[感染]の記事一覧

2007年06月16日

コレラ菌のワクチン成分を含んだコメを作ることに成功。

コレラのワクチン成分含んだコメ、粉末を飲み予防・東大で開発

 東京大学医科学研究所の清野宏教授などの研究グループは、イネの遺伝子を組み換え、コレラのワクチン成分を含んだコメを作ることに成功した。粉末にして飲むとコレラにかかりにくくなる。コメのまま長期間保存できる利点もある。研究成果は近く米国アカデミー紀要(電子版)に掲載される。

 コレラ菌に一度感染すると人体内には免疫ができ、二度目以降はコレラを発症しにくくなる。研究グループはイネの遺伝子にコレラ菌の一部を組み込んで栽培した。収穫したコメの粉末を飲むと体内にコレラ菌の一部が入り込んだことになり、免疫ができる仕組み。コレラの毒素部分は取り除いてあるため発症はしない。



 おー凄い。主食でつく免疫か。でもちょっと怖いですね。安全なんだろうけど、怖い。この稲が農家のコメに混じったらもっと怖い。

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2007年06月13日

ようやく麻疹の流行が収束か。麻疹患者が減少傾向に。

はしか減少に転じる

 先月28日〜6月3日に、全国約450の医療機関から報告された15歳以上のはしかの患者数は65人で、前週の82人を下回ったことが、国立感染症研究所のまとめで12日わかった。

 首都圏を中心に春ごろから、流行の拡大傾向が続いていたが、今回初めて減少に転じた。都道府県別には、東京都が前週と同じ23人で最も多かった。前週、東京に次いで多かった宮城県は15人から9人に、埼玉県も8人から2人に減った。一方、逆に神奈川県は10人から12人に増えている。



 良かったです、といってもまだ気が抜けないのが現状。おそらく麻疹でこんなに流行してるのは日本ぐらいだと思うので、予防という概念を身につけてほしいものです。

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2007年06月12日

東京医大病院の調査の結果、多剤耐性緑膿菌は院内感染の疑いが強い。

院内感染の可能性を指摘 東京医大病院の外部調査委

 東京医大病院(東京都新宿区)で昨年8−9月に、がんで入院中に死亡した女性4人を含む5人から、複数の抗生物質が効かない多剤耐性緑膿菌が検出された問題で、同大は8日までに「院内感染の疑いが強く、1人については感染が死因となった可能性が高い」とする外部調査委員会の調査結果を公表した。

 死亡した残る3人のうちの2人についても、感染による敗血症などが死因の可能性が否定できないとしており、同病院は「今後さらに感染症対策を徹底させたい」としている。

 報告書によると、5人が入院していた同じ階にある汚物処理室の流しから多剤耐性緑膿菌が検出された。遺伝子解析の結果、5人の血液などから検出された菌と同一もしくは近縁であることが判明したため「院内感染が強く疑われる」と指摘した。感染経路は特定できなかったが、医療器具や職員の手を通じて感染が広がった可能性を否定できないとした。



 発覚した当時のニュースはこちら。

東京医科大学でも多剤耐性緑膿菌の院内感染が発覚

 そして検査の結果、菌が同一のものであったため、院内感染であろうといえた、ということです。

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2007年06月08日

宮崎県の地鶏の刺身で食中毒。原因菌はカンピロバクター。

東国原知事ショック!宮崎の地鶏で食中毒

 宮崎県の地鶏の刺し身を5月にインターネット販売で購入し食べた埼玉県の家族ら7人が、食中毒になっていたことが7日、分かった。10歳の女児が約10日入院して手当てを受けたが、現在は7人とも回復しているという。

 7人のうち4人の便から食中毒の原因菌カンピロバクターが見つかり、都城保健所は販売した宮崎県都城市の食肉販売業「ぶり鶏の中尾」(中尾映子経営者)を食品衛生法に基づき、2日間の営業停止処分にした。

 宮崎県では1月、鳥インフルエンザが相次いで発生。風評被害を防ごうとテレビに出演したり、首都圏のスーパーに出掛けたりして「宮崎の地鶏は安全」とPRしてきた東国原英夫知事は「非常に残念です」と話した。県は「子供や高齢者は生では食べないように」と呼び掛けている。

