[NEWS]の記事一覧

2007年04月29日

大津市民病院の薬剤師が、睡眠鎮静作用のある向精神薬を持ち出す

薬剤師が薬持ち出し免職、大津市民病院

 大津市は27日、大津市民病院の男性薬剤師(53)が無断で睡眠・鎮静作用のある向精神薬を持ち出し服用していたとして、26日付で懲戒免職処分にしたと発表した。

 市によると、薬剤師は「不眠症で悩み、5、6年前から自分で使うために持ち出した」と説明しており、横流しの事実はないという。

 3月に同病院の内部調査で睡眠導入剤100錠が紛失しているのが判明。事情を聴いたところ、この薬剤師が「睡眠導入剤は知らないが別の薬を持ち出した」と認めたという。

 睡眠導入剤は見つかっておらず、病院側は調査委員会を設置し大津署に被害届を出した。



 100錠って結構ありますな…。

 不眠症で悩んでいるのならば精神科に行けば処方してもらえるのに。やはり近くに薬があるとつい手が出てしまうものなんですかね。特に脳の感情の起伏を変化させる薬ってのは、黒い魅惑にとりつかれているものです。まぁそれに打ち勝って常に患者のために奉仕するのが、医の倫理だと思うのですが。男性薬剤師はもう一度この倫理を見直してもらいたいですね。
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19病院に受け入れを拒否され死亡した妊婦の診療情報が流出

転院断られ死亡の妊婦、詳細な診療情報がネットに流出

 奈良県大淀町の町立大淀病院で昨年8月、高崎実香さん(当時32歳)が出産時に脳内出血を起こし、19病院に転院受け入れを断られた後、死亡した問題で、高崎さんの診療経過など極めて詳細な個人情報がインターネット上に流出していることがわかった

 情報は医師専用の掲示板に、関係者らしい人物が書き込んだとみられ、「転載して結構です」としていたため、同じ内容が、医師や弁護士など、かなりの数のブログに転載されている。

 遺族側の石川寛俊弁護士が28日、大阪市内で開かれた産科医療をめぐる市民団体のシンポジウムで明らかにした。石川弁護士は、個人情報保護条例に基づく対処を町に要請した。遺族は条例違反(秘密漏示)などでの刑事告訴も検討している。

 書き込みは、昨年10月に問題が報道された翌日から始まった。仮名で「ソース(情報源)が確実なきょう聞いた話」「この文章はカルテのコピーを見ながらまとめました」などとして、最終月経の日付から妊娠中の経過、8月7日に入院して意識不明になるまでの身体状況や検査値、会話など、カルテや看護記録とほぼ同じ内容を複数回に分けて克明に書き込んでいた。この中には、入院前の記録など、当時、遺族が入手していなかった内容や、医師の勤務状況など病院関係者しか知らない内容も含まれていた。

 石川弁護士は「主治医と家族のやりとりを近くで聞いていた人物としか思えない書き込みもある。許しがたい」と批判している。

 遺族は「あまりに個人的な内容で驚いた。患者の情報が断りもなく第三者に伝わるなら、診察室で何も言えない」と話している。

 大淀病院の横沢一二三事務局長は「高崎さんが入院した日に病院にいた職員を対象に聞き取りをした。全員が『情報を漏らしたことはない』と答えたので調査を終えたが、遺族の弁護士には伝えていない。掲示板の運営事業者への照会などは思いつかなかった。再度検討する」と話している。



 遺族が了承していたわけではないのに転載とは。おそらく犯人は、守秘義務を知っていながらも、ネット上で話題になることを目論んで転載したのでしょう。医療従事者がそのようなことをするとは、まことに許しがたい。守秘義務という理念が崩されては、患者さんが医師に全てを話すことなども出来なくなってしまいます。調べれば誰が書き込んだのかわかると思いますが、早めに見つけて適切な処罰をしてもらいたいですね。

関連:
医学処 出産直前に医療機関を受診する「飛び込み分娩」が増加中
医学処 医者にむかついた瞬間
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2007年04月21日

NPO法人MERI Japanが、献体を用いての技術訓練を日本に普及させる

「献体使い手術技術の向上を」 普及求め医師ら活動

 患者に、質が高く安全な医療を提供するため、献体を使った手術トレーニングを日本に普及させようと、医師らがNPO法人「MERI Japan」(名古屋市)を設立し、8日、初のシンポジウムを開く。名前は、「医療技術研修・研究開発施設」を意味する英語の頭文字から取った。

 日本の献体は、主に医学生の解剖実習に使われている。死体解剖保存法は、教育や研究目的の解剖を認めているが、教育の中に、外科医の技術向上のための研修が含まれるか不明確だ。「MERI Japan」は昨秋、国に、構造改革特区をつくって研修できるように提案したが、認められなかった。

