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2008年04月26日

研修医と病院を橋渡しする機関を構築。

研修医と病院を橋渡し 支援ネットが活動開始 千葉

 国の臨床研修制度の初期研修を終えた若手医師と、後期研修を実施する医療機関の間を取り持つNPO法人「千葉医師研修支援ネットワーク」が活動を始め、23日、設立発足会が開かれた。県内の研修病院が支援ネット構想を提案、千葉県医師会(藤森宗徳会長)や県が協力した。

 支援ネットは、魅力的な研修プログラムや幅広い受け入れ先を用意して県内外から研修医を集め、地域に定着させることで医師不足解消を図るのが狙い。国の統計では人口10万人あたりの医師数(平成18年)は埼玉県がワースト1で千葉県もワースト3。神奈川県や静岡県も全国平均を下回り、首都圏でも医師不足が顕在化している。

 支援ネットには千葉県内の初期研修病院約10カ所が参加、今後も40近くの病院が参加する見通し。複数の病院同士が連携して研修医の関心が高い専門医資格プログラムを充実させ、登録した研修医は自らの将来設計に沿ったプログラムを選んで研修を受ける。

 支援ネット理事長で千葉大の斎藤康学長は、発足会で「研修医を育てて、質の高い医療を確保したい」と話した。



 実際行ってみないと、分かりませんからねぇ。有名な大学病院や市中病院であっても、勤めている医者がやる気なかったり、やる気はあっても自分のことで手一杯で研修医の面倒をまったく見なかったり、色々ありますから。

 それぞれの病院のウリをまとめたサイトとか、勤めている医者の本音なんかを載せたサイト作りでもしたらいいんじゃないですかね。学生のうちからみんな見ると思います。

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posted by さじ at 20:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

主治医が十分に説明していれば、総責任者は説明義務を負わない

チーム医療責任者は説明義務は負わず…最高裁判断

 複数の医師や看護師らが共同で手術を行うチーム医療を巡り、総責任者の医師の説明責任が問われた訴訟の上告審判決が24日、最高裁第1小法廷であった。

 甲斐中辰夫裁判長は「主治医が十分に説明していれば、総責任者は説明義務を負わない」とする初の判断を示し、総責任者に説明義務違反があったとした2審・大阪高裁判決を破棄し、審理を同高裁に差し戻した。



 主治医が十分に説明すれば、そりゃ他の人に説明義務はないですよね。なんか当然のような判決ですけれど、さすがは最高裁という感じです。
posted by さじ at 19:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2008年04月23日

インドネシア人の看護師と介護士を受け入れ準備開始。

インドネシア人看護師・介護士、厚労省が受け入れ準備開始

 厚生労働省は17日、インドネシア人看護師・介護士を2008年度から2年間で1000人受け入れる準備に入った。同日の衆院本会議で看護師らの受け入れを盛り込んだ日・インドネシアの経済連携協定(EPA)が自民、民主、公明各党などの賛成多数で承認され、発効のめどがついたため。まず今年7月に看護師200人、介護士300人が入国する見通し。EPAを活用して外国人労働力を受け入れる初めての事例となる。

 日・インドネシアのEPAは早ければ月内に参院でも承認される。道路特定財源関連法案の審議などを巡って国会が混乱すればずれ込む可能性もあるが、同協定は憲法の規定で衆院の優越が認められており、参院が30日以内に議決しない場合は自然承認される。インドネシアでは批准のための国会手続きは不要。

クローズアップ2008:インドネシア人受け入れ

 急激な高齢化で人手不足が懸念される看護や介護の分野に、インドネシア人が入ってくる見通しになった。同国との経済連携協定(EPA)が今国会で承認されるのが確実になったためだ。専門的・技術的分野以外で、日本が外国人労働者に本格的に門戸を開放するのは初めて。7月にも第1陣が来日するが、看護師、介護福祉士の団体は、国内の労働環境の整備が先決だと反対している。

 「人手不足だから受け入れるのではない」。厚生労働省は受け入れについて、「あくまでも特例的」と説明する。労働市場の開放を求めるインドネシア側の要求に基づき、EPAで受け入れを盛り込んだことに対応した措置との姿勢だ。

 厚労省によると、資格がありながら働いていない潜在看護師が約55万人、潜在介護福祉士が約20万人いる。厚労省はこうした人材の活用などで人手不足に対応することを考えており、外国人労働者に頼ることは想定していないという。国内の労働市場への悪影響を懸念し、受け入れは2年間で1000人(看護師400人、介護福祉士600人)と抑えている。

 だが、現場の実感とは大きなズレがある。

 介護現場は夜勤や入浴介助など厳しい労働条件の下で、うつや腰痛などで職場を去る人が後を絶たない。06年の離職率は20・2%に達し、他産業に比べて高さが目立つ。

 現場で働く介護職員は現在、約110万人。厚労省は、急激な高齢化で今後10年間で新たに40万〜60万人必要になるとみるが、確保の見通しは立っていない。03、06年の2度の介護報酬引き下げで、介護職員の賃金水準は男性で一般労働者の約6割の月額22万7000円程度。都市部を中心に人材難が慢性化し、外国人労働者に頼らざるを得ないと考える施設経営者も少なくない。

 そのツケは既に表面化している。東京都世田谷の特別養護老人ホーム「博水の郷」は今月から、ショートステイ用18床を一時閉鎖した。3月末に職員の2割近い8人が退職したためだ。都内の別の特養でも介護職員が確保できず、定員を一時減らして運営を続ける事態になっている。特養の入所待機者は06年3月時点で38万6000人に上り、04年11月の調査に比べて約5万人増えている。

 一方、日本看護協会や日本介護福祉士会は現段階での外国人労働者への門戸開放には反対している。資格を持ちながら就業していない日本人の復職で十分と考えるためだ。

 夜勤など家庭との両立が難しいことが背景にあるとみられることから、日本看護協会の楠本万里子常任理事は「勤務形態を多様化して人材を確保すべきだ」と話す。日本介護福祉士会の石橋真二会長は「賃金を底上げし、将来に希望の持てる職場作りが必要だ」と訴える。

 インドネシアでは、昨年11月にEPAに関する計画が発表された後、希望者を受け付ける保健省に、看護師らからの申し込みが相次いでいる。

 ジャカルタ近郊の病院で働く看護師のムタジールさん(25)もその一人。「日本の進んだ医療・看護技術を学べるのも魅力。妻も賛成してくれた。月に2000ドル(約20万円)は稼げるんじゃないか」と期待を膨らます。現在の給料は残業代を含み約200万ルピア(約2万2000円)だ。

 日本で働くには、インドネシアの看護師資格を保有し、2年以上の実務経験があることなどの要件がある。給料についてはEPAで「日本人と同等以上」と定めるが、インドネシア側の窓口となる海外労働者派遣・保護庁(NBPPIW)の担当者は「給料がどの程度確保されるかなど、日本側からの十分な説明はまだない」として、さらに待遇面などでの協議が必要と話す。

 一方、介護福祉士として働くには、大卒もしくは高等教育機関(3年)の修了者で、半年程度の介護研修修了などの要件がある。インドネシアには現在、介護福祉士の研修システムがなく、第1陣は看護師資格を持った人に限られる見通し。だが、来年度以降に介護士の資格認定などを行う労働・移住省は「与えられる仕事内容に比べて、学歴などの要求される条件が高すぎる」と指摘し、人材確保の見通しについて楽観していない。

 日本はフィリピンとも06年9月、同様の仕組みで看護師、介護福祉士を受け入れるEPAを締結しているが、同国議会での承認手続きが遅れている。

 日本側施設は、インドネシア人希望者を20人程度選び、インドネシア人希望者も、希望施設を20位まで選択する。双方の希望をコンピューターで組み合わせ、最適な受け入れを決める仕組みだ。

 施設が決まると希望者は来日し、研修施設で6カ月間、日本語などの研修を受講。その後、希望の施設で働きながら国家資格取得を目指す。看護師は3年、介護福祉士は4年の在留期間内に国家試験に合格しないと、帰国しなければならない。

 宗教や文化の違いへの配慮が必要だ。インドネシアの大多数がイスラム教徒で、1日5回の礼拝がある。豚肉食が禁止されており、調理器具の使い分けを希望する人もいる。日本の文化や習慣を押しつければ摩擦につながる。インドネシアは20年間で百数十万人の家事職を含む看護・介護職の労働者を海外に送り出しているため、今回の派遣が日本進出の突破口との期待もあるはずだ。



 日本語を話せて、日本の看護師と同等レベルの技能を持ち、何よりも性格が温厚で、真面目に働き、患者さんに暖かく接する人であれば、インドネシア人であれど、日本人と同等の給料を払うべきだと思いますね。

 実際「資格を持ちながら就業していない日本人の復職で十分」と言いますけれど、無理でしょうね。勿論、育児後に復職するための研修で戻ってくるのは歓迎なんですけれど、何より働く意志が劣っているのではどうしようもありません。家の事が忙しいから〜とか言うなら別にインドネシアの人でも構わないのでは。

 それで問題があるようでしたら社会問題にでもして何とかすればいいわけです。個人的には医療従事者1人あたりの負担が減るので歓迎ですね。あとはその人件費を増やすために、はやいとこ医療費を増やしてほしいってところでしょうか。

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2008年04月20日

「漫画を読むと頭が悪くなる」論に反論しよう。

「漫画を読むと頭が悪くなる」に反論しよう

 物事を論理立てて話せる子に育てようと思ったら、まず身近なことから始めてみるのがいいでしょう。

 例えば、子どもが「任天堂のゲームを買って欲しい」と言ったら、「なぜ?」と親が必ず聞き返してみる。理由を言ったら、それについてまた疑問を述べ、再び「なぜ?」。そうするうちに「僕はこうしたい。なぜなら……」と自然に言えるようになるはずです。

 家族で「反論ゲーム」をやってみるのも楽しいでしょう。先日の授業で盛り上がったのは「漫画を読むと頭が悪くなる」という「お題」でした。「もし漫画を読むと頭が悪くなるというなら……」に続く言葉をまず考え、「なぜならば」に続ける。

 子どもたちの反論は「漫画家は全員頭が悪いということになる。なぜなら、常に漫画を読んでいるから」「学習用の漫画も意味がないことになる。なぜなら、漫画で勉強内容を説明しているから」「教科書を読んでもいけないことになる。なぜなら、教科書にも漫画が載っているから」……。身近なお題だと、1人で四つぐらいはすぐに出てきます。その中で、どの反論がいいか、話し合ってもおもしろいと思います。



 私も小さい頃、漫画が大好きでした。今も好きですけれど。

 親は活字中毒ともいえるほどの本好き人間で、私も小さい頃から活字を読むのが好きでした。私と親の違うところは、私が両方好きなのに対して、親は漫画を認めていない点でした。

 当然のように小学生の私と親の「漫画と書籍、どちらが優れているか」論が交わされました。どちらにも良さがあると主張する私と、漫画よりも書籍のほうが圧倒的に得るものがあると主張する親。

 最終的には私の論が認められ、活字ばかりだった親も、ある程度の漫画は読むようになりました。特に「ドラえもん」、「動物のお医者さん」など。

 本を読むことで得られるものは、そりゃ膨大なものです。漫画だけしか読まない人間、活字本しか認めない人間の狭量さが、よろしくないだけです。両方読めばいい、ただそれだけのことです。

 今振り返ってみても、どちらがタメになったかといえば、両方だな、と思います。情報処理、思考力って、そういうものです。

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麻酔科医不足が深刻。麻酔科医の待遇・扱いの改善を。

麻酔科医 不足深刻 大学病院でも 激務「割に合わぬ」志望減

 麻酔科医不足が、県内で深刻になっている。全国統計のある2006年の県内の医師数は、10万人当たり5・7人と全国平均の4・9人を上回るが、麻酔科医不在の病院も増え地域による偏りは大きい。自治体病院に麻酔科医を派遣している金沢大学病院や金沢医科大病院でも状況は進行している。麻酔科は、不規則な勤務体系などが要因で医学生にも不人気で、病院は待遇改善などに乗り出しているが、抜本的な対策は見えてこない。

 金沢大学病院では3月末に2人が退職、2人が産休に入り、麻酔科医は4人減り、手術に支障がないよう診療科が協力して手術計画を立てることにした。金沢医科大も昨年度末で2人が退職。県によると輪島、珠洲、穴水、宇出津の4つの自治体病院には常勤の麻酔科医不在が続いている。

 麻酔科医の不足は、手術数の増加と長時間化に密接に関係している。厚生労働省によると、全国の病院での手術件数は、02年と05年の9月を比較すると12・9%増えている。技術の進歩などで手術で改善するケースが増えたためで、増えている患者の負担を軽減する内視鏡の手術は、5〜6時間に及ぶことが多い

 麻酔科医は、手術前から準備しなければならず、手術後の経過観察も重要。「合併症の有無、体重など麻酔は患者一人ひとりに合わせる必要があり、ミスは許されない。手術が立て込むと緊張で怖くなる。人手不足は勤務を過酷にし、悪循環を招いている」と打ち明ける麻酔科医もいる。

 過酷な勤務を嫌って開業する麻酔科医も増え、「手術の成功は外科医の手柄。割に合わないというのが本音で、訴訟も増えている。麻酔科に魅力を感じなくなっている」と話す。後遺症が残るなどして訴訟に発展するケースも増え、過酷な労働条件と合わせ、医学生に不人気の要因になっているという。

 2007年4月から常勤の麻酔医の不在が続いていた七尾市の公立能登総合病院は今春から、県外の大学病院から3人を確保した。

 病院の事業管理者の川口光平さんが示した条件は、「緊急手術以外は、なるべく呼び出さない」「外科医と麻酔医は対等の関係で手術をする」。外科医に合わせて手術のスケジュールが決まることが多く、同じ医師でも外科医の助手のような扱いに不満を持つ麻酔科医は多いという。川口さんは、待遇とステータスの両方の改善を示して、難題の麻酔科医を確保した。同病院の麻酔科医は、ずれ込んではいるが5月以降には着任する見通しという。



 麻酔科医は特殊ですからね。しかし手術においていなくてはならない存在です。外科医と同じレベルで、患者さんの生命を左右するといっても寡言ではありません。

 確かに今の日本の病院では、麻酔科医と外科医が対等に扱われているとは言いがたいですねぇ。外科医の認識不足によるものなんですけれどね。執刀医とは別の意味で、手術を担う麻酔科医は、外科医に牛耳られるべきではありませんし、万全の状態で手術に挑んでもらうためにも、酷使すべきではありません。

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2008年04月19日

人工透析の治療を受けていた男がカッターで臨床工学技師を切る

病室で刃物、2技士重軽傷

 16日午後6時30分ごろ、東京都新宿区高田馬場2の「須田クリニック」2階の病室で、人工透析の治療を受けていた男が突然、カッターナイフで近くにいた臨床工学技士の女性(43)の顔や首を切り付けて重傷を負わせた。

 男は制止しようとした同僚の男性技士(48)も切り付けて顔に軽いけがをさせ、駆けつけた警視庁戸塚署員に殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された。

 発表によると、男は江東区東砂8、無職阿部亨容疑者(39)で、数年前からこの病院で治療を受けていた。カッターは自分で持ち込んだとみられ、動機については、「言いたくない」と供述しているという。



 何か理由があってやったんでしょうか。

 それとも精神疾患・・?

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日本医科大学付属病院で患者情報約2万件が紛失する

日医大病院で患者情報1万7000件紛失

 東京都文京区の日本医科大学付属病院で、過去約10年間に心電図検査を受けた延べ約1万7000人分の患者の氏名や病名、検査結果などの個人情報が入ったパソコン1台を紛失していたことが16日、わかった。

 病院側は9日に紛失に気付き、10日に警視庁駒込署に盗難届を出した。同署で窃盗事件として捜査している。同病院は11日にホームページ上で紛失の事実を明らかにしたが、患者への直接的な説明や謝罪はまだ行っていない。

 同病院によると、紛失したパソコンに保存されていた情報は、氏名のほか、受診当時の病名や心電図モニターの結果、病院内で使用する患者識別番号。生年月日や住所、電話番号などは記録されていなかった。

 病院内のパソコンはパスワードを設定するように規則で定めているが、同病院のその後の調査に対し、職員は「パスワードは設定していなかった」と話しているという。

 紛失したパソコンは、病棟3階にある検査室に置かれていたデスクトップ型の2台のうちの1台。検査室で心電図検査を受けた患者のデータを記録していたが、今月8日、検査室が手狭だとして、2台のうちの1台を午前10時ごろに廊下に移した。

 翌9日に職員が紛失していることに気づいて捜したが見つからず、10日に同病院医療安全管理部に報告し、警察と東京都に届けた。病院によると、これまでも患者や職員で混雑した時は廊下にパソコンを出すことがあったという。

