[感染]の記事一覧

2007年04月10日

日本中国韓国の3国が、新型インフルエンザに共同で対処する

新型インフルエンザで日・韓・中、共同対処へ

 柳沢伯夫厚生労働相と中国、韓国の保健担当閣僚は7、8の両日、ソウルで新型インフルエンザ対策に関する会合を開き、情報共有やワクチン開発を共同で進めることなどを盛り込んだ覚書に調印した。

 覚書によると、ヒトからヒトに感染する新型インフルエンザウイルスに変異する可能性が懸念されている鳥インフルエンザなどに対し、3カ国が検疫や治療、予防などで共同対処するための基金を創設。研究プロジェクトや連絡窓口を設置、整備することでも合意した。閣僚級会合の定例化も決まった。

 日本は、3カ国が医薬品開発のための臨床データ共有や、他の地域も含めた自然災害やテロなどでの連携に向け協力する必要性を提言、中韓の賛同を得た。

 また日本は韓国と高齢者関連産業の振興で、中国とはがん対策でそれぞれ協力することを確認

 韓国の柳時敏保健福祉相は新型インフルエンザ対策で将来、北朝鮮との連携も必要との考えを示した。会議には中国から高強衛生相が出席した。



 おっ、アジア勢、歴史で争ってはいても命のこととなるとやはり熱いですね。がっちり協力体制を築き上げました。しかし北朝鮮……そりゃ命は平等ですが、協力するというより与える一方になるような予感が。韓国側のパフォーマンスなのかもしれませんが。

関連:
医学処 インフルエンザの季節。新型インフルエンザの予防法とは。
医学処 日本でのワクチン開発を推進するために厚生労働省が乗り出す
医学処 もし新型インフルエンザが確認されたら、既に3000人が感染している。


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2007年04月01日

超薬剤耐性の結核が日本を含む世界35ヶ国に感染拡大中

薬効かぬ新型結核35か国に感染拡大…WHO報告

 世界保健機関(WHO)は22日、結核に関する年次報告を発表、多くの抗結核薬が効かず、治療が極めて難しい新型結核「超薬剤耐性結核」(XDR―TB)の感染確認が、日本を含む世界35か国にまで拡大し、感染症の国際対策にとって「深刻な脅威」となる恐れがあると明らかにした。

 WHOによると、新型結核は、主要8か国(G8)を含む世界の各地域に拡大。特に報告が集中しているのは旧ソ連圏と欧州で、アジアでは、日本のほかに韓国、中国、タイ、バングラデシュで感染が報告されている。超薬剤耐性結核は、カナマイシンなど「第2次選択薬」と呼ばれる抗結核薬が効かない結核菌で、感染者は全結核患者の約2%に達すると見られている



 半世紀前の、結核大ブームの時代に戻ってしまうかもしれません。特に若者を中心に感染が広がっているのが「今の結核」ですので、10代〜30代の方、ご注意を。カラオケボックスでの感染が増えているようですよ。

関連:
医学処 結核患者は減少傾向。でも若者の感染は増加傾向
医学処 全ての治療薬が効かない超多剤耐性結核菌が発生する
医学処 超多剤耐性結核菌による感染者、国内で年間70人に上る
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日本における豚コレラ、120年ぶりに根絶。

豚コレラ清浄国に/120年ぶり根絶

 農水省は30日、豚を死亡させる法定伝染病・豚コレラについて、国際獣疫事務局(OIE)が4月1日に日本をウイルス汚染がない「清浄国」として認めることを明らかにした。1888年に北海道で発生して以来、約120年ぶりの根絶となる。日本は2000年以来、清浄化に向けた防疫を理由に、ウイルスがまん延している可能性がある国からの豚肉輸入を停止していたため、日本自ら清浄国になることが重要な課題だった。
 
 日本の豚コレラウイルスの防疫体制は、2000年にワクチン接種の原則中止と、接種国・地域からの豚肉輸入の停止で、実質的に確立している。



 人間の病気ではないですが、根絶したことは誉れ高いと思ったので取り上げました。豚コレラは漫画「動物のお医者さん」の語呂合わせで登場したので、その年代の人はご存知の方も多いのではないでしょうか。ちなみにトンコレラと読みます。人間にはうつりません。

 豚コレラ発生状況について世界地図を元に書かれているサイトがあったのでどんな具合かはこちらをご覧ください。
posted by さじ at 16:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染

殺菌してない「生乳」には食中毒の原因となる菌が含まれている

生乳による健康リスク

 生乳(殺菌していない乳)にはさまざまな有害菌が含まれており、食中毒や死亡の原因となることもあると、米国疾病管理予防センター(CDC)および米国食品医薬品局(FDA)が消費者に注意を呼びかけている。

 CDCによると、1998年から2005年5月までの間に、未殺菌乳やそれを原料とするチーズによる食中毒が45件発生しており、1,007人が体調不良を訴えたほか、104人が入院、2人が死亡した。未報告の事例も含めると、正確な発生数はさらに多いと考えられる。生乳による食中毒の症状は、乳に含まれる菌の種類によりさまざまであるが、嘔吐、下痢、腹痛、発熱、頭痛および体の痛みなどがある。

 生乳を支持する人は、殺菌乳に比べ生乳の栄養価が高いことや、生乳には本来抗菌性があるため殺菌は不要と主張しているが、FDAおよびCDCは、このような主張を裏付ける根拠はないとの見解を示している。

 1987年以来、FDAは人の食用を目的に作られる乳および乳製品(いくつかの熟成チーズ類を除く)をすべて低温殺菌することを要求している。



 搾ってすぐに飲むとかならば大丈夫なんでしょうけれど、生乳を大量生産して市場に出すとなると、やはり問題のように思います。抗菌性はあるといっても菌を0にすることなど不可能でして、それを放置していたら、たとえある程度の殺菌力はあっても繁殖してしまいますよねぇ。

関連:
医学処 消費減少の続く牛乳を救うため、牛乳からビールを生成
医学処 人類は突然変異により牛乳を飲めるようになった。
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2007年03月31日

マラリア原虫に耐性のある蚊を遺伝子組み換えで開発

遺伝子組み換えで「マラリア耐性の蚊」を開発 米研究者

 米ジョンズホプキンス大学の研究者が19日、熱帯から亜熱帯に広く分布し、蚊が媒介する感染症マラリアの病原体「マラリア原虫」に耐性のある蚊を、遺伝子組み換え技術を利用して開発したと発表した。米科学アカデミー紀要の最新版に発表する。

 研究を行ったジョンズホプキンス大学分子生物学・免疫学部のジェイソン・ラスゴン助教授は、まだ実験室段階の話だと強調した上で、マラリア撲滅に向けた一歩になるのではないかとしている。

 ラスゴン助教授らは、遺伝子組み換え技術を用いて開発したマラリアに耐性のある蚊を、耐性のない通常の蚊と一緒に、同じ個体数で飼育した。飼育環境下には、マラリア原虫に感染したマウスを置いた。 その結果、9世代後には、蚊の集団のうち70%を耐性型が占めていた

 このことから、マラリア原虫の存在条件下では、耐性のある個体は耐性のない個体よりも生存率が高いことが分かったとしている。 理論的には、マラリア耐性の蚊を自然環境に放せば、マラリアの感染拡大を防ぐことができる。

 しかし、現段階ではあくまでも「実験室内」の話であり、この耐性のある蚊を自然界へ放すことはない、としている。特に、マラリアに耐性はあるものの、他の寄生虫に対する耐性がないため、自然界での生存は難しいという

 米疾病対策センター(CDC)はと、マラリアによる死者が世界で年間70─270万人に達すると推定している。



 あまり日本ではなじみのないマラリアも、熱帯の人たちにしてみれば脅威そのもの。日本も戦時中はマラリアに苦しめられたようですが。蚊を操作して耐性を与えて自然に放つというのは、最悪考えてもいいかなと思います。もちろん自然に影響を及ぼさない程度にですが…。人間だって予防接種やりますもんね。それがほかの生物に悪影響を及ぼしているわけではありませんし。楽観すぎ?

