[感染]の記事一覧

2008年04月06日

神戸大学医学部が遺伝子組み換え大腸菌を廊下で培養していた。

廊下で遺伝子組み換え大腸菌培養、神戸大が処分を検討

 神戸大は4日、医学部の教授や研究員が、遺伝子を組み換えた大腸菌を廊下で培養していたと発表した。

 遺伝子組み換え生物等規制法や学内規則では、こうした微生物は周囲への拡散防止対策をとった区域でしか扱えない。同大は実験を中止させ、学内の安全委員会で調査しており、結果が出てから処分などを検討するという。

 問題があったのは久野高義教授(分子薬理・薬理ゲノム学)の研究室。がん発症の仕組みなどを調べるため、関連する遺伝子を大腸菌に組み込み、その菌の培養器を、研究室のある基礎学舎北棟の廊下に置いて使っていた。久野教授らは「研究室が手狭になり、外に出した」などと話しているという。

 文部科学省に3月17日、「廊下での実験や不適正な処理が行われている」と匿名の通報があった。同大は実験に使った大腸菌は適正に処理され、汚染はないとと説明している。



 問題ないと思ってやったんでしょうけれど、未だに遺伝子組み換えモノには世間が敏感ですからね。

 いや、むしろ研究者たるもの、その点に鈍感になってはいけません。

 未曾有のアウトブレイクになる可能性だってあるわけですからね…取り返しのつかないことになったら、映画のようにハッピーエンドを迎えることは出来ない可能性も。(たとえ1人でも亡くなったらバッドですが)


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2008年04月03日

百日咳、何故か急増中。大人の感染に注意して。

百日ぜき患者が倍増、過去10年間で最速ペース

 激しいせきが続く百日ぜきの患者が、今年は過去10年間で最も速いペースで増加していることが、国立感染症研究所感染症情報センターの調べでわかった。

 国内の小児科3000か所からの報告によると、今年に入って確認された患者は664人(3月16日現在)で、昨年同期(331人)の約2倍。大人も含めた全体の患者数も急増しているとみられ、同センターでは注意を呼びかけている。

 百日ぜきは、春から夏にかけてが流行のシーズン。風邪に似た症状で始まり、大人の場合は長引く激しいせきのほかは、比較的症状が軽いのが特徴だ。このため、発症に気づかないケースも珍しくない。しかし、大人が感染源となって、ワクチンを接種していない乳幼児に感染すると、肺炎のほか、手足のまひ、目や耳の障害などの後遺症が残る例がある。このうち0・2〜0・6%の乳幼児は死亡するとされる。

 国内では、生後3か月以降に計4回のワクチン定期接種の機会があるが、ワクチン効果は年月がたつにつれ減少するため、大人がかかるケースが近年増加。現在では、小児科からの報告でも20歳以上の症例が3割以上を占める。同センターでは「乳幼児は早めにワクチンを受け、大人も、せきが長引けば病院を受診してほしい」と話している。



 ただの風邪だったら、1週間もすれば治りますからね。咳ばかり出ておかしいな?と思ったら、すぐに病院へ行って下さい。知らず知らずのうちに菌を撒き散らして、免疫力の弱い子供にうつしてる可能性もなきにしもあらずですから。

 しかしこのまま急増するとなると、ワクチン効果の減っている大人への対処法も求められますね。もう一度ワクチンを打っても効果が上がるかどうかちょっとまだ分からないんでなんとも言えませんが。

関連
医学処:香川大学医学部で百日咳の大流行。職員にまで広がり休講に。
医学処:なぜか大人の間で年々広がっている、百日ぜきの流行。
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2008年04月01日

コレステロールが低いと免疫細胞の働きが悪く死亡率も上昇する

「コレステロール低いと危険」免疫細胞の働き悪く

 総コレステロール値が低めの人は高めの人に比べて、死亡率が高くなることが、富山大学の浜崎智仁教授(脂質栄養学)らの研究でわかった。

 一般市民の健康状態を追跡した5件の研究結果(計17万人)を詳しく分析し、28日発表した。「コレステロールが高いと危険」という“健康常識”を覆す結果で、これだけ大規模な調査で示されたのは初めて。

