死体洗いバイト経験者が語る 死体を洗って20000円
飲み会の席等の「変わったバイト」という話題で登場する頻度の高いものといえば「死体洗いバイト」。アメーバニュースのライターは「オレは大学時代にやっていました」と語る会社員に遭遇した..........≪続きを読む≫
飲み会の席等の「変わったバイト」という話題で登場する頻度の高いものがある。それは「死体洗いバイト」だ。大抵は「オレの友人の友人がやっているらしい」という前置きがあった上で、以下のような展開になる。誰も「オレがやっている」「オレの友人が」と言わないところがミソだ。
・口外しないよう誓約書を書かされるらしい
・作業をするのは、重いシャッターのある地下室らしい
・そこにはホルマリンの大量に入った小さなプールのようなものがあるらしい
・バイトは長い棒を持ち、死体が浮かび上がってきたら棒でつついて沈めるらしい
・給料はかなり良いらしい。1体2万円で月100万円はもらえるらしい
この件についてはテレビ番組等で「都市伝説である」という点で一応の決着は見せている。だが、アメーバニュースのライターが先日とある取材(死体洗いとは関係ない)をしていたところ、「オレは大学時代にやっていました」と語る会社員に遭遇した。「本当ですか? あれは都市伝説でしょ?」と聞くと「絶対にやっていた!」と主張する。彼が話した内容は下記の通り。
・彼が大学生だったのは1993〜1996年。場所は東京都内
・彼の所属していた大学の応援部で代々このバイトは受け継がれている
・病院からは、バイトの内容について応援部外へ口外しないように伝えられている
・ホルマリンのプールで死体を棒でつつくことはしない。事故等で血まみれになったり、泥が付着した死体を布とアルコールで洗い、きれいにする
・これは
葬式に向けた洗浄であり、解剖用ではない・応援部員の内3人で曜日ごとに担当。担当の人間はポケベルを持たされ、その日は家から外に出ることはできない。今は携帯への連絡ではないか
・ポケベルが鳴ったらすぐに自転車で駆けつける。迅速性が求められるため、病院から遠くに住んでいる学生はこのバイトはできない
・必ずしも毎日死体が出るわけではない。むしろ、出ないことの方が多い
・バイト代は死体が出なかった場合(自宅待機)は8000円。
死体を洗った場合は20000円になる。
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この会社員のバイトというのは死体洗いではなく、遺体に化粧などを施す処置ではないでしょうか。それなら病院の看護師や葬儀屋などがやっていますので都市伝説などではありません。
解剖用の遺体をホルマリンのプールに入れて棒でつついて沈めるバイトという都市伝説がありますが、まぁ普通に考えれば揮発性の高いホルマリンのプールなんてありえない話です。でも何故か蔓延ってしまうのが医学都市伝説。「解剖実習中に献体から耳を切り取って壁に張り付け、壁に耳ありとやった」などは全国どの医学部にも存在する都市伝説です(でも本当にやったのは東大だけとか)。
そもそも今の解剖用の献体はホルマリンなんて使ってないでしょう。エンバーミングの技術が向上したおかげで、腐りにくくする工夫が施されるようになりました。以下wikipediaより。
現代の
エンバーミングは、具体的には以下の方法で行われている。
1.全身の消毒処理、及び洗浄を行う。
2.遺体の表情を整え、必要に応じて髭を剃るなどの処理を行う。
3.遺体に少切開(主に頸部など)を施し、動脈より体内に防腐剤を注入。同時に静脈より血液を排出する。
4.腹部に約1cmの穴を開け、そこから鋼管を刺し胸腔・腹腔部に残った体液や、腐敗を起こしやすい消化器官内の残存物を吸引し除去する。また同時にそれらの部分にも防腐剤を注入する。
5.切開を施した部位を縫合し、事故などで損傷箇所がある場合はその部分の修復も行う。この時、切開を行った部分にはテープ等を貼り目立たなくする。
6.再度全身・毛髪を洗浄し、遺族より依頼のあった衣装を着せ、表情を整え直した上で納棺する。
上記の処理を行われた遺体は注入される薬剤の濃度や量により
2週間程度は常温での保存が可能になる。もちろん
これ以上に徹底した処理を行えば保存可能期間を更に延ばすことが可能となるだけでなく、防腐剤の交換など、定期的なメンテナンスを行えば、半永久的な保存も可能になる(実際、ロシア革命の指導者として知られるウラジーミル・レーニンの遺体は、現在でもモスクワのレーニン廟で生前の姿のまま保存展示されている)。
関連:
医学処 献体という行い