 県によると、地鶏の刺し身は5月14日、ネットで注文した埼玉県川口市の家庭に真空パックで届き、この家族5人と、おすそ分けをもらった近所の男性2人が下痢や腹痛を起こした。



 東国原知事、結構頑張ってますよね。宮崎県を守るためにうまいこと自分のキャラを生かしていると思います。選んだ県民も馬鹿ではなかった。

 しかしやはりナマモノは、ご当地で食べるに限りますね。真空パックといえど危険性はあるわけです。衛生管理を徹底して、再スタートをきってほしいと思います。

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2007年06月07日

迅速な対応で麻疹の集団感染をゼロとした茨城県に学ぼう

はしか集団感染ゼロ、対策は茨城に学べ…患者1人で即会議

 全国ではしか(麻疹=ましん)が流行するなか、昨年の集団感染を教訓に、迅速な対策にかじを切った茨城県と東京・葛飾区は今年、集団発生の封じ込めに成功している

 各学校で患者が1人発生した段階で、関係者が速やかに情報を共有し、対応を徹底する作戦を実践しており、国立感染症研究所が封じ込めのモデル対策として紹介するなど、注目を集めている。

 茨城県では、昨年、県南部の学校を中心にはしかが集団発生。一つの保健所管内で患者数が100人近くになったところもあった。県は、この教訓をもとに昨年「麻しん患者発生時の対応マニュアル」を作った。

 患者が1人出るたびに、校医や保健所、教育委員会の三者が情報共有のための対策会議を開催し、患者の症状の把握、予防接種の呼びかけ、職員、生徒の検温を実施。熱があった生徒には欠席を促すなど指導した。調査表を使って発症2週間前からの行動範囲を聞き取り、患者の了解を得て、接触した可能性のある学習塾や習い事の教室などでも注意を呼びかけた。



 模範的対策。麻疹は感染力の強いウイルスですが、だからこそ迅速な対応が必要なのです。1人1人が「他者にうつさない」ように行動すれば、自然に収束するはずなのです。是非この件を見習ってほしいと思います。特に免疫力の弱い人にうつさないためにも、全員で収束の方向に持って行ってほしいですね。

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医学処:予防接種を打ったからといって麻疹にかからないわけではない。
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全ての抗生剤が効かない極度薬剤耐性結核菌がイタリアで検出

あらゆる抗菌剤が効かない結核菌、イタリアなどで検出

 感染拡大が世界で懸念されている「広範囲薬剤耐性」(XDR)の結核菌がさらに強力になり、すべての抗菌剤が効かなくなったタイプがイタリアなどで検出されたことがわかった。

 世界保健機関(WHO)ストップ結核部のマリオ・ラビリオーネ部長によると「XXDR」(極度薬剤耐性)の結核菌という新名称も提案されているという。

 イタリアの患者は女性2人。菌は最初から多数の抗菌剤に耐性を持っていたが、結核専門でない医療機関で様々な抗菌剤を投与され、次第にすべての抗菌剤に対する耐性がついたらしい。2人とも2003年に死亡したことが、欧州の専門誌で先月、報告された。



 結核は治療薬が出来て初めて、死の病ではなくなりました。ところがここへきて、全ての薬が効かない結核菌が誕生してしまいました。この結核菌が猛威を振るえば容易く抗生物質が無かった頃の時代へ戻ってしまうでしょう。結核に対する認識を改めることが必要です。

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医学処:超薬剤耐性の結核が日本を含む世界35ヶ国に感染拡大中
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2007年06月02日

麻疹にかかったことがなく予防接種もしていない妊婦は注意。

妊婦さんにはしか感染 流・早産の恐れ…厚労省が呼びかけ

 厚生労働省は30日、はしかに免疫のない妊婦が感染すると、流産や早産を起こしやすくなるため、インターネットなどを通じて、妊婦や近い将来妊娠を希望している女性に対し、注意を呼びかけることを決めた。

