2008年05月15日

島根大学医学部付属病院の研修医が患者情報をロストする。

研修医がナースステーションで患者情報入りUSBメモリを紛失 - 島大付属病院

 島根大学医学部付属病院において、医師が患者の個人情報を保存したUSBメモリを紛失したことがわかった。同院の研修医が、5月9日に院内で紛失したもので、所在不明となっているUSBメモリには、氏名や年齢,性別のほか、診断や検査結果、病歴,生活歴,家族歴など11人分の患者情報が保存されていた

 同医師は、資料を作成するため、院内のナースステーションのパソコンでUSBメモリを利用していたが、別病棟での処置や研修の打ち合せのために離席。作業を行うため席に戻った際、USBメモリがなくなっていることに気が付いたという。

 同院では詳細について調査を進めているが、紛失した個人情報の悪用などは確認されていない。同院では関連する患者へ謝罪を行っている。



 うっかりミス。しかし医者の扱う情報は、罪になるくらい重いということを認識しなければいけません。

 便利になった世の中、電子カルテの時代であっても、それを扱うのは人間であります。自身のデータが満載の情報がネットに流れでもしたら、とんでもないことですよ。身体的特徴というものは、思っている以上に人に知られたくないものですからね。

関連
医学処:東大病院の患者85人分の個人情報を入れたPCを研修医が紛失する。
医学処:国立精神神経センターで患者情報の入ったPCを紛失
医学処:日本医科大学付属病院で患者情報約2万件が紛失する


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2008年04月19日

東京医科大学病院で専門医資格を取り消された医師が復活。

東京医大4人死亡手術「技術未熟」の医師、再び専門医認定

 東京医科大学病院(東京都新宿区)で2002〜04年に心臓手術を受けた患者4人が相次ぎ死亡した問題で、「心臓血管外科専門医認定機構」(幕内晴朗代表幹事)は16日、手術を担当し、技術が未熟だとして専門医資格を取り消された男性外科医(48)について、専門医として再認定したと発表した。

 専門医資格を取り消された医師の再認定は異例で、同機構としては初めて。外科医は約10か月の再教育を受けており、同機構では「再教育で技量が向上した」と理由を説明している。

 死亡した4人はいずれも心臓弁膜症の手術を受けた。病院側は当初、原因は合併症と説明していたが、外部の専門家の調査委員会が「技術が未熟な医師に任せたため、死亡例が続いた」と指摘したことで、一転して落ち度を認めて謝罪。同機構も05年4月、外科医の専門医資格を取り消した。

 同機構によると、外科医はその後、手術の現場から離れていたが、東京大学病院が受け入れを決めたことで、昨年6月に現場復帰。再教育の一環として、同病院で今年3月までに弁膜症35例を含む計76例の心臓手術にかかわり、うち7例については手術を取り仕切る執刀医を務めた。



 反省し、技術が向上したのであれば、再度認定されてもいいと思います。

 しかし、48歳ですよねぇ。そんな急に技術が向上するものでもないような気がしますが…。

関連
医学処:東京医大病院で、医療ミスをした5組の遺族と和解が成立
医学処:東京医科大学病院で不適正な診療報酬請求が発覚。
医学処:東京医大でも、認定医試験で不正、受験資格停止へ
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2008年04月17日

研修医確保のための70病院合同説明会 in 北の大地

研修医確保へ合同説明会

医師不足が深刻化する中、臨床研修医を確保しようと学生を対象にした「臨床研修」の説明会を道内の病院が合同で開きました。

 この説明会は道を窓口に毎年開いていて、ことしも北大や札幌医大のほか68の道内の病院が参加しました。「臨床研修」制度は、大学を出た新人医師に自由に研修場所を選んでもらう制度ですが、"将来の勤務"にもつながるために各病院とも真剣です。中には、高額な報酬を提示する病院もあり、説明会は新人医師の獲得競争の様相を呈していました。



 北の大地。

 北海道出身者、または北海道で大学を卒業した人などはまぁ参加するでしょうけれども、他の人は、というと、難しいんじゃないですかね。

 70もの病院で、数百人の研修医を競い合うわけ、ですか。その病院独自のウリでいくしかないですね。

 高額な報酬、よりも、確実な休みとか、優れた研修システムとかのほうが、研修医にはウケると思うので、何か1つ工夫して挑むと成功率もあがるかも。

毎年恒例、臨床研修医争奪戦が始まる。
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2008年04月13日

神戸大学医学部が遺伝子組み換え大腸菌を一般排水に捨てる

遺伝子組み換え大腸菌、実験室流しに捨てる…神戸大

 神戸大医学研究科(神戸市中央区)の久野高義教授の研究室(分子薬理・薬理ゲノム学)が、実験に使った遺伝子組み換え大腸菌や酵母を実験室の流しに捨てて処分し続けていたことが10日、複数の同研究室関係者の証言でわかった。

 遺伝子を組み換えた生物は、遺伝子組み換え生物等規制法で、熱や薬品で死滅させて廃棄すると定められている。同教授が文部科学省の調査に事実を隠ぺいしたとの証言もあり、同省は「早急に詳細な調査をする」という。

 関係者によると、久野教授らは、発がんのメカニズムなどの研究で、遺伝子を組み換えた大腸菌や酵母を使用。5年以上前から、菌の入った培養液を処理せず実験室内の流しに捨てた。菌を育てた寒天状の培地も一般廃棄物としてごみ箱に捨てていた

 加熱処理して菌を死滅させる機器は実験室に3台あるが、ほとんど使われていなかったという。医学研究科によると、捨てられたとされる菌の危険度は低いというが、排水は一般の下水道に直結しており、人の体内に入る可能性も否定できない

 文科省は、不適切な処理を伝える匿名の通報を受けて3日に、研究室を立ち入り調査。神戸大側は翌日、組み換え大腸菌の培養器を廊下に置いていた違法行為があったと発表したが、処理については「すべて適正と確認した。周囲の汚染はない」と説明していた

 久野教授は「手を抜くスタッフがいた可能性は否定できず責任は私にあるが、違法な処理や隠ぺいを指示したことはない」と話している。



 うそつきですな。

 しかし本当に怖い話です。こうやって、菌の遺伝子操作をしているという重要なことを忘れ、「妥協」や「怠慢」「慣れ」によって、バイオハザード、アウトブレイクは引き起こされるんでしょうね。

 人に感染してからでは遅く、未然に最善の予防策をとることが必要であるということを、神戸大学は深く認識してほしい。

関連:神戸大学医学部が遺伝子組み換え大腸菌を廊下で培養していた。
posted by さじ at 12:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学

2008年04月05日

横浜市立大学の医局員が金銭授受問題で異例のクレーム

横浜市大・学部長の医局員ら 『内部通報者の追及を』 異例の申し入れ書提出

 横浜市立大学(金沢区)の嶋田紘医学部長(64)による金銭授受問題で、嶋田学部長が率いる医局の医局員が連名で、一連の問題を大学側に内部通報した医局関係者の厳しい責任追及を求める申し入れ書を大学に提出していたことが二十八日、分かった。通報者の保護を定めた同大の規程に反する異例の内容で、医局内部と世間の常識の大きなズレが、またも露呈した。

 本紙が入手した資料などによると、申し入れ書は二月十二日付で大学理事長、学長あてに提出された。嶋田学部長が教える大学院医学研究科教室の准教授をはじめ、医局員計十一人が署名している。

 申し入れ書は「医局は、経験したことのない危機に直面している」との表現で始まり、博士号取得をめぐる謝礼金の授受問題などを指摘した内部通報について「医局内の出来事を、悪意により歪曲しなければ作れない」と批判している。

 さらに、既に数人の医局員が警察から任意の事情聴取を受けたことを明かし、「事情聴取は過酷を極め、時に医師としてのプライドを大きく傷つけるものであり、今後の診療を不能にする可能性がある」と不快感を強調。

 内部通報者について「仲間を犯罪者に引きずり降ろそうとする人間と、今後も職場をともにすることに、恐怖感とともに強い嫌悪を抱く」などと、かなり感情的な文言で非難している。

 大学側に対しても、「誤った情報を元に警察が捜査を開始した現状を放置することは、医局を混乱に陥れる者に加担することと同じであり、大学の自治と自浄能力を否定することにつながる」と批判。その上で「事件の発端となった人間の厳しい責任の追及をお願いしたい」と、通報者の糾弾を要請している。

 しかし、同大コンプライアンス(法令順守)推進規程は、内部通報者について「いかなる不利益な取り扱いも被ることがないよう、必要な措置を講じる」ことを定めている。

 医局員の一人は文書を提出したことを認め「通報者の責任追及の部分は反省している。通報内容が事実と異なる部分が多く、若い医局員を守るために、事実を明らかにしてほしいという趣旨で作成した」と話している。

 一方、同大総務・財務課は、申し入れ書について「通報者制度の趣旨にそぐわない内容で、取り上げるに値せず、特に対応はしなかった。コンプライアンス制度に対する理解が、浸透していなかった面があったのかもしれない」としている。



 アホっすな。内部通告者を守れるような体制じゃないと、内部告発なんて出来ないでしょうに。内部告発者に処分って。

 そりゃ確かにどこの大学でも慣例的にこういったことはあったでしょう。しかしそれがイカンというのは誰もが思っていたことであって、「たまたま俺の時に問題になったからムカツク。内部告発者許さん」という態度に出て、感情的な文章を送りつけるあたり、程度が知れてしまいますね。

 問題になったからこそ、改善すべきであって、苦情を言うのはお門違い。医局の慣習に従うしかなかった若手を守りたい気持ちは分かりますが。。。

関連
医学処:横浜市立大学医学部、博士号に絡んだ金銭のやりとり。
posted by さじ at 15:01 | Comment(1) | TrackBack(0) | 大学

2008年03月31日

第102回医師国家試験 学校別ランキング 既卒編

 第102回医師国家試験!!

必修で引っかかった人、学力が足りなかった人、色々おられると思います。中でも禁忌でひっかかった人は可哀相というほかありません。学力以外でも落とされてしまう、それが医師国家試験です。

今回のランキングは、その既卒者によるランキングです。まぁランキングといっても、パーセンテージによるランキングですので…。えぇこちらはランク付けすることに意味はありません。ですので1年越しの合格者を称えるためにまとめてみました。

ホント、ランキングに意味を見出すのが難しいです。まぁあえていうなら、去年落ちた人数と受かった人数の割合などを見て頂けたら、と思います。

 意味のあるランクはこちらをご覧下さい。

第102回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 総計編


第1位 防衛医科大学校 0.00% 0/0


 今回は残念ながら新卒が3人国試浪人となりました。しかし今までは100%の常連。非常に優秀な大学である証しは、まずこの堂々の0人に現れています。

以下、パーセンテージ順に。10人以上落ちているところだけマーキングしてあります。


(合格率 受験者 合格者)

100.00% 3 3 山形大学医学部
100.00% 8 8 筑波大学医学専門学群
100.00% 3 3 自治医科大学
100.00% 1 1 順天堂大学医学部
100.00% 2 2 横浜市立大学医学部
100.00% 8 8 和歌山県立医科大学
90.00% 10 9 山口大学医学部
88.20% 17 15 日本大学医学部
87.50% 8 7 香川大学医学部
85.70% 7 6 群馬大学医学部
85.70% 7 6 東京医科歯科大学医学部
83.30% 6 5 産業医科大学
82.80% 29 24 愛知医科大学
82.60% 23 19 川崎医科大学
81.80% 22 18 聖マリアンナ医科大学
81.80% 11 9 大分大学医学部
80.00% 15 12 宮崎大学医学部
78.60% 14 11 山梨大学医学部
77.80% 9 7 東京慈恵会医科大学
77.80% 27 21 福岡大学医学部
76.20% 21 16 埼玉医科大学
75.00% 8 6 秋田大学医学部
75.00% 8 6 京都府立医科大学
72.70% 22 16 東京医科大学
72.70% 11 8 鳥取大学医学部
72.40% 29 21 近畿大学医学部
71.40% 7 5 富山大学医学部
71.40% 7 5 三重大学医学部
70.00% 20 14 兵庫医科大学
70.00% 10 7 愛媛大学医学部
70.00% 20 14 久留米大学医学部
66.70% 6 4 札幌医科大学
66.70% 6 4 浜松医科大学
66.70% 3 2 滋賀医科大学
66.70% 15 10 九州大学医学部
66.70% 24 16 鹿児島大学医学部
63.60% 11 7 神戸大学医学部
62.50% 8 5 岐阜大学医学部
62.50% 8 5 岡山大学医学部



----全国平均 62.2%----



61.50% 13 8 奈良県立医科大学
61.10% 18 11 長崎大学医学部
60.00% 35 21 帝京大学医学部
60.00% 10 6 東邦大学医学部
60.00% 15 9 関西医科大学
58.80% 17 10 北海道大学医学部
58.80% 17 10 杏林大学医学部
57.10% 7 4 千葉大学医学部
57.10% 7 4 島根大学医学部
56.50% 23 13 金沢医科大学
56.30% 16 9 京都大学医学部
55.60% 9 5 弘前大学医学部
55.60% 18 10 藤田保健衛生大学医学部
54.50% 11 6 日本医科大学
54.50% 11 6 大阪大学医学部
52.90% 17 9 獨協医科大学
52.90% 17 9 東京女子医科大学
50.00% 10 5 岩手医科大学
50.00% 6 3 福島県立医科大学
50.00% 10 5 昭和大学医学部
50.00% 10 5 広島大学医学部
46.70% 15 7 徳島大学医学部
44.40% 18 8 熊本大学医学部
43.80% 16 7 北里大学医学部
42.90% 7 3 大阪市立大学医学部
42.90% 7 3 佐賀大学医学部
41.70% 12 5 東海大学医学部
41.70% 12 5 福井大学医学部
41.20% 17 7 琉球大学医学部
40.00% 5 2 慶應義塾大学医学部
40.00% 5 2 名古屋大学医学部
40.00% 10 4 名古屋市立大学医学部
38.90% 18 7 大阪医科大学
38.50% 13 5 高知大学医学部
37.50% 8 3 旭川医科大学
36.40% 11 4 金沢大学医学部
33.30% 6 2 新潟大学医学部
25.00% 16 4 東北大学医学部
25.00% 8 2 信州大学医学部



第80位 0.00% 2 0 東京大学医学部

 国の最高学府がラストでした。2人しかいないものの、両名とも合格しなかったようです。まぁ東大の場合、研究がどうのとかあるのかもしれませんしね。医師国家試験の必要性がなかったのかも。いや、それならば受験しないはずですからね。やはりこの方々は医学の知識が(略


 去年落ちて、今年受かった方、おめでとうございます!辛いことも色々あったでしょう。何より精神的に厳しかったと思います。しかしその苦労が実り、これから研修医としてやっていく上でも役に立つはずです。

今年も落ちてしまった方。正直、厳しいことを言うようですが、学力が足りない医師というのは、いてはいけないと思います。医師に必要なものは数多くありますが、その中でも落としていけないのが医学の知識だと思います。誰も、知識のない医者には診てもらいたくありません。1年間、本気で頑張って下さい。


743 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2008/03/28(金) 14:43:47 ID:???
必修156で落ちました。
病院に電話したら、
【わかりました。】
の一言だけ。

死にたい。


749 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2008/03/28(金) 15:03:34 ID:???
4月からは楽しい研修医ライフ
そんなふうに考えていた時期が
俺にもありました


753 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2008/03/28(金) 15:17:19 ID:???
漏れも落ちた。
覚悟はしてたけどかなりきてる。大学研修なんで大学にも連絡入れたけど半泣き状態。
自分が情けなさすぎる。

来年に向けて早く立て直さないとなぁ...
posted by さじ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学

2008年03月30日

第102回医師国家試験 学校別ランキング 総計編

 第102回医師国家試験学校別合格ランキング!!

 総計編!!

 新卒編はこちら

 総計、つまり大学出のルーキーたちプラス、去年残念ながら落ちてしまい国試浪人として学力を重ねた人たちのランキングです。

 新卒編がリアルタイムの大学の実力ならば、総計編は大学で教育された人たち全ての実力といえるでしょう。

 国試浪人となっても大学が絡まないわけではありません。よって国試浪人となった「既卒者」が頑張れば、ランキングは上昇し、再度怠ければランキングは落ちます。


第100回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第100回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 総計編



 前置きはここまでにしてさっそくいってみましょう!!


