[精神]の記事一覧

2012年08月22日

ロナセンの貼り薬を開発中。世界初の統合失調症治療貼り薬となるか。

世界初、統合失調症の貼り薬 大日本住友と日東電工が本格試験へ

 大日本住友製薬は27日、テープの粘着技術を持つ日東電工と共同開発している統合失調症の貼り薬について、患者を対象にした第2相臨床試験を始めたと発表した。有効性を検証したうえで厚生労働省の認可を受け、平成30年にも発売したい考え。大日本住友によると、統合失調症の貼り薬は世界でも例がないという。

 20年から経口タイプで販売している統合失調症薬「ロナセン」に貼り薬を加える。皮膚に貼って使うため、血液中の成分濃度を保ちやすく、経口剤と異なって肝臓などで代謝せず、高い効能が見込める。

 ロナセンの24年度売上高は前年度比3割増の130億円の見通し。貼り薬だけで年50億円以上の販売を目指す。健康成人を対象にした第1相臨床試験では、良好な経皮吸収性や安全性などを確認した。



 これは、どえらくすごいことですよ。しかしこれを使う人っていうのはどういうアレなんだろうか、薬を飲みたくない!っていう服薬アドヒアランスの悪い患者に貼るんだろうか??

 もしくは急性期で内服拒否している人に貼るっていうこともできるんだろうか。そうすると結構いい具合に治療できるのかもしれんけれども。やー凄いなー。はやく出てくれないかなー。


posted by さじ at 17:12 | Comment(0) | 精神

2012年08月14日

アスペルガー障害に対応できる受け皿が社会にないとして刑期を伸ばす

アスペルガー症候群:「発達障害への偏見助長」 被告判決に、会長声明−−京都弁護士会

 発達障害の一種、アスペルガー症候群と認定した殺人事件の被告に、求刑を上回る懲役20年を言い渡した大阪地裁判決について、京都弁護士会(吉川哲朗会長)は9日、「発達障害という特性を正しく理解せず偏見を助長する。重大な問題点を含んでいる」と批判する会長声明を発表した。

 判決は7月30日、大阪地裁の裁判員裁判で、殺人罪で懲役16年を求刑された被告に対し、障害に対応できる受け皿が社会にないとして「再犯の恐れがあり、許される限り長期間内省を深めさせることが社会秩序のためになる」として同20年を命じた。

 声明は「(判決は)発達障害者を社会から隔離する発想で、許されない」と指摘。「発達障害者の支援を社会全体での問題としてとらえていない」と批判している。



再犯の恐れか、差別か アスペルガー症候群被告への求刑超え「懲役20年判決」への賛否 

 広汎性発達障害の一種、アスペルガー症候群の男が起こした殺人事件の裁判員裁判で、「社会に受け皿がなく、再犯の恐れが強い」として、検察側の求刑(懲役16年)を超える懲役20年の実刑判決が下されたことが、議論を呼んでいる。判決は「許される限り長期間、刑務所に収容することが社会秩序の維持に資する」とまで言及した。刑事司法に詳しい有識者や裁判員経験者は「一般国民の感覚に沿った妥当な判決」と評価したが、発達障害者の支援団体などからは「障害への理解が足りない」と批判の声も上がった。

 波紋を呼んだ判決は7月30日、大阪地裁で言い渡された。大阪市平野区で昨年7月、姉=当時(46)=を殺害したとして、殺人罪に問われた無職の男(42)に対する裁判員裁判だ。

 河原俊也裁判長は、犯行の背景にアスペルガー症候群の影響があったことを認定。その上で「家族が同居を望んでおらず、障害に対応できる受け皿が社会にない。再犯の恐れが強く心配される」として、検察側の求刑を4年上回る懲役20年を言い渡した。

 この量刑は当然、一般国民から選ばれた裁判員6人と法律のプロである裁判官3人が、評議で十分に話し合って決めたものだ。

 判決は「計画的で執拗かつ残酷な犯行。アスペルガー症候群の影響を量刑上大きく考慮すべきではない」と指摘。男に反省がみられない点も踏まえ、「十分な反省がないまま社会に復帰すれば同様の犯行に及ぶ心配がある」と述べ、殺人罪で有期刑の上限となる懲役20年が相当とした。

 事件の内容や犯行態様、結果の重大性、反省の度合い、更生の見込みなどを検討しており、量刑を導き出す手法として通常のやり方から大きく逸脱したものではない。

 今回の判決で認定された事件の一部始終は理不尽極まりないものだった。

 男は小学5年生のころから不登校になり、それから約30年間ほとんど自宅に引きこもる生活を続けてきた。中学校の転校を望んだこともあったが実現せず、姉のせいだと勝手に思い込んで恨むようになった。

 その後、男は自殺を考えるようになった。インターネットで自殺の方法を調べようと思い立ち、姉にパソコンを買うよう無心。ところが、姉が買い与えたのが中古のパソコンだったことから、さらに恨みを募らせた。

 姉は引きこもり生活を続ける男に生活用品を届けるなどしていたが、昨年7月13日ごろ、「食費などは自分で出しなさい」との書き置きを見た男は、姉の報復だと受け止めて殺害することを決める。

 同7月25日、男は自室を訪れた姉の腹などを包丁で何度も刺し、姉は5日後に死亡した。男は逃げ惑う姉を執拗に刺し続けたという。判決は「姉は男の自立のために精いっぱいの努力をしてきた。身体的にも金銭的にも尽くしてきたのに理不尽に殺害された」と言及している。

 残された夫や子供の悲しみ、怒りは極めて大きく、「一生、刑務所から出られないようにしてほしい」と訴えたという。被害者(遺族)の処罰感情は、量刑を決める上で重要な判断材料の一つになる。

 弁護側は公判で「殺意を抱いたのは障害のためであり、この感情をどうすることもできなかった」として保護観察付き執行猶予を求めた。しかし、判決は「犯行の残虐性や結果の重大性から、執行猶予にする事案ではない。アスペルガー症候群の影響は重視すべきでない」と退けている。

 量刑理由で「再犯の恐れ」や「社会秩序の維持」に強く言及した今回の判決について、元最高検検事の土本武司・筑波大名誉教授(刑事法)は「責任能力に問題がない以上、刑罰を決めるにあたっての最も重要な点は社会秩序の維持だ」と強調。「被害者に落ち度はなく、裁判員の判断は常識にかなっている。裁判員裁判を導入した成果だと言える」と評価する。

 裁判員制度を導入した目的の一つは、一般国民の感覚を裁判に取り入れることだ。裁判員の経験がある大阪府内の男性は「一般的な感覚として妥当な内容だと思う。罪を犯した以上、それに応じた罰を受けるのは当然だ」と判決に共感を示し、「障害があるのは気の毒だが、だからといって周囲に迷惑をかけて良いわけではない」と述べた。

 一方、発達障害に詳しい六甲カウンセリング研究所の井上敏明所長(臨床心理学)は「発達障害には家族など周囲の理解が大事で、単に刑務所に長く収容するだけでは解決にならない。発達障害への偏見を助長する時代錯誤の判決だ」と憤る。

 患者や支援者でつくる日本発達障害ネットワークや日本自閉症協会、日本児童青年精神医学会の3団体は判決後、「障害に対する無理解と偏見があり、差別的な判決」などと批判する声明をそれぞれ発表した。

 また、罪に問われた障害者を支援する「共生社会を創る愛の基金」も「矯正の可能性を否定し、『危険な障害者は閉じ込めておけ』と言っていることになる」と批判。発達障害者には、全国で設置が進められている発達障害者支援センターや地域生活定着支援センターで専門的な対応が可能として、「受け皿はある」と訴える。

 発達障害者支援センターは、17年に施行された発達障害者支援法に基づいて全国60カ所以上に設置されている。本人や家族からの相談に応じ、助言や指導を行う。地域生活定着支援センターは21年度から各地で設置が進んでおり、刑務所などを出所した障害者や高齢者の社会復帰を支援。出所前から福祉施設のあっせんなどを行っている。

 ただ、いずれも地域によって支援の内容に差があるという。また、本人が拒否した場合は関与が難しいなど、さまざまな課題があるのも事実だ。

 今回の判決は「検察官の意見(求刑)には相応の重みがあり、それを超える量刑には慎重であるべきだ」と断った上で求刑を上回る量刑を決めている。評議では裁判員と裁判官の間でさまざまな議論が交わされたことがうかがえる。



 いやー、これは、ありえない。

 恐れていたことというか、裁判員裁判の悪しきところが如実に現れてると思います。

 この判決って、要するに「アスペルガー障害があって、その社会の受け皿がないから刑務所に閉じ込めておく」ってことでしょう?それは、司法なのでしょうか。違いますよね。発達障害が問題視されていながら、成人の発達障害の受け皿が全くない、っていう国の落ち度ですよね、これ。何で重度の発達障害だから求刑以上の年数刑務所にぶちこんどけ、って話になるの?