 はしかにかかったことがなく、ワクチン接種もしていない女性が、妊娠中にはしかにかかった場合、陣痛促進剤を投与した時のように、強い子宮の収縮を起こすことがあるとされる。妊娠初期ではしかにかかると31%が流産するほか、中期以降でも9%が流・死産、24%が早産すると報告されている。

 2000〜01年にはしかが流行した福島県内の公立病院では、8人の妊婦がはしかを発症して受診。このうち2人が流産し、1人が死産した。

 また、ウイルスの毒性を弱めて作るはしかワクチンは、妊娠に悪影響を及ぼす恐れがあるので、妊娠中は受けられず、妊娠前の接種が望ましいという。



 ただの成人が感染しても重篤になるんですから、妊婦さんが感染したらそれはもうえらいことです。今妊娠している人はどうしようもないですが、まだ抗体がない人で妊娠する可能性のある人はご注意。予防接種をしっかり行いましょう。

 記事とは関係ないのですが、「そういえば妊婦が感染すると奇形や重篤になる5つの感染症をまとめてなんて言うんだっけ」とド忘れしたものを探してネットを放浪してしまいました。

 答えはTORCH症候群でした。胸のつかえがとれてすっきりした気分です。

 トキソプラズマ症(Toxoplasma)、その他B型肝炎ウイルスやEBウイルスなど(Other)、風疹(Rubella)、サイトメガロウイルス(Cytomegalovirus)、単純ヘルペスウイルス(Herpes simplexvirus)の5つです。

参考:TORCH症候群 看護師国家試験対策ノート

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2007年06月01日

麻疹抗体の検査依頼が殺到し、臨床検査会社がてんてこまい状態

はしかの検体ぎっしり…臨床検査会社の冷蔵室

 臨床検査会社大手「エスアールエル」(東京)の冷蔵室。「麻疹未検査臨時検体置き場」と張り紙されたラックに、はしかに対する免疫の有無を調べるため全国から寄せられた検体がぎっしり並び、検査を待っている

 はしかの流行を受け、5月中旬からは去年の数十倍もの検査依頼が殺到、試薬も不足し、依頼にとても追いつかなくなり、同社としては「これまでにない異例の事態」となっている。

 同社はやむを得ず、5月28日から新規の検査の受け付けを一時中止するなどの措置をとっている。

 厚生労働省によると、はしか抗体検査試薬は6月末までにはようやく60万人分が新たに供給される見通しとなり、「今後の流行の程度にもよるが、試薬不足は解消されるのでは」としている。



 大流行中ですから、仕方のないことだとは思いますが。検査する側は大変でしょうが、頑張ってもらいたいところです。まだ検査していない方は検査するようにして下さい。他者にうつさないためにも抗体検査は必要です。病気に対する意識をしっかりもって下さい。

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医学処:麻疹の抗体検査が、試薬の不足から実施困難になっている。
医学処:予防接種を打ったからといって麻疹にかからないわけではない。
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2007年05月31日

広範囲薬剤耐性の結核に感染していながらも渡航しようとした男性

感染知りながら欧州渡航の米結核患者隔離

 抗生物質に耐性を持つ広範囲薬剤耐性(XDR)の結核菌に感染し、海外に渡航していた米国人男性が、当地の病院に隔離された。米疾病予防センター(CDC)関係者が、5月29日に明らかにした。

 男性はアトランタの地元紙に対し、保健当局から渡航を見合わせるよう助言されたと述べており、男性が渡航以前に結核感染を認識していたことが明るみになった。当局は男性の渡航目的が、新婚旅行であることを把握していた。

 CDC関係者が5月30日、CNNに語ったところによると、保健当局は結核感染者が、他者に感染を拡大する状況を避けると信頼して対応する。このため男性も渡航を見合わせるよう当局から警告されていたが、結局これを振り切った。男性が結核菌を他人にうつす可能性は高くなかったものの、危険性は少し残っていた。

