[NEWS]の記事一覧

2011年09月05日

脊椎動物で唯一ヘモグロビンを持たない、透明な魚コオリウオ

世界初公開! 血液が透明な魚「コオリウオ」

 江戸川区にある葛西臨海水族園で血液が透明な魚が世界で初めて公開されました。この珍しい魚は南極コーナーにいて、たまに泳ぎ回るようですが普段はじっとしています。

 1989年の開園から念願だった南極の魚・コオリウオの展示が今月24日から始まりました。水温を1℃から2℃に維持する必要があるため採取が難しく、今回、世界で初めての展示になりました。脊椎動物の中で唯一ヘモグロビンを持たないため血液が無色透明でえらが白いのが特徴です。来園者からは「すごかった」「血液が白いのでびっくりしました」「世界でこれ1匹だから来てよかったです」などといった声が聞かれました。葛西臨海水族園・飼育展示係の中村浩司さんはコオリウオについて「体に傷ができてもなかなか分かりづらいところがあります。なので、非常によく観察しないと魚の状態がつかみにくい」と話しています。

 寿命など現在は分からないことばかりなので、今後長く飼育することでいろいろな発見をしていきたいということです。



 酸素を運ぶヘモグロビンを持たないでもいい生物はいくつかいますね。血が緑色で有名なサソリは確か、酸素と結合するのが鉄じゃなくて銅だった気がします。

 見に行きたいなぁ。葛西かー。比較的近いといえば近いか。水族館の質としても結構すきですね。一番好きなのは品川水族館ですけど。あ、一番はちゅらうみか。
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2011年09月04日

5人の医者がカモ撃ちに行ってきた。


5人の医者がカモ撃ちにいった。

鳥影を見て、最初内科医が散弾銃を構える。
「うーん、あれがカモかどうかはっきりしない。セカンドオピニオンを求めたい」
カモは逃げてしまった。

次に小児科医が構える。
「どうもあれはまだ子供のカモみたいだ。もうちょっと様子見よう」
カモはまた逃げた。

次は精神科医が鉄砲を構える。
「私はあれがカモであることを認識しているが、あれは自分がカモであることを知っているだろうか?」
彼が悩んでいる間にカモは逃げてしまった。

そうこうする間、頭上に何か現れたような気配がしたやいなや、外科医が鉄砲をぶっ放し、
そばにいる病理解剖医に声をかける。

「カモだったかどうか見てきてくれない?」




 アメリカンジョークですけれど、日本の医者もだいたいこんな感じ。最後の外科医と病理医の組み合わせが一番それっぽい
posted by さじ at 12:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2011年08月11日

税金あげてもいいがちゃんと介護と医療にまわせ

自民、11月に社会保障改革案 特命委員会初会合 2011.8.9 21:27

 自民党は9日、社会保障制度に関する特命委員会の初会合を開いた。昨年の参院選公約で掲げた
「消費税率10%への引き上げ」を財源の柱として、医療や年金制度などの社会保障改革案を
11月ごろにまとめる方針だ。

 石破茂政調会長は会合で、社会保障と税の一体改革の政府・与党案について
「閣議決定せず、増税時期も明示しておらず無責任。政権奪還する責任感の下、議論を進めたい」と強調した。

産經新聞 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110809/stt11080921300011-n1.htm

いやぁほんと、そろそろ本腰入れていかないと、成りたたなくなりますわなあ
posted by さじ at 21:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2011年08月09日

福島県の医療機関の被害総額は115億円以上に上る

福島県医療機関の被害総額115億円以上−県が集計

 東日本大震災による福島県の医療機関の建物の被害総額が少なくとも114.7億円に上ることが、県の集計で分かった。被害状況が不明の病院・診療所もあり、実際の被害額はさらに大きいとみられる。

 県では、8月2日までに被害状況が判明した医療機関の被害額を集計した。それによると、病院の被害額は94.8億円で、全139病院のうち111病院(79.9%)が被災した。2病院は全壊。また、13病院(9.3%)は状況が分かっていない。

 また、医科診療所では、状況が分かった1188施設のうち530施設(44.6%)、歯科診療所では、770施設のうち386施設(50.1%)が被災した。被害額は医科診療所が14.7億円、歯科診療所が5.2億円。全壊は医科診療所の2施設、歯科診療所の9施設だった。県の担当者によると、診療所は数が多いため状況の把握が難しく、このほかに状況不明の施設があるという。



 結構・・・いや、どうなんだろうか、比較的安いといえば安いのしょうか。高額機器はほとんど壊れなかったということでしょうかね。

 個人病院はそれでも大変ですよねぇ・・・。医療関係者で寄付とかしてるみたいですけど、それも総合病院が主なんでしょうか。

 一刻も早い復帰を願います
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2011年08月08日

医療エンタメ、総合診療医ドクターGが地上波進出。

名推理―「総合診療医ドクターG」地上波進出

昨年度(2010年)にNHK・BSで放送され、評判の高かった「総合診療医ドクターG」が地上波に進出する。第1回放送は7月28日(毎週木曜よる10時)の「<新>腰が抜けた」だ。リストラにあった44歳の男性が「突然腰が抜けた」と病院に運ばれてきた。いったい彼はどんな病気なのか。

