2007年01月25日

今年の花粉が例年の2割程度で、花粉症の人が狂喜している

今春の花粉予測「平年並みから20%程度」 環境省

 環境省は24日、今春のスギ、ヒノキの花粉飛散量予測(確定版)を発表した。花芽がつく昨夏の日照時間が全国的に短かったことから、「平年並みから平年の20%程度」という。花粉症の人には少しは過ごしやすい春になりそうだ。

 地域別の飛散量では、北海道・東北北部は平年並み▽東北南部は平年の50%▽関東甲信越は20〜30%▽北陸・東海は30〜50%▽近畿は40〜70%▽中国・四国は60〜90%▽九州は平年並みかやや少ない、と予測している。

 花粉の飛散が始まる時期は、昨秋以降、気温が高めに推移してスギ雄花の「休眠」が遅れているため、平年並みかやや遅れるという。四国の太平洋側や九州の北西部など、早い地域では2月10日ごろから飛散が始まる見込み。

 同省は刻々と変化する各地の飛散状況をホームページでも提供する。

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 朗報ですな。異常気象気味なのはあまり歓迎できませんが、花粉症のつらさはわかりますからね。

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2007年01月11日

ビールの苦み「ホップ」の抽出物が、花粉症に効く

花粉症にビールの苦み成分「ホップ」の抽出物が効く 

 ビールの苦み成分「ホップ」の抽出物に、花粉症の症状を軽減する働きがあることが、日赤和歌山医療センターとサッポロビールの研究でわかった。

 ホップには腫瘍を抑制する働きなどがあることは知られていたが、アレルギー抑制効果が確認されたのは初めて。3月の日本農芸化学会で発表する。

 ヒスタミンは、くしゃみや鼻水といった花粉アレルギーの症状を引き起こす原因物質だが、研究チームはホップの抽出物に、このヒスタミンが免疫細胞から出てしまうのを抑える作用があることを確認した。

 さらに、花粉が飛散する昨年1〜4月、花粉症に悩む40人を半分に分け、一方にはホップ抽出物入りのスポーツ飲料を飲んでもらい、ホップが入っていない飲料を飲んだグループと効果をいろいろ比較した。

 その結果、花粉症の初期の段階から症状の緩和傾向が認められ、10週目以降、ホップ摂取群の方が鼻づまりなどの症状が緩和したことが確認された。症状緩和の程度は、花粉飛散量が多い日ほど著しかった。

 だが、ビールを飲んでも直接の効果はないという。研究グループは、この抽出成分を入れたスポーツドリンクなどの商品化を目指す。同センターの榎本雅夫・耳鼻咽喉科部長は「スギ、ヒノキ科両方の花粉症に効果が期待できる」としている。

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 ビールでは意味がないということで。虫の良い話などはありませんな。やはりホップとして摂取しなきゃならないようです。今年の花粉は少ないようですが、それでもつらいものはつらいです。早めの治療を行うことが肝腎です。

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2006年11月20日

蓄膿症の治療中に、器具の的確な位置を画像表示するシステム

蓄のう症「手術ナビ」を開発 内視鏡の位置表示

 蓄のう症などの治療で鼻の奥を内視鏡で手術する際、手術器具の位置をカーナビのように的確に画像表示する「手術ナビゲーション装置」を浜松医科大などのグループが開発した。

 脳などを傷つける手術ミスを防ぐことができる。近く臨床試験に入り、数年内の製品化を目指す。胸や腹部にも使えるナビ装置の開発も試みる。

 副鼻腔(びくう)は、鼻の奥の骨にある空洞部分で、粘膜が炎症を起こして空洞と鼻をつなぐ穴がふさがると、ウミがたまって蓄のう症になる。鼻の穴から内視鏡を入れ、副鼻腔につながる穴を広げる手術が一般的だが、脳や目、視神経に近い部分なので、内視鏡の操作を誤ると、重大な医療事故につながる。

 新開発の装置は、特殊カメラと、コンピューター断層撮影装置(CT)を組み合わせ、手術を受ける患者の頭部を立体画像で表示。内視鏡の先端がどこにあるのか、1・5ミリ以内の誤差で確認できる。手術中に患者が動いた場合も、自動的に画像が修正される。