第1位 自治医科大学 99.1%


 流石自治医!新卒でも1人落ちなだけですが、既卒、つまり去年落ちた人も全員合格しているので、第1位です。質が違いますね。非常に安定しております。堂々のダブル1位。おめでとうございます!


 それでは2位からワースト13まで一気にご紹介。


2 順天堂大学医学部 98.9%
3 山形大学医学部 98.0%
4 産業医科大学 97.8%
5 筑波大学医学専門学群 97.4%
6 和歌山県立医科大学 97.0%
7 香川大学医学部 96.9%
8 横浜市立大学医学部 96.7%
9 三重大学医学部 96.2%
10 愛媛大学医学部 96.1%
11 浜松医科大学 95.8%
12 慶應義塾大学医学部 95.7%
13 弘前大学医学部 95.5%
14 福島県立医科大学 95.3%
15 京都府立医科大学 95.2%
16 富山大学医学部 94.9%
17 防衛医科大学校 94.9%
18 神戸大学医学部 94.6%
19 東京医科歯科大学医学部 94.6%
20 札幌医科大学 94.5%
20 東京慈恵会医科大学 94.5%
22 鳥取大学医学部 94.4%
23 岐阜大学医学部 94.3%
24 滋賀医科大学 94.2%
25 九州大学医学部 93.9%
26 大分大学医学部 93.7%
27 千葉大学医学部 93.6%
28 昭和大学医学部 93.3%
29 名古屋大学医学部 93.3%
30 埼玉医科大学 93.0%
31 愛知医科大学 92.9%
32 奈良県立医科大学 92.9%
32 佐賀大学医学部 92.9%
34 北海道大学医学部 92.7%
35 京都大学医学部 92.0%
36 岡山大学医学部 92.0%
37 宮崎大学医学部 91.9%
38 大阪市立大学医学部 91.9%
39 聖マリアンナ医科大学 91.7%
40 近畿大学医学部 91.5%
41 久留米大学医学部 91.3%
42 名古屋市立大学医学部 91.3%
43 日本大学医学部 91.0%
43 山梨大学医学部 91.0%
45 群馬大学医学部 90.9%
46 東京大学医学部 90.7%




----全国平均90.6%の壁----




47 金沢大学医学部 90.2%
47 熊本大学医学部 90.2%
49 秋田大学医学部 90.1%
50 岩手医科大学 90.1%
51 大阪大学医学部 89.9%
52 杏林大学医学部 89.9%
53 関西医科大学 89.8%
54 鹿児島大学医学部 89.7%
55 北里大学医学部 89.6%
56 日本医科大学 89.6%
56 信州大学医学部 89.6%
58 島根大学医学部 89.6%
59 広島大学医学部 89.5%
60 川崎医科大学 89.3%
61 旭川医科大学 88.5%
61 徳島大学医学部 88.5%
63 獨協医科大学 88.4%
64 新潟大学医学部 88.0%
65 東京女子医科大学 87.6%
66 長崎大学医学部 87.4%
67 福岡大学医学部 87.3%



 では、最も成績の悪かった13大学をご紹介!



第68位 山口大学医学部 86.8%

 去年は全国平均よりも高い大学でしたが、ワースト13に陥落してしまいました。既卒者も10人中9人が合格しているので、ここまで落ちたのは今年の卒業生のせい、ということになりますかね。大変残念な結果です。


第69位 大阪医科大学 86.7%

 山口大学とは対象的に、大阪医大は去年67位でギリギリワースト13には入りませんでした。しかし今年は2位落としてワーストランク入り。第100回医師国家試験が67位、第101回が67位、そして今年、69位。安定して駄目です。何とか打開策を探してほしいと思います。


第70位 福井大学医学部 85.7%

 こちらも去年は全国平均超えでした。新卒の成績も71位と悪く、更に既卒者も12人中5人しか合格しないという駄目っぷり。落第の相乗効果でワースト13入りしてしまいました。


第71位 高知大学医学部 85.1%

 既卒者の13人中8人が再度落とすという不運によりこちらも第71位。まぁ毎年良い成績をとっているわけではありませんが、高知大学の首脳陣としても、何故こんな馬鹿を入学させてしまったのかと後悔の極みではないかと。


第72位 東北大学医学部 84.6%

 東北大学も、大学入学時の偏差値では上位ですが、卒業時の成績は毎年良くないです。何があるんでしょうね、東北大学には。いや何もないから勉強しないのか。しかし既卒者16人中4人しか合格していないのはあまりにも…。


第73位 琉球大学医学部 84.5%

 日本最南端が。こちらも毎年良い成績ではないですが、ここまで酷かったのは初めてでは。新卒が129人受験して109人しか合格していないという緊急事態。何故この負のスパイラルって変動しないんでしょうね。教育が悪いのか、それとも生徒を怠慢にしてしまう何かがあるのか…。


第74位 東邦大学医学部 84.5%

 あらららら・・・。去年第26位と非常に素晴らしい成績をとった東邦大学が。一昨年も第19位でした。ガクーンと下がりましたね。「悪くて安定している大学」よりは、改善する可能性があります。今回たまたま出来が悪かっただけかもしれません。そう、たまたま悪かったことにするためにも、来年度の第103回医師国家試験は頑張ってもらいたいところです。


第75位 藤田保健衛生大学医学部 84.1%

 もしかすると日本で一番「え、医学部あるの?」と言われているかもしれない、藤田保健衛生大学です。研究などではいいこと結構やってるんですけどね。一昨年はブービーの第79位を取ってしまい、去年ちょっと持ち返しましたが、今年再度下落。新設私立ならではの不安定さが出ている気がしますけれど、全国平均より上を目指して頑張ってほしいと思います。


第76位 兵庫医科大学 83.8%

 一昨年は76位、去年は71位。そして76位。新設私立といえど不安定性すらない、「安定して成績の悪い大学」では、何の可能性も見出せません。兵庫医大が90%を超えることはあるのか。


第77位 金沢医科大学 83.5%

 新設私立です。まぁ正直、申し訳ないんですけど、金沢医大だけは絶対にワースト13に入ってるなと思っていました。しかし下から4番とは。未だに既卒者に足をひっぱられているとはいえ、新卒も成績良くないです。来年こそはせめてワースト13から脱出してほしいところですが…無理かなぁ。


第78位 東京医科大学 83.5%

 またも私立。しかも東京医大も下位校の常連です。常連ばかりですね。昨年受からなかった人は22人中16人受かっています。まぁ6人も落ちてますけどね。新卒も、1学年あたり21人落ちてます。壮絶でしょうねぇ、顔なじみの多くが国試浪人に…。


第79位 東海大学医学部 80.7%

 去年33位と大躍進を果たしましたが、一昨年は72位でした。今年はその二の舞といいますか…。しかし下から二番目になるとは誰も予想しなかったでしょう。大学単位では色々と革新的なことをしていますけれど、医学部の教育もしっかりしてほしいものです。



 そして。


第80位 帝京大学医学部 78.4%

 
 もう何も期待できまい!2年連続の最下位です。134人中わずか105人しか合格していないという。

 今年は過去10年で最も合格率の高い医師国家試験でした。全国の平均が90.4%。しかし、それでも帝京大学医学部は78.4%。一体どうすればいいんでしょう。

 77位→80位→80位ときて、来年はどこまでいけるのか。現状維持以外、上昇するしかない状況です。発奮して頑張って、1つでも上位へ上ってほしいと思います。



 と、いうわけで、第102回医師国家試験の模様をお送りしました。今年の医師国家試験を振り返るなら、防衛医大どうした!?と。毎年100%の常連校が、まさかの17位転落。全国の医学部で唯一、既卒受験者0人という快挙を達成していますが、新卒でまさかの3人落ち。3人落ち、17位なだけで驚きというのも防衛医大の良さですが。下位の常連校も、「またか・・・」ではなく、驚きを提供してほしいと思います。

関連
医学処:第100回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
医学処:第101回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
posted by さじ at 21:18 | Comment(9) | TrackBack(0) | 大学

第102回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編

 お待たせしました!これをやらなきゃ医学処の3年目は始まらない!

 第102回医師国家試験大学別合格ランキング!!

