2008年05月28日

新禁煙補助薬「バレニクリン」を保険適用にする。

禁煙:飲んで効く、新薬「バレニクリン」保険適用に 吐き気、頭痛…副作用に注意

 たばこをなかなかやめられない「ニコチン依存症」の人の禁煙を促す新薬「チャンピックス(一般名バレニクリン)」が、保険適用になり、日本でも8日発売された。飲み薬タイプのため、手軽に禁煙治療を始めるきっかけになりそうだが、先行して販売されている米国では、副作用も報告されている。

 「1日25本以上吸うニコチン依存度が高い人でも楽に禁煙できたようだ」。臨床試験をまとめた大阪府立健康科学センターの中村正和・健康生活推進部長は試験結果に自信をみせた。特に自力で禁煙を試みて失敗した経験のある人はありがたみを感じるという。「薬の切れ味は良かったと各病院から報告を受けている」と話す。

 バレニクリンは禁煙補助薬では国内初の飲み薬だ。06年に禁煙治療が保険適用になり、張り薬(ニコチンパッチ)がすでに販売されているが、皮膚がかぶれるなどの副作用が生じる問題があった。また、ガムタイプのものは、保険が適用されていない。

 バレニクリンは張り薬のように治療開始と同時に完全禁煙をしなくてもよい。薬の服用量を徐々に増やし、逆にたばこの本数を徐々に減らす。中村部長は「この薬は服用開始後1週間は喫煙でき、助走期間を設けることができる。イライラや落ち込みなどの離脱症状(一般に禁断症状)を軽減しながら禁煙に踏み切ることができる」と評価する。

 臨床試験では、バレニクリンを含む錠剤と含まない偽薬を、グループに分かれて12週間飲んだ。参加者のうちニコチン依存症の計515人の結果を見ると、バレニクリンを1ミリグラム含む錠剤を飲んだグループの最終的な禁煙率は65・4%で、偽薬を26ポイントも上回った。

 張り薬は皮膚からニコチンを吸収させ、ニコチンからの離脱症状を和らげる仕組みだが、バレニクリンの作用は異なる。

 たばこを吸うと、ニコチンが脳の受容体に結びついて神経伝達物質ドーパミンが放出され、満足感を得る。バレニクリンは、ニコチンの代わりにこの受容体に結びつき、ニコチンの半分程度のドーパミンを放出させる。このため、たばこを吸わなくてもある程度の満足感が得られる。服用中に吸っても喫煙の満足感をあまり感じないため、禁煙しやすいという。

 一方、副作用への注意が必要だ。臨床試験で1ミリグラムの錠剤を12週間服用した患者の24%に吐き気、10%に軽い頭痛が表れた。06年から販売している米国では、服用者がうつ状態になったり自殺願望を抱く例が出ている。米食品医薬品局(FDA)は医師に対し、リスクを詳細に説明し、患者の行動を監視するよう警告した。

 中村部長は「米国で報告された症例はこの薬との因果関係が不明だ。うつは体重増加とともに、禁煙でみられる数少ない副作用で、禁煙を始める際には理解しておくべきだ」と指摘する。

 たばこ問題情報センターの渡辺文学代表は「ニコチン依存症の人にとって、選択肢が広がるのは良いことだ。だが、禁煙の成否には個人差が大きく、薬だけで禁煙できるわけではない。たばこが吸いにくく、買いにくい社会にすることも重要だ。また、禁煙外来に足を運べない人のため、地域の保健所が禁煙指導に乗り出すなど、身近なサポート体制を整えるべきだ」と話している。

 欧州連合(EU)では、法律で禁煙に取り組む国が増えつつある。中でも規制が進んでいる英国で禁煙治療に取り組むバーツ&ザ・ロンドン・クイーンメリー医科歯科大のピーター・ハイエック教授(心理学)が4月に来日した。効果的な禁煙対策について尋ねた。

 −−英国では、どのような禁煙対策が進められているのか。

 英国では92年のEU加盟後、禁煙法が厳格化された。受動喫煙被害の認識が広がったためだ。07年7月には屋内の公共の場所と職場を禁煙とする法律が導入された。たばこ業界やホテル、パブの所有者からは反対の声が上がったが、世論調査によると、ほとんどの国民の支持を得た。

 −−他に効果的な対策はあるか。

 広告規制がある。03年、新聞やテレビなどの一般の広告へのたばこ企業の掲載が禁止され、その後、たばこ企業がスポーツイベントなどのスポンサーになることも禁止された。さらに禁煙治療を拡大するため、薬代を除いた禁煙治療の医療費を無料にしている。

 −−日本では、03年に受動喫煙防止を明記した健康増進法が施行され、その後、路上喫煙の禁止条例が市町村レベルで広がっている。今年4月には、神奈川県が不特定多数の人が利用する県内のすべての施設を全面禁煙する条例案を明らかにした。日本の禁煙対策をどう見るか。

 4年前に来日した時は、ホテルの至る所に灰皿が置いてあって驚いた。だが、条例レベルでも禁煙への動きが感じられ、日本でも施策が進んでいる証拠だと思う。法律の制定は喫煙の環境を変え、禁煙のきっかけを作る。日本でも法制度が整うことが望ましい。



 禁煙は意志との闘いです。難しいですけどね、意志との闘いというのは。私なんかは何より睡眠欲に見事に負けてしまいます。依存性のある煙草はよりつらいのかもしれません。

 ですが、日本人に多い癌や、幾多の呼吸器疾患などは、まぁまず喫煙者に多いです。疾患をみて、患者さんに話を聞いて、「ああ、やっぱりね」と思うことはザラです。

 禁煙、始めるなら早めにしましょう。なに、喫煙の楽しみよりもっと楽しいものを見つけていけばいいだけです。特に若い世代(10代)の人は、かっこつけてることぐらいバレバレなので、是非この機会に禁煙を。

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医学処:禁煙へ挑戦するためのまとめ
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posted by さじ at 23:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 呼吸
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