[NEWS]の記事一覧

2009年09月14日

民主・社民・国民新の連立政策で先進国並みの医療費確保を明記

先進国並みの医療費の確保など明記−連立政策合意

 民主と社民、国民新の3党は9月9日、連立政権を樹立することで合意した。合意に当たり、3党は「政策合意」文書を発表、「年金、医療、介護など社会保障制度や雇用制度を信頼できる、持続可能な制度へと組み替えていく」などとし、「速やかなインフルエンザ対策、災害対策、緊急雇用対策」「年金・医療・介護など社会保障制度の充実」など10項目を、全力を傾注すべき項目として挙げた。

 政策合意では、インフルエンザ対策を10項目の最初に挙げた。インフルエンザ対策を「当面する懸案事項」と位置付け、「予防、感染拡大防止、治療について、国民に情報を開示しつつ、強力に推し進める」とした。

 5番目に挙げられた「年金・医療・介護など社会保障制度の充実」では、社会保障費の自然増を年2200億円抑制するとした「骨太方針」の廃止を明記。後期高齢者医療制度も廃止し、廃止に伴う国民健康保険の負担増には「国が支援する」とした。また、OECD加盟国並みの対GDP比医療費の確保を目指すとした。

 このほか、介護労働者の待遇改善による人材の確保、障害者自立支援法の廃止と「利用者の応能負担を基本とする総合的な制度」の樹立、「消えた年金」問題の解決と「一元的で公平な年金制度」の確立も挙げた。

 一方、財源については、現行の消費税率5%は据え置くとし、「今回の選挙において負託された政権担当期間中において、歳出の見直し等の努力を最大限行い、税率引き上げは行わない」と明記している。



 寿命の最も長い国で、医療費が増えるのは当然のことです。その当然のことを受け入れず医療関係者に負担を強いた自民党に比べれば民主党の政策は受け入れやすいものでしょう。

 ただその財源をどこからとってくるかというと、やはり公共事業費からしかないのではないかと思います。道路とかそっち系ですね。なんでもJAXAを解体しようとしているらしいですけれど、宇宙関連は先進国として必要経費だと思うので、そういうところに惜しげもなく金を使うのは個人的には賛成。JAXAの高い技術力を失わず宇宙庁に転換できればいいんですけれど。

 自民党では出来なかった、官僚等に有利かつ無駄な部分をうまく解体しつつ、国として必要と思われる技術には惜しみなくお金を分配することができれば、民主政権も支持され続けるんじゃないかなと思います。小沢さんがマニフェストの達成云々よりも外国人参政権などにばかり目がいってしまっているあたり、ちょっと短絡的に票あつめのことを考えているのではないかなと、少し懸念してしまいますが。

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新潟市民病院が診療報酬2億8千万円を過大請求。

診療報酬を2億8千万円過大請求 新潟市民病院

 新潟市民病院(新潟市中央区)が看護師の配置数を実際よりも多く計算し、診療報酬を過大請求していたことが11日、分かった。看護師が研修などで病棟業務を外れる分を織り込んでいなかったという。昨年5〜10月の一般病棟入院患者が対象で、過大請求は少なくとも2億8千万円に上る。

 同病院は金額が確定し次第、健康保険組合など保険者や患者に返還する予定。厚生労働省や県などが定期的に実施する現地指導で、5月に判明した。

 同病院によると、過大請求があったのは昨年5〜10月の入院基本料。入院患者7人に看護師1人の配置で診療報酬を請求していたが、看護師が外来の応援や研修で業務を外れるなど、実際は「10対1」体制だった。入院1日当たり2550円の差が生じる。

 過大請求分は、健康保険組合など保険者には今後支払われる診療報酬と相殺、患者には窓口や口座振り込みで返還するという。

 同病院事務局医事課の伊田弘課長は「7対1を満たしていると思っていたが、理解不足だった。ルールの徹底を図りたい」としている。



 まあどこも看護師不足で7対1が厳しいということや、どこの市民病院でも赤字にならざるをえない厳しい医療体制であるということは分かりますが…。

 それでもやはりこうなってしまうのはいかんですね。医療に携わる場所は不正を行ってはならないです。信頼の問題ですから。

関連:昭和大学藤が丘病院が、診療報酬を過大に請求していた疑い。
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2009年09月09日

海上自衛隊の医師、金井宣茂さんを宇宙飛行士候補へ。

海自の医師を選抜へ=宇宙飛行士候補を追加−大西、油井さんと訓練・宇宙機構

 宇宙航空研究開発機構は7日までに、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する宇宙飛行士候補として、新たに海上自衛隊第1術科学校(広島県江田島市)所属の医師で、一等海尉の金井宣茂さんを選抜する方針を固めた。8日に正式決定し発表する。

 医師出身の宇宙飛行士は向井千秋さん(57)、古川聡さん(45)に続き3人目。

 関係者によると、金井さんは2月に約10年ぶりに選抜された元全日空パイロット大西卓哉さん(33)、元航空自衛隊パイロット油井亀美也さん(39)らとともに、最終候補に残った10人のうちの1人。

 9月にも渡米し、米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士養成コースに合流する。約2年間の訓練で正式に宇宙飛行士に認定された後、ISS長期滞在の機会を待つ。

 宇宙機構は当初、大西さんら2人の採用で2015年まで予定されているISS運用に必要な長期滞在要員は確保できたとみていたが、今年7月に開かれた宇宙機関同士の会合で、日本の飛行士の数が各国に比べ少ないことが判明。15年までに数回の長期滞在の権利があることや、15年以降のISS運用延長の可能性もにらむと、人員不足に陥る恐れもあり、30代前半と若い金井さんの追加を決めた。