 しかし、欧米では以前から外科医の手術研修や医療機器の開発に利用されている。最近は中国、韓国、タイなどでも献体を使って研修する施設ができているという。

 優れた外科医も最初から高度な技術を備えているわけではない。日本では、医師が実際の手術の場で技術を身につけているのが実情だ。そのため、未熟さから手術ミスで患者を死亡させる事故も起きている。

 医療事故を防ぐため、コンピューターによる模擬手術訓練装置が研修に使われている。またブタなどの動物での研修では、出血場面を経験できるものの、人間と臓器や骨の位置が異なる。人体でなければ学べないことも多く、海外へ研修に行く医師もいる。特に、整形外科、脳神経外科など骨を削る手技が伴う手術は、実際の人体で確かめることが重要だという。

 名古屋市内の整形外科病院長で、「MERI Japan」理事長の蜂谷裕道医師は「ご遺体を医療技術向上の研修に使えるようになれば医療ミスが減り、国民の利益につながる」と話している。

 8日午後1時から、医療技術と患者の安全に関するシンポジウムを名古屋市千種区吹上2丁目の市中小企業振興会館で開く。問い合わせは、はちや整形外科病院(052・751・8188)へ。



 献体を、技術向上のために使うとは思ってもみませんでした。が、この試みは大変すばらしいものだと思います。日本ではブタを用いてのトレーニングがさかんに行われていますが、整形外科などの骨格が重要視される領域においては、ブタでは対応できないケースも数多くあるでしょう。

 今の日本の医療は、「何事も経験が大事だ」といいつつも、その経験を積むためのファーストステップを生身の人間で行っています。勿論内科や盲腸の手術などは指導医もついていますので対応できるでしょうが、非常にデリケートな手術になると経験を積もうにもつめません。

 特にこれからの医療は、死亡率云々ではなく「患者の術後のQuality of Life」も考慮しなければなりません。高度な医療ほど患者の術後の成績は良くなるとしても、その高度な医療を果たしてすべての医者が行えるのか、という問題があります。その腕を磨くには献体を用いての技術訓練がもっとも適しているといえるのです。

 献体を用いての技術トレーニングは、今のところ法整備されていないため実施できないようですが、倫理的に繊細なことであること以外、認めない理由が思いつきません。倫理的な面にしても、医療従事者と医学生は献体に対して「最大限の尊重」を示していますし、よく都市伝説にあるような「壁に耳あり」のようなことは100%ないと断言できると思います。

 この画期的な試みを法的に認めるためには、医療従事者が動くというより、国民が関心をもつべきだと私は思います。何故なら、医者と患者は一期一会の間柄だからです。患者が最初に出会った医者が、何例手術をしたかどうかで手術結果が決まるのは恐ろしいことだと思います。それよりも、技術を磨くための法律改定と、施設の設置を行い、スキルアップの場を作るほうが結果として日本の医療全体のレベルが上がるでしょう。向上心溢れる若手の医者が、高度な医療を行うための「経験」を、安全に身につけるためにも、ご遺体を用いてのサージカルトレーニングは必須だと考えます。

 既にシンポジウムは終わったようですが、興味をもたれた方は是非一度、話を聞いてみてはいかがでしょうか。日本の医療を大幅に向上させるかもしれないこの試みが、早期に認められ広く普及することを切に願います。

関連:医学処 献体という行い
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医療保険の広告は、消費者の不安を煽るものであってはならない。

医療保険広告「不安あおりかねない」 厚労省が指導

 医療保険の広告やテレビコマーシャルが消費者の不安をあおりかねないとして、厚生労働省が保険会社に対して改善指導に乗り出している。がんなどの重い病気の治療費のうち、大半は公的な健康保険でまかなえることが多いが、多額の自己負担が必要だとの誤解を与えかねないケースがあるためだ。保険会社の監督官庁でない厚労省による指導は異例のことだ。

 保険会社による保険金の不払いが多数にのぼり大きな社会問題になる中、厚労省の対応は保険会社の広告のあり方にも一石を投じそうだ。

 厚労省は2月下旬に掲載されたある外資系生命保険会社のがん保険の新聞広告について、一定額以上の医療費を支払った場合に払い戻しを受けられる「高額療養費制度」の説明が一切なかったとして経緯をただした。

 広告では、がんの平均入院日数と1日当たり診療費の一覧を載せ、医療費が合計100万円前後かかることを示唆した。その下に「実際は3割程度の自己負担になる」という注釈をつけているため、30万円ほどの負担をまかなうのに保険が必要との印象を与えていた。

 厚労省は昨年夏、健康保険の説明が足りない医療保険広告が目につくとして消費者の誤解を招くような広告をやめるよう生命保険協会と日本損害保険協会、外国損害保険協会に文書で指導。高額療養費制度について正確に説明するよう求めた。