 総計編はこちら

 まずは新卒編です。新卒ということは、「今年大学の6年生を無事卒業して、初めて医師国家試験を受ける資格を持った人たち」のことです。つまり大学のルーキー

 すなわち、今現在の大学の教育の質が反映されていると思います。○○大学は研究などに力を入れているから××大学よりも医師国家試験対策をしていない、だから合格率なんて関係ねえ!と言う人もいます。しかし、医師国家試験は合格してアタリマエです。6年間勉強してきて、医師国家試験に合格できない人は、ただ怠けていただけだと思います。

 勿論成績優秀で、禁忌問題でひっかかってしまった残念な人もいると思います。でもそれは仕方ないですし、イレギュラーのようなものです。来年は受かるでしょうから気を落とさずにいきましょう。問題なのは学力が足りなかった人たちです。

 そういう人を戒める意味でも、私は、医師国家試験の合格率で大学を評価したい。大学入学時の偏差値で大学を評価するほうがナンセンスだと思います。

 こんなこと言わなくてもお分かりいただけると思いますが、毎年、合格率なんぞ意味ない、とおっしゃる方がおられるので、前置きとして書きました。あくまでも大学の医学生にハッパをかける意味も含まれていますので、ご容赦下さい。


第100回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第100回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 総計編



 前置きはこのぐらいにして、さっそくいきましょう!



第1位 自治医科大学 99.0%


 103人中102人合格という堂々の結果。おめでとうございます!!

・・・しかし何でしょう、自治医科大学は100%というイメージが強い、優れた学校なので、99%でも素直に喜べません。いや、褒め言葉ですよ。自治医科大学は全国の地方医療の要です。優秀な生徒を全国に派遣する、素晴らしい大学なのです。来年は是非、全員合格を目指していただきたい!非常に期待している大学なので頑張ってほしいと思います。


第2位 弘前大学医学部 99.0%

 惜しくも102人中101人合格ということで、1位を逃してしまいました。しかしパーセンテージでは自治医科大学と並ぶ大学です。本州最北の雄、本領発揮です。毎年悪い成績ではないのですが、99%という見事な成績を取ったのはここ数年ないのでは?「49位→27位→2位」です。育ってますねぇ。おめでとうございます!


第3位 熊本大学医学部 98.9%

 94人中93人合格。昨年の67位からググッと伸ばしてきました。大学首脳陣の喜びっぷりが伝わってきそうです。おめでとうございます!以前は熊本大学といえば「大学入学時に面接を科さない大学」として有名でしたが、今でもそうなんでしょうか。


第4位 順天堂大学医学部 98.9%
同4位 愛媛大学医学部


 92人中91人合格。ちょっと人数では上の3校に劣りましたね。まぁそれでも1人落としは立派なものです。おめでとうございます!順天堂は昨年も5位でしたからね。なかなか伸びてますよ。都内にでっかい病院が建ってますし、静岡などにも非常に優れた病院を作ってる、今伸びている大学です。おめでとうございます!


第6位 慶應義塾大学医学部 98.9%

 89人中88人合格。89人はちと少なすぎのような気も…。昨年は105人中102人合格していますし…。まぁそうはいっても第3位と同じ、98.9%です。1人落としはさすが慶應といったところ。私大の頂点に君臨し続けているのにはワケがある!おめでとうございます!


第7位 産業医科大学 98.8%

 83人中82人合格。産業医大は、産業医学振興や産業医養成を目的として設立された私立大学で、厚生労働省絡みの助成を受けている大学です。要するに自治医科大学の産業医バージョン。こちらも83人と少なすぎる気がしますが、うーん、何か事情があったんですかね。


第8位 福島県立医科大学 98.7%

 79人中78人合格。79ですけれど、元々定員が少ないので。今年から入学定員が増えたので6年後あたりから100人近くなるのでは。県立でも頑張ってます!おめでとうございます。


第9位 名古屋市立大学医学部 98.6%

 ここまでは全部1人落としなだけで、学年人数によって差がついてしまいました。しかし1人だけしか落ちていないのは快挙ですからね。おめでとうございます。ちなみに名古屋市立は70人中69人が合格。


第10位 北海道大学医学部 98.1%

 北大です。デッカイです。第10位以降は2人落としとなり、北大は106人中104人合格。人数も多いです。人数が多ければ、そりゃ落ちる割合も高くなると思います。それでも98.1%は誉れ。おめでとう!


第11位 神戸大学医学部 98.0%
同11位 九州大学医学部  98.0%


 またまた同着。100人中98人合格です。神戸も上げてきましたが、何より九大が。前回は63位という成績でしたからね。やっと魅せてくれました。おめでとうございます。


第13位 山形大学医学部 98.0%

 山形大医学部はいつもこのあたりのポジションですね。しかしそれだけ上位校として安定しているということでもあります。99人中97人が合格。ランキング入りです!



 以下14位からワーストまで!去年色々ご指摘頂いて、まぁ確かにパーセンテージで同じでも受験者と合格者の割合で出したほうがランキングとして良くなると思うので、同じ受験者数でなければ同着をなくしました。まぁそうすると大学入学時での1学年あたりの総数の関係などもあると思うのですが、そこは受け流して下さい。



14 三重大学医学部 97.9%
14 京都大学医学部 97.9%
16 香川大学医学部 97.8%
17 近畿大学医学部 97.7%
18 奈良県立医科大学 97.6%
19 岐阜大学医学部 97.5%
20 鳥取大学医学部 97.4%
21 浜松医科大学 97.3%
22 昭和大学医学部 97.3%
23 筑波大学医学専門学群 97.2%
24 北里大学医学部 97.0%
25 京都府立医科大学 96.9%
26 埼玉医科大学 96.8%
27 富山大学医学部 96.7%
27 佐賀大学医学部 96.7%
29 横浜市立大学医学部 96.6%
30 和歌山県立医科大学 96.6%
31 愛知医科大学  96.4%
32 杏林大学医学部 96.3%
33 大阪市立大学医学部 96.2%
34 札幌医科大学 96.1%
34 千葉大学医学部 96.1%
36 金沢大学医学部 96.0%
37 東京慈恵会医科大学 96.0%
37 名古屋大学医学部 96.0%
39 鹿児島大学医学部 95.7%
40 徳島大学医学部 95.5%
41 東北大学医学部 95.5%
42 久留米大学医学部 95.3%
43 東京医科歯科大学医学部 95.3%
44 大分大学医学部 95.2%
45 大阪医科大学 95.1%
46 岩手医科大学 95.1%
47 滋賀医科大学 95.0%
48 信州大学医学部 94.9%
49 防衛医科大学校 94.9%
50 関西医科大学 94.6%
51 岡山大学医学部 94.6%



----全国平均94.40%の壁----



52 獨協医科大学 94.2%
53 聖マリアンナ医科大学 93.9%
54 大阪大学医学部 93.9%
55 東京女子医科大学 93.8%
56 宮崎大学医学部 93.8%
57 日本医科大学 93.7%
58 広島大学医学部 93.7%
59 長崎大学医学部 93.5%
60 山梨大学医学部 92.8%
61 旭川医科大学 92.7%
62 東京大学医学部 92.6%
63 島根大学医学部 92.1%
64 高知大学医学部 92.0%
65 日本大学医学部 91.5%
65 新潟大学医学部 91.5%
67 秋田大学医学部 91.3%
68 群馬大学医学部 91.3%
69 琉球大学医学部 91.1%
70 川崎医科大学 90.9%
71 福井大学医学部 90.7%
72 福岡大学医学部 90.1%
73 金沢医科大学 89.8%
74 藤田保健衛生大学医学部 88.6%
75 兵庫医科大学 87.1%
76 東邦大学医学部 87.0%
77 山口大学医学部 86.5%
78 東京医科大学 85.7%
79 東海大学医学部 85.6%



 そしてビリは・・・。

80 帝京大学医学部 84.8%

 帝京は去年もビリです。。。噂では今年も留年が大量に出たとか。

 あ、ここで言っておきますと、医師国家試験合格率を上げるために、出来の悪い生徒を「卒業させない」、すなわち、医師国家試験を受けさせない手法が取られることもあります。まぁ大学としても、そんな馬鹿を野放しにできないというのもあるでしょうけれど…。

 大学によって受験者数が違うのは、そういう意味も含まれています。よって、このランキングだけでは正確ではなく、微妙に変動するものです。逆に留年者をほとんど出さずチャレンジさせるガッツある大学もあります。そこらへんは各自の判断に任せる、ということで。大まかではありますが、このランキングに間違いはないと思います。



 いかがでしたでしょうか。大学と生徒のリアルタイムでのやる気を感じていただければ幸いです。上位校の在校生の方は、そのランキングを維持するように勉強し、下位校の方は少しでも上に上げるべく、努力していただきたいと思います。

 以上、第102回医師国家試験学校別ランキング新卒編でした!