 っていうか、向井さん、もう57歳になられたんですね。時代を感じてしまいますなぁ。

 向井さんフィーバーだった頃、夫の向井万起男さんを知りまして。向井さんもなかなか個性的だと思いますが、万起男さんの書物「君について行こう」はかなり面白く、名著だと思います。

 向井万起男さんもかなりお年をめされましたね。向井さんフィーバー時の強烈な印象から一転、ほど良い感じの博士って容姿になられましたね。

 個人的にこういう面白い人は好きなので今後とも多くの書物を発表してほしいなと思います。

 海上自衛隊の金井宣茂さんにも頑張ってもらいたいですね。医師と宇宙飛行士、そして自衛隊員としての人生を垣間見せていただけたら、と思っております。
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2009年09月08日

自衛隊病院の医官が民間の当直バイトで報酬を受け取る。

自衛隊病院の2医官を処分 熊本市、民間の当直バイトで

 自衛隊熊本病院(熊本市)は7日、民間病院から報酬を受け取り、私企業への関与を制限した自衛隊法に違反したとして、熊本病院に勤務するいずれも30代の男性3佐の医官2人を、それぞれ停職4日と5日の懲戒処分にしたと発表した。

 同病院によると、3佐の1人は昨年5〜12月、知人医師に頼まれ東京、千葉、埼玉の民間病院で計20回以上、当直などのアルバイトをして計約210万円を受け取った。この3佐はもともと関東の自衛隊病院に勤務しており、熊本に転勤した昨年8月以降も休日にバイトを続けていたという。

 もう1人は昨年8月からことし5月にかけ計10回以上、熊本県北部の民間病院で当直勤務し、計約140万円の報酬を受けたという。

 熊本病院会計課が7月、自衛隊の給与所得と税務署が発行した税額通知の総所得が一致しないことに気付き発覚。2人とも「知人の頼みで断り切れなかった。今後は勤務に専念したい」と話しているという。



 医官ですしね。防衛医大卒なんでしょうけれど、在学中から特殊国家公務員として色々優遇されているんで、ここらへんは我慢してもらいたい、のが現状だなぁ。
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2009年09月07日

医師じゃないのに診療行為を繰り返した準看護師を逮捕

無資格医業:「腕のいい医師」の評も 容疑の男逮捕 大阪

 医師免許がないのに診療行為を繰り返したとして、大阪府警曽根崎署は2日、大阪市北区紅梅町、准看護師、U容疑者(44)を医師法違反(無資格医業)の疑いで逮捕した。同署によると、U容疑者は診療所の勤務医として、「丁寧な診察で腕がいい」と患者の評判も良かったという。同署は診療所の院長らからも事情を聴く方針。

 逮捕容疑は08年5月27日〜今年2月10日、同市北区天神橋3の「正司内科クリニック」で、患者の女性(19)を診察し、耳たぶのうみをメスで取り出すなど、計4回にわたって診療行為をした、としている。U容疑者は容疑を認めている。

 曽根崎署によると、U容疑者は今年3月までの約4年間、この診療所に勤務し、月給30万〜40万円を受け取っていた。診療所の男性院長(61)は取材に「(U容疑者は)准看護師として採用、准看護師の仕事を適切にさせていた」と述べ、違法性を否定した。

 一方、この日、診療所を訪れた同市都島区の男性患者(62)は「(U容疑者は)面倒見がよく、診断も早く、薬の処方も適切で、いい先生(医師)と思っていた」と驚いていた。



 診療所のようなプライマリーの医療を行う段階では、処置をするのも、適切な薬を出すのも、ある程度なら準看護師でも出来るでしょう。耳の膿の切開とか、風邪のときの薬を出すとか。

 しかし一番解せないのは、何故院長がそのようなことをさせてしまったのか、というところですね。本人が望んでそれをやるメリットもないですし。よくわからないですね。医者を雇っていなかったというわけでもないでしょうし…。腕のいい医者、というのは記事的な誇張な気もしますが。

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2009年09月03日

日本医師会会長、民主党に「おめでとうございます」

民主党に「おめでとうございます」と日医会長

 「民主党が衆議院第1党となりました。おめでとうございます

 9月2日の午後3時30分から開催された日本医師会の記者会見で、唐沢祥人会長はこう切り出し、「新政権にのぞむ」という声明を発表しました。その内容は下記です。出席した記者たちの多くの関心は、従来「政権与党を支持する」と明言してきた日医が、今後、民主党支持に変えるのか、あるいはこれまで通り自民党なのかにありました。質問もそこに集中したのですが、唐沢会長は「日本医師会と日本医師連盟は違う」とし、明確なスタンスは示されませんでした。

 また、「政権与党に対しては、医療の現場の声を伝えていく」としながらも、「選挙中、選挙後、この9月に入ってからも」(唐沢会長)、まだ民主党とは協議の場を持っていないとのこと。

【記者からの質問と唐沢会長の回答】

質問:これまで自民党政権が長く続いてきたが、今後、民主党を中心とした新政権になった後に、自民党とどう向き合っていくのか。何か変化が生じるのか。それともこれまでと変わらないのか。

唐沢会長:政権与党は、政権与党としての政策立案と実行という面では、格段の実現力の差がある。したがって、十二分にわれわれのスタンスで医療の現場を反映するように意見を申し上げたいと思っている。自民党与党の時代にも、私どもは2006年4月からこの体制でやってきたが、当初からできるだけ政権与党に対して申し上げてきた。われわれの意見と違うものは、できるだけ修正をお願いしたいと思っている。今後、こうした姿勢で行きたい。

