[NEWS]の記事一覧

2008年08月16日

北京オリンピック初、ドーピングによるメダル剥奪。

北朝鮮射撃選手を失格に 今大会初のメダルはく奪

 国際オリンピック委員会(IOC)は15日、北京五輪の射撃男子50メートルピストルで銀メダル、同エアピストルで銅メダルを獲得したキム・ジョンス(北朝鮮)が禁止薬物に陽性反応を示したとしてドーピング違反で失格とし、メダルをはく奪したと発表した。今大会でのメダルはく奪は初めて。

 50メートルピストルは譚宗亮(中国)が銀、ウラジーミル・イサコフ(ロシア)が銅となり、エアピストルはジェーソン・ターナー(米国)が銅に繰り上がる。

 IOCはまた、体操女子個人総合予選59位のド・ティ・ガン・トゥオン(ベトナム)もドーピング違反で失格にしたと発表した。



 ホント厳しくなってますからね、ドーピングに関しては。

 今やメジャー選手でもやってしまう時代です。

 射撃競技ということは、手のブレを軽減させるジアゼパムとか、β遮断薬とかが使われたんでしょうかね。

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2008年08月14日

蛾は鱗粉を使って超音波を出し求愛行動をする

ガ:雄の羽こすり 超音波で「求愛」…東大などが発見

 雄のガが雌に求愛するときに超音波を出して交信していることを、東京大や森林総合研究所(茨城県つくば市)などが発見した。他の雄や天敵のコウモリなどに聞かれて邪魔されないよう微弱で、交尾の成功率も上げていた。耳元でラブソングを歌うような行為で、ガの生態に迫る成果として注目される。12日、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 人には聞こえない微弱な超音波を出すアワノメイガ(体長約1センチ)を調べた。雄にだけ羽と胸部の一部に特殊な形態の鱗粉があり、これをこすり合わせて超音波を発生させ、鱗粉の下の膜で音を増幅していることが分かった。また、雌が雄の超音波を聞きとれるのは約3センチ以内で、超音波を出している雄が交尾を促すと、雌は約90%の高い確率で受け入れた。

 一方、超音波を出せないようにした雄の求愛には雌が拒否反応を示し、交尾成功率は約65%に下がったが、超音波を再現した合成音を聞かせると、雌は再び高い確率で交尾を受け入れた。他の数種のガもパターンは異なるが、超音波による交信が確認できたという。

 アワノメイガは日本やアジアなどに生息し、トウモロコシの害虫として知られている。

 森林総研の高梨琢磨主任研究員は「超音波をうまく使えば害虫対策に応用できるのではないか」と話す。



 ヒエェェェェ・・・

 リンプン使って、しかも下の腹まで使って・・・超音波出してたとは・・・。

 生き物の神秘だけど、苦手です。笑
posted by さじ at 04:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS

2008年08月05日

「開かずの踏み切り」でまた死者が出る。

1時間に約50分、「開かずの踏切」また死者…高槻

 4日午後2時50分ごろ、大阪府高槻市富田丘町、JR東海道線摂津富田―茨木間の富田村踏切(警報機、遮断機付き)で、同市内の無職男性(38)が高槻発新三田行き普通電車(7両、乗客300人)にはねられ、まもなく死亡した。

 高槻署やJR西日本によると、男性は別の電車が通過後に踏切南側の遮断機をくぐって小走りに踏切に進入。運転士が踏切の約30メートル手前で気付き非常ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。同署は事故とみて調べている。この事故で上下47本が運休、53本が最大約1時間10分遅れ、3万7000人に影響した。

 同踏切は長さ約20メートルで4本の線路が通り、1時間に最大約50分間遮断機が下りたままの状態になる「開かずの踏切」。2005年以降に4件の事故で5人が死亡し、うち昨年9月には、車いすの男性が渡りきれず新快速電車にはねられて死亡する事故があった

 JR西は事故後、毎日午前8時〜午後5時20分に警備員を踏切に配置。この日も踏切北側に警備員が立っていたが、男性には気づかなかったという。

 JR西は今秋にも、新快速や普通など通過列車に応じて遮断機の下りる時間をきめ細かく調整できるシステムを導入し、踏切が閉じている時間を短くする。



 いやこれって明らかに鉄道側が悪いような気がしますけどね。1時間で50分開かない踏み切りなんて出来るほうがおかしいです。

 そこらへんはダイヤをうまくするとか、それができないならトンネルでも掘る、もしくは歩道橋を作るとかすればいいのでは?