スタジオに集まった若き研修医たちが、患者の症状や言動を再現ビデオで観察して病名を探る「医療エンターテーメント」と称しているが、出題するのはベテランの総合診療医で、患者も実在する実話なので、民放の大袈裟な「健康・病気バラエティー」とはまったく違う。

 日常のなにげない症状から、隠された病気を発見していく「推理」は、へたな謎解きドラマよりスリリングだ。司会は「浅草キッズ」の水道橋博士と玉ちゃん。病気や健康に知識豊富は2人だけに、話が脇にそれていかない進行にも好感が持てる。

実はこの番組にはあるヒントがあったのではないか。アメリカの人気テレビドラマ「Dr.HOUSE」だ。偏屈な診断医が患者の症状、生活、言動から病気を突き止めていくドラマで、2004年から放送され視聴率ランキングでトップ20の常連。エミー賞やゴールデングローブ賞などを数多く受賞している。NHKの「総合診療医〜」はそのアイデアをちょっといただいたといったところか。



 この番組の特筆すべきポイントは、「一般人視聴者を結構おいてけぼりにする」ところでしょうか。エンターテイメントとして成り立っているかというと、正直微妙。医学生には凄く役に立つ内容、研修医はこれくらい知ってないとマズイといったところでしょうか。地上波じゃないやつは結構おもしろかったですよ。
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2011年08月04日

迷惑患者の対処法を、8つの型に分類して考える

迷惑患者への最終手段、「接触断絶」も−弁護士は「管理権」に注目

 弁護士の桑原博道氏は7月15日、日本病院学会のワークショップで講演し、「モンスターペイシェント」と称されるような迷惑患者に対しては、コミュニケーションを断つことも必要との考えを示した。そのためには、原則は医師法違反の診療拒否よりも、敷地や建物の「管理権」を行使する方が違法性は少ないと説明した

 桑原氏によると、管理権の行使は、迷惑行為の内容や患者の病態により例外的に違法になるケースもあるが、原則は合法行為。一方、診療拒否は「正当な事由」がない限りは原則、医師法違反で、「管理権の行使の方が、法的な問題は少ない」という。

 一方で桑原氏は、コミュニケーションを断つことは「あくまでも例外」とも述べ、迷惑患者を8類型に分け、それぞれに合わせた対応を取るべきだと指摘した。

 8類型は、(1)刑事犯型(2)粗暴型(3)反社会的勢力援助型(4)ストーカー型(5)居座り型(6)診療報酬不払い型(7)粘着型(8)精神疾患型―で、(1)から(4)には警察OBによる対応も有効だと説明。(3)については、代理人として弁護士を立てることも必要だとした。文書での回答を何度も求めるような(7)に対しては、早い段階でやりとりを打ち切る文書を送付すべきだと述べた。

 また、(5)の実例として、特別療養環境室からの退院を拒み、娘と共に暮らし始めた患者を紹介。娘が病室のシャワーを使用していることを突き止め、水を止めることで解決したという



 この時代において、迷惑患者というのも増加の一途を辿っています。

 基本的に善意重視の日本の医療においては、強く言えない、というのが根底にあるのでしょうけれど、それでは医療従事者の精神的負担があまりにも大きすぎる。有能な弁護士、警察などを介してやりとりをするようなシステムづくりが必要だと思います。
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2011年08月03日

外国人患者が病院に来た場合、医療情報の入手をどうすればいいか

外国人患者受け入れ、医療情報の入手に苦労

 経済産業省の医療産業研究会のフォローアップ会合が8月1日に開かれ、昨年6月にまとめた報告書で提言した施策の進ちょく状況について、関係者から報告を受けた。この中で、医療の国際化支援組織「MEJ(Medical Excellence Japan)」で海外から外国人患者を受け入れる際の窓口となっている日本エマージェンシーアシスタンス株式会社の北野選也取締役は、治療方針の検討に役立つ医療情報の入手などに苦労していると述べた。

 北野氏は、骨折して入れたボルトを抜く手術の前日に、肝機能を示す数値が非常に悪いことが分かり、手術の延期を検討した例を紹介。「簡単な健康診断の数値だけでも、事前にもらうべきだった」と述べた。

 このほか、苦労している点として北野氏は、▽終末期の患者などの受け入れ▽治療に要する費用の事前提示▽外国人に慣れていない医療機関へのサポート▽帯同する家族へのサポート▽治療方法に変更があった場合の患者の同意の取り付け―を挙げた。

 MEJは、日本エマージェンシーアシスタンス株式会社などが事務局を務めるコンソーシアムで、外国人患者受け入れの窓口機能や、国際医療通訳の育成支援事業などを担っている。

 MEJを通じた外国人患者の受け入れは、国内医療機関のカタログなどを作成した今年度から本格化。経産省によると、4-7月に中国やロシアなどから計611件の問い合わせを受け、約50人の患者を受け入れたという。



 大きい病院だと、職員の中に「○○語に長けた人」がいることがありますね。

 手術の説明など、リスクを説明する場合にも、ニュアンスが難しかったりします。以前タイかどこかの富豪が日本で手術することがありましたが、言葉の壁を感じました。

 医療情報というのはかなり大事で、どんな病気をもっているか、どんな手術をしたことがあるか、何の薬を飲んでいるかなど、知っておかないといけないことがかなりありますからね。今後の課題でしょうか。
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2011年05月26日

医療機関にも節電の波が押し寄せることは、あってはならないこと。

15%削減、医療機関の適用除外要望 「節電で命は削れない」

 夏の電力不足に対応するため、事業所や家庭に15%の消費電力削減を求めた目標に対し、医療界が危機感を強めている。医療現場からは「節電で患者の命を削るわけにはいかない」といった声が上がっている。日本医師会が「適切な医療行為ができなくなる」と、医療機関を使用制限の適用から除外するように国に要望する事態になっている。

 政府が発表した今夏の電力需給対策は、昨夏の平日ピーク時の電力から15%削減を要求。契約電力500キロワット以上の大口需要家に対しては、昨夏の電力ピークを越えて使用した場合、罰則も検討されている。

 これに対し、日本医師会の今村聡常任理事は「医療現場では、いつ何が起こるか分からない。電力使用のピーク時に一刻を争う患者が突然搬送されてきたら、手術延期はできない」と訴える。日本医師会では細川律夫厚生労働相などに医療機関の適用除外を求める要望書を提出した。

 削減目標の対象に含まれてしまうことと同時に、医療関係者は消費電力削減が十分できず、計画停電が再度実施されることも危惧している。震災直後に実施された計画停電では、手術や検査の延期、医療機器の故障などさまざまな影響が出た。政府は「計画停電は今夏は原則実施しない」というが、関係者の危機感は強い。

 機能の弱った腎臓の代わりに体内の余分な老廃物や水を除去し、血液をきれいにする透析。使用する透析液は病院内で作られている。夜間透析も実施し、外来患者が約180人に上る西新井病院付属成和腎クリニック(東京都足立区)の米田文男所長は「透析は電気と水がないと行えない。15%削減は患者さんの命を削ることにつながる」と不安を隠さない。

 患者は週に3回来院する。「3、4日治療の間隔をあけただけで命にかかわることもある。病院でできる節電は空調と照明だけ」と、米田所長は訴える。

 1423床と首都圏有数の規模を持つ東京女子医大病院(新宿区)。手術予定は数カ月先まで組まれ、変更すると診療計画に大幅な遅れが出る。麻酔科学講座の野村実教授は「節電で治療や手術ができなければ、新たな“被災者”を生むことにつながる」と話す。

 病院備えつけの自家発電機も切り札とはならない。東京都が震災後に都内646病院に行った調査では、回答のあった病院の8割が自家発電装置を所持するものの、最大稼働時間は3時間未満が最も多かった。自家発電による電圧などの微妙な変化で、医療機器が不具合を起こしたケースもあるという。

 日本医師会が東京電力管内の医療機関を対象に行った調査でも「MRI(磁気共鳴画像装置)などが使えず、診療行為に影響が出る」「空調の過度の節約は熱中症を併発しかねない」などの声が上がった。



 現実的路線で考えると、原発反対して今年の夏の供給量は下がるんですかね?だとするとまず困るのが、記事にあるような病院の電力。そして国全体でみると「冷房の減少」でしょうか。

 原発を反対する前に、電力をそのー、必要な分をまかなえるような方向にシフトするのは分かるんですけれどね。今すぐに、国民の感情に流されて原発停止をしてしまって、節電されると、本当に必要なところに電力がいかなくなってしまうのではないかなと。果たしてデモと、それに伴う首相の決断は英断だったのかどうか。

 結構お年寄りとか、節電といって我慢してしまって、熱中症により死亡するケースが増加しそうですね、今年の夏は・・・。

 何事も、「代替案」や「それに伴う弊害」を考えないといけないわけです。。。
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2011年05月13日

2011年、医療機関の倒産、1月で7件、18億の負債。

医療機関の倒産、4月は7件−帝国データ

 帝国データバンクの集計によると、今年4月に発生した病院・開業医の倒産は7件だった。負債総額は18億1200万円。

 7件の内訳は、病院2件、診療所2件、歯科医院3件。負債額はそれぞれ、16億2200万円、9000万円、1億円だった。

 病院・開業医の倒産は、1月1件、2月3件、3月5件発生しており、今年の累計はこれで16件となった。昨年は4月が5件で、同月までに12件の倒産が発生している。



 結構な額ですねぇ。

 まあ今はどの医療機関も盤石とはいかんのでしょう。

 開業ともなれば人気商売でしょうし、病院を作ろうものなら赤字は必至でしょうし。世知辛い世の中です。
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2011年05月04日

手術室で執刀医が画面を直接触れずにパソコンを操作する方法

カナダの医療技術グループ、「Kinect」を活用して手術の効率化を実現

 カナダ・オンタリオ州政府は、トロント大学の研修医とサニーブルック・ヘルス・サイエンス・センターの癌外科医による医療技術グループが、Microsoftの家庭用ゲーム機Xbox 360のモーションコントローラ「Kinect」を手術中の重症患者の画像視認技術として活用していることを明らかにした。

 癌などの外科手術ではMRIやCTスキャンの画像を視認するために、手術中に無菌領域を離れる必要がある。同技術グループでは、この問題解決のために、手術室のコンピュータにゲーム機を接続し、それを身振りで操作するだけで、患者のスキャン画像を確認できるようにし、患者の無菌領域を離れずに手術を続行することが可能となったという。