 米連邦政府が個人を隔離したのは40年ぶりのため、CDCは今後対策を決める。また、男性が搭乗した国際便の乗員・乗客に検査を受けるよう呼びかけている。



 これはないわー。結核を過去の病気だと思い込んでいる人ってかなり多いと思います。ですが現状として、結核は再度猛威を奮う危険性をはらんでいるのです。

 結核の流行が収束した背景には、抗生物質の進歩というものがありましたが、最近、その抗生物質のほとんどに耐性を持つ菌が出現しているのです。

 で、今回の男性が感染していたのがソレ。しかも別の国に行こうとしていたということで、隔離は妥当だったと思います。もうちょっと危機感もってほしいですね。

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医学処:全ての治療薬が効かない超多剤耐性結核菌が発生する
医学処:結核患者は減少傾向。でも若者の感染は増加傾向
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2007年05月29日

インドネシアの5歳少女が鳥インフルエンザで死亡

鳥インフルエンザで5歳女児死亡、77人目 インドネシア

 インドネシア中ジャワ州の5歳少女が、高病原性鳥インフルエンザに感染し、死亡したことが判明した。同国の保健省が23日、明らかにした。これで、インドネシアの鳥インフルエンザ死者は、世界最大の77人となった

 保健省当局者によると、この少女は今月8日から体調が悪化し、病院で手当てを受けていたが、17日に死亡した。

 保健当局では、感染経路などを調べている。少女の自宅近辺では、少なくとも20羽のニワトリが突然、死んでいたという

 世界保健機関(WHO)によれば、5月16日現在、鳥インフルエンザによる死者は世界12カ国で185人に達している。うち、インドネシアが最多の76人を占めていた。



 広がってますねぇ。感染源が鳥なだけに、根絶するのはおそらく不可能でしょう。後々、爆発的に流行する予感がします。

 あと一ヶ月後なのか、半年なのか、数年後なのかは分かりませんが、流行を阻止するために与えられた時間は短くなっています。阻止、すなわち鳥インフルエンザの治療法を発見することこそが、アジアを猛威から救う最大の盾になるでしょう。研究者の方々を強く応援していきたいと思います。

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2007年05月27日

香川大学医学部で百日咳の大流行。職員にまで広がり休講に。

百日ぜきで香川大全学休講 75人が症状訴え

 香川大は25日、百日ぜきの症状を訴える学生が医学部以外でも相次ぎ、26日から6月3日まで全学部や大学院などを休講にすると発表した。

 香川大によると、25日、医学部を含め新たに33人の学生や職員が症状を訴え、計75人になった

 医学部では、17日以降、症状を訴える学生が増え、24日までに42人になった。特定のクラスなどで多く、集団感染とみて、25日から6月3日まで休講にしている。

 香川大は、医学部は香川県三木町、教育学部や法学部などは高松市にある。



 百日咳は、けいれん性の咳発作(痙咳発作)を特徴とする急性気道感染症で、医学部という成人だらけの環境の場合、咳だけでおさまってしまうと思われます。致死率が高いのは乳幼児です。

 日本ではDPT三種混合ワクチンという、「ジフテリア、百日咳、破傷風」の予防接種を行っているので、世界的にも百日咳の罹患率は低いそうです。何故急に香川大学医学部で流行ったのかは分かりませんが…。香川ではDPTワクチンを行っていなかったとか、たまたま予防接種を実施していない年に生まれたとかですかね。
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麻疹の抗体検査が、試薬の不足から実施困難になっている。

はしかの検査も困難に 今度は試薬が不足

 関東地方を中心とする麻疹の流行で、ワクチン接種が必要かどうかを見極める抗体検査が、試薬の不足から実施困難になっていることが26日分かった。

 ワクチンが不足する事態に備え、厚生労働省は18日、全国の医療機関に、抗体検査の実施で、ワクチン接種が本当に必要な人を見極めるよう通知したばかり。思わぬ伏兵で出だしからつまずいた形だ。

 試薬が不足しているのは「HI法」と呼ばれる検査法。使い勝手が良く、最も広く利用されている検査法だが、製造にミドリザルの血液を利用しており、殺到する検査依頼に供給が追いつかなくなった。

 はしかの検査で国内最大手のエスアールエル(東京)は25日、HI法での検査の一時中断を医療機関に通知した。同社によると、同業他社も既にほぼ同様の措置を取っているという。ほかにも検査方法はあるが、HI法に比べ日数がかかるという欠点がある。