 いや、記事にあるように「一般的な感覚」でいったら、まぁそれもうなづけますよ。だって治りようがない精神障害者がいたら、誰だって再犯のリスク考えたら、どっかにぶちこんどけって思うじゃないですか。もの凄い大悪党がいたら、リンチにしろとか、平気で言うじゃないですか。それが一般の感覚ですよ。

 でもそれを、裁判官が「確かにそうだ」って思っちゃダメでしょう。素人じゃないんだから。何で「手がつけらんないしどこにおいたらいいかわからないから刑期伸ばそう」って話になるんですか。いいんですか?これ。法律の番人名乗れるんですか?

 裁判員は素人なんだから、そういうことわかんないでしょう。それでもこんな判決、通っちゃうんですね。恐いわー。ホント恐い。

 前も書きましたけど(小学生に抗精神病薬を大量に処方する精神科医がいるらしい。)、重度の発達障害、記事にあるようなアスペルガー障害だと、ホントに理屈じゃ通じないレベルで暴れる人はいます。普通他人を噛んだら、叱ればもうしなくなると思いますよね?でも、してしまう子もいるんです。それがエスカレートして、刃物で刺す人もいるんです。極端な例ですけれど。

 そういった人を、じゃあどうするのか?っていうと、今の社会は、何もないです。受け皿どころの騒ぎじゃない。中等度の発達障害で、ただコミュニケーションに支障があるだけの人がいて、そういう人がじゃあ自分の知能をうまく利用して働けるかというと、そういう受け皿(職場)すらない。それすらないのに、より重度の人の受け皿なんて、ちっともない。

 その受け皿を「とりあえず刑務所で。求刑以上に閉じ込めておこう」って、そりゃおかしい話でしょ。これに賛同してる人はヤバいですよ。発達障害のこと何も知らない。一番問題視したいのは、発達障害のことを何もしらない裁判員が、判決に一役かってるってとこ。ありえないわー。レベルの低い話ですわ。

 ああ、あと、公平性のために言っておくと、記事中にあるような、発達障害擁護側の意見も、ちょっと違うと思う。地域のサポートセンター程度じゃ受け皿にならないぐらい重度の障害者も存在する。そういう人たち、他者に危害を加えかねない人たちの受け皿をどうするか、も考えなければいけない、現実的に。

 個人的な解決策として、田舎の農村とかで隔離した場所で農業やらせるとか、そういうスペースが存在するだけでも違うと思うんだけど、どうだろうか。現実的に、最低限の人権を擁護しながらやるのって、それぐらいしか思いつかないんだけど。


大阪の殺人判決 障害に無理解過ぎる

 殺人罪に問われた発達障害の四十代の男に大阪地裁で懲役二十年の判決が出た。再犯の恐れが強いとして求刑を四年上回る厳罰に傾いた。“隔離優先”の発想では立ち直りへの道が閉ざされないか。大阪地裁での裁判員裁判で被告はアスペルガー症候群と分かった。生まれつき脳の機能に問題を抱える広汎性発達障害の一種だ。言葉や知能に遅れはない。だが相手の気持ちや場の空気を読み取ったり、自分の思いを表現したりするのが難しい。裁判官はこうした特性をしっかり理解し、裁判員に分かりやすく説明したのか大いに疑問だ。判決を見ると、障害を理由に刑を重くしたとしか考えられない。

 判決は「許される限り長く刑務所に収容し、内省を深めさせる必要がある。それが社会秩序の維持にも資する」と述べた。再犯の恐れが心配されるからだという。根拠としてまず「十分に反省していない」と指摘している。反省心を態度で示すのが苦手といった被告の事情をどれほど酌んだのかはっきりしない。さらに家族が同居を拒み、加えて「障害に対応できる受け皿が社会に用意されていない」と断じている。なぜ幼少のころから支援を欠いたまま孤立状態にあったのかを問わず、社会の無策を被告の責任に転嫁するのはおかしい

 裁判員の市民感覚はなるべく大切にしたい。けれども、再犯をどう防ぐかという観点にとらわれ過ぎて、犯罪に見合った刑罰を越えて保安処分の色彩の濃い判決になったのは深く憂慮される。二〇〇五年に発達障害者支援法が施行され、障害を早期に見つけたり、福祉や教育、就労につなげたりする支援センターが全国にできた。刑務所を出た障害者らの社会復帰を促す地域生活定着支援センターも裾野を広げている。立ち直りには特性に応じて社会性を身につけたり、コミュニケーションの技能を伸ばしたりする専門的な支援が欠かせない。逆に刑務所には発達障害者の矯正の手だてはないに等しいとされる。親の愛情不足や悪いしつけが障害の原因という間違った考えも根強くある。判決を他山の石として正しい理解を深めたい。


求刑超え判決で控訴=アスペルガー症候群の被告−患者団体「正しい理解を」

 引きこもり生活の末に、支援を続けた姉を刺殺したとして殺人罪に問われ、大阪地裁の裁判員裁判で求刑を4年上回る懲役20年の判決を受けた無職被告(42)が、判決を不服として13日までに大阪高裁に控訴した。

 7月の地裁判決は、被告が発達障害の一種であるアスペルガー症候群と認定。「母親らが(社会復帰後の)同居を断るなど、社会的受け皿が用意されておらず、再犯が強く心配される」などと指摘した。

 患者や支援者でつくる「日本発達障害ネットワーク」の市川宏伸理事長らは13日、厚生労働省で記者会見し、「障害を理由に刑を重くすることは、同じ境遇の人を精神的に追い込む」と批判。「治療と刑罰は別。控訴審では正しく理解した審判に期待する」と訴えた。
posted by さじ at 23:50 | Comment(0) | 精神

2012年08月12日

大うつ病性障害の治療ガイドラインを発表。「内科医の皆さん読んどいてね」

日本うつ病学会初の指針「大うつ病性障害の治療ガイドライン」を発表

 7月27日までに、日本うつ病学会が「大うつ病性障害の治療ガイドライン」をまとめたことが明らかになった。これは、日本うつ病学会が作成した初の指針で、医師を対象に多様化するうつ病への適切な治療法をまとめたもの。

 厚生労働省の推計では、1999年には約24万人であったのが、2008年には70万人を突破するなど、国内のうつ病患者数は激増している。こうした状況を踏まえて、今回のガイドライン作成に至ったそうだ。

 このガイドラインでは、抗うつ薬の有効性と副作用を掲載し、軽症者への安易な投薬に自制をうながしているのが特徴。また、うつ病はガイドラインどおりに治療すれば必ず結果が出るというものでもなく、患者に応じて工夫が必要だとも説明。

 軽症のようにみえても、中等症であることや治療中に重傷化することも多く、かかりつけ医としてうつ病患者を担当している人には、精神科専門医との連携治療を勧めている。

 うつ病患者数の急増により、精神科専攻以外の医師が、心療内科や神経科として診療を行うことも多く、過剰投薬や誤った病名診断を増加させている一因だそう。

 北里大学医学部精神科の宮岡等博士は、

「このガイドラインを読んで新しい知識を得たと感じる精神科医がいたとしたら勉強不足過ぎます。」

とコメントをしており、上記のような精神科専攻以外の医師が対象となったガイドラインとも言えるかもしれない。

 いずれにせよ、精神科専門医にはもちろんのこと、精神科専攻以外の医師がうつ病患者を対応する場合はなおさら、ガイドラインにしっかりと目を通したうえで、適切な治療を行ってもらいたい。

 なお、仕事ではうつ状態になるが余暇は楽しく過ごせるという「新型うつ病」については、

「精神医学的に深く考察されたものではない」

 としている。



 これははっきりと、開業の内科医向けに書いたものでしょうね。本格的にうつ病を治療している精神科医が使うガイドラインとしては浅すぎる内容です。(抗うつ剤の使い方などのガイドラインに関しては、今現在京都大学が臨床研究としてやり始めている段階ですので)

 そもそも日本で何十万人とうつ病がいるとか言われていますけれど、本当に「うつ病」と言えるのはおそらくこの10分の1ぐらいじゃないでしょうか。新型うつ病やらといった病態は、まぁうつ病とはほど遠いというか、過労や心因反応や不安神経症といった類であることを、もっと明確に伝えなきゃいけません。

 まあでもですね、何年か前に、「新型うつ病だー」とか騒いだのは他ならぬマスコミなので。「軽症に過剰な投薬はよせ」って、お前らが言うなよwって感じですけれども。

 で、このガイドライン。確かに精神科医なら当たり前のように知っているようなことばかりなので、やはり内科医向けなのでしょう。上にも書いたようにマスコミがうつ病だうつ病だと言って、うつ病を見逃してはならない風潮になった。ここまでは良かったんですけれど、何故か開業の内科医が、知識もないのに勝手に治療しはじめちゃった。

 このあたりがヤバい。

 精神科医がみれば到底出さないような強力な抗うつ剤を、軽症うつ病といわれる「抑うつ状態」にホイホイと出しまくってしまった。まぁ内科医だけじゃないですけどね。東京都で有名な某○○メンタルクリニックとかも、ホイホイ出してますが。