関連:
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2007年03月29日

タミフルを服用していないインフルエンザ患者の飛び降りが発生

インフルエンザ14歳男子、タミフル服用せず飛び降り

 西日本で先週末、インフルエンザにかかった男子(14)が、自宅2階から飛び降り、足を骨折していたことがわかった。タミフルは服用していなかった

 主治医によると、この男子は15日、38度の熱があり、翌日いったん熱が下がったものの、17日未明に自宅2階から飛び降りたとみられ、玄関先で倒れているところを発見された。

 病院搬送時に熱があり、検査でB型インフルエンザに感染していたことがわかった。男子は「夢の中で何かに追われ、飛び降りた」と話しているという。

 タミフル服用後の「飛び降り」事例が相次ぎ、薬との因果関係が疑われているが、服用していない患者の飛び降り例はこれまであまり報告がないという。このケースは来月、厚労省研究班会議で報告される予定。

 インフルエンザの高熱によって幻覚や異常行動が起きることは知られている。薗部友良・日本赤十字社医療センター小児科部長は「全国の医療機関に報告を求め、薬の影響の有無を解明するべきではないか」と話す。



 インフルエンザ脳症と転落などの異常行動とは全く関係がないと主張している人もいるようですが、まーそんなことはないですわな。というかインフルエンザだったらほぼ確実にタミフル飲んでるわけで、そんな状況の中、異常行動がタミフルのせいなのかインフルエンザのせいなのかは、分からないですよね。

関連
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医学処 インフルエンザにタミフルを乱用するべきでない
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2007年03月22日

熊本県内のクマタカの死骸から鳥インフルエンザを検出

クマタカから鳥インフルウイルス

 環境省は18日、熊本県内で見つかったクマタカの死骸から鳥インフルエンザウイルスを検出したと発表した



 クマタカは日本を代表するワシですが、最近どうも絶滅の危機に瀕しているようです…。ただでさえ少ないクマタカが鳥インフルエンザの流行に陥らないと良いのですが。

関連
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医学処 鳥インフルエンザの恐怖。岡山県高梁市の養鶏場で陽性反応。
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2007年03月19日

日本でのワクチン開発を推進するために厚生労働省が乗り出す

ワクチン開発に、産官学が連携へ 厚労省が推進委設置

 新型インフルエンザ対策などで新たなワクチンの需要が世界的に高まる中、厚生労働省は、国内メーカーの研究開発や承認申請を後押しするための指針作りや、産官学の連携に乗り出す。海外で承認されている有効なワクチンが国内でも使用できるような環境づくりが狙いで、近く、専門家らによる推進委員会を立ち上げる。

 感染症を予防するワクチンは健康な人に使われるため、一般の薬より効果や安全性の評価が厳しい。接種率の高い乳幼児が少子化で減り市場拡大が期待できないことや、患者数が予測しづらいこともあり、国内メーカーは開発に二の足を踏みがち。国内のワクチン製造は中小メーカーが担っている事情もある。

 そこで厚労省は、メーカーと医療機関、研究者の代表らによる推進委をつくり、患者ニーズや人材育成などについて産官学で情報交換を深める。メーカーが国の研究施設を活用できるよう協議も進めるという。

 国内での承認審査に必要な症例数や、市販後調査での安全性評価などについての指針作りにも取り組み、承認例が少ないため考え方が確立していない現状の改善を目指したいとしている。

 国内でここ10年間で承認された新たなタイプのワクチンは、細菌性髄膜炎を予防する乳児向けのHibワクチンのみ。一方、米国では10品目ほどが承認されていて、鼻に噴霧して粘膜に抗体をつくるインフルエンザワクチンや、A型もB型も予防できる肝炎ワクチンなどは、日本でも早期承認が望まれている。

 ワクチンに詳しい神谷斉・国立病院機構三重病院名誉院長は「世界基準よりも厳しい日本のワクチン製造基準の改定や、研究者を育成できる企業体制の確立が必要。任意接種のワクチンの定期接種化を進めることも求められる」と話している。



 新薬開発に旨みがありませんからねぇ。莫大な研究費をかけて開発できなかったら会社が傾きかねませんし、もし開発したとしても今の日本じゃそこまで旨みがありませんからね。