 何で鉄道ごときのために人間の生活に支障を来たさなきゃいけないのかわかりません。実際5人も亡くなってるわけで。
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2008年08月02日

数学力に男女差は存在しないことが明らかに。

「女性は数学苦手」は俗説 全国試験解析で米研究者

 全米の小、中、高校生を対象に実施された数学の試験の成績を解析したところ、男女差はなかったとの結果を米ウィスコンシン大の研究チームが25日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 チームは「女性は数学の能力に劣るとの固定観念が親や教師にあるが、認識を改めないといけない」と指摘している。

 チームによると、2002年以降に義務化された全米一斉試験で、日本では小学校2年生から高校2年生に相当する児童・生徒約700万人分の数学の成績を10州から入手し解析。その結果、女性が勝っている学年の方が多かったが、男女差は極めて小さく、統計上有意な差はなかった。

 男性の方がばらつきが大きい傾向にあったが、トップレベルの成績についても男女差は認められなかった。



 高校生までの数学は、公文をやるのが一番だと思います。

関連
医学処:背の高い人は、知性も高いという研究が発表される。
医学処:人差し指より薬指が長い子どもは、数学能力が高い。
医学処:寝すぎても、成績が下がることが判明する。
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2008年07月23日

外国人患者と医療者を繋ぐ、医療通訳者について知ろう。

第17回びわ湖国際医療フォーラムでMICかながわが報告

 海外の医療事情や外国人患者への医療などを話し合う「第17回びわ湖国際医療フォーラム」が5日、大津市で開かれ、神奈川県の特定非営利活動(NPO)法人・多言語社会リソースかながわ(MICかながわ)が医療通訳の派遣システムについて紹介した。MICかながわでは県や地元の病院、医師会を巻き込んだ派遣システムを構築。この6年間でおよそ1万件の派遣を行った。通訳内容に関して、医療従事者、外国人患者の双方から高い評価を得ているという

 神奈川県は、1980年代のベトナム、ラオス、カンボジアからの難民受け入れの影響で、定住外国人の数が比較的多い。県内の外国人登録者数が16万7600人(166カ国)で、人口比率は全国平均より0.2ポイント高い約1.9%。

  このような環境を背景に99年、県社会福祉協議会ボランティアセンターと地元診療所、通訳ボランティアらが、MICかながわの前身となる任意団体「外国人医療とことばの問題を考える会」を発足した。同会は県の医療通訳派遣制度検討委員会のメンバーに加わり、地元医師会や薬剤師会、行政に協力を求めてきた。

  2002年にMICかながわを設立し、県医療通訳派遣モデル事業に着手。NPO法人と県との協働事業に対して資金を支出する県の「かながわボランタリー活動推進基金21」に採択され、03年度から県事業としてスタートした。

●協定医療機関17病院 通訳ボランティア142人

 医療通訳を必要とする病院は、MICかながわの医療通訳派遣コーディネーターに電話で依頼。コーディネーターが適当な医療通訳に連絡し派遣する。この派遣システムに関して、県医師会、病院協会、県、MICかながわで基本協定を交わしており、派遣できる協定医療機関として現在、済生会神奈川県病院、東海大医学部付属病院、横浜市立市民病院、聖マリアンナ医科大病院など17病院が参画している。

  スタッフ数はコーディネーター13人、医療通訳ボランティア142人で、スペイン語、中国語、タイ語、タガログ語、カンボジア語など10言語に対応可能。医療通訳には1回の派遣で3000円(交通費込み)の通訳料を支払う。

  新人通訳のレベルは、MICかながわがロールプレイを交えた研修を実施しチェックする。一定の水準に達している新人を県に推薦。県は医療通訳として登録し、身分証を発行する。02-07年度の県事業としての派遣件数は9555件に上った。

医療従事者、患者ともに評価

 医師や看護師、医療ソーシャルワーカーら医療従事者を対象に昨年行ったアンケートでは、およそ9割が「満足」と医療通訳を評価。派遣システム開始前から医療通訳を導入している医療機関に通訳レベルを尋ねたところ、9割近くが以前より優れていると回答した。

  医療場面別に見た通訳の信頼度では、「初診時の主訴聞き取り」「治療方針説明」「重病告知・手術説明」などすべての場面で訓練された医療通訳が、友人や家族、言葉のできるボランティアを上回った。MICかながわの取り組みを発表した西村明夫プログラム・アドバイザーは、「やはり訓練された通訳はどうしても必要」と付け加えた。

  また、患者向けのアンケートでは、通訳を利用した感想は「満足」「まあまあ満足」のみで不満がなかった。通訳内容への理解度や、自分の言いたいことを医師に伝えられた外国人患者の割合も高かった。西村氏はこれらの結果から、「いいシステムだということが分かった」と述べ、県からも高評価を得ていることを披露した。

 一方、県からの協働事業負担金(940万円)は最長5年間で打ち切られることから、MICかながわは07年度、試験的に病院が通訳料のうち1000円を負担する仕組みを導入した。すると、07年度派遣実績は前年度より767件増え2928件となった。

  このような試みを踏まえ、今年度から派遣先病院の通訳料全額負担に踏み切ったところ、4-5月の派遣件数は過去3年間と比べて伸長。年間件数も前年度を上回る勢いという。ただ5病院は、患者に1000円の負担を求める制度を取り入れた。

  今後の課題としては、医療通訳のレベル維持を取り上げた。通訳料を負担する病院側からはさまざまな要望が出てくることが予想されるものの、3000円の負担ではベテラン通訳の獲得は難しいとの認識を表明。通訳への報酬を海外の先進地域並みに現在の3倍に引き上げるとともに、診療報酬で加算を設けることがシステム持続に不可欠であるとした。



