[精神]の記事一覧

2007年06月18日

精神障害を持つ人が300万人を超す。

精神障害300万人超す…07年版白書

 政府は15日午前の閣議で、2007年版「障害者白書」を決定した。精神障害を持つ人の数は05年に約303万人となり、02年から約45万人増え、初めて300万人を超えたことがわかった。

 疾患別では、そううつ病などの「気分(感情)障害」が増加し、33・3%で最も多かった。高齢化に伴うアルツハイマー病の増加も精神障害の急増の原因になっている。

 精神障害を持つ人のうち、在宅(通院)は02年から44万人も増えて約268万人に、施設入所は1万人増えて約35万人になった。白書をまとめた内閣府は、「現代社会のストレスの増加や、心療内科の増加などで医療機関を受診しやすくなったからではないか」と見ている。

 一方、知的障害のある人は05年で約55万人。このうち、施設に入所していない在宅(通院)が約42万人と、前回調査(00年)から約9万人増えた。身体障害のある人は01年で約352万人だった。

 「この10年間で、障害のある人が働きやすくなったと思うか」と尋ねたところ、「変わらない」と答えた人が39・5%と最も多く、「とても働きやすくなった」「働きやすくなった」の計36%を上回った。「やや働きにくくなった」「とても働きにくくなった」は計14・1%だった。

 「障害がある人が働くことに対する社会の理解があるか」との問いには「あまりあると思わない」「あると思わない」が計55・9%に上った。「働くことに関して障害を理由に差別を受けたと感じたことがあるか」との問いにも「とてもある」「少しある」が計52・1%と過半数を占めた。

 こうした状況を受け、白書は、「権利擁護への一層の取り組みが必要。障害の有無にかかわらず、相互に尊重し支え合う『共生社会』の実現が重要課題だ」と指摘している。



 ネットの発達で、誰にも相談できず「自分の気が弱いだけだ」として精神科を受診していなかった人が心療内科を受診するケースが増えてきていると思います。ただ、今後の精神医療のためにも、精神科と心療内科は明確に区別したほうがいいと思うのですが。

 受診率が増えたのは大変良いことだと思います。もっとオープンになることで、精神疾患を発見しやすくなるでしょうし、世間の偏見の目もそこまでひどくはならないでしょう。

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2007年06月16日

「いのちの電話」の相談員と寄付が不足しており苦境に立たされている。

いのちの電話が苦境 相談員減 自殺予防に影響も

 自殺者が9年連続で3万人を超え、自殺予防が大きな課題となる中、全国49か所に開設された「いのちの電話」の相談員が、現在の開設数になった6年前に比べ、計約900人減少し、ほとんどの電話相談センターで「相談員不足」を訴えていることが、「日本いのちの電話連盟」(東京)と読売新聞の調査でわかった。

 相談員の高齢化が背景にあるとみられ、中には受付時間を短縮したり、電話回線を減らしたりするケースもあった。行政の支援不足を指摘するセンターも約8割に上り、ボランティアで運営する「最後のセーフティーネット」の苦境が浮き彫りになった。

 また、読売新聞が49の全電話センターに調査したところ、46か所が「相談員が不足している」と回答。センターの相談員数は48〜409人と様々だが、不足の背景として「相談員が高齢化し、家族介護や病気などで退会者が増えた」などという声が目立った。「仕事を持つ女性が増え、応募者が減った」「研修に2年かかる上、研修費も自己負担のため、新規に集まりにくい」といった意見もあった。

 「愛媛いのちの電話」では、相談員不足を理由に、昨年から午前中の受信を休止した。「断腸の思いだが、活動存続のためにはやむを得ない」としている。名古屋や群馬などは「時間帯によって、受け付け回線数を減らしている」という。将来、時間短縮や回線減の可能性があると答えたセンターも8か所あった。

 一方で、全体の相談件数は1996年の約56万6000件から06年は約70万4000件に増加。いずれも心の悩みを吐露する内容だが、相談員が最も神経を使う「自殺を直接または間接に示唆する『自殺志向者』」からの割合は、2・5%から6・9%に増えている。

 財政面でも苦労が多い。個人や企業からの寄付金は減少傾向で、今年度、自治体からの補助金が「ゼロ」と答えたセンターが12か所あった。「24時間体制を18年間維持してきたが、公的支援はほとんどない」(鹿児島)、「やりくりが苦しい。資金援助があれば」(福島)といった声は多く、行政の支援が「不十分」と答えたセンターは39か所に上った。

 日本は先進国の中でも自殺率が目立って高く、政府は昨年、自殺対策基本法を施行。今月8日には、16年までに自殺率を20%以上減らすことを目指した「自殺総合対策大綱」を閣議決定するなど、自殺対策に本腰を入れ始めた。

 同連盟の岡本正子事務局長は「相談員不足は深刻で、活動に大きな支障が出ている。活動の意義を社会に理解してもらい、相談員の養成や確保につなげたい」と話している。



 国が資金を出せばどうでしょう。相談員になるための研修費だけでもいいですし。本来なら企業とか自治体が出すべきだと思いますけどね。

 いのちの電話は地味なイメージがあるでしょうが、実際の効果は相当高いと思います。現実、電話の件数は増えているわけです。日本は病院ボランティアが圧倒的に少ないといわれています。いのちの電話の相談員は、電話という媒体を介したボランティアです。私にも数時間なら出来そうだ、という方、是非一度相談員について問い合わせてみてはいかがでしょうか。今日本が一番必要としているボランティアかもしれません。

参考:いのちの電話

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posted by さじ at 23:37 | Comment(2) | TrackBack(0) | 精神

DSMにネット中毒やゲーム中毒が精神障害として分類されるのか。

ネット・ゲーム中毒「精神障害に分類するべき」

 米医療情報学会が、ビデオゲーム中毒を精神障害に分類することを提言している。AMAは最近公表した報告書の中で、ビデオゲームの過度の利用には、ほかの嗜癖障害に似た社会的機能障害・混乱のパターンが見られること、依存症状が未成年にも起こり得ること、対象への没頭、家庭生活や学校生活の崩壊が起きることを指摘している。

