[NEWS]の記事一覧

2007年09月30日

愛知県がんセンター中央病院が、生検とは異なる患者の肺を切除する

愛知がんセンター中央病院、がん患者と間違え肺一部切除

 名古屋市千種区の「愛知県がんセンター中央病院」で2005年5月、同市内の50歳代の男性患者を肺がん患者と取り違え、肺の一部を摘出していたことが分かった。

 担当医が、検査のために摘出した肺組織を別の患者のものと取り違えたのが原因で、男性には、激しい運動ができなくなるなどの後遺症が残っている。

 病院などによると、男性は肺がんの疑いがあるとして、05年4月下旬に入院。その後、悪性腫瘍と診断され、5月25日に右肺上部3分の1と周辺のリンパ節を切除する手術を受けた。

 ところが、切除された肺を調べたところ、肺がんではなかったことが判明。切除された肺と、事前の検査で採取していた肺組織とが異なっていたことから、担当医が、男性の肺組織が採取されたプレパラートと、別の患者のものを取り違えていたことがわかった。



 手術する患者の取り違えではなく、生検時のプレパラートの取り違えとはね……。実際に手術してしまった手前、取り返しのつかないことになってしまいました。

 プレパラート1枚取り違えただけのミスであっても、大きなミスですからね…。全国の病院で気を引き締めてもらいたいと思います。

関連
医学処:間違った乳がん検査を受けており25人中1人が死亡
医学処:長崎県立島原病院で、右足と左足を取り違えて手術
医学処:患者の体内に18年間入っていたガーゼが、鼻をかんだ瞬間に出てくる
posted by さじ at 22:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2007年09月29日

ホビットの手首構造から、ヒト属の新種であることが判明

「ホビットはヒトの新種」説を裏付ける新たな証拠、手首構造の分析で

 「ホビット(Hobbit)」とあだ名される原始時代の人類の手首の構造を分析した結果、ヒト属の新種である可能性が高いことが分かった。スミソニアン研究所(Smithsonian Institute)のMatthew Tocheri氏が20日、科学誌「サイエンス(Science)」に寄稿した論文の中で明らかにした。

 「ホビット」という愛称は、英国の作家、J・R・R・トールキン(J.R.R. Tolkien)のファンタジー小説「指輪物語(Lord of the Rings)」に登場する小人にちなんだもの。ホビットの化石は、2004年にインドネシアのフロレス(Flores)島で発見された。以来、ホビットがヒト属の新種なのか、あるいはウイルスにより脳の成長が止まった小頭症の現生人類なのか、それともピグミー(pygmy)族の祖先か、という激しい論争が続いていた。

 Tocheri氏率いる研究チームが3次元レーザー映像でこの化石の骨を調べた結果、「ホビット」の手首の構造が極めて原始的で、現代のサルか原始人類に似ていることが判明した。現生人類ホモ・サピエンス(homo sapiens)やその直接の祖先であるネアンデルタール(Neanderthal)の場合は、親指の付け根から手首全体にかけて力を分配し衝撃を緩和する構造になっているが、ホビットの手首にはその特徴がなかったのだ。

 この事実は、ホビットがヒトの進化において、現生人類やネアンデルタール以前の段階に現れたことを示唆している。Tocheri氏は「現生人類がチンパンジーの手を持っているはずがない」と指摘。「ホビット」は180万年前にアフリカから移住したヒトの祖先で、新しい手首の構造を持つネアンデルタールや現生人類とは異なると結論づけ、今回の発見によりホビットを巡る論争にけりがついたと主張している。



 進化の枝分かれのようなものなんでしょうかね。手首だけでここまで分かってしまう現代医学の進歩と神秘も、ある意味ファンタジー的要素を含んでいる気がするのは私だけでしょうか。

関連:医学処 脳の働きを円滑にする、ハンドマッサージを覚えよう
posted by さじ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2007年09月25日

ゴキブリの嫌う鋼板を開発する。

冷蔵庫やレンジにも有効、ゴキブリ嫌う鋼板開発…JFE

 JFEホールディングス傘下のJFE鋼板は20日、アース製薬、石原薬品と共同で、ゴキブリを寄せ付けない防虫機能付き鋼板「サニータ」を開発し、販売を始めたと発表した。

 亜鉛メッキ鋼板の皮膜に、ゴキブリが嫌うピレスロイド系化合物を混ぜた。成分が揮発しにくいのが特徴で、効果が10年ほど続くことが期待できるという。冷蔵庫や電子レンジなど家電の底板や食品工場の設備の材料として、建材や家電メーカーなどに売り込む。

 価格は通常の鋼板よりも3〜5%高い1トンあたり8万3000円〜9万4000円程度を予定している。当面は1か月で100トンの販売を目指す。



 これは売れそうです。

 似たようなものとしては、「ハトのフンがつきにくい銅像」みたいのがあったと思います。2年前のイグノーブル賞を受賞したような気がしましたが。ゴキブリをシャットアウトできる日も近い?
posted by さじ at 21:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

28歳女が夜泣きする息子の首を絞める。

★「3時間おきに泣くので」28歳母親乳児の首絞め重体

・東京・国立市の住宅で、生後2カ月の長男の首を絞めたとして28歳の母親が逮捕されました。長男は重体です。

 逮捕されたS容疑者(28)は19日午後、国立市谷保の自宅で生後2カ月の長男の首を絞め、殺害しようとした疑いが持たれています。近所に住む親類が、酒に酔ったS容疑者とぐったりした長男を見つけ、通報しました。

 発見時、長男は心肺停止の状態で、今も重体です。S容疑者は調べに対し、「長男が3時間おきに泣くので、首を絞めたらぐったりしてしまった」などと容疑を認めています。



 首を絞めるといっても、首吊りとは異なります。首吊りは、頚静脈、経動脈、椎骨動脈を全て閉めることができるので、すぐに死ねますが、首絞めになると、まず椎骨動脈を閉めることは不可能です。ヒモなどを使わない限り、頚静脈しか閉められないではないでしょうか。

 自分の子供の首を閉める。それも頚静脈だけしかしまらないわけですから、相当な時間締めたはずです。いくら酒に酔っていたからといっても…。非常に悲しい話です。
posted by さじ at 20:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2007年09月21日

かんだ後でもべたべたくっつかない「Clean Gum」

英大学、「べたべたくっつかないガム」を開発

 英ブリストル大学からスピンアウトした英Revolymerは9月14日、かんだ後でもべたべたくっつかない「Clean Gum」の開発に成功したと発表した。靴や衣類、道路や髪についても簡単に取ることができ、水で分解されるという。

 ブリストル大学教授でRevolymerの最高科学責任者(Chief Scientific Officer)を務めるテレンス・コスグローブ教授によれば、両親媒性ポリマーをガムに加えることで、かんで捨てられたガムの界面特性を変化させ、粘着性を少なくさせる技術を応用しているという。

 同社は2008年内の製品化を計画している。英国では廃棄されたガムを除去するのに、年間1億5000万ポンド掛かっているという。



 これは凄いですね。渋谷とか新宿とか、コレのせいでめちゃくちゃ汚いことになってますからね。日本でも導入してくれませんかね。公共のためにも
posted by さじ at 23:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2007年09月19日

クレームに関する医師側の問題について

クレーム「医師側にも問題」…訴える患者

 医師や看護師への暴力や暴言が増えている問題で、病院に対して実際にクレームをつけた患者らが読売新聞の取材に応じ、「医者側の説明不足や無神経な態度にも問題がある」と訴えた。

 日本医師会が昨秋から、自戒を込めたテレビCMを放映するなど、医師と患者の間の信頼回復が大きな課題となっている。

 「医師の義務違反ではないか」。川崎市の語学教師の女性(58)は数か月前、同市内の病院の職員に電話をかけた。女性の夫(50)は腕にしびれなどが出る症状で入院したが、2週間過ぎても主治医から治療方針の説明が一切ない。「クレームをつけるのは自分にとってもストレスになるが、つけざるを得なかった」という。

 主治医は、すぐに病状や治療方針などの説明に応じた。しかし、その後、あまり姿を見せなくなり、病室の外で偶然会った際に、夫が手術を催促し、その場で日程が決まった。退院の際、今後の病状や必要な処置を尋ねても、「そのうち治るでしょう」と言うだけ。女性は取材に、「医者が忙しいのはよく分かるが、これでは信頼関係は到底築けない」と語った。

 一方、病院側は「主治医は人気があり、多くの患者を抱えているため、説明などの対応が遅れたかもしれない」と話す。「治療方針や手術は検査が全部終わらないと決められないこともある。こうした事情が患者側に伝わっていなかったのではないか」とも説明した。

 「なぜ笑うのか。不安だから色々聞いているのに」。東京都内の男性会社員(36)は、今年春に近所の病院で思わず憤りをあらわにした体験を明かした。転倒してひじを脱臼し、初めて手術を受けることになった。「器具の素材は?」「どの程度腕を切るのか」などと質問すると、医師は面倒くさそうな態度で返答し、看護師の女性はクスクスと笑ったという。

 男性の抗議で、医師は謝り、看護師も笑いを止めた。「いまだに不快感はぬぐえない。不安な患者の気持ちをくみ取らない医師や看護師の態度が、暴言などに結びついてしまうのだと思う」と男性は振り返る。

 「病院側の診てやってもいいという態度に頭にきた」「医師から満足な説明もなく、嫌みな態度をとられた」――。読売新聞にはほかにも、医師や看護師の問題を指摘する投書が読者から寄せられている。

 日本医師会は昨年10月から「医師の心ない一言」というテレビCMを放映。「おれの治療を拒否したんだ。もう診ないぞ」「素人に話しても時間のムダ」など、あえて医師の暴言をテロップで流している。同医師会では、「医療関係者が患者との接し方を見つめ直すきっかけにしてほしかった」と話す。

 東京大医科学研究所の上昌広・准教授は「今の医師は、副作用の説明や同意書の取得などに割く時間も増えており、余裕がなくなっていることが患者の不信感を招いている」と指摘。「看護師などのスタッフも患者への説明に当たって医師の負担を軽減したり、病院の理事会メンバーに患者を加えて患者側の求める情報を把握したりする、新たな仕組み作りを模索すべきだ」と提言している。



 難しい問題ですね。医者に求められているものが医療行為以外の面も多く、また、訴訟という大きなプレッシャーを負っている事が根底にあるのではないでしょうか。

 医者は多忙です、ですが、患者さんへの説明は十分にしなければいけません。上記のように患者さんが「笑い」で不快に思うことは、もしかしたら患者さんがストレスでぴりぴりしていただけなのかもしれません。しかしながら、たとえそうであっても、医療従事者側はそれを含めて配慮しなければいけません。

 「主治医は人気があり、多くの患者を抱えているため、説明などの対応が遅れたかもしれない」。病院側はこう弁解していますが、これは弁解にすらなっていません。例え多忙であろうとも、患者さんへの説明が疎かになるということは医業を行えていないに等しいということです。現実問題、全てをパーフェクトに、というのは難しいですが、その穴を埋める努力義務が、医療従事者には求められているのです。