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 蓄膿症の手術で、神経を傷つけたりするケースは案外あるようです。顔面は、神経が沢山走っており、急所ともいえる場所ですので、ちょっとした鼻の手術で麻酔をかけたら植物人間状態になった、などの事例もありますので、医師のインフォームドコンセントが重要となってくるでしょう。

関連:医学処 鼻の腫瘍から組織採取しようとして失敗。意識不明に
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2006年11月06日

ピアスの穴を無資格で開けると医師法に違反します

医師法違反 ピアス穴開け、無資格で行う 容疑の業者逮捕

 医師法上の医療行為にあたるピアスの穴開け行為を無資格で行ったとして、警視庁生活環境課は31日、千葉県浦安市日の出、ピアス販売業、鈴木浩行容疑者(45)と、同居の伊藤真奈美容疑者(42)を医師法違反などの容疑で逮捕した。同課によると、ピアスの穴開けの専門業者が同法違反で摘発されたのは初めて。

 調べでは、鈴木容疑者は東京都渋谷区宇田川町でピアス販売店「パラドックス・アンジェリック・ママレイド」を経営。医師免許がないのに、昨年11月〜今年5月、4回にわたり男性客(19)の耳などにピアスの穴を開けた疑い。耳からの出血が止まらず、病院に運ばれたことから発覚した。03年12月に開業し、これまでに約2億3500万円の収入があったという。
 針などを使って人体に穴を開ける行為は医療にあたり、医師が行う場合に限って合法。鈴木容疑者らはホームページで「衛生管理は万全」などと宣伝し、1回約5000円〜1万円で、耳や顔などにピアスを付けていた。2人とも容疑を認めている。

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 病院に行けばピアスの穴あけやってもらえるんで、病院でやりましょう。確実ですよ。プロですからね。顔は色んな神経が通っていて「急所」になりやすい部分ですので、ご注意を。

関連:医学処 バカ親「子供の耳にピアスを入れたいんですけど」
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2006年10月17日

花粉症ワクチンは短期間の治療で数年間効果が持続する

期待される花粉症ワクチンの効果

 米国では何百万という人が秋のブタクサ花粉症に悩まされているが、長期効果の期待できるワクチンが数年以内に登場しそうだ。従来のアレルギー減感作療法では何年間にもわたる注射が必要だが、新しいワクチンは短期間の治療で数年間効果が持続するという。この研究は、米医学誌「New England Journal of Medicine」10月5日号で報告された。

 米ジョンズ・ホプキンズ大学(ボルチモア)喘息アレルギーセンターのPeter Socrates Creticos博士らは、アレルギー反応での主な要因であるヘルパーT細胞(Th2)による炎症に注目。Th2の作用を停止させる細菌由来のDNA配列を見つけ、ブタクサ花粉細胞の一部にこの配列を付けたワクチンを開発した。ワクチンがTh2の反応を抑えることにより、くしゃみや涙目の原因となるIgE抗体の生成も抑えられる。免疫反応を抑えるアレルギーの薬物療法は、すべてを標的とする大砲のようなものだが、このワクチンは標的を狙い撃ちする特異性が高いもので、少ない副作用で大きな効果が得られるという。

 Creticos博士らは、ブタクサ花粉アレルギーのある23〜60歳の被験者25人を対象に臨床試験を実施。ブタクサ花粉の飛散シーズン前に、14人に新しいワクチン、残りの11人にプラセボ(偽薬)をそれぞれ1週間おきに計6回注射した後、鼻水、くしゃみ、涙目などの症状について詳細に追跡した。この結果、ワクチン群では花粉シーズン中のアレルギー症状に60%の減少がみられ、さらに翌年、ワクチンの追加がなくても引き続き症状の軽減がみられた。ブタクサ以外の花粉アレルギーには効果がみられなかったことから、このワクチンの特異性の高さがわかるとCreticos氏は述べている。

