[感染]の記事一覧

2011年04月25日

はしかの感染拡大の恐れ。ワクチンをしっかり接種しておこう。

はしか感染拡大の恐れ 未接種者はGW前にワクチンを 

 はしかが感染拡大する懸念が出始めている。今のところ全国的な流行はみられないが、東京都で4月1日から18日にかけて、例年の4倍にあたる24人の患者を確認。局所的に感染が広がっている可能性があり、国立感染症研究所感染症情報センター第三室の多屋馨子室長は「はしかはワクチンが唯一の感染予防法。予防接種を受けていない人は、人の動きが活発になるゴールデンウイーク前に接種してほしい」と呼びかけている。

 はしかは全身に発疹ができて39度前後の高熱が出る感染症。肺炎や脳炎を併発し、1000人に1人の割合で死亡することもある。感染力はインフルエンザよりも強いが、治療薬はなく、ワクチンで予防するしかない。

 国内では平成17年に大学生を中心に大流行したが、ワクチン接種率の上昇に伴い感染者は年々減少。一方で海外から持ち込まれる“輸入例”の割合が増えており、21年は全体の2・4%だったが、昨年は7・3%、今年は28%にまで増えている。

 東京都で今月確認された感染者も、遺伝子検査を行った16人のうち、10人は海外で流行しているタイプのウイルスに感染していた。1人はヨーロッパから東日本大震災取材のために来日した外国人記者で、母国で感染し日本国内に持ち込んだとみられている。

 記者は都内や近郊の被災地で取材活動をしていたが、この記者からの感染拡大は今のところ確認されていないという。



 麻疹大国日本でも少しずつ減ってきてはいるんでしょうけれども、まだまだ根絶にはほど遠いか。

 麻疹は空気感染です。麻疹患者を減らすことが、感染者を減らすことに繋がります。ワクチン未接種者が案外いるのも驚きです。自ら感染の培地となる前にしっかりワクチンを接種しましょう。
posted by さじ at 01:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

2011年04月20日

伝染性紅斑(りんご病)が4年ぶりに流行の兆しをみせている。

「リンゴ病」流行の兆し 9割が子ども、難しい感染予防

 両頬や体に赤い発疹が出る感染症「伝染性紅斑」が今年、4年ぶりに流行の兆しを見せている。患者は10歳未満の子どもが9割で、感染予防が難しく、妊婦がかかると流産の危険性が高まることから、国立感染症研究所が注意を呼びかけている。

 子どもの両頬が赤くなるのが典型的な症状で「リンゴ病」とも呼ばれる。流行期には年間50万人の患者が出ると推計されている。

 ヒトパルボウイルスB19が原因で、軽い風邪のような症状が1週間ほど続いた後、頬が赤くなる。胸や腹、背中にも発疹が出て、はしか(麻疹)と間違えられることもある。大人の場合は関節が強く痛み、丸1日動けないほど重い症状の人もいる

 ウイルスは患者のつばなどに含まれ、つばが飛んだり接触したりしてほかの人の口に入り感染する。感染しても症状が全く出ない潜伏期間が10〜20日間あり、この間にウイルスを周囲に出すため、予防が極めて難しい。ワクチンはない。

 感染研によると、最新の1週間(2月14〜20日)の全国定点調査では1医療施設あたりの患者数は0.51で、例年同時期と比べて多く、さらに増える傾向。2007年以来の流行になりそうだと感染研感染症情報センターの安井良則主任研究官はみる。

 妊婦が感染すると、胎児水腫や流産の恐れが生じる。安井さんは「保育園や小学校で流行しているときは、妊婦の立ち入り制限も考えたほうがいい」と話している。



 忘れた頃に大流行を始める伝染性紅斑です。

 何といっても妊婦さんに感染すると大変なので、飛沫感染とはいえしっかり予防することが大事です。

 そういえば最近伝染性紅斑のニュースみないなと思ってたら、なるほど、4年ぶりか。下は2006年秋のニュース。

医学処:りんご病が再び増加傾向。妊婦は感染にご注意
posted by さじ at 22:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

2011年04月18日

鳥インフルの検体を先進国と途上国の両方で共有する仕組み

鳥インフルエンザ:検体共有、先進国と途上国合意−−WHO

 発展途上国で採取された鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)などの検体を国際社会で共有する枠組みづくりについて協議してきた世界保健機関(WHO)の政府間会合は16日、採取国への利益還元方法などで合意した。5月のWHO総会で正式に採択される見通し。

 検体共有の枠組みは、死亡率が高いH5N1が「新型」として流行した場合に備え、迅速に対応できる態勢づくりに必要とされてきた。感染者が多い途上国と、製薬業界を抱える先進国との溝が埋まり、07年の協議開始から約4年間でようやく合意にこぎ着けた。