 と、珍しく一般人視点で書いてみましたが、んー、そうはいっても忙しいというのが現状ですよね。患者さんの心を開いて、初めてインフォームドコンセントが成立するわけじゃないですか。それって結構、難しいことですよね。一体どれだけの時間がかかるのか、という。勿論普通の患者さんばかりならスムーズにいくんでしょうけれど、何しろ病気で身体も心も弱った患者さんですからね。モロに性格が反映されるとみてもいいでしょう。1人のわがままな患者がいたとして、その理不尽さを受け入れつつ、患者の本心をさぐり・・・なんて出来たら、それは漫画の世界じゃないですか。エスパーじゃないんだから人の心なんて容易にわからないのが現実でしょう。医者側は努力、患者側は配慮する姿勢が必要なんじゃないですかね(疑問に思うこと、治療に関することは聞きまくったほうがいいとは思います)

関連:医学処 医者にむかついた瞬間
posted by さじ at 20:44 | Comment(5) | TrackBack(0) | NEWS

2007年09月17日

献体を用いた手術トレーニングについて、厚生労働省は

手術のトレーニング

 手術ミスなどを防ぎ、安全な医療を提供するため、献体を使った手術のトレーニングを普及させる試みが我が国でも動き出している。

 医学が進歩し、新しい手術法や装置は、次々に開発されるが、患者にそうした新治療を施す前に訓練する機会は少ない。一定レベルのがんや心臓の手術に習熟するには、年間数十件以上が必要とされるが、経験の少ない医師は、動物やコンピューターを駆使した模擬手術訓練装置で、腕を磨いているのが現状だ。

 こうした状況の中で、若手医師らに手術の訓練の機会を提供しようと、札幌医科大は2003年から、献体を使った手術トレーニングを始めている。同大の辰巳治之教授(解剖学)は「患者から見れば、医師が手術の研修をするのは当然。医学教育の一環として、他の病院の医師も受け入れている」と説明する。

 しかし、札幌医大のような医師のトレーニングに献体を使うことが法律上、認められるかどうか、実は曖昧だ。遺体を傷つけることは、刑法の死体損壊罪で禁止されている。ただし、死体解剖保存法は、医学生が献体を使う解剖実習などの「正常解剖」、死因などを調べるための「病理解剖」については認めているが、医師免許を持った者のトレーニングについては明確な規定がない

 このため、外科医らが献体を使った医師のトレーニングの普及を目指して設立した、NPO法人「MERI Japan」(蜂谷裕道理事長、名古屋市)は、昨年に引き続き、今年も7月に構造改革特区を使って、このトレーニングを国に提案した。

 5月の参議院厚生労働委員会で、大塚耕平議員(民主)が、このNPO法人が行った特区申請について質問したところ、柳沢厚労相(当時)が「医療技術の進歩は実地が必要であり、前向きに検討したい」と明言。それだけに、提案に対する回答が注目されていたが、厚生労働省は8月上旬、献体を使った医師のトレーニングについて、「(法律が認める)正常解剖、病理解剖のいずれにも該当しない」として、現時点での提案を認めなかった。厚労省としては、あくまで医師の研修を正常解剖と認める、社会的な合意が必要という立場だ。

 しかし、欧米では、医学の発展のために献体を使うことに規制はなく、医師の手術研修は普及している。日本人の医師の中には海外で、技術向上を目指す人は多い。

 例えば、傷んだ関節を人工関節に置き換える手術は、傷口を小さくする「最小侵襲手術」(MIS)が広がっているが、内視鏡などを使うため、高度な技術が求められる

 同NPO法人の理事で、全国有数の人工関節置換術を行う、平川和男・湘南鎌倉人工関節センター長(神奈川県鎌倉市)も、新しい手術法を患者に実施する前には、欧米、アジアなどで約25回以上のトレーニングを積んだという。

 「訓練のおかげで、手術時間も入院期間も短くなり、患者の利益になる。模擬手術訓練装置や動物を使った訓練では、骨の位置、感触が異なり不十分。技術習得には、献体を活用したトレーニングが不可欠」と強調する。

 「正常解剖に何を含めるかは行政解釈」という見解もある。厚労省は、医師の研修の必要性、それが正常解剖と解釈ができるか、あるいは法的枠組みが必要かを検討するため、日本外科学会など関係学会の意見を聞いている。

 札幌医大では、献体に同意した1300人中、手術トレーニングや学外利用にも同意した人は約6割の800人に上る。このように、医師の腕を磨くために献体を利用することに理解を示す人は多い。生命倫理に詳しい粟屋剛・岡山大教授は「本人の意思を文書などで残しておけば、献体を研修に使っても法的な問題はない」と指摘する。

 医療安全を確保するため、医師が手術の腕を磨き、患者を実験台にしない環境を整備することは重要だ。その一つの解決策が、献体の利用だろう。献体の利用に法的な枠組みが必要であれば、それを検討する。献体を認めないのであれば、他にどんなトレーニングを推進するか。議論を進め、方向性を示すのは国の役割であり、医療不信をなくす大切なプロセスである。



 医療技術の進歩に伴い、細部の治療が可能になりました。従来に比べて患者側の負担が少ない画期的な治療も出てきました。

 しかし、その医療を扱うには、練習が必要です。練習なしに行える医療などありません。そして日本人は、海外で献体を用いて研修を行っている有様です。

 臓器移植だけでなく、献体を用いたトレーニングすらも海外で行う現状、やるせないと思いませんか。法律が整備されていないだけで。

 そして厚生労働省は「法律に書いてないから出来ない」という主旨のコメント。全く使えません。さっさと法整備しろと促しているにもかかわらず、書いてないから出来ません、社会が認めないとダメです、と。