 よく精神科医は薬漬けに云々って話ありますけど、まともに修行した精神科医だったら、むしろ極力薬減らしますけどね。もちろん急性期はしっかり薬飲んでもらって、維持期にもある程度は飲んでもらいますけれど。必要だから出しているわけで、不必要だったら出さないです。不必要なのに出しているのは、診断すら出来ずに患者が「うつなんですわ」って言っただけで「あなたはうつ病です」って言って薬出すような内科・外科出身の開業医。本物のうつ病とかほとんどみたことないんじゃないでしょうか。もし精神科医でそんなことやってたら総スカン食らうところです。

 今は初期臨床研修医制度があり、精神科研修は必修です。これはすごく良いことで、若い医師たちに「本物のうつ病とはどういうものか」「精神科医に紹介しなければいけないレベルの疾患とはどういうものか」「抗うつ剤、抗精神病薬がいかに使うのが難しいか」を理解してもらえるからです。彼らが内科や外科に行ったとき、「これは精神科に紹介しないと」と思ってくれれば御の字なのでしょう。

 あと大事なのは、本物のうつ病の場合、身体の症状を訴えて内科を受診する場合が非常に多いのです。比較的重症の場合だったりするので、そういう時には内科医がみて「こりゃぁヤバい」と思う感覚が、大事なのです。そのあたりの連携が今後重要ですかね。
posted by さじ at 03:50 | Comment(0) | 精神

2012年07月09日

オキシトシンが自閉症に効果ありか。研究が加速中。

脳内ホルモン:「オキシトシン」、自閉症の改善に期待 金沢大研究グループ発表

 金沢大の研究グループが26日、自閉症の症状改善に効果があるとされる脳内ホルモン「オキシトシン」が、自閉症の人に多い考え方や感じ方をする人に対し、効果があることを脳内の反応で確認したと発表した。同大附属病院の廣澤徹助教(脳情報病態学)は、「自閉症の人のうち、どんな性格の人に効果があるかが分かった。自閉症に起因する精神疾患などの治療にも役立てたい」と話している。

 オキシトシンは出産時に大量に分泌され、子宮収縮などに作用し、陣痛促進剤などに使われる。近年、他者を認識したり、愛着を感じるなどの心の働きに関連するとの研究報告も出ている。

 研究グループは、20〜46歳のいずれも男性の被験者20人に「喜び」「怒り」「無表情」「あいまいな表情」の4種の表情をした37人の顔写真を提示。全員にオキシトシンを鼻の中へ吹きかけ、投与の前後で写真の人物の表情を見た時の脳の反応を、脳神経の活動を示す、脳内の磁場の変動を計る脳磁計で調べた。



 ヨーロッパではオキシトシンの鼻スプレーみたいのが医薬品として使えるんでしたっけね。自閉症に効果が出てくれば、重症例とかでも日常生活を送れるようになるかもしれません。期待大。



淡路のサルには優しい遺伝子がある

 兵庫県の淡路島に生息するニホンザルの集団は他の地域と比べて他者に優しい性質を持ち、「優しさ」に関係する遺伝子の構造にも、差があることを、京都大野生動物研究センターなどが発見した。

 同センターの村山美穂教授や大阪大人間科学研究科の山田一憲講師は、直径8メートルの円にエサをまき、サルの行動を観察。淡路島では群れの大半の180匹が集まって食べ、争いもほとんどなかった。一方、岡山県真庭市の集団では強いサルが弱者を追い払い、円内に入れたのは150匹のうち最大で20匹だった。

 さらに村山教授らは、ヒトやサルの出産などの際に増え、攻撃性を抑え寛容性を高めるとされるホルモン「オキシトシン」に着目。このホルモンの指令を受け取るたんぱく質の遺伝子に、個体によって違いがあることを見つけた。



 オキシトシンの感受性の差?なんでしょうか。サルの優しさが、サル同士のコミュニケーションによるものだとすると、同じように人間のコミュニケーションの質的障害も改善することができるかも?
posted by さじ at 01:51 | Comment(0) | 精神

2012年06月17日

うつ病のリワークプログラム(復職支援)が必要とされている。

広がる鬱病患者の復職支援 集団生活で「日常」取り戻す

 鬱病患者が急増する中、医療機関などで復職支援(リワーク)のプログラムが広がっている。厚生労働省の調査では、鬱病などを含む気分障害の患者は推計で、平成8年は43・3万人だったのが20年には104・1万人と、12年間で2・4倍。鬱病は、いったん復職しても再休職する例も多く、再発予防が大きな課題となっている。

 メディカルケア虎ノ門(東京都港区、五十嵐良雄院長)は17年、復職支援専門のリハビリテーション施設を国内で初めて開設した。昨年12月末までで、597人が復職支援プログラムを終了し、585人が復職。復職者の再休職率は半年で6割といわれているが、終了者の就労継続率(推計値)は1年後で81・5%、2年後は70・1%だという。

 リワークプログラム(デイケア)は週2日(半日と1日)から始まる。自分の病気を理解し、集団生活に慣れるのが目的だ。会社生活と同じように午前8時半に始まり、週5日安定して通えるようになると、企業と復職について相談。早い人で6カ月程度だという。

 保健師など専門スタッフのもと、仕事で想定されるチームを組んで作業に取り組むなど、復職後に想定される事態に対応できる力を身に付ける。福島南事務長は「同じ病気の仲間がいることで、復職へのモチベーションも保てる」と話す。

 これまで、鬱病の治療は薬物と休養が中心だった。だが、五十嵐院長は「薬物と休養だけでは不十分」と指摘する。

 診察程度の短い時間なら、患者が調子がいいように振る舞うことが可能だからだ。だが、同院では1日6時間のプログラムでの様子を観察するため、五十嵐院長は「プログラムは治療の一環。長時間接すると、回復状態がより正確に分かり、治療にも生かせる」と説明する。

 医療機関での復職支援は広がっており、うつ病リワーク研究会(港区)によると、現在、120を超える医療機関で復職支援プログラムが行われている。

 仕事を辞めた鬱病患者の支援も始まっている。再就職支援に特化した施設「ハビトゥス市ケ谷」(新宿区)はグループワークを行い、患者同士が悩みや目標を共有し、再就職を目指す。現在、問い合わせが相次いでおり、見学や体験を断っている状態だ。

 昨年10月、鬱病でコンサルティング会社を退職した女性(39)は「人とかかわることで、自信を取り戻すことができた」。現在、就職活動中だ。求職中の鬱病の患者は、病気を隠して就職活動を行うケースがほとんどのため、就職しても周囲の配慮が得られず、再発しやすいという問題がある

 施設を経営するリヴァの伊藤崇社長(34)は「鬱病の人はまじめで能力が高い人が多く、復職や就職できないのはもったいない。今後は、病気を開示しても就職できる企業が広がるように活動していきたい」と話している。



 この「鬱病」というのは本当の意味での内因性の鬱病なんでしょうか。なんか心因性の不安神経症の類の人が多いのかな。

 どうしても就職となると、ストレスに感じてしまいます。まぁ普通の人でもキツいのに、更にストレス耐性の低い人だと体調不良を引き起こしやすい。そのためこのようなリワークプログラムが必要です。少しずつ再就職に向けた形で進んでいますけれど、記事にもあるように、まぁこういううつ病の人を雇うのは、雇い主側もお得だと思うんですよね。ミスを恐れて確実に真面目にコツコツやるタイプの人が多いので、そういう点で活かせれば良い労働力になりますよ。
posted by さじ at 04:52 | Comment(0) | 精神

都立松沢病院、新築病棟を携えてより幅広い精神医療を行う。

精神科医療の草分け 都立松沢病院、本館診療棟が完成

 明治時代の初めから東京の精神科医療を支えてきた世田谷区の都立松沢病院が敷地内に7階建ての新しい本館を建設し、28日に診療を開始します。これからは思春期やストレスケアといった分野にもより力を入れるということです。

 松沢病院が上野から世田谷区上北沢の現在地に移ったのは1919年のことです。精神病の治療には1人当たり100坪が必要との考えからでした。東京ドーム4個分の敷地には低い建物が点在し、治療の一部として農地も設けられています。太平洋戦争後はA級戦犯として東京裁判にかけられた大川周明が病状を悪くして長期入院したことで知られるなど歴史を刻んできましたが、築50年以上の病棟もあり、敷地内への新築となりました。建築と15年の維持管理費など735億円をかけ、全体の3分の2の病棟を集約する形で7階建ての新館が完成しました。

 新しい建物は受付から精神科に配慮した特長を設けました。閉塞感を除くための森に向いた大きな窓や、患者同士の目が合ってトラブルにならないような待合いすの配置になっています。そして、松沢病院の先駆的な取り組みである思春期外来も充実させ、ゆったりとした造りで心理療法士などの診療が受けられるようにしました。