 同システムは、Kinectから送信される3次元データを用いて執刀医を認識、その身振りや姿勢をトレースするため、執刀医は何も触ることなく、また無菌領域から出る必要のなく、コンピュータのプログラムを制御することが可能となるというもの。

 従来、手術室では、臨床医が管理の行き届いた無菌領域の内外で作業をしているが、こうした環境の中で執刀医が手術中に患者の画像を確認する必要がある場合、コンピュータは非無菌領域にあるため、執刀医はキーボードやマウスに直接触れることはできず、無菌領域を侵さないため、非無菌領域にいる助手などに画像の調整指示などを出していた。

 こうした画像誘導は、癌手術において重要であり、医者が腫瘍をすべて摘出しつつ、可能な限り健康な組織の温存のために患者の体内のどこに何があるのかという情報を知るために用いられる。今回のKinectと組み合わせた技術は、執刀医が手を一振りするだけで、そうした画像を無菌領域から直接コントロールできるようにし、正確な画像を思い通りに表示できるようにしたもので、「まさに手術室の魔法」とサニーブルック・オデット癌センターの胃腸癌医療チームの腫瘍外科医であり、肝臓、すい臓および胃腸の複合手術を専門とするCalvin Law博士はコメントしている。



 日本でもこれはすぐにやるべきでしょう。

 日本の手術室もまさに同じで、画像を確認するときは、無菌になっていない手術室に入っている医者が執刀医の言う通りに動かします。無菌操作をしている執刀医はパソコンに触れないからです。

 これがあれば自分で想い通りの画像を素早く表示できるわけですからね。。
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2011年05月03日

医学生・研修医向け総合キャリア情報サイト「DtoDレジデント」

医学生・研修医向け 総合キャリア情報サイト「DtoDレジデント」がスタート

 医業経営コンサルティング・医療情報サービスの総合メディカル(福岡市中央区)は25日、医学生・研修医向けの総合キャリア情報サイト「DtoDレジデント」をスタートさせた。臨床研修(初期研修、後期研修)に関する情報・サービスを提供する。

 同サイトでは、初期研修情報、後期研修プログラムについて、エリア、給与といった諸条件で検索・絞込みを行い、利用者の希望にあった病院、プログラム情報をみつけることが可能。また、問い合わせフォームを利用して個々の病院に質問を送ったり、見学依頼をすることも可能になっている。現在、新規登録キャンペーンを実施中。同サイトに登録した利用者のうち先着順で200名に、もれなくAmazonギフト券1,000円分をプレゼントするという。



 マッチングを売りにしているのか。確かに今まではレジデント向けのフェアみたいなもので就職活動をやったり、紙媒体をみて決めたりしていましたが、それらの情報を網羅したサイトか。

 研修医に来てほしい病院側からのアプローチも見やすくていいかもしれませんね。
posted by さじ at 16:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2011年05月02日

無医村危機に陥っていた秋田県上小阿仁村に新任医師が赴任する。

嫌がらせで辞める医師続出の秋田の山村に新任医師

 医師の度重なる退職で、無医村になる危機に陥っていた秋田県・上小阿仁(かみこあに)村で唯一の医療機関「村立上小阿仁国保診療所」に、新任医師が6月に赴任することが決定した、と読売新聞が報道した。

 最近5年の間に2人の医師が相次いで退職した同村の診療所。村は相当な危機を持っているようで、読売新聞によると、一部村民による嫌がらせなどが原因で前任者の有沢医師が辞意を表明したことから、 村は「今度起きたら人物を特定して直接抗議する」と強行手段に出ることを辞さない構えだという。

 なぜ、ここまでの事態になったのか。前任者たちは、月休1〜2日ほどで働き、年間の休診日は20日ほどだったという。盆明け、正月三が日開けを休診日にすると、心ない声を浴びせられるなどしたようだ。

 一部の村民は、医師は村長よりも給料が高いと思いこんだり、村から家を買ってもらっている、という思い込みもあったと言われている。

 もちろん感謝の声の方が多いとはいうものの、こうした事態は村役場の耳にも入り広報紙で次のような注意を出すほどだった。

 「有澤先生には村民の健康維持のため、献身的にご尽力をいただき、大変ありがたいことであります。しかし、土・日・祝日は原則的に休日であり、医師にも同様に休日が必要であることから、村民の皆さまには、緊急かつ必要な場合以外は、連絡を遠慮するよう配慮していただきたいと考えております」

 そして、有澤さんの前任者の松澤医師は村の広報紙の2008年9月号に「村の診療所を守るために」としたコラムを執筆。「一度は書かなければならないと思っていたことを書いてみます」と決意の表明をした。よほど、溜まっていたことがあるのだと思われる。

 村は、新任医師のために北海道まで面談に行き、長くとどまってもらいたいという考えを話したようだ。しかし、一部の心ない村民の意識がどう変わっているか。村が監視を続けていくしかないのだろうか。



上小阿仁 無医村の危機回避 診療所 6月に男性医師が赴任

 上小阿仁村唯一の医療機関「村立上小阿仁国保診療所」に、北海道北見市在住の男性医師(48)が赴任することが24日、分かった。有沢幸子医師(66)の辞職が3月に発覚して以来、村は無医村の危機に直面したが、ようやく回避できた。有沢医師は5月末で退職し、男性医師は6月から同診療所に勤務する。

