[NEWS]の記事一覧

2009年01月11日

世界の医療団、日本人医療スタッフが解放される。

エチオピア・医療スタッフ2人誘拐:赤羽医師ら解放確認 3カ月半ぶり−−大使が面会

 国際医療支援団体「世界の医療団」(本部・パリ)は7日、アフリカ東部エチオピアで08年9月に誘拐された同団体の日本人医師、赤羽桂子さん(32)が無事に解放されたと発表した。外務省も在ケニア大使館を通じて赤羽さんの解放を確認した。

 解放の詳しい経緯は不明だが、医療団がパリで8日午前11時(日本時間午後7時)に会見して明らかにするという。

 同医療団の声明によると、赤羽さんは現地時間の7日昼、一緒に拘束されたオランダ人男性看護師ビレム・ソールズさんとともに解放された。2人は08年9月22日、エチオピア東部ソマリ州で医療活動を終えて帰る途中、武装集団に誘拐されたあと、ソマリアに連れ去られ、10月5日から首都モガディシオ市内で軟禁されていた。

 外務省によると、赤羽さん解放の一報は日本時間の7日午後9時ごろ、同医療団からソマリアの隣国ケニアの日本大使館に入った。同日午後11時半ごろ、岩谷滋雄・駐ケニア大使が首都ナイロビの空港で赤羽さんを出迎え、無事を確認した。

 外務省の説明では、赤羽さんは足取りもしっかりしており、大使が「赤羽さんですか」と声を掛けると、「はい」と答えたという。赤羽さんは現在、ナイロビ市内で健康状態について検査を受けている。解放交渉で身代金が支払われたかどうかについて同省は「答えられない」としている

 赤羽さんは長崎大大学院医歯薬学総合研究科に在籍し、医師歴7年。08年4月から同医療団で、治療や薬品配給に当たっていた。

 赤羽さんを誘拐したグループは当初、エチオピア政府に対し、拘束中のソマリア人350人の釈放を要求。後に囚人釈放を断念し、身代金要求に切り替えていた



 この事件は当blogでは取り上げてきませんでしたが、解放されたので一応。

 日本でも僻地医療の問題などありますが、世界に視野を広げてみて、医師や薬剤が圧倒的に足りないような国に行って治療を行いたい、と考える医療従事者は案外多いです。学生のころに熱意を持っていて、医療従事者として修行を積んで、実際に発展途上国に赴く人はガッツあるなと思います。現実をみてヒヨって行かなくなる人も多いですからね。

世界の医療団の第一の使命は「治療する」こと

世界の医療団は、国籍、民族、宗教、思想、人種などのあらゆる壁を乗り越えて世界中の最も弱い立場にある人々を救う目的で活動を続けている。 その援助対象は、自然災害・武力紛争・政治的抑圧などの犠牲者、疾病(風土病、伝染病、エイズ)に苦しむ人々、難民、避難民、少数民族、ストリートチルドレン、医療から除外された全ての人々など多岐にわたる。

世界の医療団の二つ目の使命は「証言する」こと

正義のない治療はなく、社会の掟のない持続的援助はあり得ない。効果的にその支援活動を実施するべく、世界の医療団は医療を超えた「証言」という手段に訴えている。いかなる政治的・イデオロギーにも拠らない独立した立場において、医療へのアクセスの妨げとなっているもの、人権や尊厳を侵害するものを、医療を通じて証言している。 さらに、単に医療に留まらず、医療アクセスの障害となっているもの、人権ならびに人間としての尊厳の侵害を証言し、世論に訴えるアドボカシー活動も世界の医療団の重要な使命のひとつである。


参考:wikipedia 世界の医療団
posted by さじ at 07:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2009年01月08日

新金岡豊川総合病院の全盲患者置き去り事件、職員らを不起訴に

全盲患者置き去り、病院職員ら不起訴

 2007年9月、堺市北区の「新金岡豊川総合病院」に入院していた全盲の男性患者(64)を公園に置き去りにしたとして、保護責任者遺棄容疑で書類送検されていた同病院の職員ら4人(33〜48歳)について、大阪地検は「立ち去る前に救急車を呼び、男性は保護されており、結果は重大とはいえない」などとして不起訴(起訴猶予)にした。昨年12月26日付。

 4人は07年9月21日午後1時頃、約7年間、糖尿病で入院していた男性に退院許可が出たため、車に乗せて大阪市住吉区の前妻宅を訪ねたが、引き取りを拒まれ、同市西成区の公園のベンチに置き去りにしたとして、昨年2月、大阪府警西成署から書類送検された。



 ううむ。微妙ー。

 まぁ確かに救急車を呼んでいるということは医療的には保護されている状況ですが・・・置き去りにしたのはねぇ。医療関係者として過失があるような気もするのですが。

 とはいえ病院側が、こうした家庭的な事情までサポートしなければいけないのは難しい問題ですよね。身寄りがなかった場合、病院にずっとおいておく(費用も病院もちか)というのもおかしい話だと思いますし。

 まぁこの新金岡豊川総合病院も、救急車を呼んで、別の病院に入院させるというか、押し付ける気満々でしたからね。

医学処:入院費滞納の全盲患者を公園に放置した
posted by さじ at 00:24 | Comment(1) | TrackBack(0) | NEWS

2009年01月06日

配偶者と同じ寝室で寝るという人は年代ごとに減少している。

彼女・奥さんと同じベッドで寝ていますか?