質問:今、会長が「政権与党」と言ったのは、自民党のことを指しているのか。それとも民主党のことか。

唐沢会長:前段は民主党、後段は自民党に対する姿勢と変わらずに意見を申して上げていきたいということだ。


【新政権にのぞむ】

 8月30日に行われた第45回衆議院議員選挙において民主党が衆議院第1党となりました。日本医師会は新政権に対して、今後、国民が真に安心できる充実した医療政策を進めることを期待しています。

 さて、今回の衆議院議員選挙は、医療に関しては、地域医療の崩壊が現実化した状況を政治がどのように方向転換させるのかを問う選挙であったと言えます。

 そして、今回の選挙結果は、国民一人ひとりが、医療を含めた社会保障制度をより充実したものにすることを強く求めた結果であると考えます。

 政府は、国民の生命と生計を守る社会保障に対して、明確な理念を示し、国民に対し安心を保障する責務があります。

 日本医師会は、このために、医療のグランドデザインの発表をはじめ様々な形で、政府に対して医療における政策提言を行って参りました。

 新たに発足する政権与党に対し、国民が安心して健康な生活を送れるよう、充実した医療提供体制の確立を目指し、今後一層強力な政策提言を行ってまいる所存であります。

平成21年9月2日 
日本医師会長
唐沢祥人




 何十年も自民党とともに歩み続けてきた日本医師会に対して、民主党はどのような扱いになるのでしょうね。医療の崩壊は既に始まっていると思いますが、それを食い止めるためにどうするのか。国民全員で福祉に力をいれる方向にもっていくのか、従来どおり医療従事者だけに負担を強いるのか、それとも政治家・官僚も含めて医療費アップに動くのか。

 民主党政権がどのようなスタンスで医療を変えていくのか、今後の動向が楽しみです。

関連
医学処:茨城県医師会が民主党支持。一方日本医師会は自民支持。
医学処:勤務医、開業医が選ぶ2008年医療界のキーパーソンは
医学処:「人の死とは?」脳死臓器移植法A案の波紋。
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2009年07月23日

競馬の記録が短縮されたのは騎手の姿勢の変化によるもの。

騎手の前傾姿勢で記録短縮=GPS使う研究で裏付け−英大学

 競馬のレース記録は19世紀後半から20世紀初めにかけて大幅に短縮されたが、これは馬の走行能力が向上したわけではなく、騎手の乗馬姿勢の変化による効果が大きかったことが、全地球測位システム(GPS)を使った最新の研究で裏付けられた。英ロンドン大チームが17日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 騎手は昔、馬の背に腰を据え、上体を起こして乗っていたが、米国で腰を浮かせて上半身を前傾させる姿勢が生み出され、1897年から英国にも導入され始めた。米国の1890年からの10年間と、英国の1897年から1910年までで、レース記録は5〜7%も短縮された。 
 研究チームは、GPSと慣性センサーを使い、レース中の馬と騎手の重心移動を計測。その結果、馬の重心移動は上下約15センチ、前後約10センチだったのに対し、騎手は上下約6センチ、前後約2センチにとどまることが判明。騎手が馬の負担を減らし、走行を安定させていることが分かった。

 騎手が前傾姿勢を取ると、前面の空気抵抗が減るのではと思われるが、腰を高く浮かせているため、この効果はあまりないという。



 空気抵抗の関係ではなく、重心を変える事で馬の負担を減らしていた、と。

 スポーツ医学のジャンルも近年かなり進歩していますからねぇ。まだまだ記録が伸びる余地は残されています。

関連:イプラトロピウム使用でディープインパクトがドーピング違反
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2009年07月15日

鳴門病院の筋弛緩剤誤投与事故、医長を書類送検へ。

鳴門病院の医療過誤、医長を書類送検へ 県警方針、業過致死の疑い

 健康保険鳴門病院(鳴門市撫養町黒崎、増田和彦院長)で昨年11月、医師の処方ミスにより筋弛緩剤を投与された同市内の70代男性入院患者が死亡した事故で、県警捜査1課と鳴門署は10日までに、処方を指示した内科の30代女性医長(休職中)を業務上過失致死の疑いで書類送検する方針を固めた。

 県警の調べによると、女性医長は同月17日夜、39度の熱があった男性患者に解熱効果のある副腎皮質ホルモン剤「サクシゾン」を投与しようと、パソコンで「サクシ」と入力して検索。画面に一つだけ表示された筋弛緩剤「サクシン」を、「サクシゾン」と勘違いして看護師に200ミリグラム投与するよう指示し、患者を薬物中毒による呼吸不全で翌日未明に死亡させた疑い。

 病院によると、2003年ごろから「サクシゾン」は扱っていなかったが、08年春に別の病院から移ってきた女性医長にはそのことが知らされていなかった

 筋弛緩剤は通常、手術以外に使用するケースはほとんどない劇物。200ミリグラムは一気に点滴すると死に至る可能性が高い。

 病院は、遺族に謝罪するとともに11月19日に事実を公表。県警に届け出ていた。



 これの続報です。

 抗炎症薬サクシゾンと筋弛緩剤サクシンを間違えて投与してしまう

 電子カルテの工夫が必要ですねぇ。絶対使わないような場面で処方してしまえることに問題があるのか。
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2009年06月27日

献体を用いた医療技術トレーニングの市民フォーラムを名古屋市で7/11に開催

「先端医療技術を安心して受けるために 〜献体を用いた医療技術トレーニングの必要性と今後の課題〜」

1.主催・後援
主催:NPO法人MERI Japan
後援:愛知県、名古屋市、愛知県医師会、(社)名古屋青年会議所、樺日新聞社、中部日本放送梶A(医)蜂友会

2.開催日時
平成21年7月11日(土曜日)13:00〜15:40(開場 12:30)

