2011年03月22日

第105回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編

 さじです。

 医師になるための登竜門、第105回医師国家試験合格速報。

 今回は、第105回医師国家試験を受験した方の中でも「新卒」のみを焦点に当てました。

 要するに、国師浪人を含まない、ランキングです。

 今現在、大学がどのような医学教育を行っているのか、それがダイレクトに伝わってくるランキングとなっています。


第100回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第100回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第104回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第104回医師国家試験 学校別ランキング 総計編


 総計編ではBEST13を紹介したので、今年は新卒編のWORST13をご紹介。

 さっそく、いってみましょう。




第1位



東京慈恵会医科大学 97 97 97 100.0%


 自治医や防衛医大、そして総計編で安定しきっている滋賀大学などの強豪を抑え、栄えある一位に輝いたのは東京慈恵会医科大学

 前回第45位だった慈恵が、見事に留年0、合格者100%というパーフェクトを達成しました。

 いやー、ホント、惜しい。国師浪人さえいなければ、総計編でも1位だったのに。

 逆に言えば国師浪人という「貯金」を減らすことが出来たわけですから、来年こそダブル受賞のチャンス。

 是非ともこの偉大なる先輩方に、次の学年も続いてほしいものです。

 おめでとうございます!!


第2位


大阪医科大学 105 103 103 100.0%


 いや、悩みました。非常に悩みました。
 100%合格なのに、第2位といってしまっていいのかどうか。
 留年2を出して、103人全員合格の快挙は第1位といっても過言ではないです。
 世間では留年を悪いイメージで捉えるかもしれませんが、実際のところ、その人の実力を判断して、「外にほっぽりだすより留年させて面倒みよう」と考える大学は多いですよ。むしろ何でもかんでも外に出す某国立大学のほうが、よほど世の中のためにならないと思います。

 何せ第104回は67位と全国平均以下だったんです。大阪医大は。
 今までだってそんなに目立つポジションにいるわけではなかった。
 それが、受験者全員合格の快挙。
 本当なら総計編でももっと目立つ位置にいてもおかしくないんですが・・・
 国師浪人生という貯金が、派手にやらかしてくれたおかげで、パッとしない位置に。
 大阪医大卒業の国師浪人生よ。20人中11人が再度不合格って、医者になる気があるのか。
 次の代がこれだけ頑張っているのだから、もっと頑張ってほしい。

 来年も優秀な成績であることを願います。
 貯金0の道は第1位の慈恵医大に比べると遠いかもしれない。
 それでも、信じてる。


第3位

滋賀医科大学 104 104 103 99.0%

 99%シリーズ第一弾は、圧倒的実力を誇る滋賀医大。
 留年0、104人中103人合格の快挙。
 総計編でも見事第1位に輝いています。
 新卒、総計ともにベスト3入りはなかなか達成できません。
 来年もきっと良い成績をみせてくれることでしょう。
 今一番、入学したほうがいい大学かもしれない。
 おめでとうございます。


第4位

自治医科大学 100 98 97 99.0%

 2人留年ながらも97人という大勢を排出し99%という不動の合格率。
 自治医はやはりこのくらいのポジションにいてほしいですね。
 同じく不動常連の防衛医大はどこへ。
 まあいいか。おめでとうございます。


第5位

 慶應義塾大学医学部  97  97  96  99.0%

 留年0だからこちらを第4位にしようかと思いましたが、細かいパーセンテージ的にこちらを5位にしました。
 今年は99%シリーズが続きますね。第6位、第7位も99%なんですけれども。
 1人落ちっていうのはもう1位目の前なんですが、
 「全員合格」という憧れの表現は、達成がなかなか難しい。
 でも、私立ナンバーワンの慶應ならやってくれるはずさ。
 これからも頑張ってほしい。おめでとうございます。
 
 
第6位

藤田保健衛生大学医学部 100 97 96 99.0%

 まさか藤田保健衛生大の名をこの位置でみることになろうとは。
 3人留年ですが、97人中96人合格という、大躍進。
 昨年なんて63位ですよ63位。
 下位常連大学の大躍進ほど嬉しいものはありません。
 ここまでの1位〜6位中、5大学が私大という奇跡。
 藤田もツケが溜まってるから総計編では微妙ですが…。
 今年新卒で大幅に清算できたことで、来年以降に期待が高まります。
 今年の学生を教えた先生方、非常にいいですよ。来年もこのままいって良い医者を送り出してください。
 おめでとうございます。


第7位

 名古屋大学医学部  97  96  95  99.0% 

 99%シリーズ最後は、名古屋大学。国立です。
 名古屋も、貯金が溜まっているから総計編では目立ちませんでしたけれど、
 実際は留年1、不合格1とかなり良い成績なんですよね。
 おめでとうございます。
 
 
8 東京医科大学  118  115  113  98.3% 
9 広島大学医学部 105 105 103 98.1%
10 金沢大学医学部  107  103  101  98.1% 
11 弘前大学医学部  90  90  88  97.8% 
12 神戸大学医学部  86  84  82  97.6% 
13 鹿児島大学医学部  87  80  78  97.5% 
14 京都府立医科大学  102  102  99  97.1% 
15 札幌医科大学 101 101 98 97.0%
16 福井大学医学部  102  101  98  97.0% 
17 北海道大学医学部 98 98 95 96.9%
18 浜松医科大学  99  97  94  96.9% 
19 東京大学医学部  92  92  89  96.7% 
20 山形大学医学部  93  88  85  96.6% 
21 山梨大学医学部  88  86  83  96.5% 
22 筑波大学医学専門学群  111  110  106  96.4% 
23 東京医科歯科大学医学部  84  81  78  96.3% 
24 日本医科大学  101  101  97  96.0% 
25 旭川医科大学  95  93  89  95.7% 
26 産業医科大学  95  92  88  95.7% 
27 長崎大学医学部  91  90  86  95.6% 
28 福島県立医科大学  84  84  80  95.2% 
29 島根大学医学部  100  99  94  94.9% 
30 信州大学医学部  96  96  91  94.8% 
31 三重大学医学部  94  94  89  94.7% 
32 鳥取大学医学部 93 93 88 94.6%
33 北里大学医学部  105  92  87  94.6% 
34 千葉大学医学部  107  106  100  94.3% 


---公立大学平均の壁--- 計  655  653  613  93.9% 


35 京都大学医学部  97  97  91  93.8% 
36 東海大学医学部 113 110 103 93.6%
37 大分大学医学部  99  94  88  93.6% 
 

---国立大学平均の壁--- 計  4128  4085  3819  93.5% 


38 宮崎大学医学部  93  93  87  93.5% 
39 久留米大学医学部  107  100  93  93.0% 
40 順天堂大学医学部  98  98  91  92.9% 
41 高知大学医学部  97  96  89  92.7% 
42 獨協医科大学  97  94  87  92.6% 


---全国平均の壁---  7905  7723  7151  92.6% 


43 防衛医科大学校  67  67  62  92.5% 
44 名古屋市立大学医学部  78  78  72  92.3% 
45 岐阜大学医学部 89 89 82 92.1%
46 大阪市立大学医学部  77  76  70  92.1% 
47 東邦大学医学部  103  100  92  92.0% 
48 大阪大学医学部  98  98  90  91.8% 
48 新潟大学医学部  98  98  90  91.8% 
50 杏林大学医学部 101 98 90 91.8%
51 横浜市立大学医学部 61 61 56 91.8%
52 和歌山県立医科大学  61  60  55  91.7% 


---私立大学平均の壁--- 計  3083  2946  2696  91.5% 


53 徳島大学医学部  94  93  85  91.4% 
53 愛媛大学医学部  94  93  85  91.4%  
55 日本大学医学部  102  102  93  91.2% 
56 奈良県立医科大学 91 91 83 91.2%
57 東北大学医学部  107  107  97  90.7% 
58 兵庫医科大学  118  104  94  90.4% 
59 東京女子医科大学  104  102  92  90.2% 
60 近畿大学医学部  106  101  91  90.1% 
61 聖マリアンナ医科大学  105  99  89  89.9% 
62 岩手医科大学  92  84  75  89.3% 
63 昭和大学医学部  119  119  106  89.1% 
64 富山大学医学部  82  82  73  89.0% 
65 岡山大学医学部  107  106  94  88.7% 
66 熊本大学医学部 105 104 92 88.5%
67 埼玉医科大学  112  104  92  88.5% 


 上記大学のみなさん、おめでとうございました。
 それでは、お通夜モードで、参りましょうか。。。


第68位

 佐賀大学医学部  96  96  85  88.5% 

 67位の埼玉と変わんないじゃんって思う人、いるかもしれませんけれども
 留年0で特攻させて、この成績じゃ、ただの「無責任」ですよ。
 生徒を見極めることが出来ないというか、
 国立だから別にいいじゃんって思ってるのかもしれませんけれども
 波がありすぎ。
 第103回の医師国家試験が70位と轟沈して
 第104回が5位で
 今年が68位って。
 それって、104回が、ただのマグレじゃん。


第69位

 秋田大学医学部  93  93  82  88.2% 

 国立が続きます。
 昨年11位で、優秀だとか褒めましたけど、こちらもただのマグレか。
 国立医学部だから合格率悪くても受験生来るし、全員卒業させて特攻しようぜ的精神なんでしょうか。
 それって、医師としての最低ラインを保てない人をただ垂れ流しているだけでは。


第70位

 九州大学医学部  101  101  89  88.1% 

 上の2つのWORST13と違って、九大はまぁ、去年も良くないですし。
 去年まで落ちていた国師浪人生も合格率50%ですし。
 新卒も70位ですし。
 大学受験では優秀な偏差値でも、環境が変わればこんなもんか。


第71位

 山口大学医学部  99  99  87  87.9% 

 地方の国立大学医学部が続きますなぁ。
 何で。勉強しないで何やってたの。
 

第72位

 香川大学医学部  97  97  85  87.6% 

 地方国立、ぶれすぎ。
 去年7位だったじゃん。
 去年はちゃんと、駄目な人は留年させてたじゃん。
 この負の貯金、どうするんでしょう。
 国立だからって、卒業させればいいってもんじゃないと思う。
 患者の命預かるんだから、最低限の医学知識ぐらい、身に付けてから卒業してください。


第73位

 群馬大学医学部  102  102  89  87.3% 

 あれー、優秀なイメージあったんですけれども。
 地方は末恐ろしい。
 医師国家試験をバクチで受けているようなもんだ。
 何故こうも安定したポジションを維持できないのか。
 滋賀医大に教員は教えを受けてくるべきだと、本気で思う。


第74位

愛知医科大学 118 109 95 87.2%

 去年76位だった愛知医大。久々に私立大学登場。
 うん、でも分かってる。このWORST13は、私立大学のオンパレードだから。
 国立と違って、全員特攻させるようなバカな真似はしなかったところだけ、評価できる。
 でも、それで87%は、ないわ。


