2008年04月29日

レタスに含まれるチオレドキシンがアレルギー薬に。

レタスからアレルギー薬/京大と奈良先端大が成功

 レタスの葉に含まれる葉緑体に、アレルギー反応を抑える薬剤成分をつくらせることに、京都大と奈良先端科学技術大学院大の研究チームが成功し、28日発表した。

 植物を工場として利用し、安全で安価に薬品を製造する手法につながる成果。将来は“食べるアレルギー薬”が登場する可能性もありそうだ。

 この成分は「チオレドキシン」というタンパク質。炎症反応を抑えてぜんそくやアトピー性皮膚炎の症状を和らげる効果がある。また胃潰瘍治療や老化防止にも効果が期待できるとして、京大が臨床試験を目指している。

 チームはタンパク質の貯蔵能力が高い葉緑体の遺伝子を組み換え、効率的にタンパク質を合成するよう工夫したという。

 奈良先端大の蘆田弘樹助教は「清潔な工場で栽培できるレタスは、有用物質の生産に向いている。健康食品にも応用できるかもしれない」と話している。



 馴染みのある野菜からでも、まだまだ役に立つものは発見されていくのですね。レタスを沢山食べても効く、とは限りませんけれど、この物質を安定した薬剤として利用できれば。アレルギー症状を抑える薬ってなかなか難しいですから、これが実用化すれば1つの光となるかも。

関連
医学処:無農薬野菜の生産効率を20倍に上げる方法。
医学処:「あるある」のレタスに快眠効果があるという実験も捏造だった
広告
posted by さじ at 22:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 内分
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック