2009年04月03日

医師を全国に適正配置する第三者機関をつくる。

医師配置に第三者機関を

 地域や診療科の医師不足問題について、厚生労働省「医療における安心・希望確保のための専門医・家庭医のあり方に関する研究班」(班長=土屋了介・国立がんセンター中央病院院長)は、医師を適正配置するための第三者機関創設を要望する報告書の骨子をまとめた。今月、報告書を厚労省に提出する。

 骨子では、欧米諸国の多くには医師を適正に配置する仕組みがあるのに対し、日本のように診療科や勤務地を自由に選ぶのでは「医師の配置は最適化されない」と、指摘。医学部卒業後の専門医教育を担う「卒後医学教育認定機構(仮称)」の設立を要望した。

 機構は、病院や医学会、大学医学部、診療所、研修医などが参加して組織。地域、診療科ごとに必要な医師数を算出する。研修病院の専門医養成プログラムの評価や是正を行い、専門医の質向上を図りつつ、適切な配置によって医師不足の解消を目指す。

 骨子ではまた、患者の日常的な病気の予防、治療を担う家庭医・総合医を専門医のひとつと位置づけ、養成を促進。勤務体制が厳しい救急、産科、小児科医などの負担軽減につなげることなどを盛り込んだ。



 できない医師は地方に下り、できる医師だけが大学病院でやることができる、という感じになってくるんでしょうか。モチベーションの高低で決めるのならば平等といえば平等ですけれど。うーむ。

 まあ確かに大学病院クラスなら絶対的に人数は足りていませんけれど、開業医を分散させるのは、まぁいいかなって気もしますね。先を見据えた上で動かすなら構わないんですけど、医師不足だから緊急的に初期臨床研修を動かすとか、大学の定員を増やすとかしないで、もっと将来像を組み立ててからにしてほしいです。
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2009年04月02日

最新機器を使った医療シミュレーション教育を岡山大で。

最新の医療学ぶ医師、学生らシミュレーション体験−−岡山大

 最新機器を使った医療のシミュレーション教育を推進しようと、岡山大医療教育対策プロジェクトチームなどがこのほど、岡山市駅元町のママカリフォーラムでセミナーを開いた。医師、学生など約80人が最新の医療教育について話し合った。

 同チームによると、医学生や研修医は早い段階で診療技術の習得が求められる一方、医師不足などの影響で大学の教員は減少傾向にある。このため、反復トレーニングが可能で効率よく学べるシミュレーター(模擬医療)は新しい教育方法として注目されている。同大では診療科ごとに機器を所有しており、各科を横断するトレーニングセンターを設立する構想もあるという。

 セミナーでは、耳鼻科や小児科などの参加者がシミュレーション教育の現状を報告。同大医歯薬学総合学研究科腫瘍・胸部外科の山根正修助教は「例えば(手術後の)縫合の授業は50分しかなく、決して十分とは言えない。シミュレーションは早期に習熟度を高めて、医療の安全性確保に役立つ」と話した。会場には、手術用器具で内臓をつかむ感触を再現した内視鏡手術や新生児蘇生のシミュレーターが並び、参加者は実際に触れて体験していた。



 医学とは昔から築かれてきた知識の集合体を受け継ぐことで成長してきました。

 教育は必須です。特に大きな病院の医師は多忙を極めますが、同時に学生や研修医、後期臨床研修医などを育てなければなりません。手技のシミュレーションもそのうちの1つ。これからはどの病院でもこういった設備に力を注ぐようになるでしょう。注がない病院は、研修医側から離れていくと思います。教育に力を注がない病院は。

関連
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筑波大学が初期臨床研修のため水戸協同病院と提携する。

筑波大が一般病院に医師 初期診療教育と医師不足解消

 筑波大病院(茨城県つくば市)は、教授や准教授、研修医が臨床研修をする「地域医療教育センター」を水戸協同病院(水戸市)内に設置することを決め、24日に協同病院で記念式典を開いた。4月から約20人を常勤医として派遣する。

 筑波大によると、国立大が研修のため教員を一般病院に送るのは全国初という

 大学病院の医師は専門が分かれ、専門外の患者を診察する機会が少ないため、何の病気か分からない患者を最初に診るプライマリーケア(初期医療)を経験させ、総合的な診療ができるようにするのが狙い。

 協同病院は常勤医が平成13年の43人から23人に激減しており、医師不足解消にも貢献するという。

 筑波大教授の渡辺重行センター長は「診療と教育を両立させ、全国でも有数の臨床研修病院にしたい」と話している。



WIN&WIN。

 筑波大学側からしてみれば、大学病院の不利な点をカバーして研修医をより獲得しやすくなり、協同病院側としては人材が確保できる。双方にとってオイシイわけですね。

 研修医が大学病院を選ぶときにネックとなるのが、軽症を診れない点や、疾患に偏りが出来てしまう点などです。大学病院は国内最先端の医療を提供できる反面、どこの病院でも対応できるような軽症患者に触れる機会は圧倒的に少なくなります。
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2009年03月29日

愛媛大学医学部5年生が泥酔し凍死したのはタクシー側の責任?

泥酔学生下車し凍死、タクシーに賠償命令 松山地裁

 松山市の山中で07年、愛媛大学医学部の男子学生(当時23)が凍死したのは個人タクシーの運転手(64)が泥酔した学生を現場付近に降車させたためだとして、遺族が慰謝料など5千万円を求めた訴訟の判決が24日、松山地裁であった。武田義徳裁判官は「最寄りの警察署などに降車させるべきだった」として安全配慮義務違反を認め、約4100万円の支払いを命じた

 判決によると、学生は07年12月21日夜、松山市内で友人らと酒を飲み、22日未明、帰宅するため1人でタクシーに乗った。運転手は松山市玉谷町の国道で降車させ、学生は約200メートル歩いたところで石手川の河原に転落して凍死した。降車場所は学生の自宅から約4キロ離れた山中だった。

 裁判で運転手側は、降車時の状況について「学生が停車を指示し、『間違いないのか』という問いに対して『ここでいいです』と答えた。酔っているようには感じなかった」と主張した。しかし、判決は、学生の飲酒量やタクシー内でのやりとりなどから「学生は泥酔しており、運転手も認識していた」と認定。こうした主張を退けた。

 そのうえで「運転手は現場付近の地理に詳しく、泥酔した学生を降車させれば、転落や凍死の危険性があることは明らかだった」と指摘した。


泥酔客がタクシー降車後に凍死…4千万賠償命令の波紋

 泥酔学生を乗せたのが運の尽きだったのか−。2007年12月22日未明、愛媛県松山市内で凍死した愛媛大医学部5回生の男子学生(当時23)の遺族が、学生を現場付近に降車させた個人タクシーの運転手(64)に慰謝料など5000万円を求めた訴訟で、松山地裁は24日、運転手の安全配慮義務違反を認め、約4100万円の支払いを命じた。当然ながら、同業者からは不満と不安の声が噴出している。

 判決によると男子学生は12月21日夜、松山市内で友人らと酒を飲み、22日午前1時ごろ、帰宅のためタクシーに乗車し自宅方面の住所を告げた。男子学生は約20分後、自宅から約4キロ手前の山中、同市玉谷町の国道317号で降車。降りた男子学生は歩いて約200メートル引き返しガードレールの切れ目から石手川の河原に転落。頸椎を損傷し午前5時ごろ凍死した

 男子学生の遺族は「断崖絶壁が続き、約70センチの低いガードレールしかない危険な場所に泥酔状態の乗客を漫然と降車させた運転手には安全配慮義務違反がある」と主張。

 運転手側は「計8回行き先を聞いたが、すべて『直進』と言われた。降車時も『ここで降ろせ』と指示され、正常に歩き出したのも確認した」と反論したが、判決で裁判長は「運転手は現場付近の地理に詳しく、泥酔した学生を降車させれば転落や凍死の危険性があることは明らかだった」と結論づけた。

 夕刊フジの調べでは、22日の気温は午前3時が10.6度、4時が10度。この気温で運転手は本当に凍死の危険性が認識できただろうか。

 『タクシードライバーの言い分−運転席からの人権宣言』の著書がある重信幸彦・北九州市立大教授(民俗学)は「法律家の正論のみで裁いた今回の判決は、現場に大きな矛盾と混乱をもたらす可能性がある」と懸念する。

 「現在の法律では、客が『降ろせ』と明確に指示して料金も支払えば、現場の運転手の判断で『降ろさせない』のは非常に困難。降ろす場所も、高速道路上など法律で乗降が禁止されている場所や、徒歩が極めて困難な山道などでないかぎり、自力で降車した客を見送った運転手に責任は問えないのではないか」

 一方、都内の現役タクシー運転手は「われわれには泥酔者の乗車拒否が法律で認められている。拒否できる泥酔者を、利益優先で乗せたと法的に判断されたら、深夜の国道に降ろしたことが安全配慮義務違反に問われるのは仕方ないかもしれない」と語る。「ただ、今回の裁判のように運転手の証言が一切認められないなら、今後は酔客を警察に即保護してもらい、料金も立て替えてもらわないと割に合わないね」

 これから花見のシーズン。泥酔客とタクシー運転手の葛藤は、さまざまなところで起きそうだ。



 うーん。これはあまりにも運転手側に酷な判決。高裁で何とかなりそうな気もしますけれども。

 泥酔している乗客を乗せてしまったことが問題なんですかね。でも客が降ろせといったら降ろさんわけにはいかんでしょうし、逆にこういう場合警察に届け出たとしたら警察が料金を立て替えてもらえるのかといった問題も。

 個人的には医学部5年生のくせに自分でも良く分からないほど泥酔するほうが。人間ですからべろんべろんになることはあるかもしれないですけど、それでタクシー側に賠償金となるのがおかしいかなぁ。遺族もどこに怒りをやっていいのか分からなくなっているような感じもありますけれど。一緒に酒を飲んでいた誰かが付き添ってやるべきのような気も。

関連
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第103回医師国家試験 学校別ランキング 卒留編

 さてさて。国家試験に合格した医学生の方々、おめでとうございます。人生の絶頂の余韻から、そろそろ4月からの、医者としての生活にむけて準備されているころだと思います。残念ながら落ちてしまった方、あと1年しかありません。悔やんでも悔やみきれないところもあるでしょう。しかし試験とはそういうものだと諦めて、気持ちを入れ替えて頑張って下さい。

 今年は出願数が明示されていたため、永遠の謎であった「私立大学は留年させまくっているのか」を明確に解明することができました。今回は、受験者数ではなく、出願数。つまり受験した人プラス留年してしまった人の数と、合格者の割合をランキング分けしてみたいと思います。

 なお、帝京大学は出願数と受験者数は変わりませんが、今年は43人留年したという情報を元にこちらのほうで調整させていただきました。

 まあこのランキングに意味があるというわけではありませんけれど、国師合格翌日の余興程度に思っていただければ。加えて、各大学に留年という選択肢を安易に取らせない意味も含みつつ。


 新卒のみ、総計のみのランキングはこちらから。

医学処:第103回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
医学処:第103回医師国家試験 学校別ランキング 総計編



 それでは参りましょう。


第1位!


滋賀医科大学 100.0

千葉大学医学部 100.0

防衛医科大学校 100.0


 留年0人、そして新六年生が全員合格という、まさにパーフェクトを達成した三校です。素晴らしすぎる。生徒のモチベーション、生徒の質、大学の環境、大学の教育、どれが欠けても達成は不可能だと思います。学校全体で誇っていいくらいの快挙です。おめでとうございます! 