 このことから、同学会は「インターネット/ビデオゲーム中毒」を「精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)IV」の次の改訂版に正式な診断名として含めることを「強く推奨」している。ゲーム中毒は、このマニュアルに掲載されている症状の中では「病的賭博」と最も行動パターンが似ているという。

 同学会は、ビデオゲームの過度の利用はどの種類のゲームでも起こり得るが、そうした症状が最もよく見られるのはMMORPGだとしている。これまでの研究では、社会的に取り残された人、孤独感を強く感じている人、実生活で人との交流がうまくいかない人がこの種のゲームに没頭しやすい傾向が示唆されているという。

 ほかにもAMAは、ゲーム時間を1日1〜2時間とすることや、保護者が子どものインターネット・ビデオゲームの使用を監視し、制限することを勧めている。

 同学会は、ほかのメディアと同様にビデオゲームには良い効果もあるかもしれないとしながらも、ビデオゲーム業界はプレイヤーの年齢に合わない映像やマーケティングを使う傾向があり、これがてんかんなどの身体的症状や、社会的不適応行動などの副作用への懸念につながっていると指摘。政府機関や公益団体がゲームのレーティングを見直し、改善することを求めている。



 単に面白いからハマってしまうだけじゃないですかね。別に子どもが1日5時間ゲームやったって不思議ではないと思いますけど。

 正常な人間の異常な精神構造なんてゴマンとあるわけで、その平均より明らかに逸脱しているものを精神障害と決めているにすぎませんからねぇ。慎重にいきたいところです。

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2007年06月12日

精神科病院の患者喫煙率を6割からゼロに大幅減少することに成功

精神科病院で全面禁煙/糸満・南山病院

 糸満市の南山病院が五月一日から、県内の精神科病院で初めて敷地内全面禁煙に踏み切った。精神科の敷地内全面禁煙は全国的にも少ない。同院では、入院患者や職員の喫煙率は約六割だったが、現在、患者ゼロ、職員一割以下と大幅に減少した。全面禁煙と同時に禁煙外来もスタートさせた。開始から約一カ月がたったが、患者らから「体調がよくなった」「病室がきれいになった」など評価の声が上がっている。

 精神科では一般的に「患者のリラックスにたばこは良い」との考えがあり、職員からも「精神科で禁煙は難しい」「患者が余計、不安定になるのでは」との意見もあった。

 しかし、譜久原朝和院長は精神科閉鎖病棟での火災を懸念し、約三年前から禁煙勉強会のほか、分煙室を設置したり、喫煙時間を決めるなど徐々に喫煙しにくい環境づくりを進めてきた。禁煙に成功した職員が体験談を話したり、職員らで禁煙広報誌を作製、名札に禁煙シールやアップリケを作るなど全面禁煙に向けて取り組んできた。

 一日に約六十本吸う患者が禁煙に成功すると、「あの人が禁煙できたなら、私もできる」と勉強会の参加者が増えるなど禁煙が広まった。その結果、入院患者約二百人中、約六割もいた喫煙者はゼロに。約百九十人の職員の半数が喫煙者だったが、一割以下まで減った。

 同院では敷地内禁煙の重要な取り組みとして(1)職員・患者が喫煙について勉強し、正しい知識を持つ(2)職員が意識改革をして、たばこのない環境を整備すること―を挙げる。

 禁煙できた女性患者は「体調がよくなった。家族に迷惑(副流煙や経済的負担)を掛けずに済む」。喫煙していない患者からも「(全面禁煙にして)病室がきれいになった」など声が上がっている。

 今のところ、患者の禁煙による体調の悪化は見られないという。譜久原院長は「患者が依存症になる前に、精神科も禁煙に力を入れる必要がある。本病院が突破口となって、精神科でも敷地内全面禁煙がどんどん広がってほしい」と語った。



 おおおー。凄いですね。禁煙ってかなり精神科領域に近いですよね。本人の意志でやめられるかどうか。そこはさすがプロ。なんと喫煙者ゼロにまでいくとは。

 こう、成功したのは、やはり無理に患者に押し付けるのではなく、自分たちで知識を吸収した上で色んなアプローチ法を考え、実行し、うまく信頼関係を築きながら禁煙につなげていったんだと思います。禁煙のための模範モデルとして活躍してほしいですね。マニュアルを作って各禁煙外来に配布するとか。

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4年ぶりに3万人以下になった日本人の自殺者。

自殺者、4年ぶり3万人割れ=昨年の国内日本人−厚労省

 国内の日本人の自殺者が昨年は2万9887人と2005年を666人下回り、02年以来4年ぶりに3万人を割ったことが、厚生労働省が6日公表した人口動態統計で分かった。

 人口動態統計での自殺者数は、02年は2万9949人だったが、03年に3万2109人となって以降は、05年まで3年連続で3万人台で推移していた。

 昨年の都道府県別の自殺者は、(1)東京(2502人)(2)大阪(1965人)(3)神奈川(1683人)(4)北海道(1471人)(5)静岡(1452人)−の順に多かった。

 人口10万人当たりだと、(1)秋田(42.7人)(2)岩手(34.2人)(3)山形、島根(31.7人)が多く、逆に少ないのは(1)奈良(18.0人)(2)岡山、徳島(19.0人)(3)神奈川(19.3人)−だった。



 若干復活してきたか?誉れ高いことです。人口10万人あたりで秋田が一番多いのは何ででしょうね。やはり悩み多き人が多いんでしょうか。農業とか。

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2007年05月26日

山口県光市の母子殺害事件の弁護団「強姦は死者復活の儀式」

遺体「強姦」は死者復活の儀式 弁護団が「失笑」ものの新主張 

主婦を殺害した後、「強姦」したのは、「死者を復活させるための儀式だった」。こんなとんでもない主張を、山口県光市の母子殺害事件の差し戻し控訴審で弁護団がした。ほかにも死刑回避を狙った独自な見方が示され、遺族は「怒りを通り越して失笑した」と批判している。弁護団にはどんな意図があったのか。

 山口県光市の母子殺害事件の差し戻し控訴審の公判が2007年5月24日、広島高裁で始まった。2審判決などによると、事件は1999年4月、26歳の元会社員(当時18)の男性被告が、作業員を装って本村洋さん(31)宅に入り、本村さんの妻と生後11カ月だった長女の首を絞め殺害した。妻殺害後に遺体を姦淫した。検察側は一貫して死刑を求刑したが、1審も2審も無期懲役の判決だった。最高裁は2006年6月、「殺害の計画性のなさや、少年だったことを理由とした死刑回避は不当」として、審理を同高裁へ差し戻した。
 