 この枠組みの中で、途上国も先進国も「新型」になり得るウイルス検体をWHOに提供し、製薬業界と協力してワクチンを製造。ワクチンが必要な途上国は優先的に生産量の一定部分の提供を受けられる。

 07年には、米医薬品大手と鳥インフルエンザのワクチン開発で提携を進めていたインドネシアが知的財産権を主張し、WHOへのウイルス検体提供を拒否。今後はこうした問題を防げるという。



 もうこういう公共福祉的なものは、利益無視で、全世界で取り組んでいかんといけませんね。

 これだけ医療が発達した中で、感染症に対抗できないのは悲しすぎます。
posted by さじ at 20:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

格闘家の間で広まる新しいタイプの水虫「トンズランス菌」にご注意。

頭・腹部の水虫、初期治療でまん延防止

 汗ばむ季節になると症状が出てくるのが水虫だ。一般に水虫は、足の指の間などに感染することが多いが、2000年ごろに欧米から日本に持ち込まれた新しいタイプの水虫は、おなかなどの胴体や頭部に症状が出るやっかいな病気。現在でも静かに広がりつつあり、これ以上のまん延を防ぐためには、初期症状に注目して適切な治療を受けてほしいと専門家は訴えている。

 水虫は、白癬菌というカビの仲間が皮膚表面(角質層)にあるケラチンというタンパク質を栄養にして寄生することで起こる病気だ。新しいタイプの水虫は、白癬菌の一種である「トリコフィトン・トンズランス」と呼ばれる菌によって起こる。トンズランスはもともと中米に見られる菌であったが、1960年代に米国に持ち込まれ、90年代にはヨーロッパにも広まったと考えられている。

 皮膚真菌症に詳しい順天堂大学練馬病院(東京都練馬区)の比留間政太郎教授は「トンズランスの特徴は、日本に以前からある白癬菌と比較して感染力が強いこと。そのため肌と肌をこすり合わせただけで、その部分の皮膚表面に赤い乾燥した湿疹が広がる」と話す。しかも、トンズランスは頭髪の根元(毛根部)を好んで寄生する。顔や胴体にできた湿疹を放っておくと、やがて頭髪部にすみ着き、頭部のかゆみ、ふけ、抜け毛などを引き起こす。

 トンズランスは、肌がふれあうことで感染するという特徴により、柔道やレスリングなど格闘技をする人の間で広まることが多い。日本では2001年に国際試合に参加するような柔道やレスリングの強豪校などで集団感染が報告されはじめ、06〜08年に国内試合での感染が急に広まり大きな問題となった

 天理よろづ相談所病院(奈良県天理市)皮膚科の森田和政部長は「このときは競技団体の啓蒙活動もあり、患者の急拡大はなんとか食い止められた。しかし、トンズランス感染自体は止まっていない。現在でもこの病気で受診する人の数は少なくない」と話す。

 患者がなくならない理由について比留間教授は「トンズランスのもう一つの特徴は、強い感染力に比較して症状はマイルドであること。そのため、本人が感染に気づかず毛根部に定着し無症候性キャリア(保菌者)となり、新たな患者を増やしていると考えられる」と話す。実際、比留間教授は大学の柔道部員などを対象に調査を行っているが、現在でも06年当時と変わらず10人に1人の割合で保菌者が見つかり、潜在的な患者数はあまり減っていないと感じている。

 森田部長は「格闘技を行っている学生はトンズランスに関する知識があるので、感染に気づいて受診する割合も高いが、そうでない人では気づかずに症状で悩み続けることもある」と話す。一般の人への感染を増やさないためには、トンズランス特有の症状に気づき早めに治療を受けること。

 診断方法について比留間教授は「水虫は見た目だけでは診断できない。乾燥した湿疹の表面を粘着テープで採取したり、ブラシで集めた頭髪のふけに含まれる菌を培養したりすることでトンズランスの感染を確認する」と話す。

 治療には、従来の水虫と同様、抗真菌薬が用いられる。顔や胴体の湿疹の場合、足の水虫と塗りぐすりを1カ月ほど使用すると完治する。市販薬を用いる場合は抗真菌作用の強い新しいタイプの製品が勧められる。

 そして、トンズランスの寄生が毛根部に進んだ場合は治りにくくなる。毛髪の検査で、菌の量が少ない場合は抗真菌薬を含有した市販のシャンプー(コラージュフルフルシャンプー)を3カ月間使い続けることで完治する場合もあるが、菌量が多い場合には爪水虫の治療にも用いられる内服薬を1〜2カ月服用すると効果が高い。