 この制度を使えば、一般的な所得の人が、がんの手術を受けて1カ月入院をしたときの医療費が100万円かかるケースでも、入院中の食費などを除き自己負担は9万円弱ですむ

 厚労省の指導もあり、最近の広告では、注釈などで同制度に触れる動きが広がっている。ただ、実際の自己負担額が分からないものもある。



 アメリカでは高額な医療費がかかるために、医療保険の存在はなくてはならないものになっていますが、「国民皆保険制度」がある日本で、その存在は疑問視せざるをえません。確かに病気になれば金銭面での負担は大きいでしょうけれど、それでもアメリカのように、まるで賄えないというほどでもなく、高額な医療費は後で返還されるシステムになっていますから、公平な医療を安価で受けられることには変わりないように思います。だから保険料はちゃんと払いましょうね。何かあってからじゃ遅いですから。

関連:
医学処 貧困ゆえに虫歯の治療を受けられなかった少年が死亡する。
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厚労省「開業医は時間外診療をしっかりとしなさい」

厚労省:開業医は時間外診療を 救急センター交代勤務も−−提言

 厚生労働省は、勤務医の負担軽減策として開業医に休日・夜間診療を行うよう求める報告書「医療政策の現状と課題」をまとめ、17日の都道府県担当者を集めた会議で説明した。▽開業医は時間外でも携帯電話で連絡がつくことが「期待される役割」である▽開業医が交代で地域の救急センターに勤務するように在宅当番医制度を強化する▽自宅で死に至る患者を開業医がみとる24時間態勢の在宅医療を推進する−−などを提言している。

 社会問題化している勤務医の人数不足・過重労働について、厚労省は、時間外診療を常時行っている開業医が少ないため、夜間・休日の患者が大病院に集中しているのが主な原因とみている。

 そこで、「時間外も含めた一次的な医療の窓口」は開業医が担い、大病院の機能は「入院と専門的な外来診療」と位置づけ、双方の役割分担を改めてはっきりさせた。

 そのため、開業医は地域住民の「かかりつけ医」となって幅広い疾病に対応できるように総合診療医として養成し、臓器別の専門医が開業する時は、総合診療の研修を義務づけることも議論すべきだとしている。

 このほか地域に医師を確保する方策として、▽開業前のへき地勤務を義務づける▽各大学医学部の地元出身者枠を拡充する▽複数の開業医にチームを組ませる−−といった案も列挙している。

 これらの提言は、今後都道府県が医療計画を作成する際の参考材料として示された。実現への第一歩として、厚労省は08年度の診療報酬改定で、開業医が時間外診療をすれば加算を厚くする方針だ。



 仮に医者全体が、医学・医療に対して、そして患者を助けたいという気持ちがあるのならば、この提言は受け入れられて然るべきだと思います。勤務医と開業医の差が大きすぎるのは良いこととは思えません。

 大病院に来る患者を全て対応する勤務医とは異なり、時間を作ろうと思えばつくれてしまうのが開業医です。別に過重労働を強いるわけではありませんが、それならばせめて「何故開業しているのか」を考え、その地域に密着した医療を提供する義務はあると思います。

 医者は奴隷ではありません。しかしながら、人に奉仕する義務はあるのです。
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2007年04月15日

医師不足が深刻な地域のほうが、医師の給与は高くなる。

医師確保へ苦心の高給 自治体病院2倍の差 政投銀調べ

 自治体病院に勤める医師の給与は都道府県によって2倍の開きがあることが、日本政策投資銀行の調べでわかった。北海道や東北を中心に医師不足が深刻な地域ほど給与は高い傾向があり、自治体が「高給」で医師をつなぎとめている実態が浮きぼりになった。

 総務省がまとめた04年度の地方公営企業年鑑をもとに、同銀行が全国1000の自治体病院(都道府県立、市町村立、一部事務組合立)の経営を分析した。

 常勤医の給与(時間外、期末手当などを含む)の全国平均は、年額換算で1598万円(平均年齢42歳)。都道府県別では北海道の2301万円が最高で、最低は奈良県の1132万円だった。岩手、宮城など東北各県は軒並み高水準なのに対し、西日本は全般的に低く、神奈川や東京、大阪など大都市部も低かった。

 格差の背景には医師の偏在問題がある。給与の上位10道県はベッド100床あたりの医師数が平均9.4人。一方、下位10都府県は12.3人で、給与が高い地域は医師が少ない傾向があった。

 全国でもっとも給与が高かった病院は、北海道北部の幌延町立病院(6科36床)の4586万円。町内唯一の病院で、ただ1人の常勤医である院長が日中の勤務に加え、平日は毎晩当直についているという。同病院は「町の財政は厳しいが、地域の医療を守るためにはこの待遇もやむをえない」と説明する。

 だが、過疎地の医師不足に歯止めはかからず、給与による医師確保は必ずしも功を奏しているとはいえない。たとえば三重県尾鷲市の市立尾鷲総合病院は、05年に年収5520万円で産婦人科医を雇った。しかし医師は院内に寝泊まりしながら年に数日しか休日がとれず、1年後に退職した

 「高給作戦」は財政面からも限界がある。

 政策投資銀の調べでは、自治体の支援なしで黒字を確保した病院は全体の7%(04年度)。自治体の支援総額は約7000億円(1病院あたり7億円)、病院を運営する公営企業の借金残高の総額は、約4兆円に達する。赤字体質の要因は人件費比率の高さで、自治体からは「もうこれ以上、人件費は増やせない」という悲鳴も上がっている。



 お金の話になると、医者が悪者になってしまいがちですが、実際、毎日働いて、その上当直まで毎日してるってことは、日に24時間働いているのとなんら変わりないですよね。そりゃ給料も高くなるってもんですよ。その労働時間は一般人の何倍にも匹敵するわけですから。

 記事中にある尾鷲市の産婦人科の件は下記リンクをご覧ください。

関連:
医学処 尾鷲市の産婦人科は異常。24時間常駐、休みは年2日
医学処 岩手県遠野市に来てくれる医師には、馬をプレゼントします。
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2007年04月13日

握力が強い中高年ほど、病気による死亡率は低い。

握力:「強い中高年ほど死亡率低い」 日米研究班が調査

 握力が強い中高年ほど病気による死亡率が低くなるという調査結果を、日米共同研究機関・放射線影響研究所(広島市南区)の佐々木英夫・専門委員らの研究グループがまとめた。握力が5キロ強くなるごとに、死亡率は男女とも約1割小さくなるという。3日付の米医学誌「アメリカン・ジャーナル・オブ・メディスン」に掲載された。

 加齢に伴う筋力低下などと原爆被爆の関連を調べる一環で、70〜72年に握力を測った被爆していない人も含む約5000人(測定時35〜74歳)を追跡調査した。99年までに亡くなった約2500人を男女別に3年齢層(35〜54歳、55〜64歳、65〜74歳)に分け、握力の強さ別に5集団に分類。死因のうち、がん、心臓疾患、脳卒中、肺炎と握力の強さとの関連を解析した。全データの平均では、握力が5キロ強くなるごとに、死亡率は男性で11%、女性で13%下がった。

 佐々木専門委員は「筋肉量の多さは糖やたんぱくの代謝と関係する。調査結果は、筋力を維持する運動習慣があるかどうかの反映だろう」と話している。



 筋肉というものは、どうしても衰えてしまいます。しかし適時運動することで、筋肉量を維持、または向上することができると言われています。高齢者になると、筋力の衰えから、何もないところで転倒して大腿骨骨折を引き起こしたりしてしまいますので、筋肉だけは維持するようにしましょう。スポーツジムでがしがし運動しなくてもいいので、自分のできる範囲でやれば良いと思います。

関連:
医学処 血流制限による簡易筋力増加法、「加圧トレーニング」について
医学処 運動しない主婦向けのフィットネスクラブが大盛況。
医学処 ビタミンB3が特定酵素に結合することを妨げれば老化防止に繋がる
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2007年04月11日

外科医の7割は、当直明けに手術をしており、約1割が訴訟を経験

外科医7割、当直明けに手術 病院勤務は週70時間

 外科医の7割が当直明け手術をしており、病院勤務では平均で週70時間労働――日本外科学会が会員1276人を対象にしたアンケートから、過酷な実態が浮かび上がった。約1割が医療訴訟も経験しており、同学会は「この状態が続けば、外科学会への新規入会者は2018年にゼロになる」と予想している。

 大阪市内で開かれた関西プレスクラブの月例会で4日、同学会長の門田守人・大阪大学教授(消化器外科)が発表した。

 調査は去年11月、インターネット上で回答を募った。勤務時間は平均週59.5時間。病院勤務では同68.8時間。労働基準法で定める週40時間を大幅に超過していた。

 当直明けの手術参加は「いつもある」31%、「しばしば」28%、「まれに」が13%。「当直明け手術はしない」は2%しかなかった。20〜40代では、約9割が当直明けに手術をしている。

 医療訴訟の経験が「ある」は、判決と和解を合わせて10%。ほかに「示談」11%、「訴訟準備などの具体的な行動」は15%、「患者や家族とのトラブル」は38%が経験し、85%が「訴訟が治療に影響する」と答えた。

 激務の原因は、高度な治療が増える一方、外科医数が減少しているためとみられる。全身麻酔の手術は96〜05年の10年間に約4万件増え、臓器移植や腹腔鏡など長時間の手術が増えたが、94〜04年で外科医は6%減った。特に新しく外科医になる人は20年前から一貫して減っている。アンケートでは志望者減少の理由に、労働時間の長さ、時間外勤務の多さ、医療事故と訴訟リスクの高さがあがった。

 門田教授は「過重労働や当直明け手術は、医療の質や安全性の観点からも問題だ。医師が訴訟に対し防衛的になれば、治療の選択肢がせばまり、患者への影響も大きい。国は医療費抑制の方針を抜本的に見直し、医師数の増加や過重労働の是正に乗り出してほしい」と話している。



 何で減ったかといえば、やはり過酷だからですかね。どうしても体育会系のような側面はありますし、切った貼ったの世界になってしまいますので、医学そのものの面白みを感じられないということも考えられます。それでも、治した、ということがはっきりわかるので、その分喜びも大きいと思いますが。

 当直明けの睡魔に襲われる状態で、何時間もたちっぱなしで手術をしていては、医者が患者になってしまいますよ。いくら体力勝負だといっても、そもそも体力勝負になるような現場がおかしいわけで。医者の環境作りを考えなければなりません、多少国が負担しても。日本医学会に権力がなくなった今、国側が自主的に働きかけないと、医療体制はどんどん崩壊していくと思います。

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2007年04月09日

心臓が癒着している結合双生児の分離手術に成功。

タイの病院で心臓癒着の双生児分離、成功は世界初

 タイ・バンコクのシリラ病院の医療チームは5日、胴体がつながった状態で昨年生まれたタイ人結合双生児の分離手術に成功したと発表した。

 結合双生児の手術は、下半身が一つだったベトナムのベトさん・ドクさんのケースなどがあるが、今回は、癒着した二つの心臓と二つの肝臓を分離し、胴体を二つに分けるという難作業で、成功したのは世界で初めて。

 同病院のモンコン・ラオハペンセン医師によると、双生児はいずれも女児のパンワーちゃんとパンタワンちゃん。昨年6月、心臓の心室同士が結合し、両方の心臓につながる血管が存在するなど極めて複雑な状態で誕生した。このような結合双生児が生まれる確率は5万分の1〜10万分の1とされる。



 心臓も癒着してたんですね。成功したようで何とも喜ばしいニュースとなりました。力強く育ってほしいです。

 しかし、5〜10万分の1って、結構身近な確率ですよね。何秒かに1人生まれているわけですし。誰にでも起こることなんでしょう。そうした時に、どうするかを真摯に話し合える医者、夫婦であってほしいですね。

関連:
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タミフルを服用していない男児が、転落して死亡していた

インフル小6男児、9階から転落死亡「タミフル」は服用せず

 京都市伏見区で先月27日、インフルエンザにかかっていた小学校6年の男児(12)がマンション9階の自宅ベランダから転落して死亡していたことが2日、わかった。

 インフルエンザ治療薬「タミフル」は服用していなかった。京都府は異常行動の症例として厚生労働省に報告した。

 男児は26日から高熱を出し、27日夕、市販の風邪薬を飲んで寝ていたが、同夜、転落した。



 またもや。こうなってくると「タミフルを飲んでいない患者は異常行動など起こしていない」と主張していたどっかの人には不利な状況でしょう。これはインフルエンザ脳症による飛び降りということになるのかな。まあ市販の風邪薬がどう作用したのかは分かりませんが…。案外タミフルではなくこっちに原因があったとか?いやそれはないか。濃厚なのは依然としてインフルエンザによる脳症の可能性か。

医学処 タミフルを服用していないインフルエンザ患者の飛び降りが発生
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2007年04月06日

4年に1度の国内最大級の学会「日本医学会総会」が開催される

医学会総会が開会 大阪、3万人参加

 4年に1度開催される国内最大級の学会、日本医学会総会が6日、大阪市で始まった。会期は8日までで医療関係者ら約3万人が参加、100以上のシンポジウムや討論会、特別講演がある。

 同学会は1902年の第1回以来、東京、京都などで開催。大阪では83年以来24年ぶり。

 今回のテーマは「いのち ひと 夢」。1日目は分子生物学などの手法により研究が進む基礎医学、2日目は臓器移植や小児救急医療、がん治療などの臨床医学、3日目は個人ごとの遺伝子の違いに合わせた治療をするテーラーメード医療など最先端、未来の医療を取り上げ、専門領域の垣根のない討論を目指す。

 最終日は特別シンポで、日本の医学教育、医療制度について問題点を検討。医師でもある宇宙飛行士の向井千秋さんが「宇宙飛行最前線」と題して特別講演をする。



 一日目ではES細胞などの再生医学関連も話されたようです。

 別ソースによりますと、「岸本会頭が「市民の3分の2が現在の医療に満足していない。開かれた医学会を掲げてこの事態を改善していきたい」とあいさつした。」とのことです。やはり患者を個人とみて1人1人について考えた場合、世界最高峰の医療といえど、公平に診る「国民皆保険制度」では満足度は低めか。でもまぁ、贅沢な悩みだとは思いますけどね。安価でどんな医療でも自由に選択して受けられるわけですから。
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2007年04月05日

もう一度見たいドラマランクTOP10に医療ドラマが3つランクイン

もう一度見たいテレビドラマ、ダントツ1位はやはり…04/04 14:30 この記事についてのブログ(30)

 ランキングのポータルサイト「ランキングジャパン」は3日、「もう一度見たいドラマランキング」を発表した。アンケート調査の結果、堂々のトップには「月9」というトレンディードラマ枠を生み出した織田裕二、鈴木保奈美主演「東京ラブストーリー」(フジテレビ系、1991年放映)が輝いた。

 アンケートは「にほんブログ村」のユーザー539人を対象に実施。東京ラブストーリーは唯一、10%以上を獲得するなどダントツの1位となった。

 同社は東京ラブストーリーの首位獲得について、鈴木保奈美が演じたストレートで活発なヒロインがドラマ業界と女性に大きな影響を与えたためと分析。「ラブストーリーの決定版と呼べるかもしれない」と評価している。

 2位以下には「きらきらひかる」「救命病棟24時」「振り返れば奴がいる」といった医療業界などを舞台とする「社会派ドラマ」がランクイン。同社は「病院や手術などスリリングな舞台裏や権力争いなどふだん目にすることができないシーンと人間模様にハマってしまう人が多いのでは」としている

【もう一度みたいドラマ・トップ10】

ドラマ名        %
(1)東京ラブストーリー 12.27
(2)きらきらひかる   9.85
(3)救命病棟24時    9.29
(4)白鳥麗子でございます 8.18
(5)振り返れば奴がいる  7.81
(6)ショムニ       6.13
(7)ひとつ屋根の下    5.76
(8)スクール・ウォーズ  5.58
(9)ビーチボーイズ    5.39
(10)若者のすべて    4.83



 振り返れば奴がいる、面白かったですねぇ。あの織田裕二の悪徳医者っぷりが忘れられません。手術で相手の指を傷つけて、「わざとなんだよ、それがさ」と自分で言ってヤー ヤーヤー ヤー ヤヤーヤー♪と流れるシーンなど、見所満載です。

 医龍やコトーはまだ放映して間もないので、ランクインはしませんでしたが、おそらくあと数年したら、ランクインしていてもおかしくはないでしょう。
 
関連:
医学処 最強医療漫画「医龍」がドラマ化するわけだが
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MRIの発明者、ポール・ラウターバー博士が死去

ポール・ラウターバー博士が死去、MRIスキャナの実質的発明者

 核磁気共鳴画像法(MRI: Magnetic Resonance Imaging)の研究でピーター・マンスフィールドと共に2003年のノーベル生理学・医学賞を受賞したポール・ラウターバー博士が27日、米イリノイ州にある自宅で死去した。77歳だった。

 人体の断層撮影の手法してはMRIの他にX線を使ったCTスキャン(CT: Computed Tomography)が今でも一般的に利用されている。しかし、X線を利用した断層撮影の場合、通常のX線撮影よりも被爆量が非常多く、放射線照射による副作用が指摘されてきた。

 一方、MRIによる断層撮影の場合、核磁気共鳴の原理を使うためにX線のように放射線被曝がないことや、画像のコントラストがX線よりも鮮明など数々の優位性があり、ラウターバー博士の研究結果から生み出されたMRIスキャンの登場は医療現場に革命をもたらした。

 核磁気共鳴の原理そのものは戦前から研究が行われており、最初の核磁気共鳴(NMR)信号は1938年にイシドール・ラビによって検出が成功。ラビはこの業績によって1944年にノーベル物理学賞を受賞した。しかし、NMR信号から画像を作ることは困難を極め、核磁気共鳴の原理を利用して画像を作る方法はラウターバー博士によって1973年になってからようやく発表された。 画像を拡大する



 MRIのおかげでどれほどの人の命が助かったことか……。ポール・ラウターバー博士、かけがえのない発明を人類にもたらしてくれてありがとうございます。ご冥福を心からお祈り申し上げます。
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2007年03月31日

粘菌を用いた生物コンピューターで人間のような柔軟な発想を

粘菌コンピューターを考案(日本経済新聞 2007年3月19日付 科学面)

 理化学研究所の原正彦・局所時空間機能研究チームリーダーらは、土壌にいる微生物の粘菌を使った「生物コンピューター」の基本原理を考案した。現在のパソコンなどが苦手とする新しいアイデアや発想を生み出す計算に向くという。実用化には時間はかかるが、人間のような柔軟な思考が可能なコンピューターを実現
できる
とみている。

 考案した生物コンピューターでは、情報処理の基本単位であるトランジスタの代わりに粘菌の習性を利用する。エサを求めて成長する粘菌の周りに光を当てると、粘菌がいくつかの決まった形になる。光を「入力」、形を「出力」として計算に利用する仕組み

 現在のコンピューターは一個のトランジスタで「1」「0」の二つの出力を出すが、粘菌だと一個で十通りの結果が出る。正確な答えを素早く求める計算には向かないが、答えが導きにくい複雑な問題でいくつかの選択肢を示したり、意外な発想を生んだりするコンピューターになるという。

 理研は新原理に基づくコンピューターの特許を出願した。近く粘菌を使って計算ができる回路を作り、実際の問題を解く実験を始める。

 人間のような新しいアイデアや発想を考えるための新タイプのコンピューター開発は、米マサチューセッツ工科大学(MIT)なども取り組む。



 新しいコンピューター。凡人である私には、どうやって粘菌で「計算」を行うのかさっぱり分かりませんが…。光を当ててその方向に動くという習性ならば、現在のコンピューターでも再現できると思うんですが。粘菌シミュレーターとかで。しかしMITや理研が主張してるということはおそらく可能なのでしょう。単純な命令しか動かない粘菌が、人間の知恵によって操作された場合、その粘菌も高度な知恵を発揮するということでしょうか。ということは人工知能も可能になってくるのでは。
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2007年03月27日

韓国で、クローン狼を誕生させることに成功する。

クローンオオカミ2頭誕生に成功=黄元教授も参加−ソウル大

 韓国のソウル大は26日、獣医学部の研究チームがチョウセンオオカミのクローン2頭を誕生させることに成功したと発表した。いずれも2005年10月に誕生し、正常に育っている。

 ソウル大は、核を取り除いた犬の卵子にオオカミの体細胞を移植し、卵子を代理母の犬の子宮に着床させる方法でクローンをつくった

 一方、通信社・聯合ニュースによると、ヒトクローン胚から胚性幹細胞(ES細胞)をつくったとの論文をねつ造したとして昨年5月に起訴され、最近、研究活動を再開した黄禹錫・元同大教授も今回の研究論文の共同著者として参加している。



 体細胞さえあれば、絶滅した狼でも蘇らせることができるということでしょうか?同様の実験をマンモスでやっていましたね、そういえば。

 この技術があれば、ニホンオオカミを復活させることも可能かもしれません。その是非はともかくとして。

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2007年03月19日

肝臓に排液管が刺さり、失血死。

肝臓に管刺さり 72歳の患者死亡…板橋の病院

 東京都板橋区の医療法人財団健康文化会「小豆沢病院」で昨年9月、同区内の男性患者(当時72歳)が胸腔内にたまった水を抜く処置を受けた際、誤って排液管が肝臓に刺さり、失血死していたことがわかった

 届け出を受けた警視庁志村署では、業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。

 同病院によると、この男性は昨年9月7日、胸腰ついの圧迫骨折などで入院。同15日朝、呼吸不全に陥ったため、レントゲン撮影などをしたところ、胸腔内に水や空気がたまっていたことが判明、排液管で水などを抜き取る処置を男性医師(39)に受けた。

 同病院では、胸腔内に水がたまったのは、人工呼吸の際に肺が損傷したためと判断、専門医のいる新宿区の大学病院に転送した。ところが、検査の結果、排液管が肝臓に刺さり、血が止まらなくなっていたことがわかった。男性は同日深夜、失血死した。

 小豆沢病院の話「男性が当病院の処置を受けた結果、亡くなったことは遺族におわびしたい」



 ドレナージの際に管が刺さる医療事故というのは、漫画ではよくネタにされていますが…。実際に起こると洒落になりませんね。移動させた時に刺さってしまったんでしょうか。再発防止を心がけてもらいたいものです。

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2007年03月18日

新人看護師の技術低下が著しく、一人では注射もできない。

新人看護師 技術低下…「注射1人で出来ない」8割

 新人看護師の看護技術低下が深刻化している。日本看護協会の調査では、人工呼吸、心臓マッサージ、止血など救急救命術や注射などを「1人でできる卒業生が20%未満」という看護学校が半分を超えた。

 新人看護師による医療事故も少なくない。事態を重く見た厚生労働省の検討会は来週、病院実習を大幅に増やすなど、看護教育カリキュラムの10年ぶりの見直しを議論する。

 「点滴を付けた患者の寝間着やシーツを1人で替えられない」「患者の搬送時、ストレッチャーを真っすぐ押せない」。毎年4月になると、東大付属病院の榮木実枝看護部長のもとに新人看護師を巡るトラブル報告が相次ぐ。「ここ5、6年、シーツ交換など『これだけはできてほしい』ということができない人が増えた」と言う。

 厚労省の検討会で昨年3月、経験1年未満の看護師が起こした事故が紹介された。注射液を薄めないで患者に注入して死亡させたり、胃に入れるべき栄養剤の管を気管に入れ窒息死させたりと深刻だ

 技術力低下の原因となっているのは、病院実習内容の不十分さだ

 病院での実習は、3年課程の場合、1035時間以上の履修が義務付けられているが、「病院が事故を恐れ、患者を対象とした実習をなかなかさせてくれない」(山口美代子・横浜市病院協会看護専門学校副学校長)という実態がある。また病院実習の際に付き添って指導する専門教員について、68・6%の看護学校が確保に問題を抱えるとしている。

 23日に開かれる厚労省の検討会では、病院実習を135時間増やす方針が議論される。

 しかし、「受け入れ病院も教員も確保できないままでは不可能」という意見もあり、病院側の受け入れ体制整備や、教員確保策が求められそうだ。



 看護助手の下みたいな形で、どんどん実習するしかないですよね。看護師として働き始めるより先に、実習で学んでおくべきことです。

 ただでさえ空前の看護師不足だというのに、こんな状態じゃ、病院が機能マヒしてしまいます。

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2007年03月17日

一般診療所は増加しているのに大型病院数は減少している。

全国の大型病院数、9000割り込む・厚労省調べ

 入院ベッドや高度医療機器などを備える大型病院の数が9000を割り込んだことが厚生労働省の調べでわかった。2006年末時点で8920で05年末と比べ98減った。ピークの1990年には1万96の病院があったが減少傾向が続いている。

 厚労省の調査では、総合病院などの大型医療施設を病院と呼び、開業医などの小規模施設である「一般診療所」と区別されている。同省の医療施設動態調査によると、病院数が減るのは、高度な医療設備などへの投資負担が重く赤字経営の大型病院が多いためだ。

 その一方、開業医などの一般診療所は経営が安定しやすく増加傾向。06年末の一般診療所は9万8860。前年比では26カ所減ったものの90年と比べ約1万8000カ所増えている。



 イギリスのように住み分けが進めば、まずは近くの一般診療所、そこから紹介されて大病院という流れが構築されそうですね。

 しかし現状の、大病院はほぼ確実に赤字になるという医療制度についてはどうかと思わずにはいられません。診療所は黒字なのに、何故総合病院はあんなに負担を強いるのか。いくら国の政策だからとしてもやりすぎではないかと思います。赤字分は国が補填するなり何なりしないと、国全体の医療レベルが低下してしまうのではないですかね。

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2007年03月13日

土星の衛星であるエンセラダスに生命が存在しているかもしれない

土星の衛星・エンセラダスに生命存在か…NASA

 米航空宇宙局(NASA)は12日、水の存在が確認されている土星の衛星エンセラダスについて、「内部に放射性物質があり、これが熱を発し続けている」との見解を発表した。

 これにより、地下に熱水が存在する可能性が高まり、NASA研究チームの研究者は「生命に適した場所が存在する証拠をつかんだことになるのではないか」としている。

 エンセラダスの表面は氷点下約200度だが、地球の南極にあたる部分で火山のように水蒸気が噴出しているのが、米探査機カッシーニによるこれまでの観測で昨年確認されている。その後の分析で、水蒸気に窒素ガスが混じっていることが新たに判明。この窒素ガスは、アンモニアが熱分解したものとみられることから、外部の研究者も加わったNASAの研究チームは「地中に高温高圧の場所があり、熱水の中で有機物が豊富に合成されたはずだ」と結論づけた。

 アンモニアの熱分解にはかなりの高温が必要なことから、この熱源について研究チームは、〈1〉放射性のアルミニウムと鉄が700万年余で急速に崩壊し、衛星内部が熱くなった〈2〉その余熱とともに、他の放射性物質の緩やかな崩壊が今も続いている――とみている。



 ということは人間が住めるかもしれない、という。まぁ無理でしょうけど。でも何かワクワクしますね。例え原始的な生命でも、地球外の生き物ということに。人類にとって害のある生物の可能性もありますが。
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安楽死を合法化しようとする運動がフランスで活性化している

「私は安楽死助けた」仏で医師ら2千人署名 合法化求め

 安楽死が法律で禁止されているフランスで「私は安楽死に手を貸しました」と証言する2000人あまりの医師や看護師の声明を、8日発売の左派系週刊誌ヌーベル・オプセルバトゥールが掲載した。同誌は1971年、ボーボワールやサガンら女性343人の「私は違法に中絶しました」と証言する声明を掲載し、中絶自由化と女性解放運動の流れをつくった実績がある。安楽死に対して今回、同様の試みをしたとみられる。

 声明に署名したのは2134人で、全氏名が同誌のウェブサイトで公開された。多くの場合、死を早めるために薬品を使用。非合法の認識も持っており「治療を施しても患者の肉体的、精神的苦悩が耐え難いものとなる場合がある」と主張。安楽死の合法化を求めた。

 フランスでは、末期がん患者の安楽死を助けたとする医師と看護師の裁判が近く開かれる予定。大統領選前で政治への市民の関心も高まっていることから、同誌がこの時期の掲載に踏み切ったとみられる。

 欧州ではオランダ、ベルギーなどで安楽死が合法化されている。フランスでは02年、ジョスパン元首相の母(当時92)が安楽死の合法化を求めて自殺、論議が盛り上がった。05年に「無意味な医療をやめることができる」とする法改定が成立。事実上尊厳死を認めたが、死への積極的な手助けを伴う安楽死は禁止されている。



 アクティブな医療関係者だなぁ。患者になりうる国民全体のために動いているに等しいですね。果たして日本でやったとして、2000人もの実名署名があつまるのだろうか…。強力な圧力ありそうですし、何より国民が理解しないかもしれませんが。

 せめて議論だけでも活性化してくれませんかね。いつまでも引き伸ばしていないで。

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posted by さじ at 01:04 | Comment(1) | TrackBack(0) | NEWS
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