日本精神神経学会は、社会不安障害を「社交不安障害」、行為障害を「素行障害」に変えるなど、誤解や偏見を招きやすい用語の改定を決めた。
人格障害は「パーソナリティ障害」、外傷後ストレス障害(PTSD)は「心的外傷後ストレス障害」とする。31日の総会に報告し、約20年ぶりに改定した「精神科用語集第6版」を近く発行する。
社会不安障害は人前で緊張しすぎるケースだが、引きこもりなどと誤解されやすい。行為障害は青少年期に窃盗や暴力などの問題行動を繰り返すことを指すが、不器用で動作がうまくいかないことと勘違いされやすい。外傷後ストレス障害は身体のけがの後の心理症状ととられることがある。
人格障害は性格の極端な偏りを指すが、人格否定の印象があり、変更した。
同学会は2002年8月に精神分裂病を「統合失調症」に変更。行政主導で変更された認知症(痴呆)も取り入れ、これらを踏まえた新しい用語集にする。
精神分裂病を統合失調症と言い換えたり、痴呆を認知症と言い換えたりするのは、結果的にみればかなり成功した部類だと思います。その人の人格に関わってくる以上、ナイーブな単語は変えたほうがいいですからね。
人格障害なども、今ではかなりメジャーな精神疾患となってきました。そのため、人格障害という名前よりはパーソナリティ障害のほうが、確かに「しっくりくる」かなという気がします。精神科のようなナイーブな科だからこそ、疾患名の変更を余儀なくされるのは仕方ないことだと思います。
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医学処:精神分裂病が統合失調症へ変わったように英語の名称も変更
悪いけど、精神疾患や通院歴って聞くと、悪いイメージの方が強くなっちゃったな。最近、バラバラ殺人で、一部無罪判決でたじゃん。裁判員制度がはじまったら、精神鑑定が叩かれるって言われてるよ。刑法39条廃止して欲しいけどな。
名前変えても関係ないよ。むしろ、おかしな鑑定する精神科医のせいで、厳罰化がすすみ、差別が解消されない気がするんだが。
精神科医のセンスってわかんねーな。
裁判における精神疾患の有無はそれとはまた別問題だと思います。アレは名称を変えようと変えまいと、一般人から見れば「叩くべき代物」のようですから。