第4位
東京慈恵会医科大学 99.0


 繰り上がりで第4位。東京慈恵会医科大学は留年者0でした。おめでとうございます。確実に強い大学へとなっています。


第5位
東北大学医学部 99.0
奈良県立医科大学 99.0


 こちらも留年者0人で繰り上がり。BEST5入り、おめでとうございます!来年度も同じように頑張ってほしいと思います。


 では以下ランキング順で。なお、

順位 大学名 出願数 合格者数 合格率

 となっております。


7 岐阜大学医学部  77 76 98.7
8 札幌医科大学  100 98 98.0
9 浜松医科大学  97 95 97.9
10 東京女子医科大学  96 94 97.9
11 東京医科歯科大学医学部  86 84 97.7
12 名古屋市立大学医学部  83 81 97.6
13 福島県立医科大学  79 77 97.5
14 大阪市立大学医学部  78 76 97.4
15 日本大学医学部  115 112 97.4
16 熊本大学医学部  103 100 97.1
17 旭川医科大学  101 98 97.0
18 京都大学医学部  99 96 97.0
18 秋田大学医学部  99 96 97.0
20 横浜市立大学医学部  63 61 96.8
21 順天堂大学医学部  93 90 96.8
22 信州大学医学部  90 87 96.7
22 香川大学医学部  90 87 96.7
24 鳥取大学医学部  82 79 96.3
25 新潟大学医学部  109 105 96.3
26 筑波大学医学専門学群  103 99 96.1
26 長崎大学医学部  103 99 96.1
28 弘前大学医学部  102 98 96.1
29 山形大学医学部  99 95 96.0
30 自治医科大学  94 90 95.7
31 神戸大学医学部  90 86 95.6
32 北海道大学医学部  88 84 95.5
33 三重大学医学部  107 102 95.3
34 和歌山県立医科大学  63 60 95.2
35 徳島大学医学部  103 98 95.1
36 琉球大学医学部  100 95 95.0
37 慶應義塾大学医学部  99 94 94.9
38 群馬大学医学部  98 93 94.9
38 大阪医科大学  98 93 94.9
40 愛媛大学医学部  95 90 94.7
41 福井大学医学部  92 87 94.6
42 島根大学医学部  107 101 94.4
43 岡山大学医学部  104 98 94.2
44 広島大学医学部  99 93 93.9
45 関西医科大学  98 92 93.9
46 京都府立医科大学  95 89 93.7
47 東邦大学医学部  94 88 93.6
48 宮崎大学医学部  102 95 93.1
49 九州大学医学部  98 91 92.9
50 山口大学医学部  96 89 92.7
51 鹿児島大学医学部  93 86 92.5
52 大阪大学医学部  100 92 92.0
53 山梨大学医学部  98 90 91.8
54 名古屋大学医学部  95 87 91.6
55 聖マリアンナ医科大学  100 91 91.0
56 東京大学医学部  106 96 90.6
57 富山大学医学部  93 84 90.3
58 佐賀大学医学部  98 88 89.8
58 金沢大学医学部  98 88 89.8
60 北里大学医学部  121 108 89.3
61 高知大学医学部  92 82 89.1
62 東京医科大学  123 109 88.6
63 獨協医科大学  79 70 88.6
64 久留米大学医学部  103 91 88.3
65 産業医科大学  108 95 88.0
66 大分大学医学部  105 92 87.6
67 昭和大学医学部  120 105 87.5
68 杏林大学医学部  91 79 86.8
69 福岡大学医学部  116 100 86.2
70 岩手医科大学  85 73 85.9
71 埼玉医科大学  102 87 85.3
72 日本医科大学  102 86 84.3
73 兵庫医科大学  124 104 83.9
74 東海大学医学部  88 73 83.0
75 近畿大学医学部  111 92 82.9


 以下、WORST5です。WORST5を発表する前に…やはり留年者も加えると私立大学が下位に集中してきますね。


第76位
愛知医科大学
  115 93 80.9

 噂では14人留年ということでしたが、出願者と受験者の差は13人ということでした。新卒編では66位でしたが、留年者数を考慮するとやはりガクーンと落ちてしまいますね。


第77位
川崎医科大学
  120 94 78.3

 21名が留年したという、帝京大学に次ぐ大量留年を行った川崎医科大学です。新卒編では41位で95.9%と全国平均以上でしたが、それも21人の留年があってこそか。ある意味正解といえば正解な留年のさせ方だとは思いますが。どうしようもないのを野放しにするよりもマシといったところでしょうか。来年これらを解消できるといいんですけども。


第78位
藤田保健衛生大学医学部
  124 96 77.4

 噂では19人留年、ということでしたが、出願者と受験者の差は17人。新卒のみでも72位とあまりふるわなかった上に、留年者が2桁もいては、まぁこのあたりにランク付けされるか。抜本的な教育改革を行ってもらいたいものです。


第79位
金沢医科大学
  115 82 71.3

 留年者14名と、上記のようなWORST5の大学に比べれば少ないものの、それでも2桁いってますからね。しかも2桁落としても、新卒のみで最下位という記録。この留年した14名はよほど出来ないんでしょうか。来年は、受かるのでしょうか。果たして。



 もうご想像どおりだとは思いますが、、、


第80位 帝京大学医学部 129 76  58.9

 留年者43名を加えたところ、恐ろしい数値になりました。1学年129名中、国家試験に合格したのは76名。1学年のうちおよそ4割が免許を獲得できないという・・・。



 まとめてみて思ったのは、私大の留年者数は少なくなったとはいえ、まだ一部の大学では2桁にも及ぶ大量留年を行っているのは事実です。しかしこのように留年者数が露呈してしまうと、逆効果になってしまうことも事実。新卒編で1位だった兵庫医大も、留年者数を加えてみれば73位ということが分かってしまいますし。

 一番よいのは、留年者を出さないような教育をすることでしょう。全体のレベルを上げる教育を行えているところは、私大や地方国公立とはいえそれほど留年者を出さずに成績も上位です。参考に出来るところを参考にして、せめて医学生としてのレベルを上げてほしいと思います。

 もちろん下位の大学出身でも優秀な先生は数多くおられますし、今回不合格になった人や留年した人の中から良い臨床医が育つということも十分に考えられます。ですが、それとこれとは別次元の話。人を診るという覚悟があるのならば勉強すべきだし、医学生のような簡単な程度の勉強すら出来ないで、医者として一生をかけて勉強し続けることなど果たして出来るでしょうか。今やれることを一生懸命やる、そういったことも医者になる人間として求められるモラルの1つです。





<おまけ>


 上記のランキングは、新卒編に留年者数を足したものですが、以下のランキングは、総計編に留年者数を足したもの、すなわち新卒+既卒+卒留のランキングです。一応作ってみたので参考までに。


第1位


防衛医科大学校 65 65 100.0



 新卒、既卒、全員合格の上に留年者も0人という見事なまでに精錬された防衛医大です。来年も防衛医大が頂点に君臨する予感がします。おめでとうございます!


 以下ランキング順です。

順位 大学名 総合出願数 合格者数 合格率

2 東京慈恵会医科大学  108 106 98.1
3 千葉大学医学部  102 100 98.0
4 滋賀医科大学  100 97 97.0
5 順天堂大学医学部  94 91 96.8
6 札幌医科大学  106 102 96.2
7 自治医科大学  95 91 95.8
8 東京医科歯科大学医学部  92 88 95.7
9 横浜市立大学医学部  66 63 95.5
10 和歌山県立医科大学  64 61 95.3
11 日本大学医学部  125 119 95.2
12 岐阜大学医学部  82 78 95.1
13 浜松医科大学  101 96 95.0
14 群馬大学医学部  108 102 94.4
15 筑波大学医学専門学群  107 101 94.4
16 名古屋市立大学医学部  89 84 94.4
17 鳥取大学医学部  88 83 94.3
18 山形大学医学部  102 96 94.1
19 香川大学医学部  94 88 93.6
20 弘前大学医学部  106 99 93.4
21 愛媛大学医学部  100 93 93.0
22 旭川医科大学  114 106 93.0
23 三重大学医学部  113 105 92.9
24 京都府立医科大学  98 91 92.9
25 北海道大学医学部  97 90 92.8
26 福島県立医科大学  83 77 92.8
27 奈良県立医科大学  108 100 92.6
28 大阪市立大学医学部  86 79 91.9
29 新潟大学医学部  122 112 91.8
30 島根大学医学部  117 107 91.5
31 徳島大学医学部  115 105 91.3
32 長崎大学医学部  114 104 91.2
33 東邦大学医学部  112 102 91.1
34 信州大学医学部  100 91 91.0
35 神戸大学医学部  95 86 90.5
36 慶應義塾大学医学部  105 95 90.5
37 宮崎大学医学部  113 102 90.3
37 秋田大学医学部  113 102 90.3
39 広島大学医学部  111 100 90.1
40 東京女子医科大学  109 98 89.9
41 山梨大学医学部  108 97 89.8
42 東京大学医学部  114 102 89.5
42 大阪医科大学  114 102 89.5
44 岡山大学医学部  112 100 89.3
45 山口大学医学部  111 99 89.2
46 京都大学医学部  108 96 88.9
47 富山大学医学部  98 87 88.8
48 東北大学医学部  115 102 88.7
49 大阪大学医学部  110 97 88.2
49 産業医科大学  110 97 88.2
51 聖マリアンナ医科大学  110 97 88.2
52 金沢大学医学部  109 96 88.1
52 関西医科大学  109 96 88.1
54 福井大学医学部  108 95 88.0
55 鹿児島大学医学部  107 94 87.9
56 九州大学医学部  106 93 87.7
57 熊本大学医学部  118 103 87.3
58 佐賀大学医学部  107 93 86.9
59 昭和大学医学部  127 110 86.6
60 名古屋大学医学部  104 90 86.5
61 東京医科大学  143 123 86.0
62 琉球大学医学部  120 103 85.8
63 高知大学医学部  106 90 84.9
64 北里大学医学部  133 112 84.2
65 大分大学医学部  113 95 84.1
66 久留米大学医学部  114 95 83.3
67 杏林大学医学部  101 84 83.2
68 福岡大学医学部  131 108 82.4
69 獨協医科大学  94 77 81.9
70 埼玉医科大学  110 90 81.8
71 兵庫医科大学  141 115 81.6
72 岩手医科大学  94 76 80.9
73 日本医科大学  114 91 79.8
74 川崎医科大学  133 106 79.7
75 愛知医科大学  123 98 79.7
76 近畿大学医学部  123 95 77.2
77 東海大学医学部  111 82 73.9
78 藤田保健衛生大学医学部  145 107 73.8
79 金沢医科大学  136 94 69.1



第80位 帝京大学医学部  160 92 57.5



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2009年03月27日

第103回医師国家試験 学校別ランキング 総計編

 さてさて、第103回医師国家試験合格速報、新卒編に次いで、やってまいりました。残念ながら昨年落ちてしまった国試浪人を足した総計編です。いわゆる大学の総合実力。


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 こちらはWORST13をご紹介。BEST13は新卒編をご覧下さい。



第1位

 防衛医科大学校 100.0% (65/65)


 やはりね、という感じです。天下の防衛医大が再び一位に返り咲きました。

 第100回、1位。第101回、1位。第102回、17位。そして第103回、再度1位へ。来年からもキープしてもらいたいですね。本当に、おめでとうございます!!