 次の第V相試験の結果次第では、数年後に市販できる見通しだという。このほか、ブタクサアレルギー性喘息患者向けのワクチンについても、第U相試験が計画されている。このワクチンのコンセプトは、花粉症以外に関節炎などの慢性炎症性疾患にも応用できるものだという。

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 花粉症というのはアレルギー、つまり花粉に対するIgEが大量に作られることによって起こる免疫疾患です。そのためIgEを阻害してやれば花粉症は治るわけですが、今までは特異性がなく、副作用がキツかったりと散々でした。

 しかしこのワクチンはどうやら特異性が高いらしい。つまりはブタクサに対する抗体だけをうまいことシャットアウトすることができるようです。実現すれば多くの人が救われるでしょう。グッバイティッシュライフ。

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2006年10月16日

花粉症に朗報。来年の花粉は結構少ないらしい。

[花粉飛散量]来春は過去10年間の平均より少ない見通し

 日本気象協会(東京都豊島区)は16日、来春の花粉飛散量の予想を発表した。全国的に過去10年間の平均より少ない見通しだが、今年の飛散量が記録的に少なかった東日本以北では、今春よりは多くなりそう。

 同協会によると、花粉の飛散量は前年の夏の気象が大きく影響する。猛暑で日照時間が多いと、花の芽が成長して花粉量が増える。逆に冷夏で日照不足の場合、花粉は減少する。今夏の気温は平年並みの所が多かったが、7月の日照時間は全国的に少なかった。このため、花粉の飛散量は例年に比べ全国的に少ない見込みという。

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 東北地方以外は少なくなるようで、花粉症の人は一安心といったところでしょうか。花粉症、嫌ですもんね。喘息とのダブルヘッダーとなると最悪のコンディションになりますし。

 予防のためにも、春になる前に一度耳鼻科へ。結構いい薬も出てきてますよ。鼻からシュッシュとやるタイプの。

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2006年10月11日

ゼファーマの点鼻薬「エージーノーズ」に細菌が見つかり回収

点鼻薬を自主回収

 第一三共グループの大衆薬大手のゼファーマ(東京都中央区)は11日、同社が販売するアレルギー用点鼻薬「エージーノーズ」から自社基準を超える細菌が見つかったため、今年3月から今月初めに全国の薬局やドラッグストアに出荷した2万7419本を自主回収すると発表した。

 回収対象の点鼻薬は、容器の下部に20ミリ・リットル入りは「1642」、10ミリ・リットル入りは「1652」の製造番号がついている。

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 あらま。同じ点鼻薬を購入した人は使用しないようにして下さい。
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2006年10月07日

「モスキート着信音」が2006年のイグ・ノーベル賞を受賞

「教師に聞こえない携帯着信音」にイグ・ノーベル平和賞

 ユーモアにあふれ、科学への関心を高めた研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の06年の受賞者が5日発表され、平和賞には高周波雑音発生装置「モスキート」を発明した英国のハワード・ステイプルトンさんが選ばれた。

 これは、若者しか聞き取れない高周波の雑音を発して、街にたむろする若者を追い払うための装置。だが、その技術が「教師に聞こえない携帯電話の着信音」として欧米で大ブレークし、米国では今年に入って「モスキート着信音」を使って教室で携帯電話をかける若者が増え、社会問題に発展しているほど。新たな若者文化をつくったことなどが評価された。

 米ハーバード大サンダース講堂で米東部時間5日午後7時半(日本時間6日午前8時半)に始まった授賞式には、同大や、近くの米マサチューセッツ工科大などから本物のノーベル賞受賞者も多数参加。ステイプルトンさんは家庭の事情で欠席したが、会場では「高齢」のノーベル賞受賞者らにこの音が聞こえるかを調べる実験もあり、大いにわいた。

 今年はこのほか、鳥類学賞に「キツツキはなぜ頭が痛くならないのか」(米カリフォルニア大デービス校など)、物理学賞に「乾燥スパゲティを曲げると、しばしば二つより多くの部分に折れてしまうのはなぜか」(仏ピエール・マリー・キュリー大)など、計10部門で賞が贈られた。

