心の病気で休職した人をどうスムーズに職場に復帰させるか。こういった治療後のケアに取り組む病院も増えている。
東京都新宿区の財団法人神経研究所付属晴和病院の一室。スーツ姿の男性4人が黙々とパソコンに向かっていた。見積書を作る人、入門書を見ながらキーボードをたたく人など、作業の内容は人それぞれだ。
同病院は2003年に職場復帰を目的とした「リワークプログラム」を始めた。病院で「回復した」と診断されても、職場に戻って再発するケースがあったのがきっかけだった。職場は病気の原因となった場所。生活面では回復しても、職場復帰にはさらに高い壁が立ちはだかっていることは珍しくない。
同病院のプログラムの参加者は、毎朝午前9時30分に「模擬出勤」。新聞を読むことから始め、3分間スピーチやパソコン作業など、職場に近い雰囲気を体験する。集中し過ぎないように、ストレッチやラジオ体操など体を動かす時間が入っているのが特徴だ。
同病院の橋本光則診療部長は「初めのころは新聞を読むだけでぐったりしてしまう人もいる。慣れていくと、自分に自信がつき、職場復帰のきっかけをつかんでいくようだ」と話している。
これまでに71人が参加し、うち67人が職場復帰を果たしたという。
これって保険適用?じゃないですよねぇ。国も本気で精神疾患や自殺などを心配してるなら、こういう行動療法も保険適用してほしいですけどね。
病院と社会とを連結する治療としては「デイケア」などもあります。料理したりスポーツしたりというものですけれど、この記事の活動は、職場復帰希望の社会人が対象です。
実際にこういうことをやっている病院ならば、職場復帰も円滑にいくんでしょうけれど、これは病院の役割というよりは国がそれ専門の施設を作って、ボランティアか何かで運営して、うつ病治療を終えた人は最終的にそこに紹介されるようにするのが一番じゃないでしょうか。