第75位

 琉球大学医学部  94  94  82  87.2% 

 国立ワーストは琉球大学。
 ごめん、琉球大学に優秀なイメージがあまりわかないのでしっくりきた。
 とりあえず全員排出してみたものの、大きな貯金が出来た。
 琉球大の職員の皆さん、「卒業させれば何とかなる」と思ってません?
 去年不合格になった人たちの合格率、50%ですよ。
 もっとちゃんとした教育を出来ないものですかね。


第76位

 福岡大学医学部  107  98  84  85.7%

 名前は国立っぽいですけど、れっきとした私立大学です。
 ちなみに去年は最下位でした。
 ここ数年、最下位レースから抜け出せずにいます。
 何が悪いんでしょうかね。
 安定して最下位付近をうろうろしているのをみると、到底まともな医者が育たないのではと思ってしまう。
 普通こんなに落ちんよ。しかも留年9人はそれ以上に酷い成績ってことでしょう
 どうするんでしょう。 
 

第77位

 関西医科大学  111  108  91  84.3%
 
 ですよね。
 総計編でも78位。
 去年は21位だったんですけれども。
 国師浪人も25%の合格率…。
 いや参ったね。


第78位

 帝京大学医学部  105  105  87  82.9% 

 最下位じゃなかったことに驚かされる。
 まあ留年36人でコレはかなり酷いですけれども。
 凄いよなぁ。どういう教育してるんだろう。
 やる気がなくて頭が良くなくて教育の質が悪くないと毎年ここらへんうろうろできないと思うんですけども。
 来年は本気が見たいなぁ。悪名払拭するにはさ、頑張るしかないと思う。
 悪名高いのに改善が見られないあたり、不思議すぎる。何でなの。本当に。


第79位

 金沢医科大学  126  114  94  82.5% 

 またブービー
 分からんなぁ。
 金沢大学と金沢医科大学の違いって、何。
 金沢医科大学の学生を金沢大学で勉強させても、駄目なのだろうか。
 全く同じ授業しても、駄目なの?
 一度でいい、躍進したところみせて。
 このブログで、褒めさせて。金沢医大一回も褒めてない気がする。



第80位


川崎医科大学  121  105  83  79.0% 


 酷すぎて何もいえない…。


 以上、WORST13でした。

 理想を言えば留年出さず、大量の合格者を出す教育を行っていただきたい。
 そしてその理想は、上位大学は確実に実施できています。

 医者の世界ってのは、結局上の人から継承されていくもので
 知識の集合を、いかに自分のモノにするか、が大事ですし
 それを目の前の患者に反映させるには、それなりの思考力が必要です。

 負の連鎖に陥っている大学は、滋賀とか一度偵察させてもらえばいいと思う。
 なんかこう、学校単位で勘違いしている気がする


第100回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第100回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
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第104回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第104回医師国家試験 学校別ランキング 総計編


posted by さじ at 04:13 | Comment(11) | TrackBack(0) | 大学

2011年03月21日

第105回医師国家試験 学校別ランキング 総計編

 第105回医師国家試験合格速報ー

 2011年、幕が開け、未曾有の大災害が日本を襲い
 多くの方の尊い命が犠牲になりました。

 そして今、災害現場では、命を救うために全力を注ぐ医療従事者がいます。
 災害は突然やってくるものです。日本のどこで起きてもおかしくはない。
 そんなとき、日本が世界に誇れることは、「どこで起きても国内ならば安定した治療が受けられる」ことだと思います。
 それが国民皆保険制度の優秀なところであり、日本の医療の基盤の強さを認識させられます。

 2011年2月、新たに医師として、今後の医療界を担う人材を「認定する」試験が行われました。
 それが第105回医師国家試験です。

 医師になる者に必要なのは何か。
 人を愛する心、頭の回転の速さ、迅速に動けるイニシアチブ、様々あるのでしょう。
 極論いってしまえば、全て必要です。
 しかし最低限必要なものがあります。

 「知識」です。

 今回まとめたのは、日本全国の医学部のある大学の、医師国家試験合格率。
 それも、大学全体の受験者のうちの合格率のランキングです。
 何故こういうまとめをするのか。毎年聞かれることですが
 簡単に言ってしまえば、「どの大学が一番医学教育に力を入れているのか」を明確にしたいから。
 はっきり言って、この試験に合格できないのであれば、医師になる資格は、文字通りありません。
 6年間、しっかりと大学で勉強していれば、パスする試験です。
 合格しないのは、不運もあるでしょうけれども、それは微々たるものだと思います。

 まっとうな医学教育を行っている大学、という、1つの指標として提示していきたい。
 それが今後の、大学受験における1つの目安になってもらえれば、幸いです。


第100回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第100回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第104回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第104回医師国家試験 学校別ランキング 総計編


 この「総計編」は、要するに「大学全体の受験者」に対する割合です。
 すなわち、昨年国家試験に落ちた人も含まれます。
 大学の基盤がモノをいうランキングです。

 今年は総計編でBEST13をご紹介。
 BEST13入りした大学は、大学受験時の偏差値では分かることのできない、生の医学教育の現場だと思います。


 それではさっそくいってみましょう。第一位の発表です。



 (なお、出願数 受験数 合格者数 合格率の順になっています。)


第1位



 滋賀医科大学  105  105  104  99.0% 


 驚くべきことです。
 出願数105人。受験者が105人。そして、合格者が104人。
 何が凄いのか。
 まず、出願者と受験者が同数ということは、留年者は0人ということ。
 そして、不合格になった人が1人しかいないということ。
 更に、昨年不合格になった人が1人だけで、その1人も見事に合格しているということ。

 滋賀医大は、昨年の第104回医師国家試験でも、第1位です。
 第104回だけでなく、過去数年に渡って、安定して最上位を維持しています。
 学生の勤勉さ、大学としての医学教育の良さが日本最高峰であることは、間違いありません。
 優秀な医師を世に送り出す大学というのは、まさにこういうことなのでしょう。

 2年連続の1位、本当に素晴らしいです。おめでとうございます!


第2位


 自治医科大学  104  102  101  99.0% 


 地域医療に貢献する、という、医師として純粋な部分を背負っている医学生はこうも強いものか。
 背負うものが違うと、医師になる上での能力も養われ方が違うのか。
 こちらも毎年高い合格率を誇る、自治医科大学です。
 合格率は1位の滋賀医大と同じく、99%です。
 留年者や受験人数の割合などを考慮して第2位にさせていただきましたが、
 優秀な人材が今後日本各地に巣立つことは間違いありません。
 昨年4人不合格になってしまいましたが、今年はその4人も見事合格しています。
 また自治医の黄金時代が到来するのかもしれません。
 おめでとうございます。


第3位

 東京慈恵会医科大学  106  106  103  97.2% 

 昨年26位の慈恵が、今年は急浮上。
 急浮上というか、新卒では第1位の実力の持ち主です。
 国師浪人の9人中3人が不合格という負の遺産とも言うべきものがなければ、ダブルウイニングも可能だったろうに。
 んー、そう考えると非常に惜しい。
 留年0でこの成績は驚きです。
 もともと私大の中でもトップクラスに優秀な人材は揃っていますし、学生の自主性にまかせた出席システムでも有名な慈恵ですが、やはりこういう試験でも強いのか。
 この座を維持し続けてほしいものです。おめでとうございます。


第4位

慶應義塾大学医学部 107 105 101 96.2%

 慈恵に続き、慶應義塾も私大の中でBEST13に入りました。
 昨年は結構落ちてしまい、30位だったのですが、今年の頑張りは凄い。
 新卒のみの合格率でいえば、怒涛の99%合格ですからね。
 よく言われている、関東の医学部受験でいうと「東大か慶應か」で選ばれる人が多いようですが
 根底にある「勉強すること」がそのまま医学部でも発揮された形か。
 このまま優秀な医師になってもらいたい。おめでとうございます。


第5位

 札幌医科大学  107  104  100  96.2% 

 公立大学ナンバーワンの座を射止めたのは、札幌医科大学。
 札医は毎年いい位置にいるんですけどもね。トップ5に入ったのは快挙。
 既卒受験者の50%が再度不合格になったというのが痛かったか。
 いやいや、痛いとかいっちゃいけないな。欲張ってもいかん。
 でも公立大学には今後にも期待したいところです。来年も頑張って維持してもらいたい。
 おめでとうございます。


第6位

 筑波大学医学専門学群  116  115  110  95.7% 

 受験者数が上の5大学よりも多かったにもかかわらず、95.7%は素晴らしい。
 合格者数でいえば110人と、大勢の医師を送り出したことになります。
 筑波大学の安定した優秀さはいわずもがなでしょう。研究も臨床も納得の大学です。
 おめでとうございます。


第7位

京都府立医科大学  110  110  105  95.5% 

 上の筑波と同じく、京都府立医大も、全体の順位も上がっています。
 昨年は90%合格の39位だったんですが。新卒も頑張った。一丸となって頑張った。
 公立は安定しているなぁ。おめでとうございます。


第8位

東京医科大学 129 125 119 95.2%

 ごめんなさい。「まさか」って思いました。
 東医が8位。しかもこの受験者数の多さで、95.2%。凄い。
 国家試験対策が非常にうまくいったんでしょうか。
 昨年46位と、全国平均クラスだったのに。
 BEST13入り。本当におめでとうございます。旧設私立の鑑です。
 こう、頑張ってランキングが上がった大学をみると、嬉しくなりますね。


第9位

浜松医科大学 107 105 100 95.2%

 中部地方の雄、浜松医大です。
 8位の東医と同じく95.2%。ある意味地方の大学ですけど、優秀さは不動のもの。
 がん治療などでも盛り上がっている大学ですし、今後より優秀な大学となることは間違いないでしょう。
 おめでとうございます。


第10位

北海道大学医学部 106 104 99 95.2%

 ほとんど浜医と変わりませんが、北海道大学医学部が見事BEST13入り。
 新卒のみでいえば浜松医大より上なんですが、昨年の不合格者が再度不合格になったという「貯金」がランキングを1つ落とす結果に。
 それでも毎年安定してますからね。流石といったところか。おめでとうございます。


第11位

 東京医科歯科大学医学部  86  83  79  95.2% 

 出願者の数が気になるところではありますが…。3,4年あたりで留年大勢出したのかな。
 昨年は3位でしたが、毎年安定した成績を挙げてます。
 研修病院としての人気も非常に高い医科歯科大です。
 今年もBEST13入り。おめでとうございます。
 

第12位

 産業医科大学  104  101  96  95.0% 

 謎の大学、産業医大も毎年優秀ですね。
 103回 30位、104回 20位ときて、とうとう105回でBEST13入り。
 頂点が見えてきたか。貪欲に、より高みを目指していただきたい。
 おめでとうございます。


第13位

 山梨大学医学部  98  96  91  94.8% 

 山梨がここまで食い込んだのも、昨年不合格者10人中8人が合格したという快挙ゆえでしょう。
 もちろん新卒もかなり良いですけれど、総計編でBEST13に入るというのは、安定していないと難しいですから。
 安定しているっていうのは、「強い」ですよ。
 留年も少ないし。おめでとうございます。