 ふけや頭のかゆみは身近な症状だが、なかなか治らない場合は、一度トンズランス感染症を疑ってみることも必要だ。



 水虫輸入。

 そしてこの湿疹、結構いますね、多分。

 コンタクト系スポーツをやっている方はどうぞご注意を。

梅雨シーズンは水虫に注意。そもそも水虫ってどんな病気?
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posted by さじ at 19:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

30代のドナーが骨髄を提供した後で急性C型肝炎を発症

<骨髄提供>ドナーがC型肝炎発症

 骨髄移植推進財団(東京都千代田区)は15日、2月上旬に骨髄バンクの仲介で骨髄を提供した30代男性(ドナー)が、提供後に急性C型肝炎を発症したと発表した。ドナーは入院中だが、肝機能の数値などを含め症状は改善に向かっているという。

 財団は「現時点では骨髄採取とC型肝炎ウイルス感染の因果関係は不明」とするが、医師らによる調査委員会を設置し、骨髄を採取した病院での院内感染の可能性も含め調査している。



 これが院内感染だとしたら重大です。

 ドナーが提供するための医療行為で肝炎ウイルスに感染したのか、それとも最初にHCV検査をしたときにたまたま偽陰性だったのかは分かりませんが・・・
posted by さじ at 02:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

避難所でノロウイルス。60人が感染か。

難所でノロウイルス、60人が下痢や吐き気 郡山

 福島県郡山市の避難所で、約60人が吐き気や下痢の症状を訴えていたことがわかった。うち2人の便から、ノロウイルスが検出された。県は各地の避難所に、手洗いや消毒などの衛生管理を徹底するよう呼びかけている。

 県によると、この避難所は「ビッグパレットふくしま」。各地の避難所を巡回している保健師から「下痢や吐き気の症状を訴えている人がいる」と連絡を受け、県が調べてわかった。4日ごろから症状を訴える人が出始め、約60人のうち3人が病院で治療を受けた。

 この避難所では約1900人が暮らしている。避難所で出している食事による食中毒の可能性は低いという。



 避難所で出てしまうと、かなり広がりは早いでしょう。トイレや嘔吐物から感染率は上がるはずです。食中毒という可能性はないにしろ、高齢者の場合は脱水になりやすくなってしまいますし、予防を徹底する必要がありそうです。限られた医療資源の中では点滴すらも危ういのか。
posted by さじ at 00:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

2011年04月17日

超多剤耐性結核菌が佐賀で集団感染中

薬効かない結核、集団感染=08年末以降10人、国内初―佐賀県

 佐賀県は15日、従来の薬による治療が極めて困難な「超多剤耐性」(XDR)結核の集団感染が確認されたと発表した。2008年12月以降、佐賀市周辺の民間医療機関を中心に患者5人、未発症の感染者5人が確認されたが、重篤な症例はなく、これ以上の感染拡大はないとみている。県健康増進課は「XDRの集団感染は厚生労働省にも報告例がなく、全国初めてとみられる」としている。

 県によると、XDR結核だった50代男性患者が通院していた民間医療機関の40代女性スタッフが結核を発症し、08年12月XDRと確認された。この後、女性の同僚や家族ら接触者221人のうち、今月12日までに1人がXDRで入院、2人に早期の病巣が見つかった。このほか、未発症の感染者も5人いた。男性患者と女性スタッフは既に完治しているという。 



 結核は過去の病気ではない、そのことを常に念頭に置いて治療すべきですね。

 この菌が猛威をふるったら、結構厳しいことになりそうです。
posted by さじ at 21:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

2011年01月03日

HTLV−1の抗体検査が全国の保健所で検査可能に

母乳からうつる白血病 都道府県保健所で検査可能に

 主に母乳からうつるヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV―1)の抗体検査が、都道府県の保健所で受けられるようになる。官邸の「HTLV―1」特命チームは20日、会合を開き、総合対策をまとめた。自治体によって10月に始まった妊婦を対象にした一部または全額公費負担の抗体検査に加え、一般人も手軽に検査が受けられるようになる。

 総合対策ではこのほか、保健所での感染者らへの相談支援などを盛り込んだ。厚労省に専門家や患者らによる対策推進協議会を設け、都道府県に置く母子感染対策協議会と連携する。関連疾患の研究費として、厚生労働科学研究費補助金に新たにHTLV―1の領域を設け、今年度の約5倍増となる10億円を新年度予算で確保するという。

 HTLV―1の感染者は全国に約108万人いるとされる。九州や沖縄に多く、風土病とされてきたが、最近の調査で関東や中部で増えていることがわかった。ウイルスが原因で起こる成人T細胞白血病(ATL)を患う前宮城県知事の浅野史郎さん(62)や患者団体が国に対策の充実を要望、9月、菅首相の肝いりで特命チームが設置された。