 まあ不足していても、できるだけ抗体検査は受けるようにして下さい。私の近くにも、確かに予防接種は打ったはずなのに抗体がなくなっていたという人が数人います。その人たちは早急に再度予防接種してことなきを得ましたが。感染してからでは遅いですから。

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医学処:予防接種を打ったからといって麻疹にかからないわけではない。
医学処:関東で流行している麻疹は、10代前半や大人に多い。
医学処:茨城、千葉で麻疹が集団感染。ワクチン未接種の人は早急な対応を
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2007年05月22日

予防接種を打ったからといって麻疹にかからないわけではない。

ワクチン高接種率、なのに はしか猛威

 今年のはしかの流行は、10〜20歳代の患者が多いのが特徴。この年代のワクチン接種率が気になるところだが、厚生労働省の2005年の調査では、接種率は2〜19歳は95%以上、20歳代が88・6%、30歳代が85・0%、40歳以上が52・3%と、年齢が上がるにつれてワクチン接種を受けた人の割合が下がっている。

 なぜ、接種率が高い若者に感染者が多いのか。国立感染症研究所は、ワクチン接種率の上昇に伴い、はしかの流行が激減、はしかのウイルスと接する機会が少なくなって、免疫が増強される機会が減ったからと指摘する。ワクチンを1回接種しても免疫ができない人も5%程度おり、このような人たちが成長してある一定数に達し、流行につながったとみられるという。一方、流行を何度も経験している中高年については、免疫力が強く、流行に結びついていないとする。

 昨年4月からは、2回接種が導入された。2回目の接種は、小学校就学前1年間の子供が対象。2回接種により流行を抑える効果が出るには10年はかかるとみられている。

 唯一の予防策は予防接種だ。はしかにかかったことがなく、予防接種も受けたことがない人は、受けた方がいいという。予防接種を受けたことがある人も、不安があれば、免疫の有無を血液検査で確認することができる。ワクチンは限られているため、確認した上で効率的に接種を受ける必要がある。

 また、妊娠中は症状がひどくなり、母子ともに危険にさらされる場合があるが、妊娠中は接種を受けられないため、妊娠を予定している人は事前の接種が重要になる。

 治療法はなく、感染した疑いのある人は、人込みを避け、自宅で安静を取ることが必要だ。厚労省では「初期段階では診断できない。中途半端な免疫のある人は、発疹が出ないなど、はしかとはっきりわからないような症状しか出ないこともある」とした上で、「風邪のような症状が出たら、マスクをするなど他人にうつさないよう気を付けてほしい」と呼びかけている。



 予防接種をしたからといって安心してはいけません。抗体がなくなる人もいるからです。一番確実なのは、血液検査をして抗体があるかどうか調べることでしょう。ないようなら予防接種をすべきです。日本は、麻疹大国といわれていますが、1人1人の心がけ(麻疹のようなら人ごみを避けて大人しく休む)で流行が防げるんだということを認識してほしいと思います。

関連:
医学処 茨城、千葉で麻疹が集団感染。ワクチン未接種の人は早急な対応を
医学処 関東で流行している麻疹は、10代前半や大人に多い。
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2007年05月03日

北大で、鳥インフルエンザのワクチン開発に成功する。

鳥インフル新ワクチン、北大などが開発…サルで効果確認

 北海道大と滋賀医大の研究グループは、世界中に広がる、強毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に対する新しいワクチンを作り、サルで効果を確認した。

 強毒性のウイルスを用いず、弱毒性のウイルスを組み合わせて作ったもので、この手法を使えば、鳥インフルエンザが変異して出現する新型インフルエンザ予防ワクチンの迅速な開発につながると期待される。

 強毒性ウイルスは、ワクチン開発のため培養に使う受精卵を殺したり、人に感染したりすることがあり、それがワクチン製造のネックとなっている。

 喜田宏・北大教授らは、二つの弱毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N2型、H7N1型)を、鶏の受精卵の中で増やした。遺伝子の混ざり合いが起こるが、その中から弱毒性のH5N1型のウイルスを取り出し、感染力を失わせた上で、ワクチンを作った。

 このワクチンをカニクイザル6頭に投与した後で、ベトナムで人に感染したH5N1型のウイルスを感染させたところ、症状は出なかった。一方、ワクチンを投与してない6頭のサルでは、発熱や肺炎を起こすことを確認した。

 既に人工的な遺伝子組み換えの手法で作られたH5N1型ワクチンは、国が承認に向け審査中。

 喜田教授は、「この手法でH5N1型を含めて134種類のウイルスを確保しており、新型の発生に迅速に対応できる」と語る。



 キターーーー!!