3.開催場所
名称:中電ホール
所在地:名古屋市東区東新町1番地
電話番号:052-951-6908

4.事業目的

 社会環境が大きく変化している中にあって医療に求められていることは安全・安心、高品質、高効率である。先端医療技術に対する期待は高まるばかりである。しかし、先端医療というとそのメリットに目が行きがちであるが、解決しなければならない問題も少なくない。忘れてはならないことは、先端技術とはしっかりとした基礎技術の上に成り立つということである

 解決しなければならない問題の一つには医療技術研修・研究開発システムの不備が挙げられる。手術技術の研修を例にとると、日本ではベテランの医師が後進を育てるために実際の手術において患者の身体を使ってOJT(実地研修)を行ってきた。本来であれば、いきなり患者の身体を使ってOJTを行うのではなく、模型やシミュレーター、豚などの実験用動物やご遺体などを用いた手術技術研修を経て、基礎となる知識と技術を習得した後にOJTを重ねていくことが理想である。技術を習得するということで言えば自動車運転教習課程と同じだと考えられる。

 しかし、日本ではご遺体を用いての手術技術研修や研究が表立って行われていない。行われているとしても各大学の独自の判断の下で行われているのが現状である。ご遺体を正常解剖と病理解剖以外の目的、つまり医療技術の向上等の目的で用いることについての是非が曖昧であること、献体のあり方についての議論や理解が浅いために国民的コンセンサスがないことが主な原因である。

 医療技術は日進月歩のスピードで研究開発されている。そして、我々の日常の医療に導入されて、医療の効率化に貢献している。しかし、技術の進歩に伴い、そのテクニックは複雑化している。従来のOJTでは対応しきれない医療技術も開発されている。模型・シミュレーター、実験用動物・ご遺体を用いての効果的な医療技術研修システムが必要となる所以である。基礎技術がしっかりと身についているといえども先端医療技術に対応するためには医療技術研修を受けて自分の技術を研鑽することが必須となりつつあるということである。既に欧米諸国はもとより近隣のアジア諸国においてもご遺体を用いての医療技術研修が行える枠組みと施設が整備されて自国の医療に貢献しているのが現状である。

 また、医療技術研修に模型やシミュレーターのみならずご遺体や実験用動物を用いることが有用であることは外科系での手術に限ったことではない。内科系の医師が行うことがある基礎技術である気管挿管やカテーテルの挿入などの技術研修にご遺体や実験用動物を用いることは医療事故を減らすためにも必要不可欠である。

 基礎医療技術と先端医療技術を習得できるような枠組みが出来上がれば、医師は自信を持って医療を行うことが出来るようになり、地域医療の高質化と高効率化にも貢献できるものと考えられる。

 これからの医療を考えるうえで、総合的な医療技術修練・研究システムの必要性とその実現には欠くことのできない法整備や献体のあり方等について議論する必要がある。

目的:

 献体を含んだ人体試料を巡る問題や法整備の課題を明確にし、ご遺体を医療技術修練や研究開発に用いることを含めた献体のあり方とその是非等について議論することにより、その必要性に対する市民の理解とコンセンサスを得て、医学界・医療界への働きかけの一つとなること。



 脳死臓器移植の是非が盛んに取り上げられています。海外で行われている技術を日本でも、というのが明瞭な目的です。

 ご献体を用いた技術獲得という、海外では当たり前に行われているトレーニングを、日本でも。というのがMERI JAPANの活動内容です。

 こちらも「法整備されていない。法律化する以前に議論が活発に行われていない」ことが問題点です。

 間違いなく必要な技術トレーニングではありますが、実際に日本で、献体を用いてトレーニングすることに対して市民はどう感じているのか、私自身もかなり気になるところではあります。

 今回、MERI Japanが中心となって、市民フォーラムを開催するようです。パネリストも相当充実していて、一般の方が聴いても非常に面白い内容であると思われます。勿論、実際に関与してくる医療従事者の方にとってはより一層大切な市民フォーラムであると思います。

 前回は既に開催された後だったり、前日の告知になってしまったりで、微妙な取り上げ方しか出来ませんでしたが、今回は7月11日ということで、予定も合わせやすいかと思います。

 MERI Japanの今回の市民フォーラムのチラシをpdfでいただいたので、是非ご覧になってみてください。こういう催しに耳を傾けるだけで、今まで漠然としていた部分が明瞭になって現れると思いますよ。

参考:先端医療技術を安心して受けるために 市民フォーラムのチラシpdf

関連
医学処:NPO法人MERI Japanが、献体を用いての技術訓練を日本に普及させる
医学処:献体フォーラム、札幌市道新ホールで明日開催。
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2009年06月26日

ゲルマニウム商品はインチキ医学。科学的根拠ありません。

ゲルマニウムブレスレット:健康効果を科学的に確認できず

 国民生活センターは25日、健康効果をうたうゲルマニウムブレスレットの成分調査で12品中8品にゲルマニウムがほとんど含まれていなかったと発表した。ゲルマニウム自体の健康効果についても科学的根拠は確認できず、景品表示法や薬事法に違反するおそれがあるとして公正取引委と厚生労働省などに監視・指導の徹底を求めた。

 ゲルマニウム使用アクセサリーに関する相談が04年度からの5年間で2309件に上ることから2〜5月に調査を実施した。インターネット通販などで流通量が多いとみられる1万5000円未満の12品を選定。ベルト部分に埋め込まれた黒色粒などのゲルマニウム含有量を調べた。