 夫婦や恋人は歳をとるほど、別のベッドや布団、部屋になる傾向がある――。パラマウントベッドの調査によると、パートナー(恋人または配偶者)と別の寝室で寝ているという人は20代で9.4%だったが、50代になると31.0%。また同じ寝室でも、別のベッドまたは布団で寝ているという人は、30代で35.4%に対し、40代では43.0%であることが分かった。

 「相手のいびきがうるさい」「(夫の)帰宅時間が遅い」などの事情はあるだろうが、年代が上がるにつれ、同じベッドよりは別のベッド、同じ寝室よりは別の寝室で寝ている人が多いようだ。

 普段眠ろうとしてから眠りにつくまでどのくらいの時間がかかるか、と聞いたところ「20分未満」と答えた人は68.8%。5分未満で眠れるという人は14.1%、年代別で見ると50代が最も多く18.3%だった。また目覚めるときの感覚を尋ねると、50代では39.0%の人が「疲れが(どちらかというと)すっきり回復し、目覚めが良いことが多い」と回答。平均が29.0%だったことから、50代では目覚めが良いという人が多いようだ。

 平日は何時くらいに寝るのか、と聞いたところ「24時まで」と答えた人は20代が35.5%、30代が37.4%、40代が43.0%、50代が63.0%。逆に「6時までに起きる」という人は20代が13.0%に対し、50代が43.3%と年代が上がるほど、就寝と起床時間が早くなるという結果が出た。

 また休日前の就寝時間を尋ねたところ、「24時まで」という人は20代が23.9%、30代が27.5%、40代が37.2%、50代が55.3%と、すべての年代で平日より遅くなる傾向がうかがえた。休日の起床時間は「6時までに」と答えた人は20代でわずか1.2%、50代でも19.7%と、やはり休みの日は遅くまで寝ている人が多いようだ。



 そりゃそうですよね。

 一緒に寝るのなんてそりゃ時間が過ぎれば。それでも愛がなくなったとかそういうわけじゃないんですけどね。親しいからといって一緒に毎日寝るかというとそういうわけではないですから。

 まあしかし、なんか微妙に鬱になるニュースでござい。苦笑

 もう寝よ寝よ。

 おやすみなさい!
posted by さじ at 00:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2009年01月04日

地域のため頑張ってきた医師が、非協力的な町に対し退職を申し出

24時間体制の穂別診療所 医師全員が退職申し出 「コンビニ受診」で過労

 胆振管内むかわ町の国保穂別診療所の常勤医三人全員が、来年三月末の退職を申し出た。後任の医師確保の見通しはなく、四月から医師が不在となる可能性もある。同診療所は、前身の町立穂別病院の規模を縮小し、年中無休の二十四時間診療に取り組むなど、地域医療のモデルケースとして全国から注目を集めたが緊急性のない軽症患者による“コンビニ受診”の横行など過重労働が、全員退職という非常事態を招いた

 「地域医療を支えるのは使命と思っているが、限界を感じた」

 一九九八年から、前身の町立病院を含めて勤務してきた一木崇宏診療所長(44)はこう話す。

 一木所長は一月から夕張市の医療法人財団「夕張希望の杜」に移籍する。当面、三月までは派遣医師の形で勤務を継続するが、残りの医師二人も三月までに退職することになり、住民に激震が走った。

 退職の理由は過重労働だ。同診療所は二〇〇五年に六十三床の町立病院を十九床に規模縮小。一方で、常勤医三人が訪問診療や時間外診療など従来の医療サービスを維持しつつ、一木所長が住民向けの出前講座を開くなど地域と密着した医療活動が先進事例として道内外から視察が相次いでいた。

 しかし、医師三人が交代で行う夜間診療は、自宅待機で急患に対応する形を取ったが、呼び出されない日はなく、睡眠は数時間しか取れず、翌日、寝不足で日常の診察をする日が続いた。さらに症状が軽くても夜間や休日に来院する“コンビニ受診者”が多いことも医師を追い込んだ。

 一木所長は「精神的に参った。このままでは地域医療を継続できないことを住民に考えてほしかった」と打ち明ける。

 むかわ町は一木所長らの意向を踏まえ、一月から時間外診療の原則廃止を決定した。また、見通しは立っていないものの、後任医師は一木所長が移籍し、地理的にも比較的近い「夕張希望の杜」に派遣を要請する考えだ。

 むかわ町は、旧鵡川町と旧穂別町が合併して〇六年三月に誕生。旧穂別町長時代に診療所化を決断した横山宏史副町長は「医師への気配りや(医師の不満を受け止める)アンテナがなかった」と反省する。山口憲造町長は「今後の医療を考えるいい機会」と受け止めている。



 町全体を挙げて自業自得!