 鳥インフルエンザ大流行を前にこのようなワクチンができたことはかなり大きいですね。鳥インフルエンザは少なくとも数年以内に大流行するといわれているんで,予防を徹底したいところです。これでタミフルに頼らずに済むかもしれません。

関連:タミフルが先か、北大の新型ワクチンが先か
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2007年04月29日

蔓延防止のため、大阪府でブルセラ症の犬119匹を安楽死させる

「ブルセラ」犬119匹を処分 大阪府、混乱避け早朝に

 大阪府和泉市内の犬の繁殖販売業者の飼育犬が、流産などを繰り返す「ブルセラ症」に集団感染した問題で、府は28日未明、蔓延防止のため感染反応が出た陽性犬119匹の安楽死処分を行った。処分は当初、2月に実施する予定だったが、現場で動物愛護団体らが抗議したため延期され、2カ月にわたり両者のにらみ合いが続いていた。府は処分について「感染拡大防止のため苦渋の判断」と説明している。

 処分は府の獣医師14人が午前4時45分から8時40分まで、注射で睡眠薬を過剰投与して行った。府では同日中に死骸を岐阜県内の施設に運搬し、焼却処分する方針。一方、感染しなかった陰性犬113匹については6月以降、飼育希望者に譲渡する。

 集団感染は昨年12月に発覚。府は、まれに人間に感染する恐れがある上、問題の繁殖業者が経営破綻して飼育できない状態だったため、約260匹の犬を引き取る形で管理していた。

 処分は今年2月、日本動物福祉協会(東京)など外部専門家らでつくる「ブルセラ病感染犬等救援本部」が「治療しても再発の可能性が高く、感染拡大の恐れがある」として安楽死の方針を決定。2月27日に処分しようとしたが、動物愛護団体らによる抗議活動で中止。さらに団体側は殺処分禁止を求める仮処分を大阪地裁に申請したが、4月12日に却下され、即時抗告の最中だった。

 今回の処分について、府動物愛護畜産課は「救援本部会議の方針に従い、苦渋の判断で処分した。早朝に実施したのは混乱を避けるため」と説明している。一方、抗議活動を続けてきた動物愛護団体「アーク・エンジェルス」(大阪市都島区)の林俊彦代表(60)は「殺処分差し止めについて高裁、最高裁の判断を仰ぐつもりだったのに、処分を強行する府は許せない」と話している。



 でも人にうつる可能性もあるわけですから、処分は仕方ないのでは。勿論、無計画な繁殖を行った人間が一番悪いのですが。動物愛護団体としては、犬を隔離すればいいと思っているのかもしれません。でもその犬にエサを与えたり、隔離場所を掃除するのは一体誰がやるのでしょう。

 ブルセラ症は、接触だけでなく、飛沫感染もします。要するに体を保護すればいいっていう話ではありません。加えて、ブルセラ症の治療法は100%ではないので、殺傷はやむをえないとした府側の判断は正しかったと思いますが。

 ブルセラ症の症状などについては下記リンクを参照してください。

【用語解説】ブルセラ症

 人畜共通感染症のひとつで、ブルセラ菌に感染して起こる。名称は病原菌を発見したイギリスの学者の名前にちなんで付けられた。感染した動物との接触や非加工乳製品を食べて人に感染するケースがごくまれにあり、人への感染は国内では平成11年以降、5例が報告されている。症状は発熱、発汗、頭痛、体力消耗などで重症の場合は脳炎や髄膜炎を引き起こす。犬同士の感染は、交尾や経口が感染源となり、一般症状はないがオスは精巣炎、メスは死流産や子宮内膜炎を起こす。

関連:
医学処 沖縄県で犬ブルセラ症。人へも感染するので注意が必要
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2007年04月26日