 いずれも「純度99.99%」などと高純度がうたわれていたが、4000円未満の7品ではゲルマニウム含有量は1.5%未満で、検出されない銘柄もあった。9000円以上の5品では4品は96〜100%だったが1品は0.1%だった。

 また「生体電流を整え、血行をよくする」「電子を放出し、細胞を活性化させる」など何らかの効果を示す表示も全銘柄にあったが、科学技術振興機構による日本最大の科学技術文献情報データベース(2080万件収録)では過去5年分に科学的根拠を示す文献はなかった。同センターは「健康効果は期待すべきでない」としている。



 吹いた。

 ゲルマニウムが入ってたってインチキ医学なのに、そもそもゲルマニウムすら入ってないブレスレットだったとは。

 ってかこんなもんに騙される人は正直笑えない。ある一定層以下のレベルだと認識して、他のことに騙されないように身構えていたほうがいいですよ、本当に。

関連
医学処:ダイエット目的でのゲルマニウム関連商品が大人気
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2009年06月20日

テロ現場で活躍した救助犬のクローンを作成する。

9・11の英雄をクローン再生=現場で生存者救出の捜索犬−米

 米バイオ企業「バイオアーツ・インターナショナル」(カリフォルニア州)は17日、2001年9月の米同時テロ現場で活躍した捜索救助犬のジャーマンシェパードをクローン再生したと発表した。クローン再生は複数回に分けて実施され、5匹誕生、飼い主の元警察官に届けられた。

 同社によれば、再生されたのはオスの「トラッカー」。カナダの警察の捜索救助犬として100万ドル(約9600万円)相当の盗難品回収や数百件の逮捕に貢献した。同時テロでは、当時現役だった飼い主とともにニューヨークの世界貿易センターに駆け付け、最後の生存者を捜し当てた。

 トラッカーは今年4月に死亡したが、飼い主の男性は5匹の「忘れ形見」について「小さな点までまったく同じ。トラッカーのように人々を助けるため、この子たちを捜索救助の道へ進ませたい」としている。



 うーん・・・

 そりゃ遺伝的に全く同じかもしれませんけれど、その育つ環境などによって全く別の個体に育つわけで。

 一体こうやってクローンの愛玩動物を作り出すことに人間の自己満足以外の何があるのかわかりませんね。
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2009年06月10日

法政大学で国内初の植物医師の養成学部が誕生。

目指せ!「植物医師」 法政大で国内初の学部教育

 農作物や観賞用植物などの病害を診断、治療に当たる「植物医師」の養成が、法政大が平成20年度、小金井キャンパス(小金井市)に新設した生命科学部の植物医科学専修コースで本格的に始まった。学部教育としては国内初という。

 病理学や雑草学の基礎から、診断、投薬などの技術まで学ぶ。都市緑化や家庭園芸分野で新ビジネスをいかに生み出すかを学ぶ「植物医科ビジネス論」も。将来的には、人やペットが病院で診てもらうように一般の人が病気の植物を持ち込んで治療が受けられる“植物病院”の創設も目指す。

 法大によると、植物医師を名乗るには、一定の実務経験を積んだ上で「植物保護士」の国家資格の取得が必要。一方で、財団法人日本緑化センターが認定する民間資格「樹木医」のを目指す課程もある。前野早衣子さん(2年)は「植物病院の勤務医として人の思いが込められた植物を生かし続けたい」と話す。



 植物病院はちょっと非現実的な気もしますけれど、往診みたいな制度が出来るかもしれませんね。富裕層にウケるかも。

 樹木医とはちょっと違うんですかね。樹木医は大きな木の治療にあたり、植物医師は観葉植物などがメインとなるのか。

 植物が好きだったらこういう資格もアリな気がしますね。

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2009年06月04日

幻肢痛の治療に仮想現実システムを用いる。

幻肢痛治療へ仮想現実システム開発

 岡山大の付属病院と大学院自然科学研究科は、事故などで切断し失った手足が痛むように感じる幻肢痛(げんしつう)の治療へ、新たなバーチャルリアリティー(仮想現実)システムを開発した。同大の「医工連携」の取り組みで、市販ゲーム機を活用し安価に製作。同病院は自宅治療用に機器の貸し出しも検討する。

 手の幻肢痛では、直角に立てた鏡に手をかざすと逆の手が映ったように見える性質を利用し、失った手足が正常に動いていることを脳に錯覚させる「鏡療法」が治療法の1つ

 今回のシステムは同療法を応用し、片腕を失った患者を対象に製作。市販ゲーム機のリモコン▽パソコン▽赤外線通信ができる小型装置▽専用ソフト―で構成し、同研究科博士前期課程(機械システム工学専攻)の福森聡さんらが手掛けた。

 小型装置を健常な手に装着すると、パソコン画面は反対の失った手と複数のボールを表示。手を握ると連動して画面上の手がボールをつかむ仕組み。



 ファントムペインのことです。ないはずの手が痛む、というのはよくみられる症状の1つでもあります。

 脳の各部位のマッピングと何らかの関連があるとされています。このシステムを利用して痛みがなくなればいいんですけれども。痛みを取り除くっていうのは難しいもんです。

関連:振動していない携帯が、振動しているように感じる人
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2009年05月27日

こうのとりのゆりかご、2年間で42人の子供を救う。

赤ちゃんポスト25人…昨年度

 熊本市は25日、親が育てられない子供を匿名で受け入れている慈恵病院(熊本市)の「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)について、昨年度1年間に預けられた子供が25人に上ることを明らかにした。

 運用が始まった2007年5月〜昨年3月末の初年度に比べて8人増え、この2年間の総数は42人となった。

 内訳は男児13人、女児12人。子供とともに残された手紙や医師の診断によると、生後1か月未満の新生児が21人、生後1歳未満が3人、就学前の幼児が1人。うち2人は治療が必要な状況だったが、虐待の痕跡はなかったという。



 42人もの尊い命が救われた、という結果に。

 思うんですけど、国は慈恵病院に多額の資金を支払わないといけないよね。

 「国に代わって」、42人もの人生を救ってきてるわけだし、国は病院に費用の全額を支払ってもいいくらいです。むしろこのような先進的試みを成功させているわけですからプラスアルファ払ってもいいぐらいですし、少なくとも人件費ぐらいは負担すべきでは?なんか運営当初は捨て子が増えるとか馬鹿けたことを言う人が大勢いましたけれど、落ち着いてきたようですね。

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2009年05月25日

アリの脳髄を食べ、アリを操るタイコバエの脅威。

アリをゾンビ化して操るタイコバエ

 タイコバエというハエの繁殖方法は実におぞましい。特定のアリに産みつけられた卵からかえったウジはアリの脳髄を食べ、アリを操るかのように移動させ、さらに頭を切り落としてその中で蛹となる。しかし、このハエの繁殖方法を、害虫であるアカカミアリの駆除に利用する取り組みが、アメリカ南部で進められている。

 タイコバエは、アカカミアリという毒針を持つ凶暴なアリの一種を見つけると、その体内に針のような管で卵を産み付ける。ふ化したタイコバエの幼虫(ウジ)はアカカミアリの頭の中へ移動し、そこで脳髄をすすりながら成長する。しばらくすると、アリはウジにコントロールされているかのように動き始める。

 同じ巣のアリからの攻撃を避けるため、アカカミアリはタイコバエの幼虫に操られるかのように巣を出て行く。たいていは、湿り気のある緑の多い場所にたどりつく。中には巣を離れてから50メートルもさまよい続ける“ゾンビ”アリもいるという。

 やがて、タイコバエのウジは、そのホストの首を切り落とし、内部を食べながらさらに成長する。そして卵が産み付けられてから約40日後に、ほぼ成虫に近い蛹になる。

「このハエのウジは、アリを断首するだけではなく、アリをゾンビに変えてしまうようだ」と、アメリカ農務省の昆虫学者サンフォード・ポーター氏は言う。

 アカカミアリは1930年代初期に、おそらくは農産物の貨物船でアルゼンチンからアラバマ州モービルに入ったと考えられる。ここ50年の間にアメリカ南部全域に生息域を広げ、在来種のアリが多数被害を受けている。そのためアメリカの研究者らは現在、外来種であるアカカミアリの繁殖を抑制するため、定期的に数種のタイコバエを野に放している。



 Koeeeeeee!!

 カタツムリと広東住血線虫の関係を思い出しますね…。

 しかしただ脳髄を食すだけなら操れないと思うんですけど、このように最適な場所に移動させるための工夫ってどのようにしてるんでしょうね。謎ばかりです。

関連:生焼けのカタツムリを食べた70人が広東住血線虫に感染し髄膜炎に。
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コラボクリニック新宿を作った城口社長がミニブログサービスを開始

東大、東工大の学生がミニブログ会社設立

 東大と東工大の現役学生が4月に設立したIT会社「ミログ」が注目されている。“ポストブログ”いわゆる“ミニブログ”サイトの運営で、その名を縮小して会社名にした。

 東大法学部4年生の城口洋平社長(21)はこう説明する。

「ミニブログは、会員が短文(ミログは140字程度以内)で投稿するのが最大の特徴です。例えば“今、何している?”という問いかけに、“起きたばかり”とか“電車で通勤中”“洗濯物を取り込んだところ”などと何げなくコメントできます。米国の先発サイト“Twitter(トゥイッター)”は、短文で気軽に書き込みができると大人気。ボクはシリコンバレーで昨年、数カ月間、トゥイッター(日本語に訳すと“つぶやき”)サイトを体験し研究しました。日本ではケータイだけで投稿するシステムです」

 会員は登録料無料。運営費はサイトに参加する法人や団体からのスポンサー料で賄う。東工大4年生(22)が副社長で、ほかに学生や大学院生たちがスタッフ。サイトの本格稼働は25日からで、年内会員数は50万人が目標だ。

 大学発ベンチャーは一時もてはやされたが、軌道に乗ったところはほとんどない。「ミログ」は3年後に株式公開を目指している。



 これは流行らない気が。twitterと何が違うのか分からないというか、現行のサービスのおいしいとこどりという点がウケるんでしょうか。最大のメリットは携帯のみというところか。

 いやそんなことを言いたいんじゃなくてですね、

 この社長、何か見覚えあるなと思ってたら、あの1年近くで廃業した「コラボクリニック新宿」の社長なんですよね。

講師紹介 「コラボクリニック新宿」 プロデューサー 城口洋平

 灘校出身、灘校時代に、灘校テニス部を全国3位に導き、生徒会長をつとめ灘校改革を行いながらも、灘校文系1番の成績で東大文一に現役合格を果たす。昨年末、東大医科学研究所と共同で日本初のコンビニクリニックとして「新宿コラボクリニック」設立のプロデューサーをつとめ、TV、新聞等に数多く掲載。現在は、医療ビジネスに取り組む一方で、民主党参議院議員鈴木寛のゼミ長として日本の社会創造に奔走中。


 そのー、果たしてコラボクリニック新宿というものを設立して、どうだったんでしょうか。採算合わないから早々に撤退、で改善もなく2年ほど経ったわけですけれど、それを含めて医療に対してどのように感じたのでしょうか