 患者情報の紛失について、甲南大法科大学院の園田寿教授(刑法)は「病気というデータ内容は、特に人に知られたくないものであり、重大な問題だ。患者に早急に連絡し、直接謝罪するのは当然のことで、流出の原因や今後の対応についても説明すべきだ」と話している。



 患者情報をパソコンに取り込むことができる、非常に便利な時代になりました。紙カルテよりも得たい情報を容易に取り出せる他、他科に受診していた情報や服薬歴なども簡便に得ることができます。

 しかしながら、それは「うまく使った場合」の話です。便利ということは、それだけ個人情報を簡単に取り出すことが出来るというわけでして。患者さんの大切な情報を扱うのですから、それ相応の保管の仕方、を考えなければいけませんね。

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2008年04月15日

全国の病院で6882件もの「患者の暴力、暴言」があった。

患者の暴力深刻化 全国病院 半数で被害

 昨年1年間に全国の病院の半数以上で、病院職員が患者や家族から暴力を受けていたことが12日、全日本病院協会の調査で分かった。医師らの対応や待ち時間への不満が引き金になった事例が多く、深刻化する「モンスターペイシェント」と呼ばれる患者の実態が浮かび上がった。同協会は今夏をめどに最終報告をまとめる方針で、厚生労働省も調査結果を受け抜本的な対策に乗り出す。

 同省によると、「院内暴力」をめぐり全国規模で調査が実施されたのは初めて。

 調査は昨年末から今年1月末にかけ、47都道府県にある2248病院を対象に実施し、1106病院から回答を得た(回答率49・2%)。このうち患者から暴言や暴力があったと回答した病院は576病院で、暴力やクレームの発生件数は6882件に上り、1病院当たり年平均で約12件の院内暴力が発生したことになる。

 内訳をみると、患者から暴言を吐かれるなどした精神的暴力が2652件と最も多く、患者の暴力でけがをしたなどの身体的暴力は2253件、セクハラ(性的嫌がらせ)は900件だった。また、患者の家族から暴力やクレームを受けたケースも904件あった。

 ただ病院側が実際に警察に届け出たケースは、全体の5・8%。弁護士に相談したケースも2・1%にとどまり、医療現場が患者の暴力への対応に苦慮している実態も浮かび上がった。

 院内暴力の防止措置として、約4割の病院が「監視カメラの設置」と回答。警備員の巡回を増やす▽警察官OBの配置▽護身用のスプレーの常備−などと回答した病院もあった。



 ほんのちょっとした言葉の捉え違いで、患者さんが不快に思ったりすることって、よくあります。

 まぁ傍から聞いてたら、100%医療従事者に非はないんですけれど、患者さんもナーバスになっているので。。。そこを配慮して、医療従事者も黙っていると思うんですけれどね。

 それならば、社会や国が、患者の理不尽な暴力から医療従事者を守らなければなりません。そのための工夫を医療従事者から言い出すことは、出来ないでしょう。だって医療従事者は「配慮すること」を第一に考えているわけですから。お近くの病院の医療従事者に、優しくしてやって下さい。決して彼らは、傲慢極まりない存在ではないのです。お互いが良識ある行動をすれば、お互いにとって最良の結果が生まれるでしょう。

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2008年04月14日

著明ブロガーにドクターストップが相次ぐ。

米国で著名ブロガー死亡相次ぐ 日本でも「ドクターストップ」

 著名ブロガーの相次ぐ死亡を挙げて、「デジタル時代の労働搾取」と報じたのは2008年4月6日のニューヨークタイムズ。記事によれば、Russell Shaw、Marc Orchantといった著名ブロガーが心臓発作や血栓症などで相次いで死亡。公式な診断書では「ブログ」が死因とはされないものの、周囲でブロガーの劣悪な労働環境の危険性がささやかれているというのである。

 同紙によれば、なかでも競争が激しいのはテクノロジーやニュースについてのブログで、企業のスキャンダルや新製品ニュースをスクープするために「劣悪な24時間競争」の只中にあるという。仕事で体重が増減したり、不規則な睡眠を強いられたり、過労で病気になったりといったブロガーの声や、テクノロジーのブログとして有名な「TechCrunch」の運営者が「神経が参ってしまって病院にいく事になりそうだ」「耐えられない」と漏らす姿も報じられている。

 米Digital Media Strategiesの織田浩一代表はJ-CASTニュースに対し、「多くの日本のブロガーはブログで食べているというわけではないですが、米国では主たる収入源にしているブロガーが多いんです。『24時間戦えますか』の世界で、既存メディアや他のブログに対抗するためにスピード感が求められています」

 と米国のブログの現状を説明する。米国ではすでにブログが通信社に匹敵する存在にまで成長している。そこで、収入を稼ぐためにブログ同士や既存メディアとの激しい競争が繰り広げられているというわけだ。

 その一方で、織田代表は、ブロガーたちは仕事を楽しんでいる上、自分の業績・工夫・がんばりで収入をさらに得られることが分かっているのでがんばりも人一倍、辞めようと思えば辞められるという側面もあると指摘する。

 国内では、米国並みの激しい競争が繰り広げられているわけではないが、「アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)」がメディアとしての価値の高いブログを集めたブログネットワークを作るなど、日本でもブログの価値をメディア並みに高めようとする動きがあるという。

 そうした中で、J-CASTニュースでは、日本の著名ブロガーに「ブログ運営が健康に悪影響を及ぼしてないか」聞いてみたところ、「健康に害を及ぼしていると感じたことはありません」(ネタフル)「特に悪影響はありません」(百式)との答えが返ってきた。その一方、「極東ブログ」を運営するfinalventさんは「直接的には健康面での悪影響はない」としながらも、ブログを運営する上での重圧を次のように説明する。