 また、病室、保護室も壁の材質を厳選したり、各部屋にトイレを付けたりと一層の配慮がなされました。そして、社会復帰につなげるための策として、作業を通して症状改善を促すフロアを充実させたり閉ざされがちだった病院のスタッフルームをオープンカウンターにしたりするなど工夫を凝らしたといいます。松沢病院の分島徹副院長は「今までは精神病の患者を中心に治療していたが、それ以外の現代の世相を反映して思春期、うつ、ストレスケアなどの問題にも対応していける病院づくりを目指している」と話します。さらに、病院の特性から周辺住民の理解も必要と考え、ことしから新しい取り組みも始めました。分島さんは「一般の方々に広くわれわれの活動を知ってもらう必要がある。そのためにも公開講座をつくって皆さんに参加してもらうことなどを考えている」と話しています。

 地元の理解を得ながら、時代とともに症例の変化にも対応しようという松沢病院の新館での診療開始は28日です。



 都立松沢病院。都内にこの病院があることで、東京都中が救われている、そんな病院です。

 東京都の、いや、日本の精神科医療を語るうえで、この病院なくしては語れぬという歴史ある病院でもあります。

 昔から色々と先進的なことをしている松沢病院ですが、今の役割として最も大きいのは、東京都内の自分が抑えられなくて暴れまわる超重症精神疾患を都立松沢病院でほぼ一挙に診ているという点もあるでしょう。

 精神科の病院としては都内ナンバーワンの優秀病院です。勿論超重症だけでなく思春期疾患や珍しい疾患まで全てみるキャパシティとマンパワーがあるのも特徴ですね。
posted by さじ at 04:12 | Comment(1) | 精神

小学生に抗精神病薬を大量に処方する精神科医がいるらしい。

向精神薬漬けにされる子どもたち―文科省方針で乱用・大量投与

上半身の揺れが止まらない小学生、足の先が小刻みに痙攣し続ける高校生―番組冒頭にショッキングな映像が流された。取り上げたのは「向精神薬」と言われる薬の副作用で多くの子供たちが苦しむ姿だ。発達障害の症状がある子どもに対し、小学校低学年までに副作用のある向精神薬を処方している専門医が、全国で7割に達することが明らかになっている。いったい今、子供の世界で何が起きているのか。

番組の初めにキャスターの国谷裕子がこんな異例の前置きをした。「精神的疾患は早く発見し、治療をすれば治ると考えられており、この番組では一律に薬の投与を否定するものではありません

NHKらしい気遣いだが、多量な薬の投与に苦しむ子ども、「ヒヤヒヤしながら」処方する専門医の証言など、向精神薬を子どもに投与することへの疑問をストレートに伝えた。

背景にあるのは文部科学省がすすめる学校と医療機関の連携だ。教師の指導で多くの子供が精神科を受診し、精神を穏やかにする向精神薬や激しい落ち込みを改善するための向うつ薬、向不安薬、さらには睡眠薬を服用させられている。これについて、文科省の担当者は「子供たちの心の問題を早期に発見し、早期に治療するためには医療の力を借りないと解決しないところがある」という。

しかし、副作用に苦しむ姿を見ると、子どもが身を持って「くすり漬けにはなりたくない。安易に薬に頼る風潮を国が推進していいのか」と訴えているように見える。しかも、向精神薬を止めると「離脱」という恐ろしい反応があり、命にかかわることもあるという。

厚労省が行っている患者調査では、発達障害やうつ病などの精神疾患で受診した未成年の患者は、平成20年に15万人、12年前に比べ倍増しているという。国立精神・神経医療研究センターが、どんな薬を何歳からどれだけの量を与えていたかを、全国の精神科・小児科医を対象に調査したところ、薬物の開始年齢は就学前が39%と一番多く、次いで小学校低学年が36%。小学校低学年までが7割を超えていた。このなかには、興奮性を抑える薬を3〜4歳から与えていた医師、睡眠障害をおさえる薬を1〜2歳の幼児に投与していた医師もいた。いっぽうで、「内心ヒヤヒヤしながら処方」「重篤な副作用がまれでない向精神薬を使い続けることに疑問を感じながら処方」と語る小児精神科の医師もいた。

成長過程にある子どもがこうした薬物を服用した場合の影響について、現段階ではほとんど解明されていないし、どのくらいが適量かも明らかにされていないという。

井上登志子記者はこう答えた。「最近は、発達障害やうつ病などの兆候をいち早く見つけ、早期治療に繋げて専門的なケアをした方が病状の悪化を防げるという考えが学校現場や医療の世界に浸透しています。文科省では子供の異変を見抜く教師向けの手引書を作成しているし、医師が学校へ入って行って教師の相談に乗るという取り組みも各地で始まっています。しかし、なかには深刻な副作用に苦しむケースも出てきています」

児童精神科医の石川憲彦医師は「問題は2つある」と次のように指摘する。「10年ぐらい前からだが、精神障害の兆候があると親も先生も医師も見逃してはいけないという『善意と怖れ』の混じりあった意識が強く働くようになった。昔なら子どもの行動をこれは元気な証拠だとか、個性的だとか、面白い行動と見ていたのを、最近は問題行動と悪い方向で見るようになってしまった」

では、成長過程の子どもを持つ親は子供の異変にどう対処すればいいのか。石川医師は「人間の脳は生まれ落ちた時にすでに土台と大ワクができている。5歳ぐらいまでに内装工事をしていくし、その後数年間はものすごい勢いで配線工事が起こる。私は12歳ぐらいまではほとんど薬なしで問題を乗り越えていけると思っている」

福島原発事故の放射線汚染と似ている。国の方針、情報を鵜呑みにして子どもをくすり漬にすると取り返しのつかない事態になることもある。



 実はめっちゃくちゃ難しい問題です、これは。簡単に「薬漬けにしてはいけない」と言い切れないんです。

 まず、おそらく小学生のうちに薬を投与するというケースは、統合失調症やうつ病、双極性障害ではほぼありえないでしょう。(発症年齢からして)

 未就学時に抗精神病薬を投与するとなると、まず間違いなく、発達障害絡みです。

 この発達障害というのがなかなか難しくて、何でかというと、簡単に言ってしまえば、完治ができません。例えば小学生で発達障害、それも、重度の発達障害がいたとしましょう。そうすると、何か説得して生活が送れるようになるとか、親の愛や医師の努力でどうにかなるとか、そういうことはありません。本人が、自分の特性を理解して自分なりにストレスがかからないように生きることは教育で何とかなりますが、それすら全く入らない重度の発達障害の子供の場合、周りが対処法を覚えてうまく生活していくしかない。

 些細なことで上手くいかず、癇癪を起こしてしまう子供、それも何か言っても全く聞かない子供がいたとしましょう。どうしますか。昔ならどっかに閉じ込めておけばよかったかもしれませんが、現代ではそういうわけにもいかない。親としては、少なくとも日常生活をうまく送ってほしい。そういう場合に抗精神病薬で「衝動性」を抑える必要があるわけです。何も医者が大量にバカスカ薬を出してるわけじゃなく、必要最小限です。記事にもあるように、出さずに、親に対処法を教育する精神科医のほうが多いと思いますが、この記事で取り上げられているように「抗精神病薬漬け」になっているのは、よほど勉強不足の医者か、患児の症状が重すぎる場合ではないでしょうかね。

>精神的疾患は早く発見し、治療をすれば治ると考えられており

 と、キャスターは言っていたようですが、これは統合失調症の場合ですね。最近では統合失調症は、早期に発見して早期に治療を開始すれば再発が圧倒的に少なくなるらしいです。重度発達障害の場合はそういうことは見込めませんので、治療しても完治するということはないでしょう。しかし生活にうまく適応させることは、できるかもしれない、そのために少量の薬を使うのは何も間違ったことではないと思います。

 ここまで肯定的に書いてきましたけど、確かに精神科医の中にはろくに勉強せず薬を出せばいいと思っているバカ医者も多いので、いきなり大量に薬を出された場合は要注意です。おそらく精神科医としての力量が伴っていないでしょう。
posted by さじ at 03:59 | Comment(0) | 精神

ハウス加賀谷、統合失調症を乗り越えて再度お笑いの道へ。

統合失調症を乗り越えて復活した芸人・ハウス加賀谷が語る"お笑いの意味"

 NHK Eテレでは、ことし4月6日から、『バリバラ〜障害者情報バラエティー〜』が放送されている。公式サイトに「これまでタブー視されていた障害者の性やお笑いのジャンルにも果敢に切り込みます」とある通り、"バラエティーを通してバリアフリーを考える"を番組のコンセプトとしている。人道的に見れば、障害者を笑い物にすることは決して許されることではない。しかし、番組に出演している障害者たちの"笑われる"のではなく"笑わせたい"という情熱は、テレビを通して伝わってくるものがある。