新たに21人もの大弁護団を形成した被告側は、主婦殺害後の遺体を犯した行為などについてこのように主張した。

被告は、自分が中学1年のときに自殺した母への人恋しさから被害者に抱きついた。甘えてじゃれようとしたので強姦目的ではない。騒がれたために口をふさごうとしたら誤って首を押さえ窒息死させた。死後に遺体を犯した行為は、生をつぎ込み死者を復活させる魔術的な儀式だった。長女は泣きやまないので首にひもをまいてリボンの代わりに蝶々結びにしたら死んでしまった。どちらも殺意はなく、(殺人より罪が軽い)傷害致死罪に当たる。

「(同じ)弁護士として恥ずかしい」と弁護団を切り捨てたのは、5月25日朝のTBS系「みのもんたの朝ズバ!」のコメンテーターで元検事の大澤孝征弁護士。大澤弁護士によると、「不可解で不合理な話をして被告の精神がまともではない。だから責任能力は少ない。当然死刑は適用すべきではない」という論理につなげるために、弁護団は事実を曲げようとしている。死刑を回避するための捨て身の戦法、というわけだ。

こうした主張をした弁護団はどんな人たちなのか。「団長」は、安田好弘弁護士だ。オウム審理教事件で麻原彰晃死刑囚の1審の主任弁護人を務めたことでも知られる。母子殺害事件では最高裁の上告審判決が出る06年6月の直前に前任者らの辞任に伴い就任した。地元広島の足立修一弁護士もこのときから参加した。

弁護団の中のある弁護士事務所によると、今回の弁護団の21人中19人は差し戻し審から新たに参加した。地元広島は5人ほどで、北海道から福岡まで全国から集まっている。安田、足立両弁護士2人とも死刑廃止論者としても知られ、集まった19人の多くも「同士」が少なくないと見られている。

遺族の本村さんは閉廷後の会見で「(弁護側の意見書は)怒りを通り越して失笑した。犯罪事実を知っているのは被告だけ。弁護人の主張していることは不可解なことが多く、にわかに信じがたい」と語った。さらに、弁護団について「死刑廃止を訴えるために遺族だけでなく被告さえ利用している」と断じた。



 汚いですね、こういう手法は。最近よくあるようなんですが、減刑させるために被告を精神障害者のように扱うって。

 それは「弁護」ではなく詐欺だと思うんですが。人の道に外れることをしてまで弁護ってしなきゃいけないことなんでしょうか。

 今回の主張は、遺族の心を踏みにじるだけでなく被告を精神異常者に仕立て上げています。弁護団の狙いは「死刑回避」の1つだけ。くだらないにも程がありますね。こういう弁護士のせいで、日本の精神障害者は偏見の目でみられるわけです。「あいつらは異常だ」と。法という社会を正しく動かすための規則を逆手にとってまで、判決結果を捻じ曲げようとする弁護士って……。
posted by さじ at 14:25 | Comment(4) | TrackBack(0) | 精神

現在の日本の中学生の25%が「うつ状態」にある。

中学生25%が「うつ状態」 厚労省調査

中学生の25%が「うつ状態」。厚生労働省の研究班が約600人を調査すると、こんな結果が出た。うつ状態は、自殺につながりかねない危険性を指摘されている。専門家は、いじめの有無ばかりに注目せず、子供の心の状態に教師や親が関心を高める必要性を指摘している。

調査は、研究班主任研究者の保坂隆・東海大医学部教授(精神医学)らが2006年8月、静岡県内のある公立中学1校の1〜3年生を対象に行った。「生きていても仕方ないと思う」「独りぼっちの気がする」など18項目を質問した。回答は「いつもそうだ」「ときどきそうだ」「そんなことはない」の中から選ぶ方式だった。

18の質問すべてに答えた男女557人のうち、24.6%の137人がうつ状態と判断された。残りはうつ状態ではなかった。保坂教授によると、うつ状態と言っても、治療が必要なうつ病に近い状態なのか、悩みを人に聞いてもらえばすぐに直る程度の状態なのか、はこの調査からは分からない

しかし、過去に行われた北海道や九州での中学生たちを巡る調査と比較しても似た数値を示している。保坂教授は「(25%は)高い数字と驚くかもしれないが、現状を表している」と考えている。

保坂教授は、子供の自殺対策を議論するときに、いじめ問題にばかり焦点が当たることに警戒感を持っている。子供たちの悩みはいじめだけでなく、進学や異性関係、親子・友人関係など様々だ。悩みをかかえうつ状態になった子供がいじめのターゲットになってしまうこともある。早い段階で子供の悩みに気付き、必要なら専門医に連れて行くなどの対処が必要だ。大人たちはどうすればよいのか。

学校では、担任教師たちが、生徒ひとりひとりとじっくり話し合う時間をつくることが大切だ。導入が進むスクールカウンセラーやいじめの有無の調査ではなく、身近な存在として生徒の心配事に耳を傾けるだけでも気付くことがあるはずだ。親は、自分の子に限ってうつ状態などとは無縁だ、という思い込みを捨てる必要がある。だれでも陥ってしまう可能性があると知り、やはり会話を重ねるべきだ。国へは、中学生対策としてだけでなく「こころの安全週間」を創設し、自殺防止や周囲のうつ状態の人に気付くよう啓発することを求めている。全国で毎年行われている交通安全週間並みに一時期に集中的に関心を高めようとするものだ。



 うーん、統計的に25%と出ただけで、50年前でも同じだと思うんですけど。世の中がどう変わっても、10以上年を取れば何かに悩むよなぁ、と。人は利口になればなるほど悩む生き物だと思いますし、その時の葛藤はある種のエネルギーなわけで、成長する上で必要なものだと思いますね。うつ状態のように見えるというだけで鬱とは無縁では。