 少なくともあと2,3年のうちには、全国的に献体を用いたトレーニングが行えるようになってもらいたいものです。

 詳しくはこちらからどうぞ。
NPO法人MERI Japanが、献体を用いての技術訓練を日本に普及させる
posted by さじ at 17:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2007年09月11日

老人ホームの女性の腸内から、錆びたスプーンをみつける。

入所女性の腸内からスプーン…1週間後に死亡

 東京都八王子市の特別養護老人ホームで6月、食べた物を戻し、病院に搬送された入所者の女性(61)の腸内からステンレス製のスプーン(長さ約15センチ)が見つかっていたことが分かった。スプーンは摘出されたが、女性は病状が悪化して1週間後に死亡した。死因は不明。警視庁八王子署は女性がスプーンをのみ込んだ経緯などについて、施設関係者らから事情を聴いている。

 関係者によると、女性は6月28日に施設内で何度も吐いたため、翌29日、東京都町田市の病院に運ばれた。レントゲン検査で大腸にスプーンが見つかり、30日に摘出された。大腸には多数の穴が開いていたといい、スプーンは一部にさびが付着していた。女性は体調が回復せず、7月7日に死亡。同日、病院側から町田署に「スプーンをのんだ患者が死亡した」と通報があった。同署が翌8日、司法解剖したが、具体的な死因は特定できなかった。

 同月28日、遺族から八王子署に「スプーンをのみ込んだ経緯を調べてほしい」との相談があり、改めて同署が捜査。施設関係者数人から任意で事情を聴いたが、スプーンが体内に入った経緯は分かっていない。同署はスプーンの酸化の度合いなどから、かなり以前に体内に入ったとみている。

 施設側は毎日新聞の取材に「全職員から話を聞いたが、誰もスプーンをのみ込んだ事実は知らなかった。事件か事故かは分からない」と話している。女性は02年に脳出血して以来、脳脊髄液が頭の内側で過剰にたまり、記憶障害などを起こす「水頭症」の症状があったという。車いすの生活で介護が必要な場合もあったが、食事は自分で取ることができた。



 スプーンか…これは事故なのか事件なのか分かりませんね…。

 アルコール依存症なので痛みを感じない場合や、精神病患者などで、ボールペンを飲み込んだりするのはありますが、介護状態のこの女性がどうだったのかはわかりませんし。

関連:障害者施設入所者の胃袋から手袋10枚を検出。
posted by さじ at 01:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2007年09月08日

厚生労働省「時間外診療しない開業医の収入を減らします」

時間外診療:厚労省調査で医療現場混乱 回答拒否の医師も

 08年度の診療報酬改定を見据え、厚生労働省が開業医を対象に実施中の、時間外診療実態調査が医療現場の混乱を招いている。「夜間、休日の診療状況を調べ、時間外の報酬を検討する」というのが厚労省の言い分。しかし、「時間外診療をしない開業医の収入を減らすのが目的」と受け止めて回答を拒否する医師が相次ぎ、大阪府医師会が「非協力」を組織決定するという異例の事態になっている。

 問題の調査は、夜間診療に積極的な愛知、京都、大阪と、そうでないとされる岩手、山口、熊本の6府県の開業医が対象。日本医師会を通じ、7、8月の14日分について(1)夜間、休日の受付患者数(2)時間外加算額(3)時間外往診件数−−などを回答するよう求めている。普通のアンケートにみえるが、回答する側は「厚労省の本音が透けている」と警戒している。

 厚労省は次期診療報酬改定で、開業医の時間外報酬を手厚くする代わりに初・再診料を引き下げ、夜間や休日に診療をしない開業医の収入を抑える意向だ。同省の思惑を感じ取ったという大阪府医師会は、理事会で「調査への非協力」を決定。茂松茂人理事は「厚労省調査では、昼間の努力が反映されない。開業医が夜診に積極的でない印象を与え、報酬を減らす方へ誘導する狙いがうかがえる」と話す。

 医師個人の拒否も増えている。熊本県の医師は「所得記載欄まである。夜診をしている医師の収入を知りたいというが、余計なお世話だ」と話す。周囲でも回答していない医師が多いという。

 厚労省は騒動に沈黙したままだが、大阪府医師会は昼間の往診件数なども独自に調べ、厚労省から回答を求められれば、独自調査の結果を示すという。



 なんだ…開業医だけか…びっくりした…。

 まぁ正直、開業医なら、適応してもアリかなって気はしますね。総合病院の勤務医ほど過労、低賃金で働いていますから。その格差をなくすためならいいんじゃないですかね。その分、勤務医の時間外労働に補填するというのが条件ですけど。

 厚生労働省は、自分たちの痛みを無視して、医者だけに負担を強いていますよね。その姿勢がものすごく気に食わない。国民医療費増加の根源は医者の懐だと、本気で言ってそうな論調ですし。そのためにわざわざマスコミを動員しての医者バッシングが過去何年も続けられてきましたが、結局どうなりましたでしょうか。

 役人って自分たちの生きている時代に汚点を残さなければ現状維持で!っていうスタンスだからいけないんですかね?今の役人の昇進システムを変えれば、公共事業費にまで切り込んでくれますかね?