 この『バリバラ』に、プロのお笑い芸人が自らの障害をカミングアウトして出演している。お笑いコンビ「松本ハウス」のハウス加賀谷さんだ。1990年代の『ボキャブラ天国』(フジテレビ系列)では、「汚れなき壊れ屋」として、異常なまでのハイテンションを売りにして活躍した。しかし、"ボキャブラブーム"の終焉とは無縁に、彼らは表舞台から姿を消した。その理由は、ハウス加賀谷さんが、精神疾患の一つである統合失調症を発病したからだ。

 障害者と"お笑い"。一見すれば相反するものに見える。健常者は、つい障害者を腫れ物のように扱ってしまう。憐れみを受けたら笑ってもらうことが不利になるお笑いの世界で、ハウス加賀谷さんは自らの病名をカミングアウトして舞台に立っている。彼にとって、あるいは障害者にとって、人を笑わせることの意味とはなんだろうか。10年近くの治療を経てお笑いに戻ってきたハウス加賀谷さんに、その心中を聞いた。

(続きは上記リンクで。大変面白いです)



 ハウス加賀谷が何らかの精神科の病気でドロップアウトしたというのは聞いていましたが、統合失調症だったんですね。ボキャブラ天国、懐かしいです。あの頃はある意味発症前というか前駆症状だったんでしょうか。そんな松本ハウスも、松本キックが賛同してくれたので再度コンビとして復活したみたいですね。病気を克服していければいいですねー。全国の病院回ってほしいわー。統合失調症は、薬さえ合ってしまえば、ある程度様子をみながら日常生活を問題なくおくれます。個人的には、普通の人よりも正直でまじめな印象ですね。頑張って「お笑い」を届けてほしいです。
posted by さじ at 03:45 | Comment(0) | 精神

2012年06月02日

脱法ハーブのおそろしさを知らぬ若者、安易に手を出す。

「脱法ハーブ吸い運転」 2人はねた男逮捕

 大阪府警南署は1日、大阪・ミナミの繁華街で女性2人をはね軽傷を負わせたとして、自動車運転過失傷害の疑いで容疑者(26)を現行犯逮捕した。

 南署によると、容疑者は「脱法ハーブを吸いながら運転していた」と供述。同署は車内からハーブのような物質を押収しており、詳しく調べる。

 逮捕容疑は1日午後9時35分ごろ、大阪市中央区心斎橋筋1丁目の市道で軽乗用車を運転し、歩道を歩いていた40代と30代の女性2人をはね、腰に軽傷を負わせた疑い。

 現場は市営地下鉄御堂筋線心斎橋駅から数十メートルで、飲食店や大型百貨店が立ち並ぶ人通りの多い路地。



 脱法ハーブを吸うのはほーんとにやめたほうがいいです。脱法ハーブは、要するに統合失調症の陽性症状を作り出しているようなものですからね。脳の障害が著しい。

 正直言って、この脱法ハーブブームはさっぱり意味が分かりません。やる人の気持ちがわからないから。無知だから、煙草や大麻と同じようなものと思ってやってるというのもあり、お手軽感があるのもあるんでしょうけれど、脱法ハーブは脳を障害して、ずっと苦しむ可能性があります。実際都内の精神科病院では脱法ハーブでガタガタになってしまった人がいますしね。陽性症状が消えなくてずっと拘束されている人とかもいるんじゃないでしょうか。

 昔は、覚醒剤を使ってしまい、「反省してはいるけれどもフラッシュバックで苦しみ続けて一生後悔している人」などが多かったでしょうけれども、今後は脱法ハーブで苦しみ続ける人が増えるんでしょうね。アレに手を出すだけでアホであると言っているようなもんだと思いますが。
posted by さじ at 09:08 | Comment(0) | 精神

2012年05月21日

愛媛の研修医がマンションから転落死。自殺の可能性も。

宇和島のマンションから研修医が転落死 愛媛

 7日午前5時20分ごろ、愛媛県宇和島市弁天町のマンション前の路上で、散歩中の無職男性(68)が、このマンションに住む研修医の男性(27)があおむけで倒れているのを見つけ119番した。男性は搬送先の病院で死亡。愛媛県警宇和島署は男性がマンションの6〜7階から転落したものとみて調べている。

 同署によると、男性はマンションの3階に居住。遺書などはないが、同署は状況から、自殺の可能性もあるとみて調べている。



 毎年、研修医の自殺が多いですね…。そりゃ社会に出てこんなに過酷なのかってぐらい労働しているのは事実ですが。でも職場が医療関係である以上、メンタル面でのフォローも必要だと思います。気軽に、精神科にかかれるような体制づくりが必要です。
posted by さじ at 03:14 | Comment(2) | 精神

2012年05月03日

IQが高いとどうなるの?実際の精神医学上何か有用なことがあるのだろうか?

IQ 集団「MENSA」の難解暗号を解読せよ!―アウディの「The new Audi Q3 Decode Challenge」

 アウディ ジャパン株式会社は2012年4月27日、高い IQ (知能指数)を持つ集団「MENSA」が作成した暗号問題にチャレンジできるキャンペーンサイト「The new Audi Q3 Decode Challenge」を公開した。チャレンジ期間は2012年4月27から5月13日まで。

 同キャンペーンサイトでは、「"Cube"に仕掛けられた暗号を解読せよ」というミッションのもと、難解な暗号問題が出題され、挑戦者は同サイト上から解答が可能。暗号を正しく解読した挑戦者の中から抽選1名に、「The new Audi Q3」を1年間無料でリース(貸与)する特典が用意されている。

 高い IQ を持つ集団 MENSA は、1946年にイギリスで創設された「全人口の上位2%の IQ の持ち主」が入会できる国際的な高知能団体。世界100か国以上から10万人以上の会員がいるという。

 今回のキャンペーンで1年間無料リースする予定の The new Audi Q3 は、アウディ Q シリーズの「Q7」「Q5」に続くコンパクト SUV で、クーペのようなスタイルが特徴的。2011年11月23日から12月1日に開催された第42回東京モーターショーでも公開された。公開された車体のボディサイズは、全長4,390×全幅1,830×全高1,600mmで、ヨーロッパでは2011年から既に販売を開始しており、2011年ユーロ NCAP 衝突実験では5つ星を獲得している。



 そもそも日本人はIQを何か誤解してるんですよね。

 なんかIQが高いとどうとか、言いますけど、実際IQが高いから頭がいいかっていうとそういうわけではありません。

 よく番組とかでIQはかったり、ネットでIQ測定したりありますけど、あれ全部嘘なんで。星座占いと同じぐらいの程度。

 本当にIQを測定したければ、臨床心理士が介して、WAIS-Vという心理検査を受けなければなりません。

 もし受けて、IQ100だったら、IQ110より劣るのかっていうとそういうわけではありません。

 だってIQっていうのは、「知的障害」を見出すための検査だもの。IQが低いときは意味がありますけど、高いからどうということはないですね。IQ120とIQ130に違いはほとんどないです。それはWAIS-Vの内容からしてそうだと思う。

 あと、細かくいうと言語性IQと動作性IQという分類に分けられるんですけど、このIQに差があるかどうかが重要で、もし差がある場合は発達障害の可能性が高い。

 この団体は単純に「IQ」だけを重視しているみたいですけど、なんかそういう権威主義的なところとか、誰よりも知能が高いことを誇るところとか、そういうところを重要視するような人間性だと、発達障害の可能性も否定できないなぁという気はしますね。IQだけ単純に測定して140近くあっても、動作性IQが低かったりすると、あんまり意味ないというか、IQ高くても社会で不適応起こしたりすると思う。

 普通の頭いい人がこういう検査を受けるとは思えないんで。

 あ、あくまで医学的に、の話ですよ。精神医学的に。パズル的な要素を重視してIQを図りたい人は勝手にやってればいいと思うし、俺IQ高いんだぜと悦に浸ってても個人の自由だと思う。でも実際のところIQってのは知的障害による不適応を見出すための検査だと思っていただけると、色々誤解なくてすむんじゃないかなぁ。
posted by さじ at 00:21 | Comment(0) | 精神

2012年04月22日

不安の源が前頭葉の前帯状皮質前部にあることを発見する。

脳:前頭葉に「不安の源」 米大チーム、サルで実験

 脳内の「不安の源」と言える場所が、思考をつかさどる前頭葉にある前帯状皮質の前部(pACC)にあることを、米マサチューセッツ工科大の雨森賢一研究員(神経生理学)らのチームが突き止めた。

 PTSD(心的外傷後ストレス障害)やうつ病などさまざまなタイプの「不安障害」のメカニズム解明や治療法確立につながる可能性がある。8日付の米科学誌ネイチャーニューロサイエンス(電子版)に掲載された。

 人の研究では、不安を強く感じる人は「不快な刺激」を過大評価するため、うつ病患者は「報酬」を過小評価するために、いずれも不快な刺激を拒否する割合が高いことが分かっている。