 以上、BEST13でした。


14 広島大学医学部  116  114  108  94.7% 
15 弘前大学医学部  101  101  95  94.1% 
16 千葉大学医学部  115  114  107  93.9% 
17 山形大学医学部  102  97  91  93.8% 
18 福井大学医学部  111  110  103  93.6% 
19 名古屋大学医学部  108  107  100  93.5% 
20 旭川医科大学  108  105  98  93.3% 
21 福島県立医科大学 89 89 83 93.3%
22 金沢大学医学部  121  116  108  93.1% 
23 順天堂大学医学部  100  100  93  93.0% 
24 島根大学医学部  111  110  102  92.7%

 
---公立大学平均の壁--- 計  703  693  639  92.2% 


25 藤田保健衛生大学医学部  119  116  107  92.2% 
26 鳥取大学医学部  103  103  95  92.2% 
27 東京大学医学部  102  102  94  92.2% 
28 横浜市立大学医学部 65 64 59 92.2%
29 三重大学医学部  99  99  91  91.9% 
30 信州大学医学部  106  106  97  91.5% 
31 鹿児島大学医学部  102  93  85  91.4% 
32 名古屋市立大学医学部  82  81  74  91.4%  
33 大分大学医学部  110  103  94  91.3% 
34 大阪市立大学医学部 82 80 73 91.3%
35 大阪医科大学  125  123  112  91.1% 
36 日本大学医学部  108  107  97  90.7% 
36 新潟大学医学部  108  107  97  90.7% 


---国立大学平均の壁--- 計  4552  4483  4053  90.4% 


38 徳島大学医学部  101  99  89  89.9% 
38 宮崎大学医学部  100  99  89  89.9% 
40 東邦大学医学部  112  108  97  89.8% 
41 杏林大学医学部  119  115  103  89.6% 
42 岐阜大学医学部 97 96 86 89.6%
43 長崎大学医学部  105  104  93  89.4% 
44 東海大学医学部  134  131  117  89.3% 




---日本全国平均の壁---  8845  8611  7686  89.3% 




45 愛媛大学医学部  105  103  92  89.3% 
46 大阪大学医学部  111  111  99  89.2% 
46 日本医科大学  112  111  99  89.2% 
48 東京女子医科大学  119  116  103  88.8% 
49 防衛医科大学校  71  71  63  88.7% 
50 北里大学医学部  127  113  100  88.5% 
51 富山大学医学部  95  95  84  88.4% 
52 和歌山県立医科大学  70  69  61  88.4% 
53 兵庫医科大学  125  111  98  88.3% 
54 佐賀大学医学部  103  102  90  88.2% 
55 高知大学医学部  111  109  96  88.1% 
55 獨協医科大学  112  109  96  88.1% 


---私立大学平均の壁--- 計  3517  3364  2960  88.0% 


57 聖マリアンナ医科大学  115  107  94  87.9% 
58 群馬大学医学部  106  106  93  87.7% 
59 奈良県立医科大学  98  96  84  87.5% 
60 久留米大学医学部  125  118  103  87.3% 
61 昭和大学医学部  134  133  116  87.2% 
62 京都大学医学部  110  109  95  87.2% 
62 山口大学医学部  110  109  95  87.2% 
64 香川大学医学部  100  100  87  87.0% 
65 神戸大学医学部  101  99  86  86.9% 
66 東北大学医学部  120  119  103  86.6% 
67 埼玉医科大学  123  115  99  86.1% 
68 岡山大学医学部  119  116  99  85.3% 
69 近畿大学医学部  130  124  105  84.7% 
70 九州大学医学部  113  113  95  84.1% 
71 愛知医科大学  140  131  109  83.2% 
72 秋田大学医学部  103  101  84  83.2% 
73 琉球大学医学部  106  106  88  83.0% 
74 熊本大学医学部  124  121  99  81.8% 
75 金沢医科大学  153  140  114  81.4% 
76 岩手医科大学  113  105  85  81.0% 
77 福岡大学医学部  133  123  99  80.5% 
78 関西医科大学  119  116  93  80.2% 
79 川崎医科大学  134  118  94  79.7% 



第80位 帝京大学医学部  136  135  107  79.3% 



 毎年のことで、アレなんですけれども、
 帝京大学は、出願者数と受験者数から留年を測定できないよう、卒業試験を組んでるんですよね。
 でも今年、36人卒業させなかったという情報があります。
 それを隠して79.3%。実態は恐ろしいことになるのでしょう。
 昨年まで不合格だった31人の「貯金」は30人が合格と、かなり清算できているはずなんですけどねぇ。
 ということは、大学の医学教育よりも予備校の教育のほうが良い?
 いいんですかね、そんな大学で。



 ランキング分けにして得た情報としては、
 やはり公立大学のほうが安定しているということ。
 そしてBEST13の大学が固定されているように、下位の大学も固定されているということ。
 何より毎年特定の私立大学がどうしようもなく不合格者を出しすぎという現実。
 負の連鎖って、断ち切れないものでしょうか。



 受験を終えた、未来ある研修医の皆さん、お疲れ様でした。
 今頃は思う存分遊ばれていることと思います。
 それでいいです。6年間、本当にお疲れ様でした。

 いくら合格率が90%近いといっても、「皆が勉強している中で下位10%に入らないこと」というプレッシャーが強烈であろうこと、必修問題や禁忌といった普通の試験以上の緊張感のある資格試験であることは重々承知しております。

 4月から各々、病院で研修することになると思いますが
 実際、医学生時代にどれだけ知識を積み重ね、疾患の概念を掴んできたかで、研修医としての仕事の吸収率も違うと思います。

 医師として日本の医療に貢献されること、良医になることを、心より願っております。



 残念ながら不合格になってしまった人。
 疾患を根底から見直すチャンスです。
 それがあれば、研修医になってからの伸びが、全然違います。
 ラッキーで受かった人よりも、良い医師になるチャンスはいくらでもあります。
 根を詰めすぎなくても合格する試験ですが、考えることを養わないと合格しづらい試験だと思います。
 「確実に合格する」ためには、まず暗記ではなく、病態や機序から見直してみましょう。


第100回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第100回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
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第104回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
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2011年02月20日

第105回医師国家試験、終了

医師国家試験の施行

 医師法(昭和23年法律第201号)第10条の規定により、第105回医師国家試験を次のとおり施行する。
 平成22年7月1日 厚生労働大臣 長妻 昭 1  試験期日 平成23年2月12日(土曜日)、13日(日曜日)及び14日(月曜日)
2  試験地 北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、熊本県及び沖縄県
3  試験内容
 臨床上必要な医学及び公衆衛生に関して、医師として具有すべき知識及び技能
4  受験資格 (1)  学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学において、医学の正規の課程を修めて卒業した者(平成23年3月10日(木曜日)までに卒業する見込みの者を含む。)
(2)  医師国家試験予備試験に合格した者で、合格した後1年以上の診療及び公衆衛生に関する実地修練を経たもの(平成23年3月10日(木曜日)までに実地修練を終える見込みの者を含む。)→詳細はこちらへ
(3)  外国の医学校を卒業し、又は外国で医師免許を得た者であって、厚生労働大臣が(1)又は(2)に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有し、かつ、適当と認定したもの →詳細はこちらへ
(4)  沖縄の復帰に伴う厚生省関係法令の適用の特別措置等に関する政令(昭和47年政令第108号)第17条第1項の規定により医師法の規定による医師免許を受けたものとみなされる者であって、厚生労働大臣が認定したもの

5  受験手続 (1)  試験を受けようとする者は、次の書類等を提出すること。 ア  すべての受験者が提出する書類等 (ア)  受験願書 医師法施行規則(昭和23年厚生省令第47号)第3号書式により作成するとともに、受験願書に記載する氏名は、戸籍(日本国籍を有しない者については、外国人登録原票)に記載されている文字を使用すること。
(イ)  写真 出願前6月以内に脱帽正面で撮影した縦6センチメ−トル、横4センチメ−トルのもので、その裏面に(イ)の記号、撮影年月日及び氏名を記載し、厚生労働省又は地方厚生局若しくは地方厚生支局において交付する受験写真用台紙にはり付けた上、同台紙に所定の事項を記入して提出すること。
 なお、写真の提出に当たっては、卒業し、若しくは在籍している大学又は地方厚生局若しくは地方厚生支局において、その写真が受験者本人と相違ない旨の確認を受けること。
(ウ)  返信用封筒 縦23.5センチメートル、横12センチメートルのもので、表面に、郵便番号及びあて先を記載し、510円の郵便切手をはり付け、書留の表示をしたもの。

イ  4の受験資格の(1)に該当する者が提出する書類 卒業証明書又は卒業見込証明書
 この場合、卒業見込証明書を提出した者にあっては、平成23年3月10日(木曜日)午後2時までに卒業証明書を提出すること。

ウ  4の受験資格の(2)に該当する者が提出する書類 医師国家試験予備試験の合格証書の写し(地方厚生局又は地方厚生支局に合格証書の原本を提示し、原本照合を受けたもの)又は合格証明書及び実地修練施設の長の発行する実地修練を終えたことを証する書面又は実地修練を終える見込みであることを証する書面
 なお、実地修練を終える見込みであることを証する書面を提出した者にあっては、平成23年3月10日(木曜日)午後2時までに実地修練を終えたことを証する書面を提出すること。
エ  4の受験資格の(3)又は(4)に該当する者が提出する書類 医師国家試験受験資格の認定書の写し(地方厚生局又は地方厚生支局に当該認定書の原本を提示し、原本照合を受けたもの)

(2)  受験に関する書類の受付期間、提出場所等 ア  受験に関する書類は、平成22年11月15日(月曜日)から同年12月3日(金曜日)までに試験地を管轄する地方厚生局又は地方厚生支局に提出すること。
イ  受験に関する書類を直接持参する場合の受付時間は、アの期間中毎日(土曜日、日曜日その他の行政機関の休日を除く。)午前9時から午後5時までである。
ウ  受験に関する書類を郵送する場合は、書留郵便をもって送付すること。この場合、平成22年12月3日(金曜日)までの消印のあるものに限り受け付ける。
エ  受験に関する書類を受理した後は、受験に関する書類の返還及び受験地の変更は認めない。

(3)  書類の提出については次のことに注意すること。 ア  4の受験資格の(1)に該当する者で卒業見込証明書を提出したものにあっては、平成23年3月10日(木曜日)午後2時までに卒業証明書の提出がなされないときは、当該受験は無効とする。

イ  4の受験資格の(2)に該当する者で、実地修練を終える見込みであることを証する書面を提出したものにあっては、平成23年3月10日(木曜日)午後2時までに実地修練を終えたことを証する書面の提出がないときは、当該受験は無効とする。

(4)  受験手数料 ア  受験手数料は、15,300円とし、受験手数料の額に相当する収入印紙を受験願書にはることにより納付すること。この場合、収入印紙は消印しないこと。
イ  受験に関する書類を受理した後は、受験手数料は返還しない。

(5)  受験票の交付 受験票は、郵送により交付する。なお、平成23年2月7日(月曜日)までに受験票が到着しない場合は、受験に関する書類を提出した地方厚生局又は地方厚生支局に問い合わせること。

6  合格者の発表 試験の合格者は、平成23年3月18日(金曜日)午後2時に厚生労働省、地方厚生局及び地方厚生支局にその受験地、受験番号を掲示して発表する。



 先週ありました。第105回医師国家試験

 受験生のみなさん、お疲れ様でした。3日間、激しい戦いだったでしょう。

 今年はプール問題も散見されていましたが、何より臨床問題に難問、奇問が多かったようです。

 必修問題でうまくいかず、今かなり凹んでいる方も多いでしょう。でも大丈夫、毎年です。毎年、ギリギリの点なら削除もあいまって合格します。毎年、そんなもんです。

 アドバイスするとすれば、合格発表まではおもいっきり遊んでください。

 そのかわり、その後、医師になったら、目の前の患者さんに全力で向き合って下さい。

 とりあえず、、、おつかれさまでした!
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2011年01月10日

臨床研修の指導医確保のため財政支援を行う

指導医確保へ臨床研修の連携実施に財政支援

 厚生労働省は来年度から、医師の地域偏在の解消や臨床研修指導医の確保に向け、大学病院や都市部の中核病院と、医師不足地域の中小病院や診療所が連携した臨床研修の実施に対して財政支援を行う。同省医政局は、来年度予算案の「元気な日本復活特別枠」に「臨床研修指導医の確保事業」として10億300万円を計上している。

 同省の担当者によると、同事業では大学病院や都市部の中核病院と、医師不足地域の病院などの間で研修医や指導医を一定期間派遣するといった研修プログラムを作成したり、指導医を派遣したりした病院に対して財政的な支援を行う。大学病院などからの一方向ではなく、医師不足地域の中小病院から大学病院などに指導医を派遣することで、将来的に中小病院の教育体制の充実につなげる狙いもある。

 当初、同事業は医師不足診療科である救急、外科、内科の臨床研修指導医の休日・夜間指導手当への財政支援を行うものだったが、「元気な日本復活特別枠に関する評価会議」での評価などを受けて見直しが行われた。

 一方、臨床研修の充実のための「臨床研修の質の向上及び研修医の確保等に向けた臨床研修病院群の形成促進」には9300万円を計上。臨床研修病院の関係者などで構成する地域協議会を都道府県単位で設置し、地域の特色ある研修プログラムの作成や研修医の適正配置に関する協議、募集定員の調整などを行う。同省は都道府県などが想定されている協議会の設置主体に対し、運営費用などの支援を実施する。



 指導できる指導医さえいれば、やる気のある研修医はどんどん伸びると思いますけどね

 最悪なのは、人間的にどうしようもない人間が指導医になること。最悪の研修の幕開けです。
posted by さじ at 00:14 | Comment(1) | TrackBack(0) | 大学

2011年01月06日

公立病院の6割が赤字。どんなに頑張っても赤字。

09年度公立病院、赤字は6割に減―改革プラン実施状況まとめ

 総務省はこのほど、公立病院改革プランの実施状況(昨年9月末現在)について調査結果をまとめた。2009年度決算で経常収支が黒字となった公立病院は369病院で、プラン策定病院の40.8%だった。

 09年度に黒字化を見込むプランを策定していたのは280病院(31.0%)で、プランを上回る数の病院が黒字を計上した形だ。赤字病院の数は約6割となり、7割超で推移していた06―08年度から改善した。

 同省自治財政局は、「公立病院の経営改善が進んだとも言えるが、依然として6割は赤字。赤字額も総額で1100億円を超えており、まだまだ厳しい状況だ」としている。09年度実績を踏まえ、628病院(69.5%)は、同省のガイドラインで目標年度とする11年度に黒字化を見込んでいる。

 プランは、病院事業を運営する自治体637団体のうち、635団体904病院が策定済み。未策定は奈良県と広島県神石高原町で、いずれも今年度内に策定するとしている。

 09年4月から昨年9月にかけて経営形態の見直しを行ったのは、計110病院。地方公営企業法の一部適用から全部適用に変更したケースが最も多く、74病院あった。ほかは、法適用から地方独立行政法人に移行したのが29病院、指定管理者制度としたのが7病院だった。また、病院の再編・ネットワーク化計画を09年度に策定したのは79病院だった。



 これは医療従事者のジレンマなのですが、患者に必要な医療を提供しているだけで、病院が赤字になる、というのは、そもそもの医療の価格が間違っているのではないでしょうか。

 公立だから、国立だから、儲け重視の医療を行っているわけではない、といっても、ちゃんとコストを考えて、必要でないものは極力行わないようにしても、赤字になってしまう、それは、おかしくないですかね。

 給料を減らせ、と言われることもしばしばですが、私からみて、どこも労働時間からすれば薄給極まりないと思います。

 特に医師というより、看護師の給料は、労働にしては安い。今の1.5倍ぐらいあげてもいい、と本気で思ってます。でも、赤字だから。削って、今の給料なのでしょう。

 国民は、全国どこでも、最良の医療を受けたいと思っているはずです。それならば、増税して、その分を医療費に充ててもいいのでは?
posted by さじ at 02:46 | Comment(1) | TrackBack(0) | 大学

2011年01月01日

医学部の入学定員を更に増員する計画。

医学部定員数、77人増の8923人  文科省

 文部科学省は6日、2011年度の医学部入学定員の増員計画を公表し、10年度より77人多い8923人にすることを明らかにした。6月に閣議決定した新成長戦略や、9月に公表された厚生労働省の必要医師数実態調査を踏まえ、地域医師確保などの目的で臨時的に医学部定員増を実施する。定員を増やす大学は国立18校、公立1校、私立7校の計26校に上る。   

 増員の枠組みは、@地域の医師確保A研究医養成B歯学部入学定員の削減に伴う振り替え―の3つ。@の地域の医師確保では、都道府県の地域医療再生計画に基づいて奨学金制度を活用した地域枠で59人(国立33人、公立5人、私立21人)を増員する。Aの研究医養成では6人(国立5人、私立1人)、Bの歯学部振り替え枠では12人(国立のみ)増やす。



 どんどん増えますねぇ。

 まあ開業の枠がある程度決まってるわけだから、勤務医が増えることに繋がる、のかな。
posted by さじ at 02:35 | Comment(2) | TrackBack(0) | 大学

この不況の中、やっぱり医師は高給求人が多い。

やっぱり医師は引く手あまた 高給求人ゾロゾロ

総合人材サービスのインテリジェンスは2010年10月1日、医師を対象とした転職支援サービス「DODAドクター」を開始する。転職希望の医師に対し、同社スタッフがキャリアカウンセリングを実施。スキルや経験、希望を踏まえて、転職先を無料で紹介する。

厚生労働省発表の統計によると、求職者1人あたりの求人件数である「有効求人倍率」は、「医師、歯科医師、獣医師、薬剤師」で5.61に上る(10年7月、パートは除く)。全体平均が0.39と低迷している中で、突出した求人過多の状況だ

・産業医として週4日勤務、日勤のみ(年収目安1000万円〜)
・消化器センターの拡大にあたり、内視鏡検査を行える医師(同1500万円〜1700万円)
・科の中心となる部長職での募集(同1800万円〜2000万円)
などの求人例が掲載されている。将来専門医の資格を取得し、キャリアアップができるポストへの求人募集もある。

医師の求人情報サービスとしては、ソニーグループが運営する「m3.com CAREER」が先行。20社の人材紹介会社と提携し、北海道から沖縄まで、常勤・非常勤の求人を約9000件掲載しており、医師は無料で利用できる。岩手県花巻市の病院からの、年収3000万円の求人もある。

医師不足の原因のひとつと指摘されているのが、「都市部への偏在」だ。地方の医師不足が進み、医療機関の経営や地域医療体制に支障が出ているところもあり、求人情報の充実による人材流動化が期待されている。



 最強の資格のうちの1つといわれるだけありますな。

 保健所の所長とかに納まったらもう一生食いっぱぐれないでしょうし。

 まぁただ、一般的には、他の職種の倍以上働いてるってのは、ありますけどね。土日もないし。
posted by さじ at 01:09 | Comment(1) | TrackBack(0) | 大学

2010年08月29日

琉球大医学研究科の教授、論文不正で懲戒解雇

論文不正で教授を懲戒解雇 琉大

 琉球大学医学研究科の男性教授=40代=が2編の論文で実験結果を不適正に引用していたことが明らかになった問題で、同大の平啓介・研究担当理事らは25日、学内で記者会見し、同教授を24日付で懲戒解雇処分にしたと発表した。

 複数の論文間で、実施していない実験結果を実施したかのように装い、データを使い回したり、一度学術誌に発表したデータを出典を明示せずに転用したりしていた。不正は同教授が同大に赴任した過去8年分の論文50編のうち、38編に上った



 不正しすぎ。
posted by さじ at 03:05 | Comment(2) | TrackBack(0) | 大学

2010年08月23日

急性期看護の日本版「ナースプラクティショナー」を養成

国内初、急性期看護のNP養成―東京医療保健大の取り組み

 厚生労働省が指定した全国の4つの大学院で、医師の包括的指示で特定の医療行為を担う特定看護師(仮称)に関する「調査試行事業」が7月からスタートした。講義や実習のデータを集め、特定看護師の要件などを検討する際に活用することが目的だ。指定校の一つ、東京医療保健大の看護学研究科は国内で唯一、急性期看護の日本版ナースプラクティショナー(NP)を養成している。8月3、4の両日には、大分県の大学から講師を招き、触診や打診などで患者の症状を分析するフィジカルアセスメントの実技演習を初めて行うなど、来年度の実習に向け、学生たちは着実に力をつけている。

 東京医療保健大の看護学研究科は今年4月の開講。全国に144病院を持つ国立病院機構と連携し、充実した臨床実習を行えるのが特徴だ。同大東が丘看護学部の学部長には、NP教育の草分け的存在とされる大分県立看護科学大の草間朋子学長が着任し、これまでに同大が培ってきたノウハウを提供している。

 同研究科の学生は現在21人で、30歳代が中心。全日制のため、学生たちは休職して勉強に専念しているという。大学では今年秋から、人工呼吸器装着中の患者のウイニング(離脱)や気管挿管など、クリティカル領域の治療や処置に関する講義、演習をスタート。2年次に筆記試験とOSCE(客観的臨床能力試験)を実施した後、病院での実習に入る運びだ。

 今回の実技演習では、大分県立看護科学大の藤内美保教授が講師を務め、フィジカルアセスメントの演習を2日間で集中的に行った。

 2日目には、腹部のフィジカルアセスメントや、耳鏡を使った診察について学んだ。同研究科の講師を患者に見立て、藤内教授が視診、打診、聴診、触診といった診断の流れを実演。仰向けになった講師の下腹部に指を差し、腸の動きを学生に目で確かめさせた。

 「(脇腹に触れながら)肝臓の部分が硬いと肝硬変の疑いもある」「腹部の打診で、便がたまっているか確かめる」―。学生たちは藤内教授の説明に熱心に耳を傾けた。

 「改めて医師に頭が下がる」。2日間の演習を終え、1年生の森寛泰さんと村田美幸さんはそう口をそろえた。

 ICU(集中治療室)での看護経験を持つ森さんは、「数値に表われていないことも大切だと知った。急性期では、フィジカルアセスメントの高い能力が必要だと実感し、これからも追究していきたいと思った」と感想を語った。一方、村田さんは「今までは、教科書や参考書を目で見て勉強していた。五感を使いながら、音を聞いてそれがつながった」と、演習に手応えを感じたようだ。

 「医師はすごいと改めて思った。だからこそ、チーム医療で一緒に患者さんを診ていきたいと強く感じた」と2人。実技演習を終え、医師を含めた多職種との連携・協働の重要性を改めて実感している。



 看護師も科によってそれぞれ行うことが異なります。急性期を対応する救急外来の看護師やICUの看護師は、それ相応の身体診察能力が要求されるため、このような養成講座が求められるのでしょう。
posted by さじ at 00:08 | Comment(1) | TrackBack(0) | 大学

2010年08月21日

人間ドッグの「異常なし」率、更に減少する。

「異常なし」さらに減少 昨年の人間ドック受診者

 日本人間ドック学会(奈良昌治理事長)は19日、2009年に人間ドックを受診した全国の約300万人の成績を集計し「異常なし」とされた人の割合が、初めて10%を割り込んだ前年をさらに0・1ポイント下回る9・5%だったと発表した。集計を始めた1984年の29・8%から年々減少し、過去最低となった。

 同学会の笹森典雄名誉顧問は「職場や家庭など社会環境が変化し、ストレスが肥満を含めた生活習慣病の原因になっている。環境にどう適応するかアドバイスすることが重要だ」と話している。

 地域別で異常なしが最も多かったのは中四国の13・7%。最も少なかったのは九州・沖縄の5・4%だった。異常があった検査項目の最多は高コレステロールの26・5%で、肥満の26・3%、肝機能異常の25・8%が続いた。

 人間ドックで発見されたがんの中で最も多かったのは胃がんで、見つかったがん全体の28・1%。胃がんは85年には全体の約6割を占めていたが、年々割合が減少している。一方、胃・大腸・肺以外のがんの割合が増え、女性では乳がんがトップで40・7%、男性は前立腺がんが胃がんに次いで13・8%を占めた。



 人間、20を過ぎれば何らかの異常が出てくるもんです。

 それが50代、60代になると、何らかの「疾患」を抱えるようになります。

 私も、医学的にみて健常かというとそうではなく、そうですね、循環器的に1つ、脳神経外科的に1つ、神経内科的に1つほど「異常」があるんじゃないでしょうか。

 まぁそれを気にするかどうか、治療が必要なのかどうかというと、必要ではないんですけども。

 ただ人間ドッグで一番大事なのは、やはり「がん」の発見でしょう。

 癌の中には、症状が全くでないものもあります。症状が出るころには末期、というものも。たまたまCTをとったらあった、というケースもあります。

 自分が健康と油断せず、癌が出来る可能性のある年齢なのだと認識して、人間ドッグに通う習慣を付けるのもありだと思います。

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2010年08月20日

遠隔操作で触覚を伝える手術ロボットを慶大が開発

手術ロボット:遠隔操作で触覚も伝わる 慶応大が開発

 川崎市幸区で2010年8月4日午前10時49分、西本勝撮影 遠隔操作するロボットの「手」を通して触覚が伝わる手術支援ロボットを慶応大が開発し、4日公開した。触覚を伝える手術用ロボットの開発は世界初という。エックス線写真などで発見が難しい場所のがんの触診や、より難度の高い手術が可能になるとしている。

 理工学部の大西公平教授と、医学部の森川康英教授らが共同で開発した。

 遠隔操作による手術支援ロボットは多くの場合、開腹手術をする代わりに患者の腹部に小さな穴を開けて微小なカメラや器具を挿入し、患部を観察したり腫瘍などを切除する手術に使われている。しかし従来のものは、医師が患部を触る感覚が得られなかった。

 新しいロボットは、医師の手の動きに応じて動いたロボットの「手」に当たる鉗子の体内での挙動を、1秒間に1万回という精密な計算で医師側に再現する。これにより、医師は実際に手術器具や患部を触っているような手応えを感じられるという

 大西教授は「医師が直接触れない感染症患者や、デリケートな操作が必要な子宮内の胎児への治療にも応用できる」と話す。



 腫瘍の硬さを感じることが出来る、というのは素晴らしい。手術中に良性か悪性かを判断する指標にもなりうるものです。

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法医解剖、大学では1人で年280件以上を請け負うところも

法医解剖、1人で年284件…大学頼み限界

 死因究明のために警察当局などの委託で行う法医解剖を、2009年に100件以上担った大学が21校に上ることが、読売新聞の調査でわかった。

 スタッフは減少傾向だが、件数は年々増加。解剖医1人が100件以上を担当した大学も10校あり、秋田大(秋田市)では1人で284件を解剖していた。犯罪の見逃しを防ぎ、正確な死因究明が求められる中、教育・研究が使命の大学に依存する制度は限界に近い。

 法医学教室・講座がある79校を対象にアンケートを実施し、60校の回答を得た。09年の解剖数を回答したのは50校で、計5593件。100件以上を担った21校のうち、杏林、秋田、東北、大阪、岡山など7校は200件以上だった。

 今年は4月末現在で計2243件と、09年を上回るペースだ。

 04年以降の推移を答えた44校に限っても、09年は5235件で04年の4343件から892件増。この間、解剖医の数は1人減の74人となり、解剖の補助や薬物検査、書類作成などを担う常勤スタッフも203人から192人に減った。

 秋田大では、04年に3人いた解剖医が09年は1人となったが、件数は126件から284件と倍以上に。東京・多摩地区の拠点となる杏林大(三鷹市)は、解剖医が1人増の3人となったが、82件から320件と約4倍になった。

 ◆法医解剖=明らかな病死や老衰を除く「異状死」が対象。犯罪捜査が目的の司法解剖、公衆衛生などのための行政・承諾解剖がある。監察医制度がある東京23区と横浜、名古屋、大阪、神戸の4市を除き、大学が担う。警察庁によると、2009年の総数は1万6184件で1999年の1・6倍。それでも、09年の異状死解剖率は10%と先進国では最低。



どうしたら法医学者が増えるのか、というのは大きな問題です。毎年7200人ほどが医師になるわけですが、その中で法医学を目指す人は2,3人いるかいないか、というところではないでしょうか。

 学問としては非常に面白いのですが、やはり法医学に伴うイメージが悪かったり、医療かといわれれば社会学の領域に突っ込んでいるようでもあり、医学部で勉強していざ患者を救おうという若者にとっては選択に勇気がいるのかもしれません。

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2010年08月05日

アメリカの医師の3/1は問題のある同僚を報告していない。

米国の医師の3分の1は問題のある同僚や無能な同僚を報告していない

 米国の医師の3分の1以上は、能力がないか薬物乱用や精神衛生上の問題で職務を遂行できない同僚について報告することを躊躇していることが、新しい大規模調査によって示された。

 米国医師会(AMA)や他の専門医学団体では、問題のある同僚に関して“医師には倫理的に報告義務がある”としている。米マサチューセッツ総合病院/ハーバード大学医学部(ボストン)助教授のCatherine M. DesRoches氏は「現状では自己規制(self-regulation)が最良の選択であるが、今回の知見は本当にそれを強化する必要があることを示唆している」という。

 米国医師会誌「JAMA」7月14日号に掲載された今回の研究で、同氏らは、1,900人ほどの麻酔科医、心臓病専門医、小児科医、精神科医、家庭医学医、一般外科医、内科医を対象に調査を実施。過去3年以内に“医療を実践するのに問題がある、または能力のない医師を個人的に直接知っていたか”、 “その同僚について報告したか”を尋ねた結果、17%の医師が知っていたが、実際に報告したのは3分の2に過ぎなかった。

 ただし、全回答者の64%が報告すべきであることに同意し、ほぼ70%は報告する“覚悟がある(prepared)”と考えていた。少数派の医師や海外の医学部を卒業した医師のほうが報告する可能性が低く、病院や大学の勤務医は小規模施設の医師に比べて報告する可能性が最も高かった。

 報告しない理由は、誰かがその問題に対応するとの考えが最も多く、ほかには報告しても何も変わらないとの思いや報復の恐れがあり、特に小さな町や小規模施設の医師はそうであった。同氏らは、報告した医師へのフィードバックシステムの導入や機密性保護の支持を提案している。



 日本の場合はどうなのだろうか

 医師としての能力が劣っている人というのは少なからずいるでしょう。論理的に物事を考えられない人、勉強不足な人、能力以上のことをやろうとしてしまう人、などなど…。

 ただそれを報告してもどうにもならんのが日本なんでしょうかね。ナァナァでいってしまうというか。アメリカだと完全に実力主義でしょうから淘汰されていくんでしょうけれども。
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2010年08月02日

手術の醍醐味を伝える、金沢大学病院の手術体験会

醍醐味 伝えたい 金大病院の手術体験会

 「子どもたちに、医療の素晴らしさを実感してもらいたい」−。七月二十六日に金沢大病院で開かれた子ども手術体験学習会。医師不足、偏在が社会問題となる中、企画した同病院心肺・総合外科の渡辺剛教授は「医師自ら小中学生に手術現場を伝えることで、志を持って医療の世界に入ってくる若者を増やしたい」と話す。後進の育成へ、医師側からの発信も注目されている。

 電気メスや超音波メス、自動縫合器を実際に使ったり、内視鏡手術をテレビモニター上で疑似体験したり。事前に申し込んだ中から選ばれた二十四人の小中学生は、国内に十数台しか導入されていない最新鋭の手術ロボット「ダ・ヴィンチ」の操作も体験した。

 学習会は渡辺教授が全国各地で実施し、金沢では四回目。渡辺教授は「外科はつらい、見合った対価がもらえない、リスクが高いというイメージが先行している。命を救うという外科医の醍醐味を少しでも感じてもらえたら」と趣旨を語る。

 学習会では、肺がんに対して背中からおなかまでを切る約十五年前の開胸手術と、体に三、四カ所穴を開ける現在の内視鏡手術の映像も視聴した。リアルな現場を知ってもらおうと、生々しい手術映像も見ながら、同外科の小田誠臨床教授が解説。「僕も小さいころ、血を見るとぞっとしていたが(慣れるので)問題ない」と語りかける場面もあった。

 参加した金沢大付属小四年の佐藤侑奈さんは「将来、ダ・ヴィンチのような難しい機械が使えるお医者さんになりたい」。

 医師を目指すかほく市宇ノ気中三年の長原周平君は「機器の操作などいろんな練習の積み重ねで手術が成功するんだと思った。医師たちは格好良く、医者になりたい気持ちが強まった」と話した。

 渡辺教授が学習会を始めたのは「医師には、医療現場で起きていることや仕事内容を社会に発信する責任があるから」。産科医や小児科医と並び、指摘される外科医不足も「医師が忙しさにかまけて将来を担う子どもたちに向けて伝える機会をつくってこなかったことの結果でもある」と厳しい。

 実際、医師不足と偏在の問題は県内でも深刻だ。同大でもここ数年、外科系を志望する学生が激減。人口十万人当たりの医師数は、県内全体では全国平均より多いが、金沢市を含む石川中央圏に集中し、特に能登北部(輪島、珠洲両市と能登、穴水両町)では県平均の約半数だ。

 学習会で子どもたちを指導した医師たちは「この中から一人でも将来外科医を目指してくれる人が出れば」と口をそろえる。長期的な視点での医師確保対策が求められている。

 ◇後記◇

 「何年か前の東京の学習会に参加した子が、数年前、金沢大医学部に入ったんですよ」

 渡辺教授がうれしそうに教えてくれた。医師不足、偏在の問題解決にすぐに結び付かないかもしれない。が、子どもたちの手術器具を操作する真剣な表情、集中して医師の話を聞く姿を見て、長い目での医師確保につながる試みだと感じた。

「医者になるには英語も勉強しないとね」。親や先生に言われるより、子どもたちには響いたに違いない。



 スゲェ、ダヴィンチもやらせてもらえるんだ。最先端いってますねぇ。

 実際、外科っていうのは凄く面白いものです。内科はセコセコとやるイメージですけれど、外科は手術がとても面白い。いくら医学が発達しても、内科だけで治療できるということにはならんでしょうね。外科があってナンボ。これだけ医学が発達した現代においても、外科でスッパリ治すということは多いです。

 昔と違って外科が不足している最大の原因は、医学生のモチベーションの大きさによるのではないでしょうか。親の病院を継ぐとか、開業するとか、そういう人は外科に行っても意味ないですもんね。心臓外科をやって循環器内科に行くとか、消化器外科をやって消化器内科に行くとかなら分かりますけれど。

 まぁそんなこんなで、この受験戦争が招いた弊害といっても過言ではないと思います。もし偏差値ではなく純粋に医学をやりたい人を集めたら、半数は外科に入るような感じはありますね。間違いなく。
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インフルワクチン接種で看護師の13%がヒヤリハットを経験

ワクチン接種で看護師13%がミスやヒヤリ…

 医療機関などで新型インフルエンザのワクチンを接種する際、看護師の13%が準備作業でミスをしかけたり、実際にミスを犯したりしていたことが8日、米系医療機器大手の日本ベクトン・ディッキンソンの調査で分かった。多くの看護師が「多忙」を理由に挙げており、大勢の接種希望者や感染者への対応に追われる新型インフル医療の難しさや危うさが伺える。

 同社が今年5月、全国の看護師を対象にインターネットを通じて調査し、1千人から回答を得た。その結果、実害はなかったがミスを犯しかけた「ヒヤリ・ハット」を経験したり、実際にミスを犯したりしたという回答者は13%に上った。

 最も多かったミスやヒヤリ・ハットは、瓶から注射器に充填する「ワクチン量」で114人。次いで、注射針を曲げるなどの「器具の破損」(106人)▽「注射器の取り違い」(65人)▽「ワクチンの取り違え」(52人)−と続いた。

 少数だが、「患者の取り違い」といった回答もあった。

 原因には、「多忙」を挙げた回答者が最も多く、全体の52.3%。ほかにも「疲労のため」(25.4%)、「緊急の仕事で接種を中断したため」(8.5%)といった回答が目立った。

 また、ワクチンの廃棄経験についても調査。新型ワクチンの一部が10ミリリットルの瓶(約18人分)で製造されたことから、使用期限の開封後24時間以内に使い切れないなどの理由で、廃棄した経験がある看護師は、49.1%に上った。



 まぁ、看護師さんという職は、ある意味医者以上に忙しい職業です。

 看護師をいくら病院で増やしても、忙しさは変わらんでしょうねぇ。やる業務が異常に多いのが実情です。正直病院で、病人の方針を決定するのは医師かもしれませんけれど、その実行には看護師がいなければ全く機能しません。

 昔は医師が威張るということもあったかもしれませんが、最近では医師のほとんどが「看護師がいなければ何もできない」という、頭の上がらない状況になってきていると思います(良い意味で、ですよ)

 患者の看護と一口にいっても、その内容は多岐に渡ります。点滴を投与するとか、注射薬を混ぜるとか、そういうことも全て看護師業務の1つなのです。

 その多忙さで、ミスが起こらないほうがおかしい。個人的には看護師の給料を今の1、5倍ぐらいにしても良いと思うほどの労働量です。
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2010年04月14日

弘前大学の後期研修医が過去最高の人数に

後期研修医最多の49人 弘大病院で大幅増/県まとめ

 初期臨床研修を修了し、2010年度から県内の病院で後期研修に進んだ医師が49人であることが12日、県のまとめで分かった。09年度に比べて8人増え、県が人数を把握し始めた07年度以降で最多となった。県によると、弘前大学医学部附属病院の受け入れ人数が大幅に増えたことが主な要因。一方、初期研修の修了後に県外に流出する医師数が、県内に流入する医師数を上回る状況は変わらず、医師定着のため魅力ある後期研修の環境づくりは依然大きな課題だ。

 10年3月に県内の臨床研修指定病院で初期研修を修了した医師は61人。このうち、53人(86.9%)が後期研修医や勤務医などとして県内に残り、8人(13.1%)が県外に流出した。

 県内の病院で後期研修に進んだ49人のうち、県内で初期研修を修了したのは43人(87.8%)、県外で初期研修を修了して県内に流入してきたのは6人(12.2%)だった。

 後期研修医の人数を病院別で見ると、受け入れがあったのは6病院。このうち、弘前大学医学部附属病院が09年度に比べて8人増え、23人と最多。県外からは5人が流入してきた。次いで八戸市立市民病院が16人だった。

 後期研修医の確保に向け、県は10年度から沖縄県内の医療機関で研修を受けさせる事業などを打ち出している。しかし、県医療薬務課の藤岡正昭課長は「最も重要なのは医師を受け入れる病院が互いの特徴を生かして連携すること」と強調し、県外から流入してくる医師が増える研修環境づくりに期待した。

 後期研修は学会認定の専門医資格を取得することなどを目的としたもの。その研修医の受け入れ状況は地域への医師定着を把握する重要な指標の一つとされ、県は毎年度、県内の臨床研修指定病院から確認して公表している。



 うーむ、難しいところ。弘前大学がアップグレードしたのかもしれませんが。

 そもそも弘前大学は、初期臨床研修医が少なすぎることで有名です。後期臨床研修医が全体で23名、というのはかなり少ない数字です。それでも大学病院ですから、最先端の医療を行えるわけで、研修医の人数が少ないほうが手厚い指導、経験、スキルが身につくといわれていますから、モチベーションの高い人ならばとても有益な場所だと思います。

 この調子で受け入れを増加させると同時に、魅力的な研修システムを構築できればかなりの増加は期待できそうです。地方だから不利、というのではなく、研修システムを工夫すれば集まる人はいると思いますよ。
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2010年04月10日

山崎直子さん専属の航空宇宙医師、松本暁子医師

山崎直子さんの“宇宙医師”スタンバイ

 スペースシャトルが打ち上げられる米航空宇宙局ケネディ宇宙センターでは、初飛行に臨む山崎直子さん(39)とともに、山崎さんの健康管理を担当する宇宙航空研究開発機構の松本暁子医師(44)も最終準備に入った。

 松本さんの肩書は「フライトサージャン」(航空宇宙医師)。宇宙という極限状態で活動する飛行士を、心身両面で支える。松本さんはもともと内科医だが、外科や精神医学も含め、幅広い知識が欠かせない。2001年に宇宙機構に採用されて以来、勉強につぐ勉強を重ねてきた。

 国際宇宙ステーションでの長期滞在と違い、シャトルでの飛行は、慣れる間もない多忙な毎日が続く。山崎さんは毎日、就寝前にテレビ電話で松本さんの問診を受ける。細かなことまで相談できる同性の主治医は、かけがえのない存在だ。松本さんにとっても、緊張し通しの2週間になる。

 そんな激務に備え、作業服の胸に着けるワッペンを、松本さんの家族がデザインしてくれた。西洋で医療を意味する2匹の蛇が描かれている。「女性の底力を見せてほしい」。山崎さんへのエールに、自らの決意もにじむ。



 かっこいい。宇宙飛行士を支える医師。

 宇宙医学という学問は未だに未知数なところもありますから、その分面白いんでしょうねぇ。例えば無重力や低重力で子供を身ごもり出産した場合、どのようになるのか、とか。結構影響してきそうですし予想はできますが実際にどうなるかは分かりません。
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日本医師会、親民主党路線の会長が誕生する

日本医師会 政治より患者に目を

 政権交代の波は、自民党の長年の有力支持団体である日本医師会(日医)をも突き崩した。親民主党路線の新会長の誕生である。

 日医は全国16万6千人の医師を会員にもつ。そもそもは政治活動でなく、医学教育や公衆衛生の向上を目的とする社団法人だ。親自民路線との決別を、原点に立ち返る機会としてほしい。

 時の政権に左右されずに、国民医療の充実に取り組む医師会へと変わるときだ。

 日医が注目を浴びる理由は、その政治力にある。豊富な資金力と集票力をバックに、国の医療政策を動かしてきた。

 組織のあり方は曲がり角に来て久しい。小泉政権下の医療費削減政策に加え、昨夏の政権交代が決定的だった。鳩山政権は、医療行為の公定価格である診療報酬を話し合う中央社会保険医療協議会の委員から、日医の幹部を排除。影響力が大きくそがれた。

 この会長選は、親自民の現職に親民主、政治的中立の2候補が挑む事実上の三つどもえとなった。結局、政権与党との距離が最も近い候補が当選したものの、票は3氏に割れた。会員は政治との間合いを測りかねている。

 この迷いを、変革の足がかりにできないか。

 医療という公益性の高い職業集団のトップを決めるのに大事なことは「政権との距離」ではない。日医が取り組むべき課題は、ほかのところにある。

 各都道府県の医師会は、地域の最前線で医療と公衆衛生を担っている。医師不足をどう解消していくか。新型インフルエンザ対策の課題は。女性医師が働きやすい環境づくりは−。現場から実効ある医療政策の提言を求めたい。

 日医が医師の利益を代弁するのは、患者によりよい医療を提供するためであるはずだ。診療情報の公開など患者の権利保障に力を注いでほしい。

 新会長は会見で「医療崩壊の原因は、長い間の医療費削減に由来する」と述べ、医療へのさらなる公費投入を求めた。

 開業医中心とされる日医は、これまで診療報酬の改定の際、開業医優位の配分を働き掛けてきた。それが勤務医の待遇改善を置き去りにし、医療崩壊を招いた一因である。こうした過去を省みて、医療費の無駄に自ら切り込む姿勢がなくては主張に説得力を欠く。

 既得権益を守っている、ととられるのは、新会長も本意ではないだろう。心して組織の改革を進めてもらいたい。



 よくわからんですな。

 確かに数十年前、絶大な政治力のあったころの日本医師会は政治をも操っていたとされていますが、今ではさほどありません。というか別に現場の医師らは常に患者の利益優先で働いていますから、民主を支持するかどうかとはあまり関係がない。むしろ国民の医療の質の維持のために与党を支持するべき存在だと思います。

 今後はむしろ勤務医を優遇する政策になったほうがいいかな、とは思いますけれどもね。あと看護師職の給料アップ。
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2010年04月02日

第104回医師国家試験 学校別ランキング 総計編

 第104回医師国家試験合格速報ー

 こちらでは、総計編、すなわち、新卒だけではなく、昨年国家試験に落ちてしまった人たちも含めてのランキングです。新卒編がフレッシュな若手医学生ならば、総計編はいまの大学の平均値をあらわしています。


第100回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第100回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 総計編



 それではいってみましょう。第一位の発表です。

 なお、出願数 受験数 合格者数 合格率の順になっています。



第1位!


 滋賀医科大学  105  104  103  99.0% 


 毎年ほぼパーフェクトな成績をおさめている滋賀医科大学が、総計編でも堂々の一位。

 留年という貯金がなかったこと、また、国試浪人も少なかったことが一位への道となったようです。一度国試浪人になると、合格率は著しく下がるものですが、よく頑張りました。現役生は特に頑張ったと思います。学校全体から、やる気が感じられます。まさに医学部の鑑。おめでとうございます!

 それでは以下ランキング順です。

 
2 順天堂大学医学部  95  95  93  97.9% 
3 東京医科歯科大学医学部  84  80  78  97.5% 
4 香川大学医学部  109  108  105  97.2% 
5 自治医科大学  110  106  102  96.2% 
6 群馬大学医学部  104  101  97  96.0% 
7 日本大学医学部  124  121  116  95.9% 
8 大阪市立大学医学部  86  85  81  95.3% 
9 福島県立医科大学  84  84  80  95.2% 
10 奈良県立医科大学  105  103  98  95.1% 
11 名古屋市立大学医学部  82  82  78  95.1% 
12 横浜市立大学医学部  62  60  57  95.0% 
13 筑波大学医学専門学群  99  95  90  94.7% 
14 三重大学医学部  108  106  100  94.3% 
15 札幌医科大学  101  101  95  94.1% 
16 佐賀大学医学部  100  97  91  93.8% 
17 防衛医科大学校  63  63  59  93.7% 
18 北海道大学医学部  105  105  98  93.3% 
19 宮崎大学医学部  103  103  96  93.2% 
20 産業医科大学  100  98  91  92.9% 
21 東邦大学医学部  111  110  102  92.7% 
22 徳島大学医学部  108  108  100  92.6% 
23 秋田大学医学部  111  108  100  92.6% 
24 昭和大学医学部  121  120  111  92.5% 
25 浜松医科大学  106  106  98  92.5% 
26 東京慈恵会医科大学  106  105  97  92.4% 
27 大分大学医学部  105  102  94  92.2% 
28 千葉大学医学部  101  101  93  92.1% 
29 関西医科大学 103 101 93 92.1%
30 慶應義塾大学医学部  114  113  104  92.0% 
31 聖マリアンナ医科大学  103  99  91  91.9% 
32 山形大学医学部  106  106  97  91.5% 
33 岐阜大学医学部  82  82  75  91.5% 
34 弘前大学医学部 105 105 96 91.4%
35 新潟大学医学部  110  105  96  91.4% 
36 山梨大学医学部  116  113  103  91.2% 
37 兵庫医科大学  115  101  92  91.1% 
38 広島大学医学部  112  111  101  91.0% 
39 京都府立医科大学  100  99  90  90.9% 
40 名古屋大学医学部  120  116  105  90.5% 
41 日本医科大学  116  105  95  90.5% 
42 東京大学医学部  115  115  104  90.4% 
43 埼玉医科大学  136  114  103  90.4% 
44 岡山大学医学部  105  103  93  90.3% 
45 福井大学医学部  116  111  100  90.1% 
46 東京医科大学  121  111  100  90.1% 
47 九州大学医学部  122  120  108  90.0% 
48 愛媛大学医学部  100  98  88  89.8% 
49 大阪大学医学部  118  116  104  89.7% 
50 信州大学医学部  94  94  84  89.4% 
51 山口大学医学部  105  102  91  89.2% 



---全国平均89.2%の壁---
 総 合 計  8705  8447  7538  89.2% 



52 富山大学医学部  112  108  96  88.9% 
53 東北大学医学部  118  116  103  88.8% 
54 京都大学医学部  117  114  101  88.6% 
55 鹿児島大学医学部  116  111  98  88.3% 
56 神戸大学医学部  119  118  104  88.1% 
57 川崎医科大学  125  108  95  88.0% 
58 獨協医科大学  129  124  109  87.9% 
59 琉球大学医学部  107  105  92  87.6% 
60 金沢大学医学部  112  112  98  87.5% 
61 島根大学医学部  96  96  84  87.5% 
62 鳥取大学医学部  80  80  70  87.5% 
63 旭川医科大学  105  103  90  87.4% 
64 長崎大学医学部  118  118  103  87.3% 
65 高知大学医学部  105  104  90  86.5% 
66 和歌山県立医科大学  58  58  50  86.2% 
67 東京女子医科大学  116  115  99  86.1% 



 と、いうわけで、第104回医師国家試験のランキングでした。

 総計編は例によって、WORST13をご紹介。選ばれた大学の方、教員も生徒も頑張って下さい。


第68位
藤田保健衛生大学医学部  134  129  110  85.3% 

 毎年のように下位にいる藤田保健衛生大学です。新卒ではWORST13には入っていなかったのですが、国試浪人の貯金が効きましたかね。今年不合格だった人たちが発奮して頑張ってくれれば、スパイラルから抜け出せるのでは。過去数年は70位あたりが多かったので、あと少し頑張ってもらえれば・・・。



第69位
熊本大学医学部  102  98  83  84.7% 

 今年は、地方国公立が頑張った感じはあったのですが、同じ地方国公立でも熊本大学は昨年同様の下位。というか、いよいよWORST13に入ってしまいました。果たして抜け出せるのか。



第70位
東海大学医学部  137  130  110  84.6% 

 学費が私立の中でもトップクラスに高い割には、毎年悪い成績をとる東海大学医学部です。昨年は総計編でダントツの最下位をとってしまい、その不合格者が再度足を引っ張ったようです。まぁ新卒も全国平均より下ですし。他の新設私大のように頑張ってもらいたいところです。



第71位
杏林大学医学部  106  103  87  84.5% 

 去年の総計編で第72位。今年の新卒編で第72位。上昇の姿勢が全くみられない杏林大学です。何でなんでしょうね。教育ですかね。大学全体で代えていかないと、いつまでたっても抜け出せないですよ。



第72位
久留米大学医学部  117  114  96  84.2% 

 また久留米。上がって、下がって、上がって、昨年下がって、今年は上がるのかと思いきや、WORST13に停滞してしまった久留米大学医学部。WORST13の特徴としては、国試浪人の合格率が悪いことと、新卒も合格率が悪いということでしょうか。根本の教育が出来ていないのでは?と思わずにはいられません。



第73位
北里大学医学部  126  118  97  82.2% 

 昨年の総計編ではWORST13どころか、全国平均を超えていたんですが。今年は新卒の出来が驚くほど悪かったですね。疾患に対する考え方や理解が不足していたのではないでしょうか。このマイナスを来年取り返してほしいものです。



第74位
大阪医科大学  112  112  92  82.1% 

 国試浪人が10人、新卒が10人不合格で第74位。出来ないところはいつまでも出来ないのか。同じ医学部で同じ範囲の教育をしていてもここまで差が出るのか。



第75位
近畿大学医学部  125  119  96  80.7% 

 近年、大爆死を続けている近畿大学医学部。もはや下位にいることが当たり前のように、75位あたりをうろうろしています。毎年こうだとすると、生徒の質も悪ければ教育システムも終わっているのか。



第76位
愛知医科大学  128  114  92  80.7% 

 第104回医師国家試験の新卒編でも第76位。去年より悪くなったのは、単純に、今年受けた学生の学力が足りなかっただけのこと。



第77位
金沢医科大学  143  122  95  77.9% 

 下位の常連中の常連、金沢医大です。75位→77位→77位→79位→77位と負のスパイラルの中でも底の底を停滞しています。金沢大学医学部との違いは何なのか。学生はそこまでやる気がないんでしょうか。今年は第77位から77.9%という恐るべき数値をたたき出しています。下を見るのが怖い。



第78位
福岡大学医学部  120  113  88  77.9% 

 今年の新卒編で最下位だった福岡大学医学部。当然のようにワースト3入り。やっぱり私大は出来ないんですかねぇ。ですけれど、医師として最低限必要な知識さえなくて、患者さんをみれるはずがありませんからね。どんなにスキルがあろうと、患者さんを思う心があろうと、国家試験に合格できなければ医師になる資格はありません。



第79位
岩手医科大学  95  93  72  77.4% 

 このあたりは毎年のように下位ランクでコメントをつけているので、もはや何を言っていいのかわかりません。なんというか、国家試験に受かる気力も努力もないのに、医師になろうとしているのがおこがましい。一体六年間は何だったのか、と。遊んでばかりだったんでしょうか。それとも、教育を提供する側の問題?



 そして、あえて言わなくても分かると思いますが



第80位




帝京大学医学部  137  137  103  75.2% 



 帝京大学で今年留年した28人を加えると、出願数165、合格者103と、どうしようもない数に。そもそも出願数165で受験者数137って。どうしようもない澱が溜まりすぎですね。やる気のない学生なんて放校させてしまえばいいのに。いつこの泥沼から這い上がれるのか。患者さんのために、良医を育てたいのなら、根底から叩きなおさないと駄目だと思います。




 医師国家試験は、恐ろしく難しい試験ではありません。六年間ある程度やっていれば、そこまで猛勉強せずとも合格できる試験内容です。

 そもそも大学というところは、自身が望んだから来るべきところであって、親に強制されたりとか、何も考えずに来てしまった人にとっては、つらいと思います。医学に興味さえあれば、特別勉強するのが難しいというわけではありません。そういったやる気のある生徒をとるのが一番てっとりばやいですが、大学側が学生のモチベーションを上げるカリキュラムを作ったりする努力も、時として必要です。毎年のように下位になる大学、特に下位の私立大学は、学生の質の悪さを嘆くのではなく、どうしたら学生に勉強してもらえるのか、考える必要があると思います。

 まぁ、本来なら大学側がそういうことをするのは間違っていますが。もししないのならば、真摯に成績を見て留年、ないしは放校させるべきなのでは?医学に興味のない医学生は、患者となりうる国民は欲していません。モチベーションのない医師に診てもらいたい人など、一人もいないのです。

 残念ながら僅差で落ちてしまった人は来年頑張って下さい。少しのところで落ちてしまったのであれば、1年間コンスタントに勉強すれば余裕で届く範囲だと思います。
posted by さじ at 01:33 | Comment(12) | TrackBack(0) | 大学

2010年03月31日

第104回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編

 さあ、とうとうやってまいりました。


 第104回医師国家試験大学別ランキング!!


 一年間の結晶。特にこの新卒編は、6年間医学部で学び、卒業を勝ち取り、初めて医師国家試験を受ける方のみを対象にしたランキングです。

 要するに、国試浪人を含まない、「今現在の大学の教育システムや学生の質を反映したランキング」となっています。

 医学生の努力の塊を、大学別に表してみましょう。いつものように、新卒編ではBEST13をご紹介。



第100回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第100回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第101回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第102回医師国家試験 学校別ランキング 総計編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 新卒編
第103回医師国家試験 学校別ランキング 総計編



 なお、表は、出願者数・受験者数・合格者数・合格率の順となっています。

 ちなみに帝京大学以外は、「出願者数-受験者数=留年者」と考えてもらってよろしいと思います。なおこのランキングは、合格率が同じだった場合、受験者との割合や留年者の数を考慮しております。



 それではさっそくBEST13の発表です!



第1位!!


滋賀医科大学 102 102 102 100.0%

名古屋市立大学医学部 76 76 76 100.0%

 圧倒的学力。

 滋賀医大も名古屋市立大も、留年ゼロで全員合格の快挙。

 しかも滋賀医大は第101回医師国家試験でも100%を達成し、昨年も100%合格。

 教育の質、学生のモチベーション、病院実習の徹底など、どれをとっても最良の医学教育を行っていると思います。素晴らしい快挙です。名古屋市立は昨年も上位でしたが、堂々の100%合格。この二校、特に滋賀医大は、全医学部が参考にすべきモデルケースなのでは、という気もします。本当に、おめでとうございます!!

 

第3位
 奈良県立医科大学  97  97  96  99.0% 

 全員出願させ、1人不合格ながらも99%を達成した奈良県立医大。昨年も99%だったんですよね。第1位でもいえることですが、市立、県立は安定していますね。おめでとうございます!



第4位
 順天堂大学医学部  92  92  91  98.9% 

 私立のなかでも、その革新的な経営方法や研究内容、研修制度の充実などから「新御三家」に数えられる、順天堂大学です。徐々に国試ランキングも上昇しています。あと狙うべきは100%合格か。おめでとうございます!



第5位
 佐賀大学医学部  88  86  85  98.8% 

 もうSAGA佐賀とは言わせない!昨年度70位の下位だった佐賀大医学部ですが、ここにきて大躍進。地方国公立の意地をみせました。2人留年したものの、1人不合格はお見事。おめでとうございます!



第6位
 東京医科歯科大学医学部  79  76  75  98.7% 

 立地条件でいえばトップに位置するといわれる、東京医科歯科大です。毎年優秀ですが、今年は見事にBEST13入り。最高の環境で最高の教育を受けてきた賜物か。おめでとうございます!



第7位
 香川大学医学部  104  103  101  98.1% 

 やはり地方国公立は安定していますねぇ。1人留年の2人不合格でしたが、それでも98%は堂々の数字。今回の悪問だらけの試験内容からすればよくやったといったところでしょう。母体人数も多いですしね。BEST13入り、おめでとうございます!



第8位
 三重大学医学部  100  98  96  98.0% 

 前回は平均より少し上でした、三重大学ですが、第7位とほとんど変わらぬ成績をおさめています。このままこの好成績をキープできれば、下級生としてもモチベーションが高まることでしょう。頑張っていただきたい。おめでとうございます!



第9位
 日本医科大学  103  92  90  97.8% 

 前回63位の日医が大躍進です。私立大らしくゴッソリと留年させたものの、2人不合格で好成績。今回留年した11人という貯金をどうするかは今後の課題ですが、どうしようもない学生を無理やり卒業させて、社会に放り出すのも無責任な大学になってしまいますからね。良い判断だったかと。おめでとうございます!次に繋げてほしい!



第10位
 自治医科大学  109  105  102  97.1% 

 こと自治医大と防衛医大に関しては、BEST13入りなんぞ嬉しくもなんともないでしょう。この2校は、100%以外は狙っていません。ですが今回はどうしたことか、100%の常連が2校とも下がってしまいました。やはりあの必修問題にやられたのか、禁忌でも踏んだのか…。3人不合格と、自治医大にとっては大変不名誉な結果になったと思います。改善できるところを改善していただきたい。地域医療を担う大学ですから。



第11位
 秋田大学医学部  100  100  97  97.0% 

 全員で卒業し3人が不合格という結果になった、秋田大学医学部です。秋田大学というと「医学生」という小説で、暗い印象が目立ちますが、もうそんなことはありません。優秀な大学です。BEST13入り、おめでとうございます!



第12位
 兵庫医科大学  109  95  92  96.8% 

 前回は100%合格だったのですが、3人不合格で第12位。それでもBEST13入りは大変喜ばしいことです。ただ、109人出願して95人受験したという事実が気になりますが…。これが来年に影響しなければいいんですが。なにはともあれ、おめでとうございます!



第13位
 宮崎大学医学部  92  92  89  96.7% 

 前回は平均以下でしたが、今回はBEST13入り。地方国公立はホント今回頑張ったと思います。こういった事実が積み重なって、大学受験時の偏差値も上がれば、良い教育を優秀な生徒が受けられるという良い循環に繋がるのですが。夢は広がりますね。おめでとうございます!



 BEST13に入るかどうかは、「3人不合格」がポイントでした。

 以下、ランキング順です。

14 日本大学医学部  118  116  112  96.6% 
15 福島県立医科大学  79  79  76  96.2% 
15 大阪市立大学医学部  79  79  76  96.2% 
17 岐阜大学医学部 78 78 75 96.2%
18 北海道大学医学部  99  99  95  96.0% 
19 徳島大学医学部  98  98  94  95.9% 
20 群馬大学医学部  98  95  91  95.8% 
21 関西医科大学 95 93 89 95.7%
22 聖マリアンナ医科大学  95  92  88  95.7% 
23 大分大学医学部  93  91  87  95.6% 
24 筑波大学医学専門学群  94  90  86  95.6% 
25 慶應義塾大学医学部  105  105  100  95.2% 
26 福井大学医学部 107 103 98 95.1%
27 京都大学医学部  103  102  97  95.1% 
28 東京医科大学  109  100  95  95.0% 
29 横浜市立大学医学部  60  59  56  94.9% 
30 弘前大学医学部  97  97  92  94.8% 
31 昭和大学医学部  112  112  106  94.6% 
32 産業医科大学 93 91 86 94.5%
33 山口大学医学部  94  91  86  94.5% 
34 名古屋大学医学部  109  107  101  94.4% 
35 東北大学医学部  106  106  100  94.3% 
36 浜松医科大学  102  102  96  94.1% 
37 札幌医科大学  97  97  91  93.8% 
38 防衛医科大学校  63  63  59  93.7% 
39 神戸大学医学部  109  108  101  93.5% 
40 岡山大学医学部  94  93  87  93.5% 
41 埼玉医科大学  128  106  99  93.4% 
42 大阪大学医学部  107  105  98  93.3% 
43 広島大学医学部 103 103 96 93.2%
43 東京大学医学部 103 103 96 93.2%
45 東京慈恵会医科大学  104  103  96  93.2% 
46 東邦大学医学部  102  102  95  93.1% 
47 島根大学医学部  86  86  80  93.0% 
48 新潟大学医学部 102 99 92 92.9%
49 富山大学医学部 102 98 91 92.9%
49 鹿児島大学医学部  102  98  91  92.9% 
51 信州大学医学部  85  85  79  92.9% 



---全国新卒合格者平均92.8%の壁---
 総 合 計  7912  7701  7147  92.8% 



52 長崎大学医学部  107  107  99  92.5% 
53 九州大学医学部  107  106  98  92.5% 
54 京都府立医科大学  92  91  84  92.3% 
55 山形大学医学部  102  102  94  92.2% 
56 千葉大学医学部  101  101  93  92.1% 
57 金沢大学医学部  99  99  91  91.9% 
58 久留米大学医学部  101  98  90  91.8% 
59 東海大学医学部  112  108  99  91.7% 
60 東京女子医科大学  105  105  96  91.4% 
61 琉球大学医学部  94  93  85  91.4% 
62 高知大学医学部  91  90  82  91.1% 
63 藤田保健衛生大学医学部 113 109 99 90.8%
64 熊本大学医学部  88  87  79  90.8% 
65 山梨大学医学部  111  108  98  90.7% 
66 愛媛大学医学部  97  96  87  90.6% 
67 大阪医科大学  99  99  89  89.9% 
68 獨協医科大学  113  108  97  89.8% 
69 鳥取大学医学部  75  75  67  89.3% 
70 旭川医科大学  97  96  85  88.5% 
71 川崎医科大学  119  102  90  88.2% 
72 杏林大学医学部  92  90  79  87.8% 
73 和歌山県立医科大学  56  56  49  87.5% 
74 北里大学医学部  115  109  93  85.3% 
75 近畿大学医学部  103  98  83  84.7% 
76 愛知医科大学  116  102  85  83.3% 
77 岩手医科大学  80  78  65  83.3% 
78 帝京大学医学部  111  111  92  82.9% 
79 金沢医科大学  115  95  77  81.1% 



 そして全大学の新卒、つまり6年生から初の国家試験を受けた大学の中で最も合格率が悪かったのは・・・


第80位

 福岡大学医学部  107  101  81  80.2%

 第100回医師国家試験の悪夢、再び。20人もの不合格を出してしまいました。下から1割未満が落とされる試験なのに、合格率8割ジャストというのは問題がありますね。「どこが悪いのか」を見直さないと、立ち直れません。来年に生かして頑張ってもらいたいと思います。



 ただ、ですね。冒頭で、帝京大学以外は、と書きました。実は帝京大学は、昨年もそうだったのですが、他の大学と違って、出願者−受験者=留年者etc、というわけではありません。おそらく出願する前に留年者を切っているために、留年者数が考慮されていないのでは、とも。

 帝京大学は今年、28人もの留年者を出したようです。また第79位の金沢医大も、表をみてお分かりいただけるように、20人の留年者。最下位の福岡大学は留年6人。果たしてどの大学が最下位なのか、というと、合格率だけではかることはできません。

 もちろん、「どうしようもない学生だから留年させた」わけで、それはいいと思います。外にほっぽりだすより自大学で何とかしようとするのは構いません。

 ですが、留年も出した上に不合格者がべらぼうに多いと、もはや教育だけでなく生徒の質やモチベーションも問われます。来年度、浮上するためにも、大掛かりな改革が必要です。



 今年に関していえば、学生や大学がどうのというより、国家試験の作成する先生や厚生労働省側に問題があると思います。今回の試験で必修問題の点が足りず、不合格になった方は、不運としかいいようがありません。ですが、ちゃんと対策していけば9割は取れる試験問題だったように思います。来年に向けて、より柔軟に考える思考や、疾患に対する理解を積んでみて下さい。

 来年はじめて第105回医師国家試験を受けられる方。過去問よりも病気に対する理解、考える力を重点的に養いましょう。禁忌も軽視せず、全体的にバランス良く勉強する姿勢さえあれば、必ず合格するはずです。どんな問題だろうと、下一割に入らないことが合格の秘訣。頑張って下さい。
posted by さじ at 01:10 | Comment(22) | TrackBack(0) | 大学
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