関連
医学処:第100回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
医学処:第101回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
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2008年03月28日

第102回医師国家試験合格速報

 とうとうきました。第102回医師国家試験合格発表!!

 14時きっかりに厚生労働省から発表されます。

 厚生労働省 合格者速報

 今年の祭り会場は

 00第102回医師国試 総合スレ00

 第102回医師国家試験 part17


 発表前の現場の空気は・・・。


7 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2008/03/28(金) 12:30:29
頼む、合格しててくれ〜!!祈


69 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2008/03/28(金) 13:49:10
緊張MAX!!!
喉が渇いてしようがないぉ。


74 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2008/03/28(金) 13:54:30
>70
間違いなく今の方が緊張してる。
人生最高の緊張度。
手に冷や汗かいてきた。




 14時キタアアアアアアアアアアアア!!


80 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2008/03/28(金) 14:00:21 ID:???
kita------


 しかし繋がらない・・・。毎年のことなんでそろそろ厚生労働省は分散させるとかそういう工夫をとってもいいのではないかとすら思ってしまいます・・・。


84 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2008/03/28(金) 14:02:11
平成20年2月16日(土)、17日(日)、18日(月)に実施した標記試験の合格者数等は下記のとおりである。



受験者数 合格者数 合格率
新卒者 7,519 7,101 94.4%
全 体 8,535 7,733 90.6%


86 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2008/03/28(金) 14:03:18
>>94
高っ


87 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2008/03/28(金) 14:03:56
>>84
ちょw 高ぇw


合格基準

第102回医師国家試験の合格基準は,
 一般問題を1問1点,臨床実地問題を1問3点とし,
(1)から(4)のすべての合格基準を満たした者を合格とする。
(1)一般問題 130点以上/200点
(2)臨床実地問題 399点以上/600点
(3)必修問題 160点以上/200点
但し,必修問題の一部を採点から除外された受験者にあっては,必修問題の得点について総点数の80%以上とする。
(4)禁忌肢問題選択数 2問以下

※採点除外等の取扱いとした問題が5問あります。


医学処:第102回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
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2008年03月24日

医療従事者同士で、感謝の言葉を伝え合おう。

院内の「ありがとう」、カードで気軽に

 「ありがとう」と伝え合うことで、医療現場の環境を改善する試みに、東京大学医学部付属病院(東京都文京区)が取り組んでいる。院内の売店で独自の「サンキューカード」を発売。様々な職種の人が忙しく働く中で、感謝の言葉が人間関係の潤滑油の役割を果たしているようだ。

 同大老年病科教授の大内尉義さんは、サンキューカードを活用している。ハートや青空を描いた明るい絵柄のカードに感謝の言葉を添え、仕事で力を貸してくれた他の職種の人や同僚などに贈っている

 常に万全が求められる病院では、どんなに良い仕事をしても「当たり前」で、感謝したり、褒めたりする機会が少なかったという。大内さんは「感謝を形にして伝えた方が互いの理解が深まって、仕事の励みになる。コミュニケーションが円滑になり、職員が元気になれば、医療サービスの充実につながる」と話す。

 同大では、2006年に「接遇向上センター」を設置。大内さんをセンター長に、病を癒やし、治療効果を上げるためには、働く人たちのコミュニケーションが不可欠として、笑顔やあいさつなどのマナーの向上を図っている。

 カードは、その一環として、忙しい職場で気持ちを伝え合おうと企画され、昨年11月から院内の売店で販売。デザインは看護師の若月千佳さんらが考えた。実際に、カードなどの効果で職員同士があいさつを交わし合うなど、院内の雰囲気も変わったという。カードは1枚40、50円で、収益の一部は、同病院の植木など環境整備に使われる



 これいいですね。東大病院が始めるとは思っていませんでしたが、なかなか画期的なのでは。(確かに既にありがとうと言う習慣のある病院では必要ないのかもしれませんが)

 患者さんにはやさしくするのが常識とはいえ、医療従事者間ではかなり傍若無人なこともまかり通ったりしているのが現状ですからね。しかしそれは患者さんにとってよろしくない結果に繋がることもあるので、できるだけ感謝の気持ちを伝えるべきなのでしょう。

 なかなか恥ずかしがって伝えられない人は、このサンキューカードを。

関連:医者の態度や話し方が向上している。
posted by さじ at 16:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学

2008年03月21日

毎年恒例、臨床研修医争奪戦が始まる。

臨床研修医争奪に

 2009年4月から臨床研修を始める医学生の受け入れ先病院を決める「マッチング」のスケジュールが決まり、1年後の臨床研修医獲得に向け、早くも争奪戦の火ぶたが切られた。仙台市内で9日に開かれた合同説明会には、秋田大病院など県内14病院をはじめ、東北6県の91病院が参加。待遇や生活環境、自治体ぐるみの支援などをアピールしたものの、訪れた学生は145人にとどまり、研修先を決めてもらう決定打にはならなかったようだ。どうすれば医学生のハートをつかめるのか――。

 04年4月から始まった厚生労働省の新医師臨床研修制度は、新人医師に2年以上の研修を義務付ける。研修後も病院に残る可能性があるため、医師不足が深刻な東北各県は、臨床研修医獲得を医師確保の最初の関門と位置づける。

 合同説明会が開かれた仙台サンプラザホール。参加した病院のブースとは別に、各県の景勝地や特産品などを紹介した冊子がずらりと並んだ

 「秋田県です。パンフレットをどうぞ」。会場入り口の好位置に陣取った県医務薬事課の男性職員は、入ってきた学生にいち早く声をかける。後ろに連なる他県の職員や病院職員も、負けじと案内冊子を次から次へと差し出す。

 「医は手」というタイトルがひときわ目立つパンフレットを配る岩手県は、新幹線や空路を利用し、東京、札幌、名古屋など大都市へのアクセスの良さを前面に打ち出す。

 合同説明会に来るのは初めてという東北大医学部の男子学生(25)は「友達から会場で人気者になると冗談で聞いていましたが、これほどとは思いませんでした」と両手に抱えたパンフレットに苦笑いする。

 厚労省医事課によると、臨床研修医の待遇は各病院が独自に決めることができ、給与は「東高西低」の傾向。特に北海道や東北は高水準で、その中でも郡部にはさらに厚遇を用意する病院もあるという。

 県臨床研修協議会(事務局・県医務薬事課)がまとめた県内の臨床研修医の1年目の月給は、市立角館総合病院60万円(賞与含む)、本荘第一病院55万円(ほかに賞与あり)、市立横手病院50万円(ほかに賞与年105万円)などとなっている。当直、住居、通勤などの各手当も月10万円ほど加わり、2年目は5万円アップする病院もある。

 一方、都市部の病院の月給は、東北労災病院(仙台市青葉区)30万円、慶応大学病院(東京都新宿区)30万円、三井記念病院(同千代田区)26万円と県内の水準と比べると低い。しかし、いずれの病院も07年度は定員を100%満たし、医学生に人気だ。

 都内の私大医学部に通う男子学生(24)は、中学時代に親の転勤で秋田市内で暮らした経験があり、県内の病院も候補に入れ、ブースで説明を受けていた。「都内の病院に比べ、研修医が少なく給与もいいのは魅力だが、それだけ現場は逼迫しているのかも」と不安をのぞかせる。

 「困らない程度にもらえれば給与は気にしない」と話すのは、由利組合総合病院のブースで熱心に耳を傾けていた国立大医学部5年の女子学生(24)。県内にゆかりはないが、臨床研修中の大学OBから、比較的自由に研修科を選べると聞き、同病院に興味を持った。

 また、岩手医大の男子学生(26)は「病院のパンフレットなどは、いいことばかり強調しているので参考にならない。実際に研修した部活の先輩などから話を聞き、自分の目で雰囲気を確かめて研修先を決めたい」と話す。これから興味のある病院を複数見学するといい、「各自治体でいくつかの病院を巡り、見学できるバスツアーを企画してくれると助かります」と提案した。



 まぁ研修先なんてのは、実際に行ってみないとわからんですよね。ですがどこに病院見学に行くかとなると、やはり都市部の大学病院や、首都圏の有名一般病院が多いと思います。

 研修をどこで受けるか、となると、まず「2年間でスキルが身に付く」という熱意型。医療に対する情熱をもち、しっかり指導してくれ、更に色々手技をやらせてくれるところとなると市中病院が人気です。

 自分の大学や、他の大学病院に行く研究型は、最先端最高峰の医療を身につけようとする人が多いですかね。やはり大学病院のほうがお金をかけられる分、専門的な医療を学ぶことができます。

 そして地元型。「将来は地元で開業する」という人や、実家がある人などは地元で研修を行う人が多いようです。研修先を地元にしたほうが病院とのコネクションもできますしね。

 あとは、交通や収入、研修後に行きたい病院などによって決まります。細かい点としては、上司の熱意などですかね。やはり皆、きっちり指導してくれるところがいいですから。それを見抜くには病院見学に行って、実際の生の声を聞かなければいけないんですけど。

 ここまで書いてきて、やはり地方の研修医獲得は難しいなと思いました。地元型なら容易というか、黙っていても来ますけれど、熱意型や研究型なら、首都圏の病院のほうがやはり有名ですからね。その大学に特化した熱意や研究、カリスマ的指導医などがいれば対抗できるんでしょうけれど、難しいですね。

 【新医師臨床研修制度】

 医師免許取得後、指定臨床研修病院で、内科、外科、小児科、産婦人科など7分野で実際の診療に携わり、経験を積む。大学病院などと連携し、複数の医療機関を回るプログラムもある。アルバイトは禁止されるが、約30万円程度の収入を保障するため、国から研修先に補助金が交付される。県によると、県内の臨床研修医が研修後、県内に残ったのは、04年4月からの1期生が68人中55人(80・9%)、05年4月の2期生は61人中41人(67・2%)。

関連
医学処:研修医後の進路の選択肢を広げる、マッチングプラザを開催
医学処:大学病院に不満あり。研修医は市中病院のほうが満足度が高い
医学処:研修医の受け入れ先を地域の拠点病院に限定する方針をかためる
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2008年03月19日

早稲田大学と東京女子医大が夢のコラボレートを果たす。

早大と東京女医大、共同で「先端生命医科学センター」設立

 早稲田大と東京女子医大は15日、医学研究を共同で行うための「先端生命医科学センター」(東京都新宿区)を設立した。

 私立大学が研究施設を共同で設けるのは全国でも極めて珍しく、両大学の得意分野を生かして、激しさが増すばかりの大学間競争を勝ち抜く考えだ。

 センターは、延べ面積約2万平方メートルで女子医大の河田町キャンパスに隣接する、政策大学院大学の跡地に建設された。

 ロボットや人工臓器などで定評のある早大の理工学研究と、女子医大の先端医学研究を融合させて、ロボット手術や人工臓器を使った再生医療の実現などを目指す。2009年度にも両大の連携大学院の設置を検討している。

 会見した早大の白井克彦総長は「医学部を持たない早稲田大が、女子医大と協力し、新しい医療分野の研究に貢献していきたい」と抱負を語った。



 本当は早稲田は女子医を取り込みたかったんですけれど、女子医もかなり大きな組織ですからね。取り込まなくて正解かなという気もします。

 大学ってブランドイメージが強いですけれど、医学部に限って言えば、ブランドなど気にせず独自の進化を遂げたほうが、患者のため、医学の発展のためになる気がします。何より、患者さんが大学名で医師や医療機関を判断してしまうことのほうが問題だと思うので。

 今回も、お互いの大学の特化した部分を補い合っているという形に。いい傾向ですね。早稲田も無理して慶應と並ぼうとしなくても、十分こういうことで社会に貢献していけば評価は高くなると思いますよ。なんか歴史だけで大学が評価されたりするのを見ているのは忍びないです。学閥のような封建的思考を捨てて初めて新しいものが生まれると思うので。

関連
医学処:慶應との差を縮めるために早稲田大学医学部誕生か。
posted by さじ at 01:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学

2008年03月14日

横浜市立大学医学部、博士号に絡んだ金銭のやりとり。

博士号取得めぐり現金 横浜市大医学部長の研究室

 横浜市立大医学部(横浜市金沢区)の医学部長(64)の研究室が、医学博士の学位を取得した大学院生らから、謝礼として現金などを受け取っていた疑いがあることが12日、分かった。

 長年の慣例で行われていたとみられ、横浜市大は、医学部長側が受け取ったとされる現金の趣旨や総額、使途などを詳しく調べている。

 また、ほかにも医学部の10人以上の教授の研究室が博士号の取得に絡み、謝礼を受け取っていたとの情報もあり、同大は確認を急いでいる。

 関係者によると、医学部長が所属する「消化器病態外科」(旧第2外科)では毎年、数人の大学院生が医学博士号を取得。謝礼として現金30万円程度を、学位取得後に医学部長側に渡していたという。

 横浜市大によると、昨年11月、学内の「コンプライアンス推進委員会」に通報があり、同委員会が、医学部長や元大学院生らから事情を聴くなど調査を進めている。

 横浜市大は12日午前、記者会見したが、受け取ったとされる現金の趣旨などに関する医学部長側の説明については「調査結果が出るまで一切明らかにできない」としている。



学位取得の謝礼 菓子折り添え30万円…横浜市大

 横浜市立大医学部(横浜市金沢区)の学部長(64)の研究室で、学位取得の謝礼として現金の授受が行われていた問題で、「謝礼」を渡した医師が読売新聞社の取材に応じ、菓子折りに現金が入った封筒を添えて渡すよう先輩に教わるなど、現金授受が慣習化していたことをうかがわせる実態を証言した。

 医師は、学位審査を巡って現金をやりとりするのは許されないとの認識を持っていたが、「皆がしていることを、自分がひっくり返すことは怖くてできなかった」と複雑な胸の内をのぞかせた。

 この医師によると、博士号の学位認定審査後、風呂敷に包んだ菓子折りを持って、学部長の教授室を訪ねた。30万円の入った封筒を見えやすいよう菓子折りに添えて渡したところ、学部長は、「当然のことのように受け取った」という。

 学位審査は、主に研究室以外の教授が務める主査と准教授らの副査が行う。医師は、副査にも10万円を渡そうとしたが、「その場で現金が入った封筒を突き返された」とする。さらに、渡した金額については「学位を取った人たちに『学部長が第2外科の教授に就任(1992年)してから同じ額』と聞いたので、その額(30万円)にした」と語った。また、現金の趣旨については、「学部長は、学部では絶対的な権力者。謝礼を渡さなかった場合のリスクを考えた」と打ち明けた。

 関係者によると、学部長は大学の調査などに対し、「自分からは謝礼を要求していない。受け取らないこともあった」と答え、「人事にはつながっていない」と謝礼の有無と人事との関連を否定しているという。



横浜市大医学部長、謝礼授受を認める

 横浜市立大学医学部長が、医学博士の学位を取った医局員らから謝礼金を受け取っていた疑いのある問題で、嶋田紘学部長(64)は12日、大学を通じてコメントを発表し、金銭の授受を認めた。謝礼は研究報告会や懇親会用などとして医局で積み立てたが、すでに返還したとした。複数の関係者によると、返金は、昨年12月に名古屋市立大の博士号取得をめぐる汚職事件が発覚した直後に始まったという。

 嶋田学部長はコメントの中で、大学院生や研究生が研究を進め、学位を取得するまでには実験試薬や参考文献の購入など多額の経費が必要だとして、「学位が取得できた時に、謝礼の意味で持ってこられた人もあり、その場合に受け取り、預かった経緯がある」と金銭の授受があったことを明らかにした。

 使途については「毎年行っていた研究報告会、それに続く懇親会、学位取得に対する記念品などのために医局で積み立てた。個人として受け取ったものではない」と説明した。そのうえで、「目的がいかなるものにせよ金品の授受については誤解を受けるものと考え、医局長と相談の上、返還している」とした。

 一方、複数の関係者は「学部長側が謝礼の返還を始めたのは、名古屋市立大の事件が発覚した後の12月中旬以降」と話す。

 嶋田学部長や医局長経験者が複数の医局員宅などを訪れ、返金した。医局員らは、博士号を取得した後に嶋田学部長に渡した謝礼と同額の返金に応じたとされる。ここ3年間で受け取った金銭はほとんど返したという。

 返金に応じた際、学部長側から「無かったことにしてくれ」「家族にも口外しないように」と口止めされた医局員もいるという。

 名古屋市立大の収賄事件を受けて、横浜市立大では昨年12月、「学位取得をめぐって金品を受け取るのはあってはならないことで、地方公務員法に触れる」という内容の注意喚起を促す文書を、学長と理事長名で教授らに出していた。

 嶋田学部長側の返金について、関係者は「名古屋市立大のように収賄罪に問われるのを恐れて返したのではないか」とみている。



 医学博士号を持っている医師と持っていない医師、どちらが優れているかというと、実は全く変わらないというのが正直なところです。

 学位は教授や准教授からなる「主査」1人と「副査」2人が申請者の博士論文と口頭試問で審査する。主査と副査がそれぞれ60点以上(100点満点)と評価すれば、教授ら約40人で構成される教授会代議員会に諮られ、学位の取得が決定する。


 しかも論文や口頭試問を、教授らが審査するという点。そのために今回のような、賄賂のようなものがまかりとおってしまうのです。未だに大学病院は封建的だと言われますが、実際そうですからね。昔より露骨ではないとはいえ。

 個人的に使ってないとはいえ、そういった「悪しき慣習」を黙認していたのは、長としてはダメですね。どう言い逃れしようとも、受け取っていたのは事実なのですから。こういうことが明るみに出る前に自分から無くしていくぐらいのクリーンさが欲しかった。

関連
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posted by さじ at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学

2008年03月10日

難病の解明のために、iPS細胞を用いる。

京大が難病解明に万能細胞、患者細胞から作成・研究を計画

 様々な細胞に変化できる新型万能細胞(iPS細胞)を開発した山中伸弥・京都大学教授らが、筋ジストロフィーなど治療の難しい約10種類の病気に苦しむ日本人患者の細胞からiPS細胞を作製する計画を進めていることが8日明らかになった。

 近く学内の倫理委員会に申請し、早ければ4月から、新薬開発などにつなげる研究に取り組む。

 これまで、病気の原因を研究するには、すでに病気の状態になった細胞を調べる方法が主流だった。だが、患者の細胞からiPS細胞を作製し、それをさらに病気の細胞に変化させれば細胞が健康な状態から病気に変化する過程も観察でき、詳しい仕組みも明らかになると期待される。

 研究代表者の中畑龍俊・京大教授や、講演先の川崎市で記者会見した山中教授によると、対象の病気は若年性糖尿病や筋ジストロフィー、神経変性疾患、先天性の貧血などで、京大病院で治療を受けている患者に協力を求める。

 採取する細胞は、皮膚や血液のリンパ球、胃の粘膜など。健康な人の細胞からもiPS細胞を作製し、病気の細胞と比較する。

 山中教授はこれまで、米国人の細胞からiPS細胞を作製。薬によっては、効果や副作用に人種差があり、日本人患者の細胞を使って研究を進める



 細かい内容になると、人種差というのは強く影響してきます。酒に強い弱いも、人種差によって変わってきますしね。

 今回のこのニュースは、iPS細胞を何かに分化させるということを利用して、誕生時は正常な細胞を作り出し、それが何故病的に変質してしまうのかを観察しようというもの。今まで「難病」とされている、原因が不明の疾患の数々も、これによって解明されるかもしれません。筋ジストロフィーだけでなく、クローン病などにも効果はあるかも。

 山中教授の活躍で、医学全体が一歩進むかもしれません。

関連
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医学処:iPS細胞の京大と細胞シートの阪大が共同研究を行う!
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2008年03月03日

精神科医の製作した映画「受験のシンデレラ」

受験にかける青春描く 精神科医・和田秀樹さんが映画制作

 精神科医の和田秀樹さんが映画を撮った。その名も「受験のシンデレラ」。東大医学部を卒業し、受験指導のカリスマとなった男が、末期がんで余命いくばくもないことを告げられる。男は家庭の経済的事情で高校を中退した少女を東大に合格させることに自分の最後の日々をかける。和田さんはそんなドラマに格差社会終末医療といった現代的テーマを盛り込み、努力すること、生きることの意味を問い掛ける。

 受験指導本で数々のヒットを飛ばし、「受験の神様」の異名を取った和田さんでなければ撮れない作品だろう。

 「目指したのは受験版『あしたのジョー』です。日本の青春は、受験抜きには語ることができないと思う。ところが、ドラマになるのはスポーツや恋に熱中する青春が大半。受験勉強に励む青春というのは、大人の言いなりになっているようで、ドラマにはならないと、大人が勝手に思い込んでいるのではないでしょうか」と和田さん。

 制作にあたって文化庁に助成を申請したが認められず、完成後も、東京国際映画祭と釜山国際映画祭に出品しようとしたがはねられた。東大受験を真正面から肯定的に描くことに、反発があったのかもしれない。ところがである。暴力描写のない映画を対象としたモナコ国際映画祭で、最優秀作品賞、最優秀女優賞(寺島咲)、最優秀男優賞(豊原功補)、最優秀脚本賞(武田樹里)の4冠に輝いた。

 「いまの日本では、恵まれない家庭の子供ほど自分の人生を早くあきらめてしまう。でも、あきらめないでほしい。勉強をして学歴を手に入れることで、はい上がることは可能なんです。自分の力で人生は変えることができる、というメッセージを映画というメディアを利用して多くの人に伝えたかった」



 受験と医学部については色々考えはありますが、まぁそれは今回は置いておきましょう。

 確かに青春の一部が受験という意見には賛同します。今や大学受験というのは若き日に目指すゴールの1つでもありますからね。甲子園に近いものなのでは?(それが青春という価値の高いものに値するかどうかは別として)

 本来大学というのはゴールにするようなところではありませんし、それゆえに本当に才能のある人が理想の環境で勉強できなかったり、1つの学問をやりたくても受験勉強の壁に泣く人が出てきて、いいことはありませんけれど、現実としては学歴こそ1つのステータスとして存在しますからね。

 はっきり言ってしまえば、大学受験は、何かをやりたいと思っている人には何の役にも立たない代物だと思います。本当は、医学を学びたいと強く熱望する人に医学部に入ってもらいたい。しかし実際には親が医者だからとか、偏差値が高いからという理由で受験者が殺到しています。そのために、やりたくもない科目の勉強もしなければいけません(医者になるのだからある程度の教養が必要だとは思いますが、正直現状の大学受験システムでは教養は計れません)

 実際に、大学受験でそうとう成績の悪い人でも、医学を学ぶことを熱望している学生は、大学で大きく伸びますからね。医者としての適正や、教養もかなりある人が多いと思います。そういう人を浪人させること、浪人してしまうシステムを運営していることこそ、国の損失に値するのではないでしょうか。

 何百年かして、人が自分のやりたいことを出来るようになったとき、大学は初めてその機能をフルに生かすことができるのかもしれませんね。

 この映画、非常に面白そうなので、見てみたいと思います。
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2008年02月29日

札幌医大と旭川医大が医学部の定員を増やす。

札医、旭医大でさらに定員5増 09年度から 緊急医師確保対策

 札医大と旭川医大は二十五日、二○○九年度入試から医学部の定員を新たに両大で計五人増やすことを明らかにした。これにより、政府が緊急医師確保対策として暫定的に認めた道内十五人の増員枠は、札医大が八人、旭医大が七人となる。

 札医大は○八年度入試で定員を五人増やしており、○九年度は今回の三人増で計百八人となる。旭医大は今回の二人を含め同年度から七人増えて計百七人となる。

 増員枠は、地方の医師不足対策として都府県各五人、道内十五人の増員を国が十年間に限って認めた。この枠で入学した学生には、道などが学費や生活費の一部を奨学金として支給し、卒業後は地方病院などでの勤務を九年間義務付ける。北大は「先端医療を重視している」などとして増員には応じなかった。



 当人でも国でもなく、都道府県が学費の1部を負担するかわりに、卒業後に地方病院での勤務を義務づける。いわゆる自治医科大学システムを取り入れているようですね。

 自治医科大学では、卒業時に学費全額支払えば地方勤務が免除になるようになっているため、その存在の意思に反して、ポーンと支払って地方勤務をバックレる人が結構いるようです。そういった事態にならないような工夫を、取り入れているんでしょうか。