 特命チームの一人で患者代表の菅付加代子さん(53)は「この対策は厚労省の一部署でなく、特命チームでなければできなかった。何度も厚労省に通っても前に進まなかったが、やっと(国の対応に)血が通ったと思う」と話した。

 会合に出席した菅直人首相は「この問題にしっかり取り組むと同時に、いろいろな病気で苦しむみなさんに対するモデルとして前進できたと思っている」と述べた。



 特に九州で多いとされていたHTLV−1ですが、発見が遅かったというのもあり、結構全国的に広まっているようです。

 白血病になるウイルス、というのは、なかなか特異的なものではありますが、一般への認知度は確かに低いものでした。
posted by さじ at 03:41 | Comment(1) | TrackBack(0) | 感染

2010年12月23日

ノロウイルスが原因で高齢者が死亡

ノロウイルス原因か 介護施設の高齢者2人死亡

 新潟県上越市西城町3丁目の介護老人保健施設「くびきの」で9〜13日、入所者34人と職員10人が嘔吐や下痢の症状を訴えた。うち80代女性と90代男性の入所者2人が12日朝、死亡した。新潟県はノロウイルスが原因の感染性胃腸炎とみて感染経路を調べる。

 施設を運営する医療法人知命堂病院(野村穣一理事長)が13日発表した。新たな発症者はなく、他の感染者は快方に向かっているという。



 今年もこの季節。

 ノロウイルスは感染力が強いのでご注意。

 まあ高齢者じゃなければ、脱水を何とかするために頑張って水分補給すれば大抵大丈夫(実体験)
posted by さじ at 21:20 | Comment(1) | TrackBack(0) | 感染

2010年11月26日

東大病院で多剤耐性緑膿菌に感染した10人中5人が死亡。

多剤耐性緑膿菌で5人死亡 東大病院

 東京大病院は22日、9月下旬〜今月中旬に入院中の患者10人から、多くの抗生物質が効かない多剤耐性緑膿菌を検出、うち40〜70代の男女5人が死亡したと発表した。5人のうち3人から検出された菌の遺伝子は類似しており、東大病院は「院内感染した可能性は否定できない」としている。死亡との因果関係は不明。

 東大病院によると、5人は重症の血液悪性腫瘍の患者。いずれも抗がん剤により免疫力が極端に落ちていたという。ほかに患者5人の感染が判明し現在も個室などで治療を続けている。

 厚生労働省によると、緑膿菌は自然環境に存在する菌で、健康な人の体内に入っても問題はない。多剤耐性の緑膿菌は東大病院でも毎年10例程度検出され数名が死亡しているが、「今回は10月に死亡事案が2件続いたことから公表した」としている。



多剤耐性緑膿菌:患者10人から検出 うち5人死亡−−東大病院

 東京大病院(東京都文京区)は22日、同病院に入院していた患者10人から多剤耐性の緑膿菌を検出し、9月下旬以降に5人が死亡したと発表した。死因はいずれも原疾患である重症の血液悪性腫瘍が元になっており、死亡と菌の因果関係は不明という。

 同病院によると院内検査で10人から菌が検出され、その後治療を続けたが、9月下旬に60代女性、10月下旬に40代男性と70代女性、11月上旬に50代男性、同中旬に40代男性が死亡。このうち3人の菌は類似性が高いことが判明した。残りの1人は類似性が低く、もう1人は現在調査中という。院内感染の可能性については「否定できない」としている。

 白血球を減少させる治療を行う患者の受け入れを一時的に中止し、体制を整える。



日本医大病院で14人から多剤耐性菌検出 救急受け入れ制限

 日本医大病院(東京都文京区)で9月から今月にかけ、14人の入院患者から多剤耐性アシネトバクターが検出されていたことが18日、分かった。12人は現在も入院中で、退院患者のうち1人が亡くなったが、感染と死因に因果関係はなかったという。同病院は院内感染の可能性があるとして、高度救命救急センターの入院患者受け入れを一時制限することを決めた。

 同病院によると、多剤耐性アシネトバクターは9月9日に初めて検出され、10月下旬から検出患者数が増加。今月12日までに計14人から検出されたことで院内感染の可能性があると判断し、16日に保健所と東京都に報告をした。現在入院中の12人は、保菌しているものの、感染症状は認められないという。



 多剤耐性菌が大学病院中を駆け巡っていますが、大学病院だから多いというわけではないでしょうね。しいていえば大学病院は「最後の砦」なわけで、だからこそ細菌培養の検査もふんだんにやるせいかもしれません。

 日本医大の救急センターで、というのはよくわかりませんね。ICUのように免疫力が下がって、かつ中心静脈や尿道カテーテルなどがバンバン入っている患者を中心に管理しているところなら分からないでもないですけれども、救命センターの受け入れ、ということは、うーん。