 イグ・ノーベル賞は米ハーバード大系のユーモア科学誌が91年に創設。毎年10部門前後の「人々を笑わせ、考えさせてくれた研究」に贈られる。

 日本からも、カラオケ発明者の井上大佑さんが04年平和賞、犬語翻訳機「バウリンガル」を開発した玩具メーカなどが02年平和賞を受けるなど、多くの受賞者が輩出していることで知られる。

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 何で今頃モスキート着信音の記事にアクセスが多いんだろうと不思議に思っていましたが、コレでしたか。確かにノーベル賞をとれるほどの発明ではないにしろ、くだらなさ、面白さでは世界有数の発想でしたからね。

 イグノーブル賞は、単なるギャグの祭典ではありません。日本人も数多く受賞していますが、3年前の授賞式では真面目に研究を発表していました(そしてその内用も科学的には優れているものだった)。医学的、科学的に凄いけどなんかこう、ある意味でバカバカしいことなのによくやったなぁって感じの研究ばかりです。

参考:イグノーベル賞受賞者の一覧

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2006年09月26日

ドリアンの異臭騒ぎで消防隊が出動する件

ドリアンにご用心、各地で異臭騒ぎ 警察や消防出動

 「果物の王様」と呼ばれる東南アジア原産のドリアン。その強烈な香りをガス漏れなどと勘違いし、警察や消防が出動する騒ぎがあちこちで起きている。

 広島市では今月、「隣がくさい」との119番通報が2件あり、「犯人」はドリアンの食べかすだった。昨年も、名古屋市と静岡県浜松市で同様の「ガス漏れ」騒ぎがあった。

 輸入業者によると、ドリアンは強烈なにおいから、原産国でも持ち込み禁止のホテルがあるほど。ビタミン豊富で美容にも効果的だが、業者は「換気を忘れずに」。

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 食べたことないんですが、そんなに激臭なのですか。販売目的の誇張だろうと思っていたのですが…。笑

 見た目は美味しそうですね。とても異臭を放っているとは思えないほど。こちらのサイトによると、「3回は食べないと美味しく感じられない」そうで。これは結構ありますよね、発酵食品とか特に。うーん一度食べてみたい。

関連:医学処 あなたの好みの異性はどの果物が好き?
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中学生に往復ビンタをして鼓膜が破れた。

無視され続け激ギレ中学教諭、平手打ち4発…減給処分

 島根県は26日、安来市立中学校の男性教諭(44)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。

 県義務教育課によると、教諭は高校の体験入学の参加希望書を出すよう再三指導。しかし男子生徒(15)が出さなかったことに腹を立て、7月12日、体育館で遊んでいた生徒のほおを左右2回ずつ平手打ちし、左耳の鼓膜に穴が開く4週間のけがを負わせた。

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 ビンタって結構鼓膜破れるんですよね(エジソンも殴られて鼓膜破れたんでしたっけ)。殴って分からせるのは小学生まで、中学生ぐらいになったらもう話し合いに持っていかないと。いくら手術のレベルがあがってきたからといっても、ねぇ。
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2006年09月21日

突発性難聴にメカセルミンを加えたゼラチン療法が効く

突発性難聴にゼラチン療法 京大グループ開発

 耳が突然聞こえなくなる「突発性難聴」に対して、京都大の伊藤壽一教授(耳鼻咽喉科)と田畑泰彦教授(生体材料学)らのグループが、薬を特殊なゼラチンに混ぜ、鼓膜の奥にある内耳にくっつける新しい治療法を開発、動物実験で効果を確かめた。内耳は手術が難しく、服薬や点滴では薬がほとんど届かないが、新治療法ではゼラチンから薬が少しずつ溶け出す。同大学の医の倫理委員会に臨床研究の申請中で、承認され次第、人での有効性を確かめる。

 突発性難聴は毎年3万5000人が受診しているとされ、多くは、何らかの原因で音を電気信号に変えて脳に伝える内耳の神経機能が低下していると考えられる。ステロイドを大量点滴する治療法があるが、ステロイドが使えなかったり、効かなかったりすることも多い。これまで内耳の神経細胞を活性化させる薬が見つかっても、患部に届ける方法がなく、有効な治療法は確立していない。

