国連が13日クローン人間に関する研究報告を発表した。その主要な執筆学者は、国際社会はクローン人間の製造を非合法とするか、あるいは速やかに厳しい管理下に置くべきだと主張した。
国連が発表した報告の題名は「クローン人間の複製は避けられないのか。国連管理下における将来の選択」(Is Human Reproductive Cloning Inevitable: Future Options for UN Governance)となっており、クローン人間が将来濫用、偏見または差別され得るという問題に直面するだろうと警告した。
またトービン氏は国際社会が責任を持つべきとし、いかなるクローン人間の個体にも完全な人権を確実に保証すべきだと指摘した。
現在、世界でクローン技術を持つ国は、この議題についてさまざまな立場をとっており、ある国々ではクローン技術はガン治療やアルツハイマー症、パーキンソンズ症治療に重要な技術を提供していると考えられているが、その他の国では道徳や倫理を考慮し技術を推進していない。
冷静に考えてみると、クローン人間を作ることのメリットって、そこまでありませんよね。
メリットと考えられるのって、クローン人間を「クローン人間」という1つの製品のように考えた場合だけじゃないでしょうか。例えば、拒絶反応がまるで起きない臓器移植のためだけに作るとか。
クローン人間を、「遺伝子が同一な、人」と考えた場合って、そんなにメリットないですよね。その人が生まれたところで、人格を持ち、思考をするわけです。勿論、差別や偏見は生まれるでしょうが、人格というものは遺伝子の影響だけで決まるものではありませんから、「死んでしまった誰か」や「自分と同一の人間」を作り出すことは不可能です。
ここらへんをわかっていないヒトが多いので、自分の死んだ飼い猫のクローンを作ってほしいと頼む人が出現するのでしょう。細胞レベルでの遺伝子が一緒というだけで、その飼い猫と同じものが生まれるわけないじゃないですか。
ですから、クローン人間を作ろうと躍起になっても、生み出すことに、別段メリットといえるメリットもないなぁ、と思います。倫理の壁も絶対に越えられないレベルだと思いますし。それならば、臓器だけを成長させるためのプラントとか作ったほうが、まだ現実的では。
しかし…同じ遺伝子の人間が生まれて、もしも「同じ環境」で育ったとしたら、趣向や人格は似通ってくるのか、興味ありますね。そこまで遺伝子というものは影響してくるのかどうか。
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