 以下ランキング順です。

2 自治医科大学 98.9% 
3 東京慈恵会医科大学 98.1% 
4 千葉大学医学部  98.0% 
5 愛媛大学医学部 97.9% 
6 滋賀医科大学 97.0% 
7 横浜市立大学医学部 96.9% 
8 順天堂大学医学部 96.8% 
9 日本大学医学部 96.7% 
10 兵庫医科大学 96.6% 
11 名古屋市立大学医学部 96.6% 
12 札幌医科大学  96.2% 
13 東京医科歯科大学医学部 95.7% 
14 川崎医科大学 95.5% 
15 群馬大学医学部 95.3% 
16 筑波大学医学専門学群 95.3% 
17 和歌山県立医科大学  95.3% 
18 弘前大学医学部 95.2% 
19 山梨大学医学部 95.1% 
20 岐阜大学医学部 95.1% 
21 山形大学医学部  95.0% 
21 浜松医科大学 95.0% 
23 新潟大学医学部 94.9% 
24 鳥取大学医学部  94.3% 
25 旭川医科大学  93.8% 
26 三重大学医学部  93.8% 
27 北海道大学医学部 93.8% 
28 香川大学医学部 93.6% 
29 奈良県立医科大学  93.5% 
30 産業医科大学  93.3% 
31 昭和大学医学部 93.2% 
32 京都府立医科大学 92.9% 
33 埼玉医科大学  92.8% 
34 福島県立医科大学  92.8% 
35 秋田大学医学部 92.7% 
36 広島大学医学部 92.6% 
37 関西医科大学 92.3% 
38 福井大学医学部 92.2% 
38 慶應義塾大学医学部 92.2% 
40 東邦大学医学部  91.9% 
40 宮崎大学医学部  91.9% 
42 大阪市立大学医学部 91.9% 
43 東京医科大学  91.8% 
44 島根大学医学部  91.5% 
45 聖マリアンナ医科大学  91.5% 
46 徳島大学医学部  91.3% 
47 長崎大学医学部  91.2% 
48 北里大学医学部  91.1% 
49 東京大学医学部  91.1% 
50 信州大学医学部  91.0% 




-----全国平均91.0%の壁-----




51 岡山大学医学部 90.9% 
52 山口大学医学部  90.8% 
53 東京女子医科大学 90.7% 
54 神戸大学医学部 90.5% 
55 大阪医科大学 90.3% 
55 東北大学医学部 90.3% 
57 大阪大学医学部 89.8% 
58 京都大学医学部  89.7% 
59 福岡大学医学部 89.3% 
60 愛知医科大学 89.1% 
61 名古屋大学医学部 89.1% 
62 熊本大学医学部 88.8% 
63 富山大学医学部  88.8% 
64 鹿児島大学医学部 88.7% 
65 金沢大学医学部 88.1% 
66 九州大学医学部  87.7% 
67 高知大学医学部 87.4% 


 というわけで、総計編でした。

 …次の13大学は、今年、成績の悪かった大学です。反省すべき点を反省して、来年度に生かしてほしいと思います。


第68位 大分大学医学部  87.2% (95/109)

 前回、前々回と全国平均以上だったんですが・・・。新卒もあまり揮わなかった上に、既卒者の合格率も悪かったことが敗因か。


第69位 佐賀大学医学部 86.9% (93/107)

 佐賀大学も例年、全国平均以上なんですけれども、今年は芳しくなかったようです。佐賀大は今年、新卒が第70位と成績が悪かった点がダイレクトに響いているようです。


第70位 日本医科大学 86.7% (91/105)

 総計では中堅どころの日本医大も第70位に。日本医大は完全に既卒者にヤラれましたね。12人中7人が不合格という悲惨な負の連鎖に陥ってしまいました。


第71位 琉球大学医学部 86.6% (103/119)

 琉球大学です。まぁ琉球大学は毎年そんなに良くないんですけど、去年が悪すぎましたね(第73位)。今年は新卒が頑張って全国平均を超えていますが、国試浪人組19人中11人が不合格という足の引っ張りよう。


第72位 杏林大学医学部 84.8% (84/99)

 杏林大学も毎年あまりよくありません。しかしここまで酷かったことは近年ないのでは。新卒合格率94.8%の中、杏林大学の新卒合格率は88.8%です。既卒者のせいでランクが下がってしまった大学はさておき、新卒合格率が悪い大学はもう少し熱を入れて頑張ってほしいと思います。


第73位 藤田保健衛生大学医学部 84.3% (107/127)

 第100回、79位。第101回、64位。第102回、75位。そして第103回、73位。藤田保健衛生大は大量留年した上に、新卒11人が不合格、既卒も20人ほど溜まっていてそのうち9人が不合格、と負の連鎖どっぷりって感じです。一度新卒が頑張ってこのスパイラルから抜け出したら、と思うのですが。

 
第74位 久留米大学医学部 84.1% (95/113)

 上がって下がって、昨年上がったと思ったら今年下がってしまった久留米大学です。もうちょっとでこのWORST13の常連から抜け出せそうで抜け出せない感じです。


第75位 岩手医科大学 83.5% (76/91)

 岩手医がこんなところにまで。例年中堅どころだったんですが・・・。新卒もあまりよくなかったんですが、既卒者が9人中3人しか合格しておらずこんなところにまで来てしまいました。残念です。


第76位 近畿大学医学部 81.9% (95/116)

 こちらも、久留米大と同じく、上がって下がって、上がって下がった大学。下がるときはトコトン下がるのが特徴的です。第101回の時は第79位と大爆死でした。新卒だけでも第73位だったのでここまで落ちたのは仕方ないといえば仕方ないんですが、既卒者も何でこんなにやる気がないのか、11人中3人しか合格していないという悲惨な状況です。


第77位 獨協医科大学 81.9% (77/94)

 獨協医大のいい点といえば、留年者をあまり出さないこと、と言われています。それがいいかどうかは分かりませんが。確かにランキングとして大学別の教育能力を示すためなら留年などさせず全員受けさせるべきでしょうけれど、受けても落ちるようなバカを大学側で救おうとせず突撃させるのが果たして社会のためになるのかどうか。疑問です。新卒で第76位、昨年までに合格できなかった人も15人溜まっており、うち8人が再度不合格という結果に。留年させないのなら、1年でなんとか学力を上げる工夫が必要だと思いますね。


第78位 帝京大学医学部 79.3% (92/116)

 前代未聞の大量留年を出したにもかかわらず第78位。留年多数、新卒も成績が悪く、既卒者も大量にいる上に半分くらい落ちる。この現状を打破するためには根本的に変えなきゃならん気がするんですが。同じ人間なのになんでここまで差がついてしまうんでしょう。やる勉強はどの大学でも同じだし入学時の能力はほとんど変わらないのに。とすると大学の環境と教育システムが駄目、ということでしょうかね。


第79位 金沢医科大学 78.3% (94/120)

 下位の常連、金沢医科大学です。75位→77位→77位→79位と下位の中でも次第に低下しています。第97回、第99回では最下位でした。大丈夫でしょうか。今までは既卒者が足を引っ張っていたとはいえ、今年は新卒編で最下位を獲得。むしろ既卒者の19人中12人合格に若干救われている感すらあります。留年させた14人と今回の不合格者が来年どう響いてくるのか。




 昨年ダントツの最下位だった帝京大学の下をいってしまいました…。


第80位 東海大学医学部 76.6% (82/107)



 過去類を見ないほど合格率が高かったにも関わらず、昨年の帝京大学の合格率すら下回る76.6%。

 しかし見方によっては。東海大学は2名しか留年させていないようです。要するに獨協医大と同じように突撃させたわけです。まぁ結果、新卒が第79位と成績の悪さが露呈したわけですが。なりふり構わず留年させまくった帝京大学は、総計編では最下位になりませんでしたが、逆に目立つ結果となってしまったと思います。

 なお東海大学は既卒者も21人中9人しか合格していないという可哀想な状態。来年の新六年生は先輩たちのようにならないよう、頑張ってほしいと思います。



638 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2009/03/27(金) 19:58:12 ID:???
新卒の場合、国試出願者数と受験者数の人数差は
卒業取り消しとか卒業留年の人数差と同じ?

もし違うとしたら、どんな裏ワザ?


641 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2009/03/27(金) 20:21:40 ID:???
>>638

卒試をなるべく早めに終わらせ、再試も極力減らしておく

願書を大学で一括して提出

大学側は卒試合格予定者のみ願書を保健所に提出

出願締め切り日

卒試の最終結果の公表

不合格者に願書を返却



途中まで成績不振でもぎりぎりまで卒業のチャンスを与える大学なら
人数差=留年者数
じゃないか?


672 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2009/03/27(金) 21:57:27 ID:???
金沢・・・orz
馬鹿私立の汚名を返上できるのはあと10年くらいかかるのか・・・


674 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2009/03/27(金) 22:00:50 ID:???

自衛隊最強伝説が、またここに誕生した。

まあ、毎年のことだが…

あと、北東から南西へむかうにしたがって
アホになっていくという、文化人類学の研究に値するテーマをつきつけられた。

今回の国家試験から得られる発見はそんなところだな。


684 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2009/03/27(金) 22:22:57 ID:???
九州の某駅弁だが、学生の質というより、教育の質が悪いんだよ・・・・
特に新設はな。
授業が国家試験どころか、完全な教授のオナニー。
「俺の本を買え」とか言うやつすらいる。
九大、長崎あたりはその糞教育でもポテンシャルでなんとかなるが、
新設はこういう結果も当たり前。元々学力は久留米や福岡と変わらんのだから。


関連
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posted by さじ at 22:35 | Comment(11) | TrackBack(0) | 大学

第103回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編

 六年間、医学という学問を基礎から臨床まで学び、医療として人々にその能力を提供できるようになるための登竜門

 第103回医師国家試験の合格発表が、本日ありました。

 第103回医師国家試験は難問、奇問が続出し、今までにないほど問題が削除される非常事態。中には「受験生レベルでは難しすぎるから採点除外」というものまで。多くの受験生が混乱し、どの程度までが合格しているか分からない状況となりました。

 しかし蓋を開けてみれば(厚生労働省も問題の酷さを反省したのか)新卒合格率94.8%という高い合格率

 今回は第103回医師国家試験の合格者を大学別に分けてランクわけしたいと思います。

 まずは新卒編から。新卒というのは要するに現役六年生の合格率です。大学が全力を尽くして卒業させ、送り出した先鋭の活躍を見届けようではありませんか。

第100回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第100回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 総計編


第103回医師国家試験 大学別ランキング 総計編はこちら


 いつものように、BEST13をご紹介!!


第1位!


千葉大学医学部 100.0% (94/94) 

防衛医科大学校 100.0% (62/62) 

兵庫医科大学 100.0% (104/104) 

滋賀医科大学 100.0% (94/94)


 今年は新卒100%学校が4つも。前代未聞です。おめでとうございます!!

 しかし防衛医大や千葉大などの毎年のように安定して上位な大学や、第101回の医師国家試験で第1位をとった滋賀医大はさておき、特筆すべきは兵庫医大の100%。例年下から数えたほうが早い兵庫医大ですが、まさかまさかの104人中104人合格。素晴らしい。見事な受験者全員合格です。おめでとうございます!

 (なお、噂では兵庫医大は留年者が20名いたということでしたが・・・出願数124で受験者数が104というのを考慮すると合致してしまいます。うーむ・・・まぁ兵庫医大側も喜んでいるみたいだしいいか)



第5位
東京慈恵会医科大学 99.0% (101/102) 

 第5位となりましたが、102人中101人合格の99%。東京慈恵会医科大学です。慈恵の強みは生徒のモチベーションと教育の質でしょうか。出席を取らないという生徒を信じ続けた教育が生きてきたか。第100回医師国家試験では3位、第101回医師国家試験は45位、第102回医師国家試験では37位でした。おめでとうございます。



第6位
奈良県立医科大学 99.0% (97/98)
東北大学医学部 99.0% (97/98)

 こちらも慈恵と同様に1人落ちただけの99%ですが、母体数の差で第6位とさせていただきました。いやそれでも1人落ちってのは凄いですよ。奈良県立医大は前回18位と安定していますね。東北大は前回41位と大きく上昇してきました。



第8位
自治医科大学 98.9% (90/91)
愛媛大学医学部 98.9% (90/91)

 こちらも1人落ちの大学。正直言って入学時の定員数や去年までの留年者なども考慮するとこれらの大学が上位の大学に劣っているわけではないのですが、泣く泣く第8位とさせていただきます。自治医大は各都道府県から優秀な人材を集めているので1人落ちというだけでも残念な気持ちになってしまうほど、優れた大学です。是非また100%合格に返り咲いてほしいと思います。愛媛は前回も92人中91人合格で第4位と素晴らしい成績です。安定していますねぇ。おめでとうございます!



第10位
福井大学医学部 98.9% (87/88)

 こちらも1人落ち。前回第71位と全国平均を大幅に下回っていましたが、一気に急上昇。それまでは中堅どころをうろうろしていましたが、今回は違った。見事な成績です。おめでとうございます!



第11位
岐阜大学医学部 98.7% (76/77)

 こちらも1人落ち。第5位から第11位までが1人だけしか落としていないというこれまでにない見事な成績です。試験の変わり目ということもありみんな頑張ったんでしょうか。なお岐阜大学医学部は17位→19位→19位と安定して上位に食い込んでいますが、とうとう今回、BEST13入り。おめでとうございます!



第12位
新潟大学医学部 98.1% (105/107)

 ようやく2人落ち。いやしかし107人受験で105人合格は素晴らしい。新潟大学は前回こそ全国平均を下回ったものの、本来はこのあたりに食い込む実力は兼ね備えていますからね。更なる向上を期待したいところです。おめでとうございます。



第13位
札幌医科大学 98.0% (98/100) 

 毎年上位だった札幌医科大学。第100回医師国家試験では第8位で、第101回、第102回は目立たなかったものの、29位、34位と上位でした。再度BEST13に返り咲いた第103回医師国家試験。100人受験で98人合格の快挙。おめでとうございます。



 以下、合格者/受験者別にランク付けしていきます。

14 浜松医科大学 97.9% 
15 関西医科大学 97.9% 
16 東京女子医科大学 97.9% 
17 東京医科歯科大学医学部 97.7% 
18 名古屋市立大学医学部 97.6% 
19 福島県立医科大学 97.5% 
20 日本大学医学部 97.4%
21 大阪市立大学医学部 97.4% 
22 北里大学医学部 97.3% 
23 熊本大学医学部 97.1%
24 筑波大学医学専門学群 97.1% 
25 旭川医科大学 97.0% 
25 弘前大学医学部 97.0% 
27 秋田大学医学部 97.0% 
27 京都大学医学部 97.0% 
29 山形大学医学部 96.9% 
30 山梨大学医学部 96.8% 
30 順天堂大学医学部 96.8% 
32 横浜市立大学医学部 96.8% 
33 埼玉医科大学 96.7% 
33 信州大学医学部 96.7% 
33 香川大学医学部 96.7% 
36 鳥取大学医学部 96.3% 
37 長崎大学医学部 96.1%
38 岡山大学医学部 96.1% 
39 大阪医科大学 95.9% 
39 群馬大学医学部 95.9% 
41 川崎医科大学 95.9% 
42 神戸大学医学部 95.6% 
43 北海道大学医学部 95.5%
44 三重大学医学部 95.3% 
45 和歌山県立医科大学 95.2% 
46 徳島大学医学部 95.1% 
47 琉球大学医学部 95.0% 
48 慶應義塾大学医学部 94.9% 
49 広島大学医学部 94.9%  
50 東京医科大学 94.8% 
51 聖マリアンナ医科大学 94.8%



----全国平均 94.8%の壁-----



52 山口大学医学部 94.7% 
53 昭和大学医学部 94.6%
54 名古屋大学医学部 94.6% 
55 島根大学医学部 94.4% 
56 福岡大学医学部 94.3% 
57 京都府立医科大学 93.7% 
58 東邦大学医学部 93.6% 
59 宮崎大学医学部 93.1% 
59 産業医科大学 93.1% 
61 大阪大学医学部 92.9%
62 九州大学医学部 92.9% 
63 鹿児島大学医学部 92.5% 
63 日本医科大学 92.5% 
65 東京大学医学部 92.3% 
66 愛知医科大学 91.2% 
67 高知大学医学部 91.1% 
68 富山大学医学部 90.3% 
69 大分大学医学部 90.2% 
70 金沢大学医学部 89.8% 
70 佐賀大学医学部 89.8% 
72 藤田保健衛生大学医学部 89.7% 
73 久留米大学医学部 89.2% 
74 岩手医科大学 89.0% 
75 杏林大学医学部 88.8% 
76 獨協医科大学  88.6% 
77 帝京大学医学部 88.4% 
78 近畿大学医学部 87.6% 
79 東海大学医学部 84.9% 



 そして・・・

第80位 金沢医科大学 81.2% 



 圧倒的・・・。101人受験者中、82人合格。19人が不合格という。しかも噂では、どうやら14人の留年者を出したらしいです、噂では。出願数115だったのでおそらく合っているのでしょう。金沢医科大学はどうやったら浮上していくのか。

 以上、第103回医師国家試験大学別ランキング新卒編でした。



<おまけ>

 私大は本当に留年させまくっているのか?しかし今回のように出願者数が提示されていると、何人留年させたか分かってしまうでしょう。某大学では出願締め切り直前に試験をやって出願させなかった、ということもあったようですが・・・。

 今回の出願者数-受験者数を見る限り、まぁそこまで顕著なところはないかなという感じです。留年させるとしても、国立も私立も2〜5人ぐらいの留年数か。(明らかに学力が足りていないのに卒業させるというのも無責任な気はしますが)

 毎年のように大量留年を出している帝京は今回第77位でした。86人中76人が合格。しかしどうやら40人を超える大量留年を行ったようです。帝京大学の暗黒時代はあと何年続くのでしょうか。

 あくまで噂、ですが・・・。2ケタの留年者を出す大学は以下。

○卒留者数報告
帝京 43(うち休学1、放校1)
川崎 21
兵庫 20
藤田 19(うち休学放校10〜11)
東医 15
愛知 14
金医 14
埼玉 14(うち休学2)
福岡 10〜12(うち休学放校2〜3)
北里 不明(国試出願者数と受験者数の差は北里10)




 何故大学別なのか。毎年よく言われています、私大は受験勉強を多くするから有利だとか、留年者をたくさん出すとか。しかし東大も京大も、勉強してきた人は、不運に巻き込まれない限りは受かるのです。9割近くの医学生が合格する試験なのですから。勉強してこなかった人が落ちるのは当然でしょう。少なくとも受験の時の偏差値で医者の質を語ることは出来ませんが、この大学別の医師国家試験ランキングは医学生の努力の結晶なのです。低いランクの大学は、大学教育が悪いか、生徒の質が悪いか、それとも生徒の質が良くてもその環境によって悪くなってしまった結果だと思います。

 今後の医学生にハッパをかけるためにも、ひとつの側面としてみていただければ幸いです。すべての医学生が、人々に医療を提供することに対する覚悟を強くもつことを信じて。
posted by さじ at 19:14 | Comment(21) | TrackBack(0) | 大学

第103回医師国家試験合格速報

第103回医師国家試験の合格発表について
厚生労働省

平成21年2月14日(土)、15日(日)、16日(月)に実施した標記試験の合格者数等は下記のとおりである。

出願者数 受験者数 合格者数 合格率
新卒者 7,840 7,629 7,234 94.8%
全体 8,687 8,428 7,668 91.0%


○合格基準
第103回医師国家試験の合格基準は、
一般問題を1問1点、臨床実地問題を1問3点とし、
(1)〜(4)のすべての合格基準を満たした者を合格とする。

(1)一般問題     125点以上/198点
(2)臨床実地問題  380点以上/591点
(3)必修問題     160点以上/200点

但し、必修問題の一部を採点から除外された受験者にあって
は、必修問題の得点について総点数の80%以上とする。

(4)禁忌肢問題選択数  2問以下

参考:厚生労働省ホームページ



 合格率バカ高い!!医師不足医師不足と叫ばれており、逆に厚生労働省側としては「だからといって合格率を上げたりしないぞ」という重厚な面持ちで国家試験合格者を出すと予想していましたが、予想外にめちゃくちゃ高いです。

 第102回医師国家試験が94.4%。

 第101回医師国家試験が87.9%ですからね。

 今年の新卒者の出来が例年になく良かったということでしょうか。94.8%は快挙です。おめでとうございます!

★今年の新卒のランキングはこちら★
医学処:第103回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編

★今年の総計ランキングはこちら★
医学処:第103回医師国家試験 学校別ランキング 総計編


 毎年14時に発表されるのですが、例年なら14時半ぐらいまでサーバがパンクしていて繋がりませんでした。今年はサクサクですねぇ。厚生労働省Good Job。

 合格者の番号はこちらで見ることができます。

 第103回医師国家試験合格速報


 今年の合格会場はコチラ。

103回医師国家試験合格発表スレ【3月27日】

292 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2009/03/27(金) 14:03:44 ID:???
おめでとうオレら!!
さあ働くぞ!!


299 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2009/03/27(金) 14:04:54 ID:???
よかったぁ
足がヘナヘナで立てないww


409 名前:名無しさん@おだいじに 投稿日:2009/03/27(金) 14:30:51 ID:???
一般 63.1 (不適切問題による採点除外2問)
臨床 64.3 (不適切問題による採点除外3問)
必修 80.0 (必修不適による採点除外7問)

まあ、こんなもんか。
やっぱり難問奇問悪問が多かったんだな。


関連
医学処:第100回医師国家試験合格速報
医学処:第101回医師国家試験合格速報
医学処:第102回医師国家試験合格速報
posted by さじ at 14:17 | Comment(5) | TrackBack(0) | 大学

2009年03月11日

都心部の研修医募集定員を削減する方針。

研修医、都市から地方へ 地域別定員枠、5都府県で削減

 厚生労働省は2日、2010年度に研修を始める医師から導入される新たな臨床研修制度について、都道府県ごとの募集定員の上限案を公表した。研修医の都市部集中を解消するため、東京、神奈川、京都、大阪、福岡の5都府県の定員を08年度の採用実績と比べて削減。大阪の削減幅は最多の61人にのぼった。逆に医師不足に悩む地方の定員を採用実績の2、3倍にして研修医の地方誘導を狙う。

 研修医の募集定員は従来、病院側が自由に設定可能で、全国の定員総数は応募する応募者の約1.3倍まで膨らんだ。医学生にとって売り手市場となり、都市部の人気病院に研修医が集中。大学病院の医師が減少し、大学医局からの医師派遣が減ったことが地方の医師不足を顕在化させたとされる。

 そこで同省は定員総数を1.1倍程度に削減するとともに、都道府県ごとの上限も導入。都市部の病院を「狭き門」にすることで、若手医師が地方の大学病院や中核病院で研修するように促す。



 まぁ、いいんじゃないですかね。今まで多すぎるぐらいでしたし。都心部に人気が集中してしまうのはどうしてもしょうがないことでもありますし。

 ただ狭き門としたのならば、公正な選出が求められますよね。そうでないと地方の医学部に入学した人が都心部に出てこれないという事態にも。やはり最終的に決め手となるのは学力と人間力か。
posted by さじ at 00:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学

2009年03月04日

聖マリアンナ医科大学で研究費補助金の不正使用が発覚。

聖マリアンナ医大:補助金不正で学長解任 約4700万円

 国の研究費補助金を不適正に使用したとして、聖マリアンナ医科大(川崎市宮前区)が、吉田勝美学長を解任していたことが3日分かった。同大によると、他にも教授2人の不適正使用が判明し、総額は約4700万円に上るという。明石勝也理事長らが同日午後、記者会見して発表する。

 同大などによると、吉田前学長は03〜07年度の研究費の一部を使い、納入業者から商品券を購入したという吉田前学長は「研究費は年度末までに使い切ることとされているが、年度内に終了できない状況が多々発生し、緊急避難的に購入した。私的流用は一切ない」と説明している。

 昨年11月、会計検査院による公的研究費の使用実地検査で発覚し、同大は内部調査を行っていた。吉田前学長は2月25日の教授会で解任されたという。

聖マリアンナ医大、補助金不正5年間に4千万円…学長は解任

 川崎市宮前区の聖マリアンナ医科大学(明石勝也理事長)で、2003年度から5年間にわたり、国の補助金約4000万円を不正に使っていたことが3日、わかった

 昨年11月に会計検査院から指摘を受けて一部が発覚し、同大の調査委員会が調査を進めていた。吉田勝美学長ら3人の教授が関与していたといい、同大は2月25日付で吉田学長を解任した。

 この補助金は、厚生労働省の所管で、学術振興の目的で大学の研究者・研究グループなどに助成される。

 同大によると、不適正使用が確認された約4000万円は、03年度から07年度にかけて同大に助成された17件の補助金で、単年度で使用すべきなのに、翌年度にも使われたり、事務用品やパソコン用品などの研究用消耗品を購入した際に、名目と実際の品目が違ったりしていたという。

科学研究費不正使用で学長解任 聖マリアンナ医大

 川崎市の聖マリアンナ医科大は3日、2003年度から07年度にかけ、吉田勝美学長ら3人の教授が、科学研究費補助金(科研費)など国からの助成金計約4700万円を不正に使用していたことを明らかにした。

 同大によると、吉田学長は昨年4月から学長を務めていたが、科研費の不正使用問題の発覚を受け、今年2月25日の教授会で解任された。同大は3日夕に記者会見して説明する。「私的流用はない」としている。

 同大によると、科研費などの助成金は年度内に使い切ると定められ、余った場合は国に返還する必要があるが、3人は費用を業者に預けて物品購入などに充てていた。吉田学長だけは、業者に架空の発注をして商品券を受領し、物品を購入していたという

 文部科学省によると、04年度に同大に助成されたリウマチ治療研究の私学助成金約1億円のうち、約2200万円を業者にプールさせていた。

 昨年11月の会計検査院の検査で不適切な会計処理が指摘され、同大が調査委員会を設置して調べていた。

 吉田学長は「調査の進行中に解任された。内部調査は公平性を欠いている。商品券の購入は業者から提案された」などと反論している。



 だいたい国からお金が出ているものというのは繰り越せないものです。そうと分かっていながらもあのテこのテで繰り越そうとする、ひどい状況です。いくら業者がどうのと反論しても、自分が不正をしたことに変わりはないわけで、ただ反省すべきです。

 しかし学長になって1年で辞めることになるとは・・・。大学のトップに立つ人物というのは不正を許さないタイプの人でなければなりませんね。いくら私的利用はないといっても…国のお金は国民のお金ですし。

 これが道路系の役人とかだったら、年末に無意味な工事をして無駄に税金を使いきるんでしょうけれど、それもまたおかしな話ですよね。返還すればいい。返還すると次の年から減らされたりするらしいんですけど、そのシステムを根底から変えることって出来ないもんですかね。

 そういう手法が使えない(使えない、という肯定的な言い方もおかしいですけど)大学で、こういった不正は許されません。ましてや大学の学長ともあろう人が。他に教授も2人不正していたようで・・・新設私立大学の膿はいつになったら無くなるんでしょうかね。

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2009年02月25日

広島大学の小児科医師が10人一斉に退職した理由とは。

広島大小児科医師、年度末に10人辞職

 広島大学病院小児科医局の医師10人が今年度末で辞職することが、広大への取材でわかった。ほかに、昨年9月からすでに2人が辞職し、今年4月以降も1人が辞める見込み。4月に後期研修医7人が入局するが、同医局がこれまで通りに地域の各病院に医師を派遣するのは困難で、小児医療が十分提供されなくなるおそれがある。

 広大によると、同医局には約120人の医師がおり、うち約100人が広大病院以外の広島県内の公立と民間の30病院へ派遣され、常勤している。大学病院内で勤務している医師たちも、診療や研究のほかに多い人で1カ月に9回は広大以外の病院で非常勤として働き、うち3回は当直をこなしている。

 3月末で辞職するのは、広島市立舟入病院(広島市)や呉共済病院(呉市)に派遣されている医師ら8人と、広大病院内で勤務する2人。辞職する医師たちのほか、昨秋から今年度末までに3人の医師が出産にともなう休暇に入る。このため4月以降は各病院への派遣体制を見直さざるを得なくなり、入院機能を維持できずに、外来のみとなる病院が出てくる可能性もある。

 呉共済病院では、4人の小児科医のうち広大からの1人が年度末に退職するため、市内の3病院で実施している夜間救急輪番制のあり方を見直すよう関係機関に求めているという。

 13人の辞職理由は「県外の医療機関に赴任する」5人、「開業する」4人、「家庭の都合」2人、「眼科医になる」1人などだが、多くが「疲れた。体力が持たない」と述べているという。小児科は夜間に診療を希望する患者が多く、他科より勤務がハードだとされる。

 医師の大学病院離れの背景には、04年に始まった国の新臨床研修制度がある。制度によって、新人医師は大学の医局を経ずに自らの意思で全国どこの病院でも研修先に選べるようになった。大学病院の医局に入ると中山間地域へ派遣されることなどを理由として、都市部の民間病院に人気が集中。大学病院で研修する割合は新制度実施前の7割から半分以下に減少した。地域医療を担う大学の医局は、従来通りの派遣機能を維持することが難しくなり、急な人員減にも対応できなくなっている。

 広大の小林正夫教授(小児科学)は「大学病院以外の病院にも地域の病院への派遣機能を持ってもらわないと、地域医療は破綻する」と話している。



 確かにマッチングが理由で、広島大学には人が残らなくなったかもしれませんけど、それが当たり前ですからね、本来。研修医が自分で働きたいところを選べるようじゃないと・・・。そうなってしまった後の対策をどうするか、というのを考えることからスタートでしょう。

 確かに「大学病院以外の病院が派遣機能をもつべき」というのは当然かもしれません。今までは大学病院がそういう機能をもっていましたけれど、本来なら、例えば開業医がもうちょっと広い範囲で往診するとか、そういう改革が必要だと思いますね。医者の数が足りてないのは大学病院や大きな総合病院だけで、開業医は週何日もゴルフ行くぐらいの余裕がある人もいるわけで(もちろん少数であると信じたいんですけど)。たくさん働いて薄給の勤務医との格差を埋めるという意味でも、開業医が広くサポートしなければならないような法整備が必要なのかもしれませんねぇ。逆に週1日、総合病院へ勤務しなければならない、とか。

 勤務医にとって厳しい時代だからこそ、医師一丸となってサポートする体制を敷くとともに、医師を雇う側も医師が働きやすい環境にしていくこと、そして患者になりうる方々もそれを考慮して、例えば軽症なのに夜間救急に行ったりしないなどの配慮が必要であると思います。

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2009年02月19日

医師は保険会社への書類書きに追われている。

【産科医解体新書】(25)書類の多さにうんざり

 医師の仕事は患者さんを診療するだけではありません。患者さんが出産一時金や保険金を受け取るための書類を書くのも、若手医師にとっては大事な仕事の一つ。1人で2、3枚の書類を持ってくる患者さんはざらにおり、忙しい業務の合間にこの書類を書くのは結構な負担にもなっています。ちなみに、大学病院などで中堅以上の医師は、この業務は慣例的に免除されています。なぜなら、他の書類を書くのに忙しいから

 当直明けで連続60時間勤務の後、フラフラで帰ろうとしていると、事務さんから付箋に「明日まで」と書かれた書類を渡されます。僕らは半分眠りながら書類を書き始めます。どれも同じようなものですが、量の多さに何度も書類を丸めて捨ててしまいたい衝動に駆られます。

 常々思うのは、同じような保険なのに、どうして会社ごとに記入欄がバラバラの位置にあるのかということ。書式を統一してくれれば、同一の患者さんなら1枚書けば残りはコピーで対応できるのに。保険会社が保険金支払いを渋るために、わざとバラバラの書式にしているのではないかと思うほどです。

 書類が提出された後、保険会社から「会って話がしたい」と電話がかかってくることがあります。患者さんの診療に手いっぱいで余裕がないときに、そんな電話がかかってくると、普段は「仏」と呼ばれる僕でもイラッとすることがあります。そこで、「何か保険がおりない理由でもあるのですか?」と不機嫌な声で言ってみたところ、「いえ、なんと書いてあるか確認したいので…」とすまなそうな返事。お会いして書類を見たら、確かに眠気と闘って書いた字は自分でも解読不能でした。

 医師はやはり患者さんを診てなんぼの仕事だと思うのですが、大学病院ではペーパーワークが多過ぎるのも事実。今、大学病院での研修を希望しない医師が多いのも当然と思います。書類を書くために医師になったわけではないのですから。



 保険会社ってある意味医師と闘ってるようなものかもしれませんね…。できるだけ保険料を払わない方向でいきたいのは商売上仕方ないことかもしれません…。

 でもできれば医師にやさしい職業になってもらえないものでしょうかね。書類を簡略化するために業界の書類を一式統一するとか。もちろん保険会社宛てだけでなく「書類」の量は尋常でないほど多いですが。

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医師臨床研修に都道府県ごとの定員を定める案が出ている。

医師臨床研修:都道府県に定員枠 必修削減…見直し提言

 新人医師に義務付けられている臨床研修について、厚生労働省と文部科学省の専門家検討会(座長、高久史麿・自治医大学長)は18日、研修プログラム弾力化による必修科目削減と、都道府県別の募集定員設定を柱とする見直しの提言をまとめた。今の医学部5年生が卒業する10年度から導入される見通しで、医師法で2年以上と定められた研修期間を実質1年に短縮することも可能になる。04年度から始まった制度は、わずか6年の運用で大きく転換する