 製薬会社が金にうるさいとかそういうことを言っているわけではなく、国が資金を負担すべきだろうということです。資金さえあればアメリカに劣りません。国が出資した分は、国外に売って取り返してもいいですし。

 しかしアメリカの、鼻に噴射するワクチンや、A、B両方の肝炎ウイルスを予防するワクチンなどはイイですね。はやく日本でもこういったワクチンを作れるような創造ルートが構築されればいいんですけれど。

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2007年03月10日

朝日新聞社の「AERA」の表紙と裏表紙の印刷時に抗菌処理を施す

AERAで紙面を抗菌処理 注:pdfです。

 朝日新聞社出版本部では、週刊朝日、AERAの2月下旬販売号から、表紙および裏表紙の印刷時に抗菌処理加工を表面に施します。週刊朝日は創刊85周年記念の一環としての取り組みとなります。

 日本では近年、清潔志向がますます強まっています。また細菌系の病原菌感染の社会問題化が、こうした傾向にさらに拍車をかけています。大勢の人が集まる公共的な空間では、これからも一段と「清潔感」を求める要請が強まるでしょう

 週刊朝日とAERAは、もともと医療機関や公共機関等の待合室での閲読の多さに強みを持っています。上記のような社会的背景の中、この度取り入れる「抗菌印刷」によって、清潔志向を求める読者に、より安心して手に取られる雑誌へと進化していきます。



 確かに抗菌印刷だとクリーンなイメージですが、その効果といえば別に大したことはないように思います。菌なんてどんなものにでもついてるんですから、雑誌を抗菌処理する意味があるとは思えませんね。まぁ病院の雑誌はなんとなくきたならしい感じがしてしまいますが、病院から帰ってきたら手洗いうがいをするのは常識ですし、その程度でいいと思います。

 文字通り、清潔「感」ということで。

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2007年03月09日

下呂温泉でノロウイルスに感染し19名が下痢発熱を引き起こす

下呂の旅館で19人食中毒症状 老舗「湯之島館」 岐阜

 岐阜県生活衛生課は8日、同県下呂市湯之島の旅館「湯之島館」(岩田健一社長)に3日に宿泊した20グループ72人のうち、長崎県や滋賀県、千葉県などの9グループ19人が下痢や発熱などの症状を訴えたと発表した。10人が医療機関を受診したが、いずれも快方に向かっているという。同県飛騨保健所下呂センターは、同旅館を8日から5日間の営業停止処分にした。

 同課によると、旅館が3日の夕食に出したマグロの刺し身やタイの煮物などが原因とみられる。有症者や調理関係者からノロウイルスが検出された

 同館は1931年創業の下呂温泉の老舗。

 同県ではこの日、高山市本母町の旅館「飛騨亭花扇」で3日に食事をした愛知、三重など11府県の14グループ、45人もノロウイルスによる食中毒症状を訴えたことがわかった。いずれも症状は軽いという。



 ブームに関係なく、ガンガンにかかってますね…。旅館などの大きな食事処は、生ものの管理が大変でしょうけれど、できるだけ徹底してもらいたいものです。信用問題ですからね。

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医学処 岐阜の饅頭からノロウイルス。112人が新規発症。
医学処 箱根ホテル小涌園でノロウイルスによる食中毒が発生
医学処 玉川温泉で集団ノロウイルス感染。温泉が原因?
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2007年02月25日

牛の病気の原因「気腫疽菌」に、世界で初めて日本人が感染

牛の「気腫疽菌」人に感染し死亡

 千葉県の船橋市立医療センターは22日、同県内の50歳代の男性が、主に牛の病気の原因とされる「気腫疽菌(きしゅそきん)」に感染し、死亡したことを明らかにした。

 気腫疽菌は破傷風菌の仲間で、通常は土の中などに存在する。人への感染が報告されたのは世界初という。

 同センターによると、気腫疽菌は、傷口などから動物の体内に入り、筋肉が壊死する「気腫疽」を発症させる。若い牛や羊に発症例が多く、致死率は非常に高いとされる。

 死亡した男性は2006年2月、高熱と胸の打撲傷で、同センターに搬送された。男性は搬送時、既に心肺停止状態で、すぐに死亡。のどの炎症を起こし、体全体が膨れ上がり、特に肺の膨張が著しかったため、男性の肺の組織を調べると、気腫疽菌が検出され、肺の筋肉が壊死していた。

