静岡市の静岡県立こども病院は17日、極低出生体重児(極小未熟児)で心臓病の男児に、人工心肺を使った開胸手術を行って成功したと発表した。
同病院によると、男児は妊娠33週の早産で、手術時体重もわずか1116グラムと、国内最少の成功例という。
手術が成功したのは同県島田市の会社員田中義夫さん(28)と妻、愛子さん(29)の長男兜惺ちゃん。昨年11月14日に生まれた時の体重は1176グラム。呼吸異常があったため検査したところ、先天性の「総肺静脈還流異常症」の中でも治療が困難な「下心臓型」と判明。
血液が正常に心臓に流れず、命に危険があったため、同月30日に同病院で手術。人工心肺を使って約50分間、ピンポン玉より小さい心臓を停止させ、正常な位置に心臓の血管をつなぐなどした。
兜惺ちゃんの経過は順調で後遺症もなく、今月19日に退院を予定している。
静岡県立こども病院、次々と難手術を成功させております。このスキルが全国的なものになれば、多くの子供が救われるわけです。他の小児心臓外科医のための手本となっていただきたい。
さて、義夫さんと愛子さんの子供、兜惺ちゃん。何と読むでしょう?答えは関連リンクの後!
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医学処:国内で最小の新生児心臓手術に成功。症例は総肺静脈還流異常症
医学処:世界でほとんど報告のない、重度の心臓疾患の難手術に成功する。
答え:兜惺(とうせい)