 自殺が増えたのは、ネットやマスメディアを介して情報を入手しやすくなったからでしょう。自殺が増えてると報道すれば、簡単な逃げ道もあるんだ、って思って安易に実行してしまうような気がします。勿論ほとんどの人はしないでしょうけれど、死のうかなと思うってことは、誰にでもあることです。

 とりわけ子どもってのは、周囲との接点を自分をとりまく世の中全てだと思いがちなので、問題がちょっとあっただけで死んでしまいと思うのではないでしょうか。高校生ぐらいになると世界が広がって、がんばっていこうと思えるんでしょうけれど、小6〜中2ぐらいが一番危ういですね。

 子どもとじっくり対話するのも大事ですが、やはりまず第一に「親」が良識をもっていること、そして子どもと「接する」ことが大事だと思います。昔と違って、近所のかっこいい大人と接することがなくなったために、親の単独政権のようなところがありますからね。社会全体がかっこいい大人になるのが一番いいんですけど、まだまだ時間かかりそうです。

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posted by さじ at 13:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神

注文の違うウエディングケーキによってPTSDになったとする裁判

「ウェディングケーキ訴訟」、10年の末ようやく判決

 結婚披露宴で注文内容とは違う、けばけばしいウェディングケーキが届いたことから精神的な苦痛を受けたとして、1997年に新婚夫婦がケーキ屋に損害賠償を求めて起こした裁判で、マニラ(Manila)の控訴審は22日、夫婦の訴えを棄却する判決を下した。

 訴えを起こしていたのは、Edgardo Abeninaさんと妻のStephanieさん。2人は1997年6月21日、マニラのホテルで披露宴を開いた。ケーキ屋から届いた「5段のオレンジフォンダンケーキ」は、けばけばしいオレンジ色で、しかも傾いていた。2人は精神的な苦痛を受け、強い不安を感じ、眠れぬ夜を余儀なくされたとして、この直後にケーキ屋を相手取って5万ペソ(約13万円)の損害賠償請求を起こした。

 しかし控訴審は、「ケーキ屋には悪意がなかった」として損害賠償を棄却する下級裁判所の判決を支持した。さらに、披露宴の写真によると、ウェディングケーキはまっすぐ立っており、2人はにこやかにナイフを入れていること、さらには実際に食べられたことも、その根拠とした

 控訴審はその代わり、ケーキ屋に対し、ケーキ代4775ペソ(約1万2000円)を2人に払い戻すよう命じた。



 注文内容と違ったらダメだと思うんですけどね。マニラの裁判所が寛容だった、ということでしょう。こんなことでPTSDになったと主張されてしまったら、アメリカや日本では数多くのPTSD訴訟が起こりますね。もう起こってるようなもんですけど。

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posted by さじ at 02:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神

2007年05月17日

遺伝子を操作したら、うつ病や統合失調症のマウスを生み出せた。

うつ病、統合失調症のマウス=遺伝子操作で開発−理研など

 うつ病や統合失調症によく似た症状のマウスを遺伝子操作で生み出すことに成功したと、理化学研究所とカナダのマウントサイナイ病院研究所、英エディンバラ大の研究チームが4日、米科学誌ニューロンの電子版に発表した。発症の仕組みの解明や新しい薬・治療法の開発に役立つと期待される。



 うつ病も統合失調症も、未だに偏見にまみれている疾患だと思います。特に日本では。根性論がまかりとおっている風土でしたからね、昔は。うつは甘えだの何だのと。

 全然そんなことはありません。このニュースで示されているように、遺伝的要素によるもの、つまり、脳の病気なのです。偏見を捨てて、理解しあえる社会にしていきましょうよ。それが一番、うつの人にとって治りやすい環境になるんだと思います。

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2007年04月27日

突然居眠りをしてしまう「ナルコレプシー」について

居眠り病「ナルコレプシー」 時、場所選ばず襲う眠気

 昼間、学校で試験問題を解いているとき、あるいは大切な商談をしているときや車の運転中など通常は眠らない状況で、居眠りをしてしまう人がいる。「ナルコレプシー」(居眠り病)が疑われるが、やる気のなさや疲労、鬱病などからくるものでは決してない。日常生活に支障を来す恐れがあり、しかも一生続く病気なので、薬物療法や行動療法が必要となる。何よりも周囲の理解が大切だ。

 ナルコレプシーは、前夜に十分な睡眠を取っていても、毎日のように日中に耐え難い眠気に襲われ、居眠りを何度も繰り返してしまうことが、大きな特徴。勉強中、仕事中など時や場所に関係なく眠り込んでしまう。大阪回生病院睡眠医療センター部長の谷口充孝医師は「本来は緊張して、絶対に眠る場面でないのに寝入ってしまう。それほど猛烈な眠気です。不本意にも、それで職場や学校などで怠惰とみなされてしまう恐れがあります」と説明する。

 これに加え、笑ったり怒ったりすると、体の筋肉の力が抜けたり、ろれつが回らなくなったりする「情動性脱力発作」、寝入りばなや目が覚めたときに金縛りにあう「睡眠麻痺」、入眠時に鮮明な夢のような幻覚をみる「入眠時幻覚」などの症状がみられる。

 日本人の0.16〜0.18%がナルコレプシーにかかっているといわれるが、多くは思春期に発症し、14〜16歳がピークとされる。男女差はない。遺伝的要因も指摘されるが、第1親等の血縁者に患者がいる場合でも、発症する頻度は1〜2%程度という。一方で、最近の研究で、この病気の患者では、脳内の神経伝達物質オレキシンが著しく欠乏していることが分かってきた。

 ただ、専門医が少ないうえ、単なる睡眠不足が疑われる症状との見極めなど、一般に診断をつけるのは難しいといわれている。谷口医師も「日中の過度の眠気と居眠り、情動性脱力発作の両方があれば、典型例として診断できます。しかし、個々の睡眠の量や質によって、グレーゾーンが広いのも事実です」と指摘する。

 診断とその検査には、「睡眠ポリグラフ検査」と「睡眠潜時反復テスト」を実施する。前者では、夜間に頭や耳に電極を張り付け、脳波などを記録。夜の睡眠の特徴を検査し、ナルコレプシーと合併することがある睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害の有無を調べる。後者は昼間に同様の検査を、数時間おきに20〜30分ずつ繰り返して行い、眠気の程度を測る。