 外国から来た方、日本語も英語も喋れない人は、とても不安だと思います。異国の地で、病気になっただけでも心細いはずです。

 医療通訳のレベルに合わせて報酬を上げるのは歓迎だと思います。むしろ1回1万円払っても安いぐらいでは?ただどこが負担するのか、となると、「病院側」なのはちょっとオカシイ気も。1万円の報酬の出ない治療なんていくらでもありますからね。ボランティア精神で、赤字になる医療を提供しつづけなければいけないのかというとハテナです。だからといって患者が払うとなっても大きな負担となるような。

 ですが、外国から来た方には、出来るだけ親切にしたい。そういう気持ちを忘れずに日本人が考えて行動していけば、きっと良い解決策に繋がるはずです。医療通訳の方がいることで、確実に患者さんは安心しますし、医師も最高の医療を提供できますからね。ここは、寄付とかそういうもので成り立つと、より楽なんですけどねぇ。なかなか日本じゃ難しいか。
posted by さじ at 19:10 | Comment(3) | TrackBack(0) | NEWS

2008年07月19日

研修医が一人も来ない病院が結構あるらしい。

研修医の充足率が約5割 県内の指定病院

 研修医を受け入れる指定を国から受けた県内の28病院で、募集数に対する受け入れ数を示す「充足率」が本年度、53・9%にとどまり、うち7病院は研修医が1人もいないことが14日、信濃毎日新聞社の調べで分かった。医師が少ないことなどから「自分が望む研修が受けられない」として、医学生が敬遠する例が多いとみられる。研修医不在の病院からは、今後の医師不足につながる恐れを心配する声が出ている。

 県内28病院が受け入れた研修医は、計204人の募集に対し、4月1日現在で計110人。4月の全国の平均充足率の69・4%を下回り、東京(86・7%)とは大きく差が開いている。

 研修医がいない7病院は中信3、南信2、東信1、北信1。1年目の研修医がいないのは10病院、2年目がいないのは9病院に上った。充足率100%は6病院だった。

 医学生は、研修先として複数の病院を希望。財団法人が仲立ちとなって病院との希望を結び付ける「マッチング」で研修先が決まる。ただ、病床数や入院患者などを基に算出される全体の募集数が、医学生の数を上回る「売り手市場」になっており、医学生の希望が大きく左右しているのが現状だ。

 研修医がいない県内の病院の担当者は「指導する医師や症例数が少ない地方病院は、学生にアピールするのに限界がある。研修医が選ばない病院は将来の職場として選択される可能性も低く、東京や県内の大規模病院との差はますます開く」と懸念している。



 まぁ8000人の卒業生を、12000の枠で取り合うわけですから、必然的に人気のないところには1人も来ないことにはなりますが…。

 大変可笑しい話なのですが、何故かマッチング病院にも「ブランド」というものがあります。別にブランドだからといって、とびきり優れた研修が出来るというわけではなく、単に立地条件が良いとか、上層部に凄い医師がいる(けど研修医に構ってくれるはずがない)といった理由でここ数年人気のところです。

 なんか可笑しいものが転がっていたので転載。誰が決めたんですかねコレ。

【関東圏マッチング研修病院ランキング(人気、難易度)2009決定版】

87 順天堂医院
79 順天堂浦安
74 順天堂練馬
70 順天堂静岡
68 NTT
66 聖路加 虎ノ門
65 日赤医療センター
64 都立駒込 旭中央 亀田
63 都立墨東 東京医療センター 武蔵野赤十字
62 都立府中 横浜労災 JR東京 
61 都立広尾 公立昭和 厚生年金 三井記念 みなと赤十字
60 東大 東京警察 東京逓信 社会保険中央 都立大塚 成田赤十字 済生会中央
59 川崎市立川崎 関東労災 けいゆう 関東中央
58 災害医療センター 青梅市立 川口医療センター 河北 都立豊島
57 東京労災 国際医療センター 
56 慶大 船橋医療センター 同愛記念
55 横浜市立市民 大久保 東京臨海 板橋中央 国際医療(三田)
54 横浜医療センター 厚生中央 町田市民 三樂 藤沢市民 荏原 湘南鎌倉
53 横浜市立大 横浜南共済 横須賀共済 平塚市民 都立松沢
52 医科歯科大 埼玉赤十字 さいたま市立 練馬総合 国際親善 川崎市立井田 厚木市立
51 横浜市南部 日本鋼管 癌研 横浜市東部
50 東京北社会保険 松戸市立 海老名総合 うわまち 横浜東部 相模原 市立青葉
49 練馬総合 江戸川
48 川崎協同 小張総合
45 女子医大
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何故勤務医はこんなにも清貧なのか。

勤務医の見果てぬ夢

 「メシを抜いてまで、手に入れた医学の洋書が一夜にして盗まれたんですよ…」。偉い先生が涙目で訴え始めた。

 数十年前のことなのに、よほど悔しかったらしい。こちらは噴き出すのをこらえるのに苦労したが、医師は国立病院の勤務医として、清貧に甘んじてきたことを言いたかったのだ。