 そこでグループでは、田畑教授らが開発した体の中で少しずつ溶けて薬を放出する特殊なゼラチンを利用。ゼラチンに、神経細胞の成長を促す働きのあるメカセルミンという薬を混ぜ、小さな塊を人工的に難聴を起こしたラットとモルモットの内耳の膜にくっつけた。

 すると2週間後には大部分のラットとモルモットで、聴力が正常に近い状態に戻り、内耳の神経細胞が働きを取り戻していた。

 ゼラチンをくっつけるのは中耳と内耳の境にある膜で、鼓膜に小さな穴を開けて通す。伊藤教授は「内視鏡を使えば安全に治療が可能」と話している。

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 ふーむ、凄いですな。神経細胞の成長が促進する薬が出来てもそれを実用化する術が無かった。それを、ゼラチンで。動物実験では成果を挙げているようです。原因不明の難病でしたが、新たな光が見えてきたかも。

 実際に人に効果があるのか、また、発症してからどのくらいの人にまで効くのかが今後のポイントになりそうです。

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2006年09月06日

パソコンで「香り」を配信するシステムを導入したラジオ

歌と「香り」のコラボ FM東京とNTTコム ラジオで来月実験

 エフエム東京(FM東京)とNTTコミュニケーションズ(NTTコム)は4日、ラジオ番組で音楽を香り付きで放送するサービスを10月2日から開始すると発表した。

 FM東京のラジオ番組「Tapestry(タペストリー)」(月曜〜金曜、午前8時30分から10時55分、パーソナリティーは栗原由佳さん)に、NTTコムが販売している「香り通信システム」を利用して、曲のイメージに合った香りを音楽と同時に楽しめるようにする専用コーナーを設ける。

 このコーナーでは毎月1人のアーティストを推薦し、その人の楽曲に合った香りのレシピをつくっていく。番組のウェブサイトでレシピデータを配信。NTTコムが販売する香り発生装置をパソコンにつなぐと、配信されたレシピデータに基づいて装置内の精油が自動調合されて香りを発散する

 第1弾は、10月11日に発売される川嶋あいさんの新曲「大切な約束」にあった香りを提供する。CDショップの店頭にも香り発生装置を設置し、香りを新曲のPRに活用する。

 また、リスナーを対象に1台約5万円の香り発生装置や、レシピ通りに調合された香水をプレゼントし、香り付き音楽を広めたい考えだ。

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 凄い。こんなのできたんだ。昔から「いつかはネットで香りや味なんかの粒子も提供されるようになるんじゃないか」と夢想していましたが、こんなに早く実現するとは。

 ある装置にネットで情報を働きかけて同じ香りを出すシステム。私の夢想では結局、ウイルスの存在によってウンコの香りが部屋中に流れ出す事件が起こり終了する予定なのですが。

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2006年08月10日

ビールの苦味を「うまい」と感じるようになるのは23歳から

ビール「うまい」、平均23歳で アサヒ調査

 誰もが最初は「苦い」と感じるビール。それが「うまい」に変わった瞬間は、平均23.7歳だった――。アサヒビールがこのほど、全国の20歳以上の男女1万3597人にインターネットで行った調査で、そんな結果が出た。

 ホップで風味づけされているビールは本来、苦く感じるもの。だがいつの頃からか、96.8%の人が苦みを「おいしい」と感じ始め、そのターニングポイントは、男性の72.2%、女性の79.8%が20歳代の時で、平均すると23.7歳だったという。

 初めておいしさを覚えた場面で最も多かったのは、「仕事の打ち上げの時」(11.1%)で、「達成感とともに飲むビールが一番おいしいようだ」(同社)という。

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 確かに疲労感がないとビールを呑んでもあんまり美味しくない気がしますね。そして最初の1口が最も旨いのもビールの醍醐味でしょうか。
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2006年07月22日

mp3プレイヤー使用者の耳の異常は思ったよりも深刻

「MP3プレーヤーで30年早く難聴に」慈善団体が警告

 MP3プレーヤーを頻繁に大音量で聴いているティーンエージャーやヤングアダルトは、親の世代よりも30年早く難聴になる危険性がある。英慈善団体が7月20日、警告した。