 医師への気配りがなかった、と認めるところは潔いのですが、実際に町民全員は反省してるんでしょうか。町で、急患なんてそんなないはずなのに、「呼び出されない日はなかった」とは大変恐るべきことです。その日の日中に行く、もしくは朝まで我慢する、ということが本当にできなかったんでしょうか。

 医師を無下に利用するだけの町なんぞに、地域医療など根付くはずもありません。むしろ、それでも頑張っていたこの3人の常勤には非常に立派。

 全国の、町全体で地域医療について考えているようなところをリストアップすることって出来ないんですかね。ここはこういう風に考えています!って。そういう町で、地域医療をやりたいという医者は多いのではないでしょうか。

医学処:勤務医の負担を考える良識ある地域に小児科医が進んで赴任する
医学処:帰ってきた村上智彦医師。夕張市で予防医学に尽力。
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免震構造を施した病院と、地震の被害報告。

医療施設「免震構造」でも医療機器転倒などの被害

 医療施設では「免震構造」でも長周期地震動を受けると、人工透析装置などの医療機器が転倒するなど、施設内部では大きな被害が出かねないことが、防災科学技術研究所の実験で確認された。防災科研は、医療機器の固定など病院の地震対策を定めた指針作りを検討する。

 実験は、兵庫耐震工学研究センター(通称・Eディフェンス、兵庫県三木市)の震動実験施設で行われた。装置の上に、診察室や手術室などを模した免震構造の「病院」(4階建て、鉄筋コンクリート)を建てて揺らした。

 東海、東南海地震が同時に発生した際に名古屋市内で想定される震度5強、最大217ガルの揺れを起こしたところ、建物内部では入力値を上回る約240ガルの揺れが観測された

 この結果、固定されていないベッドや手術用照明器具、診察台などが2〜3メートル動いたほか、透析装置が転倒した。一方、キャスターをロックした機器は、10センチ程度しか動かなかった

 実験に立ち会った国立保健医療科学院の筧淳夫・施設科学部長は「今回の実験で、免震ではキャスターの固定でも大きな効果があることがわかった。震災直後でも病院が機能できるよう、対策を考え普及させていく必要がある」と話した。



 こういう研究をやってくれることは医療者にとっては大変ありがたいことですな。

 キャスターを常にロック、か。ベッドなどはほとんど固定されているので安心ですが、他のはどうなんでしょう。常にロックを心がけるようにする必要がありそうですね、たとえ患者さんから離れているものであっても。
posted by さじ at 15:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2009年01月03日

3000万円を支給する産科医療補償制度、1月1日より開始。

出産事故1月1日から補償 重度脳性まひに3000万円

 出産時の医療事故で脳性まひになった子どもに、医師の過失がなくても総額3000万円を支給する「産科医療補償制度」が1月1日から始まる。

 医師の過失の立証が困難で、訴訟が長期化しやすい出産時の事故について、早期解決と被害者救済を図るのが目的。訴訟件数が減れば、産科医不足対策にもつながると期待されている。

 制度は厚生労働省の外郭団体・日本医療機能評価機構が損害保険会社6社と契約して運営。1月1日以降に生まれ、通常の妊娠・出産にもかかわらず、重度の脳性まひとなった子ども(推計で年500〜800人程度)に、一時金600万円と20歳まで毎年120万円の分割金を支給する

 同時に、同機構に設置される第三者委員会が個々の事故原因を分析。産科医療の質の向上も目指す。

 制度には24日現在、分娩を扱う病院や診療所などの98・6%が加入。分娩機関が負担する出産1件当たり3万円の掛け金は出産費用に上乗せされるが、公的医療保険の出産育児一時金も1日から同額分が引き上げられるため、妊産婦の経済的負担は増えない。



 そうか、すっかり忘れていましたけれど、今年の元日から始まったんですねこれ。

 どうせやるなら、うまく軌道にのせてもらいたいものです。産科医を守るためにも、こういう制度が必要な時代なんでしょうねぇ。

医学処:無過失補償制度を患者のための制度と位置づけるように求める
医学処:無過失補償制度、出産時の母体死亡も対象に。
医学処:出産育児一時金を3万円引き上げ、無過失補償制度に。
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2008年12月30日

勤務医、開業医が選ぶ2008年医療界のキーパーソンは

2008年の医療界のキーパーソンは誰だと思われますか?

 第1位は舛添要一厚生労働大臣。医療政策の舵を取る立場にあり、「安心と希望の医療確保ビジョン(舛添会議)」をはじめとする各種検討会の立ち上げとそれらへの自らの参加、また各地の医療現場の視察など、積極的な活動が評価されたものと考えられる。
 
 勤務医・開業医の回答の合算では、2位は4月に日本医師会会長に再選された唐澤祥人氏。3位は『医療崩壊』『医療の限界』などの著者である小松秀樹氏。臨床医の立場からの医療の現状への問題提起が、多くの医療者の支持を集めた。

 上位5人に入った顔ぶれは、順位差はあるものの、勤務医・開業医ともに共通する結果となった。

 一方、勤務医・開業医の回答の片方でのみ20位以内にランクインしたのは、勤務医では嘉山孝正氏(山形大学医学部長)、末松誠氏(慶應義塾大学医学部長)、樋口範雄氏(東京大学大学院法学政治学研究科教授)、村上智彦氏(医療法人「夕張希望の杜」理事長)で、4人中3人が大学関係者だった。また、開業医では高原晶氏(長崎県諫早医師会会長)、原中勝征氏(茨城県医師会会長)などの地方医師会関係者が上げられたほか、「5分ルール」で注目を集めた原徳壽氏(前厚生労働省保険局医療課長)なども18位に入っている。