 こういう細かいところが分かるようになると、それをうまく利用して、薬を作ったりすることができるようになります。そうすることで、今までよくわからなかった「不安」の治療になる、と。

 ただ、「不安」というのは異物ではないですからね。西洋医学だと除去しよう除去しようとして、そして何か不安になっているという人も医者に抗不安薬を貰いに行ったりしていますけれど、あれごまかしてるだけなんで、本質的解決には時間がかかりますからね。
posted by さじ at 23:04 | Comment(0) | 精神

2012年04月15日

てんかん発作による自動車事故に対して法整備が求められる。

歩行者に車、8人死亡=暴走の男にてんかん症状―11人けが、祇園の交差点・京都

 12日午後1時すぎ、京都市東山区の大和大路通四条交差点付近で、信号無視の軽乗用車が横断歩道を渡っていた歩行者を次々とはねた。車は衝突を繰り返しながら、北約200メートル先の電柱に衝突して停止。府警によると、歩行者の男性2人、女性5人の計7人が死亡した。軽乗用車を運転していた男は病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。

 府警などによると、男にはてんかんの通院歴があった。男の親族も同日午後取材に応じ、最近発作を起こしていたため、運転を控えるよう家族会議で話していたと明らかにしており、府警はてんかんと事故との関連を含め、自動車運転過失致死傷容疑などで事故当時の状況を調べる。男は10年ほど前、バイク事故を起こし頭を強打、生死の境をさまよったことがあったという。

 死亡した歩行者は、40、77歳の男性と58、62、62、68、69歳の女性。他にも妊婦を含む20〜80代の歩行者11人が事故に巻き込まれてけがをした。詳しい程度は不明だが、重傷者もいるという。

 軽乗用車を運転していたのは、京都市西京区桂朝日町、会社員(30)。同容疑者は今年3月に運転免許を更新したが、その際てんかんの申告はなかった。申告があっても、医者の診断書を取り、公安委員会が許可すれば免許は更新できる。

 府警は13日以降司法解剖して、藤崎容疑者の詳しい死因を調べる。また、同容疑者の自宅や会社を家宅捜索する方針。

 容疑者は東山区の藍染め製品販売会社の従業員で、同社が府警東山署に説明したところによると、12日午後、同社から会社の車で中京区へ配達に出たという。 



祇園の事故 てんかんの症状で通院

 12日午後、京都市祇園の繁華街で、軽自動車が歩行者などをつぎつぎにはねながら走り続け、19人が病院で手当てを受けてこのうち歩行者7人が死亡したほか軽自動車を運転していた30歳の男も死亡しました。
男は、てんかんの症状で通院し病院からは運転を止められていたということで、警察は事故との関係を調べることにしています。

 12日午後1時すぎ、京都市東山区の祇園の繁華街で、軽自動車が赤信号の交差点に猛スピードで突っ込み、横断歩道を渡っていた歩行者などを次々とはねながらおよそ200メートル走り続け、電柱に衝突して止まりました。

 これまでに男性6人・女性13人の19人が病院で手当てを受け、このうち7人の歩行者が死亡したほか、軽自動車を運転していた男も死亡しました。

 京都府警察本部によりますと、容疑者はてんかんの症状で通院して治療を受けていたということです。
容疑者が通院していた京都・南区の京都九条病院は、12日夜に会見し、適切な治療をしてきたとしたうえで、本人と家族に対しては自動車の運転は禁止だと何度も伝えていたと話しました。

 病院の山木垂水院長は、「事件を聞いて驚いている。病院としては適切な治療をしてきた」と話しました。
そして、守秘義務のため病名や治療の詳細については明らかにできないとしたうえで、自動車を運転するには危険な状態だったとして、本人と家族に対して運転は禁止だと、再三、伝えていたと説明しました。

 警察によりますと、容疑者は、先月5日に車の運転免許を更新しましたが、その際、病気については申告していなかったということです。



てんかん患者の免許取得「自己申告」なら誰だって隠したい…

桜が満開を迎えた京都・祇園で起きた暴走車による事故は死者7人にのぼる大惨事となった。運転していた30歳の男性も電柱に激突し死亡、てんかんの持病があり発作を起こした可能性もある。

事故は12日午後1時過ぎ(2012年4月)、観光客で賑わう四条通と大和大路通の交差点で起きた。暴走してきた軽乗用車が横断歩道を通行中の歩行者の中に突っ込み、男女18人をはね、女性5人、男性2人が死亡した。

車を運転していたのは近くの呉服雑貨店に勤める会社員で、家族の話によると、容疑者は大学生だった10年前にバイクの自損事故で頭の骨を折る大ケガを負った。このケガが原因でてんかんの発作が起きるようになり、最近も月に1回程度の割で発作が出て通院していた。3日前には家族が「車に乗る仕事ならもう退職した方がいい」と忠告していたという。

通院先の京都九条病院の山本垂水院長は「この患者さんに関しては適切な治療を行ってきた。自動車の運転に関しては本人、家族に再三にわたり禁止を申し上げてきた」という。

会社はてんかんの発作通院していることを知らされておらず、容疑者はこの日、社有車で配達先へ商品を届ける途中だった。家族は「本人は『(てんかんであることを)言った』と言っていたが、それを言うと会社に居づらくなると思っていたようだ」と話している。



てんかん申告への仕組み検討へ

 京都市で起きた事故を受けて、松原国家公安委員長は13日の記者会見で、死亡した運転手の男にてんかんの症状があったことに関連して、運転免許の申請などの際に病状を正確に申告するための仕組みを検討する必要があるという考えを示しました。

 この事故を巡っては、軽自動車を運転して死亡した容疑者(30)が、てんかんの症状で通院していたにもかかわらず、先月、運転免許を更新した際に、てんかんの症状があることを申告していなかったことが警察の調べで分かっています。

 これについて、松原国家公安委員長は記者会見で事故原因は調査中だとしたうえで、「障害者などの社会参加といった問題もあり、慎重な検討が必要だが、交通の安全との両立を図る観点から、どのような運転免許制度の見直しが必要か、早期に議論を進めていきたい」と述べました。

 そのうえで、具体的には運転免許の申請や更新の際に病状を正確に申告するための仕組みを検討する必要があるという考えを示しました。

 てんかんの症状のある運転手の事故を巡っては、去年4月、栃木県鹿沼市で、小学生の列にクレーン車が突っ込み6人が死亡した事故の遺族から、病状を申告せずに免許を取得できないようチェックの強化を求める署名が国家公安委員会に提出されています。

てんかん協会が声明
 京都の祇園で起きた事故の容疑者がてんかんの治療を受けていたことについて、てんかんの患者や家族を支援している日本てんかん協会は「容疑者はてんかんの治療を受けていたにもかかわらず、免許の更新時に申告していなかったということで、社会的責任が果たされなかったことは極めて遺憾だ」としたうえで、「法律を守って生活している多くのてんかんのある人に対する社会の偏見が助長されることのないよう、心から願っています」というコメントを出しました。



抗てんかん薬など押収 薬の服用本格捜査

 京都市東山区の祇園で軽ワゴン車が暴走し、歩行者18人が死傷した事故で、てんかんの持病があったとされる容疑者(30)=京都市西京区、死亡=の自宅から、抗てんかん薬とみられる薬など十数種類の薬剤が押収されていたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。司法解剖の結果、体内から薬の成分が検出されていたことも判明。京都府警は薬の服用状況が事故当時の体調を知る手がかりになるとみて、家族らへの事情聴取を通じて持病と事故の因果関係を本格的に調べる。

 てんかん発作を抑えるには、薬を正しく服用し続けることが必要。栃木県鹿沼市で昨年4月、クレーン車が小学生の列に突っ込んで6人が死亡した事故では、てんかんの持病を持つ元運転手(27)=自動車運転過失致死罪で服役中=が事故前夜に薬を飲み忘れたことが一因とされる。

 府警は、容疑者が正しく薬を服用していれば、持病による発作は起こりにくく、直前に起こしたタクシーへの追突事故から逃げるため故意に車を暴走させた疑いが生じると判断。これに対し、服用が中断されていた場合は、発作による過失だった可能性が高まるとみて、事故前の服用状況を重視している。

 独立行政法人国立病院機構静岡てんかん・神経医療センターの久保田英幹診療部長は「てんかんは医師の指示通りに規則的に薬を服用していれば発作をほぼ抑えられる」とする一方、「薬を1回飲み忘れただけで発作を起こす人もいる」と話している。

 捜査関係者によると、容疑者は電柱に激突した車内から救出された際、口から泡をはき、目が血走っていた−などの目撃証言があったことが分かっている。



 何とも傷ましい事件です。

 事故後にてんかん発作を起こすようになったということは器質性のてんかん発作でしょう。確かに抗てんかん薬で発作を抑えることは出来ますが、月1で発作を起こしていたということは、まだ薬でうまく抑えることが出来ていない状態だったと思われます。

 てんかんは、記事中にあるように、抗てんかん薬を内服し続けることで発作は極力抑えられます。自分にうまく合う薬をみつけられれば、発作は数十年起こらなくなります。普通と全く変わりません。そういった状態ならば運転していても全く問題はないでしょう。

 しかしこういった事件が起こってしまうと、てんかん発作が起こっている人は自動車を運転しないほうが良いですし、そういう意味で法整備が必要、と個人的には思います。これは差別でも何でもないです。自動車を運転する以上必要なことでしょう。

 ですが、これが差別になってしまうというのは、まぁわかります。就職にあたって「てんかん患者だから雇えない」となってしまう懸念があります。例えば今回のことでいえば、会社に申告していたかどうかが焦点になるでしょう。もし申告していたとして、会社側は別のポストを一時的にでも用意してくれるのか。「車が運転できないならクビ」となってしまうならば、言い出そうにも言い出せないという不安があるでしょう。抗てんかん薬を定期的に内服している人で、発作がないのならば、自動車に乗っていてもいいのです。しかしそれがまかりとおるか通らんのか、というところでしょうか。

 色々と議論の余地はあるのですけれど、まずてんかん患者は自動車免許取得の際に申告を義務づけ、その上で社会側も、発作が数年起きていないのならば問題ないとして受け入れるべきで、もし事故や体調不良で発作が出るようなら、仕事面でのサポートをすべきです。
posted by さじ at 01:51 | Comment(1) | 精神

2012年04月08日

自閉症リスクとして父親が高齢だと遺伝子が突然変異する。

ワシントン大、自閉症リスクを高める遺伝子突然変異を特定! 父親の高齢との関連も明らかに

 アスペルガーなどの疾患スペクトルを持つ遺伝子成分が特定されたのは、これが初めて。研究ではさらに、親(特に父親)が高齢(35歳以上)だと発症率が上がることも判明しています。

 こういう遺伝子の突然変異は極めて稀なもので、実際の症例の中でもこれが原因のものは少数(研究でも数人しか見つかってない)なんですが、曲がりなりにも突き止められたことで自閉症の生物学的基礎研究に明瞭なロードマップができたことになりますね!

 NYタイムズでは、フォローアップの研究で、稀少な突然変異の発見を重ねてゆけば、自閉症スペクトラム障害のうち最大20%までこれで説明がつくようになるかもしれない、と報じています。

「最高のスタートで驚嘆すべき内容だが、こういう稀な突然変異がなぜ起こるのか、その原因もわからないし、全人口に占める割合さえ分かっていないんですよ」と語るのは、ジョンズ・ホプキンス大学医学医学部遺伝子医学研究所のアラヴィンダ・チャクラヴァーティ(Aravinda Chakravarti)博士(博士は研究には関わっていない)。

 研究は3チームにわかれて行い、両親に自閉症の症状がないのに子どもに自閉症が出た家族の血液からDNAを抽出。そして、de novo突然変異と呼ばれる、親から子に遺伝では伝わらない、稀な遺伝子異常に注目してみたのです。今回の研究では自閉症の子に若干高い確率でこのde novo突然変異が起こっていることが分かったのです。

 うちひとつのチームが自閉症の人200人と自閉症でない親・兄弟を対象に調査してみたら、血縁関係のない自閉症の子2人がどちらも体内の同じ遺伝子にde novo突然変異を抱えていたんです。チームでは、こうしたことが偶然起こる確率は気が遠くなるほど低く、この突然変異が自閉症発病と何らかの関連性を持ってる確率は逆に「99.9999%という感じだ」とのこと。

 de novo変異と無関係じゃないのが、父親の年齢です。

 あるチームで調べてみたら、de novo変異が起こる確率は母由来のDNAより父由来のDNAの方が4倍高かったんです! また、父親が高齢になればなるほど確率が高まることも分かりました。これは「自閉症が全米で増加しているのは高齢の父親が原因」という従来の研究を裏付ける結果です。



 まずこういった発達障害は、だいたいが遺伝によるものです。発達障害と診断された人の親をみると、大体が発達障害圏(日常生活に支障のないレベルではある)だったりします。そういう意味でれっきとした遺伝による疾患といえるのですが

 この研究は、両親が発達障害の気質を持っていないにもかかわらず、という念頭が面白い。そうした上で、高齢であるほど遺伝子変異が大きいという。なるほどねぇ。遺伝子の劣化なんですかね。
posted by さじ at 23:00 | Comment(0) | 精神

2012年03月22日

睡眠薬の服用で寿命が縮まるかもしれない。

睡眠薬で早死リスク増大の恐れ、米研究

 一般的に処方される睡眠薬の服用で早死リスクが4倍以上高まる恐れがあるとする米国の研究が、2月27日のオンライン医学誌「BMJ Open」に発表された。睡眠薬を多用すると、がん発症リスクが35%増加する可能性も示されたが、理由は不明という。

 米カリフォルニア(California)州にあるスクリップス研究所(Scripps Clinic)の医師のチームは、一般的に処方されているベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系、バルビツール酸系の睡眠薬および鎮静剤を対象に、米ペンシルベニア(Pennsylvania)州内に住むこれらの処方を受けている平均年齢54歳の成人1万500人以上と、いずれの薬も飲んでいない同世代の成人2万3600人以上(対照群)の2年6か月分の医療記録を比較した。

 期間中に死亡した人数は両グループとも比較的少なく計1000人未満だったが、死亡率には大きな開きがあった。年間18回〜132回分の睡眠薬を飲んだ人の死亡率は対照群の4.6倍、年間18回分未満でも3.5倍以上だった。

 それぞれの死因は公表されておらず、論文はこの結果について、統計的な関連性が見出されただけで原因は分からないと指摘。ただ、これらの睡眠薬の服用者がかなり多いことから、注意を促している。



 日本もやたら睡眠薬だしますからねぇ。ひとつは「眠れないと訴える人」が外来に来ると、睡眠薬を出さざるをえないということ、そして眠れない人も「眠れない」ことにこだわりすぎることが挙げられます。

 まぁ普通、ちゃんとした精神科医が処方していれば、そこまで命に関わることはないと思うんですけれどもね。いや、実際は日本でも統計とったら寿命に関わっているのかもしれません。

 不眠治療の基礎は、生活リズムを整えることと、運動することとですから。まずそれを1ヶ月ぐらいやって、眠れないようなら精神科へ。
posted by さじ at 01:51 | Comment(0) | 精神

2012年03月17日

自閉症の原因発見か

自閉症、カギの物質発見 米研究所、マウスで症状再現

 自閉症の主な三つの症状「社会性の低下」「コミュニケーションの欠如」「強いこだわり」をすべて発症するマウスを、 サンフォード・バーナム医学研究所が作った。

 カギは神経の伝達にかかわる物質「ヘパラン硫酸」。

 自閉症に関係する物質や遺伝子は複数見つかっているが、すべての症状を併せ持つようなマウスができたのは珍しい。 自閉症の原因解明につながると期待される。 ヘパラン硫酸は、情報伝達をする脳の器官の発達を促す物質。

 研究所の入江史敏研究員らが遺伝子を操作して、この物質を作れなくしたマウスは、 脳の構造は正常だが、仲間には無関心で、知らないマウスを見ると何もせずに逃げ出した。 複数の穴があるのに、一つだけに執着していた。

 ヘパラン硫酸は、自閉症の原因と考えられている複数の分子とくっついて、その働きを制御していると考えられている。 そのため、これがないと複数の症状が出るらしい。



 自閉症がはっきりと脳の伝達物質の異常と分かれば、今以上に治療薬の開発に期待できそうですね。

 現状、自閉症になってしまうとなかなか難しいところがありますからね…。こちら側が何をどうしても、要するに理詰めでせめても何もならないので親御さんは辛いところもあるでしょうけれども…。
posted by さじ at 22:20 | Comment(0) | 精神

2012年03月12日

東日本大震災後、自衛隊員のうつ症状が増えている。

震災派遣の自衛隊員、トラウマ・うつ発症の恐れ

 東日本大震災の被災地に派遣された自衛隊員の一部で、トラウマ症状やうつ病などを発症する危険性が高くなっていることが7日、防衛省が実施した初の大規模調査でわかった。

 渡辺周防衛副大臣が7日午前の衆院内閣委員会で明らかにした。調査結果によると、トラウマ症状の「高リスク者」は陸上自衛隊で3・3%、海上自衛隊4・3%、航空自衛隊では7・5%だった。うつ病などの「高リスク者」は陸自で2・2%、空自で6・5%。海自はうつ病に関する調査は行っていないが、5人がPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断された。

 調査は派遣終了直後から6か月の間に行い、回答者は陸自5万8050人、海自6112人、空自はトラウマ調査3319人、うつ病調査2829人だった。空自は、津波で大きな被害を受けた宮城県東松島市の松島基地の隊員らに調査対象を限定したため、数値が高く出た可能性があるという。