 そういった反省点とか改善点が生かされなければ、せっかくの大勢の方の協力も無駄になってしまうのではないかと。コラボクリニック新宿で協力してくださった医師の方々(実際に診療に力を貸してくれた方)にも申し訳ないというか…。

>日頃はコラボクリニック新宿にお越しいただき、ありがとうございます。
>当院は2007年12月28日をもって診療を終了いたします。
>定期的に通院いただいている患者様には、適切な医療機関を
>ご紹介いたします。


一番、たちわりい。

心療内科庭先開業(予定)


ビジネスとしてどのように考えていたのか分かりませんが、1年で撤退、ということはビジネスモデルとしてはおいしくなかったということでしょうか。

「聴診器一本だけでは日本ではあまりに初・再診料が安くて生きていけない」ということが逆に証明されてしまったような気がします。

多くのマスコミが注目していたようですが、いつの間にか消えてしまったようです。

>フランチャイズ化
という言葉そのものを理解していたかどうか分かりませんが、ぜひ設立前のビジネスモデルを見せていただきたいものです。

いろいろと参考になる気がします。
決して狙いは悪くはないと思うのですが、現実の医療行政からすると
「医療費は徹底的に削る。そんな甘いレヴェルじゃない」ということでしょうか。

勤務医 開業つれづれ日記



 なお、どうやら「ミログは、東大・東工大産学連携の協力を得て「大学発ベンチャー」として展開し、3月には東大医科学研究所と共同研究で、禁煙、メタボ患者向けの健康管理サービス「医療版ミログα」をスタート。」とのことですので、まぁこの機能も既存の域を出ないものではありますが、より簡単に、手軽に出来るようになると良いですね。

 例えば生活習慣病外来などで、よく「手帳」として血圧や血糖値などを記すものを手渡しますけれど、血圧計や血糖値測定器に赤外線送信機能のようなものをつけて携帯に送ると、その数値がそのままグラフとして表示されるようなシステムなどあれば、正確な数値が確実に積み重なるわけです。社長はやる気はあるみたいなんで、頑張ってもらいたいですね。医療で日本を変えるという言葉、有言実行してほしいと思います。

 ネットを介した医療モノってイマイチ連結しにくいんですけど、個人的に一番有益かもなと思うネタが1つあるんですよねぇ。患者さんの本音が綴られた日記って結構あるんですけど、それを主治医が知ったら治療内容とかももう少し改善されるのかなと思うことがしばしばあるんですよね。精神科の日記療法みたいな感じに、より本音を書きやすいmixiなどの公開日記だからこそ治療に有益な内容とか出てくると思うんですよね。まあそんなものを患者さんが医師に見せるはずもないし医師もそういったものに頼らず信頼を勝ち取って本音を言ってもらうしかないんでしょうけれど、言いづらいことも日記形式なら伝えられるという患者さんもいるかもしれませんしね。ニーズさえあればうつ病治療や人格障害などでは有益そう。
posted by さじ at 01:49 | Comment(3) | TrackBack(0) | NEWS

2009年05月24日

ほとんどの医師が、患者の本音を聞きたいとしている。

9割強の医師、患者の本音「聞きたい」

 治療内容に関する患者の本音を聞きたいと考える医師が全体の92%に上ることが、病院検索サイトを運営するQLifeが実施した「1人の患者の声が医師の治療に与える影響調査」で明らかになった。

 調査は、4月21−23日にウェブ上で実施。対象は30歳以上の医師で、有効回収数は300人(開業医と病院勤務医それぞれ150人)だった。医師の専門分野を独自に分類しており、「内科系」「外科系」「精神科系」「産婦/泌尿肛門系」「小児/皮膚系」「眼/耳鼻咽喉系」のうち、回答者の割合が最も多かったのは(複数選択)、「内科系」(46.3%)だった。

 調査では、「投書(1人の患者の声)が発覚した場合、その後の治療時の会話方法は変わると思うか」との問いに、「変える」とした人の割合は72.3 %(「患者の大半に対して変える」37.0%、「同疾患の大半に対して変える」8.3%、「同薬剤の大半に対して変える」19.7%、「同薬剤の半分程度に対して変える」7.3%)。一方、「複数届けば変える」は21.3%、「患者の声では変えない」は6.3%だった。

 専門分野別に見ると、変える人の割合は「精神科系」と「小児/皮膚系」で特に高かった。

 「(接遇面などではなく)治療内容に関する患者の本音を聞きたいと思うか」との問いには、「ぜひ聞きたい」(50.3%)と「やや聞きたい」(41.7%)が合わせて92.0%に上った。「あまり聞きたくない」は7.3%で、「全く聞きたくない」は0.7%。

 「ぜひ聞きたい」と答えた人の割合は、前問で「患者の大半に対して変える」とした人の69.4%に上ったが、「患者の声では変えない」でも47.4%あった。



 難しい問題です。患者さんの本音は絶対に聞きたいとは思いますが、患者さんが納得してくれなくてもやらなければならない絶対的な治療法は(恨まれてでも)やらんといけないとは思いますし。。。

 信頼関係が築けるかどうか、なんでしょうね。有能な医師ほど信頼関係を大事にすると思います。患者さんのほうが応えてくれるかどうかは別として。

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医学処:医者にむかついた瞬間
医学処:クレームに関する医師側の問題について
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シンガポールに日本人医師が常勤するクリニックが誕生する

