2008年04月29日

島根県隠岐病院の精神科常勤医が不在となる。

隠岐病院の精神科医確保めど立たず

 島根県隠岐の島町の隠岐病院で七月以降、常勤医が不在となり、精神科病棟が一時閉鎖される可能性が高まっている問題で、隠岐四町村や県、病院などでつくる第一回精神科医療対策会議が二十八日、同町内で開かれた。常勤医確保に向け、県や隠岐の島町がこれまでに計八人の医師に赴任を打診したが、確保のめどが依然立っていない厳しい状況が説明された。

 また会議では、医療体制が手薄になり患者へのケア不足が懸念されることから、患者を支援する地域ネットワーク組織「精神保健・医療・福祉関係者連絡会(仮称)」を設置することを決めた。連絡会は隠岐四町村、保健所、医療機関などでつくり、五月に第一回会合を開催。情報交換を進め、患者の支援に当たる。

 隠岐病院では、県立こころの医療センター(出雲市)からの派遣医師が六月末で引き揚げることことから、精神科の常勤医が不在になる。同対策会議は引き続き医師確保に当たる一方、確保に至らず、病棟の一次閉鎖になった場合の入院患者の本土転院の進め方についても細部を詰める。



 よく小児科医や産婦人科医の不足が言われていますが、今回は精神科医の不足。とはいえアレですよね、地方の病院ともなると、どの科の医者も不足している、というのが現状でしょう。

 精神科医は、肉体的疲労というより、精神的なプレッシャーやストレスが尋常ではないと思います。ただ薬だけ出してホイホイと適当に診て、自分の利益を優先するような開業医は別ですけれど、患者に親身にあたる人であればあるほど、その精神的疲労はとてつもないものではないでしょうか。アメリカの精神科医の自殺率は常人の8倍とも言われているようです。

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posted by さじ at 22:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 精神
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