被災地派遣の陸自隊員 3・3%がPTSD発症のリスク

 東日本大震災の被災地に派遣された陸上自衛隊員のうち約3・3%が活動終了後1カ月の時点で、心的外傷後ストレス障害(PTSD)発症のリスクが高い状態に陥っていることが7日、防衛省の調査で判明した。現時点で発症者は確認されていないが、陸自幹部が「弱音を吐きたくないという自衛官の特性から症状を疑われる質問に正直に答えない傾向が高い」と指摘するように、発症リスクを抱えている隊員はさらに多いとみられる。

 防衛省は活動終了後1カ月の隊員を対象に、記名式の質問票に現在の精神状態を回答させる調査を実施した。回答者5万8050人中、PTSDの高リスク隊員は約3・3%の1906人だった。

 防衛省は「将来的な発症も見据え、継続調査が必要」とみており、活動終了後の半年後と1年後の時点でも実施。今回明らかにしたのはこのうち集計を終えた1カ月後の状況だ。

 陸自幹部は過度のストレスの原因について「捜索しても遺体を発見できないときに、遺族の思いに応えられていないという自責の念にとらわれる隊員が極めて多い」と分析する。

 海上自衛隊と航空自衛隊も同様の調査を実施した。海自は帰隊直後の隊員6112人のうち約4・3%に当たる262人がPTSDの高リスク隊員と判定され、5人が発症したがすでに職場復帰している。

 空自は震災発生半年後に調査し、PTSDの高リスク隊員が約7・5%の248人いた。空自隊員の比率が高いのは、調査対象が自身が被災者だったり、遺体を収容したりした隊員に限定しているためとみられる。空自のPTSD発症者は確認されていない。防衛省は発症リスクが高い自衛隊員に対し、臨床心理士によるカウンセリングなどを進めている。



 自衛隊員も同じ人間であり、あの大震災で精神的に影響を受けた大勢のうちの1人です。

 彼らは任務として、被災地支援にあたりましたが、その活動っぷりはまさに日々の訓練の賜物か、どの組織より迅速かつ的確に動く事ができたといわれています。自衛隊がいなかったら、おそらくより多くの死者や、病気になる人がいたことでしょう。最前線で被災者救助及び遺体捜索を行った彼らが他の人以上に精神面に支障を来すのは想像に難くないです。

 3・11は、黙祷を、そしてそれから10日間は、自衛隊の人に対する感謝を行いたい。そして今現在苦しんでおられる自衛隊員が満足な精神科的治療を受けられるよう、配備してほしいと思います。
posted by さじ at 00:33 | Comment(0) | 精神

2012年03月11日

統合失調症の男性がネカフェ利用を断られ地裁に提訴する。

精神障害理由の入店拒否で提訴 「憲法違反」と都内の男性

 精神障害を理由に入店を拒否したのは違憲、違法として、東京都国分寺市に住む統合失調症の男性(42)が9日、同市内でインターネットカフェを運営する会社と代表者に計200万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。男性の弁護士は、精神障害が理由の入店拒否で提訴するのは初めてのケースと説明している。

 訴状によると、男性は2010年1月に近所の店で会員登録。15回程度利用していたが、同年3月23日に店を出て帰宅後、精神障害者保健福祉手帳がないことに気付き、店に電話で問い合わせた。手帳はその後、自分のかばんから見つかったが、翌日以降、入店を拒まれた。店側は「過去に別の障害者による無銭飲食があり、それ以来、障害者の利用は断っている」と説明したという。



 これはアカン。

 店側全面敗訴のお知らせだわ。

 無銭飲食するのはむしろ障害者より健常者のほうが多いんじゃないのかね?基本的に社会に適応している統合失調症の人ってのはまじめな人ですよ。よくもまぁ「それ以来障害者の利用は断っている」だよ。とんでもない店ですわ。久々に本腰の差別をみた。
posted by さじ at 03:57 | Comment(0) | 精神

正直な人は中脳のセロトニン濃度が高い。

「正直者は損」裏付け=脳内物質セロトニンが影響−精神疾患治療に応用期待・放医研

 正直で他人を信頼しやすく、普段は温厚な人ほど、不公平に憤って結果的に損をしやすいことが、放射線医学総合研究所の高橋英彦客員研究員(京都大准教授)らが27日までに行った実験で確認された。正直な性格傾向が強い人ほど、脳の中脳と呼ばれる部分で情動や記憶などの機能調節を担う神経伝達物質「セロトニン」が消えにくいとみられることも初めて分かった。

 研究成果は米科学アカデミー紀要電子版に発表される。経済的な意思決定の個人差の解明や、意思決定に障害がある精神・神経疾患の診断や治療に役立つという。



 へー。不思議、というかこの記事みるだけだと「正直」ってのは何なのかってことになっちゃうね。

 正直なのはいいこと、ですけど、裏をかえせば愚直、とか、そういうネガティブな傾向になってしまう言葉です。そういう意味では損しやすいですかね。でも正直でいるほうが、逆に相手からの信頼も得やすいわけですからねぇ。医学的にセロトニン濃度が高くあり続けると、なぜ損なのか、というところなんでしょうけれど、そこらへんは微妙か。
posted by さじ at 03:07 | Comment(0) | 精神

2012年03月10日

性同一性障害対象の性別適合手術が大人気すぎるらしいけれども。

最短でも2年待ち?「男→女」性別適合手術に予約が殺到しているワケ

 性別適合手術を希望する人が急増している。男性器を切断したり、女性器や男性器を形成したりして、性を変えるために行なう性別適合手術。いわゆる“性転換手術”のことだ。

 この手術を行なう岡山大学病院形成外科の担当者が言う。「現在、当院での性別適合手術は1年以上の待ちが出ています」

 性別適合手術はGID(性同一性障害)患者を対象にするため、手術を受けるには事前に精神科の診断を受け、GIDであることを証明する精神科医2名の診断書が必要。生殖器にメスを入れる手術だけに間違いは許されず、精神科医の診断は半年ほどかけて慎重に行なわれるのだが……。岡山大学病院での手術を待ち続ける大阪府在住のK氏(43歳・男)がこう話す。

「私の場合、GIDの診断書をもらった上で手術まで“2年待ち”と言われました。単純に、手術室の前に性転換希望者の大行列ができているということ」(K氏)

 その理由について「クリニック日比谷」の形成外科医、百澤明氏が説明してくれた。

「私の知るかぎり、現在、日本で手術が可能な公的な病院は3つ、執刀できる形成外科医も4、5人。受け入れ可能な病院と医師が圧倒的に不足しているのです」

 では、なぜ手術希望者が増えているのか。前出のK氏がこう話す。

「現在、性別適合手術は健康保険の適用外。でも、近々、法改正されて保険適用となる可能性があります。病院の先生には『今年中には実現するかもしれないから早めに予約を』と言われました」

「病院によって多少の差はあるが、国内での性別適合手術(男→女)は患者の全額負担で費用は約170万円。今までは高額な費用負担を嫌って手術を断念する人や、手術費が安いタイなどに渡航する人が後を絶たない状況でした。でも、保険適用となれば3割負担の約50万円で済む。実現したら手術の待ち期間はさらに延びることになる」

 昨年12月には日本精神神経学会など4学会が保険適用を求める要望書を厚生労働大臣に提出。性別適合手術の“3割負担”は現実味を帯びてきているというわけだ。特に「最近は男から女へ、その“一線”を越えようとする人が増加傾向にある」とは前出のK氏。

 「テレビなどの影響で今や“オカマブーム”。『自分は女だ』とカミングアウトしやすい社会になり、オカマイベントでも新規の参加者が増えてきた。20歳以降にデビュー≠キる人もかなりいる」

「この世界には女装グセがある正常な男やゲイなどいろんなタイプがいるけど、『頂点はGID』という認識を持っている人が多いんです。そのブランドを得るためだけに精神科通いしたり、手術を受けようとしたり……。GIDはあくまで病気。これをファッション感覚でとらえる風潮は危険です」

だが、危うい兆候はすでに出ていた。都内・精神科クリニックの精神科医A氏がこう囁く。

GIDをテーマにするテレビドラマがよくありますが、放映後は必ず患者が増える。そこで過去の体験などを聞くカウンセリングを行ない、思い込みか、GIDかを診断するのがわれわれの仕事ですが……。最近はネット上でGIDと診断されるための模範回答が流出しており、おそらくカウンセリングの手法がバレてしまっている。GIDを見抜くのが非常に難しくなっているのが現状です」

「性転換に寛容な海外では、患者が生殖器を切除した術後に『こんなはずじゃなかった!』と病院を訴えたり、自殺するといったことが現実に起きています。今後、手術の症例が増加していくこの日本で、こうした最悪の事態が起きないとは限りません」



 本当に必要な人に手術をするのは良いことですが、確かにファッション感覚になっているのは否めない。でもやっぱり、一番苦しんでいる人にやってもらいたいですけどねぇ。精神科医のスキル向上も求められるんでしょうね。
posted by さじ at 14:20 | Comment(0) | 精神
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