 村によると、10年ほど前から北見市の私立診療所に勤務する男性医師から先月末、「地域医療に貢献したい」と連絡があった。

 その後、萩野芳昭副村長(65)が北見市内で男性医師と面談し、採用が決定した。村では「性格が温厚で気概のある人だと聞いた。末永く村で暮らしてもらいたい」と期待をかける。

 男性医師は5月20日前後に村に入り、前任の有沢医師と仕事を引き継ぐ。有沢医師の辞意表明をきっかけに、村は支援態勢を整えており、3月から秋田市立秋田総合病院長を務めた佐々木秀平医師(68)が毎週月曜日、外科と泌尿器科の診療を始めた。

 また、高齢者の健康管理と予防医学を担当する医師も招く予定だ。

 一部村民による嫌がらせなどが原因で有沢医師が辞意を表明したことから、村は「今度起きたら人物を特定して直接抗議する」と強い口調で話す。

 高血圧の治療で月2回は診療所に通うという農業小林コトさん(80)は「近くに医師が居ると安心感がある。新しい先生が快く生活ができるよう歓迎しないといけませんね」と声を弾ませていた。



 個人的に、思うことは、「僻地医療は医師にとって美徳でも何でもない」ということです。

 僻地医療を熱望する人もおられますし、そのやりがいというか、必要性は分かります。しかし「現実問題」として、村社会の閉鎖性というか、必ずしも村民が医師を受け入れるわけではないという現状、また、村の役場が必ずしも協力的ではないという現状を知ってしまうと、どうにも。

 もちろん医師は必要だというのは分かりますが、それならば村が協力姿勢をみせないといけないなと。逆に言えば、医師歓迎ムードを村全体で推していけば、今回のように医師が来る事もあるわけです。医師のなかには「地域医療に貢献したい」という感情をもつ人は結構いると思います。大学病院や都会の市中病院で疲れた人にとって、まったりと、全てを自分で診療することは魅力的にうつるでしょう。しかし村が受け入れるかどうかという問題があります。それだけ、都会の人にとって田舎は恐怖の対象なのです。地域勤めの医師が「田舎であったありえない患者の話」「田舎の役所でされた嫌がらせ」を都会で語り、広まるたびに、都会の医師は田舎から離れていくのでしょう。

 全員が悪いというわけではありません。田舎だから、性格的に悪性の患者が目立ってしまうというだけの話です。それでも、医師と密接に関わる「地域医療」だからこそ、村を揚げて、医師をつぶさないようにしていただきたい。

2010年

1通の辞職願で上小阿仁村が揺れている。村唯一の医療機関「上小阿仁村国保診療所」 に勤務する有沢幸子医師(65)が「精神的に疲れた」と先月下旬、突然、退職表明し、 61年ぶりの無医村になる可能性が出てきたのだ。休みは20日に1回という激務に耐え、地域医療を支えてきた有沢医師に何があったのか。

辞意を表した理由を有沢医師は公にしないが、小林宏晨村長(72)は「言われ無き中傷により、心に傷を負わせてしまったことが最大の原因」と語る。

村幹部らによると、有沢医師は昨秋、診療所向かいの自宅に「急患にすぐに対応できるように」と自費で照明を設置。だが、直後に「税金の無駄使いをしている」と言い掛かりを付けた村民がいたという。

また、昼食を食べに行く時間が無く、診療所内でパンを買った際、「患者を待たせといて買い物か」と冷たい言葉を浴びせられたり、自宅に嫌がらせのビラがまかれたこともあったという

昨年、有沢医師の完全休診日はわずか18日。土日や祝日も村内を駆け回り、お盆期間も診療を続けた。しかし、盆明けの8月17日を休診にすると「平日なのに休むとは一体何を考えているんだ」と再び批判を受けたという

診療所の小嶋有逸事務長補佐(60)は「こんなに身を粉にして働く医師は過去に例が無い。無医村になったら村民が困る。自分で自分の首を絞めている」と憤る。



2011年

上小阿仁村唯一の医療機関である村立上小阿仁国保診療所の有沢幸子医師(66)が退職願を出し、 受理されたことが28日、分かった。有沢医師は昨年、一部住民の嫌がらせが原因で辞意を示したが、住民の熱意で、その後、撤回した。 今回は、健康上の理由だというが、今でも嫌がらせが続いていることが背景にあると指摘する村関係者もいる。後任探しは難航が予想され、 再び無医村の危機を迎えた。

 有沢医師は昨年9月、小林宏晨(ひろあき)村長に対し、「激務をこなせる体力がもうない」と退職願を提出した。 小林村長は「土日を完全休診にする」「週2日は非常勤医に任せる」などの待遇改善策を提示して慰留に努めた。

 しかし、有沢医師は昨年末の検査入院で「現状が続けば健康維持は難しい」と診断されたことを挙げ、申し出を断った。 意志は固いと判断した小林村長は2月下旬、受理した。退職にあたり、有沢医師は「後任に引き継ぐまでは頑張る」と話していた。

 有沢医師は当初、辞任の公表を望まなかったが、今月中旬に有沢医師から 「いつ辞めるか分からないのに実情を知らせないのは村民に不誠実」との申し入れがあり、 村は事実の公表と、ホームページ上での医師公募に踏み切った。また、退職願を受け、村は、有沢医師の負担を軽減するため、 4月から秋田市立秋田総合病院長を週1回招いて、外科と泌尿器科の診療を実施する。
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2011年04月25日

ストレスの少ない職業ランキングトップ10の半数を医療関係が占める。

ストレス少ない業界は医療関係、多いのはパイロット=米調査

 求人情報サイトが職業別のストレスを比較した調査によると、最もストレスの少ない職業は聴覚障害を判定・治療するオーディオロジスト(聴覚の専門家)で、ストレスの少ない職業上位10位の半数以上を医療関係の仕事が占めた

 キャリアキャスト・ドットコムがまとめた同調査では、200種類の職業を対象に、労働環境や競争環境、リスクについて分析。ストレスをもたらす要素が仕事上重要であるかどうかは別にして、そうしたストレス要因を数値化、米労働統計局などのデータも利用した。

 同サイトのトニー・リー氏は「ストレスの少ない仕事は危険が非常に少なく、身体的な負担も最小限となっている」と説明した。

 ストレスの比較的少ない職業にはほかに、栄養士、歯科衛生士、医療言語聴覚士、作業療法士、カイロプラクターなど。ソフトウエアエンジニアやコンピュータープログラマー、数学者もストレスの少ない仕事に分類された。

 一方、ストレスの多かった職業は、1位が民間航空会社のパイロット。このほか、広報幹部を筆頭にメディア関係の仕事が大半を占めた。

 リー氏はコミュニケーションに関わる職業はストレスが多くなる可能性があるとし、特に「危機的状況に対処する広報幹部や、時間に追われながら放送を行うニュースキャスター、危険な環境で仕事を行う報道カメラマン」を挙げた。

 ストレスの多かった職業はほかに、企業幹部、広告会社などで顧客対応を行う幹部、建築家、株式ブローカーなど。



 嘘だろう・・・?

 アメリカだから・・・?

 日本だと医療従事者なんてのはコミュニケーションに関わる職業の代表ですよね。

 特に性格が悪性な患者や患者の家族の対応をしなければならない時など、ものすごいストレスがかかると思うんですが。いや実際かかってるはずなんですが。ただ確かにそれは他の職業でも言える事ですよね。医療不信がそれに拍子をかけているだけというだけの話であって。
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2011年04月18日

東京医大病院の呼吸器外科医が659人の手術記録を紛失する。

東京医大外科医、患者659人分の手術記録紛

 東京医科大学病院(東京都新宿区、行岡哲男院長)は14日、呼吸器外科医の男性(35)が、患者延べ659人分の手術記録など個人情報が入ったハードディスクドライブを院外に持ち出し、紛失したと発表した。

 同病院によると、男性医師は13日午前0時頃、新宿区内でタクシーを拾ったが気分が悪くなったためタクシーを降り、路上で休憩していた際に、パソコンに外付けするハードディスクドライブが入っているかばんを紛失したことに気付いたという。ハードディスクドライブには、この医師が関わった手術の患者の名前、生年月日、手術日時などの情報や、内視鏡の画像、肺のCT画像などが入力されていた。

 男性医師は酒を飲んで帰宅する途中だったという。同病院は、患者の個人情報を院外に持ち出すことを禁じているが、男性医師は学会での発表資料を作成するため、自宅に持ち帰ろうとしていたという。



 持ち出しても絶対ばれないようなプロテクトをかけるとか、現実的にはそれぐらいしか出来ませんかね

 学会発表用、となると、自分のパソコンで編集したくなる気持ちもわからんでもないが、それならば名前は必要ないですから、そういう処理をするプログラムとか簡単にできるといいんですけどね、例えば院外のパソコンに持ち出す際には絶対に名前と生年月日が暗号化されるソフトに一回とおさなきゃいけないとか。
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外国人看護師の合格率、依然として4%と低値。

滞在期限切れ、目前で笑顔 合格の外国人看護師

 厚生労働省の25日の発表によると、合格したインドネシア人候補者は、08年に来日した13人と09年に来日した2人と、09年に来日したフィリピン人候補者1人。日本人も含む全体の合格者は4万9688人で、合格率は91.8%だった。

 しかし、EPAによる看護師候補者は398人が受験したものの、合格率は4%と、昨年の1%に続き、1ケタにとどまった。

 試験問題の日本語が難しいという指摘もあり、今年度から病名に英語を併記するなど問題文を工夫。来日3年目になるインドネシア人候補者の合格率が14.3%に上がったことから、厚労省の担当者は「一定の効果があったと思う」と話す。

 協定では、3年間の日本滞在中に日本の看護師国家試験に受からないと、帰国しなければならないとしている。ただ、菅内閣は、08年に来日したインドネシア人候補者について、今回の国家試験に落ちても、試験成績や本人の意欲など一定の条件を満たせば、さらに滞在期間を1年延長できることを決めている。

 永生病院(東京都八王子市)のインドネシア人、デウィ・セップティヤスリニさん(27)は、図書室のパソコンで合格を確認した。拍手がわき起こり、職員に抱きしめられると、大粒の涙がこぼれた。「プレッシャーはあったけれど、今は本当にうれしい。みなさんが応援してくれたおかげ」と喜ぶ。

 中学生のころに入院した病院の看護師に憧れ、大学を卒業後、母国で2年間、看護師として働いた。3年前の8月に来日したが、過去2回の試験は不合格。EPAに基づく滞在期間は3年間で、今回が最後のチャンスだった。

 昨春から病院の支援も受けて予備校に通い、秋からは1日12時間の猛勉強。「今度だめなら、帰国する」と背水の陣で臨み、夢をつかんだ。



外国人看護師16人合格 挑戦3年、猛勉強実り大粒の涙

 経済連携協定(EPA)に基づきインドネシアとフィリピンから受け入れた看護師候補者のうち、16人が国家試験に合格した。厚生労働省が25日発表。昨年の3人から増えた。日本人を含む全体では92%が合格したが、EPA関係の合格率は4%にすぎない。

 3年前に第一陣として来日し、この夏に滞在期限を迎える91人のインドネシア人では、13人が合格した。その1人、永生病院(東京都八王子市)のデウィ・セップティヤスリニさん(27)は、図書室のパソコンで合格を確認。拍手がわき起こり、職員に抱きしめられると、大粒の涙がこぼれた。「プレッシャーはあったけれど、今は本当にうれしい。みなさんが応援してくれたおかげ」と喜ぶ。

 中学生のころに入院した病院の看護師に憧れ、母国で2年間、看護師として働いた。来日後、2回の試験を受けたが不合格。EPAに基づく滞在期間は3年間で、今回が最後のチャンスだった。昨春から病院の支援も受けて予備校に通い、秋からは1日12時間の猛勉強。「今度だめなら、帰国する」と背水の陣で臨み、夢をつかんだ。

 外国人には試験問題の日本語が難しいという指摘もある。今回から病名に英語を併記するなど工夫し、厚労省の担当者は「一定の効果があったと思う」と評価。ただ、候補者を指導してきた病院側からは「いまの制度では病院の負担があまりにも大きい。受験機会を増やすなど、環境を改善してほしい」という声も上がる。期限を迎える不合格者について、菅内閣は滞在期間の1年延長を認めるが、試験結果や本人の意欲など一定の条件をつける考えだ。



 色々問題はあるでしょうけれど、合格したとき、周りの医療スタッフに祝福されている彼女をみたとき、「大丈夫だな」と思いました。

 あとは「患者側」かな。

 性格のきわめて悪い患者に何かされないといいんですが・・・。

 あとは、こういうやる気のある看護師をいかに多く増やしていくか、ですね。
posted by さじ at 01:05 | Comment(2) | TrackBack(0) | NEWS

体内の放射性物質を吸着させ排出すると偽り、千人以上に飲み薬を販売し逮捕

効能ないのに「体内被曝に効く薬」 薬事法違反の疑い

 東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故に便乗し、「体内被曝に効く」とうたって飲み薬を無許可で販売したとして、警視庁は5日、神戸市灘区宮山町1丁目の健康食品販売会社経営U(50)、従業員のT(29)の両容疑者を薬事法違反(医薬品の無許可販売など)の疑いで逮捕し、発表した。

 生活環境課によると、U容疑者らは2月17日〜3月29日、茨城県守谷市の主婦(48)ら3人に、30ミリリットル入り液体飲み薬「プレミアムゼオライト」10本を計4万7500円で販売した疑いがある。

 U容疑者らは2008年からこの薬を米国から輸入し、インターネットで通信販売。震災後は「体内に侵入した放射性物質を鉱物が吸着し、約6時間で尿と便に混ぜて排泄する」と宣伝し、約20日間で延べ1千人以上から計2400万円以上を売り上げていた。客は福島県など東北地方と東京都が多く、多い日で100人以上が購入したという。両容疑者は「被曝対策をうたえば売れると思った」と話しているという。

 同課によると、この薬に体内被曝への効能はないという。



 これだけ情報伝達が普及している世の中であっても、こういう詐欺はなくならないもんですねぇ。

 普通に考えれば、こんなモノがあれば医療機関で当然使っているだろうと考えられますが、大惨事のときはパニック状態にありますからね、不安がそのままダイレクトに表に現れてしまい、購買してしまったとしても不思議ではないでしょう。
posted by さじ at 00:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2011年04月17日

医療施設・介護施設の利用者に関する横断調査

医療、一般病棟で疾患構成に大差なし

 中央社会保険医療協議会(中医協)の診療報酬調査専門組織「慢性期入院医療の包括評価調査分科会」(分科会長=池上直己・慶大医学部教授)が4月13日に開かれ、厚生労働省が昨年6月に実施した「医療施設・介護施設の利用者に関する横断調査」の分析結果を報告し、それを基に議論した。報告によると、治療中の疾患を看護配置や病棟の種類別に見た調査では、疾患の種類や医療区分の内訳にほとんど差が見られないことが分かった。

 横断調査は、一般病棟(13対1、15対1)と医療療養病棟がある病院、在宅療養支援病院の届出病院・診療所などを対象に行った。

 このうち、病棟ごとの在院日数90日を超える患者の割合は、一般病棟(13対1)では10%未満が53.5%を占め、一般病棟(15対1)でも20%未満が過半数を占めていた一方、医療療養病棟(20対1、25対1)では、80%以上の病院で半数を超えていた。

 医療区分の病棟ごとの比較では、医療ニーズが最も高い「医療区分3」「医療区分2」が占める割合が、医療療養病棟(20対1)で87.1%と突出して高く、一般病棟(13対1、15対1)を20%以上も上回っていた。