順位 勤務医

1 舛添要一氏(厚生労働大臣)
2 小松秀樹氏(虎の門病院泌尿器科部長)
3 唐澤祥人氏(日本医師会会長)
4 本田宏氏(済生会栗橋病院副院長)
5 高久史麿氏(日本医学会会長)
6 黒川衛氏(全国医師連盟代表)
7 土屋了介氏(国立がんセンター中央病院院長)
7 丹生裕子氏(「県立柏原病院の小児科を守る会」代表)
9 佐藤章氏(福島県立医科大学産婦人科教授)
9 池田康夫氏(日本専門医制評価・認定機構理事長、慶応大学内科教授)

11 嘉山孝正氏(山形大学医学部長)
12 清水孝雄氏(東京大学医学部長)
12 足立信也氏(民主党参議院議員)
14 村上智彦氏(医療法人「夕張希望の杜」理事長)
14 中原のり子氏(小児科医過労死裁判原告、故中原利郎氏の妻)
16 樋口範雄氏(東京大学大学院法学政治学研究科教授)
16 山口徹氏(「医療関連死の調査分析に係る研究班」主任研究者、虎の門病院院長)
18 佐原康之氏(厚生労働省医政局総務課医療安全推進室長)
18 末松誠氏(慶應義塾大学医学部長)
18 権丈善一氏(慶應義塾大学商学部教授)


順位 開業医

1 舛添要一氏(厚生労働大臣)
2 唐澤祥人氏(日本医師会会長)
3 高久史麿氏(日本医学会会長)
4 本田宏氏(済生会栗橋病院副院長)
5 小松秀樹氏(虎の門病院泌尿器科部長)
6 黒川衛氏(全国医師連盟代表)
6 山口徹氏(「医療関連死の調査分析に係る研究班」主任研究者、虎の門病院院長)
8 西島英利氏(自民党参議院議員)
9 清水孝雄氏(東京大学医学部長)
9 土屋了介氏(国立がんセンター中央病院院長)
9 中原のり子氏(小児科医過労死裁判原告、故中原利郎氏の妻)

12 足立信也氏(民主党参議院議員)
12 権丈善一氏(慶應義塾大学商学部教授)
14 佐藤章氏(福島県立医科大学産婦人科教授)
14 高原晶氏(長崎県諫早医師会会長)
14 原中勝征氏(茨城県医師会会長)
17 亀田信介氏(亀田総合病院院長)
18 小川彰氏(全国医学部長病院長会議会長、岩手医科大学学長)
18 上昌広氏(東京大学医科学研究所准教授)
18 佐原康之氏(厚生労働省医政局総務課医療安全推進室長)
18 丹生裕子氏(「県立柏原病院の小児科を守る会」代表)
18 原徳壽氏(前厚生労働省保険局医療課長)



 大臣クラスは知ってはいても、一般人にしてみりゃ「誰?」って人がかなりいますね。病院長の名前とか、どこどこの教授とか。
posted by さじ at 05:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

米科学誌が選ぶ今年の10大成果、第一位はiPS細胞研究。

iPS細胞研究が1位に 米科学誌が今年の10大成果

 米科学誌サイエンスは19日、今年の科学的進歩の10大成果を発表、第1位に山中伸弥京都大教授らが開発した万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」の作製技術に関する研究を選んだ。

 対象となったのは「細胞の再プログラミング(初期化)」。難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の高齢患者の皮膚細胞から、iPS細胞をつくることに米ハーバード大などが成功した。

 同誌は「生物学の新分野を一夜にして切り開き、生命を救う医学的進歩という希望の光をもたらした」としている。

 10大成果には、細野秀雄東京工業大教授らが発見した鉄を主成分とする新タイプの高温超電導物質も挙げられた。昨年は、iPS細胞作製は2位だった。



 今年は、iPS細胞研究がらみが全部もっていった感じはありますね。

 世界中に衝撃を与え、2009年以降もますます加速するであろうiPS細胞ジャンル。しかも日本だけでなくアメリカや欧州など各地域でめざましい競争が始まっていますので、進歩にも期待できそう。

 もちろん、実際に臨床応用されて、患者さんの手元に届くのはまだ何年もかかるとは思いますが、新たな治療法として医学書が一新される可能性も秘めております。

医学処:がん化する危険のない、新世代iPS細胞誕生。
医学処:筋萎縮性側索硬化症の患者からiPS細胞を作ることに成功する。
医学処:iPS細胞を用いて未熟児脳症を治療する。
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開業医と勤務医が選んだ、2008年10大医療ニュースランキング

m3.com会員が選んだ、2008年10大ニュース

 2008年も残すところあとわずか。医師不足問題や救急医療、後期高齢者医療制度など、何らかの問題が起きるたびに、医療の話題が新聞やテレビで取り上げられた1年でした。

 では、医療者はこの1年をどう見ていたのでしょうか。

 m3.comは、医師会員を対象に「2008年の10大ニュース」についてアンケートを実施しました。

 勤務医・開業医ともに、第1位は「福島県立大野病院事件で担当医に無罪判決」。また、京都大学・山中伸弥氏らによるiPS細胞の研究、後期高齢者医療制度の創設なども共通して上位に入りました。

 10位までの結果は以下の通り。勤務医、開業医別に見た上位ランキングの傾向としては、勤務医では病院における医師不足、診療科縮小・休止問題や、「当直明け勤務」など勤務実態に関するもの、“コンビニ受診”対策として導入された「時間外特別徴収金」などが上位に。一方、開業医では外来管理加算の「5分ルール」導入や後期高齢者診療料の各地での届け出拒否など、診療報酬に関するものが注目を集めました。