 両省は必修科目削減によって、研修段階から現場の働き手になってもらい、医師不足解消につながることを期待する。だが、医師育成の観点から現場の反発も招きそうだ。

 研修医は、以前は大半が出身大学に残ったが、現行制度では約半数が一般病院を研修先に選ぶ。新人医師を一元管理できなくなった大学病院が地域全体の医師配置に力を発揮できなくなったことが、医師不足を加速したと指摘されている。

 提言では7診療科あった必修科目を、内科(6カ月以上)▽救急(3カ月以上)▽地域医療(1カ月以上)に削減。外科、精神科などは「選択必修」として2科目を経験させる。残りの約1年は、従来通り各診療科を回っても、特定の診療科だけを学ぶプログラムを組んでもいい。選択によっては2年目から、身分上は研修医ながら実質的に専門科の医師として働くことが可能になる。

 また、各病院の募集定員合計が卒業生数よりはるかに多く、地方が軒並み定員割れの現状を是正するため、都道府県別に定員の上限を設けることも提案。各病院には都道府県枠の中で定員を割り振るが、大学病院には十分な数を与える調整が必要だとした。大幅に減らされたり研修の指定を取り消される病院には経過措置を設けるとした。

 一方、必修が減っても診療能力の水準が落ちないよう、卒業前の医学部教育の見直しや研修医の到達度を評価する仕組みの工夫も求めた

 臨床研修制度の見直しは医師不足対策が最大の目的と言えるが、結論を急ぐあまり医療現場の広い賛同を得ておらず、実効性は不透明だ。

 現行制度には、若手医師が安い労働力として酷使され、広い視野が育たない大学病院の弊害を除く狙いがあった。ある程度成功したが、大学病院の地域への医師派遣機能を弱める結果になった。

 見直しの柱である(1)実質1年短縮の容認(2)定員の都道府県枠−−には、研修医を都市部の総合病院から出身大学へ呼び戻す効果の期待がある。だが研修先を自由に希望できるという「パンドラの箱を開けた」(嘉山孝正・山形大医学部長)以上、大学病院に戻る保証はない。研修は大学で受けても、医局の体質が合わなければ2年後には離れてしまう。

 しかも、研修の実質短縮で、総合的な診療能力が育たなければ本末転倒だ。検討会でも必修科の削減には最後まで反対意見があったが、事務局の国側は押し切った。

 医療界は、卒業前の実習と卒業後の研修が連動した医師養成が必要だとする点では一致している。国は臨床経験の不足が問題とされる医学部教育の見直しにも着手したが、導入は早くて10年度の入学生からになる。日本病院会の堺常雄副会長が「臨床研修だけ手を付けるのは時期尚早ではないか」と指摘するように、拙速さは否めない。



 医学部の教育と臨床とはまるで異なるというのに、医学部教育で診療能力の水準を上げるって・・・厚生労働省は一体何を考えているんでしょうか。やれるもんならやってみろ、と言いたい。

 初期臨床研修の1年短縮に関してはこちらに書いたので割愛しますけど、個人的には都道府県別の定員を設けることは別に構わないと思います。

 どのように定員を選別するか、という点については、もうこれは「成績順」以外にはないのではないですかね。出身がどうとか、行きたい科目がどうとか、関係ないです。総合的に医学生の能力を見極めて、選別すればヨロシイ。いわゆる実力主義、アメリカシステムですな。それ以外だと不公平が生じると思います。

 逆に成績順にマッチングを選べ、かつ定員が設定されているとすれば、医学生も今以上に勉強するでしょう。成績悪いから東京にいけなかった、となればそれはもう自業自得ではないですかね。勉強すればいいだけの話ですんで。

 正直なところ他にいい案が思いつきません。コネとか使えないようにして平等に選ぶにはどうしたらいいんですかねぇ。それがうまくできないなら定員など設けるべきではないですね。人手不足で売り手市場なのは時代の流れですんで。
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2009年02月18日

医師臨床研修を1年短縮したいという厚生労働省の暴挙

医師臨床研修:1年短縮へ 「短い」「甘い」現場反発

 医師不足の原因ともいわれる新人医師の臨床研修制度を見直す動きが、現場で波紋を広げている。厚生労働省と文部科学省は10年度から、人手確保のため研修期間の実質1年短縮を認める意向で、18日にも専門家検討会で結論をまとめる。しかし「1年で十分に学べるのか」と懸念する医師は多く、見直しの目的である医師不足解消にも、効果を疑問視する声が出ている。

 「専攻する気のない科の研修は、意欲をそぐ」(大学病院医師)

 「やる気がない研修医を甘やかして制度を変えていいのか」(患者団体代表)

 今月2日の検討会は、各委員の主張が激しくぶつかった。焦点は2年間で7診療科を回る現行制度の是非。1年短縮の賛成派は「必修科目を減らし、残りは専門分野で学んだ方がいい」、反対派は「診療能力向上の理念に逆行する」と、議論は平行線をたどった。

 新人医師の多くはかつて、出身大学の医局(診療科)に所属し、雑用に追われ、専門以外の診療能力も育ちにくい状況だった。これを是正するために現行制度が導入された。厚労省研究班の調査では、研修医が2年で経験する症例数は徐々に増えており、内容に過半数が満足している。

 だが厚労省は、効果の検証をしないまま、研修短縮ありきで見直しを始めた。舛添要一厚労相は早くから「2年を1年に」と話し、全国の病院の約6割が加入する四病院団体協議会などの反対意見は、事務局作成の「たたき台」に反映されなかった。

 期間短縮に強い危機感を抱くのが、必修から外される診療科の医師だ。日本精神神経学会の小島卓也理事長は「内科や外科の患者もうつ病などを併発するリスクは高く、どの専門でも精神科の研修は必要」と力説する。

 一方、研修が短くなれば地域の中核の大学病院に早く若手医師が戻ってくる、という厚労省の思惑にも、疑問の声が上がる。関東の大学の小児科講師は「研修医は都市部の大病院を選ぶ傾向が強く、期間や定員の変更では大学病院に残らない。地域医療を支える自負心を育てる教育が重要だ」と指摘。岩手医科大の小川彰学長も、見直しには賛成しつつ「診療科別の定員設定に踏み込まないと、産科など労働環境の厳しい診療科の医師不足は続く」と予測する。

 大学医学部の卒業生は毎年約8000人。その数の新人医師を働き手に組み入れても医師不足の根本解決にはならず、埼玉県済生会栗橋病院の本田宏副院長は「医師の絶対数を増やし、地域の実情に応じた細かい対策を取るべきだ」と訴える。



 ほんと厚生労働省の無能っぷりには現場の医療従事者は毎度怒り心頭ですけれど、これほど馬鹿けた改革案も類を見ません。

 そもそも1年の臨床研修で何が学べるというのか。人手が緊急的に足りていない産婦人科と小児科で、2年目を専門プログラム化するのはまぁ分からんでもないのですが、初期臨床研修全体を1年に短縮するとなると、こりゃバカか、の話です。

 しかも見直し案では、必修となるのは内科6ヶ月、救急3ヶ月、地域医療1ヶ月のみとのこと。驚きです。麻酔科も精神科もないとは。

 そもそも医学に無駄なことなどありません。たとえ内科志望でも外科の知識は必要ですし、外科も同様です。更に言えば必修とされている麻酔科、小児科、産婦人科、精神科の領域はどの医師にとっても絶対に必要なことのオンパレードです。研修でまわることで最低限の知識は身につきますし、専門に進んでもこれらの知識が必要でないことなどありません。これらの知識が欠けている医師は専門に行ってもろくな医者にはならんでしょう。

 まぁ厚生労働省は「医師不足なら1年の研修にして入局されてしまえば、医局に入る医者が倍になるんじゃね?」とか頭の悪いことを短絡的に考えてこのように言ったんでしょうけれど、まるで分かってませんね。問題が生じるに決まってます。そもそもこの案を実行した年の入局者数が2倍になることに関してはどう考えてるんでしょうかね。現場がなんとかするとでも?

 初期臨床研修を2年と定めてまだ数年。マスコミで医師不足がなんだと叩かれて、安易に1年減らして、本当にいいんですか、お偉いさん方。もうちょっと頭使って下さいよ。専門知識しかない医者が増えたら目も当てられませんよ。

【初期臨床研修】

 医師法に基づき04年度から現行制度が始まり、原則1年目に内科(6カ月以上)、外科、救急・麻酔科を、2年目に小児科、産婦人科、精神科、地域保健・医療(各1カ月以上)を学ぶ。見直し案は、必修を内科(6カ月以上)、救急(3カ月以上)、地域医療(1カ月以上)のみとした。研修先は自由に希望できるが、地方や大学病院を選ぶ研修医が少なく、見直し案では都道府県ごとに募集定員を設けるとしている。

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2009年02月17日

第103回医師国家試験を終えて、受験者の感想。

第103回医師国家試験 答え合わせ専用スレッド
第103回医師国家試験 Mk6
第103回医師国家試験落ちそうな人のスレ5年目


192 名前:名無しさん@おだいじに[] 投稿日:2009/02/14(土) 20:21:57 ID:CoN/PklJ
必修9割ないオレがきましたよ…
死にたい…


213 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 20:39:03 ID:???
MRIと衝撃波破砕踏んじまった…
初日にしてオワタ


257 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:13:22 ID:???
つーかさ、まだ1日目だけど、

今回の小児科ひどくね??


261 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:16:01 ID:???
去年から、小児科は変だね。多分、臨床に即して考えさせる良問を作りたいんだろうけど。


262 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:17:48 ID:???
いま見直してたらペースメーカーにMRI選んでるわorz
必修じゃなくても禁忌だよな。。


264 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:19:43 ID:???
>>201
俺も妊婦っての読み飛ばして、ダブルで踏んだ。
でも、必修以外禁忌カウントされないし、そもそも試験場でも誤爆仲間が
結構いたから、そんな問題が禁忌にカウントされることはないから大丈夫。

でも、あした何でるんだろ…汗。


267 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:21:33 ID:???
つうか針刺し事故確率0.3%とかしらねぇし!
そんなに低いわけないだろうと思って選んだ・・・
HIVのやつって皆正解?


268 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:22:52 ID:???
HBV=30% HCV=3% HIV=0.3% って覚えてた。
周囲に聞いた感じだけど60〜80%くらいじゃないかなぁ。


272 名前:sage[] 投稿日:2009/02/14(土) 21:26:17 ID:9TS7gFVa
必修79%だった・・・。
明日から取り返せるかな;


273 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:27:03 ID:???
>>272
まだまだ取り返せる!あきらめちゃダメだぜ


279 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:30:20 ID:???
ていうか 功労賞空気嫁よww
なんちゅう悪問揃いww

A50はANCAと好さん球選んだ。


283 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:34:07 ID:???
誰かインドメタシンとESWLとMRIトリプルを踏んだ人いない?

もう駄目な気がしてきた……


288 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:35:33 ID:???
>>283
俺がいる。
でも必修以外に禁忌はない!

…と信じたい。


295 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:45:26 ID:???
>>279
厚労省がバカなんじゃなくて、出題者の教授どもの底意地が悪いだけです。

特に小児科の出題陣は重罪。


316 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 21:59:04 ID:???
妊婦に経口血糖降下薬、インドメタシンやっちゃった。
読み飛ばしてたんです。

禁忌は必修のみだと信じたい。もう明日行くのだるい。


344 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 22:24:52 ID:???
ちなみにMACの東田は、必修以外にも禁忌肢は存在する可能性が高い、と公言してる。
MRIは、問答無用で禁忌肢にされても反論の余地はない。


365 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 22:49:59 ID:???
妊婦にインドメタシン投与してしまった…
禁忌は必修だけって言われてても実際に踏むと不安になるね


402 名前:名無しさん@おだいじに[] 投稿日:2009/02/15(日) 00:15:11 ID:lsKLbSnd
みんな寝ないんだな。寝ようとしても全然ねれん。困った。


418 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 06:20:42 ID:???
昨日だけの結果から見るに

良問:循環器、ウロ

悪問:小児、産婦、感染症

って感じか?


439 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 15:33:18 ID:???
そろそろ飽きてきたよ、、。
去年よりは難しいと思う。
模試よりやや優しいくらいか。
福岡受験だが、暖房入れてくれよ(´Д`)


445 名前:名無しさん@おだいじに[] 投稿日:2009/02/15(日) 17:07:53 ID:54wKDXkF
必修一般やばいやばいやばい


446 名前:名無しさん@おだいじに[] 投稿日:2009/02/15(日) 17:10:10 ID:DCNReu6R
必修wwww自重


447 名前:名無しさん@おだいじに[] 投稿日:2009/02/15(日) 17:15:39 ID:54wKDXkF
間違ってる器具ってなん?


448 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 17:19:06 ID:???
必修が必修じゃない件


449 名前:名無しさん@おだいじに[] 投稿日:2009/02/15(日) 17:22:56 ID:tAmoTWcM
アル綿じゃない?
作りおきっぽい


450 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 17:29:38 ID:???
やっぱりアルコール綿だよね。今は、感染予防に1個ずつ別れてるよな。
でも、ああいう風に置いてあるとこも多いよ〜な。
2の横に置いてある針みたいなの何?


458 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 17:42:33 ID:???
俺も怪しげなスピッツだった4番を選んだ…たいした根拠ないけどね


462 名前:名無しさん@おだいじに[] 投稿日:2009/02/15(日) 17:45:01 ID:vdiJmRaV
タバコは一日10本くさい
なんのために30年かと

日本医科大学附属病院の卒煙外来は、禁煙治療の保険適用の方のみを対象としております。
以下の適応にあたらない方は、当院での禁煙治療はできません。
保険診療の適応は以下のすべての要件を満たす方です。
@ 1 日のタバコの本数*喫煙年数が 200 以上 (例:1 日 20 本で 10 年間=200)
A ただちに禁煙することを希望して、学会の作成した禁煙治療プログラム(12 週間で計 5
回受診)に参加することを文書で同意する


463 名前:名無しさん@おだいじに[] 投稿日:2009/02/15(日) 17:45:29 ID:a+uL69an
名前かー。なるほど色々見てるなあ。すごい。
最近も作り置きアル綿でセラチア感染のニュースあったし、なんとなくeにしたよ。


つか必修で殺され過ぎてボーっとしてたら、背負いざまに横の席の人の頭に思い切りカバン叩きつけてしまった(´・ω・`)ごめんよ見知らぬ姉さん


464 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 17:45:50 ID:???
俺もタバコ朝一にしました。


465 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 17:46:02 ID:???
タバコは朝一のやつだと思った。身体依存が強いって解釈


470 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 17:48:10 ID:???
必修の適当でないのは、針のついたやつじゃないの?
すでに挿してあってわざわざ割ったよってキャップまで写ってたからそれにした…
禁煙は朝一のと迷ったが、あの問題はニコチンパッチの使い方→酒と違って減煙が可能を選ばせると思って必修だし素直に選んでみたが…


475 名前:名無しさん@おだいじに[] 投稿日:2009/02/15(日) 17:56:47 ID:vdiJmRaV
タバコは結論でてる

保険診療適応の条件
* 禁煙の保険適応は、1年に1回のみの適応です。
* 喫煙係数が200以上 例:一日20本で10年以上
* タバコ依存度テストで高い点数
* 一年後の禁煙状況について調査報告をする などです。


答えは一日10本のa
だけど誰もほとんど選んでない
だからわれる

タバコはみんなせいかい!!


477 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 17:58:10 ID:???
子宮内容除去してもた
禁忌踏んだな。
鬱だ死のう


505 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 18:28:11 ID:???
必修で十分な数の不合格者が出るようなら、一般臨床のボーダーは下がる。
今年は必修が難化したから、必修落ちが続出するんだろうな。
厚生労働省は医者不足だからといって合格率を上げるようなことはしない。
だって、合格率を上げたいなら問題を簡単にすれば良いだけの話だから。


518 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 18:41:52 ID:???
不適切問題多すぎるのは間違いないが、結局あまり削除されないで終わる悪寒…


520 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 18:42:57 ID:???
必修オソロシスなのを俺は予感してたからこの直前二週間は必修対策ばっかしまくってた
おかげで臨床の勘や一般の細かい記憶は薄れたけど必修はさえまくり
一般・臨床も何かしら見たことある問題が多いから適当にやっても7割切ることはまずない
俺の作戦勝ちや


541 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 18:58:01 ID:???
必修対策は知識というよりも注意力
直前までは過去問中心に数をこなして必修問題特有の癖をつかむ
あとは頭をクリアな状態にして試験に望む
前のブロックで集中力を使いすぎないこと
直前の休み時間に勉強なんてもってのほか
とにかく余力を残して必修に突入して終わった後はクタクタになるくらい
必修の1時間でその日すべての集中力を使い尽くす
運の要素が大きいから確実に8割とろうと思ったらこれぐらいやらんとダメだろ


554 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 19:05:02 ID:???
F27は外妊疑いで腹腔鏡にしちまった・・・


555 名前:名無しさん@おだいじに[] 投稿日:2009/02/15(日) 19:07:30 ID:54wKDXkF
>>554おれもおれも


559 名前:名無しさん@おだいじに[] 投稿日:2009/02/15(日) 19:10:30 ID:q54MoI8p
少なくともタバコとラストの外妊疑い?は削除間違いないな。 問題内容うんぬんより三分割にちかく答えわれてるから、正当率的に除外確定


580 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 19:26:02 ID:???
妊娠中にMRIって少なくとも初期には禁忌じゃないの??
催奇形性ないエビデンスないんじゃなかったっけ??


587 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 19:27:12 ID:???
子宮内容除去じゃないの?
26の問題で不全流産や稽留流産、進行流産を疑ってるわけだし。
実際に外子宮口から持続的に出血が認められてるし。
仮に外妊だったとしても外子宮口からだらだら血がでてるときに腹腔鏡なんかしても
意味なくないか?むしろ危険な気がしたけど。
とりあえず子宮内容除去してから腹腔鏡になりそうな気がするが。


592 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 19:29:00 ID:???
ラパロする前にまずMRIで確認、じゃないの?
国家試験的にやるならまず侵襲が低いものから、って原則に則ったんだけど。。。


600 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 19:33:19 ID:???
卵管妊娠だから子宮内容除去術は意味ないよ。
ラパロで卵管の腫脹を確認でして、卵管切開術になるはず。

外妊でも破裂せずに流産ってパターンはあるし


671 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 20:01:32 ID:???
E66の糖尿病の問題、難聴が答えなのか。
てことはやはりミトコンドリア?


674 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 20:03:04 ID:???
>>671

これだろ
出したのだれだよ・・・初見で普通とけるもんなの?


727 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 20:22:50 ID:???
ていうか

必 修 自 重 wwwwwwww

もう明日の必修対策、何やったらいいかわかんねー
QB持ってきたけどQBの問題(予想問題以外)は全部合うんだよなぁ
なんで今年はこんなに爆発しとんねんゴルァ


745 名前:名無しさん@おだいじに[] 投稿日:2009/02/15(日) 20:28:51 ID:vivaTZgG
>>674
E66 びびった
これ病名わかったやついるのか?
まったく想像もつかなかった
内科専門医の試験で出ても正答率悪いだろう
非常識にもほどがあるね
コレステロールのように話題になってるならまだしも
完全に自分の専門分野出してる
たぶん出題委員は高得点取られるのが嫌なのと
国家試験で出たらメジャーになるというのがあるんじゃないと思ったよ


858 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 21:16:12 ID:???
Sweet病出てワロタ
つうかあれマイナーレビューの解説丸写しにしたような問題文w


869 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 21:21:09 ID:???
必修に割れ問出すなよ
101回より遥かにイミフな問題ばっか
解いてて「え?これが必修ぅうううう!?」と何度思ったことか。
もっと素直になろうよ、出題者の先生方。


695 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/17(火) 01:08:18 ID:???
禁忌について・・。
去年一般5割3分、臨床6割2分の俺でさえ通知で0だったw
ねーよ禁忌なんかよ。
長い一年だった。今年は臨床、一般とも7割超え、必修も9割はいってると思う。


718 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/17(火) 01:32:07 ID:???
何故厚生省は、ひたむきに禁忌肢を発表しないんだろうか。
やっぱり人数の微調整に使ってるんだよな。


397 名前:名無しさん@おだいじに[sage] 投稿日:2009/02/17(火) 01:00:31 ID:???
テコ4で偏差値36
あれから1カ月、ほぼ毎日12時間勉強

一般82% 臨床78% 必修89%

努力は裏切らない、と再認識できた。
この一ヶ月は精神的にとても辛かったが、
それを乗り越えたという経験は医者になってからも生きるのではないかと思う。
みんな、今までありがとうね。



 六年生の医学生の方々、3日間、いや、6年間お疲れ様でした。

 今年の、第103回医師国家試験は前年に比べて難しかったそうですね。特に絶対に8割超えを目指さなければならないところの必修問題で回答が割れたそうで。あと禁忌肢らしき選択がちりばめられていて、不安もかなりあったのではないかと思います。

 ちなみに第103回医師国家試験の問題はこちらのサイトで見ることができます。解答は怪しいですが問題はそのまんまです。

 発表は3月27日かな。それまではリフレッシュして下さい。全員の合格は無理かもしれませんが、できるだけ多くの方々の合格を祈っております。

 2ヶ月後にはドクターです。社会人です。それまでの間、最後の休息を堪能して下さい。本当に、お疲れ様でした。

関連
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posted by さじ at 02:23 | Comment(1) | TrackBack(0) | 大学

2009年02月15日

第103回医師国家試験、始まる。

医師国家試験の施行

 医師法(昭和23年法律第201号)第10条の規定により、第103回医師国家試験を次のとおり施行する。

 平成20年7月1日 厚生労働大臣 舛添 要一 1  試験期日 平成21年2月14日(土曜日)、15日(日曜日)及び16日(月曜日)

2  試験地 北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、熊本県及び沖縄県

3  試験内容
 臨床上必要な医学及び公衆衛生に関して、医師として具有すべき知識及び技能

4  受験資格
(1)  学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学において、医学の正規の課程を修めて卒業した者(平成21年3月25日(水曜日)までに卒業する見込みの者を含む。)
(2)  医師国家試験予備試験に合格した者で、合格した後1年以上の診療及び公衆衛生に関する実地修練を経たもの(平成21年3月25日(水曜日)までに実地修練を終える見込みの者を含む。)
(3)  外国の医学校を卒業し、又は外国で医師免許を得た者であって、厚生労働大臣が(1)又は(2)に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有し、かつ、適当と認定したもの
(4)  沖縄の復帰に伴う厚生省関係法令の適用の特別措置等に関する政令(昭和47年政令第108号)第17条第1項の規定により医師法の規定による医師免許を受けたものとみなされる者であって、厚生労働大臣が認定したもの



 昨日、本日、そして明日と3日間に渡って、第103回医師国家試験が行われています。

 一年に一度の医学生の登竜門、今までの勉強の成果を発揮し、良き医師になってもらいたいものです。

 プレッシャーはあるでしょうけれど、頑張って下さい。医学処管理人んは、全医学生を応援しています。

第102回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 既卒編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
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2009年01月21日

複数の病院で臨床研修医を育成する「病院群制度」

臨床研修医の育成 福島県、病院群制度活用へ

 深刻な医師不足を改善しようと、福島県は新年度、複数の病院が連携しながら臨床研修医を育成する病院群制度による研修システムの導入を検討する。19日の県地域医療対策協議会で、県が緊急医師確保対策プログラム(素案)の目玉事業として示した。

 病院群制度による医師研修は沖縄県の公立、民間合わせて29病院が参加する「群星沖縄」が先駆的だ。1カ所だけでなく、いくつもの病院で研修することで多様な症例に接することができるため、多くの研修医が全国から集まっている。

 県は病院群研修制度の導入により、多くの研修医に臨床の場で戦力になってもらうだけでなく、研修終了後の県内定着につなげることも視野に検討を始める。まずは病院間での統一プログラム策定や研修医の共同募集などを具体化する方針だ。

 県の緊急医師確保対策プログラムは新年度から3年間をめどに実施する。産科医不足対策では、県外から転任してくる医師への優遇策や通常分娩での助産師活用などの検討を盛り込んだ。

 県外からの医師招聘や、自治医大卒の県内出身医師が地元での就業義務期間を過ぎても定着してもらうための対策も積極的に進める。



 将来的にはやはり1つの病院で研修を行うよりも、こういった病院郡を広く視野にいれたほうが人気出るんでしょうねぇ。以前はこういう地域ごとの病院群制度のようなものを国も考えていたような気がするのですがどうなったんでしょうね。

 大学病院や市中病院、どちらが魅力的かというのは永遠のテーマではありましたけれど、この病院群制度ならばそれも心配ご無用。病院をまたいだ研修というのは診る疾患の程度も違い、やる内容も違い。まさに新米の医者にとってはありがたい修行の場になるわけです。
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2009年01月16日

島根大学医学部の地域枠に志の高い医学生が集まる

「地域枠」医学生 高い意欲

 「将来は医師になってこの島に戻ってきます」

 島根大医学部3年の高梨俊洋さん(20)が力強く語ると、拍手が巻き起こった。島根県隠岐の島町で昨年10月に開かれた「地域医療教育シンポジウム」。パネリストの一人、高梨さんは地元出身だ。町で授産施設を運営する斎藤矗一さん(67)は「島に帰ってきてくれれば本当にうれしい。崩壊寸前の離島の医療を支えてほしい」と期待する。

 人口約1万6300人の町では、昨年4月から四つの診療所のうち一つが医師不在になった。町のテコ入れで半年後に確保したものの、今春には別の診療所の医師がいなくなる。中核病院・隠岐病院の産科医は一人で、危険を伴うお産はできない。

 高梨さんは、そんな大変さをよく知るだけに、「一日でも早く貢献したい」と意欲を見せる。県内唯一の医師養成機関である同大医学部が、2006年度から導入した「地域枠」入試の1期生。受験には、へき地の医療機関などでの研修と、出身地の首長の推薦が必要だ。受験できるのは、松江市と出雲市の都市部などを除く県内出身者。導入から3年がたち、学士入学を含めて32人が学んでいる。

 地域枠の学生に将来、へき地の医療機関に勤務する義務はない。だが「思いは伝わっている。受験段階で地域医療の実情の厳しさを見ており、地元からの期待も感じている。地域に貢献したいという意欲はとても高い」と木下芳一医学部長(53)。

 授業内容は一般学生と変わらないが、春夏の長期休暇中に、県内の医療機関で行う医療体験実習への参加を強く勧めている。数日間、来院患者の案内や補助、診察の様子を観察し、勤務医から話を聞く内容で、実際に地域枠の学生の参加率は高い。

 県中央部、大田市出身の岡田祐介さん(20)(2年)は昨夏、隠岐諸島・西ノ島の病院で実習した。「古里が好きだし、古里に貢献したいと改めて思った。実習を通して、勉強の意欲も高まった」

 ただ、地域にとどまらず、高度な医療を学んで能力を高めたいという声があるのも事実だ。「島根で働きたい気持ちは変わらないが、理想の医師像はまだ見えない。他県の先進地域にも行って、様々なことを身につけたい」と3年の山口祐貴さん(21)。

 地域枠の学生を担当する地域医療教育学講座の熊倉俊一教授(48)は「医師が高度な医療技術を身につけることは、地域住民にも大切なことだ」と見る。島根県では、県内のへき地に一定期間勤務した後、大学病院や都市部の基幹病院に一時的に移り、大学での研究に従事できる仕組み作りも始まっている。

 全国的な問題になっている都市部とへき地の医療格差。「医師不足の地域で働く医師を育てるモデルを作るには、10年、20年先を見越す必要がある」(木下医学部長)。息の長い取り組みが続く。



 実際に地域枠で入った学生たちは、入学の段階で地域医療を意識しているという貴重な存在です。

 そんな若い卵たちが、この街で医療を行いたい!と思ってくれるような地域にしていくことも、住人の務めだと思います。双方の協力で、はじめて成り立つものもあるのです。

医学処:医学部全体に、僻地などへの地域勤務枠を設け、授業料を免除する
医学処:弘前大学医学部の県定着枠、10人に増員する
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2009年01月12日

東北大学病院、ただでさえ安い医師の残業代を不払い。

東北大病院で残業代不払い 医師260人に5500万円

 東北大病院(仙台市)が二〇〇四年度以降、医師への残業代を月三十時間分で打ち切り、〇六―〇七年度の二年間の不払い額が計約五千五百万円に上っていることが七日、分かった。対象の医師は延べ二百六十人で、一人百五十万円を超えるケースもあった。病院は一月中に全額を支払う。

 病院によると、国立大学法人化された〇四年以降、手術など勤務記録が確認できる医師については月六十時間までの超過勤務を認めたが、ほかの医師は労使間で確認した月三十時間を目安に打ち切っていた。

 勤務時間は医師の自己申告で外来診療や診療にかかわる研究など病院業務と個人的な研究の区別があいまいで実態把握が困難だったという。

 〇七年に国から指摘を受け、病院が内部調査をしていた。



 ただでさえ安い大学病院の給料。更に残業代まで途中で打ち切られていてはなんともね。

 国が変えるとしたら、大学病院への援助が先なんじゃないですかねぇ。日本ではどうしても、開業すればボロ儲けみたいなイメージありますし、実際に給料の面での格差は大きい。でも大学病院の医師は給料を無視して頑張っているわけで。そこらへんの格差がなくなってくれれば、先進医療も崩壊せずにすむんじゃないかなって思いますけどね。

医学処:広島県立病院が研修医への残業代を払っていなかった。
医学処:医者の現実 -医療者の立場から-
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2009年01月05日

徳島県で自治医大卒の医師の25%は県外へ流出している。

県職員に期限採用へ 「県内勤務」終了の自治医大出身者

 医師不足で地域医療の存続が危ぶまれる中、徳島県が二〇〇九年度から新たに取り組む医師確保対策がほぼ固まった。県内勤務の義務年限を終えた自治医科大学(栃木県)出身の医師を三年の期限付きで県職員に採用、うち一年を国内外での研修に充てることができる制度を新設する。産婦人科・小児科の後期研修医に月十万円の研修資金を貸与し、将来、県内で勤務すれば返済を免除する制度もスタートさせる方針だ。

 県出身の自治医大卒の医師は毎年二、三人。卒業後は県職員として原則九年間、県立病院やへき地診療所などでの勤務を義務付けられている。ただ、十年目以降の勤務先は自由に選択できるため、四人に一人は県外へ流出している。新制度は、義務年限後も県内にとどまる医師を増やすのが目的。

 新制度では任期三年のうち二年は県立海部、三好両病院やへき地診療所で勤務するのが条件。残りの一年は症例数の多い大規模病院などでの研修が可能で、専門医としてのスキルアップに役立ててもらう。

 研修資金貸与の対象は、二年間の初期臨床研修を終えて徳島大学医学部で産婦人科、小児科の専門医研修を受ける医師。貸与期間(最長三年)の一・五倍の間、県内の公的病院で勤務すれば返済が免除される。県は制度創設に必要な条例改正案を、県議会二月定例会に提出する準備を進めている。

 また、県内の地域医療を担う医師を総合的に養成する施策も推進する。医師を目指す高校生対象の「地域医療現場体験セミナー(仮称)」を開催するほか、徳島大医学部の学生に対する修学資金貸与の定員を〇八年度の二人から五人に増やす。

 初期研修医の確保対策では、研修医を受け入れている県内八病院や県、県医師会などでつくる「臨床研修連絡協議会(仮称)」を設置。▽県外で開かれる研修医合同説明会へのブース出展▽研修医や指導医対象のセミナー開催▽医学部生への情報発信−などに取り組む。

 〇八年度に始めた「とくしま医師バンク事業」の新たな試みとして、国際協力に関心がある医師を「ドクターバンク医師」に採用し、任期三年のうち一年は海外で医療活動に従事できるようにする。再就職を希望する女性医師は非常勤職員として、現場復帰に向けた研修を県立中央病院で実施する。

 勤務医不足が続く海部病院の診療支援については、ベテラン医師三人と交渉を進めている。

 徳島県の人口十万人当たりの病院勤務医師数(〇七年)は一八四・一人で高知、福岡に次いで三番目に多いが、三分の二が徳島市など県東部に集中。南部、西部は医師不足が深刻化している。今春から県立三好、麻植協同の両病院が相次いで分娩を休止するなど、産科医不足が顕著になっている。



 自治医科大学卒の4人に1人が県外へ行ってしまうというのは由々しき事態ですねぇ。自治医科大学って、県に定着させるために存在しているようなもんでしょう。なぜ入学時に分かりきったコンセプトなのに、卒後こうして県外に出てしまうのか。

 それほどまでに魅力的ではなかったということでしょうか。

 どうせなら10年以降も制約をつけるとかしないと・・・。それでも医者になりたいっていうガッツある人は多いと思いますよ。最近じゃあ、卒後すぐに親がン千万すぐに返還して、子供を自由にしてしまうケースもあるとか。本末転倒というか、一種の裏切り行為みたいなもんなんで、そういうことはやめてもらいたいですね。学費返済じゃなくて、違約金2億とかにすればいいのに。

 本当に医者になって地域の役に立ちたいと考えていても、あのツマラン受験勉強ゆえになかなか医学部に進学できない子らを自治医にいれたほうがよっぽど国のためだと思います。往々にしてそういう子らは、受験勉強はやらなくても医学部での勉強は他の人よりもやると思いますんで。

医学処:自治医科大学卒業生の地元定着率は7割
医学処:医学部全体に、僻地などへの地域勤務枠を設け、授業料を免除する
医学処:弘前大学医学部の県定着枠、10人に増員する
posted by さじ at 00:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学