 谷口医師は「『眠ってください』と指示して、10分以上眠れなかったら正常範囲ですが、ナルコレプシーの患者は前夜に十分な睡眠を取っていても8分以内、たいていは1〜2分で眠ってしまう」と話す。

 今のところ、根本的な治療法が確立されていないため、患者は薬物療法や行動療法などで、症状をコントロールしていく必要がある。日中の眠気については、覚醒効果を持つ精神賦活剤が効果的だが、今年3月28日から欧米でよく使われるモダフィニルという精神賦活剤も保険適用となった

 谷口医師は「ただし、薬剤によっては、薬に対する慣れや依存が出てくるため、医師の処方に基づいて、時々“休薬日”を設けるなどの工夫をしてほしい」と呼びかける。

 また、毎日同じ時間に寝たり、起きたりする正しい睡眠習慣や、決まった時間に昼寝を取る習慣をつけるなどの行動療法でも、症状の緩和がみられることがある。

 ナルコレプシーを治療していくためには、周囲の理解が大切になってくる。谷口医師は「病気のために日中に寝てしまうわけで、怠惰ややる気のなさなどではないと、多くの人に知ってもらいたい」と話している。



 ナルコレプシーは「睡眠発作」「情動性脱力発作」「睡眠麻痺」「入眠時幻覚」の4つを主徴とします。

 睡眠発作とは、突然耐え難い眠気が襲い、居眠りしてしまうことです。数分から十数分であることが多いそうです。

 情動性脱力発作(カタレプシー)は、笑いや驚愕や怒りなどの強い情動興奮があった時に、全身または筋肉の一部に脱力が生じることをいいます。呼吸筋と眼球運動は障害されない、というのも特徴の1つです。

 睡眠麻痺(sleep paralysis)は入眠時などに生じる全身の脱力症状で、体を動かすことも声を出すこともできないために強い恐怖を体験することが多いらしいです。

 入眠時幻覚は、就寝後まもなくの、自覚的には目覚めているときに鮮明な現実感のある幻視を体験します。怪しい人影や化け物が寝室に侵入して危害を加えるといったような恐ろしい幻覚が多いそうです。
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2007年04月24日

秋田大学が自殺予防のスペシャリストを育てる「自殺予防学」を開始

育て自殺予防のスペシャリスト 秋田大が授業設置へ

 自殺予防のスペシャリストを育てようと、秋田大が「自殺予防学」の確立と授業の設置に乗り出した。新年度にカリキュラムなどをつくり、08年度から授業を始める。

 秋田県は人口10万人あたりの自殺率が05年まで11年連続で全国最高。カリキュラムづくりに加わる本橋豊教授は「大学の特色として打ち出していきたい」と言う。

 自殺予防の研究は医学、心理学などにわかれ、体系化した学問として確立していない。文部科学省は「国全体の緊急課題だ」として補助金の交付を決めた。



 自殺予防という観点で見るならば、心理学的な色が強い感じもしますね。どのような授業をしていくのか興味あります。

 現在日本では、カウンセラーや臨床心理士といった資格に、国家資格はありません。民間資格として多数の資格があるようです。その民間資格の中の1つとして自殺予防カウンセラーなども出来るんでしょうかね。病院で勤めるというより、各大学、各市町村に配属など、ニーズはかなりありそうです。

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posted by さじ at 18:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神

2007年04月22日

災害時はパニックより「大したことない」という心理のほうが危険

災害時、怖いのはパニックでなく「大したことない」心理

 地震や火災が発生し、大混乱となってわれ先にと出口に殺到する人々…。大規模災害というと想像してしまいがちな光景だ。だが、近年研究が進む災害心理学の専門家は、こうした状況で群衆がパニックに陥ることは実は「ほぼあり得ない」と口をそろえる。むしろ懸念されているのは危機を軽視することなどによる「逃げ遅れ」だという。

 東京女子大学教授の広瀬弘忠さん(災害心理学)はまず、2001年9月に起きた米中枢同時テロの際の世界貿易センタービルにおける避難状況の調査結果を挙げる。極限状態とも言えるなか、「非常階段に逃げだそうとする人が殺到したかと思いきや、そうはならなかった」という。

 なぜか。広瀬さんによると、非常事態が迫った人間が逃げない理由は大別すると、2つあるという。1つは逃げようとしても動けない、もう1つは、逃げようとしない−だ。

 前者の理由として広瀬さんが指摘するのは、頭が真っ白になって固まってしまう“凍りつき現象”。米中枢同時テロで、頭上に飛行機が突っ込んだ高層階の人は避難行動に移るまでの時間に平均で約7分を要したのに対し、中下層階の人は2〜4分程度それより早かったという。

 「情報収集に右往左往してしまった人もいますが、あまりのショックにフリーズ(凍る)してしまう人も少なからずいます」

 もう1つ避難行動を妨げるものが、非常事態に直面しても「大したことはない」と判断する心理だという。

 独立行政法人「防災科学技術研究所」では、平成16年に発生した台風23号による水害で、約6300世帯が床上・床下浸水した兵庫県豊岡市の市民を調査した。

 調べに対し、強い風雨に69%が危険を感じたほか、事前に約8割が大雨洪水警報発令を知っていた。だが、「避難しようと思わなかった」と回答した市民が実に半数に達した。「欧米も含めてそうですが、避難勧告が出ても実際に行動に移るのは半分に満たない。安全かどうか自分で判断できないにもかかわらず、“大したことはない”と決めつけてしまう」と広瀬さんは指摘する。

 根底にあるのは、人間の「安心したい」という心理だという。例えば、火災警報機が作動しても「誤報かいたずらだろう」「火事が起こるはずがない」と考え、「異常ではない」という判断に行き着く。「こうした異常だと思いたくない心理的な動きを“正常性バイアス”と呼びます。さらに、『安全が普通』ともいえる先進国の人は危機察知能力が低く、こうしたバイアスがかかりやすい」

 関係者が異口同音に指摘するのは、「逃げることを躊躇せずに」ということだ。広瀬さんによると、「これまでの災害を考えても、逃げて現状よりさらに危険な状況に陥ることはほぼないと考えてよい」という。

