2008年04月20日

麻酔科医不足が深刻。麻酔科医の待遇・扱いの改善を。

麻酔科医 不足深刻 大学病院でも 激務「割に合わぬ」志望減

 麻酔科医不足が、県内で深刻になっている。全国統計のある2006年の県内の医師数は、10万人当たり5・7人と全国平均の4・9人を上回るが、麻酔科医不在の病院も増え地域による偏りは大きい。自治体病院に麻酔科医を派遣している金沢大学病院や金沢医科大病院でも状況は進行している。麻酔科は、不規則な勤務体系などが要因で医学生にも不人気で、病院は待遇改善などに乗り出しているが、抜本的な対策は見えてこない。

 金沢大学病院では3月末に2人が退職、2人が産休に入り、麻酔科医は4人減り、手術に支障がないよう診療科が協力して手術計画を立てることにした。金沢医科大も昨年度末で2人が退職。県によると輪島、珠洲、穴水、宇出津の4つの自治体病院には常勤の麻酔科医不在が続いている。

 麻酔科医の不足は、手術数の増加と長時間化に密接に関係している。厚生労働省によると、全国の病院での手術件数は、02年と05年の9月を比較すると12・9%増えている。技術の進歩などで手術で改善するケースが増えたためで、増えている患者の負担を軽減する内視鏡の手術は、5〜6時間に及ぶことが多い

 麻酔科医は、手術前から準備しなければならず、手術後の経過観察も重要。「合併症の有無、体重など麻酔は患者一人ひとりに合わせる必要があり、ミスは許されない。手術が立て込むと緊張で怖くなる。人手不足は勤務を過酷にし、悪循環を招いている」と打ち明ける麻酔科医もいる。

 過酷な勤務を嫌って開業する麻酔科医も増え、「手術の成功は外科医の手柄。割に合わないというのが本音で、訴訟も増えている。麻酔科に魅力を感じなくなっている」と話す。後遺症が残るなどして訴訟に発展するケースも増え、過酷な労働条件と合わせ、医学生に不人気の要因になっているという。

 2007年4月から常勤の麻酔医の不在が続いていた七尾市の公立能登総合病院は今春から、県外の大学病院から3人を確保した。

 病院の事業管理者の川口光平さんが示した条件は、「緊急手術以外は、なるべく呼び出さない」「外科医と麻酔医は対等の関係で手術をする」。外科医に合わせて手術のスケジュールが決まることが多く、同じ医師でも外科医の助手のような扱いに不満を持つ麻酔科医は多いという。川口さんは、待遇とステータスの両方の改善を示して、難題の麻酔科医を確保した。同病院の麻酔科医は、ずれ込んではいるが5月以降には着任する見通しという。



 麻酔科医は特殊ですからね。しかし手術においていなくてはならない存在です。外科医と同じレベルで、患者さんの生命を左右するといっても寡言ではありません。

 確かに今の日本の病院では、麻酔科医と外科医が対等に扱われているとは言いがたいですねぇ。外科医の認識不足によるものなんですけれどね。執刀医とは別の意味で、手術を担う麻酔科医は、外科医に牛耳られるべきではありませんし、万全の状態で手術に挑んでもらうためにも、酷使すべきではありません。

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posted by さじ at 03:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS
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