 Deafness Research UKは、英国での全国的な調査で、16〜34歳の14%が音楽プレーヤーを週に28時間使っていることが示されたことを明らかにした。調査対象者1000人のうち3分の1以上が、大音量で音楽を聴いた後に、聴覚障害の前兆である耳鳴りを経験したと答えたという。

 「われわれは若者に対し、彼らは親の世代より30年早く難聴になるリスクに自分自身をさらしていると警告している」とDeafness Research UKのビビアン・マイケルCEOは語る。

 若者はMP3プレーヤー、高度なサウンドシステム、クラブやバーで大音量にさらされているが、その多くはそうした行為が聴覚にもたらし得るダメージを知らない。調査対象者のうち約40%は、音楽プレーヤー、あるいはクラブや車内で大音量の音楽を聴くことが聴覚障害につながる可能性があることを知らないと答えた。

 また28%は、大音量で音楽をかけているバーやパブ、ナイトクラブに週に1回通っているという。「難聴は生活を耐え難いものにする。人々を家族や友人から切り離し、普段のコミュニケーションを極めて困難になる」とマイケル氏は発表文で述べている。

 Deafness Research UKは「60-60」ルールに従うようアドバイスしている。MP3プレーヤーを最大ボリュームの60%以上では聴かない、1度に60分以上聴かないというルールだ。

 また同団体は、ヘッドフォンからの音が周りの人にも聞こえるほど大きければ、聴覚にダメージを与えるほど音が大きいことになるとも付け加えた。105デジベルを超える騒音レベルが15分以上続くと、聴覚を損なう可能性があると英国の安全衛生当局幹部は語る。通常の会話は60デシベル程度だ。交通量が多い場所では約85デシベル、音楽プレーヤーを大音量で聴くと112デシベルとなる。

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 この場合の難聴とは、伝音性難聴に分類されるでしょう。俗に言う「ヘッドフォン難聴」です。音を伝える外耳や中耳の機能がおかしくなってしまうために音を増幅させて伝えることができなくなり、振動が内耳に伝わらず聞こえなくなってしまいます。

 たまにライブに行くと耳がおかしくなりますもんね。アレに慣れている人は、適応しているというより難聴傾向になっているんでしょう。静かな場所で耳鳴りがするのは正常ですが、普通の生活でも耳鳴りがなる人、それは病的状態です。そして残念なことにそれは治りません難聴とは、予防するしかない病気なのです。
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2006年06月16日

20代後半以降には聞こえにくい着信音が米英の10代に人気

携帯電話に「モスキート着信音」…米英の若者に大流行

 10代の若者には聞こえるが20代後半以降には聞こえにくいという高周波数の「モスキート(蚊)」と呼ばれる不快音が、携帯電話の着信音として米英の若者の間で爆発的な人気となっている。もともとは店頭にたむろする不良若者どもを撃退するために英国で開発された音だったが、若者たちは逆手にとって“大人に分からない世界”を楽しんでいるようだ。果たして日本でも流行するのか!?

 若者を追い払うための秘策のはずが、若者の間で大流行という珍現象が米英で起こっている。主役は「モスキート」と呼ばれる、17キロヘルツという高周波数のブザー音だ。元々は、英ウェールズの会社が昨年末に発売した小型のスピーカーの商品名。店内や入り口にたむろする若者による暴力事件や万引などに頭を悩ませる商店主などのために開発されたものだ。

 高周波数の音は年齢とともに聞きにくくなる。おおむね20代後半以降の大人にはほとんど気にならないが、10代の若者には「ブーン」という蚊の羽音のように聞こえ、かなり耳障りだという。大人の客には影響なく迷惑な若者の長居を防げるという“画期的”な発明。「両手で耳をふさいでいては、万引もできまい」と、商店主らはほくそ笑んでいた。

 ところが、発売後しばらくして、よく似た音声ファイルを携帯電話にダウンロードできるソフトが開発され、想定外の流行が始まった。複数のサイトで「モスキート着信音」が販売され、スピーカーを開発した英国の会社まで「元祖モスキート音」と銘打って参入しているほど。

 米英の学校では、授業中にこっそり「モスキート着信音」を鳴らし、教師が気づくかどうかを試す遊びがはやり始めている。まさしく“大人の知らない世界”を満喫しているのだ。

 日本では「モスキート音」自体がなじみのない存在。コンビニ大手のセブン−イレブン・ジャパンは「効果や売り上げへの影響が不明なので、導入予定はない。他社を含めても設置例は聞いたことがない」。NTTドコモも「興味深い話ですが、今のところ着信音の商品開発の予定はない」という。とはいえ、音にも流行にも敏感な若者の世界だけに、日本上陸も近い!?

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 この着信音は日本でも流行りますね。不快音でゆったりしたリズムを刻むことができれば最高なのですが。DTMか何かでうまいこと編集できれば。

 Quirky!!NewsReports;さんのところで、その着信音のmp3をダウンロードできます。あなたはまだ高周波を聞き取れますか?

関連:■“撃退音”アラカルト
★ネズミ
人間に聞こえない高周波数の超音波を発する撃退装置が普及し、飲食店や食料品店などに設置されている。ごくまれに敏感な人が不快になることもある

★クジラ
衝突事故を回避するため、高速船などにはクジラが嫌がる音を発するアンダーウォータースピーカーと呼ばれる機器が設置されている。クジラも種類によって嫌がる音が違うため、効果は微妙との声も

★アオコ
水戸市中心部の千波湖などでは、はびこるアオコを水中に発生させた超音波で細胞破壊する水質浄化法が実施され、効果を上げた

 また、vectorに「デジタル蚊取り線香」なるものがあります。
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2006年05月29日

鼻の腫瘍から組織採取しようとして失敗。意識不明に

遠州総合病院の医療ミス:手術の危険性、説明せず 院長「原因検証する」 /静岡

 浜松市常磐町の県厚生農協連合会「遠州総合病院」で、鼻の内部の腫瘍から組織を採取する手術中に男性患者(21)が意識不明の重体になった事故で、病院側は26日、「患者や家族に手術が生死にかかわるものだと伝えず、問題があった」と明らかにした。

 病院によると、家族には「通常なら約1時間で終了するが、出血や失明の可能性はある」と説明。しかし、うまく採取できず、3度目の採取の際、手術器具が腫瘍に接する動脈に当たった疑いがあり、くも膜下出血を引き起こした。病院側は「動脈がその位置にあり、危険性が高いことは手術前から知っていたが、家族には十分に説明しなかった」としている。

 水上泰延病院長は「歩いて来院した患者をこのような状態にしたのは病院の責任。原因をしっかり検証して家族に伝える」と謝罪した。

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 顔の手術は、怖いんです。急所だらけですからね。麻酔の量をミスして意識不明、なんていうことも。
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2006年05月08日

長時間キスすると花粉症が緩和されるらしい

意外な効能!――長いキスは花粉症の症状を和らげる!?

 公共の場で恋人同士が長々とキスをする姿に、眉をひそめる人も少なくない中、このような長いキスは体内の抗アレルギー物質の分泌を抑えることから、花粉症の症状緩和に有効とみる研究結果が発表された。

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2006年04月25日

携帯音楽プレイヤーと難聴は比例する

「MP3、1日4時間以上聞くと聴力低下」

MP3プレーヤーのイヤホンを耳に差しこんで音楽を聞く場合、毎日4時間を超えてはならない。耳が遠くなるからだ。

嶺南(ヨンナム)大医大・司空@淵汽乾鵝Ε献絅鵝剖擬仕事かばん繊璽爐蓮�大邱(テグ)地域の男女青少年(13〜18歳)68人を対象に、▽携帯用の音響機器を使う時間と▽聴力閾値(threshold value、聞き取れる最も小さな音)を分析し、まとめた論文を、予防医学会誌の最近号に発表した。

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posted by さじ at 04:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 耳鼻