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2008年02月28日

輸血が必要というチェーンメールで昭和大学に電話殺到

チェーンメールで昭和大に電話殺到「3歳の子供助けて」
2008年02月22日

 病気の子どもに輸血が必要だという作り話の「チェーンメール」が21日から携帯電話などで流され、入院先と名指しされた昭和大学病院(東京都品川区)に100件以上の問い合わせが相次いでいる。

 メールは「知人の3歳の子が白血病で、昭和大に入院している。手術が受けられない状態で、誰かRHマイナスB型の方いませんか」という内容。連絡先の携帯番号まで記され、知人に回すように呼びかけている。ただ、携帯番号は現在、使われていない

 同院の担当者によると「病院に行けば血液を提供できるのか」「本当に入院しているのか」などの問い合わせが21日から相次いでいる。多い時で1時間に10件以上の電話が鳴り、業務に支障がでているという。同院はホームページで、メールの内容を否定し、「当院と一切関係がございません」と説明している。



 チェーンメールは姿かたちを変えて生き残るんですねぇ。

 鉄腕DASHの時もありましたし、ペットショップがつぶれたので子犬の貰い手を捜しているというのもありました。

 しかし今回のコレは極めて悪質。悪質極まりないです。流した本人の神経を疑いますね。

 チェーンメールは人災みたいなものですけれど、オレオレ詐欺と同じところがあります。すなわち、騙されるほうも悪い、というところです。騙されさえしなければ何事も起こらない、まずこの大前提を認識してもらいたいです。物凄く多忙な大学病院に電話をする前に、そのメールを送ってきた暇な人に問い詰めるぐらいのアレでお願いしたいです。名づけて「不幸の手紙同好会」。ネタが分からない人は漫画ドラえもんの15巻をご購入下さい。

 人の善意につけこんだ悪質なチェーンメールですが、冷静な対応をお願いしたいところです。100件以上もの人が電話で確認して、実際に提供する意思があるのでしたら、献血を定期的にしていただきたいです。

 血液が不足しているという状況は、チェーンメールでなくとも存在します。日本全国、献血者の減少により不足しているのが現状です。誰にでも出来て確実に提供できる善意の塊、「献血」に、皆さんどうぞご協力をお願いします。

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2008年02月27日

ドイツ最高の医学賞、ロベルトコッホ賞に山中教授。

山中教授にコッホ賞/iPS細胞開発で

 ドイツのロベルト・コッホ財団は23日までに、同国最高の国際的医学賞である今年のロベルト・コッホ賞を、さまざまな組織に成長できる万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を開発した山中伸弥京都大教授ら、計3人に授与すると発表した。

 共同受賞者は、いずれも幹細胞研究で成果を挙げた米スタンフォード大のアービング・ワイスマン教授と、ドイツのマックスプランク研究所のハンス・シェラー教授。授賞式は11月14日にベルリンで行われ、3人に賞金計10万ユーロ(約1600万円)が贈られる。

 山中教授は、受精卵を材料にする胚性幹細胞(ES細胞)と同様の万能性を持つiPS細胞を、人の皮膚から作製することに成功。再生医療を大きく進展させる成果として世界的に注目された。

 コッホ賞は2006年に河岡義裕東京大教授、04年に審良静男大阪大教授が選ばれるなど、日本人の受賞が近年増えている。



 2年前のコッホ賞のときも取り上げましたが、2008年のコッホ賞も日本人がいただきました。

 山中教授、これはもうノーベル賞も間違いなしなのでは?と期待してしまうほど、iPS細胞の登場は世界中に激震を与えましたからね。

 しかもそのiPS細胞も、次々に進化しているという・・・今年はもう山中教授から目が離せません。

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2008年02月22日

北海道立高校九校を、医学部受験に特化した存在に。

退職教員100人配置へ 道教委

 道教委は二十日、道の二○○八年度予算案のうち教育関連予算案を発表した。道職員の給与削減幅縮小による人件費増の影響で総額は前年度比(六月補正後)1・4%増の四千八百十一億円となり、一九九七年度以来十一年ぶりに増加。学力向上策として退職教員の非常勤講師を小、中学校に百人配置するほか、道立高九校を「医進類型指定校」とし医学部受験を支援する新規事業を盛り込んだ。

 同日記者会見した吉田洋一道教育長は医進類型校について「エリート養成との批判は覚悟の上。地方からも医学部に進めるよう(指定校以外と)差をつける事業をあえて行う」と語った。

 非常勤講師は週十八時間、複数教員による授業などを担当。事業費は特別支援学校への二十二人配置を含め二億二千万円。医進類型校九校は、各二名の教員追加配置を国に申請中で、認められれば新年度から理数科目を中心に授業数を増やす。



 そりゃ親にとっては人気が出るでしょうね、医学部に特化した学校というのは。

 しかし子供のためになるかというと、正直ならないでしょうね

 医学部に入るほどの学力を身につけるということならば構わないのですが、医学部合格率何パーセントなどといった、医学部に受験することを前提とした教育は、もはや教育者のすることではないと思います。そんなのは塾や予備校の仕事です。

 社会が殺伐としてきて、子供にとって尊敬できる大人というのが少なくなってきました。子供を正しい道へ導く大人の代表である教師や親が、ヤレ医学部医学部と子供の進路を決めるのははっきり言っていただけません。

 人間、1度きりの人生なんですから、やりたいことをやればいいんですよ。当たり前のことです。むしろ『やる気がないのに勉強だけ要領よく出来て医学部に進学、医学部では落ちこぼれるが要領がよくなんとか国家試験に合格』という医師が一番怖いです。それならば大学受験の偏差値が低くても、やる気に溢れ、人格的にも優れている努力タイプの人間に医師になってもらいたい。その人のやる気を見出せない受験社会が悪いと言わざるをえません。

 モチベーションのない医師は、将来高い確率でミスを起こすでしょうし、患者に対して親身になれないばかりか、進んでいく医療の知識についていこうともしないでしょう。非常に怖いことです。しかし、間違いなく世間が作り出した「医者育成法」です。

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2008年02月20日

激務で麻酔科医全員退職→年収3500万で募集中

報酬年3500万円、麻酔科医を募集 大阪・泉佐野市

 関西空港の対岸にある大阪府泉佐野市の市立泉佐野病院で、激務などを理由に麻酔科の常勤医が一斉退職する見通しとなり、後任の医師を確保するため、病院側が最高で年3500万円の報酬を雇用条件に提示していることがわかった。麻酔科医が不在になれば、救急対応を含む大半の手術ができなくなる。拠点病院としての機能低下を防ぐ窮余の一策としている。

 同病院の麻酔科には現在、4人の常勤医師がいるが、いずれも3月末で辞職する可能性が高い。一部の医師が昨年末に辞職を願い出たのを機に、残る医師も「補充なしで手術室を支えられない」と退職を決めたという。

 年収3500万円は病院事業管理者(特別職)の約2倍。厚生労働省の調査(昨年6月時点)では、自治体病院勤務医の平均年収は1427万円で、これと比べても突出している。同病院は所属先のない「フリー」の麻酔科医に1日約12万円の報酬を支払っているといい、この水準をもとに年収をはじき出した。今月1日から大学などに要請する形で募集を始めたところ、これまでに数件の引き合いがあるという。

 同病院は全国に3カ所しかない「特定感染症指定医療機関」の一つ。今夏をめどに、産科医療の中核施設「地域周産期母子医療センター」となる予定で、緊急手術に即応できる常勤麻酔科医の確保が急務だった。市幹部は「ほかの医師の給与に比べて高すぎる、との指摘が内部にあったが、手術ができない事態は避けねばならない」と話す。



 大きな手術をやる際にはどうしても必要な人材ですからね…。加えて麻酔科という科は小児科、産婦人科と同じように多忙な科でもあります。患者の全身状態を把握して手術中、麻酔をかけつづけなければならないわけですから。

 医療崩壊が少しずつ進んでいるともいえますね…。麻酔科医の絶対数が少なすぎるんでしょう。医学生の数を1.5倍ぐらいにして教育を今以上に厳しくすればいいんじゃないですかね。ざっくばらんな解決策ですが。

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posted by さじ at 19:43 | Comment(2) | TrackBack(0) | 大学
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