2008年05月13日

赤十字マークの無断使用は違法。マークの意味を考えよう。

赤十字マーク:日赤が誤使用防止呼び掛け

 赤十字マークの無断使用は違法です−−。8日の「世界赤十字デー」に合わせ、日本赤十字社(本社・東京都港区)が病院・薬局、企業などに、マークの誤使用防止を呼び掛けている。

 白地に赤の十字は、日本を含む194カ国が批准するジュネーブ条約で「軍隊の衛生部隊などが付ける戦場での中立を表す印」と規定されている。同条約や日本の「赤十字の標章と名称の使用制限法」などは、マークの無許可使用を禁じており、違反すると6月以下の懲役か30万円以下の罰金が科せられる。

 しかし日赤によると、日本では地図やイラスト、病院や薬局の看板などで、赤十字が単に「医療」や「救急」を表すマークとして誤って使われ、年間10〜20件の違反の情報が寄せられるという。これだけ乱用が広がっているのは世界的にも珍しいという。全国に赤十字病院があることや、国土地理院の「病院」の地図記号が黒色の十字を使っていることなどが、一因とみられる。

 啓発のパンフレットを3000部作った日赤総務課は「世界の紛争地帯では近年、赤十字施設が攻撃を受けるケースが報告されている。誤用が定着してしまうと、赤十字の理念が忘れられる恐れがある」と話す。違反が発覚した場合、ただちに告発などの措置は取らないが、使用の自粛を求めていくという。



 しかし世間にとっては一番「病院」のイメージが強いのも現状ですね。それだけ知名度が高いというのはいいことなのかもしれませんが、確かに有事の際に困ることになったりするのかも。

 そもそも赤十字とは、「人道・公平・中立・独立・奉仕・単一・世界性」の7原則を掲げて、世界各国に存在する人道的活動団体だそうで。主要任務は、紛争や災害時における傷病者への救護活動、戦争捕虜に対する人道的救援(捕虜名簿作成、捕虜待遇の監視、中立国経由による慰問品配布や捕虜家族との通信の仲介など)などの他、平時における災害対策、医療保健、青少年の育成等の業務などまでやっているらしいです。

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posted by さじ at 20:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 救急
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