【勤務医】

1位 福島県立大野病院事件で担当医に無罪判決
2位 iPS細胞の研究進む、京都大・山中氏らのグループを中心に
3位 杏林大の「割りばし事件」で担当医に無罪判決(11月)
4位 75歳以上への後期高齢者医療制度の創設、混乱で見直し議論(4月〜)
5位 医師不足に悩む地方の公立病院、診療科の休止、縮小が続く
6位 クレームや院内暴力を振るう“モンスター患者”が問題に
7位 「メタボ健診」スタート(4月〜)
8位 麻生首相発言:「医師は社会常識欠ける」「医療費なぜ払う」(11月)
9位 診療報酬改定:外来管理加算に「5分ルール」導入(4月〜)
10位 産科医不足で、分娩を中止する医療機関が相次ぐ、対策が急務に
10位 勤務医の長時間勤務、「当直明け、翌日勤務」も


【開業医】

1位 福島県立大野病院事件で担当医に無罪判決
2位 診療報酬改定:外来管理加算に「5分ルール」導入(4月〜)
3位 75歳以上への後期高齢者医療制度の創設、混乱で見直し議論(4月〜)
4位 iPS細胞の研究進む、京都大・山中氏らのグループを中心に
5位 「メタボ健診」スタート(4月〜)
6位 杏林大の「割りばし事件」で担当医に無罪判決(11月)
7位 麻生首相発言:「医師は社会常識欠ける」「医療費なぜ払う」(11月)
7位 医師不足に悩む地方の公立病院、診療科の休止、縮小が続く
9位 クレームや院内暴力を振るう“モンスター患者”が問題に
10位 産科医不足で、分娩を中止する医療機関が相次ぐ、対策が急務に



 やはり、福島大野病院事件が勤務医、開業医ともにトップ。それぐらい衝撃的な事件でしたし、憤慨せざるをえないような裁判でもありました。こうやって1人の医師の長い年月、キャリアを駄目にしてしまうような損失は、あってはならないことだと思います。

 あとは政治家と医者との距離感、司法と医療の線引きなどが中心になってきている気がします。

 医療関連ニュースのベスト10の中で、医学に関係するものが「iPS細胞」のみというのもすごい。それだけiPS細胞が注目されているということでもありますし、逆に、医学という学問外のことで悩まされるケースが増えてきているということでもあるのではないでしょうか。
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2008年12月28日

大塚製薬、栄養食品関連で欧州に市場展開する。

大塚製薬、欧州で本格展開 仏栄養食品大手の全株取得へ

 大塚製薬は24日、欧州市場で栄養食品などの販売事業を本格展開する方針を発表した。フランスの機能性食品・栄養食品大手、ヌトリシヨン・エ・サンテー(N&S)社の持ち株会社「ナルドベル社」の全株式を取得し、欧州で製品販売を積極的に進める計画だ。

 第1弾として、日本のほかに中国や米国市場などでも販売している栄養食品「SOYJOY(ソイジョイ)」を年明け以降、欧州で発売する。今後、投入する製品の拡大を検討する。

 N&S社は、世界40か国以上で事業を展開している欧州大手。



 新薬開発には遅れていても、食品のおいしさや健康に追求したジャンルでは日本は進んでいるのかもしれませんね。

 SOY JOYも、忙しいビジネスマンやキャリアウーマンなんかには愛されるかも。「朝バナナ」とかも結構売れそうですけどねー。

 欧米の給食ってホントひどいらしくて、栄養もクソもないような感じらしいんですよ。やはり家庭で栄養を考えなきゃいけない点はどこの国でも一緒ですからねぇ。大塚製薬の殴りこみ、成功してほしいです。

医学処:日本の大手メーカー、中外製薬がインドネシアに輸液工場を建設
医学処:武田が米医薬ミレニアム社を88億ドルで買収する。
医学処:塩野義製薬がアメリカ製薬会社サイエルを1500億で買収する
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2008年12月25日

飛ばないてんとう虫をつくり、アブラムシ駆除にあてる

飛ばないテントウムシを“開発”

 近畿中国四国農業研究センター(福山市)総合的害虫管理研究チームの世古智一特命チーム員らが、飛行能力を持たないテントウムシを安定的に繁殖させる技術を開発した。飛べないことで個体の行動範囲が狭まり害虫のアブラムシを効率的に食べるため、農作物被害の軽減に向けた実用化が期待される。

 世古特命チーム員らは、福山市で採集したナミテントウの成虫80匹を交配。飛行能力の低い個体を選んで交配を繰り返した結果、約25世代でほぼすべての個体が飛ぶ力を失った

 このテントウムシを露地ナスの栽培地に60匹放して定着率を見たところ、通常のナミテントウは翌日にはほとんどいなくなったのに対し、飛ばない個体は2週間後も2割以上がとどまった。

 通常のナミテントウを放った栽培地では1カ月後、アブラムシの数がナス1葉当たり30匹ほどに達していたが、飛ばない個体のケースではほぼゼロ。キュウリのハウス栽培でも同様の結果だった。



 そういえば最近、天道虫って見てないですね。昔は、いえ私が小学生のころは、知らぬ間に腕や肩に止まっていたものですが・・・。

 これは遺伝子操作などを行っているわけではなく、単純に交配を繰り返した結果、ということですね。なかなかいいアイディアだと思いますし、実際にそれでアブラムシが取れたというのはすばらしい。
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2008年12月24日