ノビナに日本人医師常駐のクリニック開院−専門医による診療可能に

 日本人医師が常駐するクリニック「ニホン・プレミアム・クリニック」が5月15日、ノビナ・メディカル・センター内に開業した。

 同院には日本人医師3人が常勤しており、症状に合った専門医が診察を行う。シンガポールでは、初期治療を行なう一般医と高度な検査や治療を行う専門医のクリニックに分かれており、症状に合わせて専門医への紹介を受けることになるのが通例。さらに高度な治療が必要と同院で判断した場合は、隣接するタントクセン総合病院への搬送も可能で、その際は同院の医師が同行して症状をタントクセン側の医師に伝えるシステムになっている。

 同院の橋口宏院長は、シンガポールで26年間にわたって医療現場に携わっており、2院の日系クリニックを立ち上げた経験を持つ。橋口院長は「当院の開業に際しては、患者本位の医療を手がけられることを第一に考えた。専門医による診察をその場で受けられる一般クリニックは、シンガポールで初の試み。患者にとって最善のクリニックでいられるよう、これからも努めていきたい」と話す。

 診療項目は総合診療科、小児科、眼科、消化器外科、耳鼻咽喉科、産婦人科、整形外科、皮膚科、外科。診療時間は、月曜〜金曜=9時〜12時30分・14時〜17時30分、土曜=9時〜13時。日曜・祝日休診。



 いわゆる日本式の開業といったところでしょうか。ニーズはありそうです。科をみるに、かなり大きな病院みたいですねぇ。
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2009年05月10日

被害の増え続けるセアカゴケグモに、天敵が出現する。

セアカゴケグモの“天敵”ハチ発見 針で一刺し、麻痺させて捕食

 強い毒性を持つセアカゴケグモに、国内では存在しないとされてきた捕食者がいることが7日、大阪市立自然史博物館の調査で分かった。一方で、大阪府内で昨年度、セアカゴケグモによる被害例が過去最多を記録したことが判明。繁殖を繰り返す毒グモの“天敵”が発見されたことで、関係者は被害拡大が防げるのではと期待している。

 同館学芸員の松本吏樹郎さんと同館友の会会員の北口繁和さんの調査によると、クモバチ(ベッコウバチ)の一種の「マエアカクモバチ」が、セアカゴケグモを捕食していることが確認された。平成19年9月に長居公園(大阪市東住吉区)で初めて確認されてからは、この数年間に、堺市堺区内や大阪府豊中市内の石垣のすき間や公園の地面などでも、このハチが針で刺して麻痺させたセアカゴケクモをアゴでくわえ引きずっている姿が観察されたという。

 このハチは背中が赤さび色をしている点が特徴。これまで別のクモ(ハンゲツオスナキグモなど)を捕食する姿は観察されていたが、松本さんは「えさのクモと似た環境で増加し、入手しやすくなったセアカゴケグモを捕食し始めたのでしょう」と説明する。

 外来種であるセアカゴケグモは日本では平成7年、大阪府高石市で初めて発見。その後、兵庫や和歌山、奈良など近畿地方を中心に繁殖を繰り返しており、愛知や群馬などでも確認されるなど生息範囲が北上している。

 大阪府環境衛生課によると、セアカゴケグモによる府への被害報告は、13、16、17年度にはそれぞれ1件だったのが、18、19年度にそれぞれ6件。20年度には9件と最多を記録、「ここ数年で被害例が増加しており、今年は予断を許さない状況だ」という。

 同課では定期的に生息状況を調査をしているが、「クモは一カ所に固まっているわけではないので、一斉駆除は不可能だ」と頭を悩ませていた。思わぬ天敵の発見に「生態系への影響を考えなければいけないが、面白い発見だと思う」と期待感を示している。



 いいぞー。

 是非根絶に近い状態にまで捕食してほしいものです。ホント、セアカゴケグモを日本に持ち込んだ野郎は大罪ですよ。

 毒をもっている生き物は基本的に嫌いなんですけど、ハチよりクモのほうが嫌いなんで是非このマエアカクモバチには頑張ってもらいたいところです。

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2009年05月07日

毒を持つ生き物を食べるとき、アライグマは洗っている。

アライグマ、やっぱり洗っていた…エサを毒抜き

 アライグマが毒を持つ生き物を食べる際、地面で“こすり洗い”して毒抜きをするユニークな行動を取ることが、京都大の持田浩治研究員(動物行動学)の調査で明らかになった。

 両前脚で、洗うようなしぐさをすることからそう呼ばれているが、野生のアライグマの場合、餌探しのための行動で、実際は「洗わない」とされていた。持田研究員は「毒のある食物に関して、アライグマは、名前通りの行動をしている」と話す。

 アライグマは北米原産で、小動物や昆虫、魚、果実などを食べる。持田研究員は、大阪府内などで捕獲された野生化したアライグマ6匹の食性を観察。皮膚から毒を分泌し、天敵がほとんどいないとされるアカハライモリやニホンヒキガエルを餌にしていたことがわかった。

 詳しく調べた結果、6匹とも通常の餌はそのまま食べるが、においで餌に毒があると判断した場合、両前脚で、最長10分余りも地面に、こするなどしてから食べていた。刺激を与えて体内に蓄えた毒をすべて出させ、こすり落としてから口にしているとみられる。

 持田研究員は「毒を絞り出して餌にする動物は他に聞いたことがない。何でも工夫して餌にする摂食行動が、故郷と環境が異なる場所にもうまく順応できる理由の一つなのかもしれない」としている。



 野生を詳しく研究し続けた証でしょう。アライグマの名誉を見事に守り通しました。洗うんですねぇ。賢い。

 ってかアライグマが洗ってるところ、みたいです。かわいいんでしょうねぇ。。。

関連:コウモリに噛まれても狂犬病になります
posted by さじ at 20:21 | Comment(1) | TrackBack(0) | NEWS
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