スポーツ医科学の分野で輝かしい功績を残した研究者らを表彰する「第11回秩父宮記念スポーツ医・科学賞」の受賞者が決まり、14日の日本体育協会理事会で承認された。
大賞の功労賞には、日本のスポーツ科学をリードし後進を育てた東京大学名誉教授の宮下充正氏(71)が、奨励賞には「中高年者の運動プログラムに関する総合的研究班」(田中喜代次代表)が選ばれた。表彰式は6月18日に行われる。
宮下氏は、日本のスポーツ科学が1964年の東京五輪を契機に本格的な発展を始めた創始期、研究に携わり、トップアスリートの競技力向上から高齢者の健康まで、広範囲にわたって功績を残した。中でも82年には「高地トレーニング」の研究に取り組み、効果を実証。その先駆的な研究で、今日の世界的な高地トレーニング研究の道筋を開いた。また、体育学の分野で多くの優れた研究者、教育者を育てた。
奨励賞の「中高年者の運動プログラムに関する総合的研究班」は、運動を生活習慣の一つと位置づけ、健康作りに必要な運動の具体的実践例を交え、中高年者の多くが使える「基本運動プログラム」を作成した。
根性だらけだった時代から、医科学の時代へ。
そのパイオニアともいうべき人が、賞を受賞されました。
スポーツで世に羽ばたくためには、今では科学の時代です。子供の頃に無茶なトレーニングを科せば、間違いなく故障しやすくなります。
勿論精神力は必要です。しかしやり方を間違えれば不利益なことが蒙ります。良い指導者は、知識も必要なのです。
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