日本法医学会、全国に死因究明医療センターの設置を提言する

死因究明センター「全都道府県に」提言…法医学会

 日本法医学会は21日、死因不明の異状死を減らすため、行政解剖を国が運営する専門機関で行うなどとする提言をまとめた。

 「死因究明医療センター」を全都道府県に設置し、死因の初期診断からかかわる専門医の倍増を求めている。1月、厚生労働、法務省などに示す。

 提言では、犯罪が疑われる遺体の司法解剖はこれまで通りとし、日本独自の司法解剖と行政解剖の二本立てを維持し、改善を目指す。

 また、異状死を専門でない開業医らが診断している現状について、法医学や病理学の知識がある専門医が行うべきだとする。その上で、少なくとも120人の専門医と事務・検査職員720人が新たに必要になると試算している。

 行政解剖

 犯罪に巻き込まれた疑いは薄いが、死因不明や感染症、中毒などが疑われる遺体について、死体解剖保存法に基づいて行う。都道府県知事が置く監察医が担当する。



 そうかぁ。法医学だけでなく病理学の知識もないといけないわけですよねぇ。病理医とタッグ組んでセンターが運営されたら面白いかも。

 しかしこの空前の法医学者不足において全国的なセンター開設などできるのでしょうか・・・?

 いや逆にこのセンターによって解剖というものがより認知されてくれば、法医学の道へ進む人も増える?かも?

関連
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佐賀の医学史をたどるマップを作製する

佐賀の医学史たどるマップ作成 研究会協力呼び掛け

 幕末期に全国に先駆けて種痘を実施するなど、西洋医学の導入に功績を残した佐賀の医学史を広くアピールしようと、佐賀医学史研究会(前山隆太郎会長)は、県内の医療や医学の歴史をたどる『佐賀医史跡マップ』の作製を決めた。

 計画によると、マップは県内全域を対象に、医療や医学に関する“史跡”を取り上げ、地図を中心に写真や解説で紹介する内容。A4判で約40ページの小冊子とし、来年6月初めまでに1500部を発行する考えだ。

 13日に佐賀市の若楠会館で開いた同研究会総会で、来年6月に佐賀市で開催される「第110回日本医史学会総会・学術大会」の記念事業として、「研究会の総力を結集して編集、発行する」ことを確認した。

 研究会は「医史学会には全国から約350人の研究者が集まり、佐賀の先進性を知ってもらう絶好の機会になる」と位置づけており、マップを学会参加者に配布する方針。今後、編集作業や資金集めへの協力を呼び掛けていく。



 これは面白そうな試み。

 医学の歴史というと仁 -JIN-という漫画が有名です。作者が綿密な取材をする方なのでしょうか、かなり作りこまれた内容になっております。

 この一冊も、医学の忠実な歴史がまとまった良い書物となってくれれば、かなり面白いものになるでしょうね

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2008年12月21日

女医のみのアイドルユニット「Joy☆Total Clinic」

西川女史に続け! アイドルユニットの職業は“女医”

 ついにビジュアル系の女医さんたちによるアイドルユニットが誕生した。平均年齢30歳の彼女たちは、その名も「Joy☆ Total Clinic」。これまでも、タレントの西川史子(37)ら女医ドルは存在したが、“総合病院”並みに専門医を備えたユニットは初めて。疲れたサラリーマンに癒やしをもたらしてくれるか。

 メンバーは、歯科医の菅谷奈美(32)、麻酔科医で美容外科医の黒田愛美(29)、歯科医のはなこ(28)、精神科医の高木希奈(30)、内科医の梨紗(29)、内科医のmica(37)の6人。平均年齢30歳のオトナのユニットで、いずれも、関東の総合病院や有名クリニックに勤務する現役バリバリの医師たちだ。

 ユニットとしては、来年1月から夕刊フジでリレーコラムをスタート。春ごろからテレビ出演や写真集、イベントなど幅広い分野に挑戦する。

 メンバーを“発掘”した芸能プロダクション、カロスファクトリーのは湯本浩昭代表(48)は、「ジョイクリと呼んでください。ストレスの絶えない現代社会に生きる傷ついた企業戦士に、癒やしとやすらぎを提供できるユニットに育てます。今後はモーニング娘。のようにメンバーが増えたり、シャッフルしたり、ということも考えています」と意気込んでいる。



 これは流行らない。

 なんというか、意味がわからないです、えぇ。西川史子は自分なりにキャラづくりをして、要するに芸能人として努力したからこそ売れたと思うんですけど、これはアイドルとして売り出すわけでしょう?魅力を感じませんけどね。

 あと歯科医が2人もいて総合病院並ってのは。あと、あと、このネーミングセンスはいかがなものか。

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2008年12月13日

胃瘻の交換で管が胃を貫通し死亡する

流動食投与の管、胃を貫通し死亡

 青森県の弘前市立病院(松川昌勝院長)は10日、弘前市内の80歳代の女性患者が今年5月、流動食を投与する管が胃を貫通したことから腹膜炎を起こし、死亡する医療事故があったと発表した。

 病院側は「貫通は病院側のミスではないが、通常は考えられない事故」と謝罪し、遺族に慰謝料1200万円を支払うことで示談したという。

 発表によると、女性患者は脳梗塞の後遺症などから食事を取れず、2006年11月、腹部に穴を開けてシリコーンゴム製の管(直径6・7ミリ、長さ約37センチ)を通す手術を受けた。今年5月末、3回目の管交換を受けた翌日、体調が悪くなり、診断を受けたところ、管の先端部が胃を突き抜け、腹膜炎を起こしていた。手術を受けたが、感染性ショックで死亡した。

 病院側は「管が正常に交換されたことをエックス線撮影で確認した。何らかの原因でチューブが移動したのではないか」と説明している。



 胃瘻造設術で問題なくいって、管交換もうまくいって、

 でも管の先端部が胃を突き抜けてしまった、と。

 うーむ、X線画像で正常にいっていたのなら、胃を突き抜けるなんて起こりそうにはないですけどね。でも不運にもそのようになってしまった、と。医者側が原因じゃないのなら病院がお金を払う必要もないと思うんですけどね・・・
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2008年12月12日

溶液中の細胞を観察できる走査電子顕微鏡を開発する

溶液中の細胞を観察できる走査電子顕微鏡を開発

 独立行政法人 産業技術総合研究所、脳神経情報研究部門、構造生理研究グループ、研究グループ長 佐藤主税、主任研究員 小椋俊彦と、日本電子株式会社クレアプロジェクトリーダー 須賀三雄、副主任研究員 西山英利は共同で、山形県工業技術センター電子情報技術部 渡部善幸博士の協力のもと、大気圧のまま湿った試料や溶液中の試料を観察できる大気圧走査電子顕微鏡(Atmospheric Scanning Electron Microscope:ASEM)を開発した。

 これまでの電子顕微鏡は真空中で試料を観察するため、湿った試料や溶液中の試料を観察することはできなかった。今回、試料を載せる特殊な皿「薄膜ディッシュ」を開発することにより、湿った試料や溶液中の試料を観察することが可能となった。薄膜ディッシュの底部には電子線を透過する耐圧薄膜を備えた窓が開いており、電子線は下方から入射する。薄膜ディッシュの上方は開放されており、光学顕微鏡を配置して同一視野の光学顕微鏡観察と、走査電子顕微鏡(SEM)による10nmレベルの高分解能観察が交互にできる。大気圧のまま湿った試料や溶液中の試料を観察できるため、従来必要であった1〜数日以上におよぶ試料の脱水・乾燥等の前処理は不要となり、飛躍的に観察効率を向上できる。また、乾燥による試料の変形も回避できる。

 開放型試料室で電子顕微鏡観察ができるというこの技術は日本独自の技術であり、基礎生物学だけでなく、将来は創薬や湿潤試料を扱う医療現場等にも活用でき、大きな発展が期待される。



 こういう技術革命は日本のお家芸ですね。

 溶液中の試料をそのまま観察できるようになる、それだけで医療の目覚しい進歩が期待できそうな技術です。
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2008年12月08日

司法解剖されたことで遺族の怒りや悲しみは強くなる。

司法解剖 「遺族への説明」是非、医師交え議論

 事件や事故の被害者に対する司法解剖について、遺族がどのように感じているかを調べた東京大学法医学教室が6日、東京都内で開かれた日本賠償科学会研究会でその結果を報告した。8割が解剖担当医の説明を望んでいたことを受け、同教室では今後、解剖後に担当医が捜査に差し支えない範囲で遺族に説明する方針を明確にしたが、参加者からは異論も出た。

 「遺族から見た司法解剖」と題された調査は大学院生伊藤貴子さんが遺族にアンケートをし、126人から回答を得た。解剖したことで「怒りや悲しみが強くなった」という人が4割、「和らいだ」という人は1割にとどまった。伊藤さんは「不安や、知らされなかったという思いが増大して不満や不快に変わっていた。説明の重要性を痛感した」と話した。

 説明する方針に対しては、参加した医師から「解剖の責任者である警察が説明すべきだ」「被害者支援に理解のある人が説明し、医師は傍らにいるくらいが適当では」といった意見があった。

 同教室の吉田謙一教授は「これまで一番の当事者である遺族に情報がきちんと伝わっていなかった。司法解剖の価値をもう少し理解してもらいたいという思いもあり、担当医が説明する姿勢を打ち出した」などと答えた。



 これからは、遺族に対しても解剖して分かったことをお伝えしたほうがいいのかもしれませんね。心情的に教えてほしくないものかと思っていましたが・・・。

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2008年12月07日

偽の整形外科医は30年間も何故バレなかったのか?

ニセ医者30年、なぜバレず?免許はコピー、独学で診療

 30年近く他人の医師免許を使って診療行為をしていたとして、千葉県船橋市の診療所に勤める男が11月、県警に医師法違反容疑で逮捕された。男は家族にも自らの仕事を語らず医師としての名前と本名が違うことを隠し続け、免許のコピーと独学の知識だけで長年、医師になりすましていた。

 千葉県市川市の住宅地にあるH容疑者(65)の自宅近くに住む男性は「国産の高級車に乗り、朝早くに出かける日もあれば、昼から出て明け方に帰ってくる日もあった。20年近くご近所でも、何の仕事をしているのか全くわからなかった」と話す。周辺住民だけでなく、妻や別の場所に住む息子、娘など家族でさえH容疑者の仕事について知らなかったという。

 県警のこれまでの調べやH容疑者の供述では、同容疑者は高校卒業後に職を転々とし、人工植毛会社に勤めていた77、78年ごろ、毛髪の専門治療を行う高知県内の病院に派遣された。そこで当時の院長の医師免許を、気づかれないようコピーしたという。

 80年ごろからは東京都墨田区の診療所で、巡回健康診断を行う健診車の運転手として働いた。間もなく、免許のコピーにある医師名で問診などの医療行為を開始。カルテや医学書を見ながら、勤務医の診察を観察して勉強した。「全くの独学だった」と話しているという。

 86年6月ごろからは船橋市の診療所に非常勤の整形外科医として入り、今年10月末まで毎週月曜に勤務した。カルテの残る04年からは延べ2400人を診療し、投薬や注射をしていたという。

 診療所は無床で手術設備もないため、重傷患者を診る機会は少ない。捜査関係者によると、H容疑者は骨折の治療もしたことがなかったという。このことも発覚を遅らせたとみられる。

 収入の多くは、この診療所から派遣された企業の巡回健診で、年1千万円近くの報酬があったとされる。ほかに週1回の整形外科勤務で月約30万円。船橋市夜間休日急病診療所の当番医も務め、同医師会によると98年から10年間に約760人を診療していた。1回の夜間勤務の報酬は7万〜10万円。それらを合わせると年収は約1500万円に上っていたらしい。

 H容疑者は診療所などに対し、Hという自らの本名を「マネジメント会社の担当者名」と説明したうえで、給与を自分の口座に振り込ませていた。

 H容疑者は家にはいっさい仕事道具を持ち帰らず、家族は「仕事については『聞くな』と怒られ、何も聞けなかった」と県警の調べに答えている。県警も、家族はH容疑者が医師として働いていたことを知らなかったとみている。診療所側も「忘年会のつきあいだけでプライベートについては何も知らない」と話す。H容疑者は同僚らに家族の話もせず、日常生活と仕事を切り離して隠し通していた。

 一方、医師免許の確認は、末端の病院管理者に委ねられていて、原本の確認が徹底されていないのが実情だ。

 船橋市の同診療所も03年に法人化した際、H容疑者から免許のコピーの提出を受けていた。それも「精巧で見抜けなかった」と院長はいう。さらに診療所内ではH容疑者が最も在籍期間が長く、採用時の院長は故人となっていた。職員らは「来てもらっている側として、先生に免許原本を見せてくださいということ自体、失礼という雰囲気があった」。

 医師法違反容疑で逮捕後、H容疑者は「最初はただ金がほしかった。高収入が得られ、やめられなくなった」と話しているという。



 開業医でしかも整形外科かー。じゃあ特に細かい知識がなくても誤魔化していけますね。整形外科といっても、開業していれば別に手術とかないですし。ちょっとでも厄介そうな症例が来たら大きな病院に紹介状を書けば良いだけですし。偽者であるとバレるはずがない環境が整ってしまったわけか。

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割り箸死亡事故、検察側が上告を断念し医師の無罪確定へ。

割りばし死亡事故、検察側が上告断念…医師の無罪確定

 東京都三鷹市の杏林大学付属病院で1999年、のどに割りばしが刺さった保育園児杉野隼三ちゃん(当時4歳)が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われ、1、2審で無罪判決を受けた元同病院医師・根本英樹被告(40)について、東京高検は上告期限の4日、最高裁への上告を断念すると発表した。根本被告の無罪が確定する。

 同高検の鈴木和宏次席検事は「遺族の意向も踏まえ、判決内容を慎重に検討したが、適法な上告理由が見いだせず、遺憾ながら上告を断念せざるを得ない」とのコメントを出した。

 2審判決後、隼三ちゃんの両親は上告を求める知人ら約2400人の署名を集め、12月2日、同高検に提出していた。父の正雄さん(57)は、「覚悟はしていたが、法律の壁の高さを実感した」と話した。

 根本被告は99年7月、同病院に搬送された隼三ちゃんを診察した際、のどに割りばしが刺さっているのを見落として死亡させたとして、起訴された。1審・東京地裁は06年3月、「治療しても延命の可能性は低かった」と無罪を言い渡し、2審・東京高裁も「過失はなかった」と判断した。



 9年か・・・。医師にとっては致命的ともいえる年数です。

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2008年12月04日

東京都がDr.コトーを募集している。

東京都が“Dr.コトー”募集 島しょや多摩に医師派遣

 東京都は27日、島しょ部や多摩地区の医師不足を解消しようと、都内の市町村にある公立病院に医師を派遣する事業を来年度から始めると発表した。派遣する約10人の医師を新たに募集する。

 募集対象は、医師歴5年以上で周産期や小児、救急医療に従事したか、へき地医療を目指す医師。勤務は原則6年間だが、うち派遣期間は2年。残りの4年間は派遣医師のキャリアアップのため、都立病院や都内の民間病院で希望する診療科の研修を受けることができる

 派遣医師には、都立病院の医師と同程度の給与のほか、派遣手当を1日当たり1万円を上限に支給する。



 地域医療をやりたいっていう人、案外多いですからね。結構募集あるのでは。

 ただ、まぁ、なんというか、地域医療は、その地域ごとに医師へ協力的な態度を示さないとだめだと思うんですよね。Drコトーも最初行った時は、なんかもの凄く冷遇されてたじゃないですか。でも劇的なエピソードがあって信頼を勝ち取っていくっていう。でも実際には、そんなエピソードなんてないですからね。

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