フルオロキノロン系抗生物質などの効かない淋病が急増中。

米で薬効かない淋病急増 対策センターが勧告

 米疾病対策センター(CDC)は、淋病を引き起こす淋菌に薬が効かない耐性菌が急増してきたため、フルオロキノロン系の抗生物質を使用しないよう米国内の医療関係者に勧告した。有効なのはセファロスポリン系だけとなり、CDCは「新しい抗生物質の開発が急務だ」としている。

 全米26の都市を対象に昨年実施した調査で、男性の淋病患者に占めるフルオロキノロン耐性淋菌の割合が、使用を控える基準の5%を超える6.7%になっていた。2001年調査(0.6%)の約11倍に急増した。

 淋病は米国でクラミジアに次ぎ2番目に多い性感染症で、毎年約70万人が新たに感染するとされる。ペニシリン系やテトラサイクリン系抗生物質には既に耐性で、これまでフルオロキノロン系が第1選択薬だった。



 オオウ。性病で耐性を持つって怖いですね。淋病は、オーラルセックスでも咽頭などに感染するので、症状は多彩です。男性は排尿時に痛みを伴うのですが、注意すべき点としては、女性は無症状であることのほうが多いという点です。つまり感染していても分からない、と。しかしその菌は悪さしないかというとそういうわけではなく、より深部に菌が移動して、内蔵に炎症を起こしたり、不妊症の原因になったりします。

 加えて、今回のニュースでは、その治療薬が効かなくなった、と。末恐ろしい話です。海外の話ではなく、性病ですので、国際交流によって日本にももたらされる可能性は大いにあります。感染予防が第一です。

関連:尖形コンジローマってどういう病気?
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2007年04月24日

関東で流行している麻疹は、10代前半や大人に多い。

関東ではしかが流行 10代前半や大人に多いのが特徴

 東京都や埼玉県など関東地方ではしかが流行していることが、国立感染症研究所感染症情報センターがまとめた定点調査でわかった。例年より流行は早く、人の移動が活発になる連休に向けてさらに広がることが予想されるとして、同センターは緊急情報を出して注意を呼びかけている。

 3月26日からの1週間に、全国3千の小児科から報告された患者数は26人(昨年同期9人)で、うち22人が東京都と埼玉、千葉、神奈川各県だった。同期間に全国約500の病院を受診した成人の患者数は11人(同0人)で、うち8人が東京。同センターは「この地域のはしかの流行はさらに進行している可能性が高い」としている。

 同センターによると、例年、はしかの発症は乳幼児に多いが、今年の流行は10代前半や大人に多いのが特徴という。

 同センターの多屋馨子室長は「例年これからが流行のピークになる。ワクチンを受けていない人は早急に近くの医療機関に問い合わせて受けてほしい」と話している。



 皆さんははしか(麻疹)にかかったこと、ありますか?もしくは予防接種を受けましたか?

 両方ともない人は要注意。麻疹は、抗体が出来ていればずっと感染することはありませんが、抗体がない人で成人になった人は、子供の頃かかる人よりも重症になります。特に脳炎を合併すると死に至ることもあります。たかがはしか、されど病気はなめてはいけません。

関連:
医学処 茨城、千葉で麻疹が集団感染。ワクチン未接種の人は早急な対応を
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クロイツフェルト・ヤコブ病の患者に使った手術器具を滅菌せず

ヤコブ病の手術具、減菌処理せず再使用 厚労省発表

 厚生労働省は20日、難病のクロイツフェルト・ヤコブ病患者に使われた手術器具を、必要な減菌処理をしないまま他の患者の手術で使うなどし、7人について二次感染の疑いが否定しきれない事例があったと発表した。

 06年10月、脳神経外科手術を受けた患者が約2週間後にヤコブ病と診断された。病院では、特殊液で3〜5分煮沸するなど二次感染防止のガイドラインにそった減菌処理をしないまま、手術器具を6人の患者に再使用。病院の職員1人が器具をひじに刺しけがをした。7人には事情を説明し、定期的に診察を受けるよう指導したという。