 先生は「こんなことだから、若い人は30半ばをすぎると開業してしまう」と続ける。多い理由は「ウチの嫁が…」だという。「医者に嫁いだのに、この給料か」というわけだ。先生は「日本の医療は大丈夫でしょうか」と肩を落とす。

 「日本どころか、世界の損失ですよ」と全国医師連盟の黒川衛代表は力説する。連盟は今年6月、勤務医の“医師会”として発足した。日本医師会は開業医が主なメンバーだからだ

 そういえば、洞爺湖サミットの直前に招かれたサラ・ブラウン首相英国夫人のお茶会で、夫人は「妊産婦死亡率の削減で世界は日本から多くを学ぶ」と、医療保健分野での日本の貢献に期待した。同席した途上国支援団体によると、「日本の医師は腰が低く、献身的で重宝がられている」らしい。

 連日の激務にぼやく勤務医をそんな話で慰めた。勤務医は「5年先に生きていたらオレも途上国へ行こうかな。無条件に感謝してもらえそうだし」。うつろな表情に、思わず心で手を合わせたのであった。



 何故大きな病院ほど、勤務医の給料が安いのか。とても不思議です。日本屈指の、専門性に特化した最高の医療を提供しておきながらも、開業医のほうが数十倍も稼ぐことが出来るというのがよくわからん話です。

 確かに大学病院だったら、惜しげもなく医療を提供している。しかしそれは患者さんのためであるにもかかわらず、何故か「無駄遣い」ということになってしまう。

 命を助けるために全力を尽くす、少しでも多くの情報を得るために検査することが、無駄なのだろうか?そういう医療を行っているところが赤字になるぐらいなら、国が補助金を出してやればいい。

 国だけでなく企業でもいいと思う。日本の医療が衰退しないためにも、皆で考えてほしいと思う。

関連
医学処:勤務医が中心となる新団体「全国医師連盟」を発足へ。
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2008年07月18日

全国保険医団体が人体の不思議展の中止を求める。

「人体の不思議展」 医師団体が中止求める

 全国保険医団体連合会(東京、住江憲勇会長)は16日、盛岡市の県民会館で開催中の「人体の不思議展」について、中止を求める文書を主催者のテレビ岩手(本社・盛岡市)に送った。

 同展は、特殊加工した実物の人体や臓器などを展示。全国各地で開かれ、岩手での開催は今回が初めてという。同連合会は「人体がインフォームド・コンセントを経たものなのかが不明確」「死体を標本として一般公開するのは倫理上、教育上、問題だ」などと展示の中止を訴えた。

 同展をめぐっては県消費者団体連絡協議会も、テレビ岩手と後援の盛岡市教委に「子どもたちへの配慮をお願いしたい」と要請している。

 テレビ岩手販促事業部の照井道広部長は「主義主張はあるだろうが、展示は命の尊さや健康の大切さを知ってもらうもので、問題はない」としている。同市教委は「主催者の趣旨に賛同して後援を決めた」と説明している。



 まぁ主張はごもっとも。人体の不思議展に使われている遺体に関しては怪しい噂しか聞きませんしね。

 それに私も1度行った事はありますが、あれは命の尊さとか健康の大切さとかはあまりワカランと思いますよ。「知的好奇心」一点のみ。

 展示されている人体のフォームも、軽く「お遊び」みたいなものがありましたしね。勿論、学術的な意味で、とか、普段見れない医学の側面を見るために、という意味では良い展示だとは思いますけれど。より子供たちに医学を知ってもらう第一歩としては良いかもしれませんが、やはり知的好奇心の域を出ないと思います。

 今まではそういった知的好奇心の意味で、医者は結構「行け行けムード」でしたけどね。この全国保険医団体連合会という団体がどこまで力を持っているか分かりませんが、今後どうなっていくんでしょうね。

関連
医学処:人体の不思議展に用いられた死体は死刑囚や精神病患者?
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2008年07月17日

タスマニアデビルが悪性腫瘍に進化で対抗している。

タスマニアデビル、悪性腫瘍蔓延に種の進化で対抗か

 オーストラリア南部タスマニア州に生息する有袋類タスマニアデビルの間に悪性腫瘍が広がり、絶滅が危惧されているが、これに対抗するかのようにデビルの繁殖年齢が下がっていることが分かった。タスマニア大学の研究チームが米科学アカデミー紀要に発表した。

 タスマニアデビルは黒い毛に覆われた肉食の哺乳類で、体重約9─14キロ。鳴き声や獰猛な姿から欧州の入植者が「デビル」と名付けた。1996年以降、「デビル顔面腫瘍性疾患」と呼ばれるがんの感染が拡大、2歳から3歳で死ぬようになった。

 これまでタスマニアデビルの寿命は5─6年あり、2─4歳の間に繁殖していた。しかしがんの発生により、メスが2歳で子供を生んでも育てる前に寿命が尽きてしまい、タスマニアデビルは25年以内に絶滅の恐れがあるとされていた。