 「異なる意見は受け入れたいのですが、かなりひどい嫌がらせをうけます」「多方面で誹謗中傷を受けました。そこまでブログを書くことはないな、やめようと思ったことは何度もありました」

 その一方で、「ブログが出版や報道を補うような新しいビジネスの分野になるかなという期待」などから、ブログに社会的意義を感じてブログ運営をしているという。

 「ドクターストップ」がかかった著名ブロガーが国内にもいた。自身のブログのページビューが年間950万ほどにまで成長した経済学者の池田信夫さんは、

 「プレッシャーはありますよ。月間100万アクセスを超えた辺りから、寝られない日が続き、医者にブログをやめろと言われて…。もう、どうしようもないコメントやスパムとかノイズが凄く飛んでくるんですよ。私はこういったものについて気にしない方なんですが、さすがにストレスになってきています」



 アメリカでは労働面、日本では精神面でストレスがありそうです。ブログ1つで食べていくとなると、あれですもんね、いわゆるマスコミと何にも代わりませんから、それは肉体的にもキツいでしょう。

 日本は片手間にブログやる人が多いと思います。少なくとも生活としてブログをやっている場合は企業というか、グループで事業としてやっているところが多いのでは。
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2008年04月09日

看護師の8割が、忙しすぎて辞めたい思ったことがある。

看護師:「辞めたい」8割以上 「忙しすぎる」など

 県医療労働組合連合会(県医労連、寺田泉委員長)は、看護師や看護助手ら県内の組合員約2300人を対象に職場に関するアンケートを実施し、8日、結果を公表した。多少なりとも仕事を「辞めたい」と思ったことがある人が8割を超えた。

 連合会は「看護師不足は一刻の猶予もならない」として、県に看護師増に向けた取り組みを要請した。

 昨年9〜11月、初めて実施し、742人が回答した。「職場を辞めたいと思っているか」との問いには「いつも」18・6%▽「時々」31・2%▽「たまに」32・3%で、計約82%が「思ったことがある」と答えた。

 看護師が退職していく理由(複数回答)は(1)仕事が忙しすぎる(2)看護の研究会などの大半が勤務時間外で半強制的(3)賃金・手当が低い(4)休暇を取りにくい(5)残業が多すぎる−−の順だった。

 この結果を受け、寺田委員長らは同日、県庁で看護師不足の実態調査や問題解決の早急な対応を求めた。また看護職員の法的な保護の確立を国に強く求めるよう要請した。



 看護師のやることは「看護」ですけど、まぁ単に患者さんについてまわってるとか身の回りの世話をするとかではなく、もう患者さんの見てないところでめちゃくちゃ仕事してるわけです。

 総合病院クラスになってくると、看護師どうしで対応・対策を練ったり、改善を模索したり、やるべきことはヤマのようにあります。実際の勤務時間を越えてやることが多いでしょうね。

 更に寿退社とか、ドロップアウトとかでやめていく人が多い上に、そのやめた穴を他の人で埋めなければいけないというね。

 以前は医者のほうが上みたいなノリがあったかもしれませんが、今は市中総合病院や大学病院などでは完全なチーム医療で、お互いに仕事を円滑に進めるようにやっていると思います。医者も、看護師がいないと全く機能しなくなりますからね。

 看護師の待遇を改善するには、まぁ、あれなんですけどね。医者の過労問題と一緒で、国が病院を保護する姿勢でないとね。要するに医療費をなんとかしろという話で…

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2008年04月07日

医師不足や経営悪化を理由に141の診療科が入院休止。

公立93病院で入院休止、経営悪化や医師不足など理由…読売調査

 地方自治体が設置している公立病院のうち、2004年度以降に少なくとも93病院の141診療科が、医師不足などを理由に入院の受け入れ休止に追い込まれていたことが、読売新聞の全国調査でわかった。

 さらに少なくとも49の公立病院が経営悪化などで廃院したり診療所への転換や民間への移譲など運営形態を変えたりしたことも判明。公立病院を拠点とする地域医療が、各地で崩壊しつつある実情が浮き彫りになった。

 地方自治体が設置する病院は全国に約1000あり、調査は都道府県を対象に、医師不足の契機になったとされる新医師臨床研修制度が導入された04年度以降について実施した。

 今年2月までにいずれかの診療科で入院を休止したことのある病院は、公立病院の状況を把握していない10道県を除く37都府県で93病院。うち6病院は入院を再開した。休止理由について回答のあった42病院の9割は「医師不足」をあげた。

 診療科別では、産婦人科・産科の休止が44病院あり、次いで小児科の19病院。両科は、訴訟のリスクや不規則な勤務などで全国的に医師が不足しているといわれており、公立病院でもその傾向が表れた。

 北秋田市立阿仁病院(秋田県)では昨年5月から、小児科など五つの全診療科で入院を休止。湖北総合病院(滋賀県)は医師の退職で05年4月以降、3診療科で入院を休止した。

 一方、自治体財政の悪化などから、福岡県では四つの県立病院が民営化された。岩手県では06、07両年度、県立など計6病院を診療所に切り替えた。

 地域医療問題に詳しい本田宏・埼玉県済生会栗橋病院副院長は「地域医療の疲弊ぶりが如実に表れた。医療空白地帯が加速度的に拡大し、地方を中心に病院で受診できない人が続出するのではないか。医師確保を急がねばならない」と話している。



 国は医療費を減らしたがり、マスコミは医者バッシングに走り、

 結果、病院は少ない費用でやりくりせねばならず、その煽りは医療従事者の疲弊を招くことになった。

 まぁ、誰が悪いのかは歴然だと思いますが、現実的に医師不足を解消するなら、新しく医学部を作るか、もしくは国が大学に補助金をもっと出して、定員を10人ずつ増やすかしたほうが良いのではないでしょうか。

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2008年04月04日

am/pm、商品を医師と共同開発する。

am/pm、ヘルシー食品拡充 メタボ改善 医師と共同開発

 コンビニエンスストアのエーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)は23日までに、国産の安全・安心な食材を使ったり、カロリーを抑えたメニューを拡大する方針を明らかにした。今後1年で、健康志向の商品がデイリー商品全体に占める割合を現在の倍の2割まで引き上げる。4月からメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策として「特定健診・保健指導」が始まることや、中国産のギョーザ中毒事件で食の安全への関心が高まっていることに対応する。

 am/pmは昨年から、「カラダにキブンにイイコトクラブ」と銘打って、健康志向の商品を展開。4月からはさらに取り組みを強化し、食事によるメタボ改善などを目的に、医師らと共同開発した低カロリーの商品や不足しがちな栄養素が取れる商品を増やしていく。また、輸入食材への不安の高まりや日本の食糧自給率低下などを受け、産地や製法にこだわった国産食材を積極的に採用していく考えだ。

 第1弾として、青森県産ゴボウや国産蒸し鶏などを使用して、カロリーを通常の3分の2程度の約200キロカロリーに抑えたサンドイッチや、岩手産ハーブ豚の豚しゃぶサラダを4月15日から販売する予定。

 コンビニ各社はここ数年、女性客を取り込むため、ヘルシー志向のメニューを拡大。最近ではメタボ対策を意識した商品も相次いで投入しているが、「大きな売り上げにはなっていない」(大手チェーン)のが実情だ。

 店舗のほとんどが都市部にあるam/pmの場合、健康への関心が高いOLやサラリーマンの来店が多い。このため、発芽玄米おにぎりや低カロリーの弁当の売り上げが普段から好調で、他のコンビニチェーンより健康志向のメニューのニーズがあるとみている。

 これとは別に、同社では環境に配慮した取り組みも一段と強化していく構え。具体的には、リサイクル容器や温暖化ガスの排出量が少ないレジ袋を採用したり、回収した食品トレー容器を再生したエコ容器をおにぎりやすしの容器に使う。こうした取り組みにより、年間約75・4トンのCO2削減につながるとしている。



 コンビニのご飯ってまぁ塩分多いしカロリーも多いしと、個人的には毎食食べるのは厳しい代物です。

 でも24時間販売している点、全国に展開している点、人件費もかなりかかるだろうにローコストで販売している点なども考慮すると、仕方ないのかもしれませんね。

 女性でなくてもヘルシーな食事を考えるようになっています。今の子供たちがコンビニ弁当やジャンクフード大好きでも、大人になれば嗜好も変わりますしね。ニーズに応えていってほしいと思いますね。

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極小カプセルを注射することで肝硬変などを治療する。

内臓疾患に「極小カプセル注射」 札幌医科大など開発へ

 日東電工は2日、札幌医科大の新津洋司郎教授と、治療薬を効率的に患部に運ぶ極小の「カプセル」を共同開発すると発表した。直径は1ナノメートル(ナノは10億分の1)以下で、このカプセルを使えば、肝硬変や肺、膵臓などの病気の治療に効果が上がるという。

 すでに試作品を完成させており、安全性などの実証試験を経て5年後をめどに事業化させる。日東電工は体に無害な特殊ポリマーを使ったカプセルを開発。カプセルに薬を入れて注射するが、患部まで確実に届くことで、効果的な治療が見込めるという。これまでに新津教授がカプセルとして使ってきたのは、脂質の「粒」で、大量生産できないのが難点だった。

 新津教授は、肝硬変の新薬開発で動物実験に成功している。



 進歩しまくりんぐ。

 昔からナノカプセルを使った医療というのは考想上はあったでしょうけれど、実際どうやってナノカプセルなんて作るんだという話や、それがどうやって局所で効果を発揮するんだという様々な問題点があったと思います。

 それを乗り越えての、実現。ちゃんと特殊ポリマーでナノカプセルをつくり、その中に薬を入れるという、ね。もうどれだけミクロのアドベンチャーなのかと。

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2008年03月31日

高校教師が夢に向かって医師を志し、44歳で研修医に。

44歳教師が転身、医師へ 「夢を持て」現実に

 高校教師から医師を志し、藤田保健衛生大(愛知県豊明市)医学部を今春卒業した本多裕明さん(44)=同県長久手町五合池=が、医師国家試験に合格した。4月1日から、研修医として新たな一歩を踏み出す。

 数学の教師として同県瀬戸市の私立聖カピタニオ女子高校の教壇に立った。生徒に「夢を持て」と語りかけていたが、次第に自分は夢に向かって努力したのかとの思いが募るようになった。

 医師は高校生の時のあこがれの職業。「不合格ならきっぱりあきらめる」と自分に言い聞かせ、一度だけと決めて2002年、同大を受験、合格した。

 「こんな年齢でも夢に挑むのだから、無限の可能性があるあなたたちは絶対に前向きに生きてほしい」。学校を去る際に、担任していた3年生にそんな言葉を贈った。生徒からは、一人一人が言葉をつづった白衣をプレゼントされた。

 妻(34)と長女(9つ)の3人暮らし。大学在学中、日中は勉強、夜は自宅で開く塾で高校生らを教えて、生計を支えた。忙しい生活でつらくなった時は、生徒からもらった白衣を見て気持ちを奮い立たせたという。2月に行われた卒業式では、成績優秀者に贈られる賞を受けた。

 研修医の生活は、名古屋市の藤田保健衛生大坂文種報徳会病院で始まる。「専門は研修を受ける中で決めていきたい。症状だけでなく、患者の心の苦しみを少しでも取り去ることができる医者になりたい」と張り切っている。