 調査によると、血液100ミリ・リットル中の総コレステロール値が160以上〜200ミリ・グラム未満を基準とすると、それより総コレステロール値が低い人の死亡率が男性で1・6倍、女性で1・4倍になることが判明。200ミリ・グラム以上の人では死亡率は変わらなかった。

 研究チームによれば、別の研究でコレステロールのうち、動脈硬化を促して「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロール値についても、低い人で死亡率が高い傾向だったという。

 日本人は魚に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)の摂取が多いためコレステロールが高くても動脈硬化になりにくく、心筋梗塞の発生が抑えられるとみられ、逆に細胞膜の材料となるコレステロールが少ないと、免疫細胞が活発に働かないらしく、がんや肺炎などが増す傾向があるという。



 LDLコレステロールなら低くてもいいんじゃないかと思っていましたが、そういうわけではないようです。HDLだけ多ければいいというもんでもないんですねぇ。

 卵=コレステロール=害という通説が広く伝わっていますね。実際は違うようです。まぁコレステロールだって良いことも当然やってくれますからね。むしろ「多すぎなければ良い」のではないでしょうか。

関連
医学処:ビールにはコレステロール値を減少させる力がある可能性が分かった
医学処:コレステロールは、脳の機能増進には欠かせない。
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2008年03月23日

インフルエンザ菌の6割が抗生物質効かず。

小児のインフルエンザ菌、6割が抗生物質効かず

 小児の髄膜炎や中耳炎の原因となるインフルエンザ菌の6割は、抗生物質の効かない耐性菌であることが、北里大北里生命科学研究所の砂川慶介教授(感染症学)らの全国調査でわかった。

 髄膜炎に関する調査は、全国約260の国公立病院を対象に2年ごとに実施しており、最新の2006年のデータでは、小児の髄膜炎患者から検出されたインフルエンザ菌のうち60%が耐性菌だった。

 また、27病院でつくる小児科領域耐性菌研究会が2004年、中耳炎や肺炎の原因となるインフルエンザ菌を小児患者から採取して調べたところ、やはり耐性菌が60%にのぼった。2000〜01年の前回調査に比べて倍増し、子供の中耳炎が治りにくくなっていることを示す形となった

 耐性菌の広がりは、医療現場で風邪などに安易に抗生物質が多用されてきたことなどが背景とみられる

 砂川教授は「抗生物質を適正に使うことや、髄膜炎を予防するワクチンの普及が必要だ」と話している。

 インフルエンザ菌は、インフルエンザを起こすウイルスと異なり、細菌の一種。



 インフルエンザ菌はインフルエンザウイルスとは異なります。どうやら昔インフルエンザが流行ったときにこの菌のせいだろうとされたためにインフルエンザ菌という名前がついてしまったようです。実際は気道感染症、つまり中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などが多い原因菌です。

 今まではペニシリン系抗生物質のアンピシリンが使われてきましたが、最近、これの耐性菌が出てきました。βラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性インフルエンザ菌、「BLNAR」です。

 菌といっても、髄膜炎を起こす、小児にとっては危険なやつなので、現在日本でもようやく広がりつつあるHibワクチンに期待したいところです。

関連
医学処:細菌性髄膜炎予防のHibワクチン、公費負担となるか
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2008年03月21日

野兎病について知っていますか?

野兎病:50代男性、ウサギ狩猟中に感染か /福島

 県は12日、50歳代の男性が細菌感染症「野兎(やと)病」に感染したと発表した。男性は高熱などの症状が出たが、すでに回復しているという。野兎病の報告義務を定めた感染症法が99年に施行されて以来、県内での発症例は初めて。

 県医療看護グループによると、男性は1月13日、狩猟で野ウサギを捕獲して皮をはぐなどした際、野兎病菌に感染したとみられる。同16日に悪寒や発熱などの症状が出たため受診し、今月5日に野兎病と判明した。

 野兎病は、野兎病菌に感染したウサギなどに接触することで感染し、発熱やリンパ節の腫れなどを発症する。人から人への感染はないという。国内では先月、千葉県で感染が報告されている。同グループは「動物の死がいには素手で触れないように」と呼びかけている。