 厚労省は20日付で関係団体や学会、自治体などに適切な消毒を周知するよう通知を出した。



 何で消毒しなかったんでしょう。ちゃんとした手順さえ行っていれば、ヤコブ病患者の乾燥硬膜を使うなど特殊な状況でしか感染はしないはずですが。んー、怠慢だったようですね。プライバシー保護のためか病院名は出ていないみたいですが、しっかりすべきところはしてほしいと思います。

関連:
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2007年04月23日

キリスト教の儀式で、狂犬病に感染するおそれが出てくる。

キリストの受難を称えて狂犬病になるおそれが……

 キリストの受難の日である聖金曜日に、フィリピンでは敬虔な信者が背中を切り裂き、傷口を鞭打つが、今月初め、こうした信者の1人が狂犬病のウイルスに感染して死亡した。この儀式ではナイフを信者が共有するため、他の信者に感染するおそれがでてきた。

 パンパンガ州で行われる儀式で、信者たちはまず、同じナイフで背中を切り、それから傷口がぐちゃぐちゃになるまで竹の鞭で背中を打つ。この儀式では、キリストの受難を印象づけるために、自主的な磔も行われる。

 同州の政府機関の医師によると、ウイルスに感染したおそれのある信者103人に狂犬病予防ワクチンが配布された。

 狂犬病は通常、ウイルスに感染した動物にかみつかれることで感染する。感染してからインフルエンザのような初期症状が出る期間は通常3〜12週間だが、2年以上潜伏することもあるという。

 カトリックの信者が大半のフィリピンで、聖金曜日の儀式が始まったのは1962年、ある小さな村でのことだ。それがだんだん広まり、いまではマスコミと観光客の注目を集めている。



 なんだ、別に伝統ある行事ではなくて、どちらかというと民間のイベントみたいですね。キリストと同化しようとする試みか。わざわざ同じナイフでやる必要もないと思うんですが…。

 日本でも昨年、数十年ぶりに狂犬病が出現して騒ぎになりました。海外に行かれる方、ご注意ください。日本は安全ですが、海外はまだまだウイルスが潜んでいますから。

関連:
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医学処 フィリピンで犬に噛まれた男性が狂犬病を発症。本月2例目。
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2007年04月13日

ピロリ菌が胃癌を発症させるメカニズムを解明

ピロリ菌:がん発症の仕組み判明 免疫細胞の酵素を利用

 京都大大学院の丸沢宏之助手(消化器内科)らのグループは、ヘリコバクター・ピロリ菌が胃がんを発症させる仕組みを、人やマウスの細胞実験などで明らかにした。ピロリ菌が、胃粘膜細胞をがん化するために、通常は免疫細胞にしかない「AID」と呼ばれる酵素を利用していたことを突き止めた。丸沢助手らは「細菌が原因でがんができる唯一の例。早期のピロリ菌除菌が胃がん予防に効果的だといえる」と話す。成果は2日、米医学誌「ネイチャー・メディシン」電子版に掲載される。

 ピロリ菌は幼児時に経口感染し、胃に数十年すみ続け、慢性胃炎を起こす。日本では40代以上の7割が感染しているという。胃がんでは最も重要な発がん因子であることが判明していたが、具体的な仕組みは分かっていなかった。

 グループは人体の免疫機能を担うAIDが、本来は免疫細胞のBリンパ球にしかないはずなのに、慢性胃炎を起こした細胞に多く現れていることに着目。ピロリ菌を人為的に感染させた胃粘膜細胞にはAIDが多く現れ、重要ながん抑制遺伝子を変異させるなど、がん化する一連の仕組みを確認した。AIDの働きを抑制するなどの新治療法開発の道も開けそうだという



 ピロリ菌については何度も取り上げていますが、胃潰瘍や胃癌に対してのリスクは十分すぎるほど証明されています。今回のように、そのメカニズムが解明されていけば、胃癌発生率は大きく減少するかもしれません。しかし、ただの菌なのに人間の胃に住み着こうという執念は凄いものがありますなぁ。

 ピロリ菌に関しては下記を参考にして下さい。そちらに結構書いてあるんで。

関連:
医学処 胃がんのリスクを10倍にするヘリコバクター・ピロリとは
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