「産婦人科は近年、女性医師のなり手が急激に、しかも一貫して増えているのだが…」。横浜市内で今月開かれた日本産科婦人科学会の総会・学術講演会。シンポジウムで壇上に立った北里大学医学部産婦人科学の海野信也教授は、こう切り出した。
学会所属の医師を性別でみると、20代で約70%、30代で50%は女性が占めており、産婦人科医のなり手は女性が圧倒的に多いのが最近の傾向だ。ところが、40代では逆転し、女性は約30%に激減。さらに50代以降では約10%と女性と男性の比率は1対9となる。海野教授は、この傾向は女性医師が40代を境に出産や子育てのため離職を余儀なくされていることを示していると指摘する。
少子化の影響で平成18年の出生数は2年と比べ10%近く減少。これに対し産婦人科の医師数は30%近く減っており、出生数より医師数の方が落ち込みが激しい。産婦人科医1人当たりの出生数も2年の90人から18年は110人へと増加、負担が急増していることがうかがえる。
海野教授によると「計算上は毎年約180人の産婦人科医が減っている」という。このため、男性医師のなり手を増やし、いびつな構造を解消する必要性があると指摘する。シンポジウムでは、ある大学教員が「男子学生から『(男性が)産婦人科に入局してもよいのか』と尋ねられ、(誤った先入観に)ショックを受けた」と明かし、学生や研修医らの意識改革が必要と訴えた。
ただ、産婦人科の患者である女性は女性特有の症状や悩みを抱えている。横浜市の専業主婦(38)は「まだ病気と決まったわけではないときに、病院で男性医師から検査を受けるのは恥ずかしい」と話す。乳がんを減らすピンクリボン運動を続けるNPO法人「J・POSH」の松田寿美子事務局長も「気持ちを分かってもらえる女性医師に診てもらいたいのが女性の患者心理」と代弁する。
女性特有の疾患などを女性医師が診察する「女性外来」や「レディースクリニック」が広まっていることからも、男性の産婦人科医を単に増やせばいいという問題でもないのが実情だ。
岡山大学の関典子助教は「女性の産婦人科医が働きやすい職場作りが急務。院内保育所の充実をはじめ、定時帰宅制の導入、当直も子育て中の女性医師に配慮したものにすることが必要」と訴えている。
そりゃ男性に局部を診てほしくないというのは分かりますけれども……医者は「医者」という人種のようなものですからね。どの科に行っても、局部は見られますし。導尿だってするわけですしね。世間が女性産婦人科医じゃなきゃ嫌だ、というのならば男性産婦人科医はますます減少の一途を辿るのではないでしょうか。
女性医師を復職させるためには、研修の問題もありますが、何より育児面での不安が大きいと思います。あの激務の中、休まずに育児を続けるのは到底難しい。
よく病院内に託児所を作ればいい、といいますが、その費用を工面するだけでも相当大変だと思います。ただでさえ赤字な病院経営なのですから。
例えば出産した女性産婦人科医がいて、その病院内に託児所のようなものを作って、一般女性がボランティアで働く、というシステムを作ったらどうでしょうか。アメリカなどと違って、日本では病院ボランティアが少ないために、こうした工夫もなかなか実現しないのが難しいところです。
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そもそも今の日本に、ボランティアのできる程余裕のある一般女性がどれほどいらっしゃるのか疑問です。
また、育児は教育でもあります。それなりの対価をお支払いしなければ、満足のいくサービスは受けられないでしょう。
結構いるよ。
やる気がないだけ。
最近、あっちでも裁判、こっちでも裁判でこわいっす。
うれしいっす。
最近、ニュースになった人、何人か知ってます。まじ、こわいっす。少しでも過失があったら、そりゃーもー。。。億ですよ。
男性だって、痔や性病の検査、女医さんにしてほしくねぇっていう人いるでしょう。
気にしない人もいるだろうけど。
「診てもらいにくい」っていう人のせいにするのはどうだろう?
時々、職業意識に欠けてる医療関係者もいるのに。ささいなことで訴えるのもどうかもだけど、
セクハラとかするやつ、もっと言語道断では?
割と話きくし。若い女性が相手だと、プロになりきれないやつけっこういるみたいだよ。
子どものときじいさんの医者に、かなりセクハラなこといわれたし、若いときも、内科やレントゲン技師に喜ばれたりして金払ってなんで喜ばせなあかん?と思った。
婦人科ってどの科より、できたら女性がいいとおもう。
助産師も妊婦に親身に話しきいて、産道マッサージとかもするんだもの。だから女性しかいないんでは。
女性にのみかかわること、産爺はいないのに、産婦人科医は、これまで男医ばっかだったほうが、不自然。