 東大の場合は、血液内科、ということですので納得いきます。白血球がほとんどないような患者さんが中心となっている科ですから、どこの病棟よりも免疫力は低い。もちろん多剤耐性緑膿菌がどこから出たのかは未だ不明でしょう。菌なんて、そこらへんにいるのです。最初から多剤耐性緑膿菌を患者さん自身がもっていて、免疫力が低下して、「感染症」になったのかもしれないですし。

 両者とも、迅速な対応だったのではないでしょうか。これ以上感染が広がらぬよう、働いている医療従事者、そして患者本人、その家族などの見舞い客による「手洗いの徹底」が求められます。
posted by さじ at 18:51 | Comment(1) | TrackBack(0) | 感染

2010年09月27日

多剤耐性菌がインドから持ち込まれる―獨協医大―

新耐性菌、独協医大で国内初確認 インド帰りの50代男性

 独協医大病院(栃木県)は6日、ほとんどの抗生物質が効かない新たな菌(多剤耐性菌)が、インドから帰国後の50代の日本人男性から見つかったと発表した。国内での確認は初。患者は既に回復し、ほかの患者への感染もなかったという。

 新たな菌は多くの抗生物質に耐性を示す「NDM1」という遺伝子を持つ。インドやパキスタンが発生源とされ、欧州などで患者が増加。世界保健機関(WHO)などが各国に監視を呼び掛けていた。

 男性はインドで病院にかかっていた。菌は現地で確認されているものと同じで、院内感染対策の責任者、菱沼昭准教授は「感染経路は不明だが、菌はインドから持ち込まれたと考えている」との見解を示した。

 独協医大病院によると、男性は昨年4月に入院、翌5月に約38度の発熱があり血液検査で多剤耐性の大腸菌が1度、検出されたが、当時日本で多かった耐性遺伝子はなく原因不明とされていた。個室で治療するなどの感染対策を取り、感染の拡大はなかったという。男性は10月に退院した。

 厚生労働省の注意喚起などを受け、今年8月に保存していた菌を培養して検査。NDM1と確認した。



 いくら抗生剤が発達しようと、一時しのぎでしかないのかもしれません。

 適切な抗生剤の使用と、完治に向けた対応を全国で普及しないかぎり、猛威は終わらない。
posted by さじ at 00:29 | Comment(1) | TrackBack(0) | 感染

2010年08月29日

クリプトコッカス・ガッティ、日本初の感染者が出る

北米で集団発生の強毒カビ 感染患者、国内で初確認

 北米で集団発生が問題となり健康な人でも死亡することがある強毒カビに、東京都内の40代男性が感染していたことが分かった。「クリプトコッカス・ガッティ」という真菌で国内初の感染例だ。男性に北米への渡航歴はなく、国立感染症研究所は他に患者がいないか実態把握に乗り出す。

 東京大チームが突き止めた。男性は健康に問題はなかったが、頭痛やものが見えにくくなり2007年に都内の病院を受診。検査で脳に直径5センチほどのこぶが見つかり手術で取り出して調べた結果、このカビを検出した。点滴や飲み薬で1年後に快復した。

 感染者から体外にカビが出ることはなく人から人へは感染しない。植物に付着し何かの拍子で舞い上がったカビを吸い込んで感染する。このカビは、1999年にカナダ・バンクーバー島で人の感染が集団で起こり、その後、北米大陸に広がり最近は米西海岸の複数の地域で報告されている。男性で見つかったカビの遺伝子は、カナダのものと同じだった。

 米疾病対策センター(CDC)によると、7月までに米西海岸側で60人の患者報告があり、経過を確認できた45人のうち2割の9人が亡くなった。免疫力の落ちた患者だけでなく、健康な人も含まれていたという。

 東大病院の畠山修司感染症内科副科長は「北米から輸入された木材についたカビを吸い込んだかもしれないが、既に国内の植物にカビが定着している可能性もある」とみる。カビの潜伏期間は平均6〜7カ月。男性が最後に渡航したのは、受診時から8年前のサイパンで、そこからの感染は考えにくいという。

 国立感染症研究所の宮崎義継・生物活性物質部長によると、早く発見すれば治療できるが、病院で見落とす恐れがある。「1年以内に北米に行った経験があれば診断時に医師に伝えてほしい」という。



 カビが脳に感染巣をつくるなんて。

 感染症内科のある大学病院であったからこそ発見・治療が早かったのかもしれませんが。

 クリプトコッカス・ガッティ、今後はどの病院でも可能性の1つとして念頭に置かなければなりません。
posted by さじ at 03:02 | Comment(1) | TrackBack(0) | 感染

2010年08月21日

ヨーロッパで新種の抗生剤耐性菌に感染

耐性菌で自治体に注意喚起 厚労省、欧州での報告受け

 多くの抗生物質に耐性を示す新種の細菌に感染した患者が欧州を中心に報告された問題を受け、厚生労働省は20日までに、都道府県などに対し、国内での発生に備えて医療機関に情報を提供しておくよう注意喚起した。

 同省によると、いまのところ国内で感染例は確認されていない。

 この耐性菌はNDM1という酵素を作る遺伝子が腸内細菌に入ったもので、遺伝子が別の菌に広がって新たな耐性菌ができる可能性も懸念されている。ただ、健康な人の体内にあるだけなら基本的に無害だとしている。

 医療機関で患者が見つかった場合は他の患者にうつらないよう対処し、症状のない場合は消失するのを待ち、症状がある場合は有効な抗菌薬を使用するなど積極的な治療を求めている。また、海外渡航歴などを聞き、国立感染症研究所へ情報提供するよう要請した。



 細菌の進化は著しい・・・。

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2010年08月20日

新型インフルの大流行の原因を河岡教授らが特定する

新型インフル大流行、原因特定…河岡東大教授ら

 昨年、豚由来の新型インフルエンザウイルスが大流行したのは、これまで知られていなかった特定の遺伝子変異が原因であることを、河岡義裕・東京大学教授らの国際チームが解明した。

 致死率の高い高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)も、同じ遺伝子の変異が起きると人間の体内で増えやすくなることも分かり、H5N1の感染拡大防止への活用が期待される。米専門誌の電子版に6日、掲載された。

 人間で流行するインフルエンザウイルスを作る遺伝子はこれまで、増殖の役割を担う2か所のアミノ酸が変異していることが知られていた。しかし、昨年の新型インフルエンザには、この変異がなく、河岡教授らが調べたところ、別の1か所の変異により、人の体内で増殖する力を獲得していた。

 H5N1ウイルスでも同じ場所を人工的に変異させたところ、人間の細胞で増えやすくなった。

 河岡教授は「この部分が変異しているかを監視すれば、早い段階で大流行するかを判断できるだろう」と話している。

 河岡教授はまた、新型インフルエンザと鳥インフルエンザのウイルスが混合しやすいことも、培養細胞を使った感染実験で確認し、別の専門誌の電子版に発表した。感染拡大しやすい高病原性ウイルスが誕生する可能性を示唆している。



あの河岡教授がまたも。

 毎度のこと感染症領域で見事な成果を挙げています。

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2010年08月02日

国立感染症研究所情報センター長、岡部信彦氏の話

【感染症と人の戦い】国立感染症研究所情報センター長・岡部信彦

 子供の病気とみられてきた百日咳が最近はむしろ大人に流行している。10年前は約5割を0歳以下が占めていたのに、最近は5割以上が20歳以上。ワクチンの普及により子供の百日咳の発生が少なくなると病気に接触したことのない大人が増え、免疫の力を強固にする機会もまた減り、大人の免疫の力が下がる。そして、どこかで生き続けた百日咳菌が、こうした大人を狙い、軽い百日咳を発病させるのだ。これは子供のワクチン接種率が高い先進国特有の悩みだ。

 典型的な百日咳は、発病から1カ月ほど激しくせき込み、見ていて痛々しいほど苦しむ。その激しさから脳出血を起こしたり、新生児や幼児では呼吸が突然止まることもある。次第に楽にはなるが、文字通り咳は約100日間続く。ただ大人がかかってもそのほとんどの人の症状は軽く、仕事を休むほどではない。このため、大人での百日咳は、ほとんど無視されてきた。しかし大人の感染は、ワクチン未接種の小さな子供に、重症な感染を及ぼすリスクを高める。最近、米ロサンゼルスでは、大人を含む数百人の患者が発生し、数人の乳児が死亡した。

 それを防ぐのがやはりワクチンだ。百日咳ワクチンは乳幼児向けの定期接種として三種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風の三種、DPT)で行われる。通常生後3〜6カ月の時期に3回、1年後に1回、計4回受ける。だが小学校5〜6年生では追加接種が二種混合(ジフテリア・破傷風、DT)ワクチンで行われ百日咳は省かれる。軽く済む百日咳の追加ワクチンはメリットが少ないと考えられたためだ。

 しかし、その方針はそろそろ見直す時期にきている。米国では2005年、思春期での追加接種を二種混合から、三種混合に切り替えた。つまり、大人も百日咳を予防すべきだとの方針に転換したのだ。日本も腰をあげた。厚労省の厚生科学審議会「予防接種部会」が、小学5〜6年生で行う追加接種をDTワクチンから百日咳を加えたDPTワクチンに切り替える必要性について検討を始めた。大人自身の流行を抑える意味に加え、まだワクチン接種をしていない小さな子供に感染が及ばないようにすることを目指すためだ。

 予防接種の大きな目標の一つは皆で協力して社会的な感染症の流行や子供の病気の重症化を防ぐことだ。事情により予防接種を受けることができない子がいても、他の大多数が接種しておけば、その感染予防にもなる。もちろん、定期接種の対象となる子がきちんと接種を受けることがまず先決ではある。加えて、大人になる手前の小学校5〜6年あたりでジフテリア・破傷風に加えて、百日咳のワクチンも接種できれば免疫が呼び覚まされ、百日咳へのバリアを一段あげることができる。

 当面必要なのは、新生児や乳幼児のケアにあたる助産師や看護師、乳幼児を預かる保育士など、子供の身近で職に就く人々が咳が長引いた場合、「仕事は大丈夫」などとせず早めに受診し百日咳なら治療をすることだ。近い将来、大人への予防接種も検討課題となろう。わが身のためだけでなく、他の誰かのためにもワクチンを受ける。成熟社会の公衆衛生は「社会の利益」も重視すべき時代に来ている。



 感染症は、ウイルスや細菌との戦い、ではあるのですが、実際には「伝播」してしまう社会的な戦いです。要するに人対人での話。

 昔と違って「予防」できるようになった今ですら、広がる感染症。それは人類の怠慢といっても過言ではないでしょう。

 一人一人が感染症に対して理解するのもそうなのですが、せめて厚生労働省が掲げている予防接種ぐらいはしてほしいものです。自分の子供がどうのこうのという以前に、他者に感染させてしまうことを考慮すれば当然だとは思うのですが、なかなか難しいようで。
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2010年07月23日

針まで溶けて吸収されるインフルエンザワクチンを開発

パッチはるだけでインフルワクチン接種 米研究チーム
  
 微小な針が多数ついたパッチを皮膚にはるだけで接種できるインフルエンザワクチンを、米ジョージア工科大などの研究チームが開発し、動物実験で効果を確認した。針は皮膚に刺さると溶け、ワクチンと共に吸収される。実用化すれば、自分でも接種でき、輸送や保存も簡便になり、接種費用が抑えられる。米医学誌ネイチャー・メディシン(電子版)で発表した。

 開発したパッチは、生体に吸収されやすい物質でできた高さ0.7ミリの針が100本ついている。針の中に、液体ワクチンを凍結乾燥させた粉末が入っている

 人の皮膚に似た豚の皮膚を使った実験で、親指でパッチを皮膚に押しつけただけで表皮に刺さり、数分以内に溶け、ワクチンと針が皮膚に吸収されることを確認した。深く刺さらないため、研究チームは「痛くはないはずだ」としている。

 このワクチンを接種したマウス6匹にインフルウイルスを感染させたところ、すべて生き残り、体重も5%以下しか減らなかった。通常のワクチンを注射したマウスも同様だったが、接種しないマウスは6日以内にすべて死んだ。

 研究チームは「通常のワクチンと同等の効果がある。製造費用も同程度だが、接種に医師や看護師が必要なく、注射針の処理もいらず、費用は安くなる」とみている。



 進歩するものですねぇ。これでも結構高そう・・・と思いきやそこまで高くないとのこと。不思議すぎますね。
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2010年07月05日

百日咳、過去10年で2番目の多さに急増中

「百日ぜき」急増中 過去10年で2番目の多さ

 長期間せきが続く百日ぜきの感染報告が急増していることが4日、国立感染症研究所の調べで分かった。6月20日までの1週間で、1医療機関当たり0.09人の報告があり、過去10年間で最多だった平成20年のピーク時の0.11人に次いで2番目の多さになっている。厚生労働省は「予防接種前の子供が発症すると重症化し死亡する可能性もある」と注意を呼びかけている。

 百日ぜきは「百日ぜき菌」による感染症で、熱は出ないケースが多い。長期間のせきが特徴で、1〜2カ月続くこともある。インフルエンザと同様、くしゃみやせきなどによってうつるといい、マスクや手洗い、うがいなどが感染防止に有効とされる。

 成人が重症化することはまれだが、子供は肺炎や脳症など重い合併症を併発することがあり、過去10年で5人が死亡している

 感染研によると、春から夏にかけて流行することが多い。今年は5月中旬から報告が増え始め、同月末には昨年のピーク時(同0.07人)に並び、6月中旬時点では20年のピーク時に迫る勢いになった。

 増加の原因などは不明だが、20歳以上の成人の感染が目立つのが最近の特徴で、今年も成人が51.3%と過半数を占める。

 最も有効な予防策はワクチンだ。厚労省は予防接種法に基づく定期接種としてジフテリアと破傷風のワクチンを入れた三種混合(DPT)ワクチンを接種しており、十数年は効果があるとされる。ただ、対象は生後3カ月以上なので、小さい子供は受けていない場合がある。

 厚労省は「成人は、自身が重症化しなくても、予防接種を受ける前の子供にうつしてしまう懸念がある。せきが続く場合は、人ごみや小さい子供との接触を避けてほしい」と話している。



 ここ数年、毎年のように百日咳がトピックとして挙げられますねぇ。

 ワクチンが出来て感染が収束しつつあると、人々も、医療従事者も、軽視しがちになってしまいます。しかし感染症との闘いは人類の歴史の闘いでもあります。なくなることは期待できません。百日咳の可能性がある、ということを念頭において医療を行う必要がありそうです
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2010年04月12日

マラリアを媒介する蚊を使ってワクチン接種することに成功

マラリアを媒介する「蚊」を使って「ワクチン接種」に成功

 毎年100万人の死者を出す原虫感染症「マラリア」を媒介する「蚊」を使って、マラリアの「ワクチンを接種する」研究が進んでいる。マウスを使った実験では、ワクチンの媒介役として成功したと、自治医科大学の吉田栄人准教授が英国の昆虫分子生物学専門誌に研究成果を発表した。

 世界保健機関(WHO)によると、世界では毎年、約2億5000万人がマラリアに感染し、約100万人が死亡。アフリカでは子供の死因の2割がマラリアとなっている。

 吉田准教授の研究チームは、マラリアを媒介するハマダラカを遺伝的に操作。マラリア原虫の増殖を阻害する物質を作らせたり、唾液腺に別の遺伝子を組み込んで発現させることに成功している。

 蚊の唾液にワクチンを発現させることができれば、蚊に刺されることで病原菌ではなく、ワクチンを体内に注入することができるようになる

 吉田准教授は、遺伝操作した「蚊」による「ワクチン接種」は痛みもなく、費用もかからない手法だとして、実用化を目指している。



 蚊を根絶するわけではなく、むしろマラリアワクチンを注入してくれる蚊。

 マラリアによる死者が多すぎる以上、生態系に介入するのは仕方のないことのような気もしますが…蚊をどうにかする中では一番自然で効果的のような気がする手法です
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2010年04月11日

治療不可能な超多剤耐性結核菌が激増している

超多剤耐性菌の恐怖
 
 世界保健機関(WHO)は18日、従来の薬による治療が極めて困難な「超多剤耐性」(XDR)結核の感染が今年3月時点で、世界58カ国で確認されたと発表した。

 XDR結核の感染者は推定で、年間2万5000人に上るとした。

 また、XDRを含めた、薬による治療が難しい「多剤耐性」(MDR)結核の感染者は08年で年間44万人、死者は15万人に上ったと推計した。



 結核は昔は死に至る病でしたが、抗生剤の開発、栄養状態の改善によって必ずしもそうではない、むしろ治療できる病気になっていました

 ですが結核は過去の病気ではありません。感染率が高い上に、普通の飛沫感染ではなく空気感染する恐ろしい病気です。

 インフルエンザですら、人ごみに行かずマスク等の予防策を徹底すれば感染を防げますが、結核はそうではない。例えばカラオケボックスで前の客が結核を排菌していたら、感染するのです。

 更に「簡単に治る病気」のイメージが強すぎて、結核感染者自身が治療を軽視する方向に進んでいます。これが恐ろしい。今まで治療薬として使っていた抗生物質に耐性をもった結核菌が誕生したのです。

 変異を繰り返し続けた結核菌は、ついに全ての抗生物質に耐性のある、いわば現代の医学では治療不可能な「超多剤耐性結核菌」を誕生させました。

 今、その結核菌が猛威を奮っています。 
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2010年03月25日

はしかの患者、初めて大幅に減少する。

はしか患者大幅減、09年741人

 厚生労働省は10日、昨年1年間のはしか患者が741人だったと発表した。

 1000人を切ったのは、記録を取り始めた1982年以来初めて。前年の1万1015人に比べて大幅に減少した。同省は「08年度から13歳と18歳を対象に追加接種を始めたことが、患者減少につながった」としている。

 人口100万人当たり1人を下回ると、はしかがその国から排除されたことになる。全国平均は5・8人だが、秋田、高知、熊本、石川の4県で1人を下回った。昨年4〜12月のワクチン接種率は、小学校就学前で67・3%、13歳が65・8%、18歳で56・6%。各年代とも目標の95%には到達しなかった。



 劇的な効果ですねぇ。

 日本ほどのはしか大国は先進国にはないといわれているぐらいでした。自分の子供にワクチンを打ちたくないという考え方はまぁ100歩譲れば理解できなくもないですが、麻疹は他者に空気感染しますからね。もはやモラルの問題。

 今後も徹底したワクチン接種で、感染者を減らすようにいたしましょう。
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