 こういう、医学に対して情熱のある人が、医師になるのは、非常に良いことです。

 この方のように、途中で自分のやりたいことを見つけ、それに進んでいくのは良いでしょう。しかし記事中でも言われていますように、無限の可能性がある高校生は、もっと真剣に自分の将来について頭をつかって考えてほしいですね。それができれば、途中から、といわず、最初からできるわけですから。

 日本は、成績優秀者は医学部に行くという風潮があります。灘高校や開成高校などのトップエリート学校ですらそのような風潮。学校や親の方針ではなく、やりたいことを見つけて、その道を走り抜けてもらいたいです。

 44歳からの再スタートですが、頑張って下さい。限りある命を存分に燃え滾らせて。

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2008年03月28日

兵庫県で、麻酔科や産婦人科へ医療秘書を配置する。

県:麻酔、産科医の待遇改善 手当新設、秘書配置も

 県は26日、県立病院の医師確保対策として、全身麻酔を施す麻酔科医やハイリスクの分娩管理に従事する産科医への手当の新設など、待遇を改善すると発表した。麻酔科医に同様の手当を支給している都道府県はないという。

 麻酔を専門とするベテラン医師が全身麻酔をかけた場合、麻酔時間の長さに応じて1回3800円〜6800円を支給。キャリアが短くても1回1900円〜3400円を支給する。年収で120万〜240万円の増額が見込まれる。

 産科医の場合は、妊娠22週から32週未満の早産や前置胎盤、心疾患などを患う妊婦や母体・胎児集中治療室に収容された患者の分娩管理に携わった場合、患者1人につき1日1300円を支給。休日や勤務時間外の分娩介助をした場合は1回1万円を支給する。年収で100万〜300万円の増額が見込まれる。

 このほか、40歳前後の中堅時代から減額される初任給調整手当も10年間据え置きに改め、最高で年収約100万円の増額となる。

 また、診断書や紹介状の作成などが医師の負担になっていることから、災害医療センターを除く11の県立病院に医療秘書計37人を配置する



 金額アップより、一番最後のが一番嬉しいかもしれません。お金がもらえても労働時間に変わりはありませんが、最後のは、いればいるだけ医師の負担が減りますからね。

 しかしこういうことをしっかり考えて、具体的に対策を行う兵庫県、なかなかやりますね。こういうことを考えてくれるようなところで働きたいと、誰しもが思うのでは。

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上司に医療ミスを責められた。

「上司にミス責められた」 労災認定勤務医の遺族会見

 栃木県で2002年6月、男性勤務医=当時(38)=が自殺したのは長時間労働やストレスで発症したうつ病が原因として、鹿沼労働基準監督署(同県鹿沼市)が労災認定したのを受けて父親らが27日、東京都内で記者会見し、「自殺の2年前に(医師が)医療ミスを上司に責められた」ことを明らかにした。

 男性は外科医で、自殺の約3週間前に患者の大腸に穴を開ける医療ミスを起こしていたが、父親らによると、2000年にも別の病院で同様の医療ミスを起こし上司から責められたという。父親は会見で「死ぬ以外にどうしようもない」と書かれた遺書を公開した。

 川人博弁護士は「強度のストレスで労災を認定した意義は大きい。激務が問題となっている外科医の勤務条件の改善が求められる」と話した。



 う〜む・・・

 難しい問題ですが、医療ミスは、医師個人を責めるべきではないという考え方もあります。医師個人を責めてしまうと、まず医師が医療ミスをした場合に、隠蔽に走ることが考えられます。それよりは、早急に病院に報告できる体制を整えるべきであり、何故そういった医療ミスが起こったのか、今後どのようにすればいいのかを病院、ひいては国全体の病院で考え、実行に移さなければなりません。

 勿論、「ありえない医療ミス」や、何度もミスをするようなのは論外ですが…。今回も2度目の医療ミスということですが、1度めのときに、ただ上司にミスを糾弾され、改善策を施していなかったとしたら、その若手医師にとって何も得られないまま終わってしまいますし、そのミスを病院全体で生かせなかったために、2度目のミスが起こってしまったとも考えられるのです。

 医師は、失敗してはいけない。しかし失敗してしまった時に医師を単に責めるだけでなく、次に繋げ、二度とそのようなミスが起きないようにすべきです。それが医療の発展に繋がっていくと思います。

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無保険で受診が遅れ死亡した人が年間31人いた。

無保険などで31人が死亡/07年、受診遅れと民医連

 全日本民主医療機関連合会(民医連・東京)は25日、国民健康保険の保険証がないなどの理由で受診が遅れ死亡した人が昨年1年間で全国で31人いたと発表した。

 全国の民医連加盟の医療機関などを調査、18都府県から事例が報告された。その他の道県からは報告がなかった。

 内訳は無保険が15人で最も多く、期間が短い短期保険証が7人、いったん医療費全額を支払わなければならない資格証明書が5人、保険証はあるが経済的理由から受診しなかった人が4人。

 男性、60代が多く、無職やパート、アルバイト、年金生活者が8割近くを占めた。死因はがんが14人で最も多かった。都道府県別では神奈川の4人、大阪、福岡、沖縄の3人などが目立った。



 病気を我慢してしまうヒトって、いますよね。まぁ私も、大したことないと判断してしまえばなかなか病院で受診しないタイプ(ズボラ)の人間なので気持ちは分かるのですが…。

 その理由が無保険というのはどうにも。日本ほど、安価で確実な保険はないでしょう。保険に入らないのはお金がないから?しかし保険料分など煙草やお酒を断てばまかなえるような金額だと思うのですが・・・。ステレオタイプかもしれませんが、何かを我慢してでも、国民皆保険には入っておくべき、だと思います。

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患者を乗せて病院内を自走するロボットが誕生する。

車いすロボットが病院案内/患者乗せ、九大病院で実験

 九州大と、福岡市の外郭団体「九州システム情報技術研究所」のプロジェクトチームは26日、患者を乗せて病院内を自走し診察室などへ案内する「車いすロボット」の実証実験を福岡市の九大病院で公開した。

 開発担当者によると、「実用化した病院はなく珍しい取り組み」で「患者の案内に付き添う医師や看護師を減らせ、患者と病院側の双方が治療に専念できる」と将来の運用開始に期待している。

 実験では患者役のスタッフが車いすに座り、電子タグ付きの診察券を専用携帯端末にかざすと、音声で「診察室に向かいます」と告げ移動。床面のセンサーを読み取り、ゆっくりと歩く程度の速さで進んだ。

 この日の実験は、来院者らが立ち入らないスペースで行われたが、ロボットは関係者を障害物と感知してよけたり、携帯端末に現在の位置や診察の待ち人数を表示し、実験は成功した。



 こりゃ凄いですね。しかし大学病院などは結構混雑すると思うので、そこらへんでも大丈夫なのかどうかがポイントかと。医師も看護師も実際にちゃんと患者が移動できるかどうか、最初のうちは不安でたまらないのではないでしょうかね。一緒についていったりするかもしれません。笑

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紀元前200年の頭蓋骨に外科手術の跡を発見。

頭部に外科手術の跡がある頭蓋骨、古代ギリシャの墓地の発掘調査で発見

 ギリシャ第2の都市テサロニキから西に70キロ程進んだところにあるベリアという小都市にある古代ギリシャの墓地の発掘調査の過程で、この墓地から紀元200年前後のものと見られる頭部に外科的手術の跡を残した遺骨が見つかっていたことが11日までにギリシャ考古庁の発表により明らかとなった。

 頭部に外科手術の跡を残した頭蓋骨は他の古代文明の遺跡からは見つかっているが、古代ギリシャの遺跡から外科手術の跡を残した頭蓋骨が見つかったのは今回がはじめての出来事となる。

 今回、見つかった頭部に外科手術の跡を残した遺骨は昨年行われたベリアの発掘調査の過程で見つかったものとなる。

 発掘された遺骨の頭蓋骨の部分には鋭角状に頭蓋骨を切開した跡が残っており、発掘調査を指揮したロアニス・グレイコス(Loannis Graikos)研究員は「相当熟練した外科医による手術の跡」とした上で「手術の後、治癒が進んだ跡も見られないことから、かなりの大怪我を負い、外科手術が実施されたが、手術後間もなく死亡したのではないか」と話している。

 ギリシャでは2006年にも頭蓋骨に切開の跡を残した遺骨が見つかっていたが、その後の調査によりこの頭蓋骨は投石器(古代の兵器)によって損傷を受けたものだということが判明していた



 怪我の後に施されたということは、これは外科手術と考えて間違いないでしょうね。

 よく頭に手術のような痕を残し、その後何年も生きたとされる骨が見つかっていますが、あれは実際手術かどうかというと、宗教的意味を持つものも含まれていると思います。他には、頭痛を治すためだとかも(これも宗教的なものの可能性もありますが)

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2008年03月26日

ゲームセンターCXの有野課長を凄い処で目撃。

 私、「ゲームセンターCX」という番組が大好きでして。よゐこの有野さんが、レトロゲームを十数時間もプレイして、エンディングを出すまでの番組なんですが、これがもう楽しい。

 もともとシュールなお笑いを展開する有野さんだからこそ、ここまで良い番組が作れたのでしょうけれど、おバカなバラエティ番組とは全く異なった良質の番組、となっています。「疲れて帰ってきた日に、晩酌しながら観ていたい番組」です。

 ゲームを普段やらない人でも楽しめるつくりになっている点からも、色んな人にお勧めできる番組です。なんでも、氷川きよしやSMAPの香取君も観ているそうで…。

 一度も見たことない人は是非。

ゲームセンターCX DVD-BOX1
ゲームセンターCX DVD-BOX2



 いや、なんでいきなりこんな話になったかといいますと

 名古屋駅に隣接している高島屋の大型書店「三省堂」に先日寄りまして、まぁ真っ先に医学コーナーに行ったわけです。

 するとそこに人体模型のミニチュア版みたいのが売ってましてね。人体解剖図鑑Uという…。なかなか良く出来ていたので食指が動いたのですが、ふと上の手書きポップを見ると、人体解剖模型のイラストの中心にどうも見たことのある人が…。









有野課長!!





(参考:有野課長フィギュア)



 そんだけ。

 ・・・ではあまりにも面白くないので、何か1つ。えーと、何を言おうか・・・。有野課長、ゲームを1日に十数時間プレイするという鬼ハードな収録をこなしているわけですけれど、視力は1.5らしいです。今34歳だか35歳だかだと思ったんですけれど、視力っていうのは24ぐらいで固定されるらしい。老眼にはなりますが、25ぐらいを過ぎてから、目の酷使によって視力が落ちるということはないらしいです。だからゲーム三昧でも視力に問題ないんですね。

 とはいえ、普通は25歳までに、視力は落ちるものです。これはテレビとかゲームとか、暗いところで何かしたからと今までは言われてきましたが、実際は遺伝によるものが多いでしょう。ゲームをやった後の目の疲労は一時的なもので、それが目を悪くする原因とは言い切れません。(最近では視力が2.0あると遠視扱いになるみたいですね)

 ゲームをやることの弊害って何なんでしょうね。そりゃ運動はしたほうがいいとは思いますが、一種の頭脳労働だと思えば、適度にやる分にはむしろいい頭の運動なんじゃないかとすら思います。

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