野ウサギ調理は要注意! 9年ぶりに野兎病 千葉

 野ウサギを食べようと調理した千葉県横芝光町の無職男性(74)が法定感染症「野兎病」にかかっていたことが4日、分かった。男性は一時高熱などの症状を訴えたが現在は回復した。国立感染症研究所によると、野兎病は平成6年ごろまで東北、関東地方を中心に1372件の感染報告があったが、11年に千葉県で1件報告されて以降は確認されていなかった。

 千葉県疾病対策課によると、男性は1月30日、自宅で近所の知人からもらった野ウサギを調理し、2月7日ごろから発熱。同月29日に同県旭市の病院で診察を受け、リンパ節の腫れや血液検査の結果から野兎病と診断された。

 男性は友人2人とともに野ウサギを煮て食べたが、2人に異常はみられなかった。

 野兎病は、野兎病菌を持ったウサギの血液や内臓などに直接触れることで感染。40度近くの高熱や頭痛、リンパ節の腫れなどの症状を発症する。通常、人から人には感染しないという。

タイ初、女性が野兎病で死亡

 保健省は3月17日、国内で初めて野兎病による死者が出たことから、この病気を新興感染症に指定した。

 同省疾病予防局のタワット局長によれば、人獣共通感染症の野兎病は、野生齧歯類などから人に感染し、適切な治療がなされない場合には重篤化して死亡するケースもあるという。

 タイで初めてこの疾病で死亡した南部プラチュアプキリカン県在住の女性(37)は飼育していたウサギから感染した可能性が高いとみられている。

 同局長は、「目立った初期症状がないため見過ごしやすいが、野兎病菌が増殖すると白血症を起こす。感染直後であれば、抗生物質で治療できる」と説明、解熱剤服用後も高熱が続く場合にはすぐに病院で診察を受けるようアドバイスしている。

 なお、野兎病の病原菌は皮膚に付着しただけで感染するなど、感染力がかなり強いことから、生物兵器として利用されることが懸念されている



 と、何故か野兎病ニュースが3つもあったので、取り上げてみました。のうさぎ病ならぬ、やと病です。

 ウサギだけでなく、プレーリードッグからも感染するようです。まぁなんか、似てますしね

 皮膚からも侵入して感染するって、細菌感染症ではなかなかないですよね。生物兵器として利用しようとしている理由も納得です。

 感染症法では四類感染症として指定されています。うさぎはかわいいものですが、彼らに巣食う細菌は驚異的ですので、ご注意下さい。
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2008年03月16日

どんな型のウイルスにも効く新しいタイプのワクチン

「万能ワクチン」実現へ道筋、感染研などが新物質開発

 国立感染症研究所と日油などは、様々なタイプのインフルエンザウイルスの増殖を抑えるのに有望な新物質を開発した。従来のワクチンとは異なり、ウイルスが感染した細胞を攻撃するのが特徴。動物実験で効果を確かめた。発生が懸念される新型インフルエンザをはじめ、どんなインフルエンザにも効く「万能ワクチン」の実現につながる成果で、引き続き動物で効果と安全性を調べる。

 開発したのは感染研、日油、北海道大学、埼玉医科大学のチーム。体にウイルスが侵入すると、免疫という仕組みが働く。ワクチンはこの仕組みの働きを高める。従来のワクチンは、ウイルスを直接攻撃する免疫の働きを強める。だがウイルスは表面の構造が変わりやすく、いったん変わると既存のワクチンは効かなくなる。



 ウイルスそのものを攻撃するのではなく、ウイルスに感染した細胞を攻撃する手法らしいです。まるでキラーT細胞みたいですね。

 ウイルスのめまぐるしいまでの変化によって、ワクチンが使われなくなったりすることもしばしばですが、これならばどんなウイルスにも対抗できるワクチンになりうるようです。(感染細胞そのものを正常の細胞と認識させるウイルスが登場すれば別ですが)

関連
医学処:貼るだけで済む「ワクチンパッチ」の開発が進む
医学処:アルツハイマーに効く新型ワクチンは副作用もありません
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2008年02月29日

協和発酵、がん治療用抗体の開発権を取得する。

協和発酵、VBからがん治療用抗体の開発・販売権を取得

 協和発酵は26日、バイオベンチャーのリブテック(川崎市、中村康司社長)からがん治療用抗体の開発・販売権を取得したと発表した。全世界が対象。リブテックに契約一時金2億円のほか、開発の進ちょくに応じた成功報酬などを支払う。協和発酵は人が持つ免疫機能を利用した抗体医薬の開発に力を入れており、肝臓がんなど固形がん薬へ応用を目指す。

 取得したのは「LIV―1205」と呼ぶヒト化モノクローナル抗体。肝臓がんなど固形がん細胞の表面にある抗原とくっついて、がん細胞の増殖を抑える効果がある。協和発酵が持つ抗体の効き目を100倍に高める「ポテリジェント技術」と組み合わせて医薬品への応用を目指す。動物実験や臨床試験(治験)は協和発酵が担い、他のがんへの応用はリブテックと共同で研究する。



 今の技術では、肝臓がん治療といえば、切る、化学療法、放射線療法、動脈塞栓術ぐらいでしょうか。

 しかし自己の免疫能力をうまく引き出すことで、癌細胞を特異的に攻撃してやるという技術が近年、進歩しています。

 あと数年もすれば臨床的にかなり成果を上げるのでは。
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2008年02月28日

麻疹の予防接種が遅れている日本にアメリカがブチ切れる

日本人がはしか感染源/6人発症と米保健当局

 米疾病対策センター(CDC)は21日、昨年夏にスポーツの国際大会で訪米した日本人の少年が感染源となり、米国内で日本人1人を含む計6人がはしかを発症したと週報(電子版)に発表した。

 国際大会では感染の危険が高まるとして、主催者が海外参加者に対し、はしかの予防注射の証明書を提示させることを検討すべきだとしている。はしかの予防注射が徹底している米国では、近年ほとんど発生が確認されておらず、米国の保健関係者は「日本ははしかを輸出している」とたびたび非難している。

 CDCによると、昨年8月に米東部で開かれた大会に、日本から12歳の少年が参加。少年の兄弟は日本ではしかに似た症状を発症していたが、少年は米国滞在中にはしかを発症し、州政府への通報後、隔離された



 さすがに怒りましたね、アメリカも。

 まぁ例えばアメリカから、超多剤耐性結核菌に感染している人が、日本に旅行にきたら、日本人もブチ切れますよね。

 アメリカにはほとんど麻疹の感染がないわけですから、日本から来た麻疹兄弟は、超多剤耐性結核に匹敵するブレイクアウトだったことでしょう。

 先進国の中で日本だけが、麻疹には異常に無頓着であるといわれています。他の国からすれば何故予防接種をすれば防げるものをほっとくのか、不思議を通り越して怒りを感じるでしょうね。国も本腰入れるべきですが、麻疹の予防接種なんて誰でも受けられるものですから、親が、ちゃんと子供に摂取すべきものです。

 たまに、自然派だか何だか知りませんが、予防接種や薬その他の医学的治療法を受けさせないで子供を育てる思想の人がいます。そりゃ本人はいいでしょうけど、子供にそれを強要すべきではないとも思いますし、何よりその子供が感染源となって他の人に感染するかもしれないというリスクのことも、念頭においてもらいたいですね。

関連:医学処 迅速な対応で麻疹の集団感染をゼロとした茨城県に学ぼう
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2008年02月27日

インフルエンザの流行がピークを越し、終息へ。

インフルエンザ流行 ピーク超す? 小規模のまま終息へ

 今冬のインフルエンザの全国的な流行が、すでに2月上旬にピークを迎え、小規模な流行のまま終息局面に入ったとみられることが、国立感染症研究所の26日のまとめで分かった。

 それによると全国平均のインフルエンザ患者数は2月17日までの1週間で1医療機関あたり9.51人となり、今冬のピーク値である2月3日までの17.62人から、2週間連続で減少した。

 今冬のインフルエンザは、過去20シーズンで最も早く、例年に比べても1カ月以上早い、昨年11月下旬に「ソ連型(A型)」のウイルスによる流行が始まった。しかし、全国的に見た場合、流行は小規模な状態で推移したままだった

 ただ、地域別にみると九州地方では、2月17日までの1週間でも、1医療機関あたりの報告数が20人を超えたままの流行状態が続いている。

 国立感染症研究所の安井良則主任研究官は「流行が小規模となった理由は分からないが、12月までに流行が始まった場合、1月後半〜2月上旬に流行のピークが過ぎることが多い。ただ、今月から来月にかけてB型インフルエンザが出てくる場合があるので注意が必要だ」と話している。



 最近なかったAソ連型のインフルエンザが流行するということでしたので、今年は結構大規模な流行になるのかなと思っていましたが、予想に反して小規模なまま終息。

 いやぁ良かった良かった。

 私のまわりでもインフルエンザにかかる人はかなり早くからいたものの、その人から広がるわけでもなく、少数でしたね。症状もそこまで重くはなかったみたいです。

 しかし油断してはいけないのがインフルエンザの怖いところです。4月に流行したりすることもありますので…気を引き締めていきましょう。
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2008年02月17日

ジャカルタで人から人へ感染する鳥インフルエンザに

少女がH5N1型感染、母から移った可能性も WHO

 世界保健機関(WHO)は13日、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)に感染し今年1月26日から入院中の38歳母親の14歳の娘も同じくH5N1型に感染していることが判明したとウェブサイトで報告した。

 娘は首都ジャカルタの病院に入院中だが、重体だという。WHOが詳しい感染経路を調査中だが、母親から移った可能性もあるとしている。ただ、母娘の自宅周辺では鶏、他の鳥類も飼育する環境にあった。

 人から人への感染が確認されれば極めてまれで、ウイルスの変質も懸念される事態となる。インドネシアにおける鳥インフルエンザ死者は世界最多の計103人だが、感染した家禽類との接触が大多数の原因となっている。



 ジャカルタでも。人から人へ感染するウイルスは確実に広がっているのかもしれません。変異しやすい分、人から人へうつるウイルスも作られやすくなっているということでしょう。

 しかし2008年になっても治療といえるものは出来ておりません。ワクチン作りがどこまで早急に行えるか、難しいところです。

関連
医学処:人から人へ感染する鳥インフルエンザ、誕生か。
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2008年02月14日

細菌性髄膜炎予防のHibワクチン、公費負担となるか

ヒブ予防ワクチン、公費負担化検討へ 厚労省

 乳幼児に細菌性髄膜炎など重い病気を引き起こすインフルエンザ菌b型(Hib=ヒブ)を予防するワクチンについて、厚生労働省は新年度、公費負担を可能にする「定期接種」化を検討するため、研究班を立ち上げる方針を固めた。海外データなどから効果や副作用を検証。厚労省はヒブの発生状況把握のための調査方法も検討する。

 ヒブによる髄膜炎は、風邪と見分けにくいなどの理由で治療が難しい。国内では年500〜600人の子どもらがかかり、死亡率は約5%。回復しても2〜3割が脳などに後遺症があるという。

 このため欧米では80年代からワクチンの必要性が認識され、世界保健機関(WHO)は98年、乳児への接種を推奨。120カ国以上で公費負担などが行われている。日本でも学会や患者団体が公費化を要望している。

 厚労省研究班は、疫学の専門家や小児科医らで構成。海外各国での導入前後のデータなどを調べ、費用が公費で負担され、接種が努力義務となる定期接種とすることの効用を検討する。

 国内でワクチンが使えるようになるのは、早くて今春以降。当面は希望者の自主的な接種になるため、個人負担は計約3万円となる。



 今まで承認されてこなかったのが不思議だったHibワクチン、将来的には公費負担となるようです。

 Hibによる細菌性髄膜炎は、5歳未満の10万人あたり8〜10人ほどかかると言われており、何と言っても予後が悪いので、予防ワクチンはしておきたいところです。生存例でも聴覚障害などの重い後遺症が残る可能性もありますので…。

 このワクチンは、インフルエンザ菌莢膜多糖体と、キャリア蛋白として破傷風トキソイドを結合させたもので、乳幼児にも効果が高いものとなっています(conjugateワクチンと呼ばれます)

関連
医学処:細菌性髄膜炎予防ワクチン「Hibワクチン」を保険適用に
医学処:小児の細菌性髄膜炎のワクチンの導入が延期される
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2008年02月03日

タミフル耐性のインフルエンザ、欧米で流行中

欧州でタミフル耐性広がる 米も検出、日本上陸警戒

 欧州で流行中のAソ連型インフルエンザに、治療薬タミフルが極めて効きにくい耐性ウイルスが広がりつつあると欧州疾病対策センター(ストックホルム)が2日までに発表した。同様の耐性は米国でも検出された。

 Aソ連型は日本でも今冬の流行の中心。今のところ国内で耐性ウイルスは見つかっていないが、国立感染症研究所は「タミフルの使用が多い日本で広がると、治療に大きな影響が出る恐れがある」として、上陸を警戒している。

 欧州専門家チームの速報によると、昨年11月から今年1月までに欧州18カ国で分離されたウイルス計437試料のうち、9カ国の59試料(14%)からタミフルへの強い耐性を示す遺伝子変異が検出された。検出率はノルウェーが70%と突出している。米国でも5%で同様の耐性が見つかったという。



 まだ日本では見つかっていないものの、感染力の強いウイルスなだけに、タミフル耐性インフルエンザが広がるのも時間の問題という気がします。

関連
医学処:タミフルが先か、北大の新型ワクチンが先か
医学処:インフルエンザウイルスはただ殺され続けるだけではない
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2008年01月27日

HIV感染の検査目的での献血が増加している。

HIV感染者の献血が年100件超す、検査目的増加か

 昨年1年間のエイズウイルス(HIV)感染者による献血件数が、日本赤十字社の調査開始以来初めて、100件を突破した。

 検査目的で献血する感染者が増加したためとみられる。日赤は検査結果を原則として本人に通知しないことを周知徹底する。集計結果(速報値)は、23日開かれた厚生労働省の委員会で報告された。

 それによると、昨年1年間の献血件数は493万9548件で、このうち陽性と判明したのは計102件。全体に占める割合も、10万件あたり2・065件と、1986年の調査開始以来最多を記録した。



 無知な人による「犯罪」ですね、これは。

 献血によって、本人が知りえるのはB型肝炎やHTLV1などの感染症だけです。HTLVをHIVと混同しているのでしょうか?いくら献血してもHIVかどうかは分かりません。勿論献血機関ではHIVを検査しますが、それを本人には通知しません。

 「タダ」で「匿名」で「確実」に行えるHIV検査が全国にあるというのに、何故そちらを利用しないんでしょうか?おバカちゃんにも程があります。

関連
医学処:献血に行こう!Part2 献血に関する知識を身につけよう。
医学処:献血に行こう!Part4 献血後に届く血液検査結果について
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2008年01月23日

エボラウイルスの無害化に東大の河岡教授が成功する

エボラウイルスの「無害化」 東大チームが成功

 致死率が90%にも達するエボラ出血熱の原因のエボラウイルスを遺伝子操作し、特殊な細胞の中でしか増えない安全なウイルスに改造することに、河岡義裕東大医科学研究所教授らの研究チームが世界で初めて成功した。

 エボラウイルスは、外部と隔離された実験室で極めて厳重な管理のもとで取り扱わなければならず、これが治療薬開発などの研究が進まない主因になっていた。この改造ウイルスを使えば、通常の実験室でも研究が可能となり、今までなかったワクチンの開発などが大きく進む可能性がある。近く米科学アカデミー紀要電子版に発表する。

 研究チームは、エボラウイルスの増殖にかかわるたんぱく質「VP30」に着目。カナダにある特別な実験室で、このたんぱく質を作る遺伝子を取り除いた改造ウイルスを作製した。次に、この改造ウイルスを通常の細胞に感染させたが、1週間たってもまったく増えず、反対に、VP30を作り出す特殊な細胞の中では増殖した。

 河岡教授は「増殖にかかわるたんぱく質が作れないこと以外は、実際のエボラウイルスと同じ性質を持っている。改造ウイルスを使えば、安全に治療や予防の研究が行えるだろう」と話している。



 河岡教授Sugeeeeee!!

 未だに致死率が高く、治療法も確立されていないエボラウイルスですが、このウイルス作成から、有効なワクチンが開発されるかもしれません。河岡教授のもたらしたこのウイルスが、アフリカ地方の人々を救うかも。

関連
医学処:エボラウイルスでゴリラとチンパンジーが大量死
医学処:東大医科学研究所の河岡教授がドイツ最高の医学賞を受賞
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2008年01月17日

汚染された血液製剤納入先一覧を政府広報が掲載

血液製剤納入先、17日に再公表=新聞に折り込み、検査呼び掛け

 薬害C型肝炎問題で、厚生労働省は16日、汚染された血液製剤が納入された全国約7500の医療機関名と所在する市区町村を掲載し、ウイルス検査の受診を呼び掛ける政府広報を、全国73紙の17日付朝刊(一部夕刊)に計約3000万部を折り込み配布すると発表した。

 政府広報は全8ページ。掲載される医療機関は、フィブリノゲンの納入先が6726カ所第8、第9因子製剤といった非加熱血液凝固因子製剤を血友病以外の患者に投与した可能性がある医療機関が805カ所に上る。厚労省や都道府県の相談窓口の連絡先も明記されている。



 結構な人が該当するのではないでしょうか。潜在的に感染している可能性もあります。該当する方は病院もしくは相談窓口の連絡先へ。
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2008年01月12日

消費期限の切れた生食用牡蠣を客に提供

消費期限切れ108個、客に提供 仙台のすし店

 仙台市のJR仙台駅構内飲食店街にある「寿し処まぐろ茶家仙台駅店」が、3日から3日間、消費期限の切れた生ガキ108個を客に出していたことが分かった。飲食店街を運営するJR東日本の子会社・東北総合サービスが11日発表した。被害を確認できているのは腹痛を訴えた女性2人で、どちらも入院はしておらず快方に向かっているという。

 同社によると、店は昨年12月30日、消費期限が1月2日までの生食用殻付きカキ600個を仕入れ、そのうち108個を3日以降、2個1皿500円で客に出した。店側は「年末年始は市場が休みになるため、これまでの経験から1週間は品質が持つだろうと考え、消費期限を無視してしまった」と話しているという。



 カキは怖いですからねぇ。去年の冬から引き続いて、ノロウイルスが懸念されます。

 牡蠣ばかり槍玉に挙げるわけではないんですけれど、「身近な、生で食べる二枚貝」って、牡蠣ですからね。熱を通せば問題ないんですけれど、ノロウイルスは二枚貝に多いので。

 よく「牡蠣でアタる」と表現しますが、それはすなわち、牡蠣を食べてノロに感染した、ということです。誰にでも感染する可能性のあることですので、気をつけましょう。
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2007年12月27日

感染性胃腸炎が今年の冬も大流行。

ノロウイルス流行中…感染の6割が5歳以下

 ノロウイルスなどの病原体による感染性胃腸炎が今冬も流行していることが、国立感染症研究所感染症情報センターのまとめで分かった。

 5歳以下の子どもが全体の6割を占め、例年より多いペースで増加しているという。

 全国約3000か所の小児科から寄せられた報告によると、感染性胃腸炎は、保育園などを中心に秋ごろから増え始めた。10月初旬に週1万人弱だった患者数は、今月中旬(10〜16日)
には週5万8352人を記録。全体の患者数はこの7〜8倍にのぼると推定している。大流行した昨年の同時期(報告患者数約6万9000人)より少ないものの、例年同時期(同約4万人)よりもかなり多い。

 都道府県別にみると、大分や長崎、鹿児島など九州での流行が目立ち、年齢別では、0〜1歳児が23%、2〜3歳児が20%、4〜5歳が17%となっている。

 異例の大流行となった昨年は、年間114万4808人もの感染性胃腸炎患者が報告された。推定患者数は約874万人だった。



 凄い流行ってます。物凄い勢いで下痢が出たり、熱を発したりするのが特徴的です。

 6割が5歳以下、ということです。小さいお子さんのいる方は、症状などにお気をつけ下さい。
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2007年12月17日

人から感染する鳥インフルエンザで死亡した男性の父親も感染

中国、鳥インフルで死亡した男性の父親も感染

 中国衛生省は7日、江蘇省南京市に住む52歳の男性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)感染を確認したと発表した。この患者は同ウイルスに感染して2日に死亡した24歳の男性の父親。3日に発熱し、肺炎と診断されて入院治療を受けている。家族内での感染かどうかは明らかになっていない。2日に死亡した男性は病死した家禽類との接触はなかったという。

 2003年以降、中国での鳥インフルエンザ感染は27人が確認され、うち17人が死亡している。



 人から人へ感染する鳥インフルエンザ、誕生か。

 こちらのニュースで話題となっていた、人-人の鳥インフルエンザですが、なんと感染者の父親にも早速感染していたようです…。大流行の可能性もかなり高くなってきました…。人類対鳥インフルエンザの戦いが近づいているのかもしれません。


 ↓もう1つのお隣の国、ロシアでも……。



【ロシア】鳥流感の感染確認、地域の50万羽処分へ

 ロシア南部で鳥インフルエンザの感染が確認された。致死性の強いH5N1型ウイルスかどうか検査が行われている。

 11月末からロストフ州の複数の畜産農家で合わせて3万5,000羽を超える鳥が死亡した。当局は拡大防止に向け、周辺地域の業者の50万羽を処分する方針。また家庭で飼育する2万羽以上に対してワクチンを接種する。

 同国では今年に入り、鳥インフルエンザの感染が3件確認されていた。ロストフ州に隣接するクラスノダール(Krasnodar)州では1月にH5N1型ウイルスが検出されている。
posted by さじ at 02:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

2007年12月13日

北里大学に入学する学生に麻疹ワクチンを打たせる方針

入学前、はしかワクチン…北里大が感染防衛策

 北里大学(本部・東京都港区、柴忠義学長)は来年4月に入学する学生約1700人に対し、はしか、風疹の免疫の有無を確認させ、免疫が不十分な場合、自主的なワクチン接種を要請するなど徹底した対策を実施する方針を決めた。

 一部の大学で、入学後に免疫検査を実施しているが、入学前に接種を求めるのは異例。はしかが流行する4〜5月までにワクチンの効果を高める狙いもあり、他大学も追随する可能性がある。

 厚生労働省の集計によると、今年4月〜7月21日までに、はしかで休講措置を取った大学は延べ90校。1回接種では十分な免疫ができなかったため大流行したと見られる。同省は昨年度から、小児の2回接種を呼びかけるが、努力義務のため接種率は不十分だ。

 同大はこうした事情を踏まえ、新入生全員に、〈1〉はしか、風疹などワクチン接種証明書を入学時に提出する〈2〉はしか、風疹のワクチン接種歴が1回以下の場合、入学前に検査を受け、免疫がない場合はワクチンを接種するよう通知する。大半の学生はワクチン接種は1回と見られる。入学後の健康診断でも血液検査を行い、場合によっては追加のワクチンも接種する。

 北里大はこれまで医学部など病棟での実習がある4学部で入学後の免疫検査、ワクチン接種を実施してきたが、今年5月に4学部以外の1年生を含む2人がはしかを発症。全7学部の1年生に休講措置を取った。

 同大入学センターの古田土政彰事務長は「学内で議論もあったが、感染症研究の先駆者、北里柴三郎博士の精神を受け継ぐ大学として、学生の健康を守り、患者への感染を予防する責任があると判断した」としている。

 全国的には医学部を中心に入学後の免疫検査を実施している。福岡大は医学部のみで、入学生にはしかなど4種類の予防接種証明書の提出を求めている。



 医学生は患者さんと接する機会が多いので、患者さんのためにも麻疹ワクチンを打っておくべきです。それを学生全部にやらせようとは、さすが北里大学。先人の教えが生きているといっても寡言ではありません。病気はまず予防から、です。

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2007年12月11日

アパホテル高崎駅前の温泉でレジオネラ属菌を検出

アパホテルで基準120倍の菌 昨年1月

 高崎市八島町の「アパホテル高崎駅前」の温泉施設で昨年1月、調査機関が行った水質検査の結果、大浴槽から国基準値の最大120倍のレジオネラ属菌が検出されていたことが8日、わかった。

 同ホテルを運営するアパグループ(東京都港区)では、昨年7月にも女性用浴場で基準値の28倍のレジオネラ属菌が検出されたことを認めた上で、「結果を受けて清掃や水質管理を徹底させた。今年2回行われた検査では基準値を超えていなかった」としている。

 レジオネラ属菌は体力の弱った人などが感染すると肺炎を起こしたり、最悪の場合、死亡することもある。



 暖かい水が大量に存在する以上、レジオネラ菌の増殖は防げないとは思いますが……客商売かつ温泉をウリにしているからこそ、頑張ってほしいと思います。

 体力の弱った人に感染しやすいレジオネラは、温泉好きな高齢者に牙を剥きますので、ご注意ください。

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posted by さじ at 23:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染
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