 医者は目の前の患者のことを考えてるので、こういう問題は、「善意ある役人」と「良識ある政治家」と「踊らされない一般国民」に任せたいというのが、医者の願いなのではないでしょうか。そこらへんを察して社会が動いてくれないと、日本の医療は成り立たなくなると思います。

関連
医学処:厚労省「開業医は時間外診療をしっかりとしなさい」
医学処:医療従事者の努力のおかげで、医療費は前年度とほぼ同じ32兆でした。
posted by さじ at 00:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2007年09月06日

こうのとりのゆりかご、運用開始から7人が預けられる

新たに男の新生児…「赤ちゃんポスト」8月下旬に7人目

 熊本市の慈恵病院が運用する「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)に先月下旬、新たに男の新生児1人が預けられていたことが5日、わかった。

 5月10日の運用開始からの約4か月で、預けられた子は計7人(男児6人、女児1人)となった。

 関係者によると、男児は生後3〜4週間ほどで健康状態は良好という。慈恵病院は、個別の事案についてはコメントしない姿勢を取っている。

 赤ちゃんポストへの預け入れは、5、7月が各1人、6月が2人、8月は最多の3人となった。このうち、8月8日に預けられた5人目の男児は、その後、両親に引き取られている。



 ある意味で「順調」といえるでしょう。いままでこの国が、どれだけ子供に関して無関心だったのか。それを実証しているようなものです。これだけ親子関係に支障を来たしているにもかかわらず、社会はそれを無視し、根本的解決を行おうとしません。

 唯一立ち向かっているのが、慈恵病院か。

関連
医学処:生後二ヶ月の男児が、こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)に。
医学処:こうのとりのゆりかご、初の親引き取りが行われる。
posted by さじ at 20:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2007年08月31日

川田龍平議員がマイケルムーア監督作品「シッコ」を見て一言

川田龍平議員、医療制度に衝撃…米映画「シッコ」試写会

 参院選で初当選した無所属の川田龍平氏(31)が22日、米国の医療制度の実態を描いたドキュメンタリー映画「シッコ」(25日公開)の都内での試写会に出席した。保険に入っていても、医療費が支払われないケースもあるとする描写などに「米国の医療制度はコワイと感じた」と感想を語った。

 医療問題は川田氏の専門分野。「今の政治家に任せていたら日本も米国のようになる」と警鐘を鳴らし、「健康な若い人たちに観てもらいたい」と推奨していた。

 映画は「華氏911」などで知られ、川田氏も「ファンです」というマイケル・ムーア監督(53)の新作。



 まさか川田氏が政治家になるとは、誰も予想していなかったでしょうねぇ。しかし国のトップ層に入ったわけですから、本気で医療問題と闘ってもらいたいと思います。

 シッコはもうじき公開……って今見たら既に公開してる!?うわーどうしよう。ここのところ多忙ゆえに映画も…

関連
医学処:マイケルムーア監督が映画「シッコ」で米国医療制度を切り捨てる
posted by さじ at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

医療系バンドHeartfull Hospital、デビューシングル「経過良好」発売

デビュー曲「経過良好」 医師らがバンド

 愛知県名古屋市中区の名城病院の医師ら6人が音楽バンド「Heartfull Hospital(ハートフルホスピタル)」を結成した。デビュー曲の「経過良好」「絆(きずな)〜今あなたに感謝します」を7月、自主製作CDとして発表。自らを「医療系バンド」と名乗り、医療現場の最前線から患者やその家族に贈る応援歌だ。メンバーらは「音楽と医療の融合で元気を届けたい」と張り切る。

 「患者やその家族、現場の医師らを応援する歌があってもいい

 日頃からそう考えていた同病院の内科医、赤澤貴洋さん(33)は昨年10月、音楽が好きな医療機器メーカーの小塚智哉さん(31)と村川卓也さん(32)、同病院の整形外科医、後藤正成さん(29)らに声を掛け、「医療系バンド」を結成した。

 ボーカルは、治療を通して知り合った患者の娘でプロ歌手の大咲舞さん(22)=本名・大崎舞=が協力する。

 赤澤さん自身、05年から、透析治療に必要な手術の際、患者の好きな音楽を流す試みをしてきた。手術中の苦痛を軽減させるのが狙いで、事前に希望を聞き、北島三郎さんや氷川きよしさんらのCDを流しながら手術をしている。

 術後の調査では、約5割の患者が「前回の手術より痛みが軽かった」と答えた。また、「手術時間を短く感じた」という患者も約7割いた。

 赤澤さんは「医療もサービス業の一つ。好きな音楽を流すだけで痛みが軽減されるなら、どんどん採り入れていきたい」と話す。

 その延長線にあるのがバンド活動だ。赤澤さんは、中学時代からギターやピアノを始め、医師になってからも趣味で音楽活動を続けている。

 バンドでは作詞作曲とギターを担当。「身も心も疲れ切った現代社会に元気を贈る医療関係者からの熱いメッセージ」をテーマに、オリジナルソング2曲をつくった。

 ポップス調の「経過良好」は、医師として、一人の人間として感じた様々な思いを患者やその家族の目線で表現。もう1曲の「絆」はロック調の音楽に乗り、病院での闘病生活を通して、改めて感じてほしい優しさやぬくもり、大切な人との絆を描いた。音楽と医療の融合による、癒やし効果を期待している。

 4月初めにレコーディングをし、CD2000枚(1枚1260円)を製作した。全国の主要CD店で発売しているほか、病院内の食堂や療養型病棟でも流している。今後は、他の病院や老人ホームなどへの慰問活動にも力を入れていく予定だ。

 赤澤さんは「病魔と闘う患者とその家族、それを支えるすべての医療関係者に聴いてほしい応援歌であり、感謝の歌」と話す。



 「経過良好」……、なんてセンス溢れるタイトル。

 医療従事者って、音楽系に秀でている人が多いんですよね。医者の家系といえばピアノを習わせるのが常みたいなところあるじゃないですか、あれは実際医学系には反映されていると思います。幼い頃ピアノなどの楽器系統を習ったことがある人ってのはかなり多いです。

 で、そのスキルを生かしてバンドを組んじゃったと。ボーカルが患者の娘って、こりゃもう巡り合わせですわな。心温まる曲を全国の病院に届けてくれることを期待してます。

 …こういうアクティブな活動みてると、私も何かやりたくなってくるから不思議ですね。といっても私が得意とするのは「ハモり」程度の代物なので、活躍の場もなく引退状態ですが。

関連
医学処:芸術家の創造性と脳の関係を追及する
医学処:音楽はやっぱり脳に良いことが直接示される
posted by さじ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2007年08月29日

診療報酬を不正請求した静岡県藤枝市立総合病院の保険機関指定を取り消し

保険医療機関指定取り消し=藤枝市立総合病院の不正請求−静岡

 静岡県藤枝市立総合病院(金丸仁院長)が保険治療対象外の歯科治療について、診療報酬を不正請求していた問題で、静岡社会保険事務局は28日、同病院の保険医療機関指定を10月1日から取り消すと発表した。

 地域の中核公立病院が指定取り消しを受けるのは異例。再指定は通例、5年間行われないが、事務局は「病床600を超える病院で、地域に与える影響が大きい」として、早ければ1カ月で再指定を検討する。



 要するに保険が使えないということです。今は患者が3割負担していますが、もし静岡県藤枝市立総合病院にかかると、次からは10割取られます。保険医療機関指定が取り消されるというのは、病院にとっては終わったも同然なのです。患者が来るはずありませんから。(腕がいいということで、自由診療でやってるところもあるかもしれませんが)

 しかしいつまでも取り消しているわけにもいかないので、1ヶ月すれば再指定ということです。その地域の医療がストップしてしまうのは国にとってもメリットありませんからね。
posted by さじ at 21:52 | Comment(2) | TrackBack(0) | NEWS

2007年08月27日

イギリスとドイツの首相が途上国への医療支援を強化することを宣言

英独首脳、途上国への医療支援強化で一致

 メルケル独首相は22日夕、ロンドンでブラウン英首相と会談した。両首相は、国連が2000年に世界の貧困削減を目指してまとめた「ミレニアム開発目標」実現に向けた計画に遅れが出ていると指摘。独英が中心となり途上国の医療を改善する計画「インターナショナル・ヘルス・パートナーシップ(IHP)」を来月5日に立ち上げると発表した。

 IHPは両国のほかカナダ、ノルウェーが参加。ミレニアム開発計画の中でも、特に遅れが目立つ子供の死亡率改善やエイズ、マラリア対策の強化に取り組む。途上国に対しては、長期の医療改善計画を支援国や国際機関に提出するよう義務付けるという。



 途上国は貧困ゆえに、満足な治療もできない状態が続いています。先進国との医療格差が広がるということは、命にも差があるのか?ということにもつながると思います。

 しかし命、特に人間の命は平等でなければなりません。目をそむけることはできない現実を、我々がどうにかしなければいけないんです。

関連
医学処:クリントン前大統領が、途上国向けにHIV治療薬を安価で提供する
医学処:マラリア撲滅に向け、DDTの全面禁止を解除すべきだ。
医学処:慶應大学の医学生、中南米を歩く。
posted by さじ at 19:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

厚生労働省が、新人看護師への臨床研修制度を創設するかも

新人看護師に臨床研修…厚労省検討

 新人看護師の技術不足が問題となる中、厚生労働省は、看護師版の臨床研修制度の創設も視野に、新人研修のあり方について検討を始める。

 手始めに来年度、全国の病院などでモデル事業を行い、効果的な研修方法を探る。

 医師については、2004年から2年間の卒後臨床研修が義務付けられたが、新人看護師の研修は個々の病院に任されているのが実情。看護力の低下は、医療ミスだけでなく、自信喪失による早期離職も招いており、同省では、研修制度を充実させることで、新人看護師の職場定着にもつなげたい考えだ。

 日本看護協会の昨年の調査では、基礎的な看護技術80項目のうち、注射、止血など16項目について「一人でできる卒業生が20%未満」という看護学校が過半数を占めた。1989年に、看護教育カリキュラムの中の実習時間が大幅に減らされたのが一因と見られ、看護能力の低下による投薬ミスや挿管ミスなどが、患者の死につながった例も報告されている。

 自信を失い、辞める新人看護師も多い。同協会の調査では、病院で勤務する新卒看護職の1年未満の離職率は2005年度まで3年連続で9・3%で、看護学校での実習や就職してからの研修の強化が看護教育の重要課題とされてきた。

 しかし、病院の研修方法にはばらつきがあり、教育に手間をかける余裕がない中小病院では、未熟な看護師を即戦力として扱うところも少なくない。

 そこで同省では今秋から、新人研修がどうあるべきかを有識者らで作る検討会で議論し、モデル事業の手法を決める。来年度予算の概算要求に約2億5000万円を盛り込み、全国25か所で1か所につき60人程度の新人看護師の研修事業を2か月間実施。研修前後でどれほど技術力がアップしたかを検証し、標準的な新卒研修プログラムを作りたい考えだ。



 必要かどうかといったら、そりゃ必要でしょう。いきなり臨床現場に出てやれと言われても。良心的な病院ならばちゃんと独自の研修プログラムがあるのでしょうけれど、今の医療現場は、猫の手も借りたいほど忙しい時ですからねぇ。やらない病院もあるのでは?看護師の質にばらつきが出ないようにするためにも、入り口ぐらい整備してもいいかもしれません。

関連
医学処:看護師の魅力を収めたDVDを無料配布する。
医学処:高校生にならって、看護のコツを学ぼう。
医学処:今まで人手不足すぎた東大以下全ての大学で看護師を大募集。
posted by さじ at 12:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2007年08月25日

現場を離れた女性医師の復帰を支援する病院に補助金を出す。

女性医師の現場復帰を支援 厚労省、概算要求へ

 厚生労働省は来年度、出産などで現場を離れた女性医師の復帰を支援する病院に補助金を出す制度を新設する。医師不足が深刻な産婦人科や小児科に多い女性医師の現場復帰を促し、医師不足解消につなげる狙いだ。女性医師バンクの拡充や病院内保育所の整備などと合わせ、08年度予算の概算要求に23億円を盛り込む。これを含め、同省の医師確保対策の概算要求総額は、07年度予算(92億円)比73%増の160億円となる。

 同省によると、20代医師は、産婦人科医で3人に2人、小児科医で2人に1人が女性。出産や育児で休職した後、「最新の医学知識や医療技術についていけない」などの理由で復職できない女性医師が多いことが医師不足の一因とされる。

 このため、現場復帰を目指す女性医師の再教育研修を行う病院に研修費用を補助。復職希望の女性医師と病院の求人を結ぶ事業として日本医師会に委託している「女性医師バンク」では、勤務希望に沿った病院を探したり、電話相談に応じたりするコーディネーターを増員する。

 このほか、同省は医師確保対策として▽国や都道府県が仲介する緊急医師派遣に協力した病院への補助▽地域医療の担い手育成に積極的な臨床研修プログラムを実施する病院への補助の上乗せ▽医師の交代勤務制を導入した病院への補助、などの予算を要求する。



 わずか数年とはいえ、日進月歩の医療現場で自分が置いてかれている気がする、というのは分かります。そしてそれをサポートするプログラムがあまりなかったのも事実です。補助金をつけることで、特に大きな病院では再教育しやすくなったのではないでしょうか。何で医者になったのかを振り返りつつ、是非とも現場復帰してもらいたいところです。

関連
医学処:医師限定サイト「ケアネット」で、女性向けブログを開設
医学処:女性医師の再就職を支援する「女性医師バンク」を設立
医学処:若い産婦人科医は半分以上が女性だが、10年後半数が辞めてしまう。
posted by さじ at 09:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

「身に着けるだけで脂肪燃焼」は誇大広告として業務停止命令が下る

「身につけるだけで脂肪燃焼」は誇大広告 業務停止命令

 「身につけるだけで脂肪燃焼」「ヤセたかったら、とにかく座ってて!」「2カ月で34キロ減!」などのうたい文句で、サンダルやクッション、枕などを販売していた通信販売会社に対し、経済産業省は24日、広告に根拠がなく、特定商取引法違反(虚偽・誇大広告、広告表示義務違反)にあたるとして、3カ月間の業務停止を命じた。

 業務停止を命じられたのは、「ビューティー・アートセンター」と「通販エクスプレス」(いずれも東京)の2社。

 経産省の調べでは、2社は、身につけたり座ったりするだけでやせられるとして、体験談や写真も掲載した枕やサンダル、Tシャツなどのチラシを、新聞の折り込みや郵送で3〜4回配布。06年度で計約2万5000人に販売し、計約3億5000万円を売り上げたという

 経産省が2社に対し、やせ効果や若返り効果の合理的な根拠を示す資料や、写真や体験談が載ったモデルの情報について提供を求めたところ、「調査中」「もう勘弁してください」などと書かれた文書が提出されただけで、根拠を示さなかったという。

 また、2社とも、広告では登記簿上の正式な会社名を使わず、別の社名を使っていた。



 少し考えれば、そんなもの本当に存在したら国民の9割は買ってるだろうと。インチキ商品って結構売れるものですよねぇ。幸福を呼ぶ財布とか胡散臭さがものすごいのに売れるみたいですし。

 運動すりゃ痩せますよ。ユニクロで売ってる運動用の服を買うほうがよっぽど効果ありますよ。

関連
医学処:未だに絶食によるダイエットを行っている人たちがいるらしい。
医学処:友人や兄弟姉妹が肥満になると、本人も肥満になりやすい。
posted by さじ at 09:30 | Comment(1) | TrackBack(0) | NEWS

2007年08月24日

医療従事者に理不尽な暴力を振るう患者とその家族。

横暴な患者に病院苦悩…暴力430件 暴言990件

 全国の大学病院で、昨年1年間に医師、看護師が患者や家族から暴力を受けたケースは、少なくとも約430件あることが、読売新聞の調査で明らかになった。

 理不尽なクレームや暴言も約990件確認された。病気によるストレスや不安が引き金となったケースも含まれているが、待ち時間に不満を募らせて暴力に及ぶなど、患者側のモラルが問われる事例が多い。回答した病院の約7割が警察OBの配置などの対策に乗り出しており、「院内暴力」の深刻さが浮かび上がった。

 調査は、先月から今月にかけ、47都道府県にある79の大学病院を対象に行い、59病院から回答があった。このうち、何らかの暴力あるいは暴言があったと回答した病院は54にのぼる。暴力の件数は約430件、暴言・クレームは約990件。暴力が10件以上確認されたのは6病院、暴言・クレームが50件以上あったのは5病院だった。

 「クレームはここ2年間で倍増した」(大阪大医学部付属病院)など、暴力や暴言・クレームが増加しているという回答は、33病院に達した。ただ、こうした件数や事例を記録に残していない病院もあり、今回の調査結果は、「氷山の一角」の可能性が高い。

 暴力の具体例では、入院手続きの時間外に訪れた軽いけがの男性に、医師が「ベッドの空きがないので明日来てほしい」と告げたところ、缶コーヒーを投げつけられ、注意すると顔を殴られて、顔面を骨折したケースがあった。入院患者から「言葉遣いが気に入らない」という理由で足に花瓶を投げられた看護師もいた。けがを負う病院職員は少なくないが、「病気を抱えて弱い立場にいる患者と争うことはできるだけ避けたい」という意識から、警察に届け出ない場合も多いという

 暴言・クレームでは、複数の患者がいたために、すぐに診療を受けられなかった患者の家族が、「待ち時間が長い」と腹を立てて壁をけったり、暴言を吐いたりした。検査後に異常がなかったことがわかると、患者から検査費用の支払いを拒まれた病院もあった。

 精神疾患や重い病気で心理的に追い詰められた患者が、暴力や暴言に走ってしまった事例もある。しかし、多くの病院は、それ以外の患者や家族による理不尽な行為に悩んでおり、「(一部の患者から)ホテル並みのサービスを要求され、苦慮している」(慶応大病院)との声が上がっている。

 具体的な対策をとっている病院は44にのぼり、警察OBを職員に雇い、患者への応対に当たらせている病院は21、暴力行為を想定した対応マニュアルを作成した病院は10あった。院内暴力を早期に発見・通報するため、監視カメラや非常警報ベルを病棟に設置する病院もあった。



 医者と患者、どちらが偉いかといえば、対等である、と思います。少なくとも、対等であるように心がけているのが良い医者ですし、特に若い世代の医者は皆そのような姿勢を持っていると思います。

 医者はある程度の社会性がなければやっていけませんし、思考力も知恵もなければいけません。しかしはっきりいって、患者は違います。10人10色です。

 病気だからネガティブになるだろうし、怒りを覚えて八つ当たりすることもある、ということを分かっているのはむしろ医療従事者のほうでして、従来どおり「できるだけ受け止める」姿勢でいます。ですが本来ならばおかしな話ですよね。医者と患者は対等な関係であるべきなのですから。

 家族の死で取り乱すなら分からないでもないのですが、待ち時間が長いとか、言葉遣いだとかで暴力を振るうのには、患者であるという免罪符は通用しないと思います。もはや、人としてクズだと思います。対等な関係を構築するためにも、モラルの向上が大切ですね。

関連
医学処:治療費を払わない人々と、損害を被る病院
医学処:診療費の未払いが1億5000万を超える。病院は赤字経営。
医学処:医療費未払いという詐欺行為を働いているのは高齢者、無職、フリーター
posted by さじ at 02:50 | Comment(1) | TrackBack(0) | NEWS

2007年08月19日

看護師の魅力を収めたDVDを無料配布する。

看護師の魅力DVDで紹介

 全国各地の病院で看護師の人材確保が深刻になる中、川崎市病院局は8月26日に行う市立病院の採用試験を前に、今年も仕事の魅力を紹介したDVD約2500枚を作成した。全国約260か所の看護学部のある大学などに配布したほか、7月末に全国各地の病院を招き都内で開いた看護師の就職相談会では約800枚を配布した。

 DVDはドキュメンタリー仕立てで15分間。新人看護師の1日や、救命救急センターに運び込まれた急患を医師とともに治療にあたるなど、臨場感あふれる現場を紹介した。仕事に生きがいを感じている看護師のインタビューも収めた。

 このほか、賃金や福利厚生、勤務体制を分かりやすく紹介。つわり休みや院内保育室の整備なども説明することで、結婚後も安心して働ける職場だということもアピールしている。

 通勤に便利な職員宿舎や、「ラ チッタデッラ」(川崎区)や多摩川の花火大会など川崎市内のイベントや魅力も紹介し、充実したプライベートの時間も持てると強調した。DVDは、川崎市のホームページからも見ることができる。

 全国の看護師専門学校や、大学・短大の看護学部などでは全国の病院から届いた求人パンフレットが山積みになっている状態といい、その中で手にとってもらうには工夫が必要だった。市病院局は「差別化することで、一人でも多くの優秀な人材を確保したい」としている。問い合わせは市病院局庶務課(044・210・2168)へ。



 へぇー。これはなかなかいい試み。看護師を募集しようとする意気込みが出てていいですね。DVDは誰でももらえるみたいなので、どこに就職しようか迷っている人、是非どうぞ。どうせならやる気のあるところで働きたいものですからね。
posted by さじ at 15:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | NEWS

2007年08月17日

南極の氷から600万年前の微生物を解凍・復活することに成功。

米研究者、南極から採取した氷から800万年前の微生物の解凍に成功

 米ラトガース大学(Rutgers University)の研究グループが南極から採取した氷に閉じ込められていた800万年前の微生物の解凍に成功していたことが7日、米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された論文により明らかとなった。

 この研究を行ったのはラトガース大学のKay Bidle教授を中心とする研究グループ。

  Bidle研究員は南極のBeacon渓谷とMullins渓谷での氷河の表層から3〜5メートル下にある今から10万〜800万年前の氷を採取し、氷の中に閉じ込められていた当時の微生物を解凍して復活させることに成功した。

 解凍した後、10万年前の氷から採取された微生物は7日ごとに倍の大きさに成長。一方、 800万年前の氷から採取された微生物は30〜70日ごとに倍の大きさに成長することが確認されたとしている。

 研究グループでは800万年前の微生物の成長が10万年前のものと比べて遅いのは、氷に閉じ込められている間に受けた宇宙線の影響でDNAに損傷を受けたためではないかと見ている。



 微生物だと、こうやって復活することができるんですよね。哺乳類でも精子は復活できるようですが…。未知の病原体などが広がらないことを祈ります。

関連
医学処:零下20度程度でも精子は保存可能。
医学処:自分の子供の幹細胞を将来の怪我に備えて保存するサッカー選手たち
posted by さじ at 22:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS