飲酒で体内にとり込まれたアルコールは胃や小腸から吸収され、肝臓に送られる。肝臓でアセトアルデヒドという物質に分解され、さらに酢酸へ分解される。酢酸は最終的に水と二酸化炭素になり、体外へ排出される。
肝臓で分解しきれなかったアルコール、アセトアルデヒドは全身を巡り、脳をまひさせて、酔いの症状を引き起こす。中でも、アセトアルデヒドは顔を赤くしたり、吐き気や頭痛を起こす「悪役」と考えられている。
このため、二日酔いは、分解しきれなかったアセトアルデヒドが翌朝まで残っているためと考えられてきた。 だが、樋口副院長は「私たちの実験では、アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが悪い人も、翌朝までアセトアルデヒドが高濃度で残るわけではない、という結果が出た」と話す。
飲酒後のアセトアルデヒドの血中濃度を調べたところ、アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが悪い人も、正常な人と同様、飲酒直後に濃度が上昇し、それから順調に下がり始めた。また、約4時間後の両者の濃度に大きな差はなく、「アセトアルデヒドが二日酔いの原因とは考えにくい」と分析する。
実際、酒を飲んだ翌日のアセトアルデヒド濃度が高いというデータはなく、海外の文献でも、二日酔いの原因は「別にある」との指摘が多いという。
へぇー。じゃあ一体何なんでしょうね。
私もお酒は弱いほう、というかめちゃくちゃ弱いわけでして、まぁ二日酔いはそんなにないんですよね。二日酔いになる前に頭ガンガンして吐いたりするんで、翌日まで残ってることはそうそうないという…。
お酒なんて楽しく酔えればいいんです。自分の限界に挑戦するのは阿呆。ヒトに強制するなんてもってのほかです。
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