様々なタイプの舌ブラシが、喫煙をする人などの口臭対策に売れている(東急ハンズ池袋店で) 舌の汚れを落とし、口臭を防ぐ目的で使う舌ブラシが、男性を中心に人気を集めている。歯ブラシタイプやへら状のものなど、ドラッグストアなどでは品ぞろえが充実。
ただし、頻繁に使うと舌の表面を傷つけてしまうこともあるので、使い方には注意がいる。
舌ブラシを使う目的は、舌を白っぽく覆う舌苔を取り除くこと。舌苔は食べもののかすが舌に残ってできる。それが増えると口臭の元になり、細菌が繁殖して舌炎や口内炎もできやすくなる。
東急ハンズ池袋店(東京)のボディーケア用品売り場では、軟らかいナイロンの毛やシリコンなどでできた舌ブラシ約20種類を扱っている。携帯用や使い捨てのもの、舌苔を落としやすくする専用のジェル付きのものなどがある。同店の担当者によると30〜50歳代の男性を中心に200〜300円台の商品が売れる。
もっとも、「歯に比べ、舌のケアは一般にはまだ広まっていない」と、元日本歯周病学会理事長で日本歯科大名誉教授の鴨井久一さんは話す。
鴨井さんによると、鏡を見ながら舌の奥から先に向けて力を入れず、かき出すように舌苔を取り除く。歯ブラシは毛先が硬く、舌から出血することもあるので避けた方がよい。子ども用の毛先の軟らかい歯ブラシなら代用できる。
手入れは、1日1回で十分。回数が多すぎると、舌の表面で味を感じる味蕾を傷つけてしまうからだ。
鴨井さんは高齢者にも使用を勧める。「年を取ると唾液の分泌量が減って舌に食べかすがたまりやすく、炎症を起こすこともある。舌ブラシでの定期的な手入れを心がけてほしい」と話している。
記事中にもありますように、歯磨きと同時に歯ブラシでケアする人は多いと思いますけれど、舌の細胞(葉状乳頭、糸状乳頭とか)が傷ついてしまう危険性がありますので、舌を磨くときは専用のケアブラシを使って、優しく洗って下さい。
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便利ですね。