 また、重要なのは災害の危険性を十分に認識することだとも指摘する。「過去の災害情報もわが身に置き換え、被害を想像することです。常に『逃げ出す自分』を想像しておくことで、フリーズ状態となっても適切な行動を素早く取れるようになります」

 さらに、自治体に限らず、災害対応に携わる施設管理者には避難誘導を積極的に展開することを求めている。広瀬さんは「混乱を恐れるあまり情報提供に慎重になりすぎるケースが見られる。こうした配慮は無用で、積極的に市民に情報提供すべきだ」と主張している。



 確かに結構大きめの地震が起きても、逃げないでおさまるのを待っていますね、私の場合…。もしかしたらとてつもない地震の前触れかもしれないし、だんだん大きくなる可能性だってあるわけです。特に寝ている時にぐらぐらきても、目を覚ましてじっとしていることが多い。これが人間の心理なんですね…。

 一人でもリーダーシップを発揮できれば、より多くの人を助けることができます。この記事を読んだ方、大災害に見舞われても冷静に、適切に行動してください。

関連:
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2007年04月21日

ADHDの子供の母親は、喫煙率が一般人の2倍にも上る。

ADHD発症児の母、喫煙率一般の2倍

 落ち着きがないなどの症状が表れるADHD(注意欠陥・多動性障害)の子どもの場合、母親の喫煙率が同年代の女性の2倍程度高いことが、大阪府の小児科医の調査でわかった。

 母親の喫煙とADHD発症との関係を示す研究は、これまで海外ではあるが、日本では初めてという。

 ADHDは、生まれつきの脳の機能異常による発達障害とされ、集中力がない、衝動的な行動をするなどが特徴。治療経験の豊富な大阪府寝屋川市の小児科医院の安原昭博院長が、小児患者の母親167人に喫煙歴などをアンケートした。

 その結果、喫煙経験は47%にあり、妊娠時にも35%が喫煙していた。特に出産時の年齢が20〜24歳の母親では、喫煙率が88%にのぼった

 一般の出生児を対象にした厚生労働省調査では、母親の喫煙率は17%、うち20〜24歳は35%で、ADHD児の母親は2倍程度高い。安原院長は「ADHDには遺伝的要因もあるが、母親の喫煙も関係があると考えられる。妊娠が分かってから禁煙したのでは遅い可能性がある」と話す。京都市で21日開かれる子どもの防煙研究会で発表する。



 喫煙経験云々の話よりも、妊娠時に35%が吸っているという驚くべき数値をなんとかすべきでしょう。何で妊娠時に吸えますかね。子供のことを少しでも考えていたら普通すえないと思いますが。それだけ、利己的な人間が増えているということでしょうなぁ。ADHDの遺伝的要素がその喫煙習慣をもたらしているということも考えられるかもしれませんね。

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医学処 ADHDの8割以上が、子供時代にいじめられた経験を持つ。
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2007年04月17日

ADHDの8割以上が、子供時代にいじめられた経験を持つ。

ADHD患者 8割がいじめ被害

 ADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断された成人の8割以上が、子ども時代にいじめられた経験を持つことが、患者団体の調査で分かった。

 ADHDは、物事に集中できない、じっとしていられない、衝動的に行動する、などの症状が現れる発達障害。学童の3〜7%に発症するといわれる。

 調査は、ADHDの症状がある大人で作るNPO法人「SOAA」(白井由佳代表)が、インターネットでアンケートを実施。回答者103人のうち、医師からADHDと診断されている56人の回答を分析した。

 それによると、小中学校時代にいじめられたことがある人は84%。「死んだ方がまし」と思うほどのいじめの経験があるのは43%で、5人に1人は、いじめられた時期に自殺を試みたことがあった。逆に、いじめたことがある人も46%にのぼった。

 白井さんによると、いじめられる原因は、障害のせいで「不器用」「だらしない」といった点が、いじめる原因は「衝動性を抑えられない」点が考えられるという。

 白井さんは「ADHDの子がいたら、周囲の人はじっくり話を聞いてほしい。それだけでも気持ちが楽になる」と話している。



 一見すると障害に見えないけれど学校教育を行っていくうえでは異常が露呈して、更には容赦なく嫌われてしまう可能性もありますからねぇ。アスペルガー症候群なども、今の社会で理解されるのは難しいかなと思いますし。まずは教師、そして親御さんが理解を示して、子供たちもそれに適応できればいいんですが。

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精神疾患患者向け雑誌「メンタルヘルスマガジン こころの元気+」

精神疾患患者本人向け雑誌「こころの元気+」

 うつ病、統合失調症などの精神疾患を持つ人を対象にした雑誌「メンタルヘルスマガジン こころの元気+」が創刊された。

 患者本人の手記などを通して、生活の中で病気と向き合っていくためのヒントを提示している。

 「医師や家族向けの雑誌はあっても、精神障害の当事者を対象にした情報がない」と考えた日本社会事業大学教授の大島巌さんらが今年2月にNPO法人地域精神保健福祉機構(通称・コンボ)を設立し、3月に刊行した。今後、月刊で発行していく予定。

 統合失調症、うつ病の患者は現在、約168万人にのぼる。統合失調症は慢性化しやすく、「心のかぜ」と言われるうつ病も実際には3割が慢性化するとみられている。

 「長期化する病気の場合は、日常生活の中でどのように病気と向き合っていくかを考えないといけない。生き方自体を変えざるを得ないこともある。ほかの人はどうしたのか、ライフスタイルそのものを提示したい」。自らもうつ病になった経験がある編集者の丹羽大輔さんは話す。

 このため、医師ら専門家による医療、福祉制度の情報に加え、患者本人の手記に力を入れている。創刊号のテーマは、「あなたの夢はなんですか?」。退職などの経験を経て、新しい生き方を見つけるまでの軌跡を、5人の患者が書いている。表紙にも患者本人の写真を掲載している。

 コンボ共同代表の宇田川健さんは、そううつ病の患者。「昔の自分と今の自分を比べて、今はここが足りないとか、昔に戻ることを考えるのは、意味のないことです。病気の原因探しはやめて、前へ進むことを考えましょう」と、雑誌の中で呼びかけている。

 賛助会員(年会費5000円)向けのもので書店では販売しないが、創刊号については送料のみで配布している。B5判の入る封筒に240円分の切手を張り、送り先を書いて、〒272・0035千葉県市川市新田5の9の19、グリーンサイドビル2階、地域精神保健福祉機構・雑誌係(電話047・322・1360)に郵送する。



 へぇ。これはいいかもしれません。社会との接点を持つという意味でも大きな意義があるでしょう。よくみかける「月刊プシコ」は精神病じゃなかったっけ?と思い調べてみたところ、どうやらアレは心理学だったようです。ということで病気の方は「こころの元気+」を、そうではないけどココロが…という方はプシコをどうぞ。

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2007年04月01日

日本人が好きな白色の、上手なつかいかた。

「白」で心地よい家に 日本人好みのインテリアカラー

 「白」は、日本人が好む住空間のインテリアカラー。一般的に「まとめやすい」といわれるが、上手に使いこなせている人は意外に少ないという。白は使い方を間違えると、「無機質」「汚れが目立つ」など住む人の敵になってしまう。住宅情報を提供するリビングデザインセンターOZONE(東京)のインテリアコーディネーター、堀内優子さんに、白を味方に付けて気持ちよく暮らす工夫を聞いた。

 白の魅力とは−。「素材やデザイン、光によって、ムードが大きく変わり、さまざまな表情を作り出すことができることにあります」。堀内さんは、同じ白でも素材感や色合いの異なるものを組み合わせることを勧める

 例えば、内壁。どの部屋にも同じ壁紙を使う人が多いが、「部屋ごとに用途が違うのに、気分が変わらず落ち着かなくなることがあります」。

 内壁には塩化ビニール製の壁紙がよく使われる。商品は、和紙風、織物風など多彩。一方、少し値は張るが、防かびや通気性に優れた珪藻土、漆喰の壁紙もある。

 同じ部屋でも、1面だけ壁紙を変えるのも方法だ。「ただ、濃い色にすると、壁が迫ってくる感じがするので注意が必要。薄い色を使うのがコツです

 カーテンやレースで白い壁の部屋に変化をつける手法もある。「オーダーメードできるので、素材や色、柄のほか、縫製の仕方を変えるだけで表情が出ます」

 付け方にもアイデアがある。一般的にカーテンは部屋側、レースは窓側だが、逆にする方法だ。これだと、カーテンの色や柄が柔らかい風合いで目に入ってくる。

 人気の根強い白いソファは、白い壁の室内に置く場合、光沢感のあまりないものを選んだ方がリラックスできるという。「白は緊張感のある色なので、革よりもファブリック(布地)がお勧め。合わせるクッションはニットや刺繍など複雑な織り方のものを選ぶと、より表情が出ます」

 一方、白の使い方は洋室と和室で異なる。これは、いすに腰掛ける洋室と床に座る和室では、目線の高さが違うためだ。「目線の低い和室の方が壁の圧迫感を強く感じるので、洋室より柔らかい素材を選ぶといい」



 私も白はシンプルで落ち着いていて好きなのですが、確かに部屋全体に白を交えるとなるとそのコーディネートは難しいですね。心を落ち着けるはずの白も、使いようによっては緊張感を与えてしまう。こういうのは心理学の分野でしょうかね。無意識で感じる「室内」だからこそ、ストレス性の低い配置・配色を心がけたいものです。

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いじめを受けると心だけでなく脳内の扁桃核にも傷が生じる

心が傷つけば脳にも傷がつく

 東北大名誉教授の松沢大樹(80)は、かなりの数の生きている人間の脳を、その目で“見て”きた「イメージング脳科学」の権威である。

 MRI(磁気共鳴断層撮影)やPET(ポジトロン断層撮影)を用いた症例研究から、すべての精神疾患は脳内の「扁桃核」に生じる傷によって起きると結論づけているが、松沢によれば「深刻ないじめによっても、子どもたちの扁桃核に傷は生じている」と言うのである。

 傷というのは、比喩ではない。本当の傷、つまり、脳にできた「穴」。「松沢の断層法」と名付けた独自の撮影方法によって、初めてその姿がとらえられた。

 現在、総合南東北病院・高次脳機能研究所(福島県郡山市)に所長として勤務する松沢によると、深刻ないじめを原因に心の不調を訴えて来院してきた子どもたちにはすべて、扁桃核の傷が認められた。その数は最近3年間で100人以上に上るという。

 扁桃核に傷がつくことで、精神疾患が起きる、とするのが松沢の説。症状から、うつ病や統合失調症と診断されたケースで、それぞれ特有の傷がみつかったが、その後、画像診断を重ねた結果、どの患者にも、両方の傷があることが明らかになったという。ただ、統合失調症より、うつ病の症状が優勢な場合には、扁桃核の傷のほか、隣接する「海馬」の萎縮も現れるとしている。

 ある少女の場合は、外国人と日本人の両親の間に生まれ、その「人並み外れた美しさ」(松沢)のために中学、高校を通じて、いじめに遭った。15歳で発症し、自殺未遂を何度も繰り返した。断層撮影すると、やはり、うつ病と統合失調症に特有の傷が、扁桃核にそれぞれ認められた。

 扁桃核は、脳底に左右対称に二つあり、傷も必ず左右対称に現れる。扁桃核一つの大きさは親指の先ほどで直径約15ミリ。形がアーモンド(扁桃)に似ていることから、その名がついたとされるが、松沢は「ハート形をしている」という。まさに“ハート”が傷つけられているわけだ。

 そして、そうした傷は、病気の症状が消失するのと同時に消える。松沢によれば、治癒する時には、扁桃核に接する海馬にある神経幹細胞が増生し、傷を埋めたり、修復したりするそうだ。「ほとんどすべての人が適切な治療によって治癒することがわかってきている」という。

 扁桃核に傷がつく原因については、「いじめを受けるなどの要因で、脳内の神経伝達物質のドーパミンとセロトニンのバランスが崩れるせい」と松沢はみる。

 精神の安定や睡眠にかかわるセロトニンが減少し、快感や運動調節に関係するドーパミンが過剰になって毒性が現れるからではないか、とする。

 好き嫌いなどの情動に関係する扁桃核のことを、松沢は「愛の神経核」と呼ぶ。

 扁桃核に傷がつくと「愛が憎しみに変わる。さらに記憶認識系、意志行動系などおよそ心身のあらゆることに影響を与える」。

 近年、技術開発と研究の進化が、それまでブラックボックスだった生きている人間の脳の内部を明らかにしつつある。そして、目には見えないと思われてきた、いじめによる「心の傷」までも。

 松沢は、念を押すように繰り返した。「いじめは、脳を壊す。だから、いじめは犯罪行為、れっきとした傷害罪なんです」 



 なんとも不思議な話。極限のストレスで傷がつくということでしょうか。子供だったらありえない話ではないような気もしますね。もしかすると家庭環境だとか、親の愛情の屈折とかで人格障害などを発症した場合も、脳のどこかが傷ついているのかもしれません。うつや統合失調症でも傷がつき、それが画像によって診断でき、更には治療までできるというのはにわかには信じがたい話ですが、興味はありますね。

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2007年03月29日

システムが把握できずにオドオドするスターバックス症候群

スターバックスに入ることが出来ない?

 スターバックス症候群(シンドローム)と言う症状をご存知だろうか? それは、「注文ができない」「システムが把握できずにオドオドする」「何を頼んでよいかわからず結局“本日のコーヒー”にしてしまう」「値段を見てビビる」……などなどの行動や心理的状況を意味する。

 前に並んでいる客が「ダブルトールヘーゼルナッツラテウィズホイップ」などと注文した日には、オドオドしてしまい何を注文していいのかわからなくなる人もいる。ドリンク、サイズ、オプション(アイス、ホット)の3つを店員に聞かれるのだが、最も長い注文が以下の通りだ。

 「ベンティアドショットヘーゼルナッツバニラアーモンドキャラメルエキストラホイップキャラメルソースモカソースランバチップチョコレートクリームフラペチーノ」

 レジの店員が調理担当の店員に伝達できるのだろうか? 近々、livedoor トレビアンニュースは実際に注文してみる予定だ。



 こちらが実際に注文した時の動画だそうです。

 かくいう私も昔々スターバックス症候群だったことがありまして、スターバックスはSの次がTなんですよね。SもショートのSですから…。しかし私は堂々と「Mで」と言ってしまい、店員さんに「トール(T)でよろしいですね」とスルー気味の訂正をされたことがあります。あのときは顔から火が出そうでした。。。

 結構こういうことってあると思います。半ば常識だろうとされている店など、初心者には分かりづらいですよね。それでいて注文作法はなかなか難しいという。ラーメン二郎における作法とか。

関連:医学処 欲しい物を我慢できない「買い物中毒」は躁うつ病の兆候。
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2007年03月10日

不眠症に悩まされている人の割合が最も高いのは専業主婦

女性の大半が睡眠不足、最も深刻なのは専業主婦=米調査

 米国立睡眠財団(NSF)が行った調査では、女性の半数以上が十分な睡眠を取れていないこと分かった

 調査は18─64歳の米国人女性1003人を対象に実施。約70%がストレスや不安などから来る睡眠障害に頻繁に悩まされると答え、1週間のうち良く眠れるのは数日のみとの回答が60%になった。

 中でも、不眠症に悩まされている人の割合が最も高かったのは専業主婦。1週間で少なくとも数日は不眠に悩むと答えた人の割合は、働く母親の72%、仕事を持つ単身女性の68%に対し、専業主婦は74%だった。

 NSFのキャスリン・リー氏は「睡眠不足は、仕事への遅刻やイライラ感、性生活、友人と過ごす時間など、忙しい女性の生活のほとんど全ての面が影響します」としている。



 何ででしょう。もしかしてお昼寝タイムがあるから?それとも身体を動かしていないから寝れなくなるのでしょうか。結構体力使うし忙しいと思うんですが…。

 もしも鬱とかで不眠になっているのでしたら、精神科を受診して下さい。悪くなってしまいますから。

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2007年03月08日

芸能人のプライベートが異常に気になる、セレブ崇拝症候群について

あなたは大丈夫か?「セレブ崇拝症候群」

 「ファンではないが、ブラッド・ピットと手が触れ合ったらドキドキすると思う」「トム・クルーズの子どもの顔を見たくて写真週刊誌を買った」「グウィネス・パルトロウの第一子の名前は果物にちなむと知っている」−。そんなあなたはひょっとしたら「セレブ崇拝症候群」かもしれない。

 「セレブ崇拝症候群」はサザン・イリノイ大医学部のジェームズ・アワーラン博士(心理学)が命名。600人を対象にセレブに関する意識調査を行い、3段階の「セレブ崇拝レベル」に分類できたという。

 好きなセレブの情報をブログで探したり、ファン同士で話し合ったりするのが好きという人は「軽症」▽ひいきのセレブの欠点を突かれてかばってみたり、そのセレブのライバルをあれこれ批判したりする人は「やや危ない」▽好きなセレブのためなら何でもする、ラブレターを書く、自宅に潜入してみたいという人は「重症」−の3段階だそうだ。

 なぜ、会ったことのない人のプライベートが気になるのか。ゴードン・カレッジのリニ・コビー・コミュニケーション・アート学部長は「人は退屈するとエンターテインメントを求める。セレブの人生ドラマは昼メロを生で見ているようなおもしろさがあるのだろう」と説明する。

 ただし、「エスカレートすると相手にできないことを要求するようになるなど、危険な行動に走りやすい。セレブを直接見る機会が増えた今の若者は特に危ない」という。

 ピュー・リサーチ・センターが18−25歳を対象に行った調査では、81%が「金持ちになることは人生で1番または2番目に重要」、51%が「有名になりたい」と回答した。

 コビー氏は「セレブを崇拝する人は昔からいたが、その程度が変わった。インターネットで情報を得やすくなった影響は大きい」と指摘する。



 身近になったからなんでしょうかね。昔からある「偶像崇拝」ではなく、サクセスストーリーの存在ゆえに、自分でも近くにまでいける!と思い込んでしまうのでしょうか。少々理解しがたいところではありますが。ネットの発達もあって、芸能人の本当か嘘か分からない噂情報まで沢山流れてますからね。そこまで気になるほど情報に飢えているのなら、何か別のもので満たしたほうが健全という気もしますが。
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