最初、全然視力がありません。30cmほど先がぼやけて見える程度です。成長するに従って、視覚情報を処理することができるようになるのです(完成するのは6歳ごろ)。

 しかし、もし新生児の段階で視覚情報が入ってこなくなるとどうなるか?そうなると、脳の回路が発達しないため、たとえ目は正常でも、脳で情報を処理することができなくなってしまいます。片方を目隠しし続けると、片方だけが弱視になるような感じです。

 早めに手術することのメリットは、このあたりにもありそうですね。

 子供のころからずっと失明している人に視力を与えようと、脳にカメラをつける実験が行われました。結果は、光を感じることはできたのですが、色や形などを認識することができませんでした。これは脳の情報処理分野が未発達なためだと思われます。おそらく、医学(科学)の限界でしょう。

関連
医学処 角膜培養による視力回復法、旭川医大でも成功。
医学処 緑内障になっても自覚症状を感じない人の方が多いという問題
posted by さじ at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

2006年07月28日

盲導犬の寿命はペット犬よりも長い

<盲導犬寿命>平均13歳…ペットより1歳以上長生き

 全国盲導犬施設連合会(塩浜良夫会長)が盲導犬の平均寿命について初の全国調査をしたところ、「約13歳で、ペットより長生き」という結果が出た。盲導犬は忠実に働く姿から「ストレスのために短命」と誤解されがちで、使用をためらう視覚障害者もいるという。同会は「短命、かわいそうという俗説をなくし、健康管理が行き届いている真の姿を知ってほしい」としている。

 調査は、加盟する全国8カ所の盲導犬訓練施設を対象に実施。育成した盲導犬のうち、1975年3月〜今年4月に死んだ盲導犬413頭の平均寿命を算出したところ、12歳12カ月(11カ月以上12カ月未満)だった。死んだ年齢は15歳が70頭と最も多く、次いで14歳の68頭。最高齢は17歳で5頭いた。

 一方、飼い犬は東京農工大大学院の林谷秀樹助教授(獣医学専攻)らが02年8月〜03年7月に死んだ3239頭を調べたところ、平均寿命は11.9歳で、盲導犬の方が1歳ほど長生きだった。

 盲導犬は、訓練後に2歳から働き始め、約10年の活動後、リタイアしボランティア宅などで過ごすのが一般的。同会の下重貞一さんは“長命”の理由として、「ワクチン接種やフィラリア予防の投薬がようやく普及してきたペット犬に比べ、盲導犬は仕事の性質上、常に清潔や体調などの健康管理が行き届いているからでは」と分析している。

 「盲導犬訓練施設年次報告書」によると、今年3月末の国内の実働盲導犬数は952頭。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 952頭。盲導犬の働きに比べ、その活動資金が不足しがちです。ボランティアによって全て賄われています。皆様のご協力を。
posted by さじ at 01:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

2006年07月19日

緑内障になっても自覚症状を感じない人の方が多いという問題

緑内障、事前に「自覚症状あり」は半数以下・患者団体調べ

 緑内障の患者で、診断を受ける前に自覚症状を感じていた人は半数以下にとどまることが、患者団体の調査で分かった。緑内障は40歳以上の20人に1人がかかるといわれ、進行すると失明の恐れもある。調査担当者は「早期発見して失明を防ぐため、40歳を過ぎたら定期的に検査を受けてほしい」としている。

 調査したのは緑内障の患者団体「緑内障フレンド・ネットワーク」。2006年3―4月、東京と神奈川に住む会員を対象に質問票を郵送して実施。391人から回答を得た。

 緑内障と診断される前に「視野が欠ける」「物が見えづらい」「目が痛い」などの自覚症状があったかどうか聞いたところ、「あった」と答えた人は49.0%。過半数の51%は特に症状を感じていなかった。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

■緑内障の定義

 緑内障とは、視神経乳頭の異常と特徴的な視野の変化の両方あるいはどちらかがあり、眼圧を十分に下げることで視神経障害の改善あるいは進行を防止できる可能性のある病気と定義されています。古くから、眼圧が上昇することで視神経が障害される病気として理解されてきました。しかし、眼圧は正常の範囲にありながら、同様の視神経障害がおこるタイプの緑内障(正常眼圧緑内障)が存在し、大きな社会問題として取り上げられたことは記憶に新しい方も多いはずです。

■緑内障の症状

 見える範囲(視野)が狭くなる症状が最も一般的ですが、初期は視野障害があっても全く自覚しないことがほとんどです。多くの場合、病気の進行は緩やかなので、かなり進行するまで症状に気付かないこともあります。視野障害が進行した場合は、視力が低下したり、場合によっては失明することさえありえます。急激に眼圧が上昇した場合は眼痛・充血・目のかすみのほか、頭痛や吐き気を自覚することもあります。

 何気に、正常眼圧の緑内障のほうが多いんですよね。緑内障は眼圧が高くなる病気だという認識はもう古いと思います。自覚症状が乏しくてもほっておくと失明の危険のある病気なので、定期的に眼科を受診することが大事です。

参考:夕刊フジ 緑内障特集
posted by さじ at 02:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

2006年06月21日

SMAPの中居正広が流行性角結膜炎になり両目とも開かない状態

中居くん結膜炎で「いいとも」欠席…レギュラー13年目初

 SMAPの中居正広(33)が20日、流行性角結膜炎のためフジテレビ系「笑っていいとも!」を欠席した。1994年4月からレギュラー出演しているが、欠席は13年目で初めて。

 中居は10日ほど前から右目の不調を訴え病院へ。その後、テレビ収録などの仕事をこなしてきたが、左目も同じ症状になったため19日に再び病院で検査を受けた。現在は両目が腫れ、目が開かない状態で痛みもある。

 過去に仕事の病欠はあったものの「−いいとも」は皆勤出演中だった。共演者やスタッフへの感染を防ぐ意味もあり、キャンセルを決めた。番組では冒頭に司会のタモリ(60)が「中居が体調を崩して休みです。元気なんですけどね、丸12年で初めてなんですよ」と説明した。

 この日は「−いいとも」のほか、TBS系「うたばん」の収録もキャンセル。21、22日のフジ系「SMAP×SMAP」の収録など、今週いっぱいは仕事を休み、自宅療養する。復帰は経過を見て判断するという。

 流行性角結膜炎 「はやり目」と呼ばれる眼病のひとつで、伝染力が強いのが特徴。一般的に完全治癒まで2〜3週間かかると言われている。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 伝染性はとても強い流行性角結膜炎にかかったということで、もし収録を続けていたらもっと広がったかもしれません。その点はプロというところでしょうか。

 流行性角結膜炎は、患者の目に触れた手、目脂や涙などの分泌物を介して感染します。夏に多く感染者が出るので、これからの季節要注意です。

 アデノウイルス[3、4、8、19、37型]の感染が原因となっておこります。

 症状としては、眼瞼の浮腫、流涙を伴います。耳前リンパ節の腫脹を伴うこともあり、押すと痛みます。角膜に炎症が及ぶと透明度が低下し、混濁は数年に及ぶことも。有効な薬はありませんが、対症療法として抗炎症剤を。記事中にもありますが発病後2,3週間で治ります。

参考:流行性角結膜炎(画像あり)
posted by さじ at 23:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科

2006年05月10日

角膜培養による視力回復法、旭川医大でも成功。

細胞培養し移植、視力回復 旭川医大で再生医療

 旭川医大(北海道旭川市)は9日、患者自身の健常な目の角膜の細胞を培養してシートを作り、障害のある目に移植、視力の回復に成功したと発表した。

 京都府立医大などでも成功しているが、角膜移植手術のように深刻なドナー不足に悩む必要がなく、術後の炎症も少ないなど利点が多いという。

 担当した眼組織再生医学講座の五十嵐羊羽講師は「今後は、両目が損傷している場合でも口内の粘膜の細胞を用いる方法などに取り組んでいきたい」と話している。

 今回の患者は、27年前に左目を損傷し角膜が混濁、ほとんど視力がなかった道内の男性(41)で、五十嵐講師らは3月に右目から細胞を採り空気に触れさせるなど目の環境に近づけて培養、約1カ月後の4月に移植した。現在は退院し、視力が0・1弱にまで回復している。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 おっ、旭川医大でも成功とは!全国に広がりメジャーな技術になると良いんですが。そのうち角膜再生専門の病院とか作られたりして。

 角膜再生技術に関する詳細はこちらをご覧下さい。

関連:医学処生理の血から、心筋っぽい細胞を発見
posted by さじ at 01:13 | Comment(2) | TrackBack(0) | 眼科
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。