2008年05月07日

中国で手足口病が大流行し、死者も出る。

手足口病感染、1万2000人に=浙江省でも1人死亡−中国

 新華社電によると、中国浙江省衛生庁は5日、同省で手足口病に1198人が感染、1人が死亡したことを明らかにした。手足口病による死者は全国で26人目。感染者は1万2000人以上に拡大している。中国衛生省は、手足口病の発症ピークは6〜7月とみて、警戒を呼び掛けている。

 手足口病の感染は主に6歳以下の子供に広がっており、これまでに安徽省で22人、広東省で3人が死亡している。感染者は安徽で4日までに5840人、広東で5日までに1692人に増えているほか、北京市(1482人)、江蘇省(582人)など計12の省・直轄市・特別行政区から感染が伝えられている。

 中国外務省の秦剛副報道局長は6日の定例会見で、感染拡大について、「中国政府は極めて重視しており、関係当局が有効な対策に着手している」と強調した。

中国で手足口病が拡大、24人死亡

 中国安徽省で3月初めに発生した「エンテロウイルス71」(EV71)による手足口病が周辺地域に拡大し、死者が24人に達するなど中国全土で警戒が高まっている。EV71は消化管の中で増殖するウイルスで、主に手足口病を起こし、髄膜炎、肺炎、脳炎、肺浮腫などで死に至るケースもある。

 国営新華社通信によると、安徽省ではこれまでに同ウイルスによる患者4529人が発生し、患者が集中した阜陽市では22人が死亡した。このほか、978人が入院しており、48人が重症だという。

 阜陽市によると、3月初めから手足に水泡や発しん、腫れによる痛みや高熱を訴える子供が増え、3月27日に最初の死者が出た。死亡した子供は主に脳、肺、心臓などに重い症状を起こした。

 その後、同ウイルスによる感染病発生地域は先月20日までは2つの県にとどまっていたが、その後拡大し、3日までに北京市で1010人、湖北省で340人、江蘇省で288人、広東省で273人、陝西省で118人の患者が出たと集計されるなど、全土で患者数は5355人に達した。

 中国衛生省はまた、南部の珠江デルタにある広東省仏山市で生後1歳6カ月の男児が同ウイルスへの感染が原因で死亡し、同じ地域で先月25日に死亡した子供も同ウイルスが原因だったことが確認されたと発表している。これにより、同ウイルスによる死者は24人に増えた。

 中国では8月8日に開幕する北京五輪を控え、世界の注目が集中している。こうした中、同ウイルスの感染は通常6−7月に最も広がりを見せるため、中国政府は五輪関係者の迎え入れに影響が出るのではないかと懸念している。

 エンテロウイルス71(EV71)とは、大便、鼻水、唾液などを通じて伝染し、感染すると高熱、発しん、口の中や手足がただれる。普通は手足口病を起こすが、髄膜炎、肺炎、脳炎の原因にもなり、重症の場合には肺浮腫で死亡することもある。1997年にマレーシアで6000人の患者が発生し31人が志望。翌年には台湾で12万9000人余りの患者が出て、78人が死亡した。予防ワクチンは開発されていない。



 五輪前に問題の絶えない中国です。正直なところ、オリンピックと政治とはあんまり関係ないのであまりツッコめませんが(アピールする機会だからこれだけ騒がれているのでしょうけれど)、さすがに中国の劣悪な環境だけはほっとけません。現地に選手や応援団が行くわけですし…。

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posted by さじ at 23:57 | Comment(1) | TrackBack(0) | 感染
この記事へのコメント
>中国の劣悪な環境だけはほっとけません

ご承知かもしれませんが、参考までに貼っておきます。

→ ttp://blog.livedoor.jp/safe_food_of_asia/

特に天安門広場前の“緑化計画”には笑ってしまいますね。
これ、勿論、中国政府指導の緑化なんですけど ...。

例えば、日本の皇居前でこんな事やるなんて、想像できませんよね ...。
Posted by 馬小屋 at 2008年05月08日 09:07
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