 タスマニア大学でデビルの生態を研究していた動物学者メナ・ジョーンズ氏は、がんの発生後、デビルが1歳で繁殖する確率が16倍に増えたことを発見した。繁殖年齢が下がったことで減少に歯止めがかかり、絶滅の危機が遠のくかもしれないという。

 アカデミー紀要に掲載された論文によると、哺乳類で感染症により繁殖年齢が下がったのは、研究チームが知る限りこれが初めてのケースだという。

 現在、予防のためのワクチン開発研究も同時に進められているが、ジョーンズ氏は「われわれは種の進化を目の当たりにしているのかもしれない」と指摘している。



 凄いのう。危機的状況だってことが分かったんですかね。

 種の「進化」っていうのが、果たしてどういうことを言うのか、というのは諸説があると思いますが、こういう変化も進化の1つ、ではあると思います。しかしいきなり1歳で繁殖して問題はないのかどうか。いやもしこれで問題が生じれば絶滅してしまうわけで、そういう意味で今残っている生物は運が良いのか。いや、運をも克服しているのか。
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2008年07月16日

総合医の創設と認定医制度に向けて舛添が前向きな姿勢。

「総合医」の創設と認定医制に舛添大臣が意欲

 舛添要一・厚生労働大臣は7月10日、自治医科大学を視察し、「総合医」を創設するとともに、学会等による認定医制の導入に前向きな姿勢を示した。

 これは自治医大学長の高久史麿氏の発言を受けたものだ。高久氏は、1次医療機関は総合医(総合的な診療能力を持ったかかりつけ医)、2次医療機関には総合医よりは専門性が高いが、専門医よりは幅広く診る医師、3次医療は大学病院などの専門医が担うという3層構造で医療を担うべきとした

 その上で、日本医師会、日本プライマリ・ケア学会日本家庭医療学会日本総合診療医学会の4団体が共同で、「かかりつけ医〔総合(診療)医〕認定制」を創設すべきだとした。その際、現在は専門医資格しか広告できないが、この認定医も広告を可能にするよう求めた。 

 高久氏は、「約20年前、家庭医構想が打ち出されたときには、“人頭割り”につながる懸念から、日医が反対して頓挫した。あのときに、家庭医を創設していれば、今のような患者が病院に殺到して病院がパンクするような状況は生じていなかった」と述べ、患者を総合的に診る医師の必要性を強調。

 昨春、厚生労働省が「総合科」「総合科医」構想を打ち出したときにも、同様に日医などが反対した経緯がある。しかし、この時、反対意見が多かったのは、「学会ではなく国が審査・認定する」といった形で検討されていると見られていたため。これに対して、高久氏の提言は、あくまで学会が主導で進める「総合医」であり、その基準なども学会が作るべきという点で異なる。

 高久氏は、自らが座長を務めた日本医師会の第4次学術推進会報告「かかりつけ医の質の担保について―日医認定かかりつけ医(仮)の検討―」を踏まえ、「日医の生涯教育を総合医教育に改めて、今、開業している人にインターネットなども活用して勉強してもらい、認定医を取得できるようにしてはどうか」と提案。後期研修で学んだ医師も、総合医として認定すべきとした。



 これからの日本の医療がどうなっていくかというと、まず総合診療科、総合科、総合診療内科、といった肩書の医師が増えていくだろうということです。

 彼らは今まででいうところの「開業している内科の医者」のような感じなんですが、特徴的なのは「患者を診る際に必要な能力を全て兼ね備えるための訓練を積んでいる」という点でしょうか。

 要するに今までの分け方だと、内科にしても呼吸器内科や消化器内科などがあって、それぞれ大学病院や総合病院で修行を積んで、でも開業したくなって内科で開業する、というわけです。勿論認定医を持っていても消化器とか呼吸器とかだけ。それでも、自分の得意分野以外の疾患も診る。

 しかし「家庭医療」の凄い所は、最初から科ごとの専門性を要求しておらず、ほぼ全ての疾患を担えるだけの知識と能力と兼ね備え、どんな人にでも対応できるわけです。まさしく全身を診れる医者。「ジェネラリスト」のスペシャリストです。

 彼らが地域ごとに配属され、不調を訴える患者を診る。自分たちの手に負えないような専門性の高い疾患は、大学病院や総合病院の「専門家」に送る。これが理想的な医療の形の1つともいえるでしょう。

 まあはっきり言ってしまえば、将来開業するんだったら、家庭医の資格を取るべく修行を積んだほうがいいだろうということです。1つの科に絞って、専門性の高い医療を行いたいなら、それはそれでいいんですが、年とってから開業しようとしても、その頃には「家庭医」のほうが圧倒的有利になっていると思いますから。