 同センターは、「気腫疽菌は人には感染しないというのがこれまでの『常識』だった。くわしい感染経路を調べることが今後の課題」としている。

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 菌ですし、感染しても不思議じゃありませんね。この菌による危険度の変化は特にないようです。

関連:医学処 パルトネラ菌による「ネコひっかき病」が増加の兆し。
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2007年02月24日

もし新型インフルエンザが確認されたら、既に3000人が感染している。

新型インフル患者1号の確認時、首都圏で3000人感染

 人口密集地の首都圏で新型インフルエンザが発生した場合、最初の患者の診断が確定した時には、感染者は首都圏全域で約3000人にも広がっている可能性があることが、国立感染症研究所の試算でわかった。

 大都市圏での感染の早期封じ込めが、極めて困難なことが裏付けられた。

 大日康史・同研究所主任研究官らは、首都圏在住者88万人の移動パターンを調べた東京都市圏交通計画協議会のデータを使い、新型インフルエンザの感染拡大の様子をコンピューターで試算した。

 アジアかぜ(1957年)や香港かぜ(68年)など、過去の新型インフルエンザの潜伏期間は1〜3日。そこで、東京・八王子市の会社員が新型インフルエンザが流行している海外で感染し、その潜伏期間中の3日目に帰国したと想定。翌日の4日目には発熱症状が出始めたが、東京駅周辺の会社に通勤し、5日目に会社で倒れるまで2日間、電車や会社、家庭などで感染を広げる最悪のケースを考えた。

 会社員の1メートル以内に近づいた人は感染するとして試算した結果、感染者は4日目に30人、5日目には154人。会社員から採取したウイルスが、検査で新型インフルエンザウイルスと確認された7日目には、3032人にまで膨れあがった。

 厚生労働省が先月示した新型インフルエンザ対策指針案では、発生初期は限定的に指定した医療機関に可能な限り患者を収容して、感染拡大を抑え込む方針だが、今回のケースでは、それだけではとても間に合いそうもない。

 新型インフルエンザが海外で流行した場合、通常、その地域への渡航自粛が呼びかけられ、帰国時の検疫も強化される。症状があれば隔離されたり、自宅待機を勧められる。

 今回の試算は考えられる最悪のシナリオを想定したが、大日主任研究官は「もし大都市圏で患者が発生したら、早期に大流行に対応する体制をとり、広範囲に自宅待機や休校などの対策を実施するべきだ」と指摘する。今後、電車通勤が少ない地方都市でのケースも試算する方針だ。

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 どうしてもそのぐらいになってしまうでしょうねぇ。インフルエンザが流行するもの、そして最悪の場合は死に至ることを考えると外出せずに養生するほうがいいんですが、日本ではそうもいってられないですからね。社会に出てしまうとどうしてもインフルエンザでは休めないといいますか…。

 新型インフルエンザ:鳥などの動物に流行するインフルエンザA型ウイルスが変異し、人から人へと感染しやすくなったもの。厚労省の推定では、新型インフルエンザが国内で大流行した場合、25%の人が感染し、最悪のケースでは200万人が入院して、64万人が亡くなるという。同省は1月、感染拡大を最小限に食い止める「早期対応戦略指針」など、国や自治体、国民が取るべき対応策の基本方針を定めた12指針案を公表、今年度中に決定する。

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2007年02月22日

岐阜の饅頭からノロウイルス。112人が新規発症。

ノロウイルス:大阪、兵庫で新規発症112人 岐阜の饅頭

 岐阜県養老町飯ノ木の菓子製造業「飯ノ木金蝶園」が製造した「田舎饅頭」を原因として、ノロウイルスによる食中毒患者が発生している問題で、同県生活衛生課は21日、新たに大阪府と兵庫県内の6施設でこの饅頭を食べた112人が同様の症状を訴え、うち15人が入院したと発表した。これで発症者は両府県の8施設・飲食店で計195人、入院者は18人となった。このうち6人は現在も入院中だが、いずれも快方に向かっているという。

 同課によると、新たな6施設はいずれも高齢者福祉施設で、饅頭は5〜17日におやつとして出され、7〜19日に発症した。岐阜県保健環境研究所と大阪市は検査で饅頭からノロウイルスを検出。同課は饅頭をこん包する際に汚染した可能性があるとみて、同社工場の衛生管理を調査している。

 同社は販売された饅頭3739個のうち、消費・廃棄された分を除く1584個を既に回収した。

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 春になってもまだまだノロウイルスの猛威は続いています。食品業を営む方は、万全の体制を。消費者側は、手洗いをしっかりとしましょう。

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2007年02月20日

インドネシアがウイルスを知的財産だと主張していた問題が解決

インドネシアがウイルス提供で合意、鳥インフルエンザ

 高病原性鳥インフルエンザで多大な被害を受けているインドネシアがウイルスを「知的財産」だと称して国外の研究機関に提供しない方針を打ち出していた問題で、同国保健省と世界保健機関(WHO)は16日、インドネシアがウイルスを従来通り、WHOに献呈することで合意した、と発表した。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が報じた。インドネシアは、ウイルスの検体を入手したい場合は、商業的に利用しないという内容で同国政府と合意する必要がある、などと主張。提供したウイルスを基に製薬会社が特許済みのワクチンを作っても高価で、富裕な諸国だけが購入の余裕があることへの反発が背景にあった。

 同紙によると、16日の合意では、開発されたワクチンの十分な量をインドネシアが確保出来ることが保証されたら、ウイルス提供を再開するとしている。この保証をめぐるアジア諸国の会議が3月に開催されるという。

 会議では、経済後進国がワクチンを調達出来る基金創設やインドネシアが自前でワクチンを製造する方途などが議題になるという。

 インドネシアの当初の要求について、WHOなどは世界の鳥インフルエンザ対策を遅らせてしまう危険性があるとして非難。他国がインドネシアと同様の方針を取れば、WHOが過去40年にわたって築き上げた感染症対策のシステムが、根幹から崩れ去るなどと警告していた。

 インドネシアの行動は、オーストラリアの製薬会社CSLが先月末、インドネシアで採取されたウイルスを使ってワクチンを開発した、と発表したことに関係がある。インドネシア保健省はその後、米製薬大手バクスターと、鳥インフルエンザのワクチン開発に向け、高病原性ウイルスを提供することで基本合意に達したと発表している。インドネシアが研究用のウイルスを提供する代わりに、同社から優先的なワクチンの供給を受ける内容となっていた。

 インドネシアの鳥インフルエンザのH5N1型ウイルスの犠牲者はこれまで64人と世界最多になっている。

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 えぇー。でもまぁ、インドネシアも大変なんでしょう、ワクチンが国民に行き渡るのかどうか。そのためのカードとしてこういったことをするのは、わからんでもないかなって感じです。

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エジプトで鳥インフルエンザの死者。これで13人目。

鳥インフルエンザ死者、エジプトで13人目

 カイロ──エジプト保健・人口省は16日、高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されていた37歳女性が、同日早朝に死亡したと発表した。これで、同国における鳥インフルエンザによる死者は、計13人となった

 死亡した女性は、首都カイロの南約70キロの郊外で暮らす主婦で、高病原性H5N1型ウイルスの感染が確認され、カイロの病院に入院していた。入院時の容体は安定していたという。

 世界保健機関(WHO)によると、16日現在の感染者数は、世界11カ国で273人。このうち、167人が死亡している

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 エジプトでも増えているようです。数だけみると少ないのですが、その致死率はかなり。流行せずに収束してもらいたいものですが…果たして。

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2007年02月17日

転落死した中2女子生徒は、タミフルを服用していた。

転落死の中2、タミフル服用か インフルエンザで 愛知

 愛知県蒲郡市のマンションから転落死したとみられる中学2年生の女子生徒(14)が、死亡した16日に市内の病院でインフルエンザと診断され、治療薬タミフルを服用したとみられることが、蒲郡署の調べで分かった。

 調べでは、生徒はこの日、「インフルエンザかもしれない」などと中学に届けて欠席し、市内の病院でインフルエンザと診断された。その際、タミフルを含む複数の薬を処方された。自宅にあったタミフルには服用した形跡があったという。

 タミフルは、インフルエンザ治療薬として日本では00年に承認され、01年2月から販売されている。服用後、異常言動で死亡した例などが報告されているが、厚生労働省の研究班の調査では「タミフルの服用と異常言動の関連性は認められない」としている。

 一方、両親は調べに対し、生徒がインフルエンザと診断されたことで、「(19日から予定されていた)期末試験を欠席しなければならないと心配している様子だった」などと話しているという。

 同署は、これらの状況が転落に結びついた可能性もあるとみて調べている。

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 タミフルによる異常行動なのかどうか……。難しいところですね。そもそも異常行動が何故だか転落に繋がっている点が意味不明です。何ででしょう。この生徒の場合ですと、期末試験を欠席して追試験を受けなければならないというプレッシャーがあったのかもしれませんが。

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2007年02月14日

慈恵医大青戸病院でインフルエンザの院内感染により2人死亡

インフルエンザ院内感染2人死亡…慈恵医大青戸病院

 東京慈恵会医科大学付属青戸病院(東京都葛飾区)内で1月中旬から、患者と看護師計21人がインフルエンザに感染し、患者2人が死亡していたことが13日、分かった。死亡した患者1人については、院内の感染対策指針で推奨されている治療薬の予防投与が行われていなかった

 同病院によると、院内で感染が広がり始めたのは1月17日。今月6日までに、3病棟で患者16人、看護師5人が感染した。

 同病院の感染対策指針は、感染が確認された場合、「同室患者については(特にハイリスク患者については)抗インフルエンザ薬投与を考慮する」としている。しかし、1月31日に発症が確認され、今月2日に死亡した86歳の男性患者については、同室の患者の感染が確認された後も抗インフルエンザ薬は予防投与されなかった

 男性患者の死因は慢性心不全とされたが、インフルエンザ発症までは会話もでき、状態は落ち着いていたという。

 同病院では、呼吸器・感染症内科の診療部長が委員長を務める感染対策委員会や、感染管理の専門資格を持つ看護師が二次感染予防を担当しているが、予防投薬は主治医の判断で行っている。同病院は、男性患者の主治医からは事情を聞いておらず、予防投薬をしなかった理由については現在も把握していないという。

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 青戸病院ニュース。何で投与しなかったのか理由を把握していないようですが、こういうのも医療ミスに入るんでしょうか。主治医のさじ加減一つで決まってしまうこともあるので難しいところです

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2007年02月10日

今年流行するインフルエンザは症状の重いA香港型

インフルエンザ:症状重い「A香港型」流行の兆し 県が注意呼びかけ

 インフルエンザが県内全域で流行の兆しを見せている。特にインフルエンザ脳炎など重い症状につながりやすい「A香港型」が主流になっていることから、県は注意を呼びかけている。

 県医療看護グループによると、県内では第3週(1月15〜21日)にインフルエンザ患者が前週の3・5倍強となる259人に急増し、第4週(1月22〜28日)403人、第5週(1月29〜2月4日)には683人に達した。

 インフルエンザは毎冬12月から1月にかけて流行し、2月には終息に向かうが、今冬は流行が4〜5週遅れている。今回の発生状況は、患者数2万7000人と大流行した04年末から05年の2年前のケースに酷似しているという。ただ、この年のウイルスは、例年流行するB型だったので、患者に抵抗力があり、重症者は出なかった。

 同グループは「2年前のように大流行するかどうかは様子を見なければ分からない。外出から戻ったら手洗い、うがいを徹底し、大事な行事を控えている場合は人込みに出かけるのを控えてほしい」と呼び掛けている。

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 おー、 とうとうきました。しかも深刻なようです。子供、高齢者、免疫能力の落ちている方は特にご注意下さい。インフルエンザは治療ではなく予防するものです。あと数ヶ月、流行が収束するまで乗り切りましょう。

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2007年02月09日

マスクがインフルエンザ予防に効果を果たすのかを、体を張って検証

「マスクでインフルエンザ予防」、米学生チームが検証へ

 鳥インフルエンザの世界的流行が懸念されるなか、「マスクと手洗い」という昔ながらの予防法がインフルエンザウイルスのまん延を食い止められるかどうかを確かめる研究に、米ミシガン大学の学生チームが取り組んでいる。

 研究の対象は、同大の寮に住む2000人余りの学生たち。チームはこれまでに、アルコール系の手指消毒剤が入った携帯用ボトル800本を配布し、室内にもポンプ式ボトルを配置する作業を開始した。さらに今後、綿製マスクの配布にも取り掛かる予定だ。

 チームでは、学生たちの間でインフルエンザの発生が報告され次第、寮生を「消毒剤とマスクの両方を使う組」「マスクのみを使う組」「どちらも使わない組」の3グループに分け、発症率に違いが出るかどうかを観察する

 チームを率いる同大のアーノルド・モント教授は、「インフルエンザなどの流行をマスクで抑えることができたという例は過去にいくつか報告されているが、今のところ確かなデータはない」と説明する。「学生たちが寝食を共にする寮という場所は、インフルエンザなどのウイルスが非常にまん延しやすい環境。研究対象としては最適だ」という。

 米国のインフルエンザシーズンは例年、10月から3月にかけての寒い時期で、流行は2月ごろピークを迎えることが多い。インフルエンザウイルスは、患者のせきやくしゃみで放出される水滴によって広がることが知られているが、同教授らによると、予防法の研究はまだ不十分。ワクチンの生産には時間がかかり、供給量も限られている。また、ウイルス性の疾患は、抗生物質が効く細菌性疾患と違い、一般に治療が難しい。近年開発された抗ウイルス薬も、短期間に大量生産するのは困難とされる。鳥インフルエンザなどの新型ウイルスがまん延した場合は、まず「マスクと手洗い」が、身を守るための最善策となるかもしれない。

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 マスクに関しては、インフルエンザウイルスは容易に通り抜けてしまって、意味ないと言われていますね。ただ、マスクをすることによって、マスク周囲に水分がたまるので、保湿効果はあるとか何とか…。日本はどちらかというと、「マスクは風邪引いているひとがするもの」というイメージがありますね。おそらく昔からの漫画の影響なのですが、健常な人ほどしたほうがいいものなんですよね、風邪に関しては。

 しかしこのニュースの面白いところは、なんと大学の学生がチームを組んでやっているというところ。こういうアグレッシブな研究、日本ではあまりないのでは?

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2007年02月08日

2006年にエイズウイルスに感染した人は1304人で過去最高

エイズ1304人、昨年の感染・発症最悪

 昨年1年間に、エイズウイルス(HIV)に感染した人とエイズを発症した人の報告数は、過去最高の1304人(速報値)に上ったことが7日、厚生労働省エイズ動向委員会の調べでわかった。

 報告数が1000人を超えたのは、2004年から3年連続となった。同委員会によると、昨年の感染者数は914人、患者数は390人(いずれも速報値)で、いずれも過去最高となった。05年に比べ、30歳代以上の中高年で感染者・患者数が増えていた

 同委員会委員長の岩本愛吉・東大医科学研究所教授は「感染者のほとんどは性感染なので、エイズが身近な病気だということを理解し、予防と検査を心がけてほしい」と話している。

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 ヒエー。大丈夫なんでしょうか日本は。例えばの話ですけど、HIVに感染すると額に直径2cmの黄色いできものができるとしましょう。そしたらみんな、その人とはセックスしないと思いませんか?でも、分からないから、セックスして、感染してしまう。これは恐ろしいことです。何故避妊せずに色んな人とセックスしてしまうのか。恐ろしくないんでしょうかね。実際増加傾向なところを見ると、決して非現実的な話ではありません。身近に迫る危機ですよ。相手が生でしたいって言ってきたら疑ったほうがいいかもしれません。意図的にうつそうとしている相手だとしたら、避妊以外にどういう防止法があるんですか。
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