 しかし、疾患別構成(現在治療中の疾患)を一般病棟(13対1、15対1)と医療療養病棟(20対1、25対1)の4区分で見ると、いずれも各疾患の占める割合には大きな差が見られなかった。さらに、患者全体と在院90日超えの患者について比べても、ほとんど差がなかった。

 また、直近1週間の検査の実施状況では、尿や血液の検体検査やX線、CT・MRIのいずれを見ても、一般病棟での実施率が高く、療養病棟では低かった。この結果について委員からは、「支払い方式が出来高か包括かという違いに由来している可能性が高いのでは」「この結果をもって、一般病棟がきちんとやっていて、療養病棟ではできていないとは言えない」などの指摘が上がった。



 療養型は療養型でその意味を成しているのだから別に検査回数で「きちんとやっているか」を判断できない、ということは、どんな医者でも分かっていることだとは思いますが。
posted by さじ at 21:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

メジャーリーグ始球式にハーバード大の日本人放射線科医

ハーバード大の日本人医師が始球式

 レッドソックス―ブルージェイズ戦で、ハーバード大勤務の医師、鈴木ありささんが始球式を務めた。東日本大震災では、ハーバード大やマサチューセッツ総合病院の医師が、宮城県内の現場に駆けつけ、支援を行っている。同病院の医師がレッドソックスのチームドクターを務めている関係から、今回の始球式が実現した。

 放射線科医の鈴木さんの投球はややそれたが、大型ビジョンでは支援の際の様子も紹介され、大きな歓声が上がった。



 なんだか世界中で支援してくださってありがたいことこの上ないですね。
posted by さじ at 21:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

原発作業員の造血幹細胞をあらかじめ保存しておくべきという意見

原発作業員の造血幹細胞保存を 日本の医師が英医学誌に

 英医学誌ランセット電子版は14日、福島第1原発で働く作業員が放射線を大量被ばくした場合に備え、本人の造血幹細胞をあらかじめ採取しておくべきだとする日本の医師らの意見記事を掲載した。

 記事は、虎の門病院(東京都港区)の谷口修一血液内科部長に加え、癌研究会癌研究所、東京大医科学研究所などの5人の専門家の連名。

 血液を作る造血幹細胞は、放射線の大量被ばくの悪影響を受けやすい。だが、あらかじめ作業員から造血幹細胞を採取して保存しておけば治療に役立つ可能性があり、他人から移植を受けるよりも、拒絶反応がないため副作用は少ない

 意見記事によると、こうした対策には欧州の学会が賛成しているが、反対意見もあり、日本の原子力安全委員会は「採取には肉体、精神的な負担がかかる上、国際的な意見の一致もない」として、必要はないとの判断を示しているという。

 投稿した医師らは、政府は問題の深刻さを認めようとしていないと指摘。意思決定は費用と便益のバランスではなく、作業員とその家族を守る観点から行われるべきだと指摘している。



 骨髄をとるというのは、まぁ簡単なようでいて侵襲性が高いですからね。

 腰のところのでっぱった部分に、何mmかの針をぐりぐり刺して、取る、という。よく検査で行う「腰椎穿刺」ならそれだけでいいんですけど、造血細胞を保存する、ということは比較的量も必要になってくるわけで。

髄採取の新技術「潅流法」なら、負担が軽く痛みも軽減。

 これを思い出しました。
posted by さじ at 20:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2010年09月29日

クモの糸を1万本束ねることに奈良県立医大の教授が成功

クモの糸、1万本束ねてバイオリンの弦 「柔らかい音」

 細くて強いクモの糸を使ってバイオリンの弦をつくることに奈良県立医科大の大崎茂芳教授(生体高分子学)が成功した。高級品である羊の腸の弦(ガット弦)と比べ「柔らかい音」がでるという。大崎さんは「演奏家の好みで選ばれる弦なら実用化の可能性も高い」と話している。

 大崎さんは約30年間、クモの糸の研究を続け、利用法を探っていた。バイオリンの弦にできないかと考え、おなかに黄色と黒の虎縞が横に入ったコガネグモと、縦に入ったオオジョロウグモを計300匹以上集め、糸をださせた。

 この糸を約1万本束ね、太さ0.5〜1ミリ、長さ50センチにしてバイオリンの弦にした。すると、4種類の太さがある弦のうち一番細いものをのぞく3本は、実際にバイオリンにつけて演奏できた。

 バイオリンの弦はガット弦のほか、金属製やナイロン製があり、ガット弦は特に上級者に好まれる。クモの糸の弦の音色をガット弦と比べるため「ラ」の音を詳しく調べたら、クモの糸の方がオクターブ違いの音が多く含まれ、その分「柔らかい音」になっていたという。ただ、引っ張る力に耐える強さは3分の2ほどと、やや弱めだった。

 「長くて均一な糸を集めるため、クモに途中で糸を切られないように、さらに工夫したい」と大崎さん。成果は15日に札幌市である高分子学会の討論会で発表する。



 蜘蛛嫌いの私にとってはおぞましい記事・・・と思いきやそこまででもないですね。

 これ医療的に応用できないかなぁとか、関係ない記事でも生物系ならいつも考えてしまいます。
posted by さじ at 05:46 | Comment(1) | TrackBack(0) | NEWS