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2008年07月15日

アメリカ医師会が、黒人の医師を差別をしてきた事を謝罪する

米医師会が黒人差別を謝罪 過去の入会や育成めぐり

 米国最大の医師団体である米医師会(本部・イリノイ州シカゴ)が10日、入会や医師の育成などで黒人差別をしてきた歴史があったとして、謝罪の声明を発表した。

 米国では地方自治体や企業などが過去の差別を謝罪する例があるが、「主要な全国組織が後悔を表明する珍しい機会」(ワシントン・ポスト紙)という。

 同医師会は1847年に設立、会員数は現在約25万人だが、黒人医師の割合は2%未満と低い。声明は「(黒人など)少数グループの医師の加入を増やすよう努める」としている。

 米メディアによると、同医師会は1970年代まで、地方の医師会が黒人を排除して病院で働きにくくなるのを黙認したり、人種別の病院建設を認めたりするなどしてきた。黒人医師は1895年に別の医師会組織を設立して対抗した

 米医師会は2005年に黒人差別の過去を検証する専門家委員会を設置、近く米医師会雑誌に検証内容を掲載する。



 自身の非を認め、謝罪するのは非常に良いことです。

 あとは再考し、一歩前に進んでいくこと。
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高度医療評価制度第一号は「腹腔鏡補助下肝切除術」

「高度医療」適用第1号は肝切除術

 厚生労働省は7日、薬事法で承認前の医薬品・医療機器などを使う際、保険診療の併用を認める「高度医療評価制度」の適用第1号として、肝臓がんを特殊な装置で焼く治療法を選定した。

 来月の中央社会保険医療協議会に諮り、9月から正式に併用できるようにする。

 認められたのは「腹腔鏡補助下肝切除術」。肝がんを切除する前に、低周波のラジオ波で焼き固める。

 この治療は岩手医大病院が申請した。



 いわゆる混合診療のようなものです。高度な医療だからこそ、保険診療と、非保険の医療を併用して行うことが出来るよ、と。

 まぁ患者さんからすれば、全額負担になるわけではないので、ありがたい制度だと思いますが、じゃあいつ保険適用されるのか?というと、難しいところではありますよね。果たして高度医療でも、すぐに保険適用になるのかどうか?厚生労働省の動きに注目です。

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医学処:混合診療の全面解禁は果たして得策なのか
医学処:先進医療のうち24個を保険適用に。
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2008年07月13日

東京大学医科学研究所で患者の同意を得ずに骨髄を使用する

東大医科学研教授が「倫理委承認」と偽り論文…患者同意も得ず

 東京大学医科学研究所分子療法分野の東條有伸教授(52)らが、患者から採取した骨髄や血液の使用に関して、実際には受けていない倫理審査委員会の承認や患者の同意を得たと偽った論文を発表していたことが11日、分かった。

 医科研の調査によると、今年5月、東條教授ら4人がイタリアの医学誌「ヘマトロジカ」に発表した論文では、白血病の患者から採取した骨髄や血液の使用について、倫理委の承認や文書による患者の同意を得たと記載していたが、実際には倫理委への申請は行われておらず、一部には患者の同意も得ない骨髄や血液が使われていた

 その他にも、倫理委への申請がなく、患者同意書の存在が確認できない論文が2本、倫理委へ申請されているが、患者同意書の一部が確認できない論文が1本あることもわかった。

 厚生労働省が2003年に定めた「臨床研究に関する倫理指針」は、人や、その血液、組織などを使った臨床研究を行う場合、研究機関内の倫理委で審査を受け、研究対象者から文書で同意を得ることを求めている。

 東條教授は11日朝、読売新聞の取材に対し、「私からは何とも申し上げられない。研究所を通してほしい」と話した。



 これは酷い。医学の研究者として最低限行わなければいけないことです。

 「同意を得る」という行為が軽んじられれば、医師と患者関係という根底の部分が崩壊してしまいます。特に研究を行う大学病院系列では、あってはならないことです。かなり大問題だと思います。

関連:山形大学医学部の麻酔科学チーム、論文のデータを捏造
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2008年07月10日

選挙への投票をするかどうかは、遺伝子が関与している。

投票行動に遺伝子が影響、米研究

 選挙への投票などさまざまな政治行動に、遺伝子が影響している可能性がある。このような研究結果が、前週発行された米政治学誌「アメリカン・ポリティカル・サイエンス・レビュー(American Political Science Review、APSR)」に発表された。論文によると、投票の意思は遺伝されるという。

 研究を行ったのは、カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California, San Diego)の政治学者2人と心理学者1人のチーム。選挙への献金、公職への立候補、集会への参加なども、遺伝子の構造に影響されると結論付けた。

 研究では、ロサンゼルス(Los Angeles)で396組、全米のほかの地域で806組、計約1200組の双子を対象に、選挙での投票の意思の有無を調べた。その結果、半数以上(53%)で遺伝子が重要な要因となっていることが明らかとなった。

 チームは「人間関係などの環境要因を考慮に入れても、政治への参加の差異は大部分が個々人の遺伝子によって決定されている」とまとめた。

 ただし、遺伝子と政治への参加を関連付ける具体的なメカニズムについては不明であり、さらなる研究が必要だとしている。



 ネタくさいですけど、面白かったので。笑

 日本人はなんか戦後もうまいこと立ち直っちゃったから、政治家が国をどう動かそうが結局勝手に愚痴言うだけだし、別に投票いくのめんどくせぇからいいか、的な思想が根底にあるために、投票率は最悪ですね。

 あと何十年か先に、しっぺ返しを食らうんでしょうけれど。

選挙関連:投票所にエレベーターが無く、車椅子の女性が投票できませんでした
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2008年07月08日

放射線科医がストラディバリウスの秘密に迫る。

バイオリンの最高峰と称される名器「ストラディバリウス」

 美しい音色の秘密を探るため、オランダ人放射線医が画期的な方法を編み出した。

 「最上級の音」を奏でるといわれるストラディバリガルネリなど、名工の手による古いバイオリン。その秘密を探るべく専門家らはさまざまな調査方法を講じてきた。しかし、数億円の価値を持つ名器を傷つけずに調べることは不可能と考えられていた。

 しかし、ライデン大学医学センターの放射線医Berend Stoel氏がこのたび、CTスキャンを用いた肺密度の測定法を元に、木材の密度を測定するプログラムを開発。弦楽器職人のTerry Borman氏と協力し、クレモナ製(訳注:クレモナはストラディバリやガルネリが名器を生み出したイタリアの町)の古い名器5丁と現代のバイオリン7丁の木材密
度を測定した。

 測定の結果、古い名器の木材密度は現代のバイオリンと比べ、極めて均一に近い傾向にあることが明らかになったという。一つの楽器に用いられている異なる木材間比較でも、古い名器の方が密度の差は小さかったという。一方、密度の平均値に関して、古い名器と新しい楽器の間で大きな差は見られなかった。

 楽器の振動に影響を与える「木材密度」の微妙な違い。なぜ古い名器が現代のバイオリンより美しい音を出せるのか―今回の研究により、ある程度解明されたといえるのかもしれない。

 Stoel氏らは、(この研究により)名器の音を現代のバイオリンでも再現できるようになるかもしれないと述べている。

 今回の研究結果は、科学系電子ジャーナル「PLoS ONE」で発表されている。



 んー、実際、古い名器のほうが音は優れているんでしょうねぇ。私は聞き分けることが出来なさそうですけれど、バイオリンの音色は圧倒的らしいですから。

 でも不思議ですよね。密度が均一、ということが条件ならば、現代技術のほうがはるかに均一に作れそうな気もしますけれど。なんかこう、匠の業みたいなのがあるんでしょうかね。日本の職人も、機械で作るよりも精密に出来たりするらしいですし。

 しかし放射線科医ってこんなことも出来るんですねぇ。木材の密度を測る…まぁ本来なら医者の仕事ではないんでしょうけれど、誰かがやらないといけないし、みたいな感じでしょうかね。CT高いし。CTだけでストラディバリウス1個買えるぐらいしますし。

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中国「五輪中は大量輸血を必要とする手術を延期しろ」

テロに備えて「五輪中は手術しないで」 

 4日付の中国紙、京華時報によると、中国衛生省は3日、北京市など8月の北京五輪の会場となる都市は輸血用の血液確保に全力を挙げ、大量の輸血を必要とする手術はできるだけ延期するよう各医療機関に緊急通知を出した

 五輪期間中、大量の大会関係者や観光客が訪れるため、テロなどの緊急事態に備えた措置とみられる。

 通知は、五輪会場となる都市は輸血用の保存血液を増やすほか、献血態勢を整え、Rhマイナス型など希少な血液の確保に万全を期すよう求めた。

 衛生省の専門家は同紙の取材に対し「時期を選んで行う手術を受ける患者の場合、1、2カ月延期しても病状には影響しない」と説明した。



 まぁそりゃ確かに1、2ヶ月延期できる手術もありますけれど…

 オリンピックと人命じゃ、そりゃ人命のほうが大事ですからねぇ。

 しかし中国は逆らしい。国家の威信にかけて、ということでしょうかね。恐ろしい国です。

 中国人の緊急オペとか入っても、国が圧力かけて血液を使わせないようにしそう。それぐらいしそうなのが中国ですわな。
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2008年07月06日

がん患者の遺伝子などの分子レベルの情報をデータベース化。

分子と臨床、統合データベース構築=3日公開−東京医歯大など

 東京医科歯科大、国立がんセンターなどの研究グループは、がん患者の症状や画像診断といった臨床情報と、遺伝子などの分子情報を網羅したデータベースを構築した。

 これまでに約400の症例を登録、3日午後3時から無料で公開する。患者一人ひとりに合わせた個別医療の実現に一役担いそうだ。



 よく臨床では、「教科書どおりの症例は1つもない」といいます。もっと細かく分ければ、遺伝子などの違いによって同じ疾患でも個人差が生じ、治療法にも差が出るのです。

 その差をデータベース化し、共有することで、治療につなげられるとしたら、こりゃもう理想的な医療でしてね。

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2008年06月30日

京都民医連中央病院で体内にガーゼを置き忘れる事故

男性体内にガーゼ27年=別の手術で発見−京都

 京都民医連中央病院(京都市中京区、吉中丈志病院長)で27年前、同市内の当時21歳の男性患者を手術した際に体内にガーゼを置き忘れ、男性は今年6月、別の病院で摘出手術を受けていたことが28日、分かった。同中央病院は男性に謝罪するとともに賠償交渉を進めている。

 同中央病院によると、男性は1981年9月1日、同病院で十二指腸潰瘍の手術を受けた。昨年8月、京都市内の別の病院での検査で胃の裏側に腫瘤があることが分かり、今月11日に摘出手術を受けたところ、直径約6センチのガーゼが出てきたという。



 酷い話ですな。

 腹部の手術って、全然簡単じゃなくて、どんなに医療が発達したとしても侵襲性はありますし、患者さんに大きな負担がかかります。

 それを、ガーゼ忘れという医療ミスで、身体は何ともないのにもう一度行われるなんてなぁ。

 まぁ今ではちゃんとガーゼカウントしたりしてますし、手術終わった後にレントゲン撮って確認したりしてますから、ガーゼ忘れはほとんどなくなっているんでしょうけれど、それでも二度と起こらぬように注意しなければなりませんね。

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2008年06月27日

藤枝市立総合病院が藤枝市出身の医学生に送る「市長の手紙」

藤枝市立総合病院:医学部生Uターンを

 藤枝市立総合病院の産科医不足問題で、同市の北村正平市長は25日、全国の大学に通う同市出身の医学部5、6年生全員に、地元での就職を勧める「市長の手紙」を近く出す方針を明らかにした。産科だけでなく幅広い診療科を募る予定だ。

 現在分娩受け付けを休止している同病院産科は、来月から医師1人体制で再開する。ハイリスク出産は扱わず、月間10人限りなど大幅に規模を縮小する。北村市長は産科医は最低4人は必要として、「将来病院が目指す姿も手紙に書き、何とか郷土愛に訴えたい」としている。

 また北村市長は、地域内の病院の連携や企画分野を担う「病院局」の創設と、来年度以降に研修医への補助金制度、医学生向け奨学金制度などの創設を検討していることも明らかにした



 市長の手紙か・・・。

 まぁ下手に都会で開業するぐらいならば、大きな病院、それも地元の勤務医をやったほうが楽しいといえば楽しいかもしれませんけどね。

 実際勤務するだけならどこでもレベルは変わりませんし。それが国民皆保険制度のいいところでもあるわけですが。

 どんな文面なのか、そしてどれだけの効果があるのか、期待です。

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2008年06月26日

引退した潜在看護師の復職を支援する民間団体発足へ。

「潜在看護師」開業支援の民間団体発足へ

 看護師の資格を持ちながら仕事に就いていない「潜在看護師」などが、訪問看護の現場で活躍できるように支援する民間団体「日本開業看護師会」が、近く発足する。

 会の結成を呼びかけたのは、神奈川県藤沢市の訪問ボランティアナースの会「キャンナス」代表の菅原由美さん。賛同した看護師や医師ら約50人が発起人となり、7月19日に東京・芝の「女性と仕事の未来館」で発会式を開く。

 看護師や保健師などの資格を持ちながら業務に就いていない「潜在看護職員」は、全国に約55万人もいる。菅原さんによると、出産・育児で現場を離れた看護師や、定年退職した自治体の保健師などは、自分の技量に不安を感じたり、医師やケアマネジャーらとの連携の仕方がわからなかったりして、現場復帰に二の足を踏んでいるという

 日本開業看護師会では、そうした悩みの相談にのり、開業などの支援をする。また、質の高い訪問看護を目指して、研修を開き、互いに情報交換を行う。

 菅原さんは、「会を通じてネットワークを築き、多くの看護職員が、訪問看護ステーションを開業して、知識や技術を生かせるようにしたい」と話す。

 高齢社会で、訪問看護ステーションの利用者は年々増えており、厚生労働省によると、2006年は約28万人。00年より約8万人増えている。

 その一方、看護職員は不足しており、全国訪問看護事業協会の調べで、訪問看護ステーションの4割が、新しい依頼を断ったり、必要な回数分の訪問ができなかったりしたことがあるという。



 医療って日々進歩していきますし、進歩していないものでも病院によってやり方や器具が違ったり、また、看護の仕方や、医者との連携問題、同じ看護師との連携問題、色々あります。

 要するに専門性が高すぎて1,2年離れていただけでも復帰するのは厳しいです。

 今までは。

 しかし今は空前の看護師不足。全国どこの病院でも看護師は大歓迎状態です。看護師として復帰してくれるのであれば、諸手を挙げて歓迎ムードでしょう。よくぞ戻ってくれたという感じです。全てイチから教えますから戻って下さい、潜在看護師の方々。

 一度病院と連絡をとってみて、どんな感じで復職までサポートしてくれるのか聞いてみるといいと思います。思っているより楽に戻